ジャイアンリサイタル

登録日:2019/12/15 (日) 21:44:26
更新日:2020/01/11 Sat 12:54:23
所要時間:約 22 分で読めます





\ボエ~/




【概要】

漫画『ドラえもん』で、度々行われるイベント。
主要登場人物の一人であるジャイアンが、主にいつもの空き地に子供達を集めて歌を披露するというもの。
基本的には無料だが、まれに入場料が発生する時もある。

年代が進むと「ジャイアンコンサート」と呼ばれる事が多くなる。
一応、「リサイタル」と「コンサート」の違いは、一人の出演者が歌を披露するのが「リサイタル」、複数の出演者が演奏などを行うのが「コンサート」なので、ジャイアンが行っているのは「リサイタル」である。

ワンパターンな内容ではなく連載が進むと活動の幅や規模も広がっており、作者藤子・F・不二雄氏の引き出しの多さがうかがえる。

◆歌のタイトル

漫画では、一部は歌(レコードのタイトル)がつけられたり有名曲から歌詞を引用していたりすることもあるが、基本的にリサイタル中の歌詞は「ボエー」と衝撃波つきで表現されている。

大山版アニメでは『おれはジャイアンさまだ!』を愛用。
テレビ版・劇場版でも定番曲・ジャイアンの歌の代名詞だった。
当時は公式サイト『ドラえもんチャンネル』で歌つきの特別フラッシュ(動画)も公開されていた。

わさび版では『ジャイアンにボエボエ』を主としつつ、時折いくつか歌われている。
誕生日曲として『ありがとう、オーレ!』、クリスマス聖歌隊として『Ding!Dong!クリスマスの魔法』など。
スネ夫との普通のデュエットソング『フレンド・オブ・ザ・ハ~ト』が配信されたことも。

◆災害

さて、このジャイアンリサイタルは子供たちにとって、まさに災害
何故なら、肝心の歌い手であるジャイアンが恐ろしいほどの音痴だからである。
音痴といってもそんじょそこらのものではなく、動物は逃げ出し、建物にはヒビが入り、時として殺人の凶器に使われるのかと疑われる
もはや歌ではなく音響破壊兵器であり、ジャイアンが歌う前と後には、町の子供達の生気が朽ち果て滅ぶ。

歌の主な症状としては聞き始めるとまず、寒気や吐き気、頭痛などがおき、長く聞き続けると最後には意識を失って気絶してしまう。
この歌は窓や壁にひび割れを作ったり、テレビに出た時には番組を見ていたテレビを故障させるなど物理的な破壊力を持っている事から、衝撃波で脳が揺さぶられているようなものなのかもしれない。
窓や建物などを破壊する現象を真面目に考えると、物体の固有振動数と等しい共振を起こしていることになるため、ジャイアンの歌は振動剣のごとく高周波を含んでいることとなる。

こうしたこともあって、子供達からは本気で「命にかかわる」と考えられており、ドラえもんは「ゆくてはるかにたちこめる悪霊のようななにか」と表現した事もある。
当然、こんなものを至近距離で聴かされるのだから子供達はありとあらゆる手を使って逃げようとし、居留守や仮病はもちろんドラえもんの道具を使ってでもリサイタルから逃げようとする。
ジャイアンがリサイタルを企画すればその情報は瞬く間に広がり、慌ただしく動いていたかと思った次の瞬間には町から子供達の姿が消え、その様子は「台風の前に、鳥やけものがにげだすようすを思いださせるなあ」と例えられるほど。
しかも、何とかリサイタルから逃げおおせたとしても、後から居留守や仮病がジャイアンにバレればもれなく鉄拳制裁が飛んでくるという、まさしく地獄のリサイタルなのだ。
ごくまれにこの歌を気に入る者も登場するが、基本的にまともに聞く事は不可能であり、その為には機械や薬物による精神制御といった処置が必要となる。
ある子供は「ジャイアンの歌はしびれる、しびれすぎて熱が出る、ジャイアンの歌で一番嬉しい時は終わった時」という評価を残している。


◆ジャイアンファンクラブ

連載中盤以降となると、ジャイアンものび太を自分のファンクラブの会長に任命してドラえもんの道具をバックアップにつけたり、音楽学校の開校、リサイタルをさらにグレードアップさせたディナーショーなど活動の幅を広げている。

このあたりになると、のび太とドラえもんもかなり投げやりになっていて「何やってももりあがらないんじゃない?」だの「歌わないと約束すれば(チケットが)売れるかも」とか、面と向かってストレートな言葉を口にするようになっていることも多い。

子供たちの危険はまだまだ終わりそうにない。

◆ジャイアンの認識

なお、ジャイアンは自分の歌を芸術と称して本気で皆から大人気と思っており、決して皆を苦しめる為にリサイタルを開いているわけではない。
むしろ、皆が自分の歌を聴いて喜んでくれるのが嬉しいと、ジャイアンなりの善意から行われているのだ(だからこそ質が悪いのだが……)。

しかし、ジャイアンも何となくではあるがあまり人気が無いという事に気づいており、引退コンサートを考えた事もあった。

時が流れて『のび太の結婚前夜』では、のび太独身最後の夜をジャイアン達と飲むが、そこでジャイアンが歌を歌っている場面にて特に苦しむ様子もなかったので(酒のせいかもしれないが)、多少は歌は上達したようだ。
とくに映画版ではのび太が「やめろへたくそー!」と笑って野次を飛ばしてジャイアンもそれに軽く「うるせー」と応じて歌い続けたり、色々感慨深いものとなっていたりする。

