六道りんね

登録日:2020/09/22 Tue 22:50:58
更新日:2025/04/10 Thu 10:34:51
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真宮桜は……天使のように優しい。

出典:境界のRINNE、第1シリーズエンドカード(キャラクターデザイン・たむらかずひこ)、NHK、NHKエンタープライズ、ブレインズ・ベース、
2015年4月4日~2017年9月23日まで放送、©高橋留美子/小学館・NHK・NEP・ShoPro


概要

六道(ろくどう) りんね』とは『境界のRINNE』の主人公。
現世にさまよう霊を輪廻の輪に導き救う死神と人間のクォーターである高校生。


真宮桜と同じ三界高校に通い、なんと隣席のクラスメート。高校1年生。
家族構成はやたら声がイケメンの人間の祖父(物語開始時にはすでに他界)、
るーみっくヒロインのこの人声が同じであるベテラン死神の祖母・魂子(別居)、
同じくるーみっく主人公のこの人とこの人声が瓜二つである堕魔死神の父・鯖人(別居)、
例によってるーみっくヒロインのこの人声が同じの伝説の死神である母・乙女(幼い頃に生き別れる)
だが、現在は高校の廃屋のクラブ棟に一人暮らし

一人称は「俺」。身長は175cm程度とわりと高身長。
父親譲りの赤い短髪と赤眼が特徴のイケメン美少年。容姿も似ているとのことだが、本人は不本意に思っている。(後述参照)
現世に彷徨う幽霊を来世へと誘い、輪廻の輪に乗せる死神の仕事をしており、幽霊が持っている「この世への未練」を無くすことで、成仏を促して日夜回っている。

普段着が中学時代の学校指定の黒ジャージ。
死神の仕事の時は、ジャージの上から輪廻の輪と炎が描かれた黄泉の羽織を纏い、死神のカマを携えている(後述の死神道具参照)。
貧乏であることを理由に、高校指定の制服やジャージも事実上の購入拒否状態である。
その特異な姿から、校内ではかなりの有名人となっている。

校内に置かれた百葉箱にお布施とお供えを添えて依頼をすると、幽霊絡みの悩み事が解決する――
という噂を自ら流しており、主にそこからの依頼と報酬を受ける形で死神の仕事をこなしている。

クールでテンションはやや低めだが、他人の気持ちに寄り添い弱い者を助ける心優しい性格で、悪事を働く者を許さない強い正義感を持つ。
責任感も強く、一度受けた依頼の遂行のためならば予算オーバーも厭わないなど、死神の仕事に誇りとプロ意識を持っている。
祖父母に育てられたためか礼儀正しく、相手が霊であっても丁寧な敬語を使い、日常でもやや古風な口調で話す。
仕事の際は、なるべく無関係の人を巻き込まないスタンスをとるなど周囲への気配りも怠らない。
これは一緒に仕事を手伝ってくれる桜に対しても同じだが、彼女には並々ならぬ信頼を置いている。
根っからの貧乏思考であるため、余計な出費や無駄遣いを執拗に嫌う。
なぜ彼がここまで貧乏なのか、そこにはとても複雑かつ深刻な理由があった…(後述)。

なんと、りんねは生まれながらに父・鯖人から勝手に借金の連帯保証人とされており、
鯖人の浪費や無駄遣いのせいで、りんねは極貧生活を強いられることになったわけである。
とはいえ、中学時代までは祖父と祖母・魂子と3人でわりと裕福に暮らせていた模様。
しかし、祖父が亡くなったことをきっかけに借家を引き払い、あの世で暮らす魂子の誘いを断って、現在は家賃ゼロという理由のため、高校のクラブ棟の一室に住み着いている。
一人で暮らしている理由は色々あるが、自身が死神と人間の混血であるため、あの世で生きる者ではないという強い意思表示なのだ。

また、幼い頃に母親が失踪しており、事実上の死別状態にある。
その詳細が長らく不明であったため「(父親が父親だけに)自分は母親に愛されていなかったのではなかったか」と密かに苦悩している事もある。
そして、父親が再婚相手を探している事を知った時にはブチ切れたほどだった。
ただし、後に母である死神・乙女が登場した事により、母の失踪がやむない事故であった事、
さらに転生してもなお息子を案じてくれる母の姿に「自分は母に愛されていた」という事実を知り、わだかまりを解いた。
一方でその描写から、母・乙女の存命時からの保証人疑惑が浮上。普段通りぶん殴って止めさせろと。

