登録日:2020/04/02 Thu 22:50:17
更新日:2025/05/01 Thu 23:31:39
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ミダス王とは、
ギリシャ神話に登場する人物。ミダース、マイダスとも言われる。
【概要】
ミダス
王と呼ばれる通り、彼は王様である。フリギア/プリュギア(現在のトルコのあたり)を治めていたとされている。
プリキュアではない。
それと同時に良くも悪くも正直者かつ
快楽主義者であり、自分の欲望や感性を優先して損してしまうというある意味人間らしい男として描かれている。
とはいえ自らの言動を反省できるという美点も持つため決定的な破滅には至ってない。
またギリシャ神話において彼自身は神に振り回されるだけの哀れな人間という役割に過ぎないのだが後述の
能力、そして
童話、もう一つある意味では非常に人間らしいキャラクターのお陰で、
人間の登場人物にしては妙な知名度を誇っている。
なお「バラの庭師」としても優秀らしい。
【ミダスの手/ミダスタッチ】
ある日
ディオニュソスは、自分の年老いた養父が行方不明であることに気付く。
酒好きでしょっちゅう酔っ払い何処かに行く養父を探していたら、なんと彼はミダス王によっておもてなしされていた。
その事に感謝した
ディオニュソスは彼に対し
好きなものをやろうと言い、そしてミダスは要求した。
「触ったもの全てを黄金に変える力がほしい」
その能力を手に入れたミダスは早速色々と触り、全てが黄金になることに狂喜乱舞する。
しかしその能力によって手に持った食べ物や飲み物も黄金になってしまい、それは滅びの能力と察する。
彼は自らの欲深さを反省し、
ディオニュソスに頼み込んでこの能力を破棄する方法を教えてもらう。
無事能力から開放された彼はこれ以降、富すらも怖がるようになってしまったのであった。
また、能力を捨て去る方法として
ディオニュソスが提示したのは
「パクトロス川(パクトーロス川とも)」という川で行水することであった。
ミダスがその通りにすると、身体から黄金の力は抜けて流れる川に移り、川砂は金色に輝き始めた。
お陰でこの川は砂金が多く取れるのだとか。
……ミダス個人の財布はともかく、国庫は大いに潤ったことだろう。
めでたしめでたし。
ちなみにこの話は「さわると黄金になるお話」としてイソップ寓話にもまとめられている。
そちらはディオニュソスをもてなしたからではなく
アポロンを馬鹿にしたらその仕返しとして黄金の手を手に入れたという話になっている。
人の世話をしたのに破滅の力を持たされてしまったのは教訓的に良くないと考えられた為だろうか。
なお犯人がアポロンになっている理由は下のロバの耳のエピソードにも繋げられやすい為と考えられる。
【王様の耳はロバの耳】
というわけで富や贅沢にすっかり懲りたミダスは田舎でスローライフを送ることにした。
その頃彼はエロ神田園の神「パーン」の崇拝者となっていた。
なおこの変貌については「ミダス本人も好色家だった」という説がある。
原典では実際に女性に熱がある描写はないが、上記の短絡的な欲深さを見せた後では妙な説得力がある。
さてそんなある日パーンはあろうことかオリュンポス十二神にして芸術の神でもある
アポロンに音楽対決を挑んだ。
アポロンの竪琴と、パーンの角笛の対決の勝敗は、その演奏を聞いたトモロスの審判で決定することとなった。
だが相手が悪すぎた。流石にトモロスはアポロンの方が優れていると判断し、パーン本人も完敗を認めた。
しかしそれに意義を唱えたのが、
偶然通りかかったミダスである。
彼はあまりにもワンサイドゲームだった事をやり玉に挙げ、この投票は不正ではないかと大胆にも問い詰めたのだ。もう一度言うが
パーン本人は負けを認めているところにこれである。
このあたり、単純に「ミダスが崇拝するパーンを贔屓した」とも、「贅沢を嫌うミダスにはアポロンの洗練された演奏よりパーンの素朴な演奏の方が心地よく聞こえた」とも言われることがある。