◆戦術兵器

ドラえもん達が侵略者などと戦う大長編となると、ジャイアンの災害たる歌・声量も一変。
クジラほどもある大怪魔をめげさせる巨大生物兵器を失神させるコエカタマリンとの併用でのび太達を音速で送り飛ばすなど、敵を撃退するための戦術兵器として要所で運用されている。

そうしたこともあって、「ドラえもん」のゲームではジャンルを問わず、ジャイアンの必殺技として歌が採用されている事が多い。
例として、ファミコンの「ドラえもん ギガゾンビの逆襲」では、隠しアイテムである「まじんのマイク」を使う事で強力な無消費全体攻撃を行う事ができる。
非常に強力な攻撃手段であり、これがあるのと無いのでは難易度が大きく変わるとさえ言われるほど。
この「まじんのマイク」はジャイアン以外のキャラでも使う事は出来るが、その場合は何も起こらない。

ジャイアンの歌は世界を滅ぼすことも、世界を守ることが出来るのである。

◆本当に音痴なのか?

基本的に、フィクションにおける音痴の代名詞としてピンクの悪魔と並べられるジャイアンリサイタルであるが、この認識は正しいとはいえない。

後述する「キャンデーなめて歌手になろう」の回では、あくまで変声機能しかない声紋キャンデーを舐めて普通に歌えていたあたり、彼の歌の問題は声量と地声で歌っていた事と思われる。
そのため、意外にもジャイアンには音感はあるのである。
その破壊的音量をどうにかすれば歌手デビュー出来てもおかしくないのだ。

また、前述の『フレンド・オブ・ザ・ハ~ト』が歌われたエピソード「奇跡のデュエット!ジャイ&スネ」では、事前にアンキパンで歌詞を覚えているもののちゃんと歌えている。元々歌の配信を前提としたタイアップエピソードということもあってか、珍しくまともに歌えていることについて作中説明はなかった。


【ジャイアンリサイタル全史】

◆原作短編


いつまで待たせるんだっ
おれの歌をききたくないってのか!!

ドラえもんの歌」(1971)


記念すべき最初のリサイタル。
作中での呼称は「どく唱会」だが、「ボエ~~」という声や脅し文句などの基本は既に出来上がっている。
子供たちの間ではすでにそのひどさは知れ渡っていて、のび太は居留守を使おうとした。
まだドラえもんはそれを知らず「うたぐらいきいておだててやればいいじゃないか」と呑気な事を言っていたが、のび太から「すごいなんてもんじゃない。おんちの怪獣がばけてでたような声だぞ」「寒気がして気がとおくなるんだ。熱をだしてねこんだやつもいる」と聞かされて「音の消えるマイク」を出して歌声を消したので何とか無事で済んだ。
しかし、事態は思わぬ方向へ向かい……(その後のお話は該当項目を参照)。


うるさいっ。みんなおれのいい声に聞きほれてんだ

「ショージキデンパ」(1971)


空き地でみんなを集めて開催。
まだ初期の話のせいか、表現はマイルドで特に苦しむ様子もなく「しょうがないから付き合ってやっている」というような感じ。
「ショージキデンパ」の電波が散らばってみんなが正直に感想を言ってしまい、ジャイアンが大暴れしてしまった。


これも公害の一種だよな

「キャンデーなめて歌手になろう」(1973)


ジャイアンリサイタル最大の人的被害を出した回。
最初は、ジャイアンお手製の切符を配って「みわくのリル」として開催。*1
この時、舐めると声が変わる「声紋キャンデー」で声を歌手に変えて何とかリサイタルは成功。
ところが、これに味をしめたジャイアンはテレビのオーディション番組に出る事になり、ドラえもんも渋ったものの頼み込まれて天地真理の声のキャンデーを渡してしまう。
これが大惨事の始まりだった。

始まった番組を、何だかんだと言って楽しみに見るドラえもんとのび太一家。
ところが、ここに来てドラえもんが大変な事を思い出す。
実は、あのキャンデーは効き目が30分しかなく、それを注意するのを忘れたと言うのだ。
もし、舐めるのが早過ぎていたら……!

ついにやって来たジャイアンの出番。
そこで聞こえてきたのは……。

サ、サ、三番!ゴ、ゴ、剛田武!

ジャイアンの声だ!

はやく耳にせんをして!

………時すでに遅く、ジャイアンの歌は全国へ流れてしまったのだった。
その結果、

あの放送のおかげで故障したテレビが、かなりあったとか

おおぜいの人がたおれて全国の救急車がてんてこまいしたとか

と、冗談抜きで全国規模のとんでもない被害を出してしまった。
スネ夫は「これにこりてジャイアンももうリサイタルはひらかないだろう」などと言っていたが、そんな呑気な話ではない。
似たような放送事故のポケモンショック」よりもはるか24年前の話である。

わさドラ版(2006年6月放送版)では、ジャイアンが歌い始めた瞬間野比家のテレビが破壊されたり、翌朝のニュースでキャスターが「昨晩の被害状況が明らかになってきました」と語ったり、歌の公害について討論番組が行われたり、電気屋の店頭テレビが破壊されながらも同様の被害によるテレビ買い替え特需が起きたりと災害扱いが更に加速していた。

全くの余談だが、声紋キャンデーはあくまでも声を変える道具であって、音痴を直す道具ではない。このことから、ジャイアンは厳密に言うと音痴なのではなく声量や悪声が問題なのではないかと、一部のファンから指摘される事がある。*2

声が変わることを利用して2006年アニメ版では、『ボクノート』をスキマスイッチの声で熱唱したりしていた。


この美しい声と男性的なたくましさで、テレビの人気者になってみせるぞ

「のび太放送協会」(1975)


スネ夫の「テレビのディレクターになる」という夢に対抗して、のび太が家で「テレビ局セット」を使って始めた番組で放送された。
最初はスポンサーの作ったつまらない映画や、スネ夫のアイディアによる「ビックリカメラ」を放送していたのだが、このビックリカメラでジャイアンを引っかけた所見事に報復され、許してもらう代わりに出演してもらった。
ビックリカメラの時点では視聴率は50%となかなかだったが、ぐんぐんと下がっていってついに0%になってしまった。
この話では「歌の得意な人」としてゴジラという名前が挙がったが『オバケのQ太郎』の登場人物と同じ人物なのかは不明。


おいらが歌えばああ、あの子もこの子もふり返るうう♪

「おそだアメ」(1975)


ジャイアンがリサイタルを計画している事をスネ夫が素早く察知し、みんなに声をかけて対策会議を開いた。
しかし、よりによって場所が空き地というオープンな場所だったためにジャイアンに見つかり、実力行使で3時間のリサイタルが決定してしまった。
そこで、のび太が1粒飲むと10分遅れて声が伝わる「おそだアメ」をジャイアンに飲ませようと思いつき、20粒飲ませようとしたがジャイアンはそれ以上飲んでしまう。
その結果、みんなは歌を聞かずに済んだが、その夜午前2時ごろ……

パンパカパーン

剛田武ヒットパレード。はなやかにスタート!

何と、ジャイアンの歌声は遅れに遅れて真夜中に流れ、近所の住人が大勢で抗議に出かける騒ぎになってしまった。

なお、この回では「ジャイアン大いにうたう」と銘打ち、のぼり尽きの手製の入場ゲートなどなかなか本格的な作りを初めて見せている。


おれの歌しびれるだろ。な、な!

「ちく電スーツ」(1976)


お話の1コマ目でいきなり登場。
みんなから「しびれる」とお世辞を言われて気分よく終了した。
その後、「ちく電スーツ」を着て電気を歌に乗せてみんなを痺れさせていたのび太に「おれのほかにしびれる歌手がいるなんて信じられん」と因縁をつけるが、溜まり過ぎた電気で黒コゲになってしまった。
この回では、のび太の歌を聴いたしずかとスネ夫が「ジャイアンよりひどいや」と立ち去ろうとしており、意外とまだ設定が定まっていなかった事が伺える。


ばくだんをくれ!

「ジャイアンの心の友」(1976)


いつものようにジャイアンにいじめられたのび太だったが、ドラえもんは仕返ししても切りがないと反対に親切にして仲良くなるように提案。
歌を吹き込んでレコードを作る機械でジャイアンのレコード「乙女*3を制作し、感激したジャイアンから「心の友」と呼ばれて事態を治める事に成功する。
しかし、ジャイアンはコピーを何枚も作ってレコードを販売。みんなも素早く危険を察知して近づかないようにしていたが、見つかって無理やり買わされてしまい、町中にジャイアンの歌が流れる地獄絵図になってしまった。
そして、のび太はみんなから元凶と見なされて怨みを買い、袋叩きにされてしまうのだった。


楽しみで気がとおくなりそう

念録マイク」(1977)


リサイタルが開催される予定だったが、ジャイアンが風邪をひいて声が出なくなり、当然中止とみんなは大喜び。
しかし、世の中そんなに上手くはいかない。

ジャイアンはこんな時の為に、あらかじめテープに歌を百曲以上も吹き込んでおり、それに合わせて口パクで開催すると言うのである。
対策を考えるのびドラは、「念録マイク」でテープに別の声を吹き込んで台無しにする事を考えて実行。
始まったリサイタルは、最初は歌が流れていたが途中から上書きされた悪口が流れ、それに怒ったジャイアンがテープレコーダーと喧嘩を始めた為に中止になった。


ふしぎだ!ひどい歌は字を見ただけでさむけがする

「音のない世界」(1977)


開始早々、リハーサルの歌声が風に乗って野比家に届いて悶え苦しむ事に。
対策として「もしもボックス」で「音のない世界」を作れば歌が聴こえないと考えて実行する。
ところが、ジャイアンはホワイトボードに歌詞を書いているだけなのに、何故か効果は失われないという理不尽な現象に結局苦しむはめになってしまう。
ここでのび太は、何と「眼鏡を外せば何も見えない」と、素晴らしい機転を利かせたがジャイアンにバレて殴られてしまうのだった。
今回のリサイタルのタイトルは「ジャイアン心の歌」
みんなを地べたに座らせまいと、空き箱を椅子代わりにして設営まで自分で行っている。
その心配りが、他の所でも発揮されれば……。