自分の意思で極貧生活を送っているわけだが、浄霊で得られる依頼料だけでは生活が苦しいため、造花の内職で生計を立てたりと自立している。
そのほかには桜の差し入れでなんとか食いつないでおり、美味しい食べ物を前にするとポエマーと化し、表現力も豊かに。
桜から貰う手作りの弁当を「宝石箱」と評し、特に玉子焼きを気に入っている。

稀に大金(と言っても数千~万円水準)が転がり込む、タダで物が手に入る、贅沢ができるなどのチャンスは巡ってくるものの、その度に邪魔が入っては何かと損をする不幸体質。
金銭的なダメージを受けると血反吐を吐いたり、血の涙を流したりしている。
また、大金を目の前にすると別の意味でショックで白目を剥いて放心状態になったりもする。
意外にも車酔いする性質で、バスに乗ると即効で顔を真っ青にする。これは、りんねにとってバスが高級乗用車に該当するからである。

桜のことは霊が見える人間として、死神の仕事を共にするようになる。
当初は無関係の人間であるため必要以上に巻き込まない・関わらないようにするつもりだったが、
彼女の優しさや頼もしさに触れるにつれて信頼が芽生え、しだいに好意を寄せるようになる。
ごく初期の不愛想で一匹狼な態度は何処へやら、恋心を抱き始めてからは桜に対して超がつくほど一途でデレデレのデレになる。
何かとるーみっく主人公は、主に女性関係でガールハントや二股や三角関係などのトラブルをおこしてヒロインに嫉妬されたり暴力を振るわれたりしがちなのだが、
その点りんねの場合は女癖が一切ないので、珍しく硬派で一途な主人公といえよう。

どのくらい桜に惚れているのかというと、
  • 笑顔の可愛さに見惚れて胸キュンし、彼女の笑顔が見られることを何よりの喜びとしている。
  • 二人きりで出かけられるたびに喜び舞い上がる(その際、六文がいても存在を忘れるほど。)
  • 妄想や願望を具現化する夢の内容がイチャイチャ。
(りんねの名誉のために言っておくと、ややむっつりスケベではあるが決して不埒な妄想ではなく、一緒にご飯を食べているという至ってピュアな内容である。
ちなみに夢魔捕縛実習の回では、何度も桜の出てくる夢を見たことで十文字から「快楽を貪っていたのではあるまいな」と問いただされた際、
「おかしな物言いをするな」と言ったのだが、行為自体は否定していなかった。まぁ、健全な男子高校生なので多少はね…)
  • 後ろから羽織の袖を摘ままれただけでドキドキし、喜ぶ。
  • 手編みのマフラーを貰って感動する(浄霊の依頼絡みで代わりに別の者が編んだマフラーを受け取ることになりそうだったときは凹んでいた)。
  • 桜に好意を寄せる相手が現れると動揺したり、相手に軽くヤキモチを焼いて牽制したりする。
  • 鳳や堕魔死神など、桜以外の女子に抱き着かれたりアプローチをされたりしても眉一つ変えないどころか塩対応であり、靡くことはない。
  • 父親の鯖人からは好きな人が人間の女子であることを問われた際に、名前こそ出ていなかったが否定はせず話を逸らすなど誤魔化していた。
  • 四魔れんげからは弱点が桜であることを早々に見抜かれている。
  • 和服姿やワンピース姿などに「可愛い」「似合う」と思ったり口にしたりする。
――など、枚挙にいとまがない。

そのため桜に害をなす者には一切の容赦がなく、普段の穏便さと礼儀正しさからは一転。
激昂して口が悪くなり、相手が子供であろうが女性であろうが相応(もしくはそれ以上)の制裁を与える。
彼女に手を出すにはそれなりの覚悟が必要であるが、少なくとも地獄の未来が待っていることは確かである。(実際に「地獄へ送る」と凄んだことがある。)
桜のピンチには真っ先に駆けつけて必ず救い出している。体を張って守ったり、お姫様抱っこをしたりする姿は流石は少年漫画のヒーローというべきか。

