シャーマン/ドルイド(FE)

登録日:2012/03/17 Sat 17:03:45
更新日:2025/03/23 Sun 07:37:51
所要時間:約 32 分で読めます




ファイアーエムブレムシリーズ』に登場する兵種(クラス)の1つ。
なお本項目名は「シャーマン/ドルイド」となっているが、それらだけではなく「ダークマージ」などのように、クラス名は違っても主に闇魔法を使う共通点を持つクラス全般を取り上げることとする。




■概要

『聖戦の系譜』および『暁の女神』では光魔法を使うクラスだったが、GBA3作では闇魔法を使う。
速さは他の下級魔法職より劣るものの、闇魔法の威力もあって攻撃力は高い。
作品によっては他属性の魔法も使える。


【関連兵種】

ドルイド

経験を積んだシャーマンが「導きの指輪」などを使ってクラスチェンジした姿。
闇魔法だけでなく、杖も使えるようになる。作品によっては理魔法なんかも扱える。

サマナー

『聖魔の光石』のみ登場。シャーマンの上級職でドルイドとの選択制。
杖も使えるようになるほか、魔力上限こそドルイドより低いが代わりにスキル「召喚」を使える。
「亡霊戦士」を1体出現させて自軍として操作できるというもの。
マップに存在出来る亡霊戦士は召喚者1人につき1体までだが、手番を使うだけで何度でもノーコストで召喚可能で、ターン制限などは無く自由に動かせる。
但しアイテム交換はできない上、HP1&守備魔防0で固定(それ以外のステータスは召喚者のレベルの応じて上がる)なので敵の攻撃を一度でも受けると消滅する。

ダークマージ

リザイアなど、他の魔法職には扱えない特殊な魔法を操る邪術師。
作品にもよるが、他の魔法職と比べ魔力・守備力に長ける傾向にある。
ソーサラー共々、作品によっては男性専用職として扱われる事もある。

ソーサラー

魔道の深奥を極めたダークマージがクラスチェンジする、高位邪術師。
ダークマージから引き続き、魔道書しか扱えない代わりに、他の魔法職には扱えない専用魔法を使える。

ダークナイト

黒馬に跨る魔法騎士。
魔法の他に剣を使えるようになり、騎馬ユニットとなるため機動力が大きく上昇する。
ダークマージからの分岐CC先として設定されている場合、専用の闇魔法が使えなくなるケースがある。


■主な運用方法

【長所】

  • 後方支援役
魔道士/賢者同様、後方からの援護攻撃で最高の性能を発揮。
GBA3作では理属性に圧倒的に強い。
圧倒的な魔力と高威力かつトリッキーな闇魔法で相手を苦しめてやろう。

  • 高い魔力を活かした杖による補助(CC後のみ)
高い魔力による回復杖の補助は魅力的。最も初歩的な回復の杖であるライブの杖を振るだけでも、瀕死だった上級職キャラを一気に立て直せる。
また(大半はこちらが苦しめられる側だが)、状態異常杖もかなりの脅威となる。

  • 地雷役
兵種変更ができる作品では魔道士と比べ守備力に優れる傾向がある。
作品にもよるが、ダメージを与えたぶんだけHPを回復できる闇魔法「リザイア」を使える場合が多い。
これにより、敵の釣り出し役としても活躍できる。

  • 亡霊戦士の運用(サマナーのみ)
サマナーの項目に前述してあるように何を食らっても一撃で倒される代わりに、上限1体だがいくらでも呼び出せるという性質のため、
亡霊戦士は基本的に一戦闘で倒されることを前提とした囮・壁役としての運用が主。
他の壁役の前に置いたりして壁役が攻撃を受ける回数を一回減らす、遠距離魔法などを受けさせる、ボスチクの準備で武器を壊させる際の的にするなどが考えられる。
特に遠距離魔法を受けさせる場合は倒されたら次を召喚すれば良いだけで回復すら不要なので避雷針役にうってつけである。

