究極超人あ~る

登録日:2012/01/13(金) 00:00:30
更新日:2025/02/11 Tue 20:59:17
所要時間:約 7 分で読めます




やあ。
R・田中一郎くんだよ。



『究極超人あ~る』は、ゆうきまさみの漫画作品。
週刊少年サンデー」に1985年34号から1987年32号まで連載された。



【概要】

東京都練馬区諫坂町*1にある高校「私立春風高等学校」の光画部を中心に、彼らのくだらなくも無駄に騒々しくエキセントリックな青春を描く。

元々は「月刊OUT」の読者投稿でデビューしたゆうきまさみが本格的にプロ作家として歩むきっかけとなった、記念すべきメジャー誌初の週刊連載作品。
自他共に認めるオタクである作者が数々の特撮や映画、文学やアニメ作品のパロディをふんだんに盛り込みながら描き出した、青春群像劇(SFコメディ)である。

部活ものといえば体育会系が多かった当時として極めて珍しい、文科系の部活を題材にした作品である。
考えようによっては「げんしけん」や「涼宮ハルヒの憂鬱」、「けいおん!」の大先輩とも言える。

僅か2年と云う連載期間にもかかわらずに、80年代~90年代までの黄金期を迎えていた「サンデー」の傑作群の中にも埋もれずに、当時を代表する名作の一つに数えられている。
SFコメディ作品としても広く認められた結果、硬派な作品が受賞することの多い星雲賞の漫画部門にも選出されている。
画面の隅々まで描かれた数々の小ネタは昔を知る人間なら思わずニヤけてしまうとの事(※特に作者の愛する怪獣映画や特撮ネタが多い)。

舞台は連載当時のリアルタイムで(1985年夏~1987年春)、当時の世相を丹念に描いた作風にもかかわらず、現在でも古びていない感性から「理想の学園生活を描いた」漫画の一つにも良く挙げられる。

連載終了後、2012年から不定期に新作の連載を再開*2
ストーリーはサンデー連載当時の続きとなるが、ゆるキャラなど当時存在していなかった事象がちょこちょこ出て来る。

その後、これらをまとめた新作単行本が2018年8月に発売されたが、こちらはサンデーコミックスの続編という扱いから第10巻名義で出版された。新作については2020年代以降も掲載が続いているが、こちらの単行本化は未定。


【メディア展開】

ちょくちょくドラマCDが作られ、出演声優には塩沢兼人、笠原弘子、冨永みーな神谷明、川村万梨阿、青野武を起用。
イメージアルバムにはタイムボカンシリーズで知られる歌手の山本正之(ゆうきが大ファンだった)、勇者王ガオガイガーなどで知られる作曲家の田中公平が起用された。
その結果高額ギャラが発生して予算がなくなり、ゆうきまさみ本人やゆうきの友人多数が声優を務めており、顔ぶれを見るととんでもない大物ばかりである。

戦隊ものや仮面ライダー、宇宙刑事のパロディ番外編「究極戦隊コウガマン」では、ゆうきの友人で特撮のカリスマ・出渕裕が実際にメカとキャラクターデザインを担当している。
コウガマンの主題歌(歌:山本正之、作曲:田中公平)も存在し、漫画内のOPには歌詞とクレジットが記載されている。OVA「アッセンブル・インサート」にはこのOPが劇中アニメとして登場。

連載終了後の91年には、バンダイから本編の後日談に相当するOVAが発売されており、この作品からキャストがプロの声優に交代している。
なお、テレビアニメ化の企画も出ていたが、ゆうき自身は「アニメになると台詞の間の取り方が難しくて面白くならない。」との理由からアニメ化には反対しており、結局この話は無くなっている。


【登場人物】

CVはドラマCD/OVAの順で、共通の場合は斜線無し。

R・田中一郎
CV:塩沢兼人
正式名称はR・28号。通称「あ~る」。本作の主人公。しかし影が薄い。春風高校光画部部長(すぐに小夜子に取って代わられたが)。
一年中を暑苦しい学ランで過ごす、下駄履きのぼーっとした少年。常に敬語で人畜無害。さんごが気になっているように見える。
春風高校には春に転入して来るはずだったが、数週間山中で遭難した挙げ句に夏休み前日に転校して来た。
正体は成原博士が作ったアンドロイド……と言うのは公然の秘密。「世界征服用」アンドロイドらしいが、本人は勿論製作者すら忘れていた。しかも「世界征服」を「世界制服」と間違えて覚えている。
主要な動力源は白いご飯(ササニシキ)で、お米大好き。ご飯以外を食べると口から部品を嘔吐する(そして口の中に戻す)。
文字通り頭のネジが抜けているため普段は惚けているが、ネジが締まった途端に鳥坂すら手玉に取る冷徹な自信家になり、世界征服を実行しようとする。まあ、すぐ元に戻るが。
鉄腕アトム』や『鉄人28号』のパロディ。成原博士が事故に遭った息子・あきらに似せて作ったアンドロイドと説明されていたが、その直後に高校から帰宅したあきらが登場した。
「究極戦隊コウガマン」ではコウガブラックに変身。
本連載以降を描いたシリーズでは、結局卒業出来ずに高校4年生になったことが明らかになった。
相変わらず補習の日々なれど、今更な7つの威力(特殊機能)が明かされた(実際には以前に披露してた機能も含む)。