台風の前に、鳥やけものが逃げだすようすを思い出させるなあ

「シンガーソングライター」(1977)


始まりからみんなの様子が慌ただしく、そう思った次の瞬間には町から人の姿が消えてしまい、ただ事ではない雰囲気。
その理由は、シンガーソングライターになりたいというジャイアンが詞はともかく曲が作れない事に悩み、何故か手当たり次第に暴力を奮っていたためだった。
そこで、ドラえもんは手軽に曲が作れる「メロディーお玉」を貸してやるがジャイアンは百曲も作ってしまい、再び町からみんなが消えたために二人だけで新曲を聴かされる羽目になってしまった。
この男、今の時代ならボカロPあたりになればそこそこ人気が出るのではなかろうか


ママの命を守るため、しかたがなかった

「狂音波発振器(驚音波発振器)」(1978)


新曲を作り、みんなに聞かせようとしていたが姿を見せる度にパッと消えてしまうのでイライラ。
同じ時、家にネズミが出てパニック状態のドラえもんが「狂音波発振式ネズミ・ゴキブリ・南京虫・家ダニ・白アリ退治機」を取り出す。
しかし狂音波発振器の使用には狂音波を収めたテープが必要なのだが、ドラえもんはそのテープを無くしてしまっていたため、その狂音波テープにのび太がジャイアンの歌を使おうと計画。
歌わせてとくに有害な部分を取り出して強めようというのである。
早速ジャイアンを呼ぶと、命の危険があるためママをタケコプターで空へ飛ばし、準備体操と深呼吸で準備を整えてのび太の部屋でリサイタルが開始。
耳栓をして耐えながら狂音波を家のすみずみに送ると、早くもゴキブリが這い出て来てひっくり返った。
さらに歌うと窓にひびが入り、壁は崩れ始め天井裏からこの世のものとも思えないものすごい悲鳴が聞こえてネズミが逃げていった。
ところが……。

これで止めればよかったのに、のび太は勝手に害虫退治の事業を始めてしまう。
スネ夫などの家で好評で、事情を全く知らず利用されているジャイアンも各御宅でのワンマンリサイタルの要望に大満足で最初はうまくやっていたのだが、何とジャイアン本人からその害虫駆除の注文が入り、完全に詰みの状態になってしまうのだった。


じょうだんじゃない!!
あの有毒音波を一日じゅう聞かされたら死んじまう

「スパイ衛星でさぐれ」(1979)


誰にも気づかれる事なく密かに準備を進め、午前9時から午後21時まで、休憩二回を挟んでの12時間のワンマンショーを計画。
入場券が作られ、あわやという所までになったが「スパイ衛星」で見ていたのび太に母ちゃんに嘘をついて出掛けた事をばらすと言われて中止になった。


ここで聞いててさえ寒気のする歌なのに

ありゃおせじじゃなさそうだぜ

どんな神経してるんだ

ジャイアンリサイタルを楽しむ方法」(1980)


数あるジャイアンリサイタルの中でも、特にカオスな回。
これまでは、主にリサイタルを中止させる方法で対策を出していたのびドラだったが、今回は反対にリサイタルを楽しむという方法を試みる。
その方法とは、人間を中毒にする薬「ヤメラレン」を使って「ジャイアンの歌中毒」になるというもの。
その効果は絶大で、アンコールで2時間の予定を大きく越える大コンサートとなり、さらに翌日の追加公演まで約束させるほど。
しかし、前日のリサイタルで完全に参ってしまったジャイアンは二人から逃げ回ってしまい、結局追加公演は行われなかった。
詳しい内容は該当項目へ。


あんな太めの短足歌手なんていないもんな

ジャイアンテレビにでる!」(1980)


いつも「パパがテレビ局の社長と友達」というコネを使って自慢話をしているスネ夫に、何と自分をテレビに出させるように強要。

スネ夫に泣きつかれたドラえもんのアイディアで、夜中の3時に勝手にテレビ局の設備を使って出演する事になり、「ユメ風鈴」を使ってみんなを起こしてテレビをつけさせるからとジャイアンに説明して(実際はユメ風鈴を忘れたのでその後みんなに口裏合わせをお願いした)、ジャイアンもテレビ局で歌えて大満足。
誰も被害者が出ず、無事に終わるかと思われたが……。

ところが…、たったひとりこの歌を聞いた不幸な人があったのだ!!

その人物とは、学校の先生。
不幸にもテレビをつけっぱなしで寝てしまったため、夜中に目を覚まして歌を聞いてしまい、スイッチを切ろうとしたが間に合わず失神してしまった……。


ジャイアンが呼びにくる前に家を出よう

「ハッピーバースデイ・ジャイアン」(1980)


誰にでもやって来る、年に一度の誕生日。
子供たちにとっては楽しみな一日のはずだが、ジャイアンのものとなるとそれさえも恐怖のイベントとなる。
曰く、「プレゼントが気にいらないとぶんなぐられるし」「ケーキはひとりでたべちゃうし」「あのものすごい歌をきかされるし…」
と、確かにどこを取っても楽しい所が何一つ無い。
この回では、ドラえもんを丸め込んで「相手ストッパー」を借りて足止めしてパーティーに連れ込んだが、全く盛り上がる気配のない様子に怒って追い出してしまった。
その後、ドラえもんに何とか誕生日を祝ってもらえるようにして欲しいと頼むのだが……。


