登録日:2018/07/07 Sat 23:55:16
更新日:2025/08/21 Thu 15:23:19
所要時間:約 12 分で読めるぜェ
鬼が何だって? 坊主ゥ
鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ? そんなことはなァ
ありえねぇんだよ馬鹿がァ!
不死川実弥とは『
鬼滅の刃』の登場人物。
声:
関智一
目次
◆プロフィール
誕生日―11月29日(いて座)
年齢―21歳
身長―179cm
体重―75kg
出身地―東京府 京橋區(中央区 京橋)
趣味―カブト虫を育てる
好きなもの―おはぎ
◆概要
柱の称号を冠する九人の
鬼殺隊最高位隊士の一人
「風柱」。
初登場は第45話、炭治郎と禰豆子の処遇を決める柱合裁判。
本編に登場する隊士の中でも一際
鬼に対する憎悪・殺意が特に高い人物。
まだ禰豆子の特異性が判明していなかった頃とはいえ、彼女を守ろうとする炭治郎にも強い敵意を向けたほど。
鬼に対する敵意は凄まじく、外伝小説での述懐で“たとえこの身が首だけになったとしても、生首で鬼の喉笛に喰らいつく”とあるほど。
◆外見
逆立った白髪に顔面を含め体中に傷があり、さらに見開かれて血走った目、凶悪な強面という、味方でありながら下手な鬼より恐ろしい容貌の持ち主。長いまつ毛も特徴的。
また、当時の男性にしてはかなりの長身。
隊服の前を大きくはだけさせ、背中に「殺」と大きく書かれた白い羽織を上から着ている。ヤンキーのような着こなし
また傷跡の中には後述の理由により自傷痕も含まれている模様。
日輪刀の鍔は四角い板を円状になるようずらして重ねた八枚羽の風車のような形状。鞘には戦闘の中でついたものなのかデザインなのか、荒傷に覆われている。
刀身は風の呼吸の適性を示す緑色。
◆性格
柱の中でも屈指のタカ派。鬼は全て滅殺。短気で荒々しい気性の持ち主であり、口調も凶悪。
ぶっきらぼうで誤解されやすい上に、自分を良く見せようともしなければ他者からの評価も気にしない考え方もしており、行動と決断が早すぎるところもある。
こうした性格の裏には「大切な人を守るためならば自分がどう見られてもどうなってもいい」という思考がある。
他方で鬼殺隊当主・
産屋敷耀哉に対する敬意や忠誠心は極めて高く、礼節もわきまえている。そのため口調から態度まで彼の前では普段と大違い。
見た目や態度に言動の粗暴さとは裏腹に性根は寧ろ
かなり冷静かつ知的で生真面目。
禰豆子の処遇に関して耀哉に異議を申し立てる際も筋の通った発言・反論をしてみせ、禰豆子を試すのにも非常に合理的な手段を取った。
他にも頑なに護衛をつけない耀哉へ柱を護衛に回す進言を
悲鳴嶼に提案したり、周囲と足並みを揃えようとしない
冨岡に至極真っ当な批判をしたりと、生真面目さや冷静さ、理性的な判断が随所に窺える。
誰が言ったかヤンキー風の風紀委員長
意外にも暴力に訴える場面は少なく、職権濫用で女子隊員にセクハラをしていた隠の前田まさおにも、あくまで烈火の如く怒るだけで手を上げてはいない(チビられたが)。
また柱稽古の際には炭治郎を何度か殴ったが、どれも特に怪我も後遺症もなかったあたり、手加減をしていた節がある。
◆戦闘能力
機動力と柔軟性が持ち味のスピードトリッキーファイター。
日輪刀での攻撃を基本とし、空中で回転して回避、体をねじって避けながらの攻撃、型にはまらない喧嘩殺法的な攻撃など体捌きが傑出している。
さらに室内で超速の動きをした際も畳や床に傷一つないなど、細かなパワーコントロールにも長けている。
耐久力も高く、伊之助を一撃で昏倒させた炭治郎の頭突きをまともに食らったにも
拘らず、鼻血を出してバランスを崩したのみでその後も平然としていた。
腕力は柱の中で4位(腕相撲勝負の結果)。ただ3位の
煉獄から6位の