ロボットじゃないよ、アンドロイドだよ」
「ごはんが食べられないと、おなかがすくじゃないか」
「まかせなさい。わたしが部長になったからには、3年で光画部を優勝のねらえるチームにしてみせます!」
「ややっ!うーむ。なんということだ。今日は冒頭から登場してしまった。これではまるで主人公みたいじゃないか」


◆大戸島さんご
CV:笠原弘子
あ~るの同級生でヒロイン。光画部副部長。
3月5日生まれなので「さんご」。明るく元気で天然気味な性格で、あ~るとは仲が良い。
体育が大得意で、なぜ光画部に入ったのか不思議がられていた。
キャラクター造形は『機動警察パトレイバー』の泉野明に引き継がれており、作中でもネタにされていた。
「究極戦隊コウガマン」ではコウガブルーに変身。

「かいきんしょ~」
「3.3センチの虫にも、16.5ミリの魂打法!!」
「そうだねー。ごはんがないと、おなかがすいちゃうもんねー」


◆堀川椎子
CV:冨永みーな
あ~るの同級生。光画部のお母さん的存在で副部長。
あだなは「しいちゃん」。
さんごとは親友。頭が良く冷静沈着な性格で、光画部の中でも常識人。
スタイルの良い美人だが、割と策士。顔についているのはそばかすではなくニキビだった。
「究極戦隊コウガマン」では鳥坂長官の秘書として登場。

「みんなーっ! こんなところに引きのばし機が捨ててあるわよーっ!!」
「犯罪者だァ!犯罪者の群れだァ!」


◆たわば
CV:とまとあき/未登場
光画部のOBで、連載開始時には20歳位だと思われる。
卒業して写真の専門学校に入ったけど通ってない人。
女の子に夢を見ているタイプ。
連載初期は“束場”と漢字表記だったが途中で平仮名に改められ、単行本では最初から平仮名で統一されている。
名前はモデルであるとまとあきの本名と、当時大流行していた『北斗の拳』のモヒカンの発する断末魔の叫びから。

「女の子がそんな下品なことを口走ってはいかーん!!」


◆鳥坂先輩
CV:神谷明
光画部元部長でさんごたちの先輩。本名は「鳥坂明」。
多分真の主人公。あ~る以上に目立っている。メガネと長髪がトレードマーク。
たわばと共に現在の光画部の元凶。常に何かと戦っていなければ気が済まない、根っからのトラブルメーカー。
他人に喧嘩を売ったり怒らせるのが大得意で、中指を突き立てるポーズが癖。
関節技&特撮マニア。
卒業してからも毎日の様に光画部に姿を現し、部室に泊まり込んでいる描写すらありもはやOBとは言えない(京都への修学旅行にも顔を見せていた)。
卒業後は「東京都職員」として役場務めをしているらしいが、ちゃんと仕事しているのか不明。ちなみに、劇場版パトレイバーには鳥坂明なる人物の名前が登場している。
「究極戦隊コウガマン」では鳥坂長官として登場。
新作では某ビッグワンや、追加戦士を彷彿とさせるスーパーゴールドコウガマンに自ら変身。
実は、現場のブラック(あ~る)とレッド(曲垣)が頼りにならないことからリーダーも兼ねていることが判明した。

「だーいじょうぶ、まーかして!!」
「無敵は素敵、勝利はプラズマ」
「『トライX』で万全」
「いきあたりばったり!これがわが春風高校光画部の伝統なのだよ」
「馬鹿者!角があれば、曲がらねばならんのだ!!」
「しかし少年よ、これだけは覚えておきたまえ。人間負けてしまったら負けだぞ!!」


