セライナ(FE)

登録日:2011/12/17(土) 19:36:35
更新日:2025/04/23 Wed 23:13:58
所要時間:約 5 分で読めます




あのお方のために生きたい。そう思った。

あのお方の目指す夢を同じ理想を見ていたいと……。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


『セライナ』とは、ファイアーエムブレム 聖魔の光石に登場するキャラクターである。

CV:渡辺優里奈(FEヒーローズ)

クラス:マージナイト
性別:女
称号:【蛍石】
出身:グラド
身分:グラド帝国六将


○容姿

美しい金髪ロングを持つ美女で、肩からは魔導士の証たるマントを羽織る。


○人物

グラド帝国六将の紅一点の魔道騎士。
かつて帝国三将と呼ばれていた時代からの古参であり、民間人への虐待行為で軍を追放されたヴァルターの空席を埋める形で就任した。
グラド帝国の辺境にある小さな村の出身で、幼少期は貧困により苦しい生活を強いられた。
そんな折、グラド皇帝ヴィガルドの手によって村に食糧が届けられ、その村の民は救われ皇帝に感謝する。
この行為は他国に付け入るスキを与えると諸国から批難されたが、それを承知して施しを行ったヴィガルドの心遣いに、セライナは大変な恩義を感じた。
そしてグラドの騎士に志願し、皇帝に絶対的な忠誠を誓い続け三将の一角まで昇りつめ、「蛍石」の称号を手に入れた。

なお、ヴィガルドに対しては主君と家来としての関係以上に深い愛情を抱いていたことがうかがえる。
そのことをミルラに指摘されて取り乱す様子はなんともピュアである。

本格的な出番はエフラム編だが、2章の時点で登場はしている。
ルネス領内の村に滞在している途中、山賊に周辺の村々が襲われているのを知ったは良いが帰還命令を受けて急遽戻らねばならない状況に歯がゆさを感じていたところにエイリークが訪れ、彼女らに山賊の討伐を依頼し前報酬として赤の宝玉をくれる。
他のキャラで訪問しても宝玉をくれるが、エイリークで訪問すると専用の会話に変わる。グレンと違いエイリークとは面識が無いようで彼女の傭兵エイリスという割と苦しい嘘偽りの自己紹介に対しても特に訝しむ様子はなかった。

グレンと共にヴィガルドの考えを遵守する将軍で、虐殺を楽しむケセルダヴァルターに対し度々忠告を行っている。
しかしそれを彼らが鬱陶しがらないはずもなく、ヴァルターの策謀によってデュッセルにその刃を受け、さらに皇帝からの信頼も失ってしまう。
失意にくれるセライナだったが、リオンの頼みで「竜石」を手に入れるため、ザールブル湿原を訪れる。
そこで出会った少女・ミルラから、彼女は驚きの事実を聞かされた。


もしそれが真であるとすれば・・・

すでに陛下は・・・


そこにエフラム一行が訪れたことを知った彼女は、ミルラを解放しグラドの将軍として最期の戦いに挑むべく布陣を整える。


降伏しろ セライナ!

俺はお前を倒したくはない!


私を倒す?侮るな ルネス王子エフラム!

私はここで敗れるつもりなどない。
帝国の将として全力で きみを倒す!


エフラム、デュッセルからの降伏勧告も撥ね付け、最後まで帝国の将として戦った末、戦死。
彼女を助けられなかった悲しみを、ミルラはエフラムに訴える。
グラドを倒すという目的のために、避けて通ることができなかったこの戦いの結末は、エフラムたちの心の中にひとつの影を落とす。





○ユニット性能
※右側は「むずかしい」でのステータス。若干誤差あり。

Lv-11
HP-33→35
魔力-13→15
技-13→14
速さ-16→18
幸運-10→11
守備-9
魔防-17→19
体格-6
属性:雷

所持品
サンダーストーム
エルファイアー


シリーズ恒例の、「サンダーストーム」持ちの女性ボス魔導士。
エイリーク編で同じタイミングで戦うケセルダの副官・アイアスと違い(エフラムルートでは最初の)後半ボスBGMを引っ提げて登場。
マップ的には自軍は外側からセライナのいる中心地へ向かう形になるのだが、何せ通路が入り組んでいて狭いため大回りを強いられ、行軍中に狙い撃ちをされる危険性が高い。飛行系で一気に接近しようにもそれを読んだかの如くスナイパーやペガサスナイトが配置されそれもままならない。
また、セライナのもとに辿り着くまでにはすでに「サンダーストーム」は撃ち尽くされているであろうから、武器の重さによる攻速の減少もマシになっている。
また、馬に乗っている上にマージ「ナイト」だが封印のヴァルキュリア同様に騎士扱いではないためレギンレイヴの特効を受けず、スキがないように思える。


