ヒューベルト=フォン=ベストラ

登録日:2020/06/13 (土曜日) 22:12:00
更新日:2025/02/28 Fri 15:50:47
所要時間:約 8 分で読めます






周りをちょろちょろうろつかれると目障りです。消しますよ。

……冗談ですよ、くくくく。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

概要

ヒューベルト=フォン=ベストラとは「ファイアーエムブレム 風花雪月」の登場人物である。


『黒鷲の学級』に所属。4月17日生まれ、188cm、開始時点で20歳40代ではない
代々アドラステア帝国の宮内卿を担当するベストラ侯爵家の嫡男で、幼少の頃からエーデルガルトに仕えている。
エーデルガルトに対し絶対の忠誠を誓っているため、他の学級で彼をスカウトすることは不可能。

趣味は家事全般、戦略や戦術の研究、エーデルガルトの観察。
好きなものは皮肉、テフ*1、主の役に立つ者、賢い者。
嫌いなものはセイロス教、賭け事、高所、思い出話、主の邪魔をするもの、愚か者。

味方キャラとしてシリーズ全般を見ても類を見ない悪人面が最大の特徴で、初見で「こいつ絶対裏切るだろ」と思ったプレイヤーは数知れず。
性格も外観に違わず冷徹な上に皮肉屋。
しかしエーデルガルトから「筋は通っている」と評されるように、支援会話によっては他者に助言したり手助けをしたりなど、彼なりの優しさを見せる一面も。
また拠点会話でも「誘拐されたということは相手に殺意はない」と相変わらずの口調であるが安心させるような事を言ったり、大事な人が死んだ人に対しても気の利いたことを言えない事を謝罪する等、彼なりに他人の事を思っている。
冗談を言うことも多くエーデルガルトと彼を食事に誘うと「この3人が集まると何かを企んでそうですなぁ」と言い主君に「全部貴方のせいでしょ(意訳)」とツッコまれる微笑ましい光景もある。

ちなみに性能の項目でも触れているが、高所恐怖症。それでも小さい頃は内心ペガサスナイトに憧れていたらしい。

宮内郷の嫡子という立場上皇族に仕える役目を負っていたが、あることをきっかけにエーデルガルト個人に仕えるようになった。
常にエーデルガルトを優先して考えるため、エーデルガルトに対抗心を燃やすフェルディナントとはそりが合わない。

演じる小西氏は前作でマークスを演じている。
主の側だったのが従の側になった。





性能
総合成長率は高い方で、一番高いのは魔力の55%。これは全キャラでも2位の高さ。
次いで技・速さの45、魔防の40と続くという、典型的な魔法アタッカー寄りの性能を誇る。
弓・理学・指揮が得意で斧・信仰・飛行が苦手。槍術が才能開花する。
固有スキルは計略の威力が+5される『参謀役』。

見た目通り?闇魔法が得意で、習得する魔法も全て闇魔法。
リシテアに次ぐ高火力魔法アタッカーとしての強みを持つが、やはりHPと守備は低いため前線で戦うには不向き。
また(嫌いな物で語られている通り)魔法系にもかかわらず信仰(白魔法=回復)が苦手という難点を持つが、ライブ(信仰D)くらいは習得させておきたい。特にルナティックでは経験値稼ぎとして重要。信仰Cまで上げてリカバーを習得すれば、魔力や装備に関係なくまとまった量を回復できて便利。


同じ闇魔法アタッカーであるリシテアとの大きな違いは、彼女が火力特化型なのに比べて、
ヒューベルトの場合アタッカーと同時にサポートも行える性能を持っているということ。
当たった相手の守備を下げる『スライムΒ』や、移動を低下させる『バンシーΘ』を習得するため
攻めつつ相手の能力を低下させるネチネチとした攻め方ができる。
最終的には闇パスおじさんの天敵*3、騎馬特効の『ダークスパイクΤ』も習得できる。
指揮レベルを上げると、『魔力の応援』『魔防の応援』『速さの応援』と、応援スキルを数多く覚えるのも特徴。
手が空いたら他ユニットの強化も行えるなど、従者らしい立ち回りも行える。
魅力の成長率もリシテアより上のため、固有スキルと合わせて計略での攻めも彼女より得意としている。

またテュルソスの杖を装備しないと射程に難があるリシテアとは違い
射程3の『スライムΒ』や『デスΓ』を持つため、何も持たなくても射程外からの攻撃もやりやすい。
それでも物足りなさを感じるならばカドゥケウスの杖を装備すると、さらに射程を伸ばせる。
なお、貴族という印象が先行すると忘れがちだが紋章なしなので、英雄の遺産であるテュルソスの杖は(周回特典なしでは)ペナルティ対象であり、神聖武器のカドゥケウスの杖でなければいけないことに注意。
使用できるルートの都合上、黒鷲で同じく紋章なしの魔法攻撃役であるドロテアとカドゥケウスの杖を奪い合うのは必然的になる。もっとも2人とも射程3持ちなのでどちらに持たせるにせよ致命的ではないが。


