登録日:2015/01/31 Sat 22:31:20
更新日:2024/08/31 Sat 01:36:02
所要時間:約 11 分で読めます
サカイ・ミナト、イサカ・ヒデオ、サトウ・ハルト そしてコデラ・マサミ…
ビルドバスターズの仲間たちの心が一つになった時、3つのメカが合体して
(速水奨氏もしくは小林清志氏の声で脳内再生して下さい)
( ゚□゚)
( ゚□゚)( ゚□゚)
( ゚□゚)( ゚□゚)( ゚□゚)
( ゚□゚)( ゚□゚)d(^^*)( ゚□゚)
( ゚□゚)( ゚□゚)( ゚□゚)( ゚□゚)( ゚□゚)
( ゚□゚)d(^^*)( ゚□゚)( ゚□゚)( ゚□゚)( ゚□゚)
レディ「メ、メイジン、アレは……?」
メイジン「あ、あえて言わせてもらおう……」
☆基本データ
ガンダムトライオン3
GUNDAM TRYON 3
型式番号:最強機動
全高:19.86m(データ上の設定)
重量:73.3t(データ上の設定)
ビルダー:
サカイ・ミナト
ファイター:ビルドバスターズ
アームドブースター×2
ライガーグレア×1
ヒートウイング×2
ブーメランスタッガー×1
ダブルキャノネード×2
ラプターブレイカー×2
ハイメガキャノン×1
超咆剣ハイパー・ミノフスキー×1
☆機体概要
天大寺学園のガンプラバトルチーム「ビルドバスターズ」が使用する機体。ベース機は
ΖΖガンダム。
関西トップクラスのビルダーであるミナトが心形流の技の粋を込めて作り上げた特別製の
ガンプラである。
外見はZZから大きく変わっておらず、メインカラーが青となり胸部装甲が獅子の顔の形となっているのが主な変更点。
なぜ胸に虎の顔があるんだ……?
答:『カッコいいからだ!』
ZZガンダムの改修機であるトライゼータの更なる発展機であり、トライゼータではオミットされていた分離・変形機能が復活している。
合体機構に関してはベースと大差ないが分離形態の各機は大きく改修され、四足獣、鳥、エイといった動物の姿を模している。
「あれ?
出るアニメ間違えてない?」と思うがZZの3体合体はもちろんの事、
鳥型はウィングガンダム、四足獣型はバクウやガイアガンダム、エイ型はグラブロやガンダムアシュタロンなど前例は存在し、ガンダム世界の範疇でもある。
全く問題はない。
それぞれ「リクトライオン」、「ソラトライオン」、「ウミトライオン」と名付けられた各機をビルドバスターズのメンバーが操作し、バトル開始時に合体。
ミナトがメイン、他2人がサポートを担当する。
ガンプラバトルにおいては「世界観設定の反映度」の評価が高まる可能性がある分、無意味ではないかも知れない。
だが本機のように複雑過ぎる変形を伴う合体機構の搭載は、構造の複雑化による機体強度の低下を招く危険性が高い。
更にトライオン3は通常の機体サイズなので合体による出力上昇等の恩恵は薄く、複雑で隙のある合体を経ねばならない分バトルにおけるリスクは更に高まっている。
最初から合体状態で運用すれば合体の隙を解消した上で僚機を設定できるのだが、
「最初から合体状態にあるものは分離前も後も一人で操縦しなければならない」という公式大会の規定に阻まれている。
予め合体してミナト一人で操縦することはこの
ガンプラの存在意義に反するため、敢えて分離しての出撃を余儀なくされている。
一応、ZZの合体機構を踏襲しつつオリジナルよりも簡略化するという改良が施されているが本機の分離と合体はデメリットばかりが目立つとしか言えない。
何でこんな
ガンプラをミナトは作ったのか、それは自分にレギュラーの座を譲ってくれたコデラ・マサトへの恩に報いるためである。
心を形にするというガンプラ心形流の技によって
「一日でも長く仲間たちとガンプラバトルを続けたい」というコデラの願いと、
それに応えたいというチームメンバー達の想いを形にした結果、現在の分離形態を3人それぞれで操作する方式となったのである。
そんなメンバーたちの想いに応えるかのようにバトルでは凄まじい戦闘力を発揮している。
疑問視された機体強度に関してはギミックを駆使して直接の殴り合いを避けてカバーし、
多少小型であっても3機分のMSを連結させて繰り出す攻撃こそ最大の防御と言わんばかりの戦闘スタイルは驚異的。
ちなみに、オリジナルのZZの時点で3体が合体することで通常のジェネレーター三倍相当のパワーが引き出せているという設定がちゃんとあったりする。
ガンダムにスーパーロボット的な要素、と言う点はユニークなギミックの多いSDガンダムやコミックを踏まえれば突飛ではあっても異端ではない(かもしれない)。
