登録日:2020/04/29 (水曜日) 15:00:00
更新日:2025/02/11 Tue 20:58:57
所要時間:約 19 分で読めます
未来のスターを目指し
輝く舞台へ情熱をそそぐ
歌劇少女たちの物語
概要
『かげきしょうじょ!!』は、白泉社の
レディスコミック少女漫画誌『MELODY』で連載中の漫画作品。作者は斉木久美子。2024年9月現在で既刊15巻(+α。後述)。
当初は『かげきしょうじょ!』というタイトルで『
ジャンプ改』での連載だったが、同誌の休刊に伴い出版社も畑も違う雑誌に、仕切り直しもなく完全にそのまま続きとして
移籍した作品である。(もっとも、集英社と白泉社は同じ一ツ橋グループの企業ではある)
『かげきしょうじょ!!』としての単行本は移籍後の連載分から収録されており、
ジャンプ改時代のエピソードは、白泉社から改めて『かげきしょうじょ!! シーズンゼロ』として発行されている。単行本2巻分のボリュームがあるため、紙書籍だと1冊だが、電子版は上下巻に分冊されているので注意。
そういう経緯であるので、これから読み始める人は、最初にシーズンゼロから読むことを強く推奨する。
MELODYの2020年12月号にて、2021年放映のTVアニメ化が発表され、音楽制作にリアルの宝塚にも楽曲を提供した斉藤恒芳氏を据えたことが話題となった。
2021年7月から全13話でアニメが放送された。制作はPINE JAM。
さらに2023年10月には、2.5次元での舞台化も決定した。音楽を担当するのは当然、斉藤恒芳氏である。
あらすじ
神戸に本拠を置く、未婚の女性だけで構成された歌劇団である紅華歌劇団。それぞれに特色のある「春」「夏」「秋」「冬」の4つの組を有し、女性だけによる華麗なステージは多くの女性ファンの心を掴み、特に男役は世の男性よりも美しく麗しく、多大な人気を集める。
しかしその歌劇団に入団するためには、東大合格に並ぶと言われるほどの厳しい試験を勝ち抜いて紅華歌劇音楽学校に入学し、学校生活と寮生活の両面において、2年間で知識と技能と日常の所作を徹底的に叩き込まれなければならない。
その紅華歌劇音楽学校の創立100年目、100期生として入学した二人の少女を軸に、美しくも水面下では厳しく汗臭い舞台裏と、涙と、少女たちの青春を描く
群像劇である。
メインストーリーに挟まる形で、ときどきサブキャラクターに焦点を当てた短編(
スピンオフ)が挿入され、大抵の場合は単行本の最後のエピソードとして収録されている。どれもこれも本編以上に涙腺に多大なダメージを与えていくので覚悟が必要である。
登場人物
※CVはアニメ版、演は舞台版
紅華歌劇音楽学校100期生
入学後1年目は「予科」と呼ばれ、施設の利用や食事、平素の立ち居振る舞いなど、学校のカリキュラムに留まらずプライベートにまで本科生の監視と指導の目が光っているため、常に気を抜くことができない。
授業も原則として座学のほかは声楽や各種ダンスの基礎のみであり、それらの応用である演技の実技ができるチャンスはほとんどない。
渡辺さらさ(CV:千本木彩花/演:志田音々)
本編の主人公。中学3年生の歳に入学試験に合格した15歳。
178cmという規格外の長身であり、長い手足に強靱な体幹、幼い頃の歌舞伎遊びで培われた、役者の演技をそのままコピーし演じることができる能力を持つ。
性格は天真爛漫で天然、割と
オタク系の知識もある。
紅華入学までは浅草で畳屋を営んでいる祖父との二人暮らしだった。
祖父が畳を納めていた縁もあり、6歳まで、近所の歌舞伎役者の家である白川家に出入りし日本舞踊を学んでいた。