クラス適性としてはイメージ通り魔道士系が最も適している。
が、男性ゆえにグレモリィ・ダークペガサスヴァルキュリアになれないため、職の選択の幅が狭いのがネック。
ウォーロックは兵種スキルが黒魔法を強化するもので、闇魔法使いの彼は全く恩恵を受けられない。
そのため、悲惨な境遇にあるダークメイジ・ダークビショップに比較的向いている貴重なキャラなのだが、入手方法とルートの関係上彼をダークメイジにするのはちょっと難しかったり……
槍に才能開花があるので最上級職のダークナイトが比較的目指しやすいのは嬉しいところ。
しかも槍の才能開花で自分の技に応じて威力が上昇する魔法攻撃『氷槍』を習得するので槍も使えなくもなく、再行動で応援もやりやすいと相性が良い。
最上級職の中では一番向いているが、使用できるルートの最終マップでは騎馬兵が非常に使いにくいのが難点。
男性魔道士という個性と足回りの強化は両立しにくく、風呼びの靴*4の使用も一考の余地がある。

敵対時には遠距離魔法をぶっ放してくるので、迂闊に射程内にユニットを入れるとその高火力で思わぬ一撃を喰らうことも。
計略で防御するなり魔防が低いユニットを入れないように心がけよう。



支援会話
黒鷲の学級の全員と支援があるが、他ルート不可という都合もあり青獅子・金鹿のキャラとは一切支援が無い
あとはハンネマンとシャミアのみとなる。

エーデルガルトとの支援においてはヒューベルトが何故仕えるようになったかの経緯が明かされる。
ペアエンドでは共に優秀な後継者を見つけた後姿を消す。二人きりの余生にも最後まで甘い言葉はなかったという。

犬猿の仲であるフェルディナントとは最初こそいがみ合ったり皮肉を言い合ったりするものの、
やがてお互いの信念を認め合い、最終的には紅茶とテフを贈り合うまでの仲になる。
ペアエンドではそれぞれ慈悲深い宰相と冷徹な宮内卿として帝国を支え、その仲は皇帝すら嫉妬する程だと言われたという。

ちなみに主人公とエーデルガルトの支援会話において、
特定の選択肢を選ぶとヒューベルトの好感度が上がる場面がある。
おそらく陰で見ているのだろう……。


台詞

  • チッ……かなりの殺気を発したつもりだったのですが。
主人公との支援C。いきなり殺る気満々な台詞。しょっぱなからこれである。

  • 気づかれましたか。これは暗殺する時は骨が折れそうですな。
支援B。まだまだ殺気は隠していない。
その後に「貴殿と殺し合うのはご免こうむりたい」と付け加えるが、そうなるか否かは主人公次第である。

  • くく……我が命は主エーデルガルト様にすでに捧げてあります。
    故に、貴殿と一蓮托生のような生き方は決してできません。
    ですが、もし私に2つの命があれば残りの1つを貴殿に預けるというのも……
    悪くはなかったかもしれませんな。
    主君と従者として、とはまた異なる……対等の仲間として。 or 黒き鷲の王に付き従って飛ぶ、比翼の鳥のような二人に……
支援A。最後の台詞は主人公が男性だと前者、女性だと後者になる。

  • ……私は主の勝利を信じている。だが、信じた上で敗北した場合の策も講じる。
    貴様らが世を統べるというのであれば、この私の予想を超える働きをしてしてみせろ。
    それがエーデルガルト様への手向けであり、勝者の義務だ……!
帝都での決戦後、兵士を介して届けられた手紙より。
手紙越しとは言えこの時のヒューベルトは今までの喋り方からはほど遠いほどに強い口調で語りかけている。
翠風の章では、クロードが彼の願いを重く受け止め、何としてもこれを果たす決意を見せている。

  • こうして我々が向かい合って静かに茶を飲んでいるというのも、妙な気分ですな。
フェルディナントと支援A。いがみ合っていた2人が互いのやり方での忠義を認め合うように。

  • こうして帝都で貴殿を迎え撃つというのも、妙な気分ですな。
敵対時、フェルディナントとの戦闘会話。
主君を支える両翼にもなれる相手と袂を分かった際の台詞は、皮肉にも彼らが手を取り合う会話と対になっている。なんでそんなことするんですか?