甘露寺まではいい勝負らしい。一方で直線距離での移動速度は柱の中でも2位で、元忍びの
宇髄に次ぐ。
戦闘能力は戦闘経験、特殊能力含めて
“上弦の壱”黒死牟も
「柱の中でも実力上位」と認め、黒死牟側が余力を残していたとはいえ一対一である程度斬り結んでみせた。
また後述の遍歴故か剣術だけでなく、多様な道具をフル活用した戦い方にも精通。さらに愈史郎の札の特性も瞬時に見抜くなど、戦闘面での判断力は群を抜く。
無限城決戦では黒死牟との戦いで痣に開眼。痣のデザインは頬に浮かぶ風車。
流派
風の呼吸は「全集中の呼吸」における基本の五呼吸の一つで、刀身は緑色に染まる。
吹き荒ぶ風の如く荒々しい動きで敵を斬り裂く。使いこなすには軽やかな身のこなし、そして柔軟な体幹が必要となる。
不死川は刃の色どおりにその最適性とも言える身体能力を保有する。
さながら竜巻のように渦を巻く斬撃を繰り出しながら突撃する技。
使い勝手がいいのか連続技の繋ぎから連携の始動まで幅広く多用している。
獣の爪で切り裂く様な鋭利な四つの斬撃を同時に縦に放つ。
元ネタは罪や汚れを吹き払うという風という意味の「科戸の風」。
自身を中心に旋風の渦が逆巻くように斬る斬撃。
嵐のように激しい斬撃を連続で繰り出す。
なお風樹とは孝行したくとも親が亡くなっている事を悲しむ「風樹の嘆」という言葉の捩りと思われる。
敵の懐に潜り込み、低い姿勢から舞い上がる砂塵の様な無数の斬撃で突き上げる。
砂塵嵐とは多量の塵や土砂が強い風によって空中高く吹き上げられる現象のこと。
アニメではこれにより切り刻まれた鬼の血雨が頭上から降り注いでいる。
空中から吹き付ける風の様に上段から振り降ろす回転切り。
身体を大きく捻り斜め下段から掬い上げるように斬り上げる。
黒風とは砂塵を巻き上げ、空を暗くするようなつむじ風、烟嵐とは山中にかかったもやのこと。
空中で体を捻り身を翻しながら放ち、旋風を巻き起こすような無数の斬撃を繰り出す。
勁風とは強風、天狗風とは突然はげしく吹きおろすつむじ風のこと。
凄まじい速度で移動しながら、すれ違いざまに大きく斬りつける。
鳥が持つ羽の中で、飛行するために重要な機能を持つ部位を「風切羽」と呼ぶが、
そのうちもっとも外側に位置し推進力を得る部分を「初列風切羽」という。
型名はこれをもじったもの。
大きく跳躍し頭上高くから斬りつける技。
韋駄天台風とは、進路を変えずに真っすぐに進む台風を俊足の代名詞・韋駄天に喩えた言葉。
稀血
不死川固有の武器にして奥の手。
稀血の中でも彼の持つ血は特別希少なものであり、匂いを嗅いだ鬼を酩酊させ動きを麻痺させる効果を有する。しかも彼の血は相手がより高い実力を持つ鬼である程に高い効果を発揮する為、格上に対するカウンターにもなりうる。
柱でありながら今なお傷が増えているのも、自傷も含め、あえて血を流す事で鬼を酔わせる目的があるからと推測できる。
彼の露出がやや多い隊服はこの自傷行為が目的ではないかと思われる。
流石に上弦の壱レベルには効き目が薄く、ほろ酔い程度にしか酔わせられなかった他、無惨に対しては殆ど効果が無かった。
◆活躍
柱合裁判において初登場。この回で登場した柱の中では最後の顔見せとなった。
処分を待つ間、隠の者達が預かっていた禰豆子の入った箱を勝手に持ち出して姿を現す。その際は隠の制止や
胡蝶しのぶの苦言も意に介する様子を見せなかった。
更には直前に炭治郎が発していた
「禰豆子は鬼殺隊として人を守るために戦える」という主張を一笑に付し、箱に刀を突き立てて中の禰豆子の肩を貫く。
当然ながら炭治郎の怒りを買い、縛られたままで飛びかかってきた彼を迎え撃とうとする。
が、その瞬間に冨岡から「やめろ!!もうすぐお館様がいらっしゃるぞ」と口を挟まれた為に隙が生じ、攻撃を躱された上に頭突きを喰らう。
