白銀御行

登録日:2018/06/24 Sun 10:40:00
更新日:2025/01/08 Wed 13:00:18
所要時間:約 6 分で読めます





四宮がどうしても付き合ってくれって言うなら

考えてやらんこともないがな……!


かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の登場人物。
本作の主人公の一人。

CV:古川慎 演:平野紫耀(King&Prince)

●目次

プロフィール

性別:男性
学年・クラス:秀知院学園高等部2年B組
生徒会役職:会長
誕生日:9月9日
血液型:O型
趣味:天体観測、音楽鑑賞(ラップ)
身体的特徴:眼つきが悪い

名前の由来は『竹取物語』の登場人物で、かぐや姫への求婚者の一人・大納言「大伴御行」。
大伴御行は「龍の頸の珠」を持ってこいという難題に対し、正面からドラゴン退治に向かって撃沈した。
このある種の正々堂々した部分が白銀に反映されている。
原典では結局かぐや姫を手に入れることができなかった脇役の一人に終わったため、本作では「運命に挑む脇役」と言える。


人物

秀知院学園の歴史上3人目の混院*1生徒会長
学内でも少数派の一般家庭、更に言ってしまえば貧乏家庭の出身。
近眼と慢性的な寝不足のため眼つきが悪く、自覚なしに常に威圧感を周囲に振り撒いている。
髪の色は明るくビジュアル上は金髪だが、あくまで漫画的表現のためで純日本人。
口癖は「それな!」

学業に特化した「努力型の天才」
学年1位、全国模試トップレベルの学力を持ち、事務処理能力も非常に高い。
ただし、「努力型」とあるように天賦の才がある訳ではなく、毎日10時間の勉強をはじめとした死に物狂いの努力で学力を維持している。
学年1位であることに王者として筆舌しがたい凄まじいプレッシャーを感じており、試験直前にはペンが持てなくなる程の謎の震えに襲われることもある。

中学時代から学業にはそれなりに優れていたようで、父親が(息子に無断で)願書を提出し、補欠合格に滑り込む。*2
当初はあまり乗り気ではなかったが、奨学金制度で家の負担も軽くなるという考えから入学を決心。
しかし、入学当初は純院と混院の摩擦によって荒れており、影で「お高く止まったボンボン共」「金持ちがそんなに偉いのか」と悪態を吐くような有様だった。
そんな折に生徒会に勧誘され、「氷のかぐや姫」と呼ばれていたかぐやと出会い学業に励むようになる。

勉強だけに留まらず一種の努力中毒で、数少ない空いた時間を使ってアルバイトを掛け持ちし、資格試験の勉強も行っている。
アルバイトは社会経験の一つと考えており、一つの職場に長くは勤めない。
資格については現在取得が判明しているものは
  • 漢検2級
  • 英検準1級
  • 危険物取扱(乙)
  • ひよこ鑑定士*3
  • 小型船舶免許*4
激務の生徒会長職と勉強とこれらの掛け持ちのため、いつ寝ているのか分からない生活を送っている。
この過激スケジュールをこなすためカフェインの力に頼っており、3時間おきに接種しなければ電池切れを起こして唐突に寝てしまう。

上述の通り家庭が貧乏なので、通学にはママチャリを使って往復2時間(距離で15km)も掛けている。
バイトの収入も全部で月10万程度あるが、全て家計に入れている。
普段の食事も質素で毎食必ずもやしが出る模様。
また、母親が出奔してからは家の台所を預かっており、料理は得意(ただし生きた魚は触れない)。


  • 「朝から夕方までの学校(登校1時間+授業がおそらく6時間くらい+生徒会活動2~3時間+帰宅1時間)で10~11時間」
  • 「毎日の勉強で10時間」とのことなので授業との差分を考えると「家庭学習4~5時間」
  • 「アルバイトで数時間(明確な時間が不明であるが、経済状況を考えればそれなりに働いている可能性が高い)」
家事や食事、歯磨きや風呂などもある。

後に明かされた1日のスケジュールによれば通常時の睡眠時間はおよそ3時間。
「(藤原との特訓がある日は)朝や放課後に時間を割いている」ことを考えると 睡眠時間が短いどころか、日によっては寝ていない可能性すらあり得る のだが、それでいて(目つきは悪いが)基本的に元気という異常なタフネスを誇る。

