重加速

登録日:2020/07/06 (月曜日) 11:19:13
更新日:2020/07/08 Wed 10:11:15
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どんよりかっ!?


「重加速」とは仮面ライダードライブに出てくる鈍化能力。
劇中描写自体は多いのだが非常に謎が多い能力でもある。

●目次

【重加速】

使用すると周囲の空間を光の粒のようなものが舞い、直後に周囲のあらゆる物体の動きや爆発の速度がスロー再生のように不規則あるいは恒久的に低下する。
(映像表現としてはスローな映像加工をしているパターンと、役者が本当にゆっくり動いているパターンがある)
使われた対象にとっては意識を残したまま動きが鈍化するため重加速の状態に全くの対処不可能。
スローにやってくる破壊が認識できるため精神的な苦痛も大きい。

使用者の出力・力量によって射程距離の限界が違うらしく、2話で力に覚醒した怪人アイアン・ロイミュードは街一つを単体で重加速の領域範囲に収め、その力を「巨大で広範囲で威圧的」と評されていた。
発動の範囲をある程度狭めての操作や、複数人で重ねがけをする描写もありそれなりの融通は効く様子。

また使用すると「重加速粒子」と呼ばれる物質が発生するためその粒子を専用の計測機械(携行可能な計測装備は『ピコピコ』と呼称)
で感知することにより逆探知が可能。

OP歌詞と派生能力の名称から恐らく言葉としての意味は「ヘヴィ・プレッシャー」
即ち重圧・圧力を指し示しているかと考えられる。ガードベントさんは関係ない。
ドライブ作中での市民における通称は「どんより」で、
発生被害にあった場合に備えスマホで通報できるアプリがドライブ世界では普及している。

その正体は仮面ライダードライブの敵の機械生命体ロイミュードが、
その動力源である超駆動機関にして光情報AI「コア・ドライビア」を高稼働させ発生させる未知の現象。
どうやらコア・ドライビアの本来の仕様ではないらしく、駆動機関としては副産物の能力と言うより『危険な副作用』と言った方が正しい。

互いにコア・ドライビアを持っている者同士ならば無効化して動くことが可能なため、
ロイミュード自身や同じ動力源を有する仮面ライダー及び変身アイテムであるシフトカーは自由に動ける。

他にはロイミュードのボディを形成するバイラルコアの一種「ネオバイラルコア」と、先述の重加速を検出する測定器ピコピコの新型も重加速を無効化して動くことができる。
またロイミュード側がいくつか自身の力で重加速を無効化するアイテムを作ったケースも。
(ロイミュード018の重加速バンド、スクーパー・ロイミュードが与えた特殊なバッジ)


作中の仮面ライダーたちもロイミュードと同種の動力源を用いているため重加速を能動的に使用可能。
ドライブは序盤に開発者のクリム・スタインベルトから使用できることが明言。
マッハは実際に作中で使用。
チェイサーも設定上は使用できる……のだが。

重加速を悪用しロイミュードが世界規模で暴れた過去からドライブ変身者の泊進ノ介は
「市民を不安にする」と倫理面から厳しく使用を戒めている。
他のライダーも後に概ね進之介の見解に従う形で自分から重加速を使用することは控えているため、ライダーが実際に重加速を使うシーンはマッハが登場序盤に使った時のみ。
このため「ロイミュードは重加速の能力を持っているがライダー側は能力として持っていない」
と勘違いをする視聴者も一部出たとか。

一風変わった応用としては仮面ライダードライブ・タイプスピードの高稼働による高速化状態は「反重加速フィールド」というものを纏い高速化している設定。
最終フォームのタイプトライドロンに至っては反重加速フィールドを纏うことによって空間転移すら可能。
この反重加速フィールドは作中だと一切説明が無く、重加速という能力が持つ謎の一端となっている。

ちなみに既存の高速移動能力と違い、一度使うと戦っている間ずっと働く鈍化能力なせいか作中で重加速への耐性・無効化持ち以外が作戦や能力でどうにかしたケースはほぼゼロ。
例外としてあるのは恐怖に干渉し鈍化させるという別方向への進化をした能力「テリブルプレッシャー」
を逆に精神力で打ち破ったケースのみ。
その能力の対外における解釈の難しさと絵面のややこしさのせいか客演でも重加速が使用されることはあまり無かったのだが……それについてはまた後述。