我が心はエーデルガルト様のもの。

私が死ぬまでは、ですが。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ヒーローズにはペトラやヒルダたちと2019年8月に参戦。イラストはп猫R氏。
赤属性の魔法・歩行ユニット。
ちなみに二つ名は『冷酷陰険従者』であった。これはひどい。
「想いを集めて」では自分は英雄が嫌いなのに、アスクに来てから英雄と呼ばれるのはなんとも言えない気分と語っている。
なお、後に発売された「無双」でのエーデルガルト支援にて、「冷酷で陰険な何を考えているか分からない従者」は自分がそう見せたいのだと語られた。

武器スキルは自分から攻撃した時、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-4となる『ラウアフォックス+』

Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も魔防が高い敵の魔防-7となる『魔防の封印3』
Cスキルは周囲1マスの剣、槍、斧、弓、暗器の味方歩行は、戦闘中、攻撃、速さ+2、かつ敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算する『歩行の魔刃3』

冷酷な性格らしい弱らせるスキルが目白押し。
限定的だが味方の強化フォローもある辺りはさすが参謀役の役割を担っている。

しかしコレといった特徴がない。
リリーナ、マーク(男)、セリカといった専用武器の持つキャラと比べるとやはり劣っている。
さらに☆5限定であって入手率も低い。愛のある人はスキルか別武器で戦わせてあげよう。

2022年12月のアップデートでやっと専用武器の「参謀役の書」が追加。
戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、または敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、絶対追撃
条件はいるがフォックス武器とは真逆の性能で絶対追撃も習得。
特殊錬成は応援、移動系補助(体当たり、引き戻し、回り込み等)を使用した時、または自分に使用された時、移動後の自分と相手の十字方向にいる敵の攻撃、守備、魔防-7、かつ【キャンセル】、【弱点露呈】を付与
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4

味方か自分で補助を行えば状態異常とデバフをばら撒く参謀役に合った嫌がらせに重点を置いた効果に。

このような祭りに私を招待するとは

貴殿も酔狂なことをなさる

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2025年2月のバレンタインから初の超英雄で参戦。イラストはスエカネクミコ氏。
青属性の魔法・重装ユニットとガラリと変化。
祭などの行事に不似合いな彼が何故召喚師に招待されたのか本人も理解しがたい等愚痴を呟いていた。
しかしここで面白い考えを見つけたようで…?

武器スキルは『愛の祭の祝杯+』
ターン開始時、最も近い敵とその周囲2マス以内の敵の速さ、魔防-7、【不和】を付与(敵の次回行動終了まで)
自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、ダメージ+○×5(最大25、範囲奥義を除く)(○は、自身の強化を除く【有利な状態】の数+敵の弱化を除く【不利な状態異常】の数)
Bスキルは自分から攻撃した時、絶対追撃、かつ自身の攻撃による奥義発動カウント変動量+1(同系統効果複数時、最大値適用)の『攻撃隊形3』
Cスキルはターン開始時、十字方向にいる、自身よりHPが1以上低い敵の強化を+ではなく-とする(敵の次回行動終了まで)の『恐慌の奇策3』

参謀のコンセプトはそのままだが通常版よりさらに磨きをかけた。
近い敵と周囲にいる敵に無条件でデバフと状態異常を付けるお手軽さを獲得。
味方も妨害するスキルかさらにスキル継承で状態異常を取り入れば大きいダメージを与えられる。

ただ重装のわりには守備は期待出来ないほど脆い。重装特攻だと普通に一発でアウト。
速さもそこまで高くないので追撃もされやすい。

追記・修正はエーデルガルトに仇なさない人がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • FE
  • アドラステア
  • 悪人面
  • 参謀
  • 忠君
  • 忠臣
  • 風花雪月
  • 小西克幸
  • ヒューベルト=フォン=ベストラ
  • ダークメイジ
  • ダークビショップ
  • 冷酷陰険従者
  • 従者
  • 皮肉屋
  • FEヒーローズ
  • 黒鷲の学級
最終更新:2025年02月28日 15:50

*1 作中の描写によるとコーヒーのようである

*2 他の貴族と共謀して皇帝を傀儡化、エーデルガルトが非道な人体実験を受けきょうだいが全滅したことから強く憎んでおり、屑だの塵だの芥だの容赦なくけなす。一方で幼いヒューベルトをエーデルガルトの従者に付け命がけで守るよう命じたのもこの父親であり、ハンネマンからは悪行は認めたうえで主君を裏切るような男ではなかったとも述べられる。

*3 もっとも、ルートの関係上ヒューベルトは1部でしか彼と戦うことがないため、習得の遅さにより実際に食らわせる機会はまずない。

*4 移動力+1