ファンタス星人/ロボフォー

登録日:2020/09/24 Thu 18:13:29
更新日:2020/10/22 Thu 15:49:00
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ファンタス星人ロボフォーとはウルトラシリーズに登場するウルトラ怪獣。

ファンタス星人


全長:2メートル
体重:180キログラム
別名:友好宇宙人
出身地:ファンタス星

初登場は『ウルトラマン80』の第24話「裏切ったアンドロイドの星」。
その別名が示すように善良かつ友好的な宇宙人であり、矢的猛=ウルトラマン80も彼らのことを認知していた。
地球よりも進んだ高い技術力を有しており、UGMの戦闘機を操縦不能に出来るレーザー光線などを装備した巨大な円盤に乗って地球を訪れた。

外見は年老いた禿頭男性のような姿で、宇宙服のようなものを身に纏い、耳らしき部位には小さなアンテナの付いたヘッドホン状の機械を付けている。
また、矢的はファンタス星人の身体的特徴として、温かい体温を持つ種族であると聞いていたという。


活躍

ある日東京の上空に謎の巨大UFOが突然出現。
未確認飛行物体の知らせが入った矢的猛を初めとしたUGMの隊員達は戦闘機に乗って現場に向かうが、
UFOは現場に現れた戦闘機に向けて謎のレーザー光線を照射。それを受けたUGMの戦闘機はまるでその場に固定されたかのように停止し、操縦不能となってしまう。

追撃を危惧するUGM隊員たちだったが、謎のUFOはそれ以上の攻撃行動を起こそうとせず、女性の音声で自らの素性と目的をUGMと東京の人々に伝え始めた。



地球の皆さん、どうか驚かないでください。
私達は平和を愛するファンタス星人。皆さんに危害を加える気はありません。
私達はみなさんに銀河大連邦への参加を求めるため、はるばるやって来ました。
銀河大連邦とは平和を愛する星と星の人間が集まり、この宇宙を扶養な世界、豊かな楽園にしようという組織です。
平和で豊かな楽園、それは皆さんの言葉で言うなら「ユートピア」。
この夢と希望に満ちたユートピア 私達と一緒に建設しようじゃありませんか。


その言葉を信じるのであれば、UFOに乗っているのは平和を愛するというファンタス星人であり、地球には銀河大連邦への加入を求めてやって来たという。
そして「危害を加えるつもりはない」という言葉通り、物質転送機で地上に銀河大連邦に関する資料を送った後、
彼らは再び地球にやってくると宣言しただけで攻撃などは行わずに地球を去り、UGMの戦闘機も彼らが去った直後に操縦できるようになった。

ファンタス星人が送ってきた資料はUGMの本部で調べられることとなったが、UGM隊員の面々は銀河大連邦のことが信じられず眉唾ではないかと疑っていた。
しかし、ウルトラマン80=M78星雲人である猛はファンタス星人が善良な宇宙人であることを知っていたため、銀河大連邦の話は真実であるという意見を述べた。

矢的「いえ、僕は彼等を信じます。現に彼らは友好的だったじゃないですか」

「友好的だって!?俺達を動けなくした武器を使ったんだぜ!?」

「でも危害は加えなかったでしょ?アレは平和的な武器ですよ。ファンタス星人は善良な人です!」

「矢的隊員は彼らをご存じなんですか?」

「いや…そんな気がするってことだけですよ」

それでもファンタス星人が本当に悪意のない宇宙人なのかは定かではなく、明日に各国の首脳が銀河大連邦への参加についての会議を行うことが決定。
彼らが残した資料はUGMによって至急分析され、徹夜で検討された。


そして、各国の新聞社からの問い合わせが殺到する中、分析に一段落ついたUGMの隊員たちは夜明けのコーヒーを飲みながらファンタス星人の資料について話し合う。

分析した結果、資料の内容は地球人達の生活に余裕を持たせる都市建設のための設計図など、人類の心に憎しみが消えて争い事がなくなることに繋がるといったものばかりであり、
「どの資料も完全に理にかなってる」「この資料のとおりにいけば本当に地球は楽園になるよ」「ユートピアは近いって感じだな」等、ファンタス星人が言っていたことに嘘はないという意見が多かった。

