ジェントル・クリミナル(僕のヒーローアカデミア)

登録日:2019/1/20 (日) 6:20:00
更新日:2020/06/09 Tue 21:37:06
所要時間:約 6 分で読めます






お金など目的になりえない。歴史に名を残したい

そう…それが私!!ジェントルさ!!






ジェントル・クリミナルとは『僕のヒーローアカデミア』の登場人物である。


◆人物

タキシード風のコスチュームに身に纏った敵。
髭面の初老の男性のようだが、年齢は32歳と実はかなりの老け顔。

本名は飛田弾柔郎。
「現代の義賊」「義賊の紳士」を自称し、曰く紳士的でないものに制裁を与えるためにパートナーのラブラバと共に、ネットの動画サイトに自身の制裁行為を録画した動画を投稿し続ける迷惑な男。
なお彼の行為は全体的にみみっちくセコイ上、微妙な事件にしか動かないため、基本動画も含め世間からは低評価。
(例:プリンの賞味期限偽装を行ったコンビニに強盗を試みる)
殺人犯ではないとはいえ10年間も自身の犯罪行為を配信し続け、時にはヒーローを撃退して逃げおおせるなどその存在は軽犯罪者の域を大きく越えている。
それでもヴィランとしての危険度はC級レベルなので、ヒロアカ世界の治安の悪さを表す一端といえる。
その癖、活動資金はヴィランへ転向すると決めて以降、ひたすらバイトして貯金したものである。
義賊を自称する素振りと併せて捉えると、良くも悪くも生真面目だった人間が歪な形で拗れてしまったことが窺い知れる。
愛飲している紅茶にもかなりのこだわりがあるようだ。



◆個性:『弾性(エラスティシティ)

触れた物質にゴムやトランポリンのような弾性を与え強烈に弾ませる能力。
無機物のみならず空気にも付与させ、弾力を利用してカウンターや空中を足場に出来たりと意外と応用の幅がある。
個性を鍛え込んでるか怪しいにも関わらず、
プロヒーローと比較しても高い水準にあるワン・フォー・オール8%状態でのデクの突進も受け切るだけの弾性を誇る。
欠点は弾性の消失は時間経過のみで自分の意志で解除することができない点。そして空気に使用した場合目に見えない点(ジェントルに見えているのかは不明)。

一見愉快で迷惑なだけのおじさんだが、プロヒーロー3人を相手取っても余裕で返り討ちにするだけの力を持っている。
ジェントルはこの個性をリスナーなら当然知っているものと言っている。


◆技

  • ジェントリーリバウンド
弾性を与えた空気を膜状に展開して相手や攻撃を跳ね返す不可視の防御技。
勢いよく接近・攻撃してきたらその勢いのまま跳ね返すカウンター技であり、芝居じみた大袈裟な挙動で目を引いた隙に仕掛ける戦術を好む。

  • ジェントリートランポリン
相手が踏み込みそうなところの地面に弾性を与えて相手を吹っ飛ばす行動阻害技。
ジェントルの移動技も兼ねており、跳ねた先の空気にも弾性を与え、更に跳ねることを繰り返すことで擬似的な空中歩行を可能にする。

  • ジェントリーサンドイッチ
重ねた空気の膜で相手を地面へと強く押し付ける拘束技。


◆過去

今でこそヴィラン扱いされているジェントルだが、かつては「歴史に名を残す偉大な男になる」と大真面目に語りヒーローを目指す高校生だった。
だがその道を志すにあたり彼には致命的な欠点があった。
担任をして"普通"と評する学校で赤点を取り続け、仮免試験にも4度不合格、それ以外にも何かやらかしてたのか高校留年を繰り返し、
あまりの不出来っぷりに三者面談で退学を勧められ母親を泣かすどこにでもいそうでいない落ちこぼれ生徒だったのだ。
馬鹿キャラで通っている上鳴芦戸など比べ物にもならないレベル(まああくまで超難関校である雄英基準での馬鹿だしね)。

その後、ジェントルは偶然ビルから清掃員が墜落しそうになった現場に遭遇し、救助を試みるも、
自身の個性と視野の狭さのせいで同じく救助に向かおうとしていたプロヒーローを妨害してしまうことに。
結局、清掃員は助けが間に合わず重傷を負ってしまう。
アニメではこの失態の流れが詳しく描かれており、咄嗟に空中に一枚のみ発動するものの、{デクにも危険性を指摘された「他人に見えない」弾性のあるものを空中に張ったが為に救助に向かったヒーローを跳ね返して妨害してしまった挙句、「クッションになると思った」という個性も、作業員と一緒に落ちてきたコンテナが跳ね返され、結局クッションになるどころか作業員がコンテナの下敷きになってしまった}という、視野の狭さと自分の個性の理解の無さが浮き彫りになっている。
これが理由でジェントルは高校を自主退学、家族は世間からの誹謗中傷を受け実家からも追い出されてしまう。
それから22歳までは1人貧しくフリーター生活を送っていたが、ある日かつての同級生でプロとして活躍中の竹下と数年越しに再会し、
彼に自分を忘れ去られていたために激しく焦燥し始める。



落ちこぼれても平気だった

母を泣かせても諦めなかった

助けようとした人に怪我をさせても折れなかった

道を閉ざされ、夢を忘れたつもりでいた

だがその言葉がジェントルの転機になった




「歴史に名を残す偉大な男になる」。ヒーローになれないなら、誰かに迷惑をかけてでも…どんな手段を使ってでも…
学生時代かじっただけの犯罪学で理論武装し、人々に己を刻みつける為に飛田弾柔郎は「ジェントル」になった。
ジェントルの正体はヒーロー社会を憂い世直しを目論む正義の人などではない。彼は英雄になりたくて、そんな自分を皆に認めて欲しかったのだ
とはいえ根が小市民なのと生来の頭の悪さから大した悪事も集客もできていない。結局ジェントルはヒーローにもヴィランにも向いていないのだろう。
だが、そんな彼の動画がある少女の目に留まり……


ラブラバ


再生数が伸び悩んでるわジェントル!
ジェントルは今日もこんなに素敵なのに!!なんでかしら!!

CV:堀江由衣

本名『相葉愛美』。
ジェントルの相棒を務める女ヴィラン。
見た目は赤い髪にツインテールが特徴的な幼女のようだが実年齢は 21歳とれっきとした成人。
つまり合法ロリ。よく見たら結構おっぱいもあるし

人物像を一言で言えば狂信と言えるほどのジェントルの熱狂的ファン。
一途な上に愛がとんでもなく重たく、ジェントルへの憧れは最早盲愛の域で、「ジェントルが喜ぶためなら何だってする」という思想が彼女の全てを物語る。
番外編ではジェントルへの愛を直接表現したところ、ジェントルは恐怖のあまり粗相しかけた。
プライベートではジェントルの私生活を盗撮してこっそり自分のPCに保存している模様。

中学生1年の夏休み明け、好きになった男子に重すぎる分厚いラブレターを送った結果酷評されたのが原因で引きこもりになってしまい人生を悲観。
思い詰めた挙句自身の死で終わらせるかと思っていた時、偶然ジェントルの投稿した動画を視聴した結果彼に一方的に憧れてしまい、衝動的にハッキングでジェントルの住所を突き止め、ジェントルの相棒になるため押し掛けてしまった。
当初は良心の呵責によりジェントルに断られるも、怒濤の押しによりジェントルが根負け。そのまま相棒になってしまった。

担当はジェントルの活躍の録画及び撮影した動画の編集・投稿。
「ハッキングのプロ」を自称する通りネットワーク関係に卓越した技術と才能を持ったハッカーであり、ネット上にジェントルの数々の問題行動を映した動画を投稿しながらも警察の捜査を振り切り続けるなど力量はとんでもない域に達している。
他にも自作の再生回数を増やす違法ツールでジェントルの動画再生数を内緒で増やしていたりもする。
ジェントルより明らかに才能に満ち溢れてるのは禁句。
なおジェントルの動画ではジェントル本人より人気がある。


