ペガサスナイト

登録日:2011/10/14 Fri 01:33:57
更新日:2025/03/14 Fri 02:00:19
所要時間:約 20 分で読めます




ペガサスナイトとは、ファイアーエムブレムシリーズに登場する兵種(クラス)のひとつ。

(FEシリーズ特有とまではいかないものの)「ペガサスナイト」と言えばFEと言えるくらいにはFEと結びついた概念であり、
インテリジェントシステムズにより商標登録もされている模様。おかげでますますFEシリーズ以外では見かけない概念。




■概要

清らかな乙女にしか心を開かないと言われる神聖な生き物、ペガサス(翼持つ天馬)に騎乗し戦うクラス。
天馬騎士という呼ばれ方をする事も多い。

速さに加えて魔防が高く、魔法系のユニットに対して強く、速さの高い敵に対しても追撃されにくい。
移動力の高さに加えて飛行が可能で、地形を無視した立ち回りが出来るので、マップによっては大きな働きをもたらしてくれる。
空対地の戦闘スタイルを強調しているせいか、基本的には槍のみで戦う。作品によってはこの段階で剣装備が可能なことも。

『暗黒竜』『紋章』ではクラスチェンジ(CC)先が飛竜を駆るドラゴンナイトになっていたが、後に分化された。
作中では竜騎士より格下のように扱われる事もあるが、実際の攻略では対魔法性能に優れたペガサスナイトの方が活躍する事も珍しくない。
分化後は対魔法性能に加え、回避性能に優れたユニットとして対等の関係となっている作品が多い。

【関連兵種】

ファルコンナイト

ドラゴンナイトの代わりに『外伝』から登場した上位クラス。
そして『聖戦』以降はこちらへのCCがスタンダードになった。
「ファルコン」というが鳥ではなく、なぜか角の生えたペガサスである*1
支援会話等で情報量が飛躍的に増えても言及はなく(ユニットの未CCを考慮してかペガサス・天馬としか言わない)、これが愛馬の変化した姿なのか、ペガサスとは異なる生き物なのか等は判然としておらず、定番化したわりに謎が残る存在。

特性としては、長所の速さと魔防に磨きがかかっている。
多くの作品ではこのCCによって剣装備が可能となり、それまで苦手としていた斧使いとも戦いやすくなる。
槍よりも軽いことから剣の方が使いやすかったり、キャラによっては魔力を活かして魔法剣も使いこなせる。
剣の代わりに杖が追加されることもあり、移動力や他の物理職よりは高めの魔力での回復や補助を担える。

ダークペガサス

『覚醒』から登場。ファルコンナイトとは選択制。
ダークの名前の通り、ペガサスの体色が通常の馬と同じような暗い色合いになっている。これもそういう生き物なのかは謎
こちらは槍に加えて魔道書を使用可能。作品によっては魔法特化な場合もある。
攻撃特化な分安定した活躍が望めるが、力と魔力の両方が高くないと武器と魔法の両立は難しい。ファルコンナイトよりもユニットとクラスの相性が出やすい職といえる。

【女性専用?】

ペガサスナイトは原則的に女性しかいない
味方であろうと、敵であろうと。
周りがや竜に乗ったり、武骨な厚い鎧を纏ったりして戦っている中、
戦場の空に舞うかのように華麗に戦うヒロイン達は非常に華やかで、本シリーズを象徴する兵種の一つであると言える。
なお原典の神話ではペガサスに騎乗するのは男性である。女性専用という設定は同じく馬型のユニコーンの影響を受けている気がしなくもない。
まあ清らかな乙女でなくても夫と子供のいる人妻だって問題なく乗せるのでユニコーンよりは心が広いのだろう。
ペガサスが、美人なら一向に構わないエロ野郎だからではない、断じて

この天馬騎士達、文字通り天を舞う戦闘スタイルであるにも関わらず大抵が丈の短いスカートだったりするのが素晴らしい。実に素晴らしい。実に。
気になる君は公式絵をチェックだ!
ちなみに何故空を飛ぶペガサスナイト勢が天敵であるミニスカを履くのか定かではなかったが、Echoesの設定集でミニスカの理由が明かされた。
ペガサスと繊細なコミュニケーションするために金属の類を極力減らし、人肌を多く残した衣装にしているとのこと。
重ねるがペガサスがエロ馬だからではないぞ、きっと、多分……

なお、FE初代作品の「暗黒竜と光の剣」にペガサスナイトの三姉妹が登場して以降後の作品でもペガサス三姉妹が登場することは幾度かあったが、毎作味方キャラ3人の関係性とクラスを固定してしまうのは難しいのか、赤と緑の騎士ほどには定番化していない。

■主な運用方法

【長所】

  • 地形の影響を受けない
飛行により、森や山等ありとあらゆる地形を無視して移動出来るのが大きなメリット。
特に「海」や「高い山」は他のユニットではそもそも入れないケースも多く、それらを無視して移動できることが大きなメリットになる。

  • 釣り役
「今はそうでもないが、相手の攻撃範囲になるマス」と、「釣りたい相手の攻撃範囲にならないマス」を行ったり来たりすることで、戦闘無しでの足止めを可能にすることもある。
普通のユニットには侵入できない岩山地形から相手をホイホイ誘い出す芸当も可能。攻撃されても速さからの回避で凌ぎやすいのも魅力。

  • 救出運搬役
飛行可能な点はここでも当然発揮させられる。さまざまなユニットを地形を無視して運ぶことで、また新たな攻略ルートを開拓できる。
特に殆どのユニットの移動力が下がる悪路が一面に広がるマップでは、この強みが存分に活かされるはず。まっさきに救出するユニットの元にたどり着いてそのまま盾となって護衛することも多い。

  • 単独行動要員
他のユニットより早く目標に到達できるケースも多い。
この特色を利用して厄介な敵後衛を強襲したり、山賊に襲われる前に村を訪問したり、
宝箱を奪われる前に盗賊を始末する等、まさに縦横無尽な活躍が出来るだろう。

  • 魔法系キラー
物理職ではトップクラスの魔防を誇り、武器攻撃が出来るのも併せて相性が良い。
また速さのパラメータも高く、当たり前の様に殆どの相手に2回攻撃可能。

  • トライアングルアタック(TA)
多くの作品でみられる特殊攻撃。天馬騎士3人で敵を囲む事で、確定必殺の攻撃ができる。
一部作品除いて専用の掛け合いやモーションに変わるのが見所。
力の低めなペガサスでも敵に大ダメージを与えたりトドメを刺すことが可能。『封印の剣』以降は必中効果もある。『烈火の剣』などではパビスの守りの必殺無効はおろかルーンソードの必殺強制ゼロ仕様さえ無視して必殺をブチ込む。
ただ戦術に大幅な制限がかかる上、個々の実力が上がるほど使用する意義が薄れるのでぶっちゃけロマン技。
なお『暁』に登場して以降しばらくはリメイク版を除いて登場していなかったが、『風花雪月』にて戦技という形で久々に再登場した。
後にオスティア重騎士団木こり達も使うようになったのでペガサスナイトの専売特許というわけでもなくなった。
基本的には味方専用だが、敵がしてくる作品もある。当然こちらが受けたらまず即死なので要注意。


【短所】

  • 飛行系特効を受ける
飛行ユニットの性として、弓に弱い。
特効を受けた場合、ダメージ計算は作品毎に違うが、概ね受けるダメージが特効がない時と比べて2~3倍になる。
下記の守備の低さもあり、弓が命中するとまず即死してしまう。
序盤のザコ弓兵の鉄の弓ですら喰らうと危険なので、弓兵の行動範囲を確認しながら立ち回る必要がある。特に長射程を誇るシューター系には要注意。
作品によっては特攻を無効化する方法もあるが、それが一点物のアイテムの場合は他のユニットとの取り合いとなる。