更に炭治郎から「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら 柱などやめてしまえ!!」と怒鳴られるのに鼻血を流して起き上がって敵意を新たにするが、直後に耀哉が登場。
産屋敷が挨拶を述べるとすぐさま炭治郎の頭を地面に押さえつけ、他の柱共々膝をついて敬意を表する。
そして、
お館様におかれましても御壮健で何よりです
益々の御多幸を切にお祈り申し上げます
と、非常に真面目な顔と口調で挨拶を返した。
それまでの凶悪な振る舞いとのあまりの落差に、炭治郎も内心で(知性も理性も全く無さそうだったのにすごいきちんと喋り出したぞ)とツッコミを入れている。
しかし、産屋敷の炭治郎と禰豆子を認めてほしいという発言には真っ向から反対し、更に炭治郎と冨岡両名の処罰を願い出る。
鱗滝左近次の手紙から、禰豆子が人を襲った場合は炭治郎・鱗滝・冨岡が腹を切って詫びると読み上げられた際も
「何の保証にもならない」と一蹴。
そこに産屋敷が
「人を襲わないことと同様に人を襲うことも証明できない。襲わない方に2人の命が懸けられており否定するにはそれ以上のものを差し出さなければならない(意訳)」と述べるとさすがに言葉に詰まる。
更に産屋敷が炭治郎と
鬼舞辻無惨との接触したことを明かすと他の柱共々一気に関心を寄せ、炭治郎に鬼舞辻の行動や根城を問い詰めた。
これによって炭治郎や禰豆子の存在が鬼舞辻への手がかりになりうるとして、煉獄や
宇髄や悲鳴嶼といった処刑派の柱も黙ってしまう。
だがその状況に「人間ならば生かしておいてもいい」と譲歩を見せる一方で鬼の助命には改めて断固反対。
そして刀で自らの腕を傷つけ、鬼の醜さを証明すると言いながら血を禰豆子の箱に垂らした。
続いて伊黒小芭内の「日なたでは鬼は出てこない」という指摘で室内に凄まじい速さで移動(この時律儀に草履は脱いでいるが、アニメ版では履いている。どっちなんだよ)。
更に刀を数度箱に突き立てた上で蓋を弾き飛ばし、箱から出てきた禰豆子に腕の傷を突きつける。
禰豆子は箱から出た直後こそ食人衝動に揺らいでいたが、炭治郎の呼びかけと鱗滝の暗示で意志力を取り戻す。
そして血塗れの不死川の腕から「プイッ」と顔を背けた。かわいい。その様子に不死川は唖然とした表情を浮かべていた。
(つまり禰豆子は上弦の鬼さえ酔わせる稀血の誘惑に打ち勝った=尋常の鬼ではなく人を襲わない前代未聞の鬼、という確固たる証明となった)
こうして自身の思惑に反し、結果的に禰豆子が人を襲わないことの証明を立ててしまった。
その後、炭治郎との会話を終えた産屋敷から、伊黒とともに「あまり下の子に意地悪をしないこと」と言われた際は、呆然としたまま「御意…」と応えている。
が、炭治郎の方は怒りが収まっておらず、
時透の石礫を喰らうまで
「禰豆子を刺した分だけ頭突きをする」と喚いた。
しばらく後、煉獄の訃報を聞く場面で再登場。訓練場と思しき場所にて「醜い鬼共は俺が殲滅する」と述べていた。
その後は刀鍛冶の里にて、炭治郎の同期である隊士の
玄弥の姓が「不死川」であることが判明する。
同じ柱である甘露寺から改めて風柱の弟と言及されるものの、
「でも不死川さん 弟いないって言ってたの」と述べられている。
この時には両者の関係性は不明瞭に終わる。
不死川の過去については玄弥の回想で一部語られる。
出身は長屋暮らしの大家族。7人兄弟の長男であり玄弥は次男に当たる。
父親・恭梧は日頃から妻子に手を上げるロクでもない人物で、他人から恨みを買った末に刺されて死亡。
一方で母親・志津は愛情深く、小柄な体で恐れもせずに夫の暴力から子供を守り、朝から晩まで働きどおす人だった。
父親の死後、不死川は玄弥に「これからは二人で家族を守ろう」と告げる。
その際、玄弥から「“これからは”じゃなくて、“これからも”だよな」と返されて見せた朗らかで汚れのない優しい笑顔は、これまでのキャライメージを一気に吹き飛ばす晴れ晴れしさであった。
しかし───