そもそもZZ自体、企画時には頭部ハイメガキャノンは波動砲と言う位置付けであり、スーパーロボットへの回帰を志向した機体なので、その発展型であるトライオンがスーパーロボット的な要素を多分に持つのは当然とも言える。
実際、前述の通り合体機構はZZのそれを簡略化したものであるが、他にも……
- ZZは「標準サイズの機体に大出力のメガ粒子砲と重装甲を搭載し、なおかつ高機動戦闘を可能とする」というコンセプトに基づいた、連邦系MS屈指の重MSである。
- 具体的には三基直列のジェネレーター出力は通常MSの比でなく、マニピュレーターのトルクはMS用エレベーターを上回って余り、全身のスラスターで驚異的な機動力を保ち陸であろうが海であろうが宇宙であろうが木星圏だろうが戦う場所を選ばず、MA並の装甲はフッ素樹脂コーティングでビームをノーダメージで弾く。
- 加えてその操縦難度の異常な高さをメインとコ・パイロットで分担することで軽減しており、パイロットの得意分野ごとに火器管制などの担当を変える事で幅広い状況に対応可能。三機合体の三人操縦は極めて理に適った構成であると言える。
- さらにサイコミュ装備こそないもののNT用のコントロールユニットが搭載されており、NT専用機への対応も可能。事実、半オフィシャル作品だが『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンテス』に登場したメガゼータはサイコミュハンドを装備しており、つまりZZ派生機は半公式でロケットパンチを撃てる。
- また、やはり半オフィシャル作品だが『機動戦士Vガンダム外伝』や『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に登場するZZ系MSガンプは、既に骨董品並に老朽化したMSでありながら、その巨体と高出力によって最新鋭機とも戦闘可能。フルスペックで戦えるガンプラバトルならば、何の問題も無い。
- さらに初代ガンダムは「父親の作ったスーパーロボットを手に入れた少年が、悪の侵略軍と戦う」というスーパーロボットのテンプレのような設定であり、この段階で既にAパーツ・Bパーツ・コアブロックの三機合体スーパーロボットなのである。
- 実際マジンガーZが頻繁に装甲を破壊され、大破しているのに対して、ガンダムが重篤なダメージを受けたのはア・バオア・クー戦のみ。シールドと装甲でほぼ全ての攻撃をしのいでいるし、そのパワーは素手でザクⅡのチューブをぶっちぎれるほどである。
合体で機体強度が落ちる?意味がない?んなこたぁない。
あらゆる意味において、心形流の真髄を体現したガンプラであると言える。
☆合体バンク
さて、トライオン3の合体シーンだが
視聴者の期待通りの物である。
胸にライオンが付き分離形態が動物という事から過去のサンライズ作品を連想する人が多く、
トライオン3がオープニングでスーパーロボット然とした戦い方を見せたので「
バリが合体シーン担当するだろコレ、いやそうに違いない」と考える視聴者が続出したのだが……。
マジでやらかしましたよ奥さん。
- 「レッツ・トライオン!」の掛け声で合体開始。
- 3体のメカが緑色のエネルギーに囲まれる。
- 三角形に並んだメカの上空にエンブレムが浮かぶ。
- ドッキングの瞬間にプラモの内部が透ける。
- カットの中割りが無く瞬時に変形する。
- 物理法則を無視して額に角飾りが出現する。
- 両拳を打ちつけると稲妻が走る。
- いつの間にか宇宙空間にいてバックが地球。
- そして合体完了と共に「最強機動トライオン3」のテロップ。
ハイ、
どっかで見たような演出でした。
その出来っぷりに旧来のサンライズ作品のファンたちは腹筋を破壊されてしまい大満足したという……。
ちなみに大会のモニターにも宇宙空間とバックの地球が映っていたのでこの演出はアニメとしての演出ではなく、バトルフィールドで実際に起こっている現象。粒子さん空気読みすぎである。
如何にもスーパーロボットと言うべきこの合体シーンは余りにも衝撃的すぎたので観戦していた大会参加者と来場客の大半は唖然としていた。
一応だが
カミキ・セカイ、スガ・アキラは最初から好意的に受け止めている。
また、登場後の唖然とする観客のカットをよく見ると幼い少年たちにだけは好印象という実に細かい演出がある。
メイジン・カワグチですら動揺し冷や汗をかいたという事からも、ガノタに与えたそのインパクトの凄まじさを窺える。
それまで「
ガンプラは自由だ」という言葉を全面に押し出してきたメイジンも、何だかんだで先入観に囚われていたと思われる。