また作品によっては風魔法等も飛行系特効を持つ。
こちらは作品によっては魔防の高さで耐える事もあるが、魔法職相手だからといって安易に突っ込むのは危険。

  • HP・力・守備・体格が低い
女性が就いているクラスだけあり、これらは他と比べて低い。ドラゴンナイト系に差をつけられ易い点でもある。
3すくみのある作品では武器相性から斧使いを相手にするのは怖いものがある。
そのため山賊等の斧使いばかりを相手取る序盤ではトドメ役に徹させないと危ういのだが、
斧使い相手には命中100にならない事も多く、トドメを刺しそびれて反撃→敵ターンの攻撃で落ちるという事も。
HPや守備に関しては、上手く飛び回って必要以上に戦わないことで補えるが、強襲時には無視できない欠点。
育成の際はトドメを刺すのに失敗した際には何かしらフォローをしてやりながら丁寧に育てていこう。

  • 重い武器を扱わせにくい
打たれ弱い分、下手に重い武器を使うと速さという長所を失い窮地に陥る事がある。
剣とは違い、上位の槍には重いものが多いのが悩みどころ。
逆に敵側の鋼の槍持ちはプレイヤーにとってはカモとなる。

  • 地形効果(回避補正)を受けられない
砂漠や森、山であっても無視して飛べる一方、森、山、砦等に待機することで得られる地形効果も一切得られない。
本人は速さと幸運が高く、守備やHPはやや低めなこともある剣士と似たステータスでも、山や森などに陣取って回避戦術を行えるあちらと違って回避率には不安が残る。
なお、砦や制圧ポイントに配置されているHP回復効果は受けられる。

【総括】

長所と短所がはっきりしている兵種であり、彼女達をいかに運用するかはプレイヤーの腕の見せ所であろう。
同じスピードタイプだが歩兵ゆえにゲームバランスの影響をモロに受ける剣士/ソードマスター(FE)と比べると、飛行という戦略的長所を持っているため、極端に使いにくいことは少ない。


■シリーズでの扱い

暗黒竜と光の剣/紋章の謎】

記念すべき初登場作品にして、最初期メンバーにペガサスナイト(シーダ)がいるレアな作品。
この頃はCCするとドラゴンナイトになっていた。
FC版『暗黒竜』では基本的に魔防が設定されておらず、単純に力・守備力・移動力が強化される。

SFC版『紋章の謎』ではCCすると上記の強化を得られる代わりに、魔防が6も下がってしまう。
なので、魔道士系ユニットや射程3~10の魔法に備えてあえてクラスチェンジしないのも一つの作戦にもなる。
特に第二部では砂漠で魔道士の大群を相手取るカダインのマップに入る前にクラスチェンジアイテムを入手する事になるが、
ペガサスナイトのクラスチェンジはそのマップをクリアするまでは控えておいた方が魔防があるお陰で立ち回りやすい。
またペガサス・ドラゴンナイト問わず、騎乗クラスは室内だと馬を降りてただのナイトになってしまい、使える武器も剣になってしまう。魔防はもちろん、技や素早さの弱体化には注意すること。

DS版『新・暗黒竜』/『新・紋章』ではCC先としてドラゴンナイトの他、ファルコンナイトが追加。
ファルコンナイトに昇格するには天空のムチが必要だが『新・暗黒竜』ではオンラインショップ限定アイテムであるので、
wi-fi通信が終了した2020年現在ではWii Uのバーチャルコンソールでなければ使用不可能である。
『新・紋章』では普通に入手できるようになりハードルが下がった。

どの版でも、三姉妹(パオラ・カチュア・エスト)が揃うとトライアングルアタックが出来る。
ちなみに『新・紋章』では戦士三人衆のサジマジバーツもトライアングルアタックを使える。