◆あさの
CV:未登場/伊崎寿克
◆きしだ
CV:未登場/長谷有洋
あ~るたちの同級生。
第一話からのレギュラーにもかかわらず、全く名前が登場せず、唯一言及したのが曲垣がカメラを借りた際に発した「きしださんに借りました」というセリフのみ。
常識人ゆえに影が薄く、鳥坂から一度も名前を呼んで貰っていないのを嘆いていた。
後のアニメ版でメガネがあさの、リーゼントがきしだと漸く判明している。

「……おれたち、日に日にまぬけになってないか?」


◆柳昇校長
CV:春風亭柳昇/未登場
春風高校校長で、校長の挨拶では得意の落語を披露してくれる。
朝礼の講和ですらも生徒を爆笑させ、アンコールを求められる事もよくある。生徒羨ましい。
モデルは春風亭柳昇その人で事実上の本人役
実は光画部OBで、毒島とは同期だった。

「大きな事を言うようですが、今や春風亭柳昇と言えば、我が国では……。わたし一人でございます~」
「わたしはみた!あれは確かに戦前の生き物だ!!」


◆毒島
CV:出渕裕/未登場
春風高校の用務員で、光画部のOB。柳校長とは同期。
見た目はまんま天本英世で、光画部恒例のお見送り会では死神博士のコスプレをした。

「わしの改造人間をいじめるんじゃないっ!!」


◆曲垣剛
CV:知吹愛弓/古谷徹
中学時代に野球部を全国大会優勝に導いた逸材で、なぜか弱小野球部しかない春風高校に入学してきた。
ガタイがよく、かなりの長身。
意味もなく野球の天才を欲しがった鳥坂の我が儘で野球対決した結果、負けて光画部に入部する羽目になってしまった。
実は「お華の師匠」になりたかったらしい。
鳥坂体制での係はずばりエース。小夜子体制下では副部長に任命された。
小夜子引退に伴う後任決めでしぶしぶ立候補するが、鳥坂に「部としては安定するがつまらなさそう」と却下される。
「究極戦隊コウガマン」ではコウガレッドに変身。
新作では、信との怪しい雰囲気が進んでいた。
ドラマCDの中の人は後年OVA版の監督を担当。ゆうきとは旧知の仲で、柳昇の出演依頼については氏が交渉に立っているほど*3

「あんたたちは、息抜きのあいまに人生やってるんだろう!!」


◆兵藤信
CV:ゆうきまさみ/鳥海勝美
入学初日に光画部に入部希望してきた、中性的な美少年。
曲垣とは幼稚園の頃に(女の子と誤解され)プロポーズされて以来の幼馴染で、未だにその事でからかっている。
女装コンテストで優勝してササニシキを貰った経験あり。
可愛い見た目に反して、本場のポルノが見たいと発言するなど品性下劣が売りらしいが、終盤のエピソード(『マミヤ』回)でうっかり忘れられていた事もある。
得意技は怪盗キングアラジン(『怪奇大作戦』の登場キャラ)の真似。
小夜子引退による後任決めで真っ先に立候補する。
「究極戦隊コウガマン」ではコウガイエローに変身。
新作では曲垣を誘惑する場面が増えた。

「キングアラジンのまね。」


◆西園寺えりか
CV:高田明美/かないみか
作中屈指の天然でロリっ子。アホの子。入学式ではセーラー服だったが、二日目からはなぜかぶかぶかの学ランで登校している(春高は私服通学可なのだが)。
入学式直後、発熱して朦朧とするあ~るにスカートを下げられ葉っぱのパンツを見られた事で、何故かあ~るに惚れて光画部に押しかけ入部してきた。
実は西園寺まりぃの妹で、入部を知ったまりぃからは猛反対された。特技はまりぃのものまね。
小夜子引退に伴い晴れて新部長に就任する。(鳥坂曰く、妹が光画部部長になったら姉のまりぃに嫌がらせになるから)
ちなみにドラマCD版の高田明美がハマり役だったため、元夫の伊藤和典は妻を本気で声優にさせるかどうか悩んでいたと言う。
「究極戦隊コウガマン」ではコウガピンクに変身。
新作では一番の変人であることから次期部長に推され、それを阻止するべく新生徒会長に推される混乱の的となる他、特に作画の簡略化が酷かった。

「はぁ~い。えりかちゃんで~す」


◆天野小夜子
CV:島田満/兵藤まこ
光画部の新部室に取り憑いた幽霊として登場。小夜子曰くあ~るは磁場が良いらしく、お気に入りの癒やしスポット。
実は死んでいない。交通事故に遭い昏睡状態…には陥らず、かすり傷程度だったがお嬢様学校を嫌って生き霊になり、実体は病院で大いびきをかいていた。
正体を暴かれた後、3年生で春風高校に転校。ちゃっかりした性格を買われ、正式に光画部新部長となる。
特技は幽霊時代に獲得した幽体離脱。
通称は「女鳥坂」。しかし、小夜子自身は鳥坂と違って常識人である。
金にはかなり汚く、減額されていた光画部の予算を一挙に元に戻した。
新作では受験勉強を理由に部長の引退を宣言し、最終的には曲垣達3人を纏めて部長に指名する強権を発動させる。