個性『愛』

「愛」を囁くことで、最も愛する者一人だけを短時間パワーアップさせられる個性。
愛が深まれば深まる程与えられるパワーも強くなり、危機的状況で発動されたその力は何十倍にも跳ね上がる 。
また一度強化されれば後の強化された力の運用は対象者に委ねられる。

弱点として制限時間が非常に短く長期戦には不向きな事と、個性の発動は一日一回である事。
制約や発動条件の厳しさから使い勝手は悪いものの、その強化性能はOFAを使用した緑谷に肉弾戦で拮抗可能な程の効力を与える程。
加えて発動条件の厳しさはラブラバ自身が狂信的なまでの愛をジェントルに向けているため事実上制約がほぼ無きに等しい。



◆活躍

ラブラバの参入以降は警察の手を掻い潜りながら人気を集め、知る人ぞ知る迷惑男という地位まで躍進していた。
ある秋の日にセキュリティ強度が世間から疑問視されている雄英高校に目を付け、特に警備の厚くなる文化祭当日へ不法侵入し、
動画をアップすることで雄英のセキュリティの脆弱性を世間に知らしめ更に自分への注目を集めようと企画する。

しかし文化祭当日の潜入直前に買い出しのため街にいた雄英高校の生徒と接触、
やり過ごそうとしたが正体と目論見を暴かれてしまい、やむなく交戦する。
ヴィランが校内に侵入すれば警報を流し、仮にそれが誤報であっても文化祭は中止という学校と警察の取り決めがあったため、
文化祭に懸けてきたみんなの想いを守るために果敢に食らいつくデクに対し、
自身も「歴史に名を残す」という夢を成し遂げるべく雄英の文化祭にこだわる理由は特にないもののギリギリの攻防を繰り広げるが、
乱闘騒ぎを察知した雄英の警備が逃げられない距離まで迫っていることを悟り、計画を放棄。
守りたいものを賭けてぶつかったデクとの戦いを通じて、
「自分にとって一番守りたかったのは、かつての夢ではなく今の自分を支えてくれているラブラバだった」ということに気づかされ、
ラブラバを守るため1人責任を背負って警備隊に投降した。
この事件が表面化すれば文化祭の続行が危うくなるため、物的証拠*1を学校側で押収し、関係者全員が口裏を合わせることで「少しもめただけ」ということで決着した。

熱意こそあったものの、素質の無さと不運のため道を踏み外してしまったジェントル。
実力不足だろうとも、困った人を救おうと思わず身体が動いてしまった善意の行動ではあったが、彼の場合はその行為が人生の破滅に直結してしまった。
それでも夢を諦めきれずにねじ曲がってしまった彼の姿は「もしかしたら僕もあの場にオールマイトがいなければ、前科がつき世間から責められヒーローへの道を閉ざされ、承認欲求を拗らせた犯罪者に身を落とした末に逮捕されていたかもしれない」とデクの心に強く刻まれることとなる。



◆余談

初登場時に紅茶を上手く注げず服をビチャビチャにしていたが、これは個性と特に関係ない。
思わせぶりな一コマだったが、格好つけて風の強い高所で紅茶を注ごうとした結果に過ぎない。

ジェントルの目的は文化祭の破壊ではなく侵入を果たし警備の杜撰さを後日動画で伝えることだったので、
彼の計画が全て予定通りに進めば文化祭自体は無事終了していた
ただし、当日は特別警戒を敷いていた上に、ラブラバの計画では堅固なセキュリティシステムをハッキングによってシステムダウンさせて突破させる予定だった。
この方法で侵入に気付かれずに穏便に済ませる、というのは所詮絵に描いた餅に過ぎない*2
また、万一計画通り成功しても、雄英の信用は少なからず低下していただろうし、当然ジェントルの逮捕・改心にも繋がらなかっただろう。

ラブラバが同居してきた件は、現代日本の法律では「未成年者を従前の生活環境から離脱させ、自己の支配下に置く行為」なので本人の合意があろうと誘拐罪でお縄である。






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