登録日:2018/10/31 Wed 00:04:00
更新日:2025/02/14 Fri 08:16:09
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特別収容プロトコル
まずは収容プロトコルから。
SCP-2191周辺の森林に関して財団は監視を続けている。
だが、財団が行うのはそれだけであり、
SCP-2191及びそれがあるホイア森林周辺の集落による儀式には一切手を出さない事となっている。
探査は遠隔操作型のドローン、つまり無人探査機のみで行う。
SCP-2191の周囲10kmに保安境界を張り、周辺からの侵入を防止する。
警備員はルーマニア軍関係者、或いは森林警備員の名目で配置されている。
仮に民間人、或いは敵対的な「何か」の侵入があった際は、致死性の武器の使用すら許可される。
…。現行、そして旧プロトコル共に異様にあっさりしている。
だが、旧プロトコルの「常に警戒する」「侵入者はムッコロシても構わない」という2点で、
こいつはそんなに甘いものじゃないと勘付いた職員も多いかも知れない。
それもそのはず、こいつの
オブジェクトクラスはEuclidから
Keterに引き上げられている。
つまりは
あの馬男と同じく、「これしか手を打てない」と言ってもいいからこのような簡素なプロトコルとなっているのだ。
いや、正確には「これが最も穏当に済ませられる」とも言えるのだが…。
説明
では、説明に入る。
SCP-2191は、ルーマニアのホイア森林の奥深くに存在する謎の寺院。
「謎の寺院」で、あの
古代の世界の巨大ロボットにふっ飛ばされた生きた神殿を思い起こした人もいるかも知れない。
大丈夫だ、こいつの厄介さはアレと同じどころかそれ以上だから。
この寺院の最初の2部屋は、この地域では一般的な東方正教会の修道院のものに似た造りをしている。
だが、その下の階層は、トラキア風やダキア風の建築様式で作られており、最深部に至ってはククテニ文化に関する遺物が発見されている。
階層ごとに目まぐるしく変わる建築様式、これで不穏な雰囲気を感じる方もいるだろう。
…この建築様式は、詰まるところはこの「寺院」、すなわちSCP-2191の本性を偽装するためのものであるようだ。
最深部は洞窟で構成されているが、この洞窟は自然に出来たものではなく、紀元前4800~3000年に人為的に掘られたもののようである。
…今あえてはっきりと言っておこう。
この洞窟こそ、SCP-2191の「本体」と言ってもいい。上の教会などガラクタに過ぎん
SCP-2191には、
SCP-2191-1と指定される謎の生物の集団が生息している。
SCP-2191-1は遺伝的には人間と考えられているが、いくつかのとんでもない変異を起こしている。
まず、
こいつらには肺・心臓・脳幹以外の臓器が一切ない。
皮膚には色素が存在せず、ハーレクイン症候群のようにヒビ割れが走っている。かさかさお肌ってレベルじゃねーぞ!
外見は中性的であり、二次的性徴を欠いているか、或いは人為的に除去されている。
目は退化している上に薄い皮膚の層で覆われており見えないものの、100nm以上の波長の光を嫌がることから光そのものを感知することはできるようだ。
鼻は平たく上向きについており、耳は漏斗状になっている。…つまり、嗅覚と聴覚に感覚を依存しているということを示している。
SCP-2191は言葉を介したコミュニケーションを行わないが、絶え間なく舌打ちをしている。
これはどうやらエコーロケーションのためであるようだ。
…異形の人間でおそらく、SCP-2191に
奴らが絡んでいることを察した職員も多いだろう。
生物の常識から考えれば「肉体に脳みそと肺と心臓だけがついている」という、どうやって生きているのかすらわからないSCP-2191-1だが、
老化の様子は見られていない。
研究の結果、代謝が異常なまでに遅いため老化しにくいことが判明している。
SCP-2191-1は不死身というわけではないが、外的要因により死ぬことは滅多にないようだ。
謎の生物はまだまだ巣食っている。
今度はSCP-2191-2と指定される、ミミズのようなナマモノ。