プライドが高く、一部病的な所があるものの、それらを除けば善良な性格。
困った人を放っておくことを良しとせず、相談を持ち掛けられれば全力で応えようとする。
意外にも趣味はヒップホップで、ラップに関しての造詣は非常に深い。
しかし、彼自身のラップの腕は下記の弱点が祟り壊滅的。

また、天体観測が好きでロマンティストな一面を持ち、テンションアゲアゲでキマってしまうと恥ずかしい発言を連発する。
そして冷静になって黒歴史認定するまでがお約束。
実はキザな台詞がかぐやに抜群に効いていることに気付いていない。
女々しい部分もあり、渚曰く「発言が意外と乙女」。
基本的に温厚だが、名前が女っぽいことを気にしており、「御行ちゃん」と呼ばれるとマジギレする。

周囲からは天才である他に、
  • 「煩悩などない」
  • 「恋愛も百戦錬磨」
  • 「振られたことがない」
等と勝手に思われている(告白したことがないので、振られたことがないというのは一応事実ではある)
実際は年相応にスケベな面を持ち、初恋がかぐやなので恋愛経験も皆無。
ただし、これまでラブレターを貰ったり、好意を寄せられることは何度もあったため「モテる」という自信ばかりが先行してモンスター童貞と化している。

一見完璧超人だが実は弱点だらけで、それらを並々ならぬ努力と藤原による弱点克服トレーニングで補っている。
以下はその一例。
  • 勉強はできるが機転・発想が重要な謎々は苦手。
  • (前述の通り)化け物じみた体力を持ち、足も速いが、球技となると奇天烈な動きしかできない運動音痴。
  • 「ナマコの内蔵」「ジャイアンリサイタルと表現され、藤原には「私の交際相手の条件に音痴じゃない人が加わった」と言わしめた程の致命的な音痴。
  • 体育祭プログラムのソーラン節を踊ると「もがき苦しむ人」にしか見えない程リズム感覚が皆無。
  • 小学生時代の経験でゴキブリを見ようものなら立ったまま気絶する程の虫嫌い。
  • 非常に視力が悪い。視力チェックをしたところ0.1未満。その癖普段から裸眼で過ごしている。
正直、これらの克服に付き合ってくれた藤原にもっと感謝すべきである。
また、努力した範囲から少しでも外れると途端に対応できなくなり、酷い時には克服したはずのラスボス同士が悪魔合体して復活することもある。
弱点にぶち当たり奇行を繰り返してぶっ倒れる様子を周囲からは「死にかけのアルパカ」と表現されている。
しかし、克服できたものについてはものの数日で人並み以上にまで技量を向上させており、「さすがは努力の天才」とでもいうべき成長ぶりを見せている。
加えて、不器用という訳ではなく、ヨーヨー・独楽・お手玉など古めかしい遊びをやらせたときは悉く高い技術を披露しており、センスの問題であると思われる。


かぐやに好意を抱いているがプライドの高さ故に素直になれず、彼女から告白するよう腐心するようになってしまった。
ただし、かぐやと違って自分の恋愛感情についてはしっかり認めている。
かぐや同様、自分で考えたアプローチに強い好意を感じさせるようなものがあればお可愛いこと……と蔑まれる様子を思い浮かべる等、恋愛において卑屈かつ奥手。
つまるところやっぱりポンコツ
頭脳戦・心理戦に長けたかぐやの策略を見抜いて対抗し、逆に自分から攻勢を仕掛けているが、結局ほとんど関係は進展していない。

2年2学期が半ばを過ぎた頃、生徒会長特典として得た秀知院理事会推薦状を使い、スタンフォード大学への海外進学を決定。
残りの高校生活でかぐやと交際するために、自ら告白する期限を定めて今まで以上の覚悟で恋愛頭脳戦に挑む。





交友関係

初恋の相手。
両想いなのだが、お互いプライドが高く恋愛に関する思考レベルが小学生並なので関係がなかなか進展しない。
当初は高を括っていたが、結局関係が進展せず覚悟を決めることになる。
告白が恥ずかしいということ以外にも「家柄・その他要素で遥か高みにいる四宮から求められる立場にならなければ対等ではない」という考えがあった。
そもそも白銀が生徒会に入り、会長にまで上り詰めたのも「憧れの四宮と並び立ちたい」という一心によるもの。

学業成績のみ全戦全勝であるが、裏を返せば勉強でも負けてしまえばかぐやが手の届かない所に行ってしまうと感じている。
定期試験でのプレッシャーの大部分はこの恐怖からきており、学年順位が張り出される度にトイレで勝利の雄叫びを上げている。