【短所】

  • 魔道書の性能のクセが強い
魔道書に重量が設定されている作品での話だが、闇属性の魔道書は威力の高さが光るものの、その代償として重いので攻速に響き、体格の都合で追撃されることもよくある。
特に『トラキア776』『烈火の剣』『聖魔の光石』での重さ設定は異常。
ミィル以外は攻速落ちが半端ない。それでも効果の強力なルナとリザイアは強いのだが、ノスフェラートなんか使うぐらいならミィルの方がマシである。
命中も低く設定されがちで、シリーズによっては性能が微妙なものも……。魔法版ののようなポジションと言えるか。
しかしCC後は他属性の魔道書が使えることもあるので、それで戦うという手もあり。

  • 作品ごとに名称が違う
攻略には関係しないとはいえ、項目名はGBA3作から取ったものだが、作品ごとにクラス名が異なるのでややこしく覚えるのに苦労する。
『トラキア776』:ダークマージ→ダークビショップ
『暁の女神』:闇の賢者(ダークセイジ)大賢者(アークセイジ)
『新・暗黒竜』以降:ダークマージ→ソーサラー
『風花雪月』:ダークメイジ、ダークビショップ、ダークナイト(※ダークビショップは男性専用)

  • 闇魔法の戦闘アニメが長い
『封印の剣』で顕著。戦闘アニメはカッコいい……が非常に長く、かなり時間がかかってしまう。
『烈火の剣』『聖魔の光石』では多少改善されたが、それでも長いのは変わらない。




■シリーズでの扱い

暗黒竜と光の剣/紋章の謎】

『紋章の謎』から敵専用クラスとして「ダークマージ」が登場。
自軍の魔法職である司祭と比べて守備が高く、魔防に劣る。
通常の魔法に加え「マフー」や遠距離魔法の「ウォーム」「メティオ」など、幾つかの敵専用魔法を駆使する。
中でも凶悪なのが『紋章の謎』2部に登場し、食らうと能力に関係無く残りHPが1になってしまう「ドゥラーム」。
しかもこの魔法の使い手の傍には必ず他の敵が存在するため、食らう前に先手必勝で仕留めてしまいたいところ。


外伝Echoes


レベルによる習得やHPを消費しての使用など、魔法の扱いが特殊な作品。
魔法の種類は回復系が中心の「白魔法」と攻撃魔法が大半の「黒魔法」に分かれる。
後者については『暗黒竜』『紋章』以上に敵専用の魔法が多く、中には新たな敵を召喚する魔法もある。
今作にダークマージという定義は存在しないが、似たような敵専用兵種として黒魔法や召喚魔法等厄介な能力を備えた「妖術師」や「祈祷師」などがいる。
中でもワープ能力を持つ「魔女」は非常に危険な相手で、運が悪いと何もできずにやられることも。


聖戦の系譜

やはり敵専用兵種で、クラス名はダークマージ→ダークビショップ。
親世代でも登場するが、ロプト教団が大陸の実権を握り始める子世代から多数出現するようになる。
下級職の時点では闇魔法と杖のみ、上級職になると光以外の全ての魔法を使えるようになるが、実際に使うのは闇魔法と杖ばかり。
普通の魔法系に対して相性で有利な闇魔法や、状態異常杖をこれでもかと駆使してくる。
終盤ではかなり交戦の機会が多いため魔防の低いヨハヨハやハンニバル、大半の代替キャラは苦戦を強いられる。


トラキア776

闇魔法使いのクラスは下級職のロプトマージと上級職のダークマージ、そしてダークマージより強力な敵専用職のダークビショップ。
基本のステータスや武器レベルは異なるが、光魔法以外の魔法と杖を使えるのは全て共通である。

敵は相変わらず多彩で高級な魔法を駆使してくるが、こちらもシリーズで初めて自軍で闇魔法を使えるように。
闇魔法は店で買えないが、本作の要である捕獲or盗む→セイラムや杖系ユニットに使わせることで痛快なカウンターを許すようにもなった。
ただ杖はともかく闇魔法は自軍で使える物は基本魔法「ヨツムンガンド」と遠距離魔法「フェンリル」のみで、しかもヨツムンガンドは何故か敵の時にはあった毒の効果が消えてしまう。