「はい、うらめしや。」


◆西園寺まりぃ
CV:川村万梨阿
春高生徒会長。就任以来光画部を目の敵にして激しい抗争を繰り返していた。あ~るとは生徒会長選を戦って以来のライバル
愛読書はヒトラーの「我が闘争」。結局、生徒会長時代光画部に勝つ事は出来なかったが、終盤にはそれなりに友情を築いていた模様。
美人だが瓶底メガネがなければ周りが見えない程のド近眼で、格好をつけて素顔で歩いては壁に頭をぶつけていた。
バレーが得意。元々は新聞部だったらしい。
当初は鰯水に憧れめいた感情を抱いていたが、生徒会長就任後には完全に尻に敷いていた。
「究極戦隊コウガマン」では大帝国ナリーの女幹部ヘル・マリィとして登場。
新作ではえりかを新生徒会長に推す混乱の中で院政に反発した現生徒会(島崎くん除く)に反旗を翻される。

「春高生徒会は永遠に不滅です!!」
「笑いにきたのね、わたしを笑いに来たんでしょッ!?」


◆鰯水等
CV:ぶらじる/鈴置洋孝
鴨池と並ぶ西園寺まりいの片腕(?)で、長身のイケメン。ヘタレ。
本命はまりぃだが、女好きのボンボンで、春高女子生徒全員の顔とプロフィールを暗記している。鴨池曰く「色魔」。
中盤で光画部の撮影旅行に無理やり同行させられたのをきっかけに財布兼部員認定され、遂にはまりぃから光画部のお仲間呼ばわりされてしまった。
誰も払っていない部費を払い続けていたり、強制参加させられた部活動にはカメラを持参するなど意外と律義な一面がある。
新作では、自分でも意識しないままに光画部の周囲に出現してしまっており、更にレギュラーに昇格していた事実に驚いていた。
相変わらず(人のために開ける)財布が緩い。

「この鰯水等、きみのためなら死ねる!!」
名前と決め台詞は漫画『愛と誠』のパロディ。


◆鴨池
西園寺まりいのもう一人の片腕(?)で春高生徒会参謀。
決してイケメンではないが極めてクールな現実主義者で、打倒光画部に燃えるまりぃを斜めに構えている節がある。
流されない性格で光画部独特のカオス空間と絡ませづらいのか、出番が少なく影も薄い。
クロスワードパズルが好きでしょっちゅう解いている描写が見られる。
新作では一応は登場しているものの、まりぃすら目立ってない中で存在感は薄かった。
イヤミな嫌われものから間抜けなイケメンに変わった鰯水とは大違いである。
「究極戦隊コウガマン」では大帝国ナリーのまぬけ獣ガモイケ*4として登場しているが、もはや人の形すらしてないし、面影は顔くらいである。カワイソス。

「まあ夏になるとこれみよがしに真っ黒になってる連中は、いずれ皮膚ガンで絶滅だな」


◆成原成行
CV:青野武
学会から追放された天才工学博士にして、あ~るの生みの親。常にハイテンションで、CVの故・青野武氏は成原を演じると頭がおかしくなりそうになると語ったとか……。
自他共に認めるマッドサイエンティストな上に目立ちたがり屋で、鳥坂を遙かに凌駕する本作一のトラブルメーカー。行動原理はもはや意味不明である。
あ~る同様に頭のネジが一本抜けているらしく、大事な事こそ忘れてしまう癖がある。
学会への復讐の為に世界征服を計画し、警察に自主的に投書までしていたが、鳥坂らが訪れるまであ~るを作った事すら忘れてしまっていた。
あ~るの事を思い出してからは、意味もなく光画部周辺に出没する様になり、特に本誌がカラーや2色掲載時の時には必ず出没したがると言う定番ネタがあった。
最終的にはあ~るの妹、R・29号(アール・デコ)を作り、春風高校を世界征服の拠点にしようとするが……。
実は光画部OBで、さらに部長だった。
「究極戦隊コウガマン」では大帝国ナリーの大帝王ナリハラとして登場。
実は滅んでいなかったナリーでは、真の支配者メカ成原の手下となっていた。
また、最終話(?)では現実の方の成原博士が作っていた(後であ~るの正夢(コウガマン)を聞いて壊した筈の)まぬけ時空発生装置を改造して、多次元位相転換変調混雑生成機を発動。
『あ~る』世界を『鉄腕バーディー』世界*5と『機動警察パトレイバー』世界に繋げてしまう。