そこで煌三郎から(遊び半分で)歌舞伎の稽古もつけてもらっていたことが、現在の表現力の下地となっている。
当時は歌舞伎で助六を演じることが夢だったが、女では助六になれないと言われたこと、そしてある事件をきっかけとして祖父から白川家への出入りと歌舞伎の鑑賞を禁止される。
その後は祖母の影響で紅華歌劇団に憧れ、いつの日か「ベルサイユの薔薇」でオスカル様を演じることを夢とし、その夢を叶えるため紅華へと入学した。
白川家のホープと目されている暁也とは、白川家に出入りしていた頃からの
幼なじみであり、現在は彼氏彼女の関係。
だが、その関係性は、恋人どうしというにはどこかごっこ遊びめいているようで、むしろ異なる舞台で戦う「戦友」のようにも映る。
良くも悪くも100期生のムードメーカー兼トラブルメーカーであり、本人が意図せずとも同期生へ様々な影響を与えている。
実はその出生には秘密があり……
さらさが『
薔薇は美しく散る』を口ずさむシーンがあるのだが、演じた志田音々氏はこの曲を知らなかったらしく、稽古場で「これってなんの歌なんですか?」と共演者に尋ねたとかいうリアルさらさエピソードがある。
奈良田愛(CV:花守ゆみり/演:二瓶有加)
もう一人の主人公。高校には行っていなかったが、年齢はさらさより1つ上の16歳。
アイドルグループJPX48のメンバー(愛称は奈良っち)だったが、当初からまったく笑わず塩対応で有名だったことに加え、握手会で
オタクに手を握られた時に「気持ち悪い」と小声で漏らしてしまったことで炎上し、強制卒業という形で脱退した。
本格派女優の母親を持ちながらも、女優としては脱ぎ役が多く、学校ではそれを揶揄されるなどしていたため母子の関係はあまり良くない。さらに、母親の再婚相手に性的ないたずらをされたことも重なり、極度の男性不信となってしまい、それが影響して同性とも良い関係を築くことができず、壁を作ってしまう。
先述の炎上の件も、実際には男性恐怖症に依るものであり、本人に悪意があったわけではない。
そういった経緯もあり、男性との関わりが少ないはずのアイドルグループの道を選び、そこをクビになった後も同様の理由で紅華を選んだ。
唯一心を許せるのは叔父であり紅華歌劇学校のバレエ講師でもある太一。
しかしそんな彼女も、さらさをはじめ、100期生と共同生活を送っているうちに他人との付き合い方を覚え、能面のようだった表情も徐々に豊かになっていき、それにあわせて髪も伸ばしている。
本科生になってからの春に、男役への挑戦を視野に、物語の開始時よりさらに短いショートカットへと変更した。
ヒロインにあるまじき髪型が目まぐるしく変わる女
杉本紗和(CV:上坂すみれ/演:佐藤日向)
入学時からの100期生不動の成績トップにして委員長の16歳。紅華の教え「強く正しく美しく」を体現し、曲者が多い100期生をまとめ上げるだけの実力も持つ。
実は重度の紅華オタで、劇団トップとの不意の遭遇にはフリーズして凜とした表情のまま鼻血を垂れ流すことも。
実家はバレエスタジオであり、幼少期からバレエを学びながら育ってきたが、紅華愛が勝りこちらの道を選ぶこととなった。弦という弟がおり、こちらはバレエの道を進んでいるようである。そして彼もオタク気質があり、奈良田太一の強火ファンである。
星野薫(CV:大地葉/演:新谷姫加)
祖母、母と2代続けての紅華乙女であり、3代目の
サラブレッドと目されている。だが、入学試験には3回落ち、ラストチャンスとなった高校3年の歳に合格した18歳。
そのことがプライドにも引け目にもなっており、負けん気の強い性格をしている。
