アウトレイジ ビヨンド

登録日:2019/12/08 Sun 21:15:17
更新日:2024/04/23 Tue 23:52:42
所要時間:約 10 分で読めます







全員悪人 完結。



一番悪い奴は誰だ?
出演者一同「片岡」

概要


『アウトレイジ ビヨンド』とは、2012年に公開された日本映画で、2010年公開の『アウトレイジ』の続編、そして『アウトレイジ3部作』の第2弾。
監督は前作に引き続き北野武。ワーナー・ブラザース映画 / オフィス北野共同配給。海外配給はマグノリア・ピクチャーズが担当。

映倫からR15+指定を受けているが、前作と比べると直接的な残酷描写は少なくなっており、代わりに「バカヤロー!」「コノヤロー!」を始めとする、罵倒の嵐が前作以上に吹き荒れている。
主人公の大友と木村が、所謂『ダークヒーロー』的な扱いとなっており、勧善懲悪とまではいかないまでも『毒を以て毒を制す』的な痛快さがある為、一昔前の任侠映画に近い作風となっている。
総じて、良くも悪くもアクの強い北野映画としてはかなり見やすい、万人受けしやすい部類の作品と言える*1

北野監督作品では初となる続編映画となった本作は各所において積極的な宣伝活動がなされ、その甲斐あってか初日三日間において観客動員ランキング初登場第一位という、
北野映画史上初の快挙を成し遂げている。

本来は『ビヨンド』で完結の予定だったが、今作の大ヒットにより、続編の制作が決定。
真の完結と大友の『最期』は『アウトレイジ 最終章』に持ち越しとなった。

また『悪人から学ぶ劇場マナー養成講座』と題して劇場でのマナーに関する注意喚起を本編の映像を用いて作った動画にまとめているが、動画内の悪人達がマナー以前の問題行動を繰り返しており、1分の動画にもかかわらず、非常にカオスな出来栄えに仕上がっている

あらすじ

前作から五年*2
二代目会長となった加藤と若頭になった石原のコンビの下、山王会は政界にまで触手を伸ばす*3程に勢力を拡大させていた。
これに危機感を覚えた警察上層部は山王会と太いパイプを持っていた片岡をマル暴に復帰させて山王会の対策に当たらせる。片岡は関西の巨大勢力花菱会の若頭である西野と兄弟盃を交わしていた富田を利用し、
両者に抗争を勃発させて共倒れを狙うが、山王会と花菱会は裏で協力関係になっており、花菱側の密告で計画は露見。富田は射殺されることとなる。

目論見が失敗した片岡は、今度は出所が近づく大友を利用する事を思い付く。
前作で木村に刺殺されたように見せられていた大友だが実際は生き延びており、死亡説は片岡が流していたデマであった。

登場人物

大友、木村一派

お前オレが死んだって噂流したろ?
前作に引き続いて主人公。
前作で殺害されたと示唆されていたが、実は生きていた。
自身の行為を悔い改めがっており、模範囚として五年間トラブルもなく静かに過ごしていた。
出所後はヤクザの世界からすっぱり足を洗って平穏な生活を望んでいたが、片岡の策略と発破をかけられたことで山王会への復讐に加担する。
今作では彼自身の罵倒シーンは控えめ*4で、全体的にダークヒーローに近い印象となっている。
木村に対してはやや負い目もあるのか気を遣っており、彼からの恩義に遠慮をしたり、らしくもない冗談を吐いたりもした。

  • 木村(演:中野英雄)
兄貴…お久しぶりです
元村瀬組の若頭で、出所後はバッティングセンターの経営で食っていた。
片岡の仲介で大友と和解を果たすと共に、山王会への復讐のため共闘する。
だが子分二人が暴走の末に殺害されると本格的に行動を開始し、最終的には山王会への仇を取る事に成功した*5のだが……。

  • 嶋(演:桐谷健太)
  • 小野(演:新井浩文)
オレがオンナだったら抱かれたいぐらいのスイングして」(嶋)
千円入れたぐらいで何時間も遊んでんじゃねーぞコノヤロー!!」(小野)
木村の子分であり、息子代わり。村瀬組組員の遺児である。
どこの組にも属してないので、実質的にはカタギ。
木村の昔の兄弟分の息子で、親を失ってから木村が引き取って育てていたらしい。
若さゆえに無鉄砲な言動も多いが、木村の教育の影響か、理不尽な暴力は決して振るわない一面もある。*6
石原の差し向けたヒットマンに襲われた大友を救ったが、大友を守りきれなかった自責の念から、二人は山王会に殴り込みに向かったが、逆に舟木に拘束されて凄惨なリンチを受けて殺害され、遺体は頭に袋を被せられて鉄くず置場に放置された。
二人の死は、大友と木村の復讐心を後押しすることになった*7