そんな中、キャップは「ユートピアは他人から与えられるものじゃなくて自分たちの手で作っていくものだと思っていたんだがなぁ…」と呟くが、
「人類が幸福になれるんだったら、与えられようが与えられまいが関係ないじゃないですか?」と反論され、最初半信半疑だったUGMもファンタス星人や銀河大連邦に肯定的な姿勢に傾いていった。

その後UGMが調査した資料のデータを元に東京にて銀河大連邦への参加についての会議が行われ、会議の結果全員一致で銀河大連邦への参加が決まった。


しかしその直後、以前から謎の視線を感じていた矢的が帰宅途中にレーザーガンを所持した謎の刺客に襲われる事件が発生。
矢的は刺客を返り討ちにした上、謎の視線の正体と思われる、自分を尾行していた小型のメカも撃ち落とすが、その刺客の身体からは機械の部品が覗いていた。
襲撃の後、矢的はその事実を伝えた上で、刺客の残骸をUGM本部に運び込んで精査してもらう。
その結果、刺客は精巧に作られたアンドロイド、つまり人間そっくりに作られたロボットであること、小型メカのカメラなどの部品は地球で作られたものでないことが判明。
誰が何の目的でこれらを矢的のところに差し向けたのかを突き止めるため、電子頭脳の集積回路は分析されることとなった。

そんな中、宣言通り再びやって来たファンタス星人のUFOは、出迎えたスペースマミーによって防衛軍極東ゾーンの空港に誘導された。
UFOから降り立ったファンタス星人たちは、取材陣に囲まれながら各国首脳やUGMの隊員らと握手を交わした。
矢的も握手を交わすが、矢的を含むUGM隊員たちは一様に彼らの体温を非常に冷たく感じた。
ファンタス星人について知らない隊員たちは地球人より体温が低いだけとしか思わなかったが、唯一ファンタス星人は体が温かいと聞いていた矢的だけが違和感を持ち、
矢的は他の隊員のように本部に戻らず、ファンタス星人達の跡を追っていく。

そして地球が銀河大連邦に加入するための調印式が開かれる会場に潜入した矢的は、ウルトラマンとしての透視能力でファンタス星人を調べる。
その結果、彼らの身体は、先日自分を襲ってきた刺客同様に機械で構成されていることが分かった。彼らもアンドロイドであったのだ。
矢的はそこにいるファンタス星人は偽者だと告げながら式に乱入し、彼らに掴み掛るが、騒ぎを聞きつけた警備兵にすぐさま捕縛されてしまう。
事情を知らない地球側の首脳陣から突然の無礼を謝罪されたファンタス星人は「どこにでもああいう若者はいるものです」と取り成すが、その態度は同時に矢的を嘲笑うかのように見えた。


式を妨害したとみなされた矢的は牢屋に拘束され、ファンタス星人を名乗る謎のアンドロイドの好きにさせないためには牢屋から一刻も早く脱出すべきだが、
武装も没収された現状、脱出するにはウルトラマン80に変身する以外の方法がなく、看守が目を光らせている状態でそうすれば正体がバレてしまうため、手をこまねいていた。

するとそこに、怪しげなライフルを手に持った二人組のファンタス星人が現れ、矢的に銃を突きつけた。

フッフッフ、ウルトラマン80覚悟してもらおうか

看守を眠らせて矢的の牢屋に忍び込んだ彼らの目的は、ウルトラマン80こと矢的の暗殺であった。
絶体絶命の危機に、しかし矢的は怯えることなく、鋭く彼らに誰何する。

お前達は何者だ!

ご覧の通りファンタス星人さ

嘘だ!お前達はアンドロイドだ!!本物のファンタス星人をどうした!!

フッハハハ…彼らは滅んだ!

滅んだ…!?