スピンオフの筆頭として単行本3巻で紅華入学前のひと夏のエピソードが描かれており、この作品の「スピンオフ」の強烈さを読者に印象づけた。さらに、このエピソードはアニメ第八幕『薫の夏』として映像化されその回の主役を飾っている。
ちなみにその相手となった少年の中の人は、さらさの中の人の旦那である。
山田彩子(CV:佐々木李子/演:同左)
目立つような外見ではなく、気も弱いため、常に他人の顔をうかがっているような性格の16歳。演技も踊りも苦手で成績もさらさと最下位争いをしているほどで常に劣等感を感じているが、歌唱力だけは他の誰にも負けない一点突破の才能を有している。
中の人は、小学生時代にミュージカル『アニー』で主演を勝ち取ったリアル歌姫。
そういう経歴であるせいか舞台版でも続投となり、アニメ版でも使われた彩子のキャラソンである『My Sunset』を生歌ソロで披露した。
沢田千夏、沢田千秋(CV:松田利冴、松田颯水/演:髙橋果鈴、和泉風花)
双子の姉妹で16歳。髪形がストレートなほうが姉の千夏、左右に触角細い束を出しているほうが妹の千秋。
15歳の年にも受験していたが、その時は姉の千夏だけが合格後、辞退。
次の年に改めて、双子揃っての合格となった。
どんな時も一緒、お互いのことを完全に理解している双子という立ち位置だったが、そこにはやはり葛藤もあり……
原作初期ではコネの重要性を話し合う場面で同級生の誰に付くかを考えるなど強かな場面も。
言わずもがなではあるが、中の人も双子の姉妹である。
紅華歌劇音楽学校99期生
2年目は「本科」と呼ばれ、正式な劇団員となるためのレッスンが課される。また、本科生1人が予科生1人の指導役を担当する。
竹井朋美(CV:寺崎裕香/演:深沢萌華)
99期生の委員長であり、紗和の指導役。
委員長だけあり、やはり強く正しく美しくを体現し、真面目ではあるが、必要であれば目上に対しても意見・進言ができる芯の強い女性にして自らの努力をまっすぐに信じることができる人間。
中山リサ(CV:小松未可子/演:石井陽菜)
さらさの指導役にしてラストチャンスで合格した19歳。グラマー体型にしてラテン系の濃い顔立ちの美人。
初対面では悪目立ちしていたさらさに厳しく当たるが、その実は言動をごまかすことのできない、良識的な性格。故にか、「性格の悪い」聖とはよく衝突する仲。
野島聖(CV:花澤香菜/演:青山なぎさ)
愛の指導役で18歳。色白で整った顔、なにより華があり、いずれ紅華の娘役トップを狙える器だと思われている。
リサ曰く、腹黒で性格が悪いが、聖自身もそれを否定はしない。実際、さらさに対する当たりは卒業まで相当に強かった。
紅華に入る前は、可愛いもの好きの女性アイドル好きで、JPX48のセンター小園桃のファンでもあり、握手会で顔を覚えられるほど。
この人物を中心にしたとあるエピソードのせいで、キャンペーン等で電子書籍が期間限定の無料公開をされる度に、Twitter上で『野島聖……』としか呟けなくなるオタクを大量に発生させている。
紅華歌劇音楽学校101期生
100期生が本科へと進み、彼女たちの後輩として入学してきた。
伊賀エレナ
ふわふわおっとり系で、真面目ではあり頭も良いが世間知らずのお嬢様。というのも、伊賀財閥の令嬢であり、
スピンオフの過去編では舞台がまるっきり別の作品のような世界で生きてきた様子が描かれている。
ただし、常識が他の予科性とまるっきり異なるため、クラスでは浮いてしまっていることに悩んでいる。
愛が指導役となり、人間関係の構築が苦手な者どうし、信頼関係を少しずつ構築しようとしている。
澄栖杏
(さらさほどではないが)背の高いクール系美人で、父方の祖父がイギリス人のクォーター。愛称は、王子様顔であることからそのまま「王子」。