小野役の俳優は数年後に強制性交罪で逮捕されている。

  • 張 大成(チャン・テソン)(演:金田時男)
大変だったナ…!!
在日韓国人のフィクサー。
戦後の上野の闇市を10代で仕切ったという伝説を持つ。
大友とは旧知の仲であり、出所後の彼を気にかけて自分のところで働くように面倒を見てくれた。
今作ではほぼ唯一、大友と木村の味方であり続けた人物。
演じてた金田氏は実際に在日韓国人の実業家で北野氏の友人。俳優ではないが、本職にも勝るとも劣らない熱演を披露してくれた。

  • (リー)(演:白竜)
大友さんから電話がありまして…
張の腹心の部下。
終盤の大友の加藤暗殺に協力する。
今作では出番が少ないが、本格的な活躍は『最終章』を待つ事に。
昔熱い鉄板の上で土下座をしたことがあるのかもしれない。

山王会

  • 加藤稔(演:三浦友和)
誰が山王会これだけデカくしたと思ってんだ!!
山王会の二代目会長。「親殺し」という禁じ手を使ってトップにのし上がった。
山王会の勢力を官界や政界にまで手を伸ばすほど強大化させるが、その一方で行き過ぎた実力主義*8や定例会議やパーティーで食事を一切出さない*9などの倹約主義で古参連中の反発を買っており、人望は皆無。

  • 石原秀人(演:加瀬亮)
ガタガタ抜かしてっとマスコミに洗いざらいバラすって大臣に言っとけ!!
山王会若頭。前作で大友組を壊滅に導いた後、金稼ぎの手腕を加藤に見出されて出世を重ねた。
前作ではクールで知的な印象だったが、出世したことで前作以上に尊大かつ傲慢になり、古参幹部を顎でこき使い、下っ端にとくに意味もなく暴力を振るい、気に入らない奴はカタギだろうと警察官だろうと平然と殺す暴君に成り下がった。
だが根は所詮小心者であり、大友の出所を知るや、復讐にビビって怒鳴り散らしながら彼の殺害を命じる有り様は「弱い犬ほどよく吠える」ということわざを体現していると言えよう。*10
その横暴さ故に人望はゼロに等しく、木村に襲撃された際は部下たちは誰一人として石原を守ろうともせず、我先に勝手に逃げ出そうとするような有様であった。

  • 舟木昌志(演:田中哲司)
俺ァ先代のボディーガードだ。あいつらに護って貰う程落ちぶれちゃいねーよ
先代のボディガードで、事の真相を黙っている代わりに幹部に取り立てられた。事実上のNo.3で、人望の無い加藤と石原に忠実な数少ない幹部。
ボディーガード上がり故か、考えが浅い面もあり、殴り込みを掛けた嶋と小野を惨殺して大友と木村が押さえ込んでいた復讐心に火をつけてしまい、山王会と花菱会の抗争の決定的要因となってしまった。
序盤はクールに振る舞って見せていたが、部下が顔をドリルでブチ抜かれて殺られているところを見るや秘密をベラベラと喋ってくれている。
彼が最後どうなったか、はっきりと描写されていない。加藤の元に彼の血痕が付いた袋が届いたということ以外、その後の行方については作中では明記されていないが、少なくとも加藤の引退時には、一応表向きは死亡扱いとなっている。

  • 富田(演:中尾彬)
お前ら、人に言うなよ…?
山王会に長年尽力した古参幹部。だがどう考えても山王会に尽力した人間には見えない
序列的には本来ならば彼が若頭になる筈だったらしく、現在の体制に強い不満を持っている。
先代会長の死の真相に気付き、片岡に唆されて加藤の追い落としを狙うが、覚悟の足りなさを見抜いた花菱会に密告され、更には白山達兄弟分にも寝返られて計画が露呈してしまう。
最期は加藤と石原に涙を浮かべながら土下座して命乞いするが、頭を拳銃で撃たれて部下共々見せしめのように殺害される。*11
人望はある方とは言えなかったが、それなりに貢献してきたであろう彼の死は、他の古参幹部達の加藤・石原への不信を決定的にしてしまった。

  • 白山広(演:名高達男)
老後の安心を買うにはよ、それなりの、カネが必要なんだよ…!!
古参幹部の一人。
冒頭で描写された刑事殺しで自身の部下を身代わり出頭させられており、現体制に不信感を抱いていた。
富田の弟分で、彼を「兄貴」と慕っていたが、富田のクーデター未遂の際は、花菱会の密告もあり、結局は富田を裏切ってしまう。*12
その後は石原に八つ当たり同然に処分勧告を食らい、遂に憤慨し花菱会に寝返る。
他の古参幹部も押えて加藤が失脚すると、漁夫の利で三代目会長に就任。
だが、それは事実上の吸収合併に近かった。
ちなみに、山本を殺害した犯人として検挙されたチンピラは彼の手下*13であり、彼らに対する粗雑な扱いを暗示したシーンになっている。

  • 五味英二郎(演:光石研)
裏切ったなんて変な事言うなよ…!!
古参幹部で白山とは兄弟分。
眼鏡をかけた姑息な小心者で自らに責任と危険が及ばないように立ち回り、白山が口火を切ってから発言する。
こちらも漁夫の利で若頭となった。

  • 岡本(演:菅田俊)
ビデオですか?帽子を被ってるんで…誰だか分からないんスよ*14
山王会の強面幹部。ステレオタイプの暴力団員といった印象の男。大友襲撃の実行犯のサラリーマン風の男(演:山中崇)は彼の組の人間。クールな雰囲気の側近(演:斉藤歩)がいる。
古参の幹部だが、上の三人とは違って加藤と石原の一派に属する。
自身より年下であろう石原に怒鳴り散らされる様は中間管理職の哀愁を感じさせるが、先物取引やヘッジファンドなど現代的ビジネスには心得があるようで石原からも認められている。
特に見せ場もなく花菱のヒットマンに射殺された。
実は潜入捜査をしていて、死んだフリをしていたのかは定かではない。

  • 山王会幹部(演:四方堂亘)
ヒゲがダンディーな加藤の手下の古参幹部。
舟木の自白を聞いても加藤のもとに付いた忠臣である。
加藤の死後、片岡に呼び出され、会長の遺品の腕時計を渡された。その際に「仇」の正体*15を聞かされ…

花菱会

  • 布施(演:神山繁)
一度人を裏切った奴は、何回でも裏切りよる!!
花菱会の会長。
山王会先代の関内とは兄弟分で共存路線を歩んでいたが、加藤の代になっての山王会の横暴ぶり*16に早々と見切りをつけていた。
なお、演じていた神山繁氏は、今作が映画としては遺作となった。

  • 西野一雄(演:西田敏行)
どう落とし前付けるんじゃコラァ!!
花菱会の若頭。
加藤の親殺しの噂を聞きつけ、山王会の弱体化をなし得ようと謀略を張り巡らせる。
花菱会による山王会への介入以降は実働部分を担う。
富田とは兄弟分だったが、白山とは対照的に、彼にはなんの慈悲も掛けなかった。
そしてココリコ田中にも慈悲を掛けなかった。「オイコラ田中ぁ!ワリャあタイキックじゃボケェ!!

  • 中田勝久(演:塩見三省)
誰がチンピラじゃ!!
花菱会の若頭補佐で西野の弟分。
加藤の関内殺しに関する噂を探るため、山王会を恨む木村を利用する策を思い立つ。
中盤の恫喝シーンは演者の熱演と言うよりもはや眼も顔も本職のソレもあって、「怖すぎる」と評判である。
が、演じていた塩見氏は今作が悪役初挑戦だったらしく、「ちゃんと悪役できてるか」と終始ビクビクものだったとの事。どこがですか!俺らがビクビクですよ!!

  • 城(演:高橋克典)
花菱会の無口な腕利きヒットマン。単に寡黙なキャラではなく、本当にセリフが一切無い。
顔の割れてない構成員を率いて、山王会の加藤・石原一派を次々と葬っていく。
演じてた高橋氏は「セリフなしのモブでもいいんで出してください」と北野氏に直々に売り込んだそうで、本編ではセリフが一切無い代わりに、Blu-ray / DVDスペシャル・エディション収録のメイキングでは高橋氏がナレーションを務めている。

警察

  • 片岡(演:小日向文世)
加藤と裏切った石原に!きっちりケジメ付けてくださいよ!!
大友の大学の後輩である悪徳刑事。
5年前からマル暴の現場から離れていたが、山王会の弱体化を狙う上層部に呼び戻される。
西へ東へと飛び回ってヤクザ達を良いように振り回した本作の騒動の元凶。
ちなみに、公開時の記者会見で「誰が一番悪党か?」との質問には全員一致で(片岡役の)小日向氏を指差したとの事である。
まぁ彼の結末ゆえ、正直気持ちはよく分かる。

