ガルダンディー(ダイの大冒険)

登録日:2020/04/17 Fri 21:55:06
更新日:2025/01/18 Sat 16:34:58
所要時間:約 6 分で読めます





竜騎衆が一人!空戦騎ガルダンディー見参!!



漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に登場するキャラクター。
CV:木村昴(2020年版)

●目次

【概要】

魔王軍六大団長の一人、竜騎将バランに仕える『竜騎衆』の一角。異名は『空戦騎』
鳥人族系のモンスターだが、ゲーム作品に明確な元ネタはないと思われる。
年齢は人間換算で20歳前後。実年齢は不明。

【性格】

格下との戦いにあまり興味を持たないラーハルトボラホーンとは違い、嗜虐心が強く弱者をいたぶる戦い方を好む気性の荒い残虐な性格。
人間のことを「ドブくせぇ生き物」と見下しており、任務以外でも遊び感覚で殺戮を行うことすらある。
もっとも人間を憎むバランはそんな彼の凶行も「しょうがない奴だ」で済ませていたが。
その一方で、心を通わせた仲間は大事にする一面もあり、それを奪われると激しく怒り狂う。
要は「自分が仲間と認めた存在は非常に大切にするが、それ以外の存在にはどんな酷い事も平気で行う」という身勝手な性格なのである。

【戦闘能力】

鳥人族であることと『空戦騎』という異名から分かる通り、空中戦が得意。武器としてサーベルを駆使する。
『竜騎衆』という言葉から連想される竜騎士のイメージに最も近い存在でもあり、ドラゴンを単なる乗り物扱いする他のメンバーと違って彼の空竜(スカイドラゴン)ルードは心を通い合わせた兄弟のような存在。
その信頼関係は強く、戦闘でも常に連携を取っている。

ルードに乗った際の機動力は軍団でも随一であり、空を飛ぶルードの高い機動力と自身の剣技が相まって街1つ程度なら極短時間で焼き尽くし滅ぼすことができる。

相手がまだ未熟さの残るポップだったこともあり、ボラホーンよりは戦闘面での見せ場を与えられたと言っても良い。
ただ自信過剰で、戦闘でも嗜虐心や復讐心といった私情を優先させるのが大きな欠点であり、そのためにルードと自らの死を招いた上に、
蛮行がヒュンケルの逆鱗に触れてしまい、後に続くボラホーンまで怒れるヒュンケルに即座にフルボッコされるに至った。
人質という手段を使ったボラホーンもガルダンディーと同様悪役らしい振舞いだが、任務遂行に向ける意識という点では彼よりも大きく劣る。
もっとも作中でも「竜騎衆はドラゴンに騎乗すると六団長並みに強い」と評されたこともあり、ガルダンディーの自信も相応の実績に裏打ちされたものだったと思われる。
また最下級呪文のイオで殺されたことも読者からよくネタにされるが、残りの魔法力を一点に集中させた上で直接押し当てて炸裂させたイオなので、シグマのライトニングバスターと同様の原理で威力的にはイオナズン級だった可能性も考えられるとはされる。*1しかし「至近距離だったらイオナズン」はあくまで一説であるので、ケンカにならないよう注意されたい
他にはHP概念を考慮してヒュンケルに一撃貰った時点で残りHP僅かだったなど諸説ありか

公式ガイドブックである『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 パーフェクトブック』によると、バラン編時のポップはLv22でヒュンケルはLv33なのに対して、ガルダンディーはなんとLv34とLv数字だけなら当時のポップどころかヒュンケルよりも僅かに上。
レベルで実力の全てを測れる訳ではないのだが、この段階では十分に強者と言っていい強さだったのは確かだろう。

◆ガルダンディーとルードの技

「のたうちまわるがいい!灼熱地獄でな!クハハハハハッ!!!」

全てルードの技。
ブレスはベンガーナの町を燃やす際に、後の2つはポップ戦で使用。
じわじわと締め付けられ、意識を失いつつあったポップは一思いに噛み殺してくれるよう懇願する。
しかしそれは相手の隙を突くための演技であり、大口を開け迫ってきた所にベギラマを食らわせた。
原作でのルードの頭部が吹っ飛ぶ瞬間、眼球が吹き飛ぶ様がモロに描かれていてグロイ。令和アニメ版では流石にそのまま描くのはストップがかかったようであり、こちらではベギラマの閃光で一瞬にして頭部が消滅した。
ちなみにこのルード、他のドラゴンが重圧呪文(ベタン)で潰された時も一足先に上空に逃れガルダンディーを救ってみせた。
空竜(スカイドラゴン)の特性と「兄弟」の連携を見事に生かしている。

「そんな大呪文はもう使えねえよ。今お前の魔法力はどんどん失われているんだからな…!!」
「おまえをカラッポのデクの棒にしてからジワジワと切りきざんでやる!!」

ガルダンディー最大の特性。
彼の羽は白と赤の二種類に分かれており、毟って相手に投げつけ使う。
突き刺すと白い羽は魔法力、赤い羽は体力を奪う効果を発揮する。
刺さると簡単には抜けず、効果が表れるのも早いという危険なものらしい。
これによりポップの重圧呪文(ベタン)による反撃を防ぎ、動きも封じることで窮地に追い込んだ。
ただ、相手がまだ未熟かつ魔法使いゆえ体力的に劣るポップだったので、力が強くても簡単に抜けないのか、また早く消耗するかは不明。
後にアバンが使うゴールドフェザー・シルバーフェザーはちょうどこれを反転したような代物だが、特に言及はない。