紅華に入学したのは母を喜ばせるためであり、紅華そのものへの情熱もないように見え、本科生へもあまり敬意を示さない。
自ら、他人を寄せ付けないようにふるまっており、同室のエレナとは、原因こそ正反対なものの、結果として同様にクラスでは孤立してしまっている。
さらさが指導役となっているが、このような性格であるため、相性は最悪に近い。
紅華歌劇団の関係者
安道守(CV:諏訪部順一/演:佐野瑞樹)
紅華音楽学校の演劇講師。もともと舞台俳優でありミュージカル劇団のスターだったが、奈落への転落事故で脚を傷め、劇団を引退し、音楽学校の講師となった。
役者時代には「オペラ座の怪人」のファントム役が当たり役であり、学校内では「ファントム」の愛称で呼ばれている。
奈良田太一(CV:野島健児/演:芹沢尚哉)
愛の叔父にして音楽学校のバレエ講師。同性愛者であり、それもあってか男性不信・人間不信だった愛の唯一の拠り所として支えてきた。
姪っこバカなところがあり、愛の紅華での活躍を楽しみにしている。
小野寺保(CV:飛田展男/演:鷲尾昇)
音楽学校の声楽講師。
男性ではあるが、オネエ系の言葉を話す心は乙女な人物。
彩子の歌の才能を、誰よりも認め、信じている。
大木芳子(CV:葛城七穂)
音楽学校の文化史講師。
紅華OGであり、「紅華の
お客様が望むもの」「それを提供するために紅華乙女に求められるもの」を誰よりもよく認識している。
100期生の入試ではさらさのスター性を期待し、安道とともに最後の1枠へと推薦した。
現役時代は男役スターであり、そこで演じた役の決め台詞「君はどちらを選ぶんだい?」は、当時の観客だけでなく音楽学校生の心を打ち抜き一大ブームを巻き起こしたこともある。
教師となってからも、迷える生徒に対して道を示しながらこの台詞を放つことでその迷いを完全に吹き飛ばすなど、ここぞというときの伝家の宝刀として便利に使っているとのこと。
ちなみに中の人は宝塚OG。
橘直美(CV:伊藤静/演:桃菜)
音楽学校のタップダンス講師。
見た目キツい印象の美人であり、実際に言動もかなりストレート。
彩子の変化に真っ先に気づくなど、生徒を見る目は確かである。
桐島文子(CV:鈴木れい子)
音楽学校の日本舞踊講師。
日舞と源流を同じくする歌舞伎にも詳しく、さらさの表現の根底に歌舞伎が存在することを見抜いた。
国広茂登
元紅華歌劇団脚本演出家にして音楽学校の名誉教授。
歌劇団と音楽学校の在り方に関しては歴史を重んじ変化を嫌う、悪く言えば頑固な老人。
しかしそれも、紅華を誰よりも愛している、その想いの裏返しでもある。
外様の講師である安道とは、教育方針について反りが合わないところもあるが、生徒のことを思っている点では一致している。
その紅華愛のルーツは、幼少の頃の出会いだった。
櫻丘みやじ
国広が幼少の頃に憧れた冬組の当時トップスターであり、現役の頃の異名は『白バラのプリンス』。
国広少年の、自分は紅華に舞台に立てないが、そのかわりに紅華の舞台を創りたいという想いに応え、新作の台本を渡して、脚本家として紅華に来ることを待つと約束した。
その少し後に戦争ですべてが燃え尽きた街にあっても紅華の夢を信じ、語り、戦後の紅華を国広とともに作り上げた中心人物となった。
現在は高齢のため舞台に立つことはないが、紅華の専科に籍を置いている。
高木一夫(CV:麻生智久)
音楽学校の演技指導講師であり、現役の歌劇団演出家。
普段は穏やかな人物だが、演出家モードになると言葉も態度も厳しい指導を行う。
里見星(CV:七海ひろき)
紅華冬組トップの男役。