封印の剣

このあたりで、本格的に味方にも敵にも登場するポジションに落ち着いてきた。
魔力上限の高さや闇魔法の威力で戦うパワー路線な魔法職だが、闇魔法のシリーズ屈指の命中率の低さが悩みの種。
更に自軍で使える闇魔法のラインナップがまだ少なく、鋼や銀相当の武器が存在しない。
エルファイアーに似た性能のミィルと、体力を吸収するリザイアだけで戦っていかなければならないため、いまいちバランスの悪さが否めない。

また、戦闘アニメーションをオンにしているととにかくモーションが長く、特に終盤のノスフェラートは戦闘音楽が一周する

闇魔法は「必ずしも悪の魔法使いが使うものではない」「力は強いが代償を伴う古代魔法」という位置づけとなった。
呪術士のような側面が強いのかエトルリアやリキアなど大陸の中央から離れた場所での登場機会が多く、サカルートではサカ部族兵の魔法使い枠として登場している。


烈火の剣

武器の命中やアニメーション速度はある程度改善されたが重さが急上昇してしまった。
そして何より、なんと自軍の闇魔道士はカナス1人しかいない。いるだけマシだが。
しかも外伝で加入する上に仲間にするのにまったく苦労しないので、絶対に進んでおきたい。
また、本作には凶悪極まりない防御無視魔法・ルナが存在することが闇魔法のある意味最大の個性となる。
もしもヘタレた場合でも終章でアトス専用魔法として使える……というか、うまくいけばアトスがラスボスをワンパンKOできる。
これほどの高性能でありながら重さは12とさほどでもなく、道中で手に入るボディリング2つをカナスやアトスに使えば攻速落ちもしなくなる。

設定面では、前作では軽く触れる程度だった闇魔法の扱いについてさらに掘り下げられており、これを極める道を選んだ者は記憶や人格といった重い代償を支払うことが多い、といった話を度々聞く機会がある。


聖魔の光石

魔法の性能自体は「ルナ」の命中が大幅に引き下げられた以外変化は無い。
双聖器が闇魔法で、魔王の魂を封じ込めた聖石を持ち闇魔法の研究が盛んなグラド帝国の兵種として登場する。
闇魔法は魔物にも通ずる邪悪な魔法だが、うまく使えば未来予知などに使うことができる事がわかり、それを用いてグラド帝国のある未来を予知してしまう……というところから物語が始まる。
敵国であるグラド帝国のメイン兵種ということもあってか、使用者の参戦はシリーズでも遅め。

シャーマンのクラスチェンジ先はドルイドとサマナーに分岐した。
それぞれ前作までのドルイドが使えた闇魔法と杖に加えて、前者は理魔法が使え、後者は同盟軍である亡霊戦士の召喚能力を持つようになる。
サマナーが便利すぎてドルイドはほぼ使われないだろうが、ユアンの場合は通信闘技場のことを考えると一考の余地がある。


蒼炎の軌跡暁の女神

テリウス大陸における闇魔法は超マイナージャンルなのか、使い手の数が少ない様子。
そのためか『蒼炎の軌跡』においては闇魔法を扱うキャラは味方もボスもモブ敵さえも一切登場せず、本格的に意識できるのは『暁の女神』2周目以降から。
なお、リザイアは光魔法に戻っている。


【新・暗黒竜と光の剣/新・紋章の謎

魔道士と比べて守備に優れている。
ダークマージ系ならではの独特な魔法というものもなく、適性のある人が嗜む感じか。
今作ではリザイアは女性専用なので、男性ユニットしか適性キャラがいないダークマージには扱えない。
賢者とは外見とステータス補正が異なるだけで、扱える魔法や上限値等に差は無い。

『新・紋章の謎』ではリメイク前の「ドゥラーム」に代わって「グラウアー」という敵専用魔法が登場。
その性能は言わば必殺値が0になった代わりに威力が10上がったルナで、一撃でHPの2/3が消し飛ぶ凶悪さ。
スナイパーのロングボウによる射程外からの攻撃や勇者系武器などで迅速に仕留めたい。


覚醒

『新・暗黒竜』『新・紋章の謎』から引き続き、魔力・守備に優れた魔法専門ユニットという扱い。
リザイアが再び闇魔法(ダークマージ&ソーサラー専用)扱いに。他、新たな闇魔法として遠距離魔法スライムが登場した。
リザイアの回復量が半分に下がった代わりに店で購入できるため、地雷役として非常に優秀。
というか本作は魔法が強い上にソーサラーの能力もスキルとの兼ね合いで穴が少ない*5ため、最強のクラスと言っても過言ではない。

ダークマージの上級職にはソーサラーに加え、剣と魔法を使える騎馬兵「ダークナイト」が追加された。
ただし名前に反してダークナイトは闇魔法を使えないため、フィールド上でクラスチェンジする際には要注意。

スキルは下級職では周囲の敵の回避率や必殺回避率を下げる「呪い」や「赤の呪い」。
自分にも仲間にも恩恵をもたらすため優秀。
呪い+赤の呪い持ちのダークマージが敵と隣接すると回避率を25下げるため、闇魔法の低い命中率は比較的簡単に補える。
また、赤の呪いは相手の必殺回避を10下げるため、必殺も狙いやすくなる。方陣持ちとダブルを組み、支援も進むととんでもないことなる。
上級職ではソーサラーがHPが減るほど強化されリザイアとの相性も良い奥義「復讐」や同職などとの対決に有効な「魔殺し」を習得。
ダークナイトは15ターン目まで命中・回避が1ずつ上がる「スロースタート」は弱すぎて使い物にならないが、自分から攻撃して敵を撃破するとHPを50%回復する「生命吸収」が強力。
特に「疾風迅雷」と併用すると便利。

また本作では強化版リザイアの「インバースの暗闇」や2回攻撃できる「セリカの疾風」といった魔道書もある。
これらはレアアイテムだが、傭兵の素質を持つキャラならスキル「武器節約」で耐久を長らえさせながら使い回せるのでぶっ壊れぶりに磨きがかかることに。

その他、レアスキル「暗闇の加護」を持つ魔法系ユニットはダークマージやソーサラー以外でも闇魔法を扱える。
インバースや一部のなどが使用できる。


if

暗夜王国の兵種。白夜王国の兵種である呪術師(過去作で言う魔道士のようなクラス)と対となる。
クラス名は『覚醒』と同じダークマージ→ソーサラー/ダークナイトで、今作でもマージ系専用の闇魔法を使えるが、『if』ではリザイアのみとなっている。
『覚醒』でリザイア地雷で暴れすぎた反動か守備のステータス・成長率への補正が消え、ダークマージ/ソーサラー専用武器リザイアが追撃できず必殺も無し(奥義も発動できない)になったため、耐久力は大幅に下がった。俗にいう振り子調整である。
だが、HP半減以下の時先制できる「待ち伏せ」を自力、またはバディプルフを使えば習得できるキャラも多いので、工夫すればまだまだリザイア地雷運用もできるだろう。

また、これまで武器相性とは相互に影響を与えず、魔法同士の種類別で三すくみが成立していた魔法が相性システムに組み込まれ、槍と暗器に弱く、斧と弓には強くなった。
全ルートで相性を逆転する「逆神・丑寅」が手に入るので上手く活用したいところ。

スキルは前作の「赤の呪い」が強すぎるためか削除されたが、呪いの強化版である「呪縛」と魔法ダメージ増幅の「魔の風」はいずれも優秀でやはり自身も仲間も強化できる。
武器相性に合わせてソーサラーの魔殺しは「弓殺し」へと変更され、ダークナイトの誰得スキル「スロースタート」は魔法系の敵を弱体化させる「魔力封じ」へと改善された。

その他特筆すべきは、『外伝』『Echoes』では敵専用兵種である「魔女」が、『if』では自軍ユニットとして使えるようになったこと。
DLC『魔女の試練場』で敵として複数登場し、クリア報酬の「魔女の魔法陣」を使うことで転職できる。
ソーサラーに比べて耐久面では劣るが、他の能力では全体的に勝る上、回避と必殺に+10%の補正まで付く。
スキル「暗闇の加護」のおかげでソーサラー同様闇魔法も使用でき、「ワープ」もバッチリ再現されている。
総合的に見て最強の魔法職と言っても過言ではなく、レオン等魔法系の男性ユニットを涙目にする罪な存在。
代わりにと言うべきか本作では男性ユニットもダークファルコンに転職できるため、そちらで頑張るのも手。
なお、試練場にいるモブ魔女は非常に可愛いが、残念ながら捕獲できない。チッ。