どうあれ、文化・芸術の感性は人それぞれ。音楽で対決する以上そういう意見が出ることもあるだろう……
……が、
これを流せるほどアポロンが大人だったら、ギリシャ神話世界は平和である。
いきなりやってきて不義だと言われた
アポロンは当然激怒。
「芸術を理解しない堕落した耳め!」
「お前の耳は人間のものじゃない!」
とかなんとか言ってミダスの耳をロバの耳に変えてしまったのであった。
こうして(多分)
人類最古の獣耳属性を手に入れてしまったミダス王。
勿論そんな耳では噂になってしまう。最悪、全国民の笑いものである。
ミダスはターバンなどでできるだけ隠していたが、流石に髪を切る時はその耳を出さざるを得ず、それを理髪師に見られてしまう。
勿論口止めを頼むミダスであったが、理髪師は我慢できず植物に向かって「王様の耳はロバの耳」と呟いてしまう。
しかしその植物は意思を持つ植物だった為、木々にその噂は広がり、やがてミダスの家来すらそんな噂を言い出してしまう。
その事に激怒したミダスは噂を広めた犯人を探し出そうとするも、
よくよく考えたら事の発端は自分だということに気付き大いに反省した。
その反省が認められたのか、
アポロンは彼を許し普通の耳に戻したのであった。
…とまぁ、自分の欲望や主張を隠すことなく神に見せたせいで散々な目にあうものの、
最終的には許されて元に戻る事となる天丼芸を繰り返していている。
しかし神に喧嘩を売りつつも、最終的には潔く自分の愚かさと向き合い認めた為、無事に返される等、決して人間性に劣っているわけではない。
特にロバの耳のエピソードは「自分が悪いのに周りに責任を押し付けてあーだこーだ慌ててしまう」という誰にでもある失敗を書いている。…のだがそこから「やはり悪いのは自分だ」と反省できる人間かどうかは話が別。
そういう意味ではミダス王はやらかしはするし八つ当たりもするものの、最後には大人となって物語を終わらせている。
彼はほんの少し欲深く、そしてほんの少しプライドの高い、だが心優しい王なのである。
彼の一連の物語にはもしかしたら「失敗は誰でもする、そこから反省できるかどうかが問題だ」という教訓があるのかもしれない。
【親子関係】
≪父親≫
ミダス王は子供の頃にゴルディアス王(ゴルディアース)の養子になったとされている。
このゴルディアス王も神話・伝承の持ち主で、フリギアの君主を決める際に
「神託を聞いた者が最初に出会う『車に乗った者』を王にすべし」
という神託を受けた預言者の前に牛車に乗って現れたことから王になり、王都「ゴルディオン」を建てたとされている。
ゴルディアス王は神託を与えてくれた神に感謝を示すため、自身の乗ってきた牛車を神に捧げた。
更に、この牛車を丈夫なヒモで複雑に柱に結び付けて「この結び目を解くことができた者こそ、このアジアの王になるであろう」と予言した。
多くの人間がこの「ゴルディアスの結び目」に挑戦したが、誰も解くことができないでいた。
そうして長い時が過ぎ去ったある日、この地まで訪れたのは遠征中のアレキサンダー大王。
彼は剣を持ち出すと、その結び目を一刀両断に断ち切ることで、結び目を解いたと言われている。
「手に負えないような難問を、誰も思いつかなかった大胆な方法で解決してしまう」という故事の一つである。
ところで、そんなモノを養父が残していた以上、当然ミダス王も結び目にチャレンジしたと思われるが…………。
駄目だったのだろう。まあ、仕方ない。
≪娘≫
話によってはミダス王の娘も登場する。
名前は「ゾエ」もしくは「マリーゴールド」ここではマリーゴールドとして話を進める。
ある日黄金化を手に入れたミダスは、彼女の大好きな薔薇に触り「黄金の花」に変えてしまう。
しかしマリーゴールドはあくまで「植物の薔薇」が好きであり、変わり果てたお気に入りの花を見て泣いてしまう。
「こんな金ぴかのバラ、ちっともきれいではないし、香りだってしないわ」
ミダスとしては能力を見せびらかしたかったのもあるかもしれないが、一番ほしかったのは娘の笑顔だった。
だが彼女には悲しい顔をされてしまう結果に終わったのだった。
