グレン(FE)

登録日:2019/06/22 Sat 16:15:24
更新日:2025/04/29 Tue 01:18:58
所要時間:約 5 分で読めます




グレンとは、『ファイアーエムブレムシリーズ』の複数の作品に登場するキャラクターである。
同一人物ではなく、同じ名前の別人。

聖魔の光石』において



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

クラス:ドラゴンマスター
性別:男
称号:【日長石】
出身:グラド
身分:グラド帝国六将
属性:風

CV:山中真尋(FEヒーローズ)

○容姿

金髪と浅黒い肌、鋭い目つきが特徴の美男子。

○人物

グラド帝国六将の中でも古参である三騎将の一人。同じく同国の竜騎士であるクーガーの兄。
屈強な武人だが、本来は戦闘をあまり好まない穏健派。
かつてルネス王国と親交があった頃帝国に赴いたエイリークと面識があり、彼女の優しい人柄を高く評価していた。

元々は貧農の生まれで、たまたま村を行軍していた皇帝ヴィガルドを襲った野犬を追い払おうとするも、兵士に誤解され連行された。
取り調べを受けていた所に現れたヴィガルドの一喝により解放……されたばかりか豪勢にもてなされ、話の流れで兵士に取り立てられた経緯を持つ。

帝国六将の新参者で好戦的なヴァルターとは犬猿の仲。
これは思想が正反対なことに加え、過去にグレンがヴァルターの民間人虐殺を報告し一度は軍から追放させたためでもある。

忘れられがちだが、序盤から幾度か顔を見せている。
同じ三騎将であるデュッセルセライナ同様、急変したヴィガルド皇帝に疑問を感じつつも命令に従っていた。
その後エイリーク編11章では「エイリーク軍が無抵抗なカルチノの民を虐殺した」というパブロ一派が流した偽の情報を受け、その討伐へと赴く。
しかし、エイリークの優しい心を知るグレンは、彼女がそのような非情な真似をする人物だと信じきれず、改めてエイリークと接触。変わらぬ彼女の心優しい人柄に触れフレリア王国王子ヒーニアスから真実を突きつけられ、逆にヴィガルドへの疑念を深め、彼女たちを見逃し真意を問うため帝都へ戻ろうとする。
が、その道中ヴァルターが現れ、エイリーク討伐任務の放棄という理由をこじつけられて殺害されてしまう
しかも、その亡骸をエイリークの仕業だとしてグレンの弟クーガーを差し向けるために利用され……。

このように、敵軍の幹部にもかかわらず、どちらのルートを進んでも自軍と交戦する前に死亡してしまう
オマケにヴァルターに倒された際はその辺の雑魚敵のごとく 無言で死亡 するので、味気ないなんてものではない。
しかもエフラム編ではこのやりとりすらカットされ、後に民家を訪ねた際に情報屋から死亡した事を告げられるだけという、もはやナレ死同然の投げやりな扱いである。


○初期値と成長率、所持品

Lv-12
HP-41(85)
力-20(40)
技-17(50)
速さ-13(45)
幸運-7(20)
守備-18(25)
魔防-5(40)
体格-12

所持品
銀の槍
銀の剣
青の宝玉

一応、エクストラマップでは使用できる。
成長率自体は前作ケントの魔防を15%上げた上位互換で非常に高いが、他の帝国六将同様その初期値はお世辞にも高いとは言えず、
前作のヴァイダよりLvが3高いにもかかわらず何一つ勝るステータスがない。
育てたクーガーとは天地の差……というか、エイリーク編の彼を即クラスチェンジさせた時の数値と殆ど変わらない。
いくら成長率が高いとは言えこの低初期値をカバーできるほどではなく、育てても守備が高い分ライバルのヴァルターよりかは若干死に難いといった程度。
出番があるとしたら「クーガーをワイバーンナイトにしたが、ドラゴンマスターも使いたい」という場合だろうか。
しかし、剣と槍を使う飛行職には本作屈指の強キャラであるターナを含むファルコンナイト勢も存在するのが厳しい。
とりあえず手っ取り早く使い勝手を改善するなら速さと幸運を中心にドーピングしてやると良い。