ある晩、母親の帰りが遅いことを心配し、不死川が迎えに出る。
だが玄弥含め他の兄弟が残っていた家を何者かが襲撃し、弟・妹たちは瞬く間に惨殺される。
直後に不死川が鉈を片手に家へ飛び込み、襲撃者を捕まえて自分ごと強引に外へ落ちる。
唯一顔の傷だけで済んだ玄弥が、医者を呼びに外へと駆け出して見たものは──
日の出の中、倒れ伏し崩れていく母の骸と血まみれの鉈を手にその側に立つ兄の姿だった。
その光景に、兄が母を殺したと思い骸を抱えて人殺しと泣き叫ぶ玄弥。不死川はただ呆然と立ち尽くしていた。
真相は鬼と化した母が家族を襲ったというもの。
その母を殺めた意識から不死川はこの世の全てが色を失って褪せて見えたという。
この時に出血したことで自らの血が有する特異性にも気づいた。
その後は各地を転々として独自に鬼を狩る日々を送る。
その手段は
山程の刃物を背負い、自分を食べにきた鬼を拘束し日光で焼き殺すという凄まじい荒業。
本人も思い返すとおり
「とんでもない自殺行為」だったが、前述の稀血もあってなんとか生き延びた。
やがて鬼殺隊士の
粂野匡近と出会い、彼に育手を紹介してもらい入隊。その後には当時の下弦の壱を下したものの匡近は死亡、不死川のみが風柱の座に就いた。
顔を合わせるなり不死川は産屋敷を「隊員たちは命を賭して戦っているのに自分だけ安全な場所に居座っている」「自分より弱い奴が上に立っている事に虫唾が走る」罵倒、挑発。
しかし謝罪の後に「自分を含めた全てを捨て石に使う覚悟」と「隊員全員の名前を憶えているほどの深い愛情」を見せつけられ、匡近の自分宛ての遺書を渡されて以降は敬意をもって接するようになった。
そして不死川は、唯一生き残った家族にして自分を追って入隊した玄弥にきつく冷たく当たって遠ざけようとする。
その真意は「鬼殺隊とは無縁の平和な場所で妻をもらい、子や孫にも囲まれ幸せに生きてほしい」という思いやる気持ちであった。
甘露寺の言葉のとおり、不死川は玄弥を「テメェみたいな愚図 俺の弟じゃねぇよ」「鬼殺隊なんかやめちまえ」と突き放していた。
柱稽古で炭治郎と再会し、初対面の頃程の険悪さは無かったものの、「お前(炭治郎)の事は認めていない」と威嚇する等、相変わらずであった。
炭治郎も「自分も禰豆子を刺した貴方の事は認めていない」と返したのでお互い様だが……。
実弥「いい度胸だ……!」
柱稽古の僅かな休憩中に玄弥が尋ねてきて、過去の発言を謝ろうとするもきつく当たり、取り付く島もない態度を見せる。が、彼が鬼喰いをしていると知った瞬間に豹変。躊躇の無い目潰しによって彼を強制的に辞めさせようとする。
炭治郎が割って入ったことで目論見は叶わず、その後は他の隊士を巻き込んだ大乱闘を起こし、炭治郎は風柱の稽古を中止して接近禁止となった。
後には冨岡との手合わせに割り込んできた炭治郎に
好物(おはぎ)をバラされたりして退散。その際に
鳴女の分身を咄嗟に捕まえ、いち早くお館様の危機を察知。
必死の駆け付けも間に合わず産屋敷邸は大爆発。そして産屋敷の狙い通りに集った他の柱と共に無惨と対峙し、刃を振るった瞬間に無限城へ落とされる。
その先で不死川を待ち受けるものとは。
◆関連人物
殺された隊士たちを想い、また母のような優しさを持つ御方。心からの敬服を向けている。
益々の御多幸を切にお祈り申し上げます。
ただし押すべきところはしっかりと押すし、言うべき事は言わせてもらう。
同じ現柱にして先輩隊士。敬語を使う数少ない相手の一人。
柱になったばかりの狼藉で「口の利き方がなっていない」と叱られた。共に稽古をし上壱戦にて相方として発揮できる存在。
鬼殺隊の一員でありながら鬼を隊内に連れてきた馬鹿隊員。頭突きと蹴りを喰らわされた。
しかも冨岡との手合わせで好物をバラされる憂き目にも遭う。(稽古の休憩から戻ってくる度抹茶とおはぎのいい香りがしていたとのこと)