ここで気付いていれば良かったのだが、なんとミダスはその後、娘に触れてしまう。
パンや水、薔薇ですら黄金に変えるその能力、人間の少女も例外ではない。
ある日ミダス王は、食べ物が食べられず悲しんでいる自分を慰めようとする娘に感動し、抱きついてしまう。
気付いたときには既に遅く、マリーゴールドはそのまま美しい黄金の彫像に変貌。
「花を黄金にされて泣く娘」の心を理解できなかったミダスは「娘を黄金にされて泣く」事になってしまったのだ。
そして物言わぬ黄金像になってしまった娘を見て、ミダスはようやく自分の過ちに気付くのであった。
というふうの娘を黄金像にして過ちに気づくというのは、現在のミダス王の物語のテンプレであるが、
実は彼女の存在は前述のイソップ寓話「さわると黄金になるお話」が初出。
その後、1800年代のアメリカの小説家「ナサニエル・ホーソン」の語るバージョンでも
ギリシャ神話上で初登場した。
つまり初出のギリシャ神話では
娘までは黄金にしていないのである。
だが「人間が別の物質になる」という展開は当時物語を知った人たちに衝撃を与え、このシーンを題材とした絵画がいくつか書かれている。
こうして「娘を黄金にして過ちに気付く」という現在のパターンが定着するのであった。
なおこの時黄金にされたマリーゴールドちゃんだが、この後どうなったかは不明である。
また「娘」というが年齢層も不明であり、絵画では完全な
幼女だったり年頃の乙女だったり様々である。
ただしそのままだと余りにも彼女が可哀想過ぎる為か、後年の作品ではパクトーロス川の水を掛けられ元に戻ったとされる事が多い。
どちらにせよロバ耳騒動の際には登場せず、史上初のケモ耳少女にはならなかった。
≪リテュエルセース≫
息子。
刈り入れ競争を強いて旅人を殺したらしいが、ヘラクレスに殺された。
一説ではヘラクレスはダプニスの為にリティエルセースを殺し、死後その領地をダプニス夫妻に与えたという。
【創作文化におけるミダス】
…と言いたいが、触れたものを黄金に変える欲深く邪悪な能力を持ちながらも
本人は欲深いながらも善良かつ反省し能力を捨て去った真人間であるミスマッチからか
創作文化における彼本人の出番は非常に少ない。
ギリシャ神話のストーリーをなぞる作品では比較的採用率が高いものの、そこから離れた場合は一気に出番がなくなる。稀に名前が使われるくらいか。
しかし「触った物全てを黄金に変える」という欲望全振りの能力
だけは、悪役として非常にわかりやすい為かよく使われている。
ちなみにもう一つの特徴ロバ耳も、現在では
エルフ耳とか獣耳とかが普通に使われている為か尚更出番がない。
≪主な本人の登場作品≫
海外のアニメ。名前の通り
ギリシャ神話を扱っておりミダス王も19話にて登場。
原点通りに黄金化能力を得たミダスの前に娘が現れ、つい癖でハグしてしまう。
気付いたときには手遅れで、娘は黄金像となってしまった。
…ここまでは原作通りだが、なんとその後ミダスは
黄金になった娘を背負いながら、呪いを解く旅に出かける事となる。
町の人たちに怪訝そうな目で見られたり娘が盗賊に盗まれそうになったり災難にあうものの、最終的には前述の通りパクトーロス川に飛び込むことで、力が解除され娘も元通りとなった。
ちなみにこの娘ちゃんはかなり可愛く描かれており、原点と違い黄金になった城に大喜びであった。
ただし娘は助かったもののミダス本人は能力が無くなる代わりにロバの耳となってしまうオチであった。
第8話に登場。
こちらでは娘は未登場で、黄金化する人間は全裸の側女。
まずおっぱいだけが金になり、その後全身が固まるという妙にフェチい描写がなされている。
そして王は自らの性器もキンキンにしてしまい、能力を捨てる決意をするのであった。
なおロバの耳の話も収録されている。
ソウル「ロバ耳の王ブロウ」として登場。
他のメディアでは基本的に無視されやすい「王」という要素が強調され、「民の叫び、この耳しかと聞きつけた!」と勇ましい台詞と共にキャストを助けてくれる。
…のだがほぼ上位互換がいる事から採用率は低い。
他にもサポートカードに娘のマリーゴールドを思わせる黄金になりかけたドレスも登場している。
放置採掘ゲーの本作には鉱夫「Midas」として登場。
ミダスタッチで掘った鉱石や宝石を片っ端から金鉱石に変えてしまう。一人で食事を楽しめないのが悩みらしい。とっとと行水しにいけ
他の特殊能力を持つ鉱夫は採掘したアイテムを増やしたり、特定のアイテムを確率で追加ゲットできるのだが、彼の場合メリットにもデメリットにもなりうる。
ただ金自体は序盤から手に入る何の変哲もない素材でありながら、各種宝石精製や時短アイテムの作成の為に大量に必要。
またキャラの加入・強化・スキンの購入に使うアイテムも全て金だが、他のキャラはそれらに手間のかかるアイテムを要求してくる。
ということで意外や意外(?)、触るだけで金を入手出来てかつフル強化が楽なMidasは本作では便利な強キャラだったりするのだ。
【余談】
ギリシャ神話には「触ったものをオリーブ油、穀物、
ワイン」に変えてしまう「オイノトロポイ」という女性たちも登場している。
こちらはミダスと違い「食料品」に変える為か飢え死にはしなかったが、トロイア戦争の際にギリシア軍の食糧補給のために拉致されてしまう。
後にディオニューソスによって鳩に姿を変える事で
逃げることができた。
だが別の話では触ったものではなく「オリーブ・麦・葡萄を大地より芽生えさせる力」を持っているともされる。
≪余談、触ったものを黄金に変える能力の登場作品≫
触った物を金にするという能力はインパクト抜群だがミダス王自体が善人よりの為か本人は登場せずとも能力だけが使われる事もある。
以下はその一例である。
赤ん坊を抱いて欲しいと頼まれ抱いてあげたらお礼に金か力を与えると言われたので、「力が欲しい」と言ったら大力無双になって成功を収めたが、「金が欲しい」と言ったら食べ物が金に変わってしまい餓死したという伝承がある。
本連載記念すべき第一話のヴィランが、触った人間を黄金に変えてしまう憑依獣である。
その能力を与えられた欲深い男が、美人のOL3人の手を掴んで黄金像に変えていった。
アニメではその能力は失われたが、代わりに第4話にて町の人間まるごと黄金に変える敵が登場した。
貧乏暮らしをしていた
少女がある日手に入れたアクセサリーをつけると、触ったもの全てを黄金に変える能力を得た。
こちらは割と制御可能らしく食べ物等には困っていなかったが、命を持つ動物まで黄金に変えたことに、
少女の兄は激怒する。
その事に反省した
少女は力を捨てようとするも、残念ながらミダス王の力とは違い邪悪なものだったため、
少女自らが黄金像となってしまうのであった。
アリエッタ・トワがミダスと同じ呪いをかけられるも、彼女は黄金を食べることができるので余り問題はなかった。
藤原秀衡が、触れたものを黄金に変える能力持ちのヴィランとして登場。
美しい女性を多数黄金像にして収集していた。
絶望の表情のまま黄金像にするという変なこだわりがあるらしく、とある女性が恐怖をはねのけて笑顔で黄金になった時は激しく狼狽していた。
劇場版『
FILM GOLD』のヴィラン
ギルド・テゾーロはゴルゴルの実を食べた黄金人間。
触れたものを黄金に変えるのみならず、領域内の黄金を自在に操作する能力で麦わらの一味を苦しめた。
ディズニーのアニメ映画『アラジン』三部作(アラジン、ジャファーの逆襲)の完結編。
触れたものを黄金に変える秘宝「ミダスの手」を巡り、結婚を間近に控えたアラジンが盗賊団と対決する。
本作の「ミダスの手」は金色の掌に持ち手が付いた道具になっており、持ち手を掴めば害は無いが、手に触れたものは何であろうと黄金と化してしまう。
アラジンと盗賊団の首領にして彼の生き別れの父・カシームは、紆余曲折の果てに伝承に語られる「まぼろし島」の深部でこの秘宝を発見する。
そこへ宝の独占を目論むカシームの部下・サルークが乱入。アラジンの命と引き換えにミダスの手を要求するが、対するカシームはあっさりこれを投げ渡す。
飛んできたミダスの手を鷲掴みして勝ち誇るサルーク。だがその直後……どうなったかは上記の説明からお察しください。
最終的にミダスの手はカシームの手に渡る。
原典と異なり本人の意のままに宝を得られる道具ではあったが、「息子アラジンこそが真の宝」と悟ったカシームの手により海中へ投げ捨てられた。
上述の『アラジン 盗賊王の伝説』と同じく、「ミダス王の手」が宝具としてカメオ出演。
強欲な魔法グッズ収集家のビッグ・ジャック・ホーナーが所持しているコレクションの1つで、触ったものを黄金化する力がある。
ホーナーはこれを用いて癪に障った部下を黄金化し処刑するために使用した。
…というより、童話の登場人物が蔓延る彼らの世界ではミダス王の手に触れると黄金化するというのは周知の事実だったのに、部下はそのことを忘れて自ら触ってまんまと黄金化してしまった。
(その部下に対し、ホーナーは報酬として「お前たちと同じ目方の金をやる」と約束していたので、初めからそうやって始末する気だったのかもしれない。なお、2人組の部下の片方だけ黄金化して解放したので、その約束も一応嘘ではなかったことになる)
ミダスの妹として「リテュエル」が登場。
こちらでは黄金都市ゴルディナという、町だけでなく人々全てが黄金になってしまった街の姫として登場。
兄によって自らも黄金化能力を得ており、「災厄の王女」呼ばれているが本人は良い子。
自分だけが元に戻った事もあり、都市を救うために旅を続けている。
術として「タッチゴールド」、そして棍棒ゴールデンバットの固有技にそのものずばりの名称「マイダスハンド」がある。
性質はどちらも同じで、使用するとおもむろに相手に向かってダッシュし接触しにいく。
そして首尾よく命中すれば相手を黄金に変えてしまう。
石化攻撃の亜種である。
これで倒した相手からは
金の入手量が増えるというありがたい追加効果もある。
(ただし持ち物も金になってしまうせいか、アイテムは落とさなくなる)
King Macar, the Gold-Cursed / 黄金の呪いのマカール王 (2)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 貴族(Noble)
神啓 ― 黄金の呪いのマカール王がアンタップ状態になるたび、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。そうしたなら、金(Gold)トークンを1つ生成する。(それは「このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)
2/3
(普通に使えば)毎ターン1体のクリーチャーを金に変え、自分のものに出来る。
イラストも黄金の山に埋もれながら頭をかきむしって苦悩しているもので、傍らにいるペットらしきネコ科の動物や、奥にいる娘と思しき少女が黄金の彫像と化してしまっている。
もっとも、マカール王の効果は任意なので、ミダス王程の苦悩は無いかもしれないが。
その名もズバリ『Palace Midas(ミダスの宮殿)』というステージが存在し、そのメインギミックにこの能力を用いられている。
ステージ進行のためのキーアイテムとして3本の「Lead Bar(鉛の延べ棒)」を入手でき、ステージ出口の扉にはその延べ棒を差し込めと言わんばかりの窪みがあるのだが、「Lead Bar」をはめ込むことができない。
そこで、ステージ内にある巨大なミダス王の像の、地面に落ちている手に対して「Lead Bar」を使うことにより「Gold Bar」へと変換、それを使って扉の鍵を開くことができるようになる。
像にはデカデカと「MIDAS」と書かれているものの、ゲーム内ではヒントとしてミダス王の伝説が示されるわけではないので、当時は頭を悩ませたプレイヤーが多かったことと思われる。
ちなみにうっかりララ本人がミダス王の手の上に乗ってしまうと、全身が黄金となってゲームオーバーになってしまう。
追記修正は、家族を黄金像に変えた方がお願いします。
- ロマサガとかアリアンロッドとかでも技として出てきていたような気がする -- 名無しさん
