日暮かごめ

登録日:2020/06/18 Thu 02:07:31
更新日:2025/02/11 Tue 15:55:39
所要時間:約 5 分で読めます




これからもきっと少しずつ、いろんなことがかわっていく。

私はここで生きていく。

犬夜叉と一緒に、毎日をつみ重ねていく。

私と犬夜叉は、明日につながっていく。



出典:犬夜叉、143話「父を訪ねて三千里」、読売テレビ、サンライズ、
2000年10月16日~2004年9月13日まで放送、©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2000


概要

日暮(ひぐらし) かごめ』とは『犬夜叉』のメインヒロイン
そしてもう一人のヒロインである『桔梗』の生まれ変わりでもある。


四魂の玉(レプリカ)』などを売っている由緒正しい日暮神社の長女。15歳。誕生日は作中の経過時間から推測して春先頃だと思われる。身長158.8cm。
好物はアイスとおでん
勘違いされがちだが高校生ではなく、受験シーズン真っ只中の中学三年生であり、意外にも同じくるーみっくヒロインの天道あかねや真宮桜より年下。
家族構成は神主である祖父、両親(父親は未登場*1)、の日暮草太、のブヨがいる。

背中に届くぐらいの長い黒髪と超ミニスカのセーラー服(一応かごめが特別短いというわけではなく他の女生徒も同じ丈である)が特徴の美少女。
一応容姿自体は桔梗の生き写しであり、桔梗の知り合いは口を揃えそっくりと言うが、曰く、桔梗の方が賢そうな表情をしているらしい。
犬夜叉からも「桔梗のほうが賢そうで美人」と言われた。
クールで落ち着いた性格の桔梗とは対照的に明るく元気な性格である。
また非常に気が強く、たとえ屈強な妖怪が相手だろうと強気に詰めて逆に押し黙らせたり従わせる程。
犬夜叉のおイタが過ぎると言霊の念珠を介して「おすわり!」を繰り出して地面に叩きつけお灸をすえるすることも多い。
気丈さと同時に、仲間である犬夜叉や七宝はもちろん、他の妖怪や半妖に対しても分け隔てなく接し、傷ついた他者に寄り添うなど深い優しさも併せ持っている。
女の子らしく可愛いものが好きで、七宝に四魂の欠片が取られた直後だというのに、七宝をモフろうとしたりも。
封印されてる犬夜叉と初めて出会った際は、彼の耳を無遠慮に触っていたりする。

適応力もかなり高く、未知の戦国時代の生活や妖怪に驚いていたのも最初だけですぐに順応、激戦の最前線に於いても果敢に立ち回る。
ただし何故かミミズなど虫は苦手で悲鳴を上げて恐がる。
機転もかなり利き、時に体を張って他のメンバーの突破口を生み出したりすることもある。


作者の高橋留美子先生曰く、歴代ヒロインの中でも心が広い。
鋼牙のことは誘拐されたにもかかわらず惚れられたうえもう人間を襲わないと約束されただけで情が移り庇い、しまいには逃がしてしまう。
これが犬夜叉との喧嘩を招く原因になってしまったこともある。
桔梗への嫉妬心を自覚したうえで犬夜叉に事実上二股を許した事には周囲も驚いていた。
立場上そうだったとしても、実際にあの殺生丸に面と向かって「お義兄さん」と言えるのは後にも先にも彼女だけだろう。つまりりんはお義姉さんになるのか…?

自他問わず恋愛に関心を傾けることも多く、時に弥勒に想いを寄せる珊瑚の後押しをする事も。
現代では同じ中学の同級生の北条君から何度もデートに誘われてOKし、まんざらでもない様子を見せているが、結局戦国時代の事情絡みでドタキャンしがちである*2
最終的には「いい友達でいようね」の関係で終わっている。

犬夜叉一行の中ではあまり言及されないがかなりの美人で、現代・戦国問わず色んな男性に惚れられている。
現代では同じ学校に通う北条君に、戦国では犬夜叉の他妖狼族の鋼牙にゾッコンで惚れられ、
(アニメではさらにオリジナルキャラ菖蒲が登場しよりややこしい事態に)、アニメオリジナルキャラである北条君の先祖とも色々あった。
作者の信条でどんなに激しく動いても中が見えない鉄壁スカートの持ち主。ただし水浴びや入浴での全裸は何度もある。また腹チラなら割とある。
また、体操着のブルマや一度だけ披露した水着もやたらハイレグ仕様になっている。

何故か日暮神社に伝わる四魂の玉の由来や、その末路を祖父が何度も話しているのに覚える事が出来ず、
四魂の玉のことを覚えたのも戦国時代に行ってからだった。
単に興味がないだけかと思われていたが、これには理由があり……(後述)。