ぼくらもジャンボを貸りて

外国へでも逃げだすか

「かしきり電話」(1980)


リサイタルが始まってすぐ、雨が降りだして中断。
リサイタルは中止と喜ぶのび太だったが、ジャイアンは「まだ一曲も歌っていないんだぞ」と、のび太とドラえもんに屋根のある会場を探させる。
そこで、十円で何でも貸りられる「かしきり電話」で会場を貸りる事を考えてジャイアンの家を会場として貸りるが、その途端みんなは仮病をする始末。
困ったのび太とドラえもんは「かしきり電話」で屈強なプロレスラーを貸りて用心棒兼交渉役にして断る事に成功し、リサイタルは中止に。
しかし、「かしきり電話」で貸りたものはお金を返してもらって取り消さない限り融通がきかないため、ジャイアンの母ちゃんはリサイタル会場として使うよう命令。
母ちゃんとジャイ子が苦しみながらジャイアンの歌を聞くはめになってしまった。同じ一族であっても、は毒らしい。


欠席した者はぶんなぐる

「腹話ロボット」(1981)


ジャイアン手作りのチケットを配り、逃げる暇を作らせず開催。
チケットに脅し文句まで書かれているため、受け取ってしまったらそこで終わりである。
始まってすぐ「腹話ロボット」の言葉にごまかされて終了となった。


リサイタル開いても、だれにもめいわくかけない

(それはどうかなあ)

「地平線テープ」(1982)


ドラえもんが「地平線テープ」で作った異次元空間で急遽開催された。
たったの一コマしか描写のない、小ネタである。
注目する所は、ジャイアンも少なからず「迷惑をかけている」という認識があるという事が分かる所ぐらい。


いまごろみんな地獄のくるしみを味わってるんだろうな……

「あいつを固めちゃえ」(1982)


各家庭にビラを直接届けて回るが、誰も集まらずイライラしながら町を徘徊。
逃げようとしていたスネ夫を捕まえてみんなを集めさせてついに開催されてしまう。
しかし、のび太が「瞬間固定カメラ」でジャイアンを固めたためにリサイタルは終了。
ところが、しばらくしてからジャイアンを動かしに行ってみると日頃の怨みとばかりに落書きやら悪口の書かれたビラが大量に貼り付けられていたのだった……。


ポスターが出たとたん人気がなくなった

「フィーバー!!ジャイアンF・C」(1982)


伊藤翼のファンクラブの話に嫉妬し、「自分もキャーキャー言われたい」とジャイアンがのび太とドラえもんに頼み込んでファンクラブを作らせる。
仕方なくドラえもんはひみつ道具「ファンクラブ結成バッジ」(身につけたら外せない)を町にばらまき、そのデザインを気に入って何も知らず服につけてしまった静香達児童は、「ファンクラブ本部」から発する指令電波で操られて強制加入。
皆イヤイヤで当然ジャイアンを見てもキャーキャー言わなかったファンクラブ会員を見つけたジャイアンはキャーキャー喜んだため、ジャイアンの要望でドラえもんは「ファンクラブ本部」の熱狂度目盛りを上げる。
その甲斐あってジャイアンは道を歩けばキャーキャー言われ、サインも求められるように。

喜んだジャイアンはファンの声援に応えようとチャリティコンサート(有料)を企画。ドラえもんにポスターや切符の印刷機を出してもらって本式にやろうとするが、「ファンクラブ本部」の指令電波による強制力もジャイアンの歌のひどさには負け、人気がなくなってしまう。
結局一枚も売れなかったので仕方なく「ファンクラブ本部」の熱狂度めもりを最大限に上げると、今度は人が殺到してようやく開催にこぎつけた。
しかし、「ファンクラブ本部」の指令電波が効きすぎてまだ前日の昼なのに徹夜していい席を取ろうと並びはじめてしまう。
そこで、ジャイアンが帰るように直接促しに行くが大スターの突然の登場に興奮して暴徒と化したファンにメチャクチャにされて大ケガをしてしまい、ファンが怖くなったジャイアンは「ファンクラブ解散させて」とボロボロの姿でのび太達に懇願するのだった。

ちなみに、原作における熱狂度めもりを最大限に上げられたみんなの様子は目の色が変わって明らかに正気を失った姿
ここまで精神を完全に制御・統制・掌握しなければ誰も聴きたがらないのだから、ジャイアンリサイタル恐るべしである。

今回のコンサートは入場券が発生しており、松十円、竹二十円、梅五十円となっている。普通逆では。

「ジャイアンをかこむ夕べ」ってのどうだ?

だれもかこみたがらなかったりして

ジャイアンへのホットなレター」(1983)


リサイタルではないが、リサイタルの亜種のようなものとして開催。

同じ歌手のライバル、伊藤つばさに嫉妬して同じように自分のサイン入りパネルを優勝賞品にしたファンレターのコンクールをすると言い出したジャイアン。

「かざっとけば魔よけになる」「出さないとたたりがある」とみんなに無理やりファンレターを書かせたが、その内容は当たり前だが惨憺たる内容だった。

どうか入選させないでください
パネルがあたりませんように とく名希望

ジャイアンの歌にはしびれる
しびれて気が遠くなって熱が出る
ジャイアンの歌を聞いていていちばんうれしいのは終わったときだ

この世でおそろしいのは、核兵器とジャイアンの歌
世界平和のため、核兵器とジャイアンの歌を追放しよう!!