その後も装甲にベタベタの光沢が掛かったまま滞空、敵を撃破したらパースを利かせた決めポーズなど大張テイストあふれるカットが多い。
先生~大張君が仕事中に遊んでます~
後に準決勝でも合体を披露するのだが、対戦チームのトライファイターズから
ここぞとばかりに『合体中への攻撃』をされてしまっている。
だが、そこはそこ合体を邪魔されないように空中に描いたエンブレムの
バリアで対応し付け入る隙を与えなかった。
更にこのエンブレムのエネルギーは合体後、装甲表面に定着し防御コーティングとなっており、懸念されていた強度の不足分を十分に補う形となる。
ただし長期戦によって粒子量が減少するにつれコーティングも弱まってしまう欠点も持つ。
☆分離形態
ZZのコアベースを改造した
イヌワシ型の機体。操作はイサカ・ヒデオが担当する。
巨大な鉤爪が特徴的でサイドスカートに相当するパーツからビームウイングを発生させている。
鳥の姿をしているのは、B(Bird)パーツに由来すると思われる
ZZのコアトップを改造した赤い頭の
マンタ型の機体。操作はサトウ・ハルトが担当する。
水空両用のメカで尻尾が鞭になっている。
エイの姿をしているのはA(エイ)パーツに由来していると思われる。
ZZのバックパック及び
ビームライフルを改造した金色のライガー型の機体。操作はサカイ・ミナトが担当する。
頭部は合体時に胸部装甲になる。
一応フォローすると、四足獣型モビルスーツには
先輩がいる。
ライオンの姿をしているのはC(獅子)パーツに由来すると思われる。
☆武装
スーパーロボットの法則通り、使用の際にはミナトが熱く技名を叫ぶ。
両腕を敵に向けて射出する
ロケットパンチ。両腕のシールドは安定飛行用のスタビライザーとなる。
サブの2人が操作しているのか高機動形態に変形していた相手にも当てるほど命中率が高い。
その威力は
相手をシールドごと一撃で粉砕する。理不尽だ……。
- マリンブレード(分離時)/ヒートウイング(合体時)
両腕のシールドを同方向に折りたたんでエッジに熱を発生させ、赤熱したシールドで敵を切り裂く。
ミナトがシールドを可動確認している際に思いついた。
頭部アンテナを取り外し、
ブーメランとして投擲する。
その切れ味は世界レベルの
ガンプラに深い裂傷を刻み込むほど。
- ツインキャノン(分離時)/ダブルキャノネード(合体時)
リクトライオンの背部に2基装備されている連装ビーム砲。ダブル
ビームライフルの銃身とハイパービームサーベルを転用した装備。
- スカイグラップル(分離時)/ラプターブレイカー(合体時)
バーニアで加速させた蹴りと同時にソラトライオンの鉤爪で対象を鷲掴みにして振り飛ばす荒技。
掴んだ対象をそのまま握り潰すほどのパワーも持っている。
ZZの改造機であるため勿論、頭部に搭載している。
連なる大山を貫き削り取る威力を持ち、他の火器と同時発射することで更に威力が倍増される。
フルバーストの出力は大会参戦
ガンプラの中でも突出しており、
後に巨大な資源衛星を貫通したフルパワーのウイニングビームと
2門斉射したコネクテッド・ハイ・ビームライフルをまとめて掻き消した。
身の丈を越すほどの長大な刃を発振する大型ビームサーベル。
ソラトライオンの頭部が鍔、ウミトライオンの尻尾が柄となり、リクトライオンの口に収納される。
刀身は
地面に突き刺し、地割れと共に引き抜いて発振させる。
そのイメージソースは
兄弟子が使用した
ガンダムX魔王の魔王剣であり、
太陽と月をエネルギーにしていたあちらに対し、こちらは地球のエネルギーを用いた剣と設定している。
リクトライオンの咆哮で発生させた粒子フィールド「超咆プレッシャー」で対象を拘束し、
斬撃波を「C」(トライザン・ワン)、「一」(トライザン・ツー)「1」(トライザン・スリー)の順に叩き付け「G」を描き、大爆発させる
必殺技。
勇者シリーズにありそうな決め技である。
リクトライオンの口内に生え揃った鋭利な牙。合体時にも密着してきた相手に喰らい付ける。
リクトライオンの四肢に備わった爪。
リクトライオンの髭部分に内蔵された4連装ビーム機関砲。
ウミトライオンの機体前面から発射される円盤状のビーム。
ウミトライオンの尾は伸長させて打撃武器として使用できる。
ソラトライオンの口部から発射される破壊光線。
ソラトライオンのビームウイングから放出される広域拡散ビーム。
☆関連機体
「ガンダムトライエイジ」
に登場するトライオン3のベースとなったオリジナル機体。
「
