オラディン(魔進戦隊キラメイジャー)

登録日:2020/07/08 Wed 23:35:50
更新日:2025/07/10 Thu 12:04:06
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たとえ私一人になろうとも、この国は守る!!


オラディンとは、『魔進戦隊キラメイジャー』の登場キャラクターである。

CV:杉田智和
スーツアクター:藤田洋平


概要

異世界クリスタリアを治めていた国王にして、マブシーナの父親。
そして闇の帝国ヨドンヘイム鬼将軍ガルザの兄でもある。
また、CARATの代表である博多南無鈴とは友人関係にある。

クリスタリア人特有の宝石の彫像のような姿をしており、肌の色は水色で、の髭が生えている。
服装は白を基調としており、古代ローマの法王を思わせる荘厳な佇まいをしている。
なお、耳のあたりから冠の様な突起物が生えているが、これが何なのかは不明。


人物像

常に冷静沈着で威風堂々とした雰囲気の持ち主。
どんな時でも世界や民のことを第一に考える使命感と正義感の強い聖人君主でもあり、マブシーナからは非常に尊敬されていた。

普段は厳かな一方で、素の性格は割とフランクでノリもよい。
幼少のマブシーナと戯れていた際には、「キラめこうぜ!」と決めポーズ付きで発言したり、自分を心配するマブシーナに冗談を言って場を和ませようとしたこともある。

クリスタリアの中では唯一想像したものを形にする能力を持っており、その力でブラックキラメイストーンを魔進ジョーキーに変えたこともある。
なお、この能力は次元を超えてオラディンと共鳴している熱田充瑠にも受け継がれている。
また、戦闘能力も割と高く、剣を武器に戦えばベチャットはおろか幹部のクランチュラとさえも渡り合える。
というか、ヌマージョのエピソードを参照する限り、万全な状態で戦えばキラメイジャー達と互角レベルの戦闘力は持っていた模様。

一方で責任感の強さが祟って自分の身体をないがしろにする傾向があり、マブシーナやキラメイ魔進たちによればヨドン軍の侵攻直前には過労死寸前の状態に陥るほど弱っていたらしい。


活躍

本編開始時点で既に死亡しているが、マブシーナの回想シーンで登場している他、現在でも魂のみで充留の精神に語りかけることもある。

短編映画『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』

クリスタリアに侵入してきたヨドン軍に対し、マブシーナに未来を託すと彼女を物陰に隠し、自身はクランチュラとベチャット軍団に対し、剣を取って対峙する。
その見事な剣術でベチャットを下し、クランチュラとも白兵戦の末あと一歩のところまで追い詰める。
しかし、その瞬間謎の斬撃がオラディンを襲った。


何!?……ガルザ!?

このクリスタリアはヨドン様のものだ。兄上……


密かに祖国を裏切っていたガルザに不意打ちで斬りつけられたオラディンは重傷を負い、更には無数のベチャットに袋叩きにされてしまう。
そのまま動かなくなると、ベチャット達に引きずられて回収されてしまった。

なお、この光景は全てマブシーナの眼前で行われている。

エピソード4

マブシーナの回想にて登場。
幼き日の彼女と戯れる中で、「国を治める者にとって一番大事なこと」を伝えた。

いいかい、マブシーナ。お前はいずれ、女王となる。国を治める者にとって、一番はなんだと思う?

うーん…

みんなの輝きだ!

“輝き”?

人々を輝かせることができる素敵な女性になるんだよ。

キラめこうぜ!


マブシーナはこの言葉を鮮明に覚えていたが、皮肉にもこの時の彼女はガルザに「オラディン王は生きている」と騙され、そんな父親を思う気持ちが強すぎたせいで自身の気持ちを優先してしまうのだった。

なお、この話でガルザの口から今の彼についてハッキリと「死んだ」と断言されてしまっており、その生存は絶望視されてしまった。

エピソード8

再びマブシーナの回想シーンにて登場。
彼女によれば、王としての責務を全うしようとするあまり、働き過ぎで体を壊しかけていたらしく、心配するマブシーナに対しても「私は全ての民を幸せにしたい。苦しんでいる者は助けたい。休んでる暇などないよ」と語っていた。
更には「何故そこまで民のために自分を犠牲にするのです!?」と声を荒げるガルザに対しても……


フフッ…ガルザ、逆に私が聞きたい。人を助けるのに、理由がいるかね?