音楽学校在学時は娘役志望だったが、音楽学校在学中に娘役の基準を超えるほどに身長が伸びてしまったために転身を決断した。
本来の性格が少女的であるせいか、可愛いもの好きで愛のファン。
ちなみに中の人は、宝塚の元男役スターという経歴を持つ。
一条明羽(CV:森なな子)
紅華歌劇団の専科のまとめ役で、元男役トップ。
凜々しい姿は現役から変わらず、年齢を重ねたことでによる威厳も有する。
誤解からさらさをきびしく叱りつけるが、あまりの出来事に取り乱していたせいか、つい『ケツドン』と何度も叫んでしまい、他の専科所属団員も笑いをこらえられなくなっていた。
中の人は、やはり宝塚OG。(この他にも現役紅華団員として兼役で出演)
野原ミレイ(CV:天野由梨)
同じく専科所属の、こちらは元娘役トップ。
どこか浮世離れしたような娘役の所作そのままに、年を重ねて自然な優雅さを持つ。
沢田姉妹の憧れのジュリエットであり、彼女たちが「いつも一緒の」双子から、一歩先へと進むきっかけを作った。
白川家
十五代白川歌鷗(CV:麦人)
歌舞伎界で、屋号『美里屋』一門を背負う宗家にして人間国宝。
幼い頃のさらさと直接触れ合うことは多くはなかったが、時折、様子を見ることもあった。
中の人も実は歌舞伎の家の生まれ。
白川煌三郎(CV:子安武人)
歌鷗の娘婿で、歌舞伎役者としてだけでなく、人気俳優としてテレビドラマへの出演もしている。
歌鷗の弟子として人気と実力を共に有しているが、宗家の血を引いていないために、十六代歌鷗を継ぐことはないと考えられている。
巴に踊りを習いにきた幼いころのさらさへ遊び半分で歌舞伎の手ほどきをするなど、なにかと面倒を見ていた。そういった事情もあり、さらさが煌三郎の隠し子なのではないかと噂もされている。
さらさの誕生日には「
赤いバラの人」を名乗って赤いバラの花束を贈るなど、普段からやることが芝居がかっているほどに派手である。
そして2年目には「虹色のバラの人」に悪化バージョンアップした。
白川暁也(CV:高梨謙吾)
ある意味では三人目の主人公であり、さらさより2歳年上の17歳。
歌鷗の従兄弟の息子であり、幼い頃から歌鷗の部屋子として白川宗家で修行をしている。薄くはあるが宗家の血を引いているため、いずれ十六代を継ぐと目されている。
幼少の頃に、白川家に踊りの稽古にきたさらさと知り合い、やがてその才能を目の当たりにする。
しかしそれが一つのきっかけとなり、さらさの「歌舞伎禁止」へとつながってしまったことに苦悩し、その後のさらさとの関係性へも影響している。
とはいえ、歌舞伎禁止を言い渡した、さらさの祖父である健も、暁也のこと自体を嫌っているわけではなく、暁也が渡辺家に出入りする形での付き合いは認められていた。
やがて、さらさの紅華合格による神戸への引っ越し(と、煌三郎の干渉)を契機として、彼氏彼女の関係となる。
さらさがオスカル様を目指すのと同様、彼もまた、助六を目指す。
白川巴(CV:今泉葉子)
歌鷗の妹で、さらさの日本舞踊の師匠。やはり、さらさに対してなにか思うところがある模様。
丁嵐幸恵(CV:久保田民絵)
歌鷗の妻で、美里屋の女将。梨園の妻として、白川家を陰から支えている。
幼いさらさに対して「助六には絶対になれない」と言い放ち、消えない
トラウマを刻んでしまったが、そのことに後悔もしている。
丁嵐志織
歌鷗と幸恵の娘であり、煌三郎の妻。「丁嵐」は白川宗家の本名。
若い頃は歌舞伎から離れていろいろなものを趣味にしながらすぐ飽きて別の趣味に移る、ということを繰り返していた。
健とも面識があり、さらさのことも大事に思っているようであるが……?
さらさの実父は、歌鷗その人。
母親の動向は不明であるが、(さらさが祖母へと手を合わせていた)仏壇の中にはいないようであり、どこかで生きていると思われる。
当然ながら、このことはごく狭い間での秘密となっており、煌三郎がさらさの面倒を見ていたのも、周囲に歌鷗とさらさの関係を気取らせず、自分がスケープゴートとなって白川家に恩を売る計算あってのことでもある。
志織も、姉としてさらさのことを支えているという自負があるようであり、その本心は煌三郎や暁也にも隠している様子。
その他
渡辺健(CV:中博史)
さらさの祖父である畳職人。ある事件をきっかけに、さらさに対して歌舞伎禁止を言い渡し、仕事の上でも白川家と縁を切る。
穴井一尉(CV:若本規夫)
紅華音楽学校の入学ガイダンスの最終日に毎年、集団訓練の教官として招かれている自衛官。禿頭で厳つい顔つきだが、
アナゴ声で話す気のいいおじさん。
キャラが濃いため、学校の先輩や教官にもファンがおり、見学しにくる者も多い。
アニメでは、作者と読者の期待どおりに若本氏が怪演を見せた。。
キモオタさん(CV:水島大宙)
JPX時代の奈良っち推しの、見た目典型的なキモオタさん。愛を追いかけて神戸に現れ、それを見かけた愛は怯えてしまう。
何気に、作中では最高の男らしさを見せるキャラ。本名は北大路幹也
奈良田君子(CV:三石琴乃/演:斉藤レイ)
愛の母親であり、現役の映画女優。
愛の父親は不明だが、結婚はしていなかった模様。基本的には愛に生きる人間のようであり、愛が生まれてからも複数の恋人がいた。
その恋人たちのうち、愛の新しい父親になるかもしれないと連れてきた男性が愛に
トラウマを植え付ける原因となってしまった。
愛との関係は決して良好とはいえないが、それでも演技についての相談には誠実に答えるなど、彼女なりに娘を想いながら理解している。
小園桃
JPX48のセンターであり、自分が「普通」であることを理解しながらもアイドルグループのセンターとしての覚悟を持つ少女。年齢的には成年
いずれはアイドルではなく実力のある女優として名を上げたいと考えており、初出演となった映画では『父親の愛人役』である奈良田君子を殺す役柄を演じ、君子に本気でぶつかっていった。
愛のJPX時代には単にセンターとして接していたが、愛が紅華で成長した後にたまたま街で出会って食事をしたことがきっかけで、本気で演技の道を進む者どうし改めて友人関係となった。
アニメ情報
制作:PINE JAM
監督:米田和弘
シリーズ構成:森下直
キャラクターデザイン:岸田隆宏
音楽:斉藤恒芳
OPテーマ:「星の
オーケストラ」 saji
EDテーマ1:「星の旅人」 渡辺さらさ(CV.千本木彩花)×奈良田愛(CV.
花守ゆみり)
EDテーマ2:「シナヤカナミライ」 杉本紗和(CV.上坂すみれ)×山田彩子(CV.佐々木李子)
EDテーマ3:「薔薇と私」 星野薫(CV.大地葉)×沢田千夏(CV.松田利冴)×沢田千秋(CV.松田颯水)
アニメでは、登場人物の項を見てわかるとおりに声優界の宝塚OGが数多く集められており、上で挙げられているキャストも含めて入団順に、
- 前田真里(65期)
- 葛城七穂(73期)
- 七海ひろき(89期)
- 森なな子(91期)
- 岸本望(91期)
- 内海安希子(93期)
と出演している。
追記・修正は入学前に紅華桜の下に立ってからお願いします。
- 白泉社の会長が鳥嶋だから集英社との間にコネあんじゃね? -- 名無しさん (2020-04-30 10:16:12)
- 祝⭐︎アニメ化 -- 名無しさん (2020-10-28 07:04:12)
- 野島聖…… -- 名無しさん (2021-07-06 11:41:12)
- 喋るキリンは出てこない。武器を使ってガチバトルもしない。というか、アニメ観るまではマジで混同してた…。こちらはあくまで現実的な設定で、夢に向かう女の子たちを描いた王道少女漫画って感じだ。 -- 名無しさん (2021-07-10 14:07:50)
- 何故か墨田区の銭湯にコラボ暖簾が飾られて……そして盗まれた。 -- 名無しさん (2021-10-06 13:26:52)
- 原作でも紗和は紅華オタって人物紹介されてるけど、原作はさらさと奈良っち以外の100期生レギュラーキャラは紅華オタのケがある気がする。 -- 名無しさん (2021-10-06 14:45:32)
最終更新:2025年02月11日 20:58