と、名前を書かなければわからない事をいいことに言いたい放題。
さすがにこんなのを見せるわけにはいかず、結局のび太が「もはん手紙ペン」でごまかし、のび太が優勝。
賞品の超特大パネルで部屋を全て占領されてしまうのだった。

ぼくたちの居場所がない。


台風があれくるうような、恐怖の三時間がすぎた

「ま夜中に山びこ山が!」(1984)


時間を合わせて声を吹き込むと、その声が帰ってくる道具「山びこ山」。
それに、ジャイアンの悪口を言いたいだけ言って今夜窓の外へおいてこようと、みんなで悪口を言っていた所に本人が登場。
取り消しボタンを押してホッとしたのもつかの間、ジャイアンがここに来たのは近々開く予定リサイタルのリハーサルの為だった。
地獄の三時間が過ぎてみんなはあっという間に帰ってしまい、ジャイアンも帰ろうとした時、放置されていた「山びこ山」を見つけて持ち帰ってしまう。
その夜、「山びこ山」からジャイアンの歌が再生されて響き渡ってしまい、ジャイアンは家を追い出されて町をさ迷うはめになってしまった。

なお、「山びこ山」から再生された自分の歌に飛び起きたジャイアンは、「だれだ!!夜中にへたくそな歌を……おれの声だ」と発しており、先入観の無い完全な無意識のうちでは自分の歌が下手だということを認識出来ているようである。


真の芸術は理解されにくい!それがおれのなやみなのだ!

「またもジャイアンコンサート」(1984)


ジャイアンから「明日のコンサートはぜったいに成功させたい」とアイディアを出すように言われたのび太とドラえもんだったが、当然そんなものはあるわけがなく、受け取ったら絶対に来なくてはならない「腕ずくチケット」を使おうとしてしまう。
しかし、結局渡せずせめて見て楽しいステージにしようとドラえもんの道具をフル活用して最高のステージを完成させる。
だが、所詮あの歌なのでみんなは居留守や逃亡を計画してしまう。
そこで、ドラえもんは「超高性能マイク」を使う事を閃き、ジャイアンもマイクを試してみて小声が超大声になる性能に大満足。
ドラえもん達は「腕ずくチケット」を配ってみんなから怨みを買いながらコンサートは開催。
実は、あの「超高性能マイク」は「アベコベマイク」で、小さい声ほど大きく・大きい声ほど小さく再生されるというもので何も聞こえないのでコンサートは大盛況となり、大成功に終わった。


ウエ~、あのバカ本気でやるつもりなのか

ジャストホンネ」(1985)


理由は不明だが、メチャクチャ不機嫌な様子で空き地に現れたジャイアンをスネ夫がおだてて急遽コンサートを開く事が決定。
それから、わずかな時間でビラを刷るなど驚くほどの手際のよさで準備を進めるが、母ちゃんに店番を言い付けられていた事を思い出す。
嘘をついてコンサートに行こうとしたジャイアンだったが、嘘がつけなくなる道具「ジャストホンネ」を飲んでいたため……、

おれコンサートがあるから店番できない

近所めいわくな歌はおやめといってるだろ!!

胸ぐらを掴まれて怒鳴られ、中止になった上に当分店番のためコンサートは開けなくなってしまった。


ジャイアンコンサート、めでたく歌いおさめです

「ふつうの男の子にもどらない」(1985)


何やら神妙な面持ちでのび太とドラえもんを尋ねたジャイアンの口から出たのは、何と芸能界を引退したいという話だった。
コンサートが不人気な事にはジャイアン本人も気づいており、引退コンサートを開きたいというのである。
大喜びでスネ夫に知らせに行く二人だったが、スネ夫はその話に疑いを持つ。
そこで、「ホンネ吸い出しポンプ」でジャイアンの本音を聞いてみると、

実は引退する気などなく、コンサートが今一つ盛り上がらないためニセの引退コンサートを開くと言って「おしい」とか「やめないで」という声が出た所でカムバック宣言をしようというものだった。

三人はジャイアンの目論見を阻止しようと、みんなを会場に集めて練習するが、「もうあの歌を聞かなくてすむと思ったらうれしくて」だの「気のない拍手をしてジャイアンににらまれたらこわい」とかで、ものすごい拍手が起きてしまう。
そこで、不景気なコンサートで使う「拍手水ましマイク」をマイナススイッチで舞台の花の中に仕込んでごまかす事にして、ついに引退コンサートが始まった。

それからの二時間半はまさにごうもん(・・・・)であった

みんなは「これが最後!」「くじけるな!!」と、はげましあってたえぬいたのだ

そして、とうとうコンサートは終わり長い間の苦しみから解放されたと思われたが「拍手水ましマイク」のせいで雨垂れみたいな拍手しか聞こえず、目論見通りいかない事に焦ったジャイアンは何とアンコールを強行。
すると、今度は進行役のスネ夫とドラえもんが大慌て。