  • 繁田(演:松重豊)
片岡さんにとっちゃ先輩でも、俺にとっちゃアンタ単なるヤーコーなんだからな覚えとけよ!!
片岡の部下のマル暴刑事。
「全員悪人」がキャッチコピーの本作において一番善人の側に近い人物。*17
大友らに「ヤクザなんてゴミ以下」と罵るが、小野に「(そのヤクザとつるんでる)デカだって似たようなもんだろーが」そのものズバリな論破をされた際は即座に八つ当たりしたが、結局言い返せなかった。*18
渋々片岡のヤクザを利用する作戦に付き合うが、終盤の所業に遂に呆れ果てて愛想を尽かす。
どーしても松重氏=ゴローちゃんのイメージが強いせいか「ポスターがどう見てもヤクザの抗争に巻き込まれたおじさん」という意見が相次いだ。

  • 刑事課長(演:中村育二)
警視庁組織犯罪対策部の課長。前作以降の山王会を視聴者に分かりやすく解説してくれる解説者。

  • 公安部長(演:深水三章)
  • 組織犯罪対策部長(演:中原丈雄)
警察のお偉いさんたち。
暴走する山王会に危機感を募らせていた。

  • 山本刑事(演:貴山侑哉)
前作のラストで片岡の後を継いで山王会の担当になった若い刑事。
山王会と政界の繋がりに気づいてしまい、本作冒頭で国交大臣の愛人のホステス*19との無理心中に見せかけて、車ごと海に沈められ殺されてしまった*20
ご冥福をお祈りします。

その他

  • 国土交通省役人(演:西沢仁太)
国の偉い人。
国交省大臣の事で勝手な事をした石原に苦情を入れて怒らせてしまい、自殺に見せかけられて殺されてしまった。
ご冥福をお祈りします。

  • 秘書(演:徳光正行)
役人の秘書。




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最終更新:2024年04月23日 23:52

*1 ただし前作同様残虐描写も存在する。演者は殺され方については「笑えばいいのか怖がればいいのか分からない」とコメントした。

*2 時代設定は不明だが、前作は2009年に撮影されている。

*3 劇中では国土交通省の大臣を美人局に掛けて、弱味を握っていた。

*4 目立ったのは出所前と花菱会本部、そして舟木への恫喝の三回だけである。

*5 加藤の引退に貢献した功績で花菱会から「木村組」を貰い受けている。

*6 劇中では二度ほど殴ったり怒鳴ったりしていたが、一回目はろくに金を払わず何時間も居座ってる悪質な客を懲らしめたり、二回目はまだ食事中なのに何も言わずカレーライスを片付けようとしたホテルのウェイトレスを叱ったりと、石原に比べればまだまともな理由である。

*7 木村は彼らに厳しく接しつつも実の息子のように可愛がっており、木村組設立後の事務所には彼らが仲良く映っている写真が木村の机の片隅で大友との兄弟盃と線香、そして彼らの好きだったタバコとともに、大事に飾られていいた。

*8 古参幹部を差し置いて石原・舟木などの若手ばかりを重用する人事を行っていた。

*9 他のやくざ映画での定例会議では料理出ることは少ないが、「アウトレイジ」では会席料理が提供されていた。これが会議後に幹部達が会食の場で加藤への不満を漏らす悪循環を生むことになる。

*10 実は大友は当初は許してやるつもりだったのだが…

*11 その冷酷さは、それなりに修羅場を潜ってきたであろう白山と五味でさえ完全にドン引きしていた。

*12 ただし、裏切りの直後は富田に謝罪していたり、西野から富田の話題が出ると、苦い表情を浮かべていたりしていたなど、彼なりに富田へは罪悪感を感じていたようである。というか当初は裏切る気なんてなかったと思われるが、花菱会の後ろ盾を失った現状で、下手に口答えしていたら(石原の横暴っぷりから言っても)真っ先に組員ごと殺されてた可能性が高かった為、白山にしても苦渋の決断だったのかもしれない。

*13 妻子がいることが語られている。

*14 山王会に銃弾を撃ち込んだ犯人。石原は「大友に決まってんだろ」と言っていたが、実際の犯人は片岡。

*15 片岡がついた嘘であり、実際の犯人は別人。

*16 四條会(名前のみ登場)との抗争を手打ちにした時も謝礼金として500万円しか持って来なかったとの事でケチと評している。

*17 とは言え繁田自身も取り調べ中の被疑者の頭を灰皿で叩いたり、刑事を侮る発言をした小野に蹴りを入れるなど、結構暴力的な振る舞いが目立つが。

*18 しかも、その前は片岡自身が「ヤクザも刑事も似たようなもんスよ」と悪びれずに言い放ってるのが皮肉である。

*19 実は山王会のスパイ。

*20 石原が言うには、その後魔が差して金銭を要求するようになったそうだが、それも真実かどうか…