…だが、騎馬系のくせに前作で同じポジションのウルスラ様と違って動かず平地に突っ立ってる上
そもそものステータスも侮られても仕方ない程に寂しいものになっている。
ケセルダはライナスに武器では勝っていると言う長所はあるが、彼女らの場合は杖を持っていないので全く意味がない。
それ以外は 「むずかしい」でも「ノーマル」のウルスラに体格含めた全ステータス負けているぐらい弱い。
章前会話では彼女のサンダーストームに注意を促されるが、「むずかしい」のセライナのサンダーストームでさえノーマルのウルスラに傷一つつけられない程度の威力しかない…
エイリーク編の同章に出てくるチートジジイが凄まじい強敵として君臨している上に、
闘技場やフリーマップでレベルを上げて力押し出来る本作なのでもっと強くて良いという感想のプレイヤーが多かった。

烈火の剣」で登場するリーダス同様、「仲間になりそうでならないキャラ」なのだが、
仲間になればラストまで戦力となりうるあちらに対して、先述の通りこちらは仮に14章から使用可能だったとしても控え行きになる低めなステータスである。
というか、当人のLv11のステータス期待値とだいたい同じだし、彼女よりはマシな同僚も控え行きにされやすいし…

クリア後のフリーマップでは、ヴェルニの塔を3回クリアすると使用可能になる。

○初期値と成長率
マージナイト Lv-11
HP-33(85)
魔力-13(40)
技-13(55)
速さ-16(40)
幸運-10(25)
守備-9(20)
魔防-17(25)
体格-6
属性:雷


意外にもHPの伸びが良く、魔力や速さなど魔法職に必要な能力の伸びも悪くない。
…が、前述したとおり初期値が極めて低く帝国六将どころか追加キャラの中では最弱。
上級職Lv11なのも災いしレベルアップ回数も少ない。
また守備が紙なのはLv20になっても全く変わらない。
Lv20の期待値も、弱さに定評のあるヴァルター相手でさえ1負けており、
本編キャラ含めても彼女より弱いのは踊り子のテティスやローグのレナックのような非戦闘要員しかいない。
ボス戦時の所持品に加え、リカバーの杖を所持しており、装備は豪華なのだが…
しかも今作はブーツがいくらでも手に入ってしまうので騎馬である利点すら大したことがない。
正直、加入条件の面倒臭さに対しあまりに釣り合わなさすぎである。

そんな彼女だが、一応新職業のマージナイトのグラを見ることができるという利点はあったりする。
何せ成長率の高いユアンや、特に魔力期待値が38もあるルーテは殆どマージナイトにしてもらえず、
ラーチェルを自国の双聖器を使わせるためにヴァルキュリアにしてしまうと
他にマージナイトがいなくなってしまうのである。なぜか闘技場でもでてこないし

余りに弱かったせいか北米版では他の六将同様HP+5、守備+2と強化されている。
が、相変わらず平地に突っ立っている上に元があまりに弱かったため大してかわって(ry
ヴァルターやレナックも強化されているため、味方としての相対的な立場はさらに悪化。

  • FEH

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


2020年6月の水着超英雄で最初に登場。イラストはワダサチコ氏。
緑属性の魔法・騎馬ユニット。念願の操作キャラに昇格した。

武器スキルは『楽園の果汁』
攻撃+3
周囲2マスの敵は戦闘中、速さ、魔防-6

Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら攻撃、速さ+7
その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージの『攻撃速さの渾身4』
Bスキルは移動系補助(体当たり、引き戻し、回り込み等)を使用した時、または自分に使用された時、 移動後の自分と相手それぞれの周囲4マス以内にいる、最も近い敵の速さ、魔防-6の『速さ魔防の干渉3』

武器は至ってシンプルだが癖のある効果はしていないので扱いやすい。
体力を削りながらも自慢の高火力魔法をお見舞いして大ダメージを与える。

しかしステータスとスキルが割に合っていないのが最大の難点。
HP、守備、魔防は擁護できないほど低く、脆い。
低耐久の彼女と渾身は戦闘してもしなくても「一発喰らったら終了」の危険なラインに立たされるので相性はとても悪い。
また専用武器にもかかわらず、シンプルすぎる能力のため、見劣りしてしまう。
攻撃性能は高いがリスクも大きいかつ強力では無いせいか活躍する場面は限られてしまっている。