このまま燃えつきたほうがいいのでは……

一分間時間をください、やめるように説得します

引退コンサートのアンコールにあるまじき言動にジャイアンは激怒し、思わず「拍手水ましマイク」が入った花の缶を踏みつけてしまう。
そのはずみでマイクのスイッチがプラスに入ってしまい、嵐のような拍手が起こってジャイアンは感激して引退を撤回。
のび太とドラえもんは、かなり長い間みんなからの冷たい視線に耐えなくてはならなくなってしまうのだった。

大山アニメ版では、このエピソードなどを元にして感動中編エピソード『ジャイアンの夏休み』が描かれた。*4

この回のタイトルは、昭和の人気アイドルグループ「キャンディーズ」の引退表明の言葉「普通の女の子に戻ります」から。
ジャイアンのアンコールへのドラえもんの台詞は、第35回紅白歌合戦でこれをもって引退となっていた都はるみに対して起こる会場からのアンコールの声に応えるようにと、白組の司会だった鈴木健二氏の台詞「私に1分間時間をください。今、交渉してみます」が元ネタ。 


おおきな声でもういっぺん!!

「へたうまスプレー」(1985)


こちらも、リサイタルの亜種のようなものとして開校。

今回、ジャイアンが始めたのは音楽学校「ジャイアン音楽院」
自ら「世界的アーチスト」を名乗り、親切に個人指導するなどと謳っているが、その指導方法は生徒に自分の後に歌わせてひっぱたいたり、「精神をきたえなおす」と言ってウサギとび百回など当たり前だがまともな内容ではなかった。

捕まってしまったのび太は、心の中で「どんなものまねの名人でもジャイアンほどひどくは歌えないよ」と嘆いた。


信じられない……、のび太さんがあたしにそんなものを……

恐怖のディナーショー」(1985)


いつもの歌だけでもたまらないというのに、それに加えてジャイアンの作った料理まで食べさせられるという、恐るべき企画。
歌で精神的に苦しめられ、料理で肉体的にも破壊されるという、まさしく地獄で見る悪夢のようなイベントである。
詳しくは該当項目へ。

何でこんな事を始めたかというと「母ちゃんが近所の慰安旅行で出掛けてしまい、ストッパーがなくなり暴走した」ため。

普段もそうだが今回のみんなの拒否反応はすさまじく、仮病と居留守は当たり前でヤケになって「歌よりげんこつのほうがまし」と暴言を吐いたり、しずかに至っては泣き落としまでする始末。

唯一残っていた出木杉に知恵を借りて何とか中止させようとするが、ことごとく失敗。
ついに覚悟を決めて歌を聞こうと決意するが、何とジャイアンが自分の料理を味見してひっくり返ったため、めでたく中止となった。


おれはジャイアン、男だぜ!!

「万能プリンター」(1990)


この前のハイキングでスネ夫のカメラを借りてカメラマン役を担当したのび太にカンカンのスネ夫。
現像した写真はどれも静香以外(ジャイアンとスネ夫)をまともに写していなかったからだ。

ハイキングでの写真を催促するジャイアンに対し、ドラえもんは「万能プリンター」で写真のアングルを変えたりズームバックして加工することで対応。
写真を取りに来たジャイアンは一度満足するが、写真の改変が腑に落ちず気に喰わないスネ夫が「木から落ちたジャイアンの写真」を見つけてジャイアンに「もう少し早く撮っていれば木の上で逆立ちするジャイアンが写ってた」とたきつけ、結局一度ボコられるのび太。
しょうがないのでドラえもんは「万能プリンター」の機能で写真に写った時間を戻したり、虫の音を聞く写真でその時の音が出る写真を作ったりして、のび太はジャイアンや静香に喜ばれた。

だが、のび太達が音の出る写真が作れるという噂を聞きつけ、「虫の音の写真が欲しい」とのび太に虫のいい依頼してきたスネ夫。
音の出る写真の製作には時間がかかるためのび太は渋るが、スネ夫は「嫌だというならどこにも連れて行かない」と脅し、のび太は30枚ほど現像。

こうしてできた写真をスネ夫は庭にばら撒き、夜、虫の音を楽しむ骨川一家だったが、突如鳴り響く歌声!
実はのび太がこっそりジャイアンリサイタルの写真を混ぜていたのだった。




◆大長編


\お~れ~はジャイア~ン ガ~キ大将~/

\天下無敵の男だぜ~/


ジャイアンの歌には、魔物も逃げるんだな

ドラえもん のび太の魔界大冒険

人間を滅ぼさんとする魔王デマオンを倒すべく、魔界星の南極から悪魔達が住む大陸へと進むのび太達一行。
その道中の海で、小島に住む人魚達と大海魔「肉食ツノクジラ」がいるのだが、人魚の歌によって催眠状態となり、小島の方へ吸い寄せられてしまう。
このままではツノクジラに捕食されかねないのび太達だったが、人魚の歌の素晴らしさには抗えずまどろみの中で絶賛。ジャイアンもまた人魚の歌に虜にされかけながらも、おのが誇り・プライドから「おれの方が歌が上手い」と怒り、対抗して熱唱。
人魚達はたまらず歌をやめて海に飛び込み、ツノクジラもグロッキーになって退散した