醜い人喰いの化け物……である事を証明するはずがシロ認定の決め手になってしまった。
本人も納得はいっていないようだが、独断で殺したり追い出そうとしたりはしていない。
彼の稀血設定が明らかになった時にワニ先生の伏線回収に唸った読者も多い。
なお上記の来歴を鑑みれば、「鬼になった家族を殺さずに済んだ」炭治郎も「鬼になったのに家族を襲わずに済んだ」禰豆子も二人揃って不死川の特大地雷ド真ん中である。
鬼のために命を懸けようとする愚かな現柱の一人。こいつが口を挟んだせいで鬼殺隊に鬼を引き連れてる馬鹿隊員から頭突きを喰らった。
そもそも普段の冨岡が唐突に柱の作戦会議としての柱合会議を途中でバックれると言い始めたり、「簡単な頭で羨ましい」といったおよそ喧嘩を売っているとしか思えない煽り(本人にそのつもりはない)などのおかげで、とにかく馬が合わず仲が悪い。
が、冨岡からは仲良くなるためのおはぎ作戦などを考案されたりしている。
同じ現柱の一人で一番気が合う相手。
鬼に対する考え方やスタンスが近いのもあってか仲は良好で、不死川も激高した状態でも彼のアドバイスなどには素直に耳を貸す。
炭治郎や冨岡を嫌っているのも同じだが、唯一
女性の好みにだけは共感できない。
胡蝶カナエの妹で現柱の一人。
カナエの妹なので気にかけていたらしく、しのぶ曰くよく元気か聞かれる模様。
外伝小説でも、とある事情から噴火寸前の状態だった不死川が、しのぶの言葉には耳を傾けて何とか感情を飲み込んで従おうとしていた。
母を殺してまで守った次男。実弥にとって生き残ってくれた最後の家族であり、大切な存在。
「テメエはどっかで所帯もって家族増やして爺になるまで生きてりゃあ良かったんだよ
お袋にしてやれなかった分も弟や妹にしてやれなかった分も
お前が、お前の女房や子供を幸せにすりゃあ良かっただろうが
そこには絶対に俺が
鬼なんか来させねぇから・・・・・・
―――よくも俺の弟を刻みやがったなァ糞目玉野郎ォオ
許さねェ許さねェ
許さねェェ!!」
- 不死川貞子 声:和氣あず未
- 不死川寿美 声:前田佳織里
- 不死川就也 声:松岡美里
- 不死川弘 声:河瀬茉希
- 不死川こと 声:田中あいみ
玄弥より下の弟・妹達。玄弥と力を合わせて守っていこうとした矢先、鬼と化した母・志津によって殺された。
鬼殺隊に入るきっかけとなった隊士。故人。
出会った当初は拒絶していたが、彼の優しさに触れることで少しずつ態度を和らげていき、合同で
十二鬼月の一人に挑むまでの仲になった。
詳細は
項目にて。
声:
柚木涼香
母親。小柄ながら朝から晩まで働き、夫の暴力から子供達を守り続けた。
しかしある夜に鬼となって子供達を惨殺し、残った兄弟の前で塵となって死亡。不死川にも玄弥にも大きな傷痕を残していった。
「私はねぇ、そっちには行けんのよ。我が子を手にかけて天国へは…」
最終決戦後、生死の境を彷徨う実弥と再会。天国で楽し気に暮らす弟妹達を前に罪悪感からそちらに行けずにいた。
それを見た実弥は母を気遣い、自分も母と共に地獄に行くと告げるが……
父親。幼い頃の不死川達が「化け物みたい」と評する程の非常に大柄で乱暴な男であり、酒癖も悪く常日頃から暴力を振るうようなろくでなしだった。
その性格が仇となり、最後は人の恨みを買って刺殺されるという自業自得の末路を辿ったという。
母と共に地獄行きを決意した実弥の元に再登場。強引に手を引き離した後実弥を突き飛ばし、「お前はまだあっちにもこっちにも来れない」と告げる。
その言葉通り、不死川は天国でも地獄でもなく現世へと戻ったのだった。
結果的に一番助けられたくない相手に助けられてしまった形になり、実弥は万感の思いで「くそが…」と呟くのであった。
彼にも子を想う一縷の感情があったのか、それとも妻との地獄行きを邪魔するとして追い払ったか。その真意は不明。
◆余談