2024年6月のアップデートで通常版より先に『楽園の果汁』の錬成が可能になった。
錬成すると攻撃+3
自身を中心とした縦3列と横3列の敵は戦闘中、速さ、魔防-6
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、敵の速さ、魔防の強化の+を無効にする
自分が与えるダメージ+敵の攻撃の15%

シンプル性能は何処に行ったのやら後記の特殊錬成も相まって性能が激変
範囲が縦横3列に大幅拡大。実質、常にデバフ状態。
HP制約だが敵の速さと魔防のバフ無効に敵の攻撃%に応じて与ダメも増やす攻撃性が急上昇とかなり盛られている。

特殊錬成はターン開始時、周囲5マス以内に敵がいる時、自分と周囲2マス以内の味方の攻撃、速さ+6、【魔刃】を付与
ターン開始時、自分の周囲5マス以内にいる最も近い敵とその周囲2マス以内の敵の速さ、魔防-7、反撃不可の状態異常を付与(敵の次回行動終了時まで)
自分から攻撃した時、または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、敵の速さ、魔防-5
敵の絶対追撃を無効、かつ自分の追撃不可を無効

魔刃付与とバフの味方サポートまで行えるだけに足らず追い撃ちのデバフと反撃不可の妨害工作や追撃対策などやり過ぎるくらいの大幅な強化を貰えた。
『蛍石』の称号に相応しい性能だろう。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

もう一つは、2020年12月登場の通常版。
こちらは青属性の騎馬系魔法ユニット。イラストは同じくワダサチコ氏。

武器は速さ3で、戦闘開始時敵のHPが75%以上の時、戦闘中攻撃、速さを+5し、敵の絶対追撃を無効かつ自分の追撃不可を無効化する『万雷の書』。補助スキルで『攻撃魔防の応援+』が可能。
Aスキルは攻撃、速さを7増加し、守備、魔防を5減らす『死線4』。
Bスキルは応援を使用した時または自分に使用された時、自分と相手の十字方向にいる敵は攻撃、魔防を5減らし、奥義発動カウント変動量を1減らす【キャンセル】を付与する『攻撃魔防の大共謀3』。

水着版と比べると能力値がより極端なものになった。
速さは上がり、更にスキル込みの合計攻撃力は脅威の60。これは青魔区分では後に実装された歩行型のマリアンヌと並んで堂々の首位。
騎馬系に限れば実装時点での次点がバレンタインヴェロニカの48(現在はハピの56)であることを鑑みれば破格の高さといえる。
これに対して、水着版の時点でさえ低かった守備と魔防はさらに低下。更に死線4の効果を合わせると守備は11、魔防でさえ18と全魔道ユニットの中でもワーストクラス。
1回の攻撃で仕留めきれないと、追撃こそあまり受けないものの、相手の武器が何であれ反撃でほぼ一発で撃墜される可能性も有り得る。
よって彼女の運用は「やるかやられるか」に集約されるだろう。
Bスキルを「風薙ぎ」に変えてやると、デメリットを万雷の書で打ち消して一方的に追撃込みで攻撃できる。相手の反撃でやられるのを避けることができる。

2025年1月のアップデートで水着から半年も間を空けて武器錬成が追加
共通の錬成効果として
速さ+3
自分から攻撃した時、または、戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、自身の攻撃、速さが戦闘開始時の自分の速さの15%+6だけ増加、敵の速さ、魔防の強化の+を無効にする、敵の絶対追撃を無効、かつ、自分の追撃不可を無効、かつ戦闘中、速さが敵より1以上高い時、敵は反撃不可

発動条件が自分から攻撃した時も追加され、速さ魔防の強化無効と速さが勝っていれば反撃不可と高い攻撃力と耐久力の無さ両方をカバーしてる効果が追加。

特殊錬成は
【再移動(1)】を発動可能
ターン開始時、自身のHPが25%以上なら、最も近い敵とその周囲2マス以内の敵の速さ、魔防-7、【弱点露呈】を付与(敵の次回行動終了まで)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ+6、ダメージ+速さの20%(範囲奥義を除く)

元から高い攻撃力をデバフと弱点露呈、速さ参照の固定ダメージと更に強みが増した内容となっている。


この上は 何も語らず
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最終更新:2025年04月23日 23:13