なお、本編ではヴァルターに追撃されているが、実際のステータスでは追撃されない。
タイマンを張らせるとヴァルターを返り討ちにしてしまうことが多々ある。

北米版ではヴァルター同様HPが5上がったが、他のステータスが上がっておらず相変わらず弱い。
しかもヴァルターの速さが上がっているため追撃されてしまう……
流石にこれは敗けても仕方ないところ。
ちなみに成長率は更にパワーアップしている。(力+5%、守備+10%)

○エイリーク編のクーガーの初期値とクラスチェンジ補正。

HP-37(+4)
力-18(+2)
技-12(+2)
速さ-13
幸運-5
守備-15(+2)
魔防-2
体格-11(+1)




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


2024年7月の大英雄戦で登場。剣装備飛行ユニット。イラストはп猫R氏。
弟に遅れること4年半の実装で、更に彼の実装でグラド帝国六将全員がヒーローズ揃う事になった。

武器スキルは『日長石の剣』。
守備+3
自身を中心とした縦3列と横3列の味方は、戦闘中攻撃、守備+4、戦闘後、10回復
自分から攻撃した時または自身を中心とした縦3列と横3列に味方がいる時、戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+5、
敵の攻撃、守備が戦闘開始時の自分の守備の20%だけ減少、自分が受けるダメージ-自分の守備の15%(範囲奥義を除く)、
自分は絶対追撃、戦闘後、自分は10回復

Bスキルは戦闘開始時自分の速さが「敵の速さ-10」以上の時、戦闘中敵の攻撃、守備が減少、減少値は戦闘開始前の「自分の守備-敵の守備」の50%(最大7 最小0)の『飛竜行空3』。
Cスキルは周囲2マスの味方飛行は、自身の隣接マスに移動可能な『飛行の先導3』。

ステータスは攻撃と守備が高く、守備は武器の補正込みで50にまで達する。お陰で早期に実装されていたヴァルターで彼を倒す原作再現が、この時点でほぼ不可能。
この高い守備は武器効果と飛竜行空で更に活かされ、敵の攻撃と守備を大きく奪える。
更に縦横3列の広範囲に味方がいるだけで、自身もその味方も強化と10回復の恩恵を受けられる。回復役の杖ユニットを置きにくい戦いで活きやすい。
弱点は飛行特効と魔防の低さ。速さもそこまで高いわけではないので、見切り追撃効果持ちも苦手。



風花雪月』及び『無双 風花雪月』において

両作品いずれでも本編開始時点で既に故人で、紋章の有無や容姿など諸々は不明。
ファーガス神聖王国の大貴族の一角、フラルダリウス公爵家の長男。
「王国の盾」と称される同家の当主ロドリグ=アシル=フラルダリウスの長子にしてフェリクスの兄で、イングリットの婚約者であり、王子ディミトリとは友人だった。
……と、後の青獅子の学級の生徒と非常に縁深い人物だったが、本編4年前に起きた「ダスカーの悲劇」で殺害されてしまった。
ほぼ全キャラにフルネームが設定されている中、グレンは前者ではミドルネーム*1も判らず、後者にてようやく「グレン=ゴーヴァン=フラルダリウス」という名前であるらしいことが推察された*2

何のことはない過去の人だが、彼らの──特にディミトリにとってはグレン(及び父王や継母も含めて)の死は人生の転機(悪い意味で)となった出来事で、また弟や婚約者の支援会話でもグレンの名はちょくちょく言及されるため、この学級を担当した先生にはほぼ間違いなく印象には残ることであろう。

……というわけで、『聖魔の光石』のグレンとは名前だけではなく
「味方キャラクターの兄」「善良だが仲間にはならない」「プレイヤーの与り知らぬところで死亡」 と共通点がやたら多く、なんだか全体的に他人とは思えない人物である。
プレイヤーの中には彼を『聖魔』のグレンと同じ顔で想像した者も多いのでは?



追記・修正は非業の死を遂げた兄にお願いします。

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最終更新:2025年04月29日 01:18

*1 カトリーヌを除き、本作の王侯貴族出身者にはミドルネームが付けられている。

*2 厳密に言えば確定したわけではなく、グレンと思われる人物が両親に宛てた手紙の末尾にミドルネームと姓が記されているだけ。