- 常に胸元をはだけさせている姿を公式ファンブック「鬼殺隊見聞録」内で「胸筋がご自慢なのかな?スケベですね」とコメントされた。そのコメント及び格好と体質が組み合わさった結果が下記の一部愛称である。
- ファンからの愛称は「さねみん」「おはぎ柱」
「スケベ柱」「サキュ柱」など。
- 炭治郎とは「鬼の手で家族を殺され、唯一残った肉親の事を何よりも大切に思っている」という点で共通している。
- 公式ファンブック弐にて胡蝶カナエへの好意が示唆されている。彼の鬼への憎悪が殊更に強いのはそういうことなのかもしれない…
- 中高一貫!!キメツ学園(キメツ学園!)では数学教師。首元が締まるのがストレスなので冠婚葬祭でも襟は開きっぱなし。学園のマドンナである生物教師の胡蝶カナエとよく話すので一時期暗殺計画が練られたが、「数学なんて将来使わない」と言い放った生徒を窓からぶっ飛ばした事件によってお流れになったらしい。女性子供老人には優しいが顔が怖くて子供には泣かれる。
アニオタWikiが何だって? Wiki篭りィ 追記・修正がなくても評価されるゥ? そんなことはなァ ありえねぇんだよ馬鹿がァ
- ↑良識あるはずなのに喧嘩っ早いし極端なんよな、弟を諭すどころか暴言と目潰しにいく辺りヤバい -- (名無しさん) 2021-10-05 22:34:41
- 二次創作だと生還後玄弥の銃で(弾は抜いてるけど)自決しようとする絵があって耐えられなかった。家族全員失って同僚も上司も殆ど死んで自分も身体欠損して余命少し。ワニ先生さぁ... -- (名無しさん) 2021-11-20 00:08:08
- ↑×2いや普通に諭したところで絶対に玄弥は従わないって分かっていたから拒絶してたんだろ 実際に作中の玄弥を見て最初から普通に説得したとしてそれに従うと思うのか? 目潰しもあくまで玄弥が鬼喰いをしてるとわかったからこその最終手段であって、それまでは普通に呼吸の才能がないから辞めろってド正論をぶつけてたからな -- (名無しさん) 2021-12-22 12:05:53
- ↑×2完全に進撃のライナー枠 -- (名無しさん) 2021-12-22 12:08:16
- ↑2 だが説得したことはないわけよ。 -- (名無しさん) 2021-12-30 11:59:48
- 兄弟そろって常識人かつツッコミ役の苦労性。気持ちを素直に伝えるのが下手で手を出すのも早いが物語が終盤にいくにつれてどんどん好きになる。 -- (名無しさん) 2022-01-11 18:28:51
- ↑2いや確か前から玄弥に「才能ないから鬼殺隊やめろ」って言ってて、つい鬼食いのことを零したから実力行使に出たんじゃなかったか? -- (名無しさん) 2022-02-17 19:32:39
- 「鬼になったのに家族を食わなくて済んでる禰豆子」「鬼になった家族を殺さずに済んでる」炭治郎は、二人とも特大の地雷ド真ん中だったと納得できてしまうのが何かね。それでも禰豆子が人間に戻った事を喜んでた辺り本当に優しいんだろう -- (名無しさん) 2022-09-11 18:35:17
- 死の淵で再会した父親を見る限り、性格とかそっくりだったのかも。父親も誤解されやすい人だっただけで、本当は家族想いだったのではないかな -- (名無しさん) 2022-09-24 17:54:45
- 狂犬じみた言動と風貌に反して冷静な分析とトップクラスの健脚、卓越した剣技にアウトローな喧嘩技を絡めて闘う鬼殺隊風柱。初登場時の「人を襲わない鬼なんてあり得ない」が物語が進んで過去が明らかになるにつれて深く心に刺さる。 -- (名無しさん) 2023-04-28 19:41:04
- 不死川家の声優も知ってる名前がちらほら…。 -- (名無しさん) 2023-05-14 23:58:16
- pixiv大百科が -- (名無し) 2023-06-15 18:42:39