外伝/Echoes

通常の弓に飛行特効がないので貴重な弓アイテムを持つ弓兵以外には弱点を突かれず、相対的にかなり強化されている。
また、新たな上位クラスチェンジ先としてファルコンナイト(Fナイト)が初登場。
Fナイトになると魔物に特効を持つ為、非常に強力な戦力となる。
特に三姉妹のTAならばほとんどの魔物を一撃粉砕してくれる。

『Echoes』では追加された女村人のCC先として追加された。
魔物特効がダメージ+10に抑えられて弱体化したものの、相変わらずただの弓には特効を突かれないので使い勝手は良いまま。
…が、難易度ハードになると状況は一変。弓兵がどいつもこいつも弓装備を得て長射程特効付きに変わるためまともに動かすこともままならないと、非常に厳しい環境になった。
さらにトライアングルアタックが自動発動ではなく戦技になってしまい、しかもHPを10消費する上に追撃不可、威力+8、命中+30%、必殺+40%(必中必殺でない)と大幅に弱体化。
久しぶりの登場かつ専用ボイス付きでありながら、その使えなさに多くのペガサスファンが落胆した。


聖戦の系譜

シレジアの天馬騎士団が登場。
敵に少数混じる程度ならまだしも、統率ある集団規模での天馬騎士同士の対立構図は割と珍しかった。
マップが広い本作では彼女らに先行してもらって村の防衛をさせることが主な仕事である。
というのも本作の村はほとんどが山や森に囲まれた先にあり、飛行ユニットでないと防衛に間に合わない位置にある。
そのため賊たちとある程度戦えるように鍛える必要がある。

クラスチェンジ前から剣が使え、斧をふるう山賊・海賊退治にも役立つ。魔法剣を持たせると痒いとこにも手が届く。
屋内戦が存在しないので、強制下馬などにかかわる弱点は消滅。
ファルコンナイトにクラスチェンジすると「連続」スキル付与に加え、平民でも剣・槍レベルAまで使える上に杖がレベルCまでなら使用可能。
高機動力のサポート要員として幅広く運用できる。
その一方、ペガサスナイト系には聖戦士の武器の有資格者がおらず汎用の剣・槍に留まるため純火力には限度がある。
また、天敵の飛行特効を持ったアーチが各地に設置されている。
本作では特効=必殺であり、その必殺がものすごく強力なので行動が制限されがちなのが難点。
素直にほかのユニットに任せて、別方面の敵でも倒しに行こう。

今回はペガサスナイトが同じ時代に3人揃わないので、味方はトライアングルアタックを使えないが、
敵として登場するマージ三姉妹やペガサスナイト三姉妹がトライアングルアタックを使ってくる。
しかもスキルと指揮官補正が恐ろしいため個別撃破すらきつい。敵フェイズで釣り、反撃で一体でも落としたいところ。


トラキア776

クラスチェンジがペガサスライダー→ペガサスナイトになっており、ファルコンナイトは存在しない。武器は一貫して騎乗時は槍、下馬時は剣しか使えない。

本作で導入された「かつぐ」システムを使う際には一番大活躍する。
体格20以外の味方ユニットを担げるので山や海を超えて味方を輸送できるので大変便利。
特に離脱マップでありながら、山に囲まれているので自力で脱出できないキャラを離脱させるにはかついでもらうしかなくなる。
一方トラ7はシューター系ユニット(敵専用)がシリーズ屈指の高性能なため、一歩でもシューターの射程に入ってしまえば堕天必至。
後半面では、シューターがずらりと配置されどれかを無力化するまで身動きがとれない…というシチュが多発する。

屋内マップでは下馬して剣しか使えなくなる。
かつぐこともままならない(というかPナイト組は体格が低いのでかついでもらう側になる)ので屋内では使用を控えるか、普段から剣レベルを上げておかなければならない。