- 前に見たような気がするが…復旧項目かな -- 名無しさん (2020-04-02 23:07:33) (2020-04-02 23:02:41)
- 欲望を満たす王 -- 名無しさん (2020-04-02 23:16:17)
- ディズニー版アラジンの3作目では(手だけ)登場していた -- 名無しさん (2020-04-02 23:26:11)
- ↑3 とりあえずサルベージ系のページには記載無かった。その割に貧民聖櫃大富豪が載ってないのは不思議だけど -- 名無しさん (2020-04-02 23:31:07)
- オーレンジャーに出てきたバラゴールド -- 名無しさん (2020-04-02 23:52:11)
- ロバの耳って、発覚後ショック死ってパターンなかった? -- 名無しさん (2020-04-03 00:45:28)
- クロボンゴーストに出てくるMSのミダスは付け加えるべきかな? -- 名無しさん (2020-04-03 01:22:56)
- ↑本人でも能力引用でも無いしノーカンかなぁ。名前だけ借りてる系列挙し始めると一覧項目になりかねないし -- 名無しさん (2020-04-03 02:09:05)
- ロマサガだと英語の発音で「マイダスハンド」と呼ばれる -- 名無しさん (2020-04-03 03:02:21)
- 「触れた物を金に変える王様」と「王様の耳はロバの耳」は知っていても、それが同一人物だとは知らない人も結構いるんじゃないだろうか -- 名無しさん (2020-04-03 09:31:47)
- mtgにもネタ使ったカードがあったな -- 名無しさん (2020-04-03 09:40:41)
- ギリシャの神相手に二回もヘマをやらかして、しかし最終的に無傷で済ませているのは、そこらの英雄や怪物より凄い気もする。 -- 名無しさん (2020-04-03 09:43:16)
- 神撃のバハムートの「リテュエル」が(世にも珍しい)ミダス王関係のキャラクターだな。彼女自身が記事内にもあるミダス王の娘で、黄金にされて100年経って自分だけ呪いが解け、同じく黄金に変えられてしまった故郷を元に戻す方法を探す子だったはず -- 名無しさん (2020-04-03 10:05:04)
- ↑2 自分に忠実なだけで悪人ではないからね……と言いたいところだけど基本善人も報われないのがギリシア神話なんだよなぁ……(呆れ) -- 名無しさん (2020-04-03 10:31:11)
- 無辜の一般人が神のワガママで酷い目に遭うのも珍しくない… -- 名無しさん (2020-04-03 12:10:28)
- ↑6 知ってたけど、間にアポロンとパーンの音楽勝負の話が挟まるのは知らなかった。黄金化の力から逃れる代償として耳をロバのものに変えられたものだと思ってた。 -- 名無しさん (2020-04-03 13:29:14)
- アーマード・コア3にもミダスってキャラが居たっけな、グレネード装備のガチタンで、金じゃなくて鉄屑に変えられるんだけど -- 名無しさん (2020-04-03 20:11:00)
- ↑7「黄金化/Aurification」「金箔付け/Gild」「黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed」か -- 名無しさん (2020-04-03 20:56:25)
- ディズニーのヘラクレスにも王と娘が出てきた 彼に力を与えたのはバッカスだった -- 名無しさん (2020-04-03 21:45:06)
- Cにミダス銀行 ミダスマネーがあったがこれが元ネタ? -- 名無しさん (2020-04-03 21:55:52)
- クロスボーンガンダムのミダスで元ネタを知った -- 名無しさん (2020-04-03 22:16:05)
- ミノス王とごっちゃになる -- 名無しさん (2020-04-04 09:29:48)
- 最近では高橋慶太郎の「貧民、聖櫃、大富豪」で幼い女王陛下に召喚されたイケメン獣耳セイバーやってるね。 -- (2020-04-04 23:43:20)
