伊黒小芭内

登録日:2019/11/09 Sat 21:12:32
更新日:2025/03/25 Tue 12:44:40
所要時間:約 8 分で読めます





くだらない妄言を吐き散らすな
そもそも身内なら庇って当然 言うこと全て信用できない
俺は信用しない




伊黒(いぐろ)小芭内(おばない)とは、漫画鬼滅の刃』の登場人物の一人である。
声:鈴村健一


◆プロフィール

誕生日-9月15日(おとめ座)
年齢-21歳
身長-162cm
体重-53kg
出身地-東京府 八丈島 八丈富士<西山> (八丈富士) (現・東京都八丈町)
趣味-川柳、俳句、飴細工を作っているところをずっと眺める
好きなもの-とろろ昆布

◆概要

の称号を冠する九人の鬼殺隊最高位隊士の一人で、「蛇柱」

炭治郎禰豆子の処遇を決める柱合裁判にて他の柱とともに初登場。
裁判では鬼殺隊士でありながら鬼を連れていた炭治郎とそれを庇って隊律違反を犯した義勇の罪を執拗に追求。
実弥と共に最後まで竈門兄妹に対して厳しい態度を向けた。


◆外見

常に口元を包帯で覆った黒髪の青年。
前髪で片目が隠れがちだが生まれつきのオッドアイで、それぞれ右の瞳が金色、左の瞳が青色となっている。
ただし右目は生まれつき弱視で殆ど見えないという身体的ハンデを抱えている。

また、柱の中でも小柄な方で、女性である甘露寺よりも身長が低い。
服装は隊服の上から白と黒の縦縞の羽織を着用しており、首元には白蛇の鏑丸が巻きついている。


◆人物・性格

一人称は「俺」。二人称は基本的に「お前」または名字の呼び捨てだが、特に甘露寺にのみ「君」も使うことがある。

性格は一言で言えば「陰険」。基本的に誰に対しても嫌味と皮肉を交えた言動で接し、相手に非があればネチネチと責め立てる。実際、喋るときには「ネチネチ」というオノマトペがコマに書かれている。
ただし他の柱の訃報や引退への反応を見るに、表面上の態度はともかく根は仲間想いで情に厚い人物である模様。
また、鬼殺隊当主である耀哉に対してはやはり尊敬の念をもって接している。
ただ、あまりに口下手で協調性に欠けた義勇については「柱としての自覚が足りぬ」として明確に嫌っている。

また、同じ柱である甘露寺にご執心で、彼女とは文通をしたりよく一緒に食事に行く仲だったりする。ちなみに甘露寺愛用の緑の靴下を贈ったのも伊黒である。
そのため甘露寺の前では普段の毒舌も身を潜めるし、彼女と親しくする男性には露骨な嫉妬心を見せる。
一方、戦場で浮かれることはなく、甘露寺が敵に勢いのみで突撃した際には苦言を呈するなど、締めるべき場面ではきっちり締める。

鬼殺隊に入隊した経緯は判らないが、鬼への嫌悪感と憎悪は柱の中でも強く不死川と同レベルのタカ派。
柱合裁判での言動、また無惨をその目に捉えた際には驚きよりも青筋を浮かべて怒りを露わにしたことから、伊黒もまた過去に鬼のせいで大切なものを失ったのではないかと予想されていたが……。


鏑丸(かぶらまる)

幼少期から伊黒の相棒として生きている雄の白蛇。彼がいた牢にあるとき迷い込んだことがきっかけで出会う。
基本陰険で疑り深い伊黒にとって数少ない心を開ける「親友」にして相棒で、彼も全幅の信頼を置いている。
また知能も能力も普通の蛇とは一線を画しており、例え伊黒が失明した場合でも伊黒の目の代わりとなって伊黒を支え、伊黒に情報を伝え続ける。その力は(弱体化を重ねているとはいえ)あの無惨の攻撃を見切るほど。
伊黒の死後は、栗花落カナヲに託された。


◆戦闘能力

その小柄で非力そうな見た目通り、腕力はあまり強くはないようで、柱の中ではしのぶに次ぐワースト2。遊郭編の炭治郎よりも弱いとのことだが、鬼の頚を斬ることは問題なく可能な模様。
柱稽古では太刀筋の矯正を担当したこともあり、単純な腕力よりも磨き上げた技術に重きを置いていると思われ、正確無比な太刀筋を昇華させた異様に曲がる太刀筋の斬撃を繰り出す、柱でも屈指の技巧派剣士である。