矢的が見抜いた通り、地球にやってきたファンタス星人の正体はアンドロイドであったが、彼らを作ったのは他ならぬ本物のファンタス星人であった。
彼ら曰く、矢的が知る本物のファンタス星人たちは自分たちに似せたアンドロイドを作り、労働を全て彼らに任せて自分たちは遊び呆けていたが、
やがて自我を持ったアンドロイドたちの反乱に遭った彼らは自ら作ったアンドロイドに滅ぼされてしまうという末路を辿り、
アンドロイドたちは、他の星や宇宙人にこの反乱のことを隠し、周囲に悟られないままに本物のファンタス星人とすり替わってファンタス星を支配した。

その後、かつて本物のファンタス星人にこき使われていたことから、生物、特に人間というものを軽蔑していたアンドロイドたちは、
「アンドロイド(ロボット)による宇宙支配こそが至上」という歪んだ使命感に基づいて行動を始めており、
地球に持ってきた銀河大連邦への参加の話も、実のところは「人間」である地球人を自分たちの奴隷にするための餌であったのだ。

彼らは「ちょっと甘い面を見せればすぐにその気になる浅はかな生き物」と見下す地球人の抵抗など取るに足らないと高をくくっていたが、
想像を遥かに超えた力を持つウルトラマン80は流石に危険視しており、先日の矢的襲撃事件も計画の障害となる80を排除しようと目論んだ彼らが起こしたものであった。

それらの事実を告げた後、アンドロイドたちは変身できない矢的を射殺しようとするが、間一髪のところでUGMのイトウチーフが乱入。
暗殺隊のアンドロイドの電子頭脳の分析によってファンタス星人の真実が判明したことで、UGMはその真実を一足早く見抜いた矢的を保護すべく動いていたのだ。
そしてチーフの射撃によってアンドロイドのうち一体は倒されるが、リーダー格と思われるもう一体は逃亡。
地球人奴隷化計画が失敗したことを受け、乗り込んだロボフォーによる地球人殲滅作戦に舵を切った。


ロボフォー

奴隷作戦は中止だ!地球人を皆殺しにしろ!

全長:40メートル
体重:9万キログラム
別名:戦闘円盤
出身地:ファンタス星

ファンタス星人を名乗るアンドロイドたちが乗ってきた巨大UFO。
通常時は円盤状の移動形態を取るが、戦闘時には下部が伸びて巨大なメカハンドが展開された戦闘形態に変形する。

物語冒頭でUGMの戦闘機を操縦不能とせしめたストップ光線や、攻撃用のレーザー光線「リアンレーザー」の他、
ミサイル、ロケット、リング上の拘束光線などの多彩な武装を持ち、地球側の通常兵器ならば一方的に蹴散らせるほどの戦力を誇る。
また、バリアーなどを展開する様子はないが、コマの様に回転することで相手の光線技を無効化できる機能も付いている。


活躍

計画と正体を暴かれたファンタス星人が乗り込み、通常形態から戦闘形態に移行。地球人を殲滅すべくまずは駆けつけた地球防衛軍の戦車を攻撃した後、
出撃してきたUGMの戦闘機をまたしてもストップ光線によって操縦不能にし、街を破壊しながらトドメを刺そうとするも、そこに現れたウルトラマン80に防がれてしまう。

ウルトラマン80め…!殺してやる!

空中戦を仕掛けてきた80を拘束光線で動きを封じて追い詰めるも、渾身の力で拘束を脱した80のイエローZレイとサクシウム光線を立て続けに受けたロボフォーは操縦不能に陥り、
トドメのバックルビームを受けて黒煙を噴きながら地上へ墜落。
友好宇宙人の皮を被ったアンドロイドたちも、その歪んだ目論見と共に爆発の中に消えた。

こうして地球人はアンドロイドたちに奴隷化、あるいは滅亡させられるという窮地を脱したが、同時にユートピアの夢も閉ざされてしまった。
しかし、矢的はキャップが言っていた「ユートピアは自分たちの手で掴むもの」という言葉を改めて認識するのであった。

矢的「やっぱりユートピアは自分たちの手で作り出す者だったんですね」

ナンゴウ「何十年掛かろうと、何百年掛かろうとