リライジングガンダム

登録日:2020/09/06 (日) 00:00:23
更新日:2023/05/22 Mon 13:02:46
所要時間:約 8 分で読めます





「行くぞ!」

「応っ!」「ああっ!」「はいっ!」



「「「「コアチェンジ!リライジング、ゴー!!!!」」」」


RE:RISING GUNDAM



リライジングガンダムとは、『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場するガンプラである。
デザイナーは海老川兼武氏が担当している。


目次





スペック


型式番号:PFF-X7Ⅱ/BUILD DiVERS
所属:ビルドダイバーズ(BUILD DiVERS)
全高:29.5m
重量:153.7t
武装:ハイパービームサーベル×2
必殺技:グランドクロスキャノン

ビルダー:ビルドダイバーズ(BUILD DiVERS)
ファイター:ヒロト


概要


惑星エルドラでのアルス率いるヒトツメとの戦い、その最大の課題となる衛星砲の破壊を完遂するために用意されたビルドダイバーズの合体ガンプラ。
ヒロトのコアガンダムⅡ、カザミのガンダムイージスナイト、メイの「ウォドムポッド+」、パルの「エクスヴァルキランダー」、これら4体のパーツを結集することで完成する。


合体という構想自体は衛星砲攻略の糸口を探す中でカザミが出した提案が元になっており、その本旨は「考え得る最大火力の解放」である。
とはいえ、元来寄せ集めの野良パーティーでしかなく使うガンプラも独自改造品であるため、当然ながら4体には共通する機構などほとんど備わっておらず、それらを合体させるなど無茶と思える構想であった。
実際言い出しっぺのカザミ当人も「馬っ鹿みてーなアイデア」と自虐気味だった。

しかし仲間たちがその提案の可能性を信じたことで4人は協力し、各ガンプラの改造を実施*1
その甲斐あって、4体のガンプラにはパワーアップと共に合体に対応したギミックの追加などが施され、晴れて合体が可能となった。

なお、合体はプラネッツシステムのアーマー換装機能を持つコアガンダムⅡを基点にしており、合体用のプログラム自体もプラネッツシステムのそれを拡張した「PLANETS SYSTEM : EXTENDED MODE」となっている。
「リライジングガンダム」という名称も、チームメンバーが味わったそれぞれの「再起」という経験、プラネッツシステムに因んだ「太陽」=「サンライズ」などの意味で付けられたものと思われる。
ライジングガンダムは特に関係なさそう。*2



合体の流れ



4人が「コアチェンジ!リライジング、ゴー!」の掛け声と共に、
合体シークエンスを開始。


アーマーを装着していないコアガンダムⅡが折り畳んだ膝部分からジョイントを展開。


モビルドールメイが離脱したウォドムポッド+が上半身を180度回転させ、
腰部のフレームにコアガンダムⅡの膝ジョイントを連結。


コアファイターとから分離したイージスナイトの上半身パーツが、
コアガンダムⅡの上半身を覆うように装着される。


コアガンダムⅡの額にエクスヴァルキランダーのアンテナパーツを装着。


コアガンダムⅡの両腕にイージスナイトの脚部パーツが装着され、
先端の踵部分が変形しマニピュレーターを展開。


エクスヴァルキランダーがGNフレアーデバイス・下駄を接続したユニットと翼を分離し、
前者をウォドムポッド+のリアスカート、後者をコアガンダムⅡの後腰部へとそれぞれ装着。


最後に空洞になっているイージスナイトの胸部アーマー部分にクリアパーツがせり出し、完成する。


合体完了時には燃え盛る太陽が胸部から現れ背後に浮かぶ演出がとられている。



機体解説


上記の通りプラネッツシステムによる合体であるため、実質他の3機のパーツをアーマーに見立ててコアガンダムⅡに装着させたという形である。
合体シークエンスから構成パーツを整理すると
コアガンダムⅡ:頭部と胴体
イージスナイト:上半身のアーマー全体
ウォドムポッド+:下半身全体
エクスヴァルキランダー:アンテナと翼、三本目の接地脚(尻尾)
といった具合になる。

元々の仕様ではない、しかも短期間で追加された合体機能の産物であるため、カラーリングがバラバラなのは勿論、全体のシルエットはかなり歪。
特に両肩部分にはイージスナイトの両腕が、後ろから見ると腰部にウォドムポッド+の頭がそのまま丸見えになっている。
なお、一番危うそうなコアガンダムⅡとウォドムポッド+の接続部位はウォドムポッドに追加されたアーマーが巨大なフロントスカートになることでカバーしている。

全体の統一感といったものはあまり感じられず、過去作に登場した合体機と比較してもかなり独特、若しくは不格好なデザインとなっている。

しかしGBNのシステム上機体の構成パーツ全体にリソースが割り振られているため、
4機の大部分が1機に集中したことでそのスペックは個々のそれとは比較にならないほど大幅に上昇。
結果、敵の攻撃を一切受け付けず跳ね返す防御力と大型MSを容易に薙ぎ倒す攻撃力を獲得。
機動性の面でも背面の翼からGN粒子を大量に放出しながら飛行することで、巨体としては十分過ぎるスピードを発揮する。

その姿はかつてメイが語った「チームとは同じ目的のためにリソースを集中する」という言葉が形になった物とも言え、
正に4人と4機、チームの力を結集したと評するに相応しい性能を誇る。


合体後の操縦は中心のコアガンダムⅡからヒロトが担当。
合体中の他3人はコアファイター、エクスヴァルキランダー本体、モビルドール・メイを乗機としてそれぞれ行動することが出来る。



武装


  • ハイパービームサーベル
両腕の先端部、つまりイージスナイトの爪先部分に内蔵されたビームサーベル。
巨大ドートレスを一撃で輪切りにするすさまじい威力を誇る。
なお、イージスナイトの強襲戦闘モードで使用されるサーベルの刀身は黄色だがこちらはピンク色であり、また出力される角度も微妙に違うため別物と思われる。



必殺技


  • グランドクロスキャノン
本機最大最強の必殺技。GBNのシステム上はヒロトの受け持つ「FINISH MOVE 01」という扱い。
機体前方の空間に魔法陣のような平面フィールドを二重に展開。SD込みのガンプラだからファンタジーっぽい演出でもセーフ。
そこから黄緑色の光を纏った巨大な黄金のエネルギーを発生させ、それを目標に向けて撃ちだす。
その破壊力は超戦略級とされ、衛星砲攻略の切札として実装された。

発動時には機体の各部に膨大なエネルギーが巡り、全身の装甲が金色に発光した 「グランドクロスカラー」へと変化*3
更に魔法陣を出現させる際にはアースマーズヴィーナスマーキュリージュピターウラヌスサターンネプチューン、8種のプラネッツアーマーと同じ色の8つの惑星が光の軌跡を描きながら機体に吸い込まれていく演出もある。



劇中の活躍


エルドラでのゼルトザームとの決戦後、上記の通りカザミの発案によってチームの4機に合体機能が実装。

直後に決戦向けて実施されたGBNでの無理ゲー模擬戦「ロータスチャレンジ Ver.エルドラ」において、40回目の挑戦でようやく終点のラビアン・クラブにビルドダイバーズが到達。
消耗したうえに残り時間は僅か30秒となる中で初の合体を行い、グランドクロスキャノンによってラビアン・クラブのコアユニットを備え付けられたIフィールド諸共粉砕しミッションを完遂した*4
初披露の必殺技を喰らったロータス卿は大満足したことだろう。

ただしこの時は決着の描写のみ省略された*5ため、視聴者へのお披露目はお預けとなった。



その後のエルドラでのアルスとの決戦終盤。
フレディがアルスへの言葉を送った直後、満を持して『HATENA』をBGMに一回キリの合体パートを披露して登場。
立ち塞がる巨大ドートレスの攻撃を片手で弾き、鉄拳とビームサーベルの一撃で粉砕する。

そしてチャージが完了し再び発射された衛星砲に対しグランドクロスキャノンを発動。
巨大なビーム同士の競り合いの末、ヒロト達の想いに応えるように威力を増したグランドクロスキャノンが打ち勝ち衛星砲を破壊
エルドラの民に対する最大の脅威を打ち砕くことに成功したのだった。


戦闘後は分離し4機でエルドラに戻ってGBNでの決戦に臨んだため、本編中でリライジングガンダムの戦闘が披露されたのはこの一戦だけとなった。

ただし最終回エピローグで登場したBUILD DiVERSのフォースエンブレムには、チームの象徴として本機の姿が描かれている。



ガンプラ


HGBDシリーズから「通常カラー」と「グランドクロスカラー」の二種が発売。
通常カラーは個別に発売された「コアガンダムⅡ」「ガンダムイージスナイト」「エクスヴァルキランダー」「ウォドムポッド」の4体を組み合わせる。
必要なジョイントパーツは最後発のイージスナイトのキットに同梱されており、それを介することで4体のキットを合体させられる。
ただしやっぱりバランスの問題もあってコアガンダムⅡとウォドムポッドはポロリしやすかったりするので注意。

また、コアガンダムⅡは「ユーラヴェンガンダム」の一部としてしかキット化されていないため、早期に発売されていたそちらは既に品薄気味。
他の3機もリライジングガンダムの登場以降品薄に拍車が掛かったため4機を揃えるのもちょっとした手間である。
ちなみにコアガンダムⅡをコアガンダムで代用しようとするとアンテナや脚部の接続が上手くいかない。
(アルスコアガンダムについては後述。コアガンダムリゼの場合はコアガンダムとほぼ同様で、ガンダムベース東京公式YouTubeチャンネルで配信された「教えて!ガンプラコンシェルジュ!!」にて実演されている)

一方「グランドクロスカラー」は9月26日に発売。
こちらは先述した4キットの成形色を劇中のグランドクロスカラー(金と黄緑)に変更し一まとめにした物。
色以外は基本的に単体キットと同じであるため、金色のユーラヴェンやエクスガンドラゴンなどにも出来る。



余談


  • 登場予想
後期OPのタイトルバックにはリライジングガンダムを描いたと思しき壁画が描かれている。
また、ウォドムポッドのガンプラが発売された辺りで、追加装甲の形状などを見た視聴者からはチーム全機による合体ギミックがあることは確信されており、壁画に近い姿になることを予測されたりもしていた。

アルスコアガンダムはコアガンダムより四肢が大きく、コアガンダムIIの代わりにリライジングガンダムの中央を代替しようとしても、特に腕のサイズによりそのままではガンダムイージスナイトの腕(足)と接続できないようにデザインされている。

  • 公式サイトでのインタビュー
当初から「チーム全員による合体形態」は考えていたらしいが、最初は全機の全体を使った合体などが模索されていた。
しかしエクスヴァルキランダーの大きな頭部をはじめ、やはり全機完全合体は中々難しく、分離したパーツを集中させる方針になった。それでも難易度は高く、結局その負担がチーム中唯一完全新規構造になったイージスナイトに行くことになったという。
また、全機合体が出来なかったことも、逆にチームメンバーが自分たちのパーツを「託す」という形式に出来たことでドラマ性を込めることにも繋がったとも述べられている。


追記・修正はロータスチャレンジ Ver.エルドラをクリアしてからお願いします。

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最終更新:2023年05月22日 13:02

*1 ヴァルキランダーのエクスヴァルキランダーへの全面改造やネプチューンアーマー製作の仕上げも並行して行われた

*2 とはいえ、リライジングガンダム登場回にさらっとライジングガンダムが登場していたりする。

*3 一部パーツは黄緑と空色に発光

*4 ちなみにラビアン・クラブは前作にて(ビルダーの能力によって性能が左右されるとはいえ)ガンダムX5機によるサテライトキャノンの一斉射撃を受けても破壊できなかった代物である。

*5 合体内容を見せないよう分離済みのコアガンダムⅡ以外の3機はコクピット内しか映さないようにされていた