使用する日輪刀は波打つような諸刃の刀で、形としては西洋のフランベルジュに近い。
因みに、フランベルジュの波打ち刃による裂傷は通常の傷よりも治りにくいとされているが、再生する鬼にとってどの程度の効果があるかは不明。
なお、当然普通の鞘には収められないし抜けないので、磁石を併用して革で刀身を包むような独特の仕組みの鞘を使っている。


流派

基本の呼吸の一つである水の呼吸から派生した呼吸で、刀身は薄紫色に染まる。
文字通り蛇のごとくうねるような斬撃が特徴で、エフェクトも牙を剥く白い大蛇で表現されている。



◆活躍

立志編~遊郭編

柱合裁判では実弥とともに最後まで禰豆子の容認に反対し、実弥が彼女の理性を試す際には炭治郎の呼吸を封じて抑え込んだ。
が、結果として禰豆子が人を喰わない理性を示したため、実弥ともども輝哉に穏やかに窘められている。

この時点ではあまり良い印象とは言えなかったが、無限列車編終盤において煉獄の訃報を鴉に伝えられた際、背中を向けて発した「俺は信じない」の一言で読者からの評価は急上昇した。

その後は遊郭編終盤で救援として駆けつけるが、既に戦闘は終了していたため目立った活躍はなし。
百年以上上弦の座にいた鬼どもを討伐するという偉業を成し遂げた宇髄に対しても、上から目線でネチネチとした物言いを見せたが、
内容としては労いと激励となっており宇髄も「お前に褒められてもな…」と半ば呆れた反応を見せている。
なお、その際に「次世代は育ってるぜ」と笑う宇髄の発言から上弦との戦闘で炭治郎が生き残ったことを察し、驚きを見せていた。


無限城決戦編

刀鍛冶の里での上弦2体の討伐と痣の発現を受けて開かれた緊急柱合会議に参加。
戦闘で傷を負った甘露寺と時透を気遣う様子を見せつつ、甘露寺の痣についての支離滅裂な説明に頭を抱えていた。
一方で、集団の和を乱す言動を見せる冨岡を強く非難してもいる。

その後の柱稽古では太刀筋矯正訓練を担当。
道場内に縦横所狭しと並べられた柱を避けて伊黒に木刀で一撃を当てれば合格となる。
ただし、柱には出来の悪い隊士が縛り付けられており、少しでも太刀筋が狂うと彼等に一撃を加えることになるという、心身ともに過酷な内容となっている。

炭治郎は直前の稽古で甘露寺に可愛がられていたこともあり、出迎え早々に威圧されることになったが、訓練自体は休憩を挟みつつ真剣に行われ、より正確な太刀筋を手にすることができた。
が、最後まで伊黒が自分に辛辣な理由を察することはできなかった炭治郎だった。まあ彼に全く非は無いが……。

その後は無惨の襲撃を受けて産屋敷邸跡に駆けつけ、他の柱と共に無惨へ同時攻撃を仕掛けるが、鳴女の血鬼術により異空間無限城に取り込まれてしまう。
無限城ではともに落下した甘露寺と城内を進んでいたが、上弦の肆となっていた鳴女と遭遇し交戦を開始する。

そして死闘の果てに致命傷を負った伊黒が、同じくもはや助からないことを悟った甘露寺と最期に交わした言葉とは……?


◆余談

  • 柱の中でもかなりの少食で、3日は食事をしなくても平気とのこと。想い人の甘露寺とは対照的である。……来歴を踏まえるに、「食事」という行為そのものを忌避しているのかも知れないが。

  • 甘露寺には初対面であまりの可愛さに一目惚れしたが、その際に同じく衝撃を受けた鏑丸に噛まれてしまったらしい。

  • 実は義勇やしのぶとともに鬼殺隊の説明で登場しており、初期からデザインは完成していた模様だが、柱で唯一背景が明かされることなく最終決戦に突入してしまったため、今後の活躍が危惧されていた。

  • 上記の来歴の中で触れられた従姉妹のその後はファンブックにて語られており、残された伊黒家の財産で悠々自適に暮らし、大人になった後は結婚して子宝にも恵まれたとのこと。……何ともはや。一応「鬼に生殺与奪を握られ、人格が歪んでもおかしくない環境で育てられた」という点では自分と同じなためか、それを知った小芭内本人としては彼女を恨んではいないものの、その強かさを恐れもしたという。


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最終更新:2025年03月25日 12:44

*1 簪で牢の一部を削り取るという気の遠くなるような工作を重ねてのことだった。