タケシの歌、ステキだねー

ドラえもん のび太の南海大冒険

兵器としての改造生物を作り出し売ることを目論む時間犯罪者Mr.キャッシュとの決戦の最中、キャッシュが解放したサイとワニを合わせたような数十mの体躯とサイ200頭分の突進力を持つ改造生物「サイワニ」と交戦。
静香がとっさのアイデアで「無生物さいみんメガフォン」を用いて瓦礫の岩を組み合わせて岩の巨人(岩男)を生み出しサイワニと交戦させるがサイワニのパワーに岩男は苦戦。
静香達は声援を岩男に送るが、ジャイアンは更に「ただの携帯用カラオケマイク」で応援歌を熱唱。
サイワニはその歌のショックで岩男を粉々にしながら失神してしまった

ゲストヒロインでジャイアンと仲良くなっていたベティはその歌に感動。静香たちに驚かれた。

◆大山版アニメ


やるか! よーし!!

「未来を守れ!のび太VSアリ軍団」

1999年おおみそか特番。原作中編エピソード「ガラパ星から来た男」を元にしたお話。

大晦日。色々あって、22世紀のガラパ星生物進化研究所の力を借りて、働き者のアリ達を人並みの知能と体格に進化させて小学校の大掃除を手伝わせようと考えたのび太達。
しかし進化させたアリは普通の働きアリではなく、よりにもよって他のアリを奪って働かせる凶暴なサムライアリ。アリ達は人間の支配を目論み、のび太達は叛逆されてしまう。
ひみつ道具もほとんど使えない苦境に追い込まれ、頼みの綱の研究所も先手を打たれて制圧されており、ドラえもん以外は囚われて全滅。
のび太達がアリ達を進化させる寸前の過去に戻って歴史を変えようとしたドラえもんだが、進化サムライアリ達の妨害でその年の夏にまで飛ばされてしまい、リサイタル中ののび太達(お盆休みのドラえもん以外)と遭遇。その際歌に耐えようと地面に這いつくばったドラえもんは偶然普通のアリがジャイアンの歌に苦しむ姿を見て、「アリはジャイアンの歌に弱い」と気づく。

過去のジャイアン達の加勢とともに現代に戻ったドラえもんは、撃たれた相手はぐっすり眠る「ドリームガン」と進化アリを苦しませてひるみ状態にする「ジャイアンのうた」アリ曰く怪音波のコンボで進化アリ達を圧倒。
現在ののび太達の解放にも成功し、過去と現在のダブルジャイアンリサイタルで、敵の首領である進化サムライアリの女王を怯ませ、ドリームガンで戦闘不能に追い込んだ。

◆わさび版アニメ


「走れドラえもん! 銀河グランプリ」
巨大な怪獣の体内に閉じこめられた際に、内部で歌うことで怪獣が口を開け、全員が脱出できた。

「ドラえもん対ドラキュラ」
ジャイアンが歌うことでドラキュラウイルスが壊れ、多くのロボットが解放された。ドラキュラのボスには耳バンドDXで防がれたが、しずかのバイオリンと合わせることで突破できた。なお、この回のオチではジャイアンとしずかが混合でコンサートを開いてのび太、ドラえもん、スネ夫、ドラミが苦しむオチとなっている。

「未来のクリスマスカード」
ジャイアン聖歌隊が出てきて、何十人のジャイアンが歌ってた。

瞳閉じれば 出逢えるのはなぜ

君の笑顔と散りゆく小さな花

青い地球を守りたい 君だけのために

UGA! UGA!UGA! カラオケUGA!

「カラオケUGA」テレビCM

2008年冬頃に放送された、カラオケ機器メーカー「カラオケUGA」とのコラボテレビCM。
音声処理技術により上手く歌を聞こえるようにする、カラオケUGAの新製品『uga next』の新機能「ウガボイス」の宣伝。

空き地でのジャイアンリサイタル開始寸前、身構える子供達だが、聞こえてきたのは美声。
一同(なぜかジャイアン以外のレギュラー陣はいない)は「(明らかに上手くなってる!)」と感動し、会場は拍手喝采に包まれた。

ちなみに、この時にジャイアンが歌っていた歌のタイトルは『俺のと白い花』という。


【余談】

  • 静香のバイオリン
静香のバイオリンはジャイアンの歌といい勝負と言われている。
つまり下手すれば殺人の凶器に使われるのかと疑われたり、全国のテレビを破壊したり出来る程度の破壊力を持っていることになる……。
静香が積極的に聞かせようとする機会はあまりないためこちらの被害は少なめ。

  • 神成さんとジャイアンリサイタル
ジャイアンリサイタルの会場である空き地のとなりに住んでいる神成さんが苦情を言ったことはない。
もしかしてジャイアンの歌が好きな好事家か、先生のようにジャイアンの歌を聴いて毎回失神しているのか……。


  • 古典落語『寝床』
大店を成功させて老後の趣味に浄瑠璃を習ったご隠居が、使用人や店子などを集めて独演会を催したが、聞く者の体調に悪影響を及ぼすほどのひどい代物であり、
その後色々な理由で誘いを断られて機嫌を損ねたご隠居は腹いせに職や住居を取り上げようとする、という噺。

これがジャイアンリサイタルの由来であるという説がある。


♪お~れ~はジャイア~ン ガ~キ大将~
♪アニヲタWikiいちの男だぜ~

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