  • レッドフェザーストーム
アーケードゲーム『クロスブレイド』より。
上述の赤い羽を投げつけながら敵を切り刻む。


◆装備

  • スパイラル・ソード
「そーらそらそらッ!!痛えかっ!!痛えだろオッ!!?」
「決めたぜ!!ルードと同じように…首を飛ばしてやる!!!」

ガルダンディーが使うサーベル。
細身の剣だが、首を切り落とせるだけの威力があるらしい。
白と赤の羽を刺され満身創痍となったポップを怒りに任せて何度も斬り付けた。なお令和アニメは暴力描写のマイルド化と担当声優により、どこかのいじめっ子にポコポコされてるだけ感半端なし


【作中の動向】

バランの息子であるディーノを奪還するため、竜騎衆が揃って召集される。
当初からお調子者・問題児ぶりが際立っており、元・軍団長2人を含む多数が相手で、バランからも忠告を受けているのに完全に舐め切った態度。
またボラホーンやラーハルトが真面目に待機していたのに対し、彼はウォーミングアップと称してルードと共にベンガーナの町を火の海にしている。
ラーハルトやバランは「いつものこと」だとさほど気にしていなかったが。
ポップが逃げ出したフリをして竜騎衆の前に立ちはだかった際、ボラホーンとラーハルトがあっさり瞬殺(鎧の魔槍の上に落として串刺し)しようとしたところをガルダンディーは己の嗜好を優先してゆっくりといたぶり殺すことを選択。
しかしその慢心が仇となり、死を覚悟したポップの演技に騙されベギラマでルードを殺されてしまう。
これでポップが優位に立つかと思いきや、ガルダンディーは大切な「兄弟」であるルードを殺されたことで戦いの最中にもかかわらず号泣
ポップの「お前らだって散々人間を殺してきただろ!」という正論*2「オレの最愛のドラゴンをよくもドブくせえ人間どもなんかと一緒にしてくれたな!」と聞く耳を持たず、ブチギレてしまう。
ガルダンディーは特殊な羽の効果でポップの魔法力と体力の殆どを奪い、嬲り殺しにする。
そしてトドメに首を斬り落とそうとした瞬間…

ドガッ

間一髪、ヒュンケルがガルダンディーの右肩にブラッディースクライドを食らわせ、ポップを救ったのだった。
邪魔されたことに腹を立てたガルダンディーはヒュンケルから先に始末しようとするが、
当のヒュンケルはガルダンディーを一瞥するや否や、ヒュンケルは満身創痍のポップに「こいつはくれてやる」と先ほどやられた分をやり返すよう指示する。
ヒュンケルの言動に正気を疑うガルダンディーだが…

『貴様は絶対にこいつに勝てん もし万が一勝てたら…オレが相手をしてやろう』

『いいだろう!!今度こそ確実にブッ殺してやる!!次はてめぇだからなぁッ!!』

『あとたった二つだけの呪文でいい…!おれの魔法力よ…もってくれ!!!』

もはや限界に近いはずのポップが選択したのは、なんと飛翔呪文(トベルーラ)を使っての空中戦だった。
『空戦騎』ガルダンディー相手には無謀な行動かと思われたが、

『なっ…なにィッ!!?』

なんと飛翔した瞬間、右の翼がもげてしまう。

『言ったはずだ貴様は勝てんと…!ブラッディースクライドをうけた以上ただではすまん…!』

そう。ブラッディースクライドを食らった瞬間、ガルダンディーの体はもはやまともに空中戦ができない状態となっていたのだ。

『残りの魔法力…全部てめぇにくれてやらあッ!!!』

『イオ!!!!』

ゼロ距離からイオを顔面に浴びせられる。
哀れな焼き鳥躯となって地上に墜ちていくガルダンディー…

その後、竜騎衆の遺体は森に運ばれ、バランの生き血を与えられていた。
竜の騎士の血は強靭な精神力を持つ者を蘇生させる効果を持つが、3人の中で生き返ったのはラーハルトのみだった。
仮に生き返れたとしても人間嫌いな性格はそのままだろうし、バラン亡き後に新たな主君となったダイはともかく、他の人間(特に自分を倒したポップやその遠因となったヒュンケル)には容赦なく襲い掛かっていた可能性がある。
そう考えると、生き返らなくて正解だったのかもしれない。


し、信じられねーアニヲタだぜこいつあ!!
てめえで立てた項目をわざわざ荒らすたぁ…!!!
…いいだろう!!今度こそ確実に追記・修正してやる!!
そして…!!次はタグ全部だからなぁぁッ!!!


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最終更新:2025年01月18日 16:34

*1 アニメ版では口の中に炸裂させられたようで、「こりゃ死ぬわ」との声も。

*2 アニメ版ではベンガーナの街を焼き払う描写がカットされているので、やや説得力に欠けるかもしれない。