封印の剣

本作から屋内マップでも下馬することがなくなり暗黒竜の頃の仕様に戻った。
攻撃を回避しやすい本作では速さ・幸運の高いペガサスナイトは避けまくり…と言いたいところだが、
槍が重いので攻速落ちしやすく剣士系と比べて思うほど避けてくれない。
さらに仲間になる竜騎士ユニットが固い・強い・ハードブースト持ちと大変強力。飛行系の役割を彼らに奪われてしまうことがほとんど。
クラスチェンジすると剣が扱えるようになるが、それはドラゴンマスターも同じなのも響いている。

一方、前作から再調整された「救出」システムを活用する際には序盤から登場するので大活躍する。
体格が低いので救出値が高い=多くのユニットを救出しやすいので、使いこなせれば戦略の幅が広がる。
魔防も高めなので聖水やマジックシールドに頼らなくても良いのはドラゴンナイト系よりも利点。
総じて見た目に反して玄人向けのユニットであると言える。

本作では雪景色広がるイリア地方の独自の兵種であり全員が同地出身者として登場する。
傭兵業が主要産業な土地柄、他国で活躍している者も多く、作中でもリキア同盟・エトルリア・ベルン軍にそれぞれ雇われている。
17~20章(+20章外伝)でイリアルートに進むと、ペガサス部隊を大勢相手にする。
だがどいつもこいつもステータスが微妙な上揃いも揃って鋼の槍を持参しているのでガッツリ攻速落ちしている。なのでハードモードでも大して強くはない。ぎんのやり装備のファルコンナイトもドラゴンマスターに比べると明らかに弱い。
別ルートでハードだと攻速20で厄介な短弓で削ってくる遊牧民部隊と釣り合いが取れてないのが実情。
ちなみにGBAシリーズの敵ペガサスはティト隊とシグーネ以外体格+救出が25なので男疑惑がある。


烈火の剣

同じくイリア天馬騎士団の三姉妹が仲間に。
前作から上限値は多少下がっているが、味方ユニットの初期値・成長率は上昇しているので非常に使いやすい。
特に魔防が高い物理職という特性は、終盤で大挙して押し寄せる魔法ユニットへの対策になるので非常にありがたい。
全員優秀だが、特にファリナは条件が厳しいだけあってかなり強い。同じく攻守の高さをウリにするヒースが空気になるほど
前作とは逆にペガサス系がドラゴン系を食ってしまっている。

ファリナはヘクトル編でしか登場しないので必然的にトライアングルアタックもヘクトル編専用になる。


聖魔の光石

フレリア王国の天馬騎士隊が登場。
上級職に「ワイバーンナイト」が追加された。竜特効が増え、トライアングルアタックが使いにくくなり、何より可憐さが失われるがスキルの《貫通》は通信闘技場で力を発揮する。
というかファルコンナイトの上限はワイバーンに魔防以外、守備が同値で他が負けている有様。
もっとも長期戦となるラグドゥ遺跡では剣を使えるアドバンテージも侮れず、またパラディンやグレートナイトドラゴンマスターが最終的にジェネラルに劣ってしまう中、速さと魔防で存在感を示せるのでマシな方である。

トライアングルアタックを使うには自分以外の2人がペガサスナイトかファルコンナイトであれば良く、本人はワイバーンナイトでも構わない。
逆に言えばペガサス(ファルコン)ナイトで発動するには全員ペガサス(ファルコン)にする必要がある。


蒼炎の軌跡&暁の女神

『蒼炎』ではペガサスナイト→ファルコンナイト、『暁』では天馬騎士(ペガサスナイト)聖天馬騎士(ファルコンナイト)神天馬騎士(エンリルナイト)
ベグニオン帝国の聖天馬騎士団が登場し、その中から精鋭を集めた神使親衛隊が活躍する。
蒼炎では敵が固く、受けゲーバランスの為ペガサス系は消耗しやすいのが難点。一方攻撃後の再移動が復活したのでペガサス系が便利であることには変わりない。
特効倍率が二倍になったので弓を食らっても多少生き延びやすくなった。