前述したとおり現代の約550年前に活躍していた巫女・桔梗の生まれ変わり。
この時桔梗は死ぬ際に四魂の玉をあの世に持っていったため、その転生体であるかごめの体内には四魂の玉があった。
そのため15歳の誕生日に『骨食いの井戸』に近づいた際に四魂の玉に反応した百足上臈に襲われ井戸の中へ、
そしてこの井戸が戦国時代に通じていた事から意図せずタイムスリップした。

しかし相変わらず四魂の玉を狙う百足上臈に付きまとわれ命すら狙われ、
攻撃を受けた際に四魂の玉が体外に飛び出す。直後に前世で封印していた犬夜叉を目覚めさせ、これを撃退。
その後は犬夜叉に四魂の玉目当てに付きまとわれ、なんやかんやあって四魂の玉を粉砕し、欠片が全国に飛び散ってしまったため、責任を取るために欠片回収の旅に出る。

しかしこの欠片探しの旅は中学生にはキツすぎるものだった。
道中欠片を狙う連中に襲われるというのもあるが、一番の原因は勉強が全然進まないというものである。
なにしろかごめは中三。受験を控えている身である。
欠片を探しだすと一旦現代に帰るとはいえ、一つ探すのに何週間もかかってしまうため、学校にほとんど行けないのだ。
井戸に「戦国時代での一日は現代では〇〇分」みたいなご都合主義機能までは備わっていないので、その分授業も遅れてしまう訳である。
仮に現代に戻れても四玉の欠片の気配を感じられるのは彼女だけで、他のメンバーを足止めしてしまう為長くは滞在できない。時にはしびれを切らした犬夜叉が連れ戻しにくるので……。
おかげで元々は成績が良い方だったのだが、戦国時代に行くようになってから成績は下降する一方で、赤点・補習・追試の繰り返しである。

特に数学と英語が苦手で、一応教科書を持ちだして空いた時間に勉強してるようだが、結果はお察しである。最後まで成績が元通りになることも、上がることもなかった。
そもそも1・2年次の基礎学力が定着してれば、成績がそこまで落ちることもないはずなのだが…。
なお戦国時代に行っている間は仮病を使っており、中盤以降は尾びれがついて大病を患ってるような扱いをされる。仮に成績を解決しても出席日数(内申点)がかなり響きそうだが
高校入試当日にリュックを電車内に残したり、受験票を自宅に忘れたりとかなりのドジをやらかしたが犬夜叉や母の手助けもあり、最終的には補欠ながら何とか志望校に合格した。

戦国時代に行く際はカップ麺やレトルト食品やスナック菓子やかごめの母の手製の弁当を持っていく事があり、一行からは「未来の忍者食」と称されており、手軽で非常に美味と大人気である。
いかに戦国時代の食事事情がアレなのかがうかがえる。
本人曰く料理もできる方らしく、原作では数回程度だがアニメでは機会が増えており、手作りの弁当やカレー、シチュー等を振舞っている。
一行や他の面々からも好評なのだが、よりによって肝心の犬夜叉は大抵忍者食(カップ麺)のほうを好んで食している(カレーに関してはかごめも甘口に配慮したが臭いだけでダメだった)。
しかも、一度美味かったと答えた弁当のおかずは、添え物のたくあんだった……。 
ドラマCD「紅と白の歌合戦!」でも手作りの玉子焼き込みの弁当を振舞っているが、こちらでも犬夜叉は弁当でも玉子焼きでもなくカップ麺を絶賛していた……。

余談だが、るーみっくヒロインである後輩も作中でるーみっく主人公に手作りの弁当を振る舞っているが、
こちらはかごめと違って主人公からちゃんと味を高く評価されており、中でもよりによって玉子焼きを絶賛し、気に入られている。
同じようなシチュエーションなのに、いったいどこで差がついたのか…。

桔梗の生まれ変わりであるかごめだが、通常こういう設定だと、
前世の記憶が蘇るという展開があるが、かごめの場合桔梗が実際に蘇るといったややこしい事態になった。
裏陶という鬼女が桔梗の骨と土を使い作った体に、かごめの魂を入れる事で桔梗が死人として蘇ったのだ
一応かごめの体が桔梗から魂の大部分を取り戻したことでかごめは意識を取り戻したが、
かごめの魂の陰の部分――桔梗だった頃の犬夜叉への憎しみだけが桔梗に残されてしまった。(そのおかげで赤子がかごめの心の闇を探る際、桔梗への嫉妬心を見つけられるまで「闇が見つからない」と難儀させることができたが)
また桔梗が成仏する際に桔梗に残されていたかごめの魂がかごめに戻らずそのまま成仏してしまったため、結局かごめの魂は不完全なままになってしまった。