- pixiv大百科がすごくわかりやすくまとまってる 未だかつてないほどひでぇ人生 -- (名無し) 2023-06-15 18:44:04
- 不死川家も声優陣かなり豪華 -- (名無しさん) 2023-06-15 19:13:12
- 親父も有名な声優さんが演りそう。 -- (名無しさん) 2023-07-27 19:16:44
- 根っこが理知的で頭の回転も早いから甘党なのかも知れない。 -- (名無しさん) 2023-08-16 20:13:08
- 今現在では炎柱より好きかもしれない。 -- (名無しさん) 2024-05-09 18:22:04
- 言動が物騒なだけで割りとまともなこと言ってるよね -- (名無しさん) 2024-06-11 19:43:54
- これだけ不幸体質にホラー要素とツンギレでメンヘラ要素を男キャラで出して完成させてるのがすごい -- (名無しさん) 2024-06-20 03:06:30
- カブトムシ好きなのか....。 -- (名無しさん) 2024-06-20 18:43:26
- ↑カブトムシの飼育が趣味なのは殺された親友の思い出形見らしい(小説から) -- (名無しさん) 2024-07-31 23:12:51
- 岩は別枠として描写的にどう見ても柱次点レベルだよな、義勇とかが並ぶかもってぐらいで -- (名無しさん) 2025-07-24 23:15:02
- 実弥からすると「優しかった母親すら子殺しの化け物になり果てる」のが鬼なのに、それを理性ではねのける禰豆子なんて地雷中の地雷よな…… -- (名無しさん) 2025-07-25 03:52:22
- ↑×2 義勇さんは水の呼吸に適応してるので受けの剣に長ける(新しい肩を編み出す、上弦の参とも長時間渡り合える)、不死川さんは守りよりトップクラスのスピード(音柱除く)から徹底的に攻める攻めの剣に長けるイメージ。 -- (名無しさん) 2025-07-28 19:53:43
- 当項目の編集を考えていますが、大規模編集に該当する可能性があるため相談致します。編集予定は①誤字脱字の修整②注釈3の削除③各項目の細かな編集④「関連人物」項の粂野匡近の折り畳み削除⑤「余談」項の公式ファンブック2関連の情報整理です。1週間(8/15)までに反対意見がなければ予告通りの編集を行います。 -- (名無しさん) 2025-08-08 18:24:34
- よく考えると、トミーの言葉足りなさと連帯感の無さにキレつつも「勝手にしろ」とか「あんな野郎ほっとけ」って突き放したりしないの、どんなムカつく同僚相手でも本人なりに真剣に向き合おうとしてるのかなーと -- (名無しさん) 2025-08-08 21:57:57
- ↑そういうとこも彼の根がクソ真面目である所以なんだろな -- (名無しさん) 2025-08-11 03:21:25
- 後年義勇さんと一緒にご飯食べてる写真が感慨深い。 -- (名無しさん) 2025-08-15 19:26:03
- 炭治郎にあそこまで塩なの「身内が鬼になっても諦めずに救おうとする」って自分が選べなかった道を歩んでいるのも大きいんだろうか まぁ禰豆子の件は特例中の特例だが -- (名無しさん) 2025-08-19 13:12:35
- どんだけ気に入らなくても冨岡さんにはちゃんと真っ向から向き合おうとはしてるし、スゲー真面目なのよね 稽古の時も炭治郎には相変わらずツンケンしてたけど多分背景知ったのもあってか「お前を認めていない」程度で、柱稽古で手抜きをするなんて事一切してないし 結局玄弥関連でおじゃんになってしまったけど、接触禁止令出されてるのに勝手に炭治郎が来た時も命令違反を咎めたぐらいだし -- (名無しさん) 2025-08-21 14:58:47
最終更新:2025年08月21日 15:23