女友達兼母親
女性としては見ておらず、「珍獣」「奇天烈」とキワモノ扱いしている。
間接キスをしょっちゅうしているがお互いに恋愛感情としての好意は全くない。
接しているうちに藤原が母性とも独占欲とも取れる奇妙な感情を白銀に抱き始めているため少しややこしくなってきた。

その気安さも手伝ってか弱点克服に毎回駆り出し壮絶に苦労させている。
書記としての能力が今一つな藤原を生徒会役員に指名した理由は未だ不明。

後輩。
年下の友達という認識で、学内外問わず一緒にいることが多い。
石上が引き籠っていた頃その原因を生徒会で調査、自ら家庭訪問して真相の推理と現況を伝えて部屋から引っ張り出した。
このため石上からは非常に慕われている。

後輩。
第68期生徒会会長選挙ではライバルで、最後の演説での論争で信頼を得る。
しかし、その後異常なまでの間の悪さでかぐやとのあれやこれやを目撃され、一転してケダモノ扱いに。
現在では誤解が解かれたので尊敬されるようになった。

同級生。
早坂愛」としての関わりは殆どないが、四宮家の使用人「スミシー・A・ハーサカ」としては面識がある。
かぐやに煽られた早坂から一度誘惑されるものの告白を断り、その後合コンで一緒になった際に素性の一部を打ち明けられ「普通の女友達」になった。
女友達になって以降 白銀とガンガン距離を縮めており、それをネタに早坂はかぐやをからかっている。
妹の圭の中では「お兄の好きな人はハーサカさん」となっているのでこれまたややこしい。

  • 田沼翼
友人。
彼からの恋愛相談を受けてアドバイスした結果、奇跡的に告白が成功。
その後もちょくちょく恋愛相談をされるが殆どが惚気話なので殺意を向けている。
一応クラスメイトのハズなのだが、長いこと「柏木の彼氏」と名前登録されていた。

妹。
母親が蒸発した事で「自分が母代りにならねば」と意識した結果、過干渉が過ぎて反抗期を招く。
ここ数年は兄妹として朗らかな会話をしたことが殆どない有様。
ただ圭にとっては「友達に見せつけたい自慢の兄」であり、白銀がお出かけの際は圭による私服チェックが入る。

女友達。
泣き崩れていた眞妃の頭を意図せず踏みつけてしまった結果交友が始まった。
自分が失恋の原因であるにもかかわらず眞妃への協力を約束してしまう。
かぐやと似ていることを感じ取って「可愛い」と評している。

  • 龍珠桃
女友達。
白銀が天体観測好きである点や、後述の理由から「四宮かぐやの無理難題」シリーズに関わってくると読者から推測されている。
それ以外にも天文部の部長であり、秀知院学園VIPであり、難題女子でありと物語としては結構なキーパーソン。
第66期生徒会 会計の同期(白銀は当時庶務)であり、白銀とは少なくとも「あいつ」と気軽に呼び会える。
ついでに白銀に大きな借りがあるらしく、所々でこき使われている。
白銀が今の病的なまでの努力家になる前の一面やなった背景を知っているので結構気安い関係。
白銀の過去編(アカ先生曰く『かぐや様ゼロ』)における白銀のヒロインとされている。
尚かぐや様ゼロが本編で描かれるかは未だ不明。

名前の由来は原典で大伴御行が手に入れるべき宝「龍の頸の玉」
原典では手に入れられなかったばかりか、龍神を怒らせてしまい、大伴御行は人前に出られる顔面では無くなってしまった。

  • 四条帝
友人。
当初は彼に全国模試1位を攫われたため一方的に恨んでいたが、3年生になっていざ対面すると彼も白銀を意識していたことが判明し一転し気の置けない仲になった。



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最終更新:2025年01月08日 13:00

*1 学院に中途入学した者を指す。逆に幼等部・初等部から在籍している者は「純院」と呼び、学内では一般に純院の方が上とみなされる。

*2 当時は特待枠の中でも最下位の成績だった。

*3 現実では初生雛鑑別師養成所に入所して課程を修了後、難関試験を受ける必要がある。個人差はあるが1年~2年必要で全日制高校に通いながらの取得は不可能。ただし本作は現実と似て非なる世界観なので可能。

*4 なんと一級(アニメでは表記は二級に見えなくもないが区分けの色は一級色に見える)、特殊小型(いわゆる水上バイク)に加え、特定(車で言う二種のような資格)付きのフルコンプである