終盤に明らかになった事だが、死ぬ時まで犬夜叉を憎み、
二度と生まれ変わるつもりがなかった桔梗がかごめに生まれ変わった理由……それは四魂の玉のせいだった。
桔梗は犬夜叉を憎んでいたが同時に心の底で犬夜叉にもう一度会いたいという気持ちがあり、
四魂の玉は現世に舞い戻るため桔梗の犬夜叉への未練を利用し、
『犬夜叉に会いたい』という桔梗の願いをかごめへの転生という形で叶えたため、かごめはこの世に生をうけたのだ。

桔梗を挟んでの犬夜叉との三角関係だが、二人の絆に割って入る隙間がない事を思い知らされ逃げるように現代に戻ってしまった際、一時は桔梗への嫉妬から自己嫌悪となってしまう。
だが、同時に犬夜叉への想いを自覚した事や母の助言に背を押された事で再び犬夜叉に寄り添う事を選ぶ。
長らく微妙だった桔梗との関係も、奈落に傷つけられ瀕死となっていた彼女を救った事で徐々にではあるが縮まっていった。
志半ばで彼女が無念の死を遂げた際は後事を託され、そのに涙した。

紆余曲折あったものの、犬夜叉とは物語が進むにつれて異性として惹かれあっていく。
最終決戦にて四魂の玉により冥道に落ちるも犬夜叉に救われ、
四魂の玉を日暮神社に伝わる方法で消滅させた後は戦国時代に行けなくなり、そのまま高校卒業まで過ごす。
そして卒業した日に犬夜叉に会いたいと強く願った事で『骨食いの井戸』がまた戦国時代に繋がったため、二度と現代に戻れない事を覚悟で犬夜叉の元へ行った。
その後は楓の元で巫女として働いている。

アニメ『半妖の夜叉姫』では、犬夜叉との間にその後娘のもろはを儲けていることが明かされている。


戦闘

桔梗と同じく高い霊力と眼力、および邪気や瘴気への耐性を持っているが、それ以外の事は一般人と変わらない。
また高い霊力こそ持っているが、巫女として経験を積んでいるわけではないので結界や式神の類は扱えず半ば宝の持ち腐れ状態である。
その霊力も桔梗は5段階評価で5なのに、かごめは十分に引き出せないので4となっている。
結果的に四魂の欠片を気配を感じたり見る事が出来る眼力を活かした犬夜叉一行のレーダー役を務めており、その力を目に付けた欠片を狙う妖怪に狙われる事もあった。
犬夜叉からは「玉発見機」と言われたこともある。

戦闘では矢に霊力を宿した『破魔の矢』を使い、当たりさえすれば大妖怪でも大ダメージを与えている。
……が、かごめは戦国時代に来るまでに触った事もないため、序盤は基本ノーコンだった*3

実は霊力は桔梗を上回るほど秘めていたのだが、
体内にあった四魂の玉の曲霊はかごめの潜在能力を恐れ、かごめが生まれた時点で封印していた。そんな状態ですら評価4もあったのだが。
実際序盤に奈落と対峙した際、一撃で自身の肉体を霧散させるほどの威力の矢を放った時は奈落も慌てて撤退し、以降彼女を危険視している。
またかごめが戦国時代に行くまで四魂の玉の由来や消滅方法を聞いても記憶に残らなかったのも、全ては四魂の玉の仕業だった。
終盤でその事に気付き、曲霊を倒し封印が解除された後は5段階評価で6という規格外の霊力になった。


  • 破魔の矢
霊力を矢に込めて放つ退魔の力を秘めた矢。かごめの霊力もあって当たりさえすれば妖怪相手なら一撃必殺。当たりさえすれば…。
同じく巫女であった瞳子との戦闘以後、どんな障害物に阻まれてもワープして敵に到達するというチート技になる。


余談

かごめ役のゆきのさつき氏は高橋先生の次回作である『境界のRINNE』にて魂子を演じている。
また、最終回にてかごめの現代か戦国時代どちらで生きるかの選択で作者が迷っていた際相談を受け、「犬夜叉と一緒がいい」と答えた事で決断に至ったらしい。



追記・修正は戦国時代に行ってからお願いします。

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  • 苦悩の連続
  • 嫉妬心以外心の闇がない女子中学生
  • 数奇な運命を背負った女
最終更新:2025年02月11日 15:55

*1 作者自身は登場させる予定はあったらしいが、小説版では事故で他界した事になっている。

*2 そもそもが北条の片想いなのだが、犬夜叉をかごめにつきまとっている不良だと勘違いしている同級生達に勧められたのも理由である

*3 そもそも弓を引くには相応の技術と腕力を必要とするため、当たる当たらない以前にしっかり前に矢を飛ばせるだけですごいことなのだが……そこはやはり才能や素質があったということか。