【派生】

【超重加速】

止めたい相手に掌をかざす、地面に拳を叩きつけるなどの行動によって色のついたオーラの靄のようなものが展開。
周囲がそのオーラに染まることによって地上から空中まで辺り一帯の物体が完全静止する重加速の上位能力。
最初に使った魔進チェイサー曰く「永遠の静寂」らしく登場回の言い回しが妙にあるスタンドを連想させる。

なお使用者によってオーラの色は違い、魔進チェイサーの場合は紫でハート・ロイミュードが使用した場合は赤。
どちらも当人のパーソナルカラーと酷似している。

通常の重加速耐性をもっているだけでは停止してしまうため、ロイミュードや仮面ライダーであろうと容赦なく止まる。この場合もやはり意識は残ったまま。
この中で動くためには更にタイプデッドヒートやタイプフォーミュラなど上位のフォーム及びそれに相当するコア・ドライビアの力を持つ必要がある。

使用には特殊な強化改造が必須のようで、魔進チェイサーより強いと思われる超進化態や幹部のロイミュードですら強化改造無しに超重加速を使った描写がない。
このため作中で実際に使用したのは強化改造をしたチェイスとハートの2名のみ。かなりレアな能力となっている。

余談だが超重加速の発動時に拳を地面に叩きつけた瞬間、使用者の周囲の器物が浮き上がって跡形もなく消滅する描写がある。
あたかも高い圧力を示す描写のようでもあるが詳細は不明。

【テリブルプレッシャー】

ロイミュード089が別の時空からきた「妖怪」の力を取り込んだことによって得た能力。
手裏剣戦隊ニンニンジャーとのコラボ回で出た。

本来の妖怪ブルブルが使っていた「恐怖によってパニック状態にさせる液体を吐く」
といった能力が「恐怖を増大させ対象を動けなくする重加速領域を展開する」能力へと変貌。
重加速耐性持ちの仮面ライダーにもお構いなしに効く強力な物となっている。
反面、気合や勇気などの精神力のみで跳ね除けることが可能なようで、特に策やアイテム無しに精神論だけで仮面ライダーとニンニンジャーは反撃していた。
既存の重加速と比べると一長一短と言える代物。



世界の破滅ってやつは突然起きるみたいだ。例えばディナーを楽しんだりしている、その時に。



【グローバルフリーズ】

仮面ライダードライブの半年前に発生したロイミュード一斉蜂起の行動及び破壊活動事件の総称。
全ロイミュード108体(実は1体だけ事前に負けて不参加だが)が重加速を同時使用、重ねがけをすることによって全世界のおよそ数分の1程度の範囲に重加速領域を展開。
これにより世界中の交通網は完全にストップ、ロイミュードたちの破壊活動に人類は全く対処ができなかった。
これに対抗するためただ一人グローバルフリーズで自由に活動できた過去の仮面ライダープロトドライブは「重加速耐性のあるシフトカーの能力で海を凍らせ道路を形成し、同じく耐性のあるバイクで世界中の現場に直行する」というトンデモな移動方法で強引に問題を解決している。

全世界の隅から隅までくまなくではないが、世界規模で発動する重加速とロイミュードの人智を超えた戦力による破壊活動のシナジーは凶悪で、
1話の作中アバンにおいては
「地球規模で大陸や日本が穴だらけになるような大爆発群」
という未曽有の大災害描写が見られる。

なお仮面ライダードライブにおいてロイミュードは自ら情報を学習し感情で成長・変化する「進化態」の設定が存在。
この時系列だとなんと幹部含め全個体が進化前で戦闘員相当の「下級ロイミュード」
戦闘員だけで起こした世界規模の大破壊という仮面ライダー史上屈指に戦闘員が暴れた前代未聞の事態であった。


【第二のグローバルフリーズ】

仮面ライダードライブ終盤で発生した更なる段階のグローバルフリーズ。
超進化態と呼ばれる最終進化を起こしたロイミュード4体の力を結集することにより、全世界をくまなく超重加速相当の力で「停止」させる。
このため超重加速に対応できる存在でなくては動くことすらできない。

作中では超進化態4体の力を注がれて作成されたマシン「シグマサーキュラー」が使用。
この時ベルトさんからグローバルフリーズの発動時は使用者が領域内の全人類を同時探知把握できるという設定がサラッと作中終盤で唐突に明かされた。

この理屈だと重加速は索敵や探知に応用できるのだろうか?