ガンダム博士なる謎の老人が開発した謎の回路とZガンダムのパーツを使って修復したZZガンダム」という設定。
設定上のパイロットはZZ同様に
ジュドー・アーシタだが、
なぜかBM6弾のビルドファイターズモードでは
シロー・アマダが搭乗し、近畿エリアボスとして立ちふさがる。
まあ、
分かる人には分かる声優ネタである。
見た目は勇者ロボそのものであるが、合体・分離の機構は無い。
ちなみにパイロットはライオンの口から搭乗する。そのため胸のライオンの口が開いた際、中に乗ったパイロットが丸見えになってしまう。
……どっかの
最強の破壊神みたいな弱点である。
ちなみにビルドMS4弾でビルドMS限定で開発できる機体であったが、ビルドMS6弾でカード化。必殺技の威力は7000と高いが、コストも9と重いのでコストを軽減させるパーツやビルドアクションを付けたビルドMSと共に運用したい。
おすすめは必殺に専用機補正が付くビルドMS1弾のジュドー。ちなみに3DSで発売された「SP」のみでプレイ出来る最終ミッションというべき「ガンダムトライエイジSP」でボスとして立ちはだかり相当な堅牢さを誇っているため屈指の高難易度ミッションとして君臨している。
- 煌黒機動 ガンダムドライオンⅢ
「
ガンダムトライエイジ」に登場するトライオン3がベースの更なるオリジナル機体。
黒地に金色のトライオン3といった風貌で何処と無くバンシィを彷彿とさせる。
加えて機体設定もぶっ飛んでおり「ティターンズ再興を願う悪の科学者達によって甦った
サイボーグガンダム博士Mk-Ⅱがトライオン3を元に生み出した機体」……っておい。
もっともトライエイジオリジナル機体はこいつら以外にもはっちゃけたのが色々いるし、
スタッフ側も「トライエイジでなきゃ出来ないことをする」といったスタッフの為、何を今さらといった風かもしれないが。
その後「イメージングビルダーズ」で逆輸入される形で登場。サカイ・ミナトが制作した機体であり、上記の展開……の夢を基にビルドしたもの。
「
ガンダムビルドファイターズ バトローグ」でも登場し、ユウマと共に挑戦した「Gクエスト」で使用。ツインアイが青色に変更されているが、本人曰く「ユウマの
ライトニングブラックウォーリアと目の色まで被ってるのは癪だから」らしい。
ちなみにゲームオリジナル企画の機体としては珍しくプレミアムバンダイ限定で商品化された。
トライエイジではビルドG5弾でカード化。
原型機のトライオン3と異なり(トライオン3はクリティカル重視型)防御力重視型であるため、受けに対しては強いのでディフェンスバーストを持ったパイロットと組ませると良い。
ビルドMS版はバランスの取れたステータスで伸びていき、さらに
必殺技もコスト5という低コストである。
チューン10回で解放するアビリティ「逆襲」、30回で解放するアビリティ「無双」との相性が良い。こちらもHPの高いパイロットを乗せるのが手。
後に開発系統が異なる「バトローグ」版が登場。
こちらはクリティカル重視型で、スピードが高いステータスでスピードが伸びていく傾向となっていて、初期のアビリティ「速烈」との相性はバツグン。
イメージングビルダーに登場。
コデラ・マサミが大会後に作った
ガンプラ。ガンダムトライオン3をSDにデフォルメした
ガンプラ。合体機構も再現されている。
このガンプラオリジナルのサポートマシン「ルナトライオン」が追加された。これは、コデラ自身の操縦を想定したマシンである。
☆余談
この機体の誕生のキッカケは「トライエイジオリジナルのMSであるガンダムトライゼータを本編に出したい」と言う意見がスタッフの間で挙がった事にある。
その意見がバンダイ側に伝わった所、トライゼータは変形合体を考慮していないので折角だから
合体機講を盛り込んだ新型を作ろうという話に発展、練り固めたアイデアを元に大河原氏にデザインを依頼する事でトライオン3は生まれたのである。
ちなみにデザインコンセプトは「トライゼータに続編があったら?」とのこと。
ちなみにトライエイジではビルドG3弾でカード化。性能はスーパーロボット的なHP・アタック重視ステータスはそのままにビルドMS6弾のカード版トライゼータよりもバランスが取れていて取り回しが効きやすい。
ビルドMSの方ではトライゼータと同様の低スピード・高HPの重量型だが、HPスタートの為、数値上の耐性はかなり高くなるが成長タイプはクリティカル効果重視型なので実際の防御力はトントンでもある。
追記・修正お願いします。
画像出典:ガンダムビルドファイターズトライ
© 創通・サンライズ・テレビ東京
最終更新:2024年08月31日 01:36