蒼炎ではエリンシアやファルコンナイトに奥義の書を使うことで、暁では神天馬騎士にCCすると奥義「衝撃」を習得する。
相手の移動を封じるが反撃自体は封じられないため、蒼炎ではわざわざ奥義の書を使うほどかというと微妙。

暁では一部のスキルを除いて奥義の発動=相手は死ぬ、なので移動封じが発動する機会自体がまずない。
どっちにしろ移動封じの存在感が薄い。
ダメージ計算の都合上、特効発生時に即死級の攻撃力を持つ上に直間両用の弩に注意。倍率も三倍に戻ったので迂闊に攻撃すると反撃で落とされる。相手の装備は確認しよう。
今作ではエリンシアとハールが強すぎて他の飛行系が空気であることは否めず、槍使いとしても力や守備に優れた他のクラスの方が使いやすい場面が多い。
ただし神天馬騎士は槍を装備できるクラスの中では速さの上限値が最高であり、素でラスボスに追撃できる唯一の槍使いである。
それでなくても4部終章の後半は魔法系の敵ばかり出てくるため、魔防が高く、直間両用のSS槍ゼーンズフトを装備できる点で優秀な戦力になれる。

『蒼炎』のトライアングルアタックは28章の拠点会話を見ることで解禁される。(要マーシャのCC)しかしエリンシアは28章に出撃不可なので使えるのは実質終章とトライアルマップ限定。
『暁』では会話は必要なく、ペガサス系が三人集まった時点で解禁される。四人のうち三人で囲むだけで発動でき、四人で囲ってもスクエアアタックとかにはならない。
またペガサスナイトと対極にある男で弓使いな三兄弟もトライアングルアタックを使用可能。

聖天馬騎士団や神使親衛隊と敵対する場面が少ないため(暁の三部12章くらい)この二作品では敵ユニットとしての存在感は薄い。
『蒼炎』では特に顕著で、ファルコンナイトがタナス公爵軍として2体登場するのみ。


覚醒

本作ではデュアルアタックが採用されたためか、トライアングルアタックはなくなった。
主なクラスチェンジ先はファルコンナイト(槍と杖が使用可)と、
槍と魔法を備えた新クラスの「ダークペガサス」
スキルはペガサスナイトが『速さ+2』とターン開始時に周囲3マス以内に味方がいなければHPが20%回復する『リフレッシュ』
ファルコンナイトは周囲3マスの味方の速さ+4とする『速さの叫び』と槍装備時の攻撃力+5となる『槍の達人』
ダークペガサスが移動+1の『移動の叫び』と自分から攻撃した敵を倒せば再行動できるチートスキル『疾風迅雷
最強スキル「疾風迅雷」がよりによって女性専用スキルだったことにより、多くの男性キャラが涙目になることに。


if

本作では白夜王国の「天馬武者」というクラスがこれに該当する。
天馬は厳密にはペガサスとは別種の生物ということになっており、シリーズで初めて男性キャラでも転職可能。
暗夜王国のドラゴンナイトとは対の関係。
天馬武者のスキルは自分から攻撃した時に追撃しやすくなる(速さ+5として計算)『飛燕の一撃』とターン開始時に周囲2マス以内に味方がいればHPが10%回復する『和の心』

主なクラスチェンジ先は「聖天馬武者(槍と杖が使用可)」と初登場の「金鵄武者(槍と弓が使用可)」で、後者は下記のスキルも含めて対飛行系に特化している。
聖天馬武者が射程が2マスになった『速さの叫び』と自分から攻撃した時に受ける魔法ダメージ-20となる『明鏡の一撃』
金鵄武者が飛行系との戦闘時に命中・回避+30となる『天翔ける』とターン開始時、周囲2マス以内の味方を最大HPの20%回復する『天照らす』
魔防の高い物理職の方が少ないので明鏡の一撃は習得しておくとなかなか便利。


