無種族(デュエル・マスターズ)

登録日:2020/02/15 (土) 18:40:15
更新日:2024/01/04 Thu 20:22:07
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無種族とは、種族を所持していないクリーチャーの事を指す。

概要

DMにおけるクリーチャーのカードは、何らかの種族(サブタイプ)を1つ以上所持している事がルールだった。
種族こそがDMの最大の要素の一つであり、クリーチャーにとっても完全上位互換の登場による完全引退を遅らせる命綱でもある。
不死鳥編以降から種族デッキ構築の方針が公式から推され、エピソードシリーズ以降は種族が良くも悪くも乱造され続けた。

逆にクリーチャー以外の呪文などのカードは種族に相当するサブタイプを持たない物が殆どであることも常識だった。
しかし、こちらは戦国編のおけるナイト呪文とサムライクロスギアの登場により、その認識は崩れ去ることになる。

そして、DMR-18「革命編 第2章 時よ止まれミラダンテ!!」において、ついに種族なしのクリーチャー《禁断》が登場した。
無種族クリーチャーの登場は当時のファンの間で衝撃を与えることになった。
《禁断》は禁断クリーチャーの予告的存在であり、DMR-19から登場した禁断クリーチャーは無種族であった。

こうして《禁断》の登場以降、DMでは少なからず無種族のクリーチャーが生み出され続けることになる。
現在のところ、無種族として登場するクリーチャーは以下のようなパターンが多い。

  • 禁断クリーチャー
  • 背景ストーリー上にて禁断に関係しているクリーチャー
  • 切札ジョーが描いたという設定のクリーチャー
  • あまりにも特殊な性質を持つコラボカードのクリーチャー

上記の条件に一切当てはまらない無種族クリーチャーとしては《マザーブレイン》などが存在する。

種族なしは必然的に《光器ペトローバ》を始めとした種族サポートを受けることはできない。
現状のDMにはあってないような不遇種族も多いが、それらの種族ですら《口寄の化身》の対象にできるが、そういったこともできない。
禁断クリーチャーなどはこのような小技的種族サポートを必要としないカードパワーなので、あまり問題ではないが。
ただし、種族がないといってもクリーチャーではあるので《シータ・トゥレイト》のような種族追加のサポートは当然受けられる。


主な無種族クリーチャー

禁断 火文明 (9)
クリーチャー:(種族なし) 9999
クリーチャーは攻撃できない。
クリーチャーの封印を外せない。

DM史上初の無種族クリーチャー。
無種族という点以外で見ても、ゾロ目設定のパワーやプロモ版のテキスト欄が禁断文字の仕様などの異色要素が多い。
今でこそ当たり前な「封印」というキーワードも、登場当時は謎に包まれていた。

能力的には敵味方問わず全クリーチャーの攻撃と封印外しを禁止させる。
コストが重いので出すのは容易ではないが、このカードを主軸にしたコントロールデッキの構築に挑むのも面白いかもしれない。

禁断機関 VV-8 水文明 (6)
禁断クリーチャー:(種族なし) 12345
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を自分の手札に加える。このクリーチャーに封印を3つ付ける。
禁断機動:このクリーチャーの封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。

火文明以外では初の無種族クリーチャーとなった、水文明初の無種族クリーチャー及び禁断クリーチャー。

cipで山札から選んだ5枚の内の3枚のカードを自身に封印として付けるというドローを兼ね備えたデメリットを持つ。
しかし、これを全て外せば「禁断機動」という効果でエクストラターンが得られる。

ロマンを持つ超強力な効果から登場当初から注目を得ており、双極篇環境以降は【VVギガタックジョリー】や【青黒緑デッドダムド】などのデッキで暴れることに。
それでも「ミッツァイル・マスターズ」環境の高速化が続く最中で多少評価は落ち着くが、エクストラターンの性質もあってか殿堂入りすることになった。

ジョリー・ザ・ジョニー Joe 火文明 (10)
クリーチャー:(種族無し) 19000
スピードアタッカー
Q・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、バトルゾーンに相手のクリーチャーがなければ、自分はゲームに勝つ。バトルゾーンに相手のクリーチャーがあれば、他のクリーチャーをすべて破壊する。

DMR-23「革命ファイナル 最終章 ドギラゴールデンvs.ドルマゲドンX」において、新章デュエル・マスターズの予告カードとして登場した無種族のレジェンドクリーチャー。
子供が色鉛筆で描いた絵のような質感のカードが唐突に登場したため、当時は衝撃を与えた。
無種族なのは新章の主役であるジョーカーズの存在を秘匿するためと見られるが、仮にジョーカーズを持っていればとんでもない強さになったかもしれない。

召喚して場に出した際に相手にクリーチャーがいなければエクストラウィン、あればこのクリーチャー以外の場のクリーチャーを全て破壊する。
重量級コストに加えて無種族故に軽減サポートも絶望的という欠点を持つが、それを覆す程度にフィニッシャーとしての破壊力は高い。
火文明が入るビッグマナデッキや種族に縛られない踏み倒しが可能なデッキへのフィニッシャー候補としての採用を検討しても良いだろう。

後に《ジョリー・ザ・ジョニー》として新生し、正式なジョーカーズ入りを果たしている。

マザーブレイン SR 水文明 (8)
クリーチャー:(種族なし) 11000
ブロッカー
W・ブレイカー
自分のターンのはじめに、水の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
自分のターンの終わりに、GR召喚する。その後、バトルゾーンにある自分のオーラを好きな枚数選び、このクリーチャーに付けてもよい。
相手が呪文の効果でクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。

DMRP-12「超天篇 第4弾 超超超天!覚醒ジョギラゴンvs.零龍卍誕」に収録された無種族クリーチャー。
上記の通り禁断・コラボ・ジョーカーズのいずれの特徴にも当てはまらないにもかかわらず無種族という特異なカードで、触手を生やし巨大な脳ミソを収めた機械というビジュアルも相俟って異様な雰囲気を放っている。

効果の方は自分のターン開始時に水の呪文を一枚踏み倒して発動できるものと、ターン終了時にGR召喚した上で場にあるオーラを好きな枚数装備できるというもの。
前者はコスト99の《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》だろうと踏み倒せるためなかなか強力だが、ターンの始めに発動する効果のため召喚したターンには使えない点には注意。
後者はGRクリーチャーでないにもかかわらずオーラを装備できるというこれまた珍しい性質をしている。
他にも呪文による選択を免れる事も出来るなど、耐性もそこそこある。

奏世の鍵主 ウムル=ノル 水文明 (2)
クリーチャー:(種族なし) 1000
あなたはこのカードをWIXOSSの《奏世の鍵主 ウムル=ノル》として使ってもよい。

DMEX-08「謎のブラックボックスパック」で登場した無種族クリーチャー。WIXOSSとのコラボカード。
WIXOSS用のカードとして利用可能という、他TCGへの転用が許可された前代未聞のクリーチャー*1

DM用のカードとして見た場合、「無種族、2コスト、パワー1000」という小型クリーチャーとしても悲惨な性能。
しかもWIXOSSへの使用可能のテキストが能力扱いなのでバニラとしてすら扱えず、準バニラという救いようのなさ。
このカードに関しては、珍しく種族がないのが割と真剣に足を引っ張っている。

ゲーム的には影響がない美少女のイラストアドバンテージだけが強み。
アイドルカードを集めたファンデッキにおける小型要員としてなら、DMのゲームで生きる道もまだあるか…?




追記・修正は無種族クリーチャーだけでデッキを組んでからお願いします。

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最終更新:2024年01月04日 20:22

*1 ただしWIXOSS側から見た場合、Z/Xとの相互コラボカード「コード・ピルルク」「各務原あづみ」が同じように転用可能なため、全てのTCGで前代未聞なわけではない。