「世界征服の基礎は、まず練馬から」
「わたしは爆発するものが好きなんだ」
「なにを言う。自爆装置は男のロマンだぞ、きみ!」


◆R・高峰秀子
通称はアール・デコ。
形式番号R・29号……つまりはあ~るの後継機で、あ~るよりもいい部品で作られた高性能(自称)な妹というドラミちゃんポジ。
だが、炊飯ジャーを自力で動かせないので光画部関係者からは使えないと思われている。
お父様(成原博士)の片腕として春風高校を占拠するが、直接対決では重心の高さが災いし、倒れたままで動けなくなってしまい敗北した。
エピローグでは光画部に迎え入れられたような描写があり、新作でもその通りかと思われていた……が、鳥坂に次期部長に推された際に、実は中学生であったことが判明した。
そして、普段は成原家にて普通に生活していることも明らかになり、夕飯の時間を知らせにきたあきら兄様(成原博士の息子。あ~るのモデル)により、白米以外の食べ物も平気なことが判明。
この一点のみでRより高性能であると認定された。
絵が達者なのも特殊機能の一つ(?)の模様。
あ~るを馬鹿にしつつも、それなりに兄妹間の絆は出来てきているような?

「お兄様は墜落しました」


◆毛利郷子
修学旅行編で登場したバスガイド。
京都の名所旧跡で大暴れするあ~る相手にプロレス技をかけまくり、息の合ったコンビネーションを見せた。
当の毛利も技をかけられて入院しなかった最初の観光客とあ~るをいたく気に入っており、来年の修学旅行での再開を約束した。
…が、当然ながら修学旅行に来るはずがなかったのだが*6、成原博士との最終決戦?に合わせて上京している。
本名が明らかになったのは最終決戦の時である。

「三十三間堂で『スプリンター』ごっこをするんじゃぁ・・・ないっ!」


【余談】

現在では登場人物の多くが、ゆうきまさみの友人に由来する事が明らかとされており、光画部は都立板橋高校に実在するとの事。
代表的な人物としては……。

※たわば→とまとあき(作家・音楽ディレクター)
※鳥坂→鳥坂司(元東京都職員)
※西園寺まりい→川村万梨阿(声優、永野護の嫁)
※伊東→伊藤和典(今や言わずもがなの大脚本家)
※伊東の彼女→高田明美(イラストレーター、伊藤和典の元嫁)
※刑事さん→福田孝(サンデーの初代担当)
※毒島→天本英世(俳優、代表作は死神博士)
※軽音の山本君→山本正之(歌手)
※兵藤信→兵藤まこ(声優・女優)
※校長→春風亭柳昇(落語家)

……と云った面々が挙げられている。
主役のR・田中一郎にすら「成原(なりげん=成増の原人の意)」なるモデルとなった人物が居るそうで、「成原(なりはら)」は作中の最重要人物(ある意味)の名称としても採用されている。


追記・修正が無理な位にギュウギュウではないかバカ者!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 漫画
  • ゆうきまさみ
  • 週刊少年サンデー
  • 小学館
  • 練馬区
  • 飯田線
  • 塩沢兼人
  • 神谷明
  • 笠原弘子
  • 冨永みーな
  • 青野武
  • 川村万梨阿
  • 光画部
  • ハルヒやけいおん!のご先祖様
  • 究極超人あ~る
  • 光画部ホイホイ
  • 元祖文科系部活マンガ
  • ドラマCDキャストは業界の大物ぞろぞろ←豪華出演陣で予算がなくなり作者とその知人を多数起用
  • 日常系
  • パロディ
  • 山本正之
  • 田中公平
  • 80年代オタクの聖書
  • R・田中一郎
最終更新:2025年02月11日 20:59

*1 架空の町名で、本編では西武池袋線の江古田~桜台間に同名の駅が登場している。

*2 連載媒体は『ビッグコミックスピリッツ』に掲載された物と『月刊!スピリッツ』『ゆうきまさみ年代記』など回によって異なっている。

*3 というより、春風亭柳昇師匠の次男である。

*4 この作品のみとまとあきがCVを担当。

*5 初期版。ちなみに10巻冒頭でもあ~るが『鉄腕バーディー』世界のキャラと別世界で遭遇したが、こっちはリメイク版準拠となっている。

*6 春風高校の修学旅行先を調査して、わざわざ九州の旅行会社に転職している。