FEH

魔道士と完全に統合されており、過去に闇魔法使いとして登場したキャラの多くが赤属性となっている。
登場するのは専用武器に加え、汎用としてミィル、ルイン、ノスフェラートの3つ。
汎用のこれらは赤属性であれば継承して使わせることもできるので、原作では闇魔法を使えないキャラでも主に炎を使う赤属性魔法の使い手であれば使える。
尤も特殊効果が無いのでそれをさせる意味はほぼ皆無だが。
魔法の種類などは魔道士/賢者(FE)を参照。


風花雪月

本作の闇魔法はフォドラの歴史の影で暗躍し数学や科学など技術に長け超技術を操る謎の勢力「闇に蠢く者」が操る魔法で、「ルナΛ」など過去作でおなじみの魔法名にギリシア文字がつくのが特徴。
味方で闇魔法を習得するキャラはほぼ「過去に何かがあった」ことを示唆している。

これまた過去作からほぼ何もかもが異なる仕様となっているが、魔法絡みのシステムは『外伝』『Echoes』に最も近い。
黒魔法または闇魔法に関わる「理学」と白魔法に関わる「信仰」の技能レベル(従来で言う武器レベルのようなもの)に応じて魔法を習得する形。キャラ毎に使用できる魔法はほぼ固定されている。
その仕様もあり、個人の素質として闇魔法を使えるキャラ自体がとても希少。
なお、今作のリザイアは白魔法カテゴリー且つ誰でも習得できる。
コストとしてHPを消費することがなくなった代わりに出撃ごとの使用回数が設定され、消化しきるとそのマップでは使用できなくなる。
言わずもがな、強力な魔法ほど使用回数は少ない。ただし魔法の発動回数を増やすスキルによって補える。
また、魔法を使用できる兵種以外で魔法を扱うことはできない(逆に魔法を使用できる兵種では「籠手(格闘武器)」を除く全ての武器を使用できる)。
一方でキャラ毎に兵種の素質という概念が無いため、その気になれば向き不向きはともかく誰でも魔法系のクラスにはなれる。ただし闇魔法系のクラスは男性限定
DLCを導入すれば女性限定で「ダークペガサス」になれるが、「ダーク」とは付くものの前述の理由から過去作のように闇魔法は使えず、クラスチェンジに必要な黒魔法(と、白魔法及びその他の武器)を使えるペガサスナイトといったところ。

今作のクラスチェンジは大半が兵種のランク(初級、中級、上級、特級*8、最上級)毎に共通のアイテム(○級試験パス)を使用するのに対し、闇魔法系*9は闇魔法試験パスという専用アイテムが必要となる特別仕様*10となっている。
そしてその入手はとても難しい。初見じゃどう見てもコイツ倒せないだろ、と誰もが思う闇魔法試験パスおじさん死神騎士が毎度大体持って来るので、彼を撃破してドロップアイテムとして手に入れる以外の方法がほぼ無いからだ。
実際絶対に倒さないといけない状況は(難易度ルナティックを除いて)彼との最終決戦以外にほぼ無いので、一種のやりこみ要素に近い。
闇魔法系クラスは初級闇魔法「ドーラΔ」を素質にかかわらず使用でき、兵種スキルとして「呪縛」(隣接する敵の回避-20)を標準装備。
ダークメイジをマスターすると「蛇毒」(自分から攻撃し命中すると敵のHPを20%削る)を習得、ダークビショップは更に「魔神の一撃」(自分から攻撃時、魔力+6)という強力なスキルを標準装備し、マスターで「生命吸収」(自分からの攻撃で敵を撃破時、与ダメージの50%分回復)を習得できる。

……こう書くととても強そうに見える。実際汎用魔法職よりも魔力の補正が大きく(その分魔防は控えめ)決して弱くはない。
しかし問題は殆どの場合汎用魔法職で事足りてしまうという今作のシステムにある。
何せ、ダークビショップが標準装備する「魔神の一撃」は中級魔法職のメイジをマスターすれば習得できてしまう(しかし「魔神の一撃」は重複装備ができないため、ダークビショップの火力アップには使えない)。
更に上級魔法職であるウォーロックは「黒魔法回数×2」(使用回数2倍)と「黒魔法の達人」(黒魔法の威力+5)を標準装備しており、黒魔法を扱う点で多大なメリットがある兵種である一方で、ダークビショップは闇魔法を扱うことによる固有のメリットが無い(ちなみにウォーロックのマスタースキルは「弓殺し」)。
つまり、元々闇魔法の素質が無いキャラにとってはわざわざ経由する必要性の薄い無用の長物で、素質があるキャラが特別に強くなるわけでもないのだ。
そもそも闇魔法の素質があるキャラが魔法を使うのに闇魔法系クラスでなければならないという仕様も無い
「呪縛」自体は命中が低めの闇魔法とは相性が良く、支援目的でもとても有用なスキルだが、今作は命中面を補う方法が多くある他に、そもそも魔法職が全体的に耐久難で最前線向きでない点も苦しいところ。

ダークナイトは闇魔法にも適した特性を持っているが、闇魔法系クラスとしては扱われていないため上記の特徴は当てはまらず、汎用の最上級魔法職という位置付けとなっている。
なお、マスタースキルは「魔防封じ」(ダメージを与えた敵の魔防を1ターンの間-6)。


ファイアーエムブレム無双 風花雪月

戦技・魔法の継承システムがある今作では一部の闇魔法を全てのキャラクターに継承可能。

ダークメイジが上級、ダークビショップが最上級職に変更になり、クラスチェンジに闇魔法試験パスは不用になった。
これにより、男性の最上級魔法職がないという無印での男女格差が解消された。

本作では魔法、弓、拳の間にも3すくみが設定されており通常の魔法職は弓に強いのだが、闇魔法職は弓ではなく騎兵に強いという特色がある(拳に弱いのは共通)。
通常の魔法職とは感覚が異なるので気を付ける必要はあるが、中盤以降は騎兵が増えてくるため有利をとれる相手が増えていく。


エンゲージ

闇魔法は存在するが特定のキャラクターのみ使用可能な専用魔法で、闇魔法を取り扱うクラスは存在しない。


追記・修正は遠距離攻撃やHPを吸収しようと考えていたら、うっかり魔道書を置き忘れた方にお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ファイアーエムブレム
  • FE
  • クラス
  • FEクラスリンク
  • 兵種
  • 闇魔道士
  • 呪術師
  • 召喚士
  • 闇魔法
  • 古代魔法
  • 呪術
  • 自軍キャラが少ないことに定評のあるクラス
  • クラス名多すぎ
  • リザイア
  • 地雷
  • ルナ
  • ルナ無双
  • イズカファーム
  • 固魔道士
  • ダークマージ
  • 魔女
  • ダークビショップ
  • シャーマン
  • ドルイド
  • サマナー
  • ソーサラー
  • ダークナイト
  • ダークメイジ
  • 所要時間30分以上の項目
最終更新:2025年03月23日 07:37

*1 厳密には支援効果や三すくみにおけるダメージの増減は受ける。

*2 「ビー」ではなくギリシャ文字の「ベータ」。

*3 片眼鏡をかけた敵キャラは既に『聖戦の系譜』でレプトールが登場している。

*4 ハードモードでは導きの指輪に変更されているが、欲しければ盗む必要があるのは同じ。

*5 技に若干難有りなのだが、呪い+赤の呪いで隣接した敵の回避率を25下げる、ダブルの補正で命中率に補正が乗るため欠点が欠点になりづらい

*6 初期値ではHP・魔力・魔防以外の初期値が物足りない上、成長率は魔力こそ高いが技と守備が低めでやや頼りない。さらにキャラ・クラス共に速さの成長率・上限共に低く追撃しづらいため攻撃力に欠ける。

*7 剣と魔法は同じ赤武器なので、使い分けて遠距離攻撃持ちに対して優位に立つこともできない。転職を考える一つの理由となりうる。

*8 追加DLCのサイドストーリーで追加された特殊な兵種。レベルや補正的には上級相当。

*9 中級のダークメイジ、上級のダークビショップが該当。

*10 更にダークビショップはダークメイジの資格を持っていることが前提になるため、ダークビショップになるためにはその貴重品が合計2枚必要。