風花雪月

本作では中級職としてペガサスナイト、上級職を飛ばして最上級職にファルコンナイトが登場。女性専用職に戻った。
技能レベルを上げて資格試験に合格することで転職資格を得るシステムのため、女性ユニットは全員なろうと思えばなれる。
武器にも職での縛りがほとんどなく、ペガサスナイト系は魔法が使えないのと騎乗時は格闘武器が使えないだけなので斧や弓も使える。
一方で適性の高い、槍術と飛行が得意で物理寄りの成長をする女性ユニットは希少というか全体を見回してもイングリットのみ。
次点ではペトラやレオニーあたりが候補となってくる。
マリアンヌは才能開花込みで必要技能がどちらも得意になり、フレンに至っては加入時点でペガサスナイトに合格できるが、この2人は魔法職向きの成長率のためイマイチ。
ただ、マリアンヌについては踊り子の資格に付随する剣回避スキルを入手した上で飛行技能の『警戒姿勢』等も組み合わせれば最終的に優秀な回避盾として完成する。他の回避盾適性が高いキャラは基本的に魔力が低い中、魔力の高いマリアンヌはサンダーソードによる遠距離反撃が強いという特色もあり、スキルがそろってくる後半までの育成はつらいが育ててみる価値は十分にある。

本作の飛行・騎馬兵は「降りる」コマンドで歩兵になって特効を無効化できるのがペガサスナイトには大きな追い風。
騎馬兵は速さ成長率にマイナス補正がかかってしまううえに悪路に弱いが、地形をほぼ無視できる飛行兵は速さも上がるため露骨に優遇されている。
飛行技能を上げると攻撃せず待機選択時に回避が上昇する強スキル『警戒姿勢』『警戒姿勢+』を習得できるのも大きい。
一応、弓職に就くと弓の射程が伸びるなど天敵の弓もかなり強化されているのだが。
また無視できない弱点としては配備できる騎士団*4や副官*5が飛行系のみに制限される。
覚醒やifでは前衛が飛行兵なら後衛が歩兵でも海越えをできてしまったが今回はさすがにダメらしい。

ペガサスナイトは兵種スキルとして『再移動』と『回避+10』を持ち、兵種マスターで自分から攻撃時攻速+6のスキル『飛燕の一撃』とお馴染み『Tアタック』を習得する。
本作のTアタックは自分を含めた飛行兵3名が敵に隣接しているときに使用できる戦技*6で、確定必殺ではなくなったが威力・命中・必殺に高い補正がかかる。
複数のマスを占める大型敵ユニットで体力も多い魔獣には比較的発動させやすい。

ちなみに敵として登場する際のペガサスナイトは、移動力が1高く『槍の達人』も持っている上級職相当の別物。
速さ特化で非力といういつものイメージで相手するとやたら高い攻撃力で追撃されたりして驚く。
この関係上、3学級対抗で模擬戦を行うグロンダーズ鷲獅子戦では放っておくと他学級のイングリットが無双しがちだったりも。

ファルコンナイトは『再移動』『回避+10』に加え槍装備時に攻撃力が5上がる『槍の達人』を備え、兵種マスターではHP25%以下のとき回避+30の『回避の覚醒』を習得する。
間をつなぐ上級職がないため、ペガサスナイトのままで過ごすか斧術を上げてドラゴンナイトを経由するなどの工夫が必要になる。

有料DLCを購入、追加ストーリーを進行させることでダークペガサスも解禁される。
追加キャラの一人、コンスタンツェが追加ストーリーで就いている職で、飛行兵でありながら魔法も使用できる。こちらも女性限定。
兵種スキルは『再移動』と黒魔法装備時攻撃力+5の『黒魔法の達人』、そして敵フェイズに魔法攻撃を受けるとその後の自軍フェイズ終了まで全能力+3の『魔力変換』。
兵種マスターすると『魔力変換』を他の職でも使用できるようになる。
ダークペガサス追加の告知が出たときには疾風迅雷の再来か、調整は、また女性優遇かと騒がれたが蓋を開けてみるとかなり変則的なスキルであった。
飛行兵が配備できる騎士団は既存のものだと物理職向きのものしか存在せず、DLC追加の『ヌーヴェル天魔隊』一択なのが難点。
コンスタンツェ以外では先述のマリアンヌやフレンにも向くし他の女性魔法系ユニットもそこまで無理せずなれる。
ヌーヴェル天魔隊の命中補正が控えめなので、命中の高い魔法を多く覚えるフレンやアネットあたりは適性が高め。