- ゴッドオブウォーにも出てたな、クレイトスさんにボコボコにされて溶岩の海を渡る道具にされたいと哀れ -- 名無しさん (2020-04-04 23:52:49)
- ハヤテのあいつがいたな -- 名無しさん (2020-04-06 09:51:31)
- 物理法則を乱す王…プッ -- 名無しさん (2020-04-06 12:11:13)
- そもそも「ミダス王」の項目なのに特に関係なければ名前繋がりでもない黄金化能力について挙げる必要ある?黄金化で項目建てたら? -- 名無しさん (2020-04-06 19:53:56)
- 王様の耳はロバの耳の童話だと「ロバの耳を笑ったものは全員死刑だ」という怖い王だった しかしよく考えると理髪師が悪いわな なんか秘密バラしたくてうつ病にかかって「バラしたら殺されます」医者「じゃあ穴を掘ってそれに叫びなさい」 という流れだが -- 名無しさん (2020-10-22 01:59:54)
- マリーゴールドちゃんだけど、子供の頃読んだ話だと「川の水かけたら元に戻る」って描写があったんだけど、児童文学だったしオリジナルで追加されたのかな? -- 名無しさん (2020-11-17 09:27:28)
- マカール王は黒なのが最高に皮肉 -- 名無しさん (2020-11-17 10:05:09)
- 今じゃ獣耳は可愛い女の子につけるものみたいな風潮があるけど、最古の獣耳はオッサンについていたというある種の衝撃。しかもロバだ。ちなみに王様に獣耳がついているバージョンは各地にあるらしく、ロバ以外に馬耳だったりヤギだったりするパターンがあるらしい。 -- 名無しさん (2021-06-22 22:01:32)
- 同じく「触れたもの全てをワインに変える」能力を授かったオイノトロポイらが特に飢え死にしてないところを見るに、欲深いのがいけないのか、酔っ払ったデュオニソスが能力のオンオフ機能つけるのを忘れたのか…… -- 名無しさん (2021-08-24 12:58:26)
- どこかの作品で「触ったものを黄金に変える能力」ではなく、お菓子に変えてしまう能力というものもあったな。 -- 名無しさん (2021-08-24 13:15:47)
- ギリシャ神話はフリーダムを体現したような登場人物たちだ。 -- 名無しさん (2022-08-22 18:32:23)
- 案外クッパ大王とか両津みたいな感じの人だったのかもしれない… -- 名無しさん (2022-11-24 23:21:53)
- 召し使いに食べさせてもらえばいいじゃん -- 名無しさん (2024-04-11 11:19:05)
- ↑ビット・ザ・キューピッドでは召し使いに口の中に入れてもらった食べ物まで金になってた気がする。 -- 名無しさん (2024-04-14 14:25:48)
- せめて能力にオンオフ機能ついてれば -- 名無しさん (2024-04-14 15:02:24)
- 多少バカで神の血を引いてるわけでもないのになんやかんや無事で居られるのはやっぱり「自分の行いを顧みて反省と謝罪ができる」所が原因なのかね -- 名無しさん (2024-09-02 15:19:18)
- 触ったとかじゃなくて膝蹴りした物体とか条件を限定的にすればよかったのでは? -- 名無しさん (2024-09-02 15:46:55)
- 無邪気で小賢しい所が無いのもなんとか助かった理由だろうな。これが「左手の小指で触れた物を黄金に変える能力」とか願ってたら -- 名無しさん (2024-09-03 08:16:45)
- ↑割りと親しみやすい王様なのかも -- 名無しさん (2024-09-03 08:18:38)
- 最後に自分を触って黄金にしてしまいバッドエンド、とかになっていただろう…そういえば原典では自分を黄金には出来なかったっぽいな。 -- 名無しさん (2024-09-03 08:19:41)
最終更新:2025年05月01日 23:31