また、これまで恋愛をしたことがないため非常に奥手かつ初心であり、そっち方面のことに関しては免疫がない。
桜の着替えシーンを不可抗力で見てしまった際は、すぐさま逃げるようにその場を後にし、顔が真っ赤になって照れていたほど。マジラッキースケベ。
(ちなみに、この時の桜は霊が見えなくなるキャンディーを食べて霊力を一時的に失っていたため、りんねのことは見えていない。
また、桜が多くの悪霊から狙われていたために、襲われないよう、りんねが陰で彼女を四六時中ボディガードしていたというわけである。)マジ紳士。
決して覗きをしていたわけではないので誤解なきよう。余談だが、この時一緒にいた六文は誤解したためぶん殴られた。

物語終盤で、桜とは一時離れ離れになるも、桜の命の危機を察してあの世の輪廻の輪へと向かう。紆余曲折を経て無事見つけだし救出し、彼女と再会を果たす。
ちなみにこの時、桜を力一杯抱き締めており、後に六文らが駆けつけた際も彼女を抱き締めたままだった。
最終的には桜と1日中デートをしたり、二人きりになる時間が増えたりするなど、恋人としての充実した日常を過ごしている。


能力

死神と人間の混血ではあるものの、血筋がサラブレッドなのはもちろん、本人の真面目かつ努力家な姿勢も相まって死神としての能力は非常に優秀である。
仕事をこなすうえで、まず霊や依頼者の話にきちんと耳を傾けることをモットーとしており、
その上で的確な浄霊を行い多くの霊を救ったり、怪奇現象を解決したりしている。
常に霊に寄り添う姿勢から、桜には「優しい死神」と評され、信頼・尊敬されている。
基本的に強引に除霊することを善しとしないが、有事(他者に被害が及ぶ)の際や対悪霊には強制的に強制除霊を行うことも躊躇わない。

純血の死神ではないため、浄霊用の死神道具を用いてそれを補っているものの、
消耗品も多いために道具代がかさみ、貧乏からの脱却を妨げる一因となっている。
とはいえ成果だけを見るなら、浄霊の実力は純粋な死神と比べてもかなり優秀で、作品終盤は更に力を増した。
りんねの死神道具のほとんどは、若手死神講習会で手に入れた試供品や、安価ながらも効能が劣化した中古品などが多い。
新品の正規品は低額のものしか使われない。

作品の終盤では最難関の浄霊検定に合格し昇給していて、恋人関係になった桜とデートする頻度が多いことから収入は大きく改善したようだ。

<りんねの死神道具>
  • 黄泉の羽織(よみのはおり)
りんねの商売道具その1。白地に輪廻の輪の模様が描かれる高級品。元は魂子のお下がり。
羽織ると霊体化でき、普通の人間には姿が見えなくなる。飛行能力も有する。
裏返しで羽織ると、着た者を実体化することができ、霊に対して使用する。
  • 死神の鎌(しにがみのかま)
りんねの商売道具その2。一般霊を浄化する時や悪霊と戦う際に使用する。
りんねの鎌は巨大な怪鳥の頭蓋骨をあしらったデザインで、シンプルかつ黒光りした大きな刃を持つ。
柄の先は尖っており、地面に突き刺すこともできる。

<りんねの技>
  • 火車烈断(かしゃれつだん)
「輪廻の輪」がある世界でお金を渡すと、金額相応の力を持つ火車が出現し、それを幽霊ないし悪霊に投げつけることで現世への未練を断ち切らせる。
悪霊の場合は幽霊の10倍の価格を払わなくてはならない(例:50円→500円)。
  • 冥土遮断(めいどしゃだん)
紙幣を石の壁に変化させて、あの世の入口を防ぐ。
500円を大金扱いしているりんねにとってはそこそこのハードル。
  • 千の風気流(せんのかぜストリーム)
たくさんの千円札(別の紙幣やニセ札でも可)を突風に乗せて、手裏剣の様に飛ばすド派手な大技かつ一撃必殺。
その性質上、貧乏なりんねには滅多に使えないため、使用した際は喜んでいた。



追記・修正は貧乏生活に慣れてからお願いします。

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最終更新:2025年04月10日 10:34