エンゲージ

下級職として「ソードペガサス」「ランスペガサス」「アクスペガス」の使用武器に合わせた三種のペガサスナイト職が存在し、いずれも女性専用。
CC先の上級職は剣槍斧の三種のうち1つ+杖の「グリフォンナイト」か剣槍斧の三種のうち2つが使える「ドラゴンナイト」の2つで、ペガサスに騎乗する汎用上級職は不在。なお、下級職と異なりグリフォンナイトとドラゴンナイトは男性でも就職可能。
専用職として魔法飛行職の「テイマー」「スレイプニル」が存在する。


幻影異聞録♯FE

シーダのミラージュマスター、織部つばさの職業。
従来のペガサスナイトと同じで槍を使って戦う。風魔法と回復魔法を得意とし、能力は技や速さが高い。
また従来のペガサスナイトと同じように風と弓が弱点である。
クラスチェンジでは覚醒のクラスチェンジのようにファルコンナイトか暗黒竜のようにドラゴンナイトになることが可能。
敵としてはペガサスナイト、ファルコンナイト、ドラゴンナイトのほかにダークペガサス、ドラゴンマスターも登場する。


ファイアーエムブレム0

ペガサスナイトに限った話ではないが、飛行ユニットは救出などのイメージからか、戦闘時にデッキトップをめくって行う「支援」に用いる「支援力」が最大の30あるため、入れ得のカードである。
代わりに戦闘には不向きで、手札に来たら戦場にはあまり出さず絆カードとして利用されるという目算で運用されがち。
ペガサスナイトはドラゴンナイトに比べての数的優位もあって飛行ユニットとして収録される機会が多く、
また、自身の行動消費で他の味方を移動させる、後方支援の置物として便利なスキル「天空の運び手」が割り当てられることも比較的多く、
必然的にデッキの名脇役として多くのデッキにペガサスナイトたちの姿が見かけられた。
馬・ペガサス・獣人等がまとめて「獣馬」タイプという定義を行われているため、獣特効を受ける。


ファイアーエムブレム ヒーローズ

本作ではシステム上ドラゴンナイト他と統合され、移動タイプ「飛行」という形で登場。移動距離は2マスで弓から特効を受けるがどの地形も無視して進む。
騎乗物はグラフィックだけの差異で、獣特効やドラゴン特効にあたるものは別枠で設定されるためこれが刺さるかどうかはあくまでキャラによる。
ステータスはやや歩行に劣るが、「飛刃の鼓舞」等の同種サポートが存在するため、出撃枠を飛行で固めることで強くなる。
原作では限定される2距離攻撃持ちや再行動持ちもなんやかんやで多数追加されており、現在では飛行だけでも選択肢に悩むことはない。




Q、良項目の秘訣は?

シャニー「うーん……よく食べて、よく追記して、よく修正する事……かな?」


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最終更新:2025年03月14日 02:00

*1 実際はアリコーン、ユニサス、ユニペグ、ペガコーンなどと呼ばれることが多い。

*2 自分及び周囲3マスの味方に命中・回避+30

*3 バルムンク装備シャナンの回避率期待値は指揮官補正込みで120前後

*4 ユニットが率いることができる部隊で、システム的には装備品に近い

*5 出撃前に選んだユニットを後衛としてつける防陣に近いシステム

*6 武器耐久を多く消費して繰り出す必殺技のようなもの