と、当たり前のように返した。
しかし、皮肉にもこの言葉が原因でガルザは兼ねてより持っていた兄に対する一種のコンプレックスをさらに拗らせてしまった他、ヨドン軍襲来の隙を生む事になってしまった。

そして同話にて、気絶する充瑠の精神世界にも現れる。
仲間達の猛特訓に振り回されたことを情けなく思う充瑠に対しても、「おかげで私に会えたのかもしれないぞ?」と慰めた。


肉体が極限まで疲労した時、人の精神は研ぎ澄まされる。結果がオールライト!


と、今こうして充瑠と会えた全ての出来事を肯定して見せた。

そのまま充瑠のキラメンタルを見出したオラディンは、『自分が残した「夢」を託せる』と信じ、彼と共にとある場所の絵を描いたのだった。

その後、目覚めた充瑠が絵を頼りに向かった場所は、マブシーナが地球にやってきた際に乗り物代わりに使っていたホワイトキラメイストーンの隠し場所だった。
危うくガルザに壊されかけるストーンであったが、レッドの想像力で魔進エクスプレスに変化。
そのままキラメイジャーは新たな戦力を手に入れたのだった。

エピソード13

彼のより詳細な過去が魔進達の口から明かされた。
石の研究者としての一面もあったオラディンは、地球に眠るキラメイストーンの反応をキャッチし、地球に来訪する。

そこで博多南とクリスタリア宝路の父親と知り合い、彼と共に「お宝」のありかを書いた地図を作成していく。
そして、宝路が17歳の時に彼も探索に加わるが、途中目覚めたモンストーンに寄生されて命の危機に瀕してしまう。
見かねたオラディンは宝路をクリスタリアに運び込み、モンストーンの力を抑え込むシルバーキラメイストーンを体内に埋め込むことで彼を治療。
そのまま養子に迎えたのだった。

エピソード29

以下、物語中盤のネタバレ注意


























実は完全には死んでおらず、ガルザに殺され肉体が崩れる直前に魂を転生させようとしていた事が判明。
しかし、その考えを読んでいたヨドン皇帝により石像の姿に封じられていたため、充留の心に接触する形でアドバイスを送っていた。

同話にてキラメイジャーがその魂を救出したことによりミラクルストーンに憑依。スカイキラメイストーン/魔進オラディンとして復活を果たした。


うあぁぁぁーっ!!

何故オラディンが復活できたんだよ!?

奴は言う。王は奇跡を生むものだと……。何が奇跡だ!!


オラディンはギガントドリラー/宝路のピンチに加勢。ハコブーと合体してグレイトフルフェニックスとなり、プロジェクターゴモリュウを破るのだった。


余談

  • 名前の由来は北欧神話の最高神オーディンと思われる。

  • CVを務めた杉田氏はスーパー戦隊シリーズにおいて過去にも『海賊戦隊ゴーカイジャー』でキアイドーを、『特命戦隊ゴーバスターズ』でドリルロイド2、映画『パワーレンジャー(2017年版)』ではブルーレンジャー/ビリー・クランストンの吹き替え、『獣電戦隊キョウリュウジャー』幻の33.5話のデーボ・ブレイブスキーの声を担当していたが、いずれも単発のため、このオラディンが初めての味方キャラにして準レギュラーキャラとなった。
    なお、杉田氏は本作のヒーローが使用するアイテムなどの音声も担当している。
    • また、杉田氏はガルザ役の中村悠一氏と親友同士であることで有名であり、そんな2人が(袂を分かったとはいえ)兄弟役で出演することが発表された際はファンの間で話題となった。
      ちなみに『ゴーバスターズ』において、中村氏はスタッグバスター/ビート・J・スタッグ役でレギュラー出演しており、杉田氏演ずるドリルロイド2と戦ったことがある(杉田氏自身が中村氏に討たれたいと熱望したため)。


追記・修正が極限まで疲労した時、Wiki篭りの精神は研ぎ澄まされる。編集がオールライト!


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最終更新:2025年07月10日 12:04