【永遠のグローバルフリーズ】

仮面ライダードライブ劇場版サプライズ・フューチャーで発生した変化系のグローバルフリーズ。
超絶進化態と呼ばれる超進化態以上の時空を超えた力を手にしたロイミュード108が全世界を重加速で多い、意識すら残さず世界を永久停止させてしまう。
これに対処できるのは同じく時空を超越した仮面ライダードライブ・タイプスペシャルのみ。
使用者の108を倒さない限りその名の通り永遠に解除されることはない。



【客演・及び重加速の性質】

そもそも重加速は何系の能力なのか? という謎は多い。
時間系の能力とのイメージを抱きがちだが、実際には速度だけ低下はしているものの意識は残るなど時間干渉的な描写とは食い違う要素が多い。
泊進ノ介は序盤に止まった時間と形容しているが半年前のグローバルフリーズ発動時はそもそも止まってすらいない鈍化状態なためおそらく比喩表現。

小説版ドライブサーガの年表では「相対時間に干渉する」
仮面ライダー図鑑だと「相対速度の低下・低速化」とある。
また図鑑においては超重加速を「一定空間を支配する強力な重加速」とのこと。
更には仮面ライダードライブ作中では幾度か「プレッシャー」という表現が頻出していた。
このため総合すると「空間一帯に作用し、速度概念に干渉する特殊な圧力系能力」と考えられるが考察の域を出ない。

またややこしいのだが重加速を破るのに速度が重要視されたことはほぼ無い。
ドライブの高速化能力はあくまで重加速および超重加速を破れるコア・ドライビアの出力を持ったフォームが、
応用あるいは付随能力として高速化能力も有しているだけなのである(タイプフォーミュラもコンセプト的には超重加速下でも高速移動できるフォームといえるもの)。

このため重加速の攻略・対抗にに必要なものは高速系能力ではなく(高速系能力はどれほど速くとも鈍化するためむしろ相性の面で最悪と言える)
むしろ腕力やエネルギーの方ではないかとの考察もあったが……


近年客演においていくつか重加速耐性持ち以外での攻略法が確認された。


・鈍化した上でも発動に支障がない能力の使用
仮面ライダージオウにおいてウールが使用。
重加速を喰らい自身が鈍化してから更に重加速を使っているアナザードライブの時間を止めて逃げた。

これは恐らくウールの使う時間停止が特別なモーションやアイテムの使用を必要とせず、また重加速を食らった対象も意識その物は鈍化せず残るため。
指定範囲での限定的な停止が可能なのも、全体の時間を停止させる能力だと場合によっては逆に重加速の作用自体を固定する可能性すらあるため逆に上手く働いたと思われる。

またウールは別の回で時間停止を破っている描写があるため、さりげなく「時間停止耐性と重加速耐性はまったくの別物」と証明された描写でもある。

・重加速の発動した空間自体をより強大な力で書き換える
仮面ライダージオウにおいて仮面ライダーウォズ・ギンガファイナリーが使用。
指を弾くと同時に宇宙パワーで重加速を解除している。この際「無限の宇宙は無重力」と言っている。

よく勘違いされるが仮面ライダードライブにおいて重力操作能力は重加速とは別口にあるので、重加速自体には重力系能力としての要素は一切無い。
また、言葉としても「無限の宇宙は無重力」だけでは果たして重力干渉なのかも判断に困る謎の台詞である。
一応「重加速の正体は稼働状態のコア・ドライビアが重力に作用した結果発生する副作用であり、その作用を打ち消して無効化した」という理屈ならスジは通るが、推測の域は出ない。
そもそも空間を無重力状態に上書きしているのならば周囲全体が浮かないとおかしいのでは?
なおこれをやった回の前にも、ウォズはクロックアップを使うアナザーカブトに対して「流星雨による面制圧」という形で攻略している。







・気合でどうにかする
映画ゴースト&ドライブ超MOVIE大戦ジェネシスにおいて生身の深海マコトが行った。詳細不明。本当に理屈もなにもなく無効化した。
同映画の役者インタビューにおいては
「マコトは気合いかなんかで動けるっていう設定(原文ママ)」とのこと。
グランドジオウやゲイツリバイブにすら重加速は効いてたのにやっぱ凄ぇやマコト兄ちゃんは!


追記・修正は重加速耐性を身に着けてからお願いします。


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最終更新:2020年07月08日 10:11