こいつらは更に、大きさや役割の異なるSCP-2191-2A・2B・2Cの3種類に分かれる。
見た目こそ違うが、この3種は全て密接な関係にある亜種である。
ちなみに最も近縁の祖先はこれもホモ・サピエンス、すなわち人間である。一体どうやったら人間がミミズモドキになるんだ
SCP-2191-2Aは外見はヤツメウナギに、内部構造はヒルに似た生物。
こいつらは普段はSCP-2191-1の体内、それも本来なら胃腸のある部分に収まっている。
SCP-2191-2Bは、SCP-2191の構造物内部に住み着くミミズのような生物。
SCP-2191の構造物内部には、こいつらが移動するためのトンネルが組み込まれている。
SCP-2191-2BはSCP-2191-1の体内に、口や直腸を経由して侵入するが、その際にSCP-2191-1が不快な様子を示すことはない。
どうやらこいつの役割は、SCP-2191-1が集めてきた栄養をSCP-2191に送り届けることらしい。
SCP-2191-2Cは、2B同様にSCP-2191の構造物内に生息する生物。
神経細胞で構成された触手を有しており、不活性時のSCP-2191-1に張り付く。
で、2Cの触手が張り付いたSCP-2191-1は、どういうわけかこのときだけ知的生命体のような振る舞いを見せる。この際は「不活性状態」とみなされる。
長い!もっと短くまとめろだって?よし。
- SCP-2191-1は白くてカサカサ肌で肺と心臓と脳みそだけで生きてるドラキュラもどき
- SCP-2191-2は紐状の何かで2A・2B・2Cの3種がいる
- SCP-2191-2Aはドラキュラもどき(SCP-2191-1)の腹に入っているウナギっぽいやつ
- SCP-2191-2Bは建物の中に住んでいて、SCP-2191-1が集めてきた栄養を受け取っているミミズ
- SCP-2191-2Cはドラキュラもどきを大人しくさせる触手を持ったやつ、エヴァでいう停止信号プラグ(十字架型のアレ)みたいな役割
SCP-2191-2Cの触手が外れ、活性化したSCP-2191-1はSCP-2191を離れ、積極的に生きた人間を探すようになる。(死体や或いは人間以外の動物は無視する)
活動するのは夜間のみである。
SCP-2191-1は複数で「獲物」を探すのではなく、森に散らばっていくように行動する。
で、生きた人間を発見すると…
両手首の下にあるトゲから麻痺毒を注入し、「獲物」すなわち生きた人間を無力化する。
獲物が無力化したのを確認すると、SCP-2191-1は口を広げて顎を外し、体内に飼っているSCP-2191-2Aを出現させる。
SCP-2191-1は蜘蛛の様に獲物に消化酵素を注入し、筋肉・骨・内臓を溶かして吸い取る。
そしてその後、SCP-2191に帰り、SCP-2191-2Bに「収穫」を受け渡すようだ。
まとめると、
- 夜になるとSCP-2191-1共が周囲の森を徘徊する
- そうして生きた人間を見つけると、捕まえた上でSCP-2191-2Aに食わせる
- その後SCP-2191に帰って、SCP-2191-2Aが集めた「栄養」をSCP-2191-2Bに受け渡す
ということになる。
SCP-2191の存在はホイア森林周辺の住民には知られていたものの、どうやらうまいこと住民が「封じ込めていた」ようで、
第一次世界大戦のトランシルヴァニアの戦いに於いてオーストリア=ハンガリー軍の兵士244名が謎の失踪を遂げるまでは、財団は異常存在という認知すらしてなかったようだ。
ただ、流石に兵士244名がいきなり消えたなんて言ったらそれはもう異常存在が絡んでいるという可能性が高いわけで、この事件で財団は「なんかルーマニアの森にやべー奴がいるっぽい」と気づいたが、
第一次世界大戦という環境の中では収容すらろくにできないので、SCP-2191と付き合い始めるのは1919年からとなった。
当初のプロトコルにより「食料源」がなくなり、あのドラキュラ軍団も1924年12月を境に流石に大人しくなった…と思われたが、1932年から1977年にかけていくつかの事件が発生。
これにより、大人しくなったどころか逆に「真の黒幕」たるSCP-2191-3の存在が明るみに出たのだ。
まずは1932年9月26日、ギリシャで発生したイエリッソス地震。
この地震によりハルキディキ半島で491人の死傷者が発生。
うち126人は行方不明者。
この地震は当初は異常存在と関係ないものと思われていたが、後年にSCP-2191との関連が明らかになった。
1939年12月26日、トルコで発生したエルズィンジャン地震で約33000人が死亡。
…この際、地元民が奇妙な証言をしている。
地震発生時に「巨大な蛇が、地面から身を起こした」と。
これを受け、財団は当該地域の調査を開始する。
1940年11月10日、ルーマニアのヴランチャで地震が発生。死傷者は少なかったものの、地元民は地震後に「吸血鬼の襲撃があった」と証言。
マスコミはこの主張を公に否定した。
…もしかすると、財団が口止めしたのかも知れないが。
1953年3月18日、トルコで起こったイェニジェ=ゴネン地震で広範囲が損害を受け、1000人以上が死傷。
この際住民からは、「地面を割ってタコの足が出現した」との報告が寄せられている。
さらには「夜間に生存者を襲う、青ざめた男たち」の報告も上がるようになった。
青ざめた男に関しては、約一ヶ月ほどで収束している。
1963年7月26日、マケドニアで起こったスコピエ地震で1000人以上の死傷者が発生し、20万人以上が家を失う。
およそ500人がこの地震をきっかけに行方不明となっている。
だが、このとき「夜の青ざめた男」の報告が一般的なものとなっていた。
1977年3月4日、ルーマニアのヴランチャ地震で1500名以上が死亡。
ただし、確認された死体は800体のみである。
この際、「青ざめた男」と、更に「人間を地中に引きずり込む謎の触手」の報告も上がっており、
パニックが地域全体に広がる。
この事件で、財団はSCP-2191とのつながりを確信、同時に触手の主=黒幕たる何か、すなわちSCP-2191-3の存在を認知した。
SCP-2191-3
上記の事案でその存在が浮かび上がったSCP-2191の「黒幕」たる、SCP-2191-3。
こいつは一体なんなのか。
SCP-2191-3は、地下深くに本体を持つと思われる謎の生物。
そのサイズはあまりにも巨大なものと推測されるため不明、或いはそもそも計測不能であるが、
ヤツの触手はバルカン半島を含めた約66万平方キロの面積全体にいきわたっているようだ。
日本の国土(約38万平方キロ)の2倍近い面積に触手を展開しているのだ。
SCP-2191-3は触手から強力な腐食性物質を分泌することで地下を掘り進み、バルカン半島全域に通じるトンネルを作り出している。
SCP-2191-3は知的生命体であり、SCP-2191-2C - 先程「SCP-2191-2の亜種」と書いたが、実際はSCP-2191-3の一部であったらしい - との物理的接触や、各種のフェロモンにより、
SCP-2191-1及びSCP-2191-2を操っている。
あの「ドラキュラ軍団」の真の役割は、本体たるSCP-2191-3に栄養を送るための「働き蜂」だったようである。
ホイア森林周辺の住民は、SCP-2191-3を沈静化させる「効果的な手段」として、SCP-2191(-3)に人身御供、すなわち生贄を捧げていたらしい。
それを絶ってしまったが故に起こったのが、あのいくつかの大地震だったのだ。
1977年某日に行われたインタビュー
1977年某日に、村の長老であるドラガ・ネグレスクに対し、ジュディス・ロウ博士がインタビューを行った。
ドラガ氏はあの寺院、すなわちSCP-2191に関連した民話に精通しており、さらにソロモナリの子孫であるとも主張している。
だが、彼女の語るものは、あの「肉のカルト」の核心に迫るかのようなことを匂わせるものであった…
ジュディス・ロゥ博士: 寺院について教えて頂けますか?
ドラガ・ネグレスク: あそこには母様がいらっしゃる。女王蜂がするように、彼女は蜜を集めるために忠実な蜜蜂たちを送って来る。良い養蜂家がするように、私らは巣の繁栄を手助けする。あんたも分かってるように、私らの神聖な義務を続けていく方が、何にとっても一番なのさ。
ジュディス・ロゥ博士: ”母”とは何者ですか?
ドラガ・ネグレスク: 母様は嘗て姫だった。血の女帝の下に生まれた最も美しい娘。崇高なるカルキスト、アディトゥムの魔術師王は、血の女帝の領地を征服したのと同じように、彼女の事も手中に収めようと考えた。彼は、彼女のことをまるで当然の権利であるかのように求め、彼女は彼の愛する妾となった。やがて彼女は崇高なるカルキストを崇拝するようになり、それは私らも同じだった。その時の古いやり方を未だに続けているのさ。彼女は彼の子を宿す事を希い、崇高なるカルキストは彼の神聖な種で彼女を祝福した。
母様は歓びと生命に膨れ上がった。此処に彼女は根付き、此処で成長した。私らは、淡き者たちと同じように、彼女を太らせ満足させ続けなきゃならないのさ。淡き者は彼女の数多くの口に蜜を吐き注ぎ、彼女の子供たちは乳を吸って強くなっていく。
母様と土地は今や一つさ。彼女の土の子宮は膨れ、いずれ弾けるだろう。あんたの周りは神々の火に囲まれているんだよ。
SCP-2191-3…
あれは、サーキックの生み出した異形の生物どころではない。
クラヴィガルの一人にして、イオンの妻たるロヴァタールそのものである可能性が示唆されているのだ。
彼女は、今もなお、バルカン半島を含んだ辺り一面に、そのままの意味で潜み、魔手を伸ばし続けている。
O5評議会の声明
財団がこれまで一度も、また今後も決して、異常な実体の意図や欲求に答えたことは無いと信じる者もいるだろう。SCP-2191を収容するための財団の努力は、現在、軽率にも45年間で約40000人以上の死を齎したと考えられている。
当然の選択は、脅威を無力化することであろう。
そして我々は試した。民間および財団の死傷者の数は、許容可能な数を大幅に超えている。
より大きな脅威を収容するためにも、あれが養われることは看過せねばならない。我々は、このプロトコルによって引き起こされる罪を認識している。財団がより大きな悪を防ぐために小さな罪を犯す事を余儀なくされたのはこれが最初のことではない、そしてまた最後でもないだろう。我々は、最終的に、現在の方法が最も好ましいと考えている ― 倫理面でも、効率面でもだ。
全ての犠牲はSCP-2191-3を養い、その子供を繁栄させることになると、もちろん理解している。
今は、まだ。
財団は、人類を、今の文明を守るために存在し、活動している組織である。
財団がなぜ異常存在を確保し、収容し、保護するか。
それは、ときに危険な特性も有する異常存在から一般人を遠ざけ、当たり前の暮らしができるようにするためである。
「収容したくなる特性」を持ったオブジェクトに毒されでもしない限り、趣味や道楽で異常存在を集めているのではない。
そして、もう一つ忘れてはならないことが有る。
「財団は冷徹/冷酷であって、残酷でない」。
飽くまで異常存在を収容する「最適な方法」を見出し、冷徹に実行するのが財団である。
単純な収容が最善なら収容する。
その収容のために新技術がいるならば、
命と存在を賭けてでも新技術を開発し用いる。
収容状態を維持するために必要なものが「生贄」であれば、躊躇なく差し出す。
それがDクラスではなく、財団の最高幹部たるO5のメンバーでなければいけないとしても、である。
だが、真正面から異常存在を押さえつけるだけでは、その異常存在がさらに甚大な災厄を振りまく結果になることもある。
その場合は、
仕方なく財団は「小さな悪」を許容し、ときに財団そのものが小さな悪になる、或いは
限定的な収容違反を許容することでより大きな被害になることを食い止めなければならないこともある。
無論、確保・収容・保護ではどうにもならない危険な異常物品を理念を捻じ曲げて「破壊」する際にも、その冷徹さは通されるのだ。
最初は、SCP-2191に巣食う
吸血鬼軍団を飢えさせて沈静化させることを考えた。のっぺらぼうの
吸血鬼と、そこに関わる
ミミズ共しか認知してなかったが故、まだ全体を把握できていなかったからとはいえ。
しかしその結果は、ヤツらの"親玉"が餌を求めて幾度となく大地震を起こし、さらには自らの触手を白昼堂々伸ばして捕食活動をするという、
財団にしてみれば
民間人に多数の死者を出した上に異常存在を民間人に目撃させてしまうという最悪の結末だった。
しかし、このおかげで結果として、相手の"正体"は文字通り地下深くに巣食う、強大な化け物であるとおぼろげながらわかった。
だが、その相手は地元民の話から推測する限り、思ったより遥かに巨大で根深いものであることも浮かび上がっている。
最も穏当にことを済ませられるのは、SCP-2191周辺の住民が行っていた、生贄という「特別収容プロトコル」だったのだ。
それを第一次世界大戦が、そして財団が、知らずに絶ってしまい、SCP-2191-3が暴れだすという「収容違反」を起こしたのだ。
その結果、地元民というSCP-2191の特性を熟知した存在に「確保、収容、保護」を行ってもらうのが、現状では最善であるという結果に行き着き、
財団そのものはSCP-2191周辺を警備するだけという収容プロトコルに行き着いた。
が、あの巨大な化け物を沈静化させるためとはいえ、生贄として民間人の犠牲という「小さな悪」を放っておいていいのか。
そもそも生贄を与えるというのは、諸悪の根源たるSCP-2191-3に餌を与え、力をつけさせ、ドラガ氏の話に出てきた「子供」を養うだけ、
すなわちSCP-2191-3を収容するどころか養っているのである。
このままSCP-2191-3への「給餌」を続ければどうなるか。
相手は
強大な異常文明を壊滅させた組織の幹部である。
どんな形で訪れるかはわからないが、破滅的な未来が待っていることは間違いないだろう。
そうなる前に取るべき究極の手段とは-
SCP-2191-3の破壊・殺害を含めた無力化、という答えに行き着くはずだ。
だが、バルカン半島全体どころか、日本の国土の倍近い面積に触手を伸ばす化け物である。
生半可な方法では無力化は不可能だろう。
無力化を行うとすれば -
少なくともバルカン半島が地図から消えるような何かが必要なはずだ。
例えば
核兵器、例えばあの
巨像の左腕のような強力な現実改変兵器…
現実改変兵器に関しては、既に財団は「
シャンク=スクラントン因果撹乱器」という形で実現させている。
ああ、バルカン半島は火薬庫呼ばわりされるほどに不安定な地域である。
だから、バルカン半島自体が地図から消えるような「何か」が起こったとしても、むしろそのカバーストーリーは容易なはずだ。
後処理だけなら意外にも簡単かもしれない。
だが、バルカン半島の住民は巻き込まれて犠牲になることも確実のはずだ。
しかし、それは異常存在と戦う財団からすれば、あの化け物と決着をつけるための最後の「小さな悪」である。
現地住民には気の毒であるが、人類を守るためにいつかはやらなければならないことなのかもしれない。
その「X-DAY」はいつになるのか。
できれば永遠に来てほしくはない。しかし、何時かはしなければ、「肉の夜明け」が訪れる可能性すらあるのだから…
そしてそれに関連して、
希望とともに不穏な未来も感じさせるオブジェクトが日本支部に存在する。
このオブジェクトはざっくり言ってしまえば、「未来に製造された、財団の勝利をほのめかすプラモデル」なのだが、
その中に「SCPS ホイア」という名の船のプラモデルが存在しているのだ。
…SCP-2191のあるホイア森林を指していることは明らかであろう。
ヘッドカノン次第といえばそれまでであり、
あるいは何かしらの別の手段を用いて黒幕を処理したのかもしれないが…。
もしかして、もしかすると、
このプラモデルが発売された未来において、かつて「バルカン半島だった場所」は…
追記・修正は、財団の理念と目的を考えながらお願いします。
- 有益どころか害しか撒き散らさないと分かっているオブジェクトのために、あえて犠牲を出さなければならない財団と現地住民。苦悩が伺える -- 名無しさん (2018-10-31 00:36:46)
- 厄介の二文字がここまで似合うオブジェクトもそうそうないな…単純に世界滅ぼしてくるようなモノとはベクトルが違うタチの悪さ -- 名無しさん (2018-11-02 03:26:36)
- 最近サーキック関係のネタ多いな。本家本部で盛り上がってるのかな -- 名無しさん (2018-11-02 07:25:33)
- 「ドラキュラ」とは言うけど2Aに食われた人間が1になるわけではないのか -- 名無しさん (2018-11-04 07:42:49)
- ↑ドラキュラは「竜・悪魔の子」という意味らしいから、サーキックという点で考えるとそちらなんだろうね -- 名無しさん (2018-11-14 16:15:37)
- ↑2サーキックはもう2年前位の流行じゃないかな。解説記事が最近書かれてるのは書いてる人の好みだと思うが -- 名無しさん (2018-12-08 16:34:29)
- ↑流行ってるかどうかは分からないけど4000番台でも肉関係の報告書は執筆されている -- 名無しさん (2019-01-08 19:59:39)
- 実はロシア軍総出でこれ使ってバルカン半島犠牲にしながら肉に対抗するハブがある -- 名無しさん (2019-11-29 16:40:54)
- 本当にバルカン半島を消してもこいつが死ぬとは限らないのが怖いよね… -- 名無しさん (2021-07-19 15:03:36)
- ↑2 GRU.P(ハブ中ではMGB)もGOCもとんでもなく無茶をする… -- 名無しさん (2021-12-20 15:14:40)
- ロヴァダールだとすれば触手やら巨大肉塊やらの奥底にロヴァダール(美女)が包みこまれるように埋もれてるのか、はたまたロヴァダールが変質変態を重ねまくって見る影もないクソデカ肉塊になったのかどっちなんだろう? -- 名無しさん (2024-07-19 04:45:57)
- ホイア森林は人や動物が行方不明になることで有名なホイア・バキュン・フォレストが元ネタかな? -- 名無しさん (2024-07-31 19:46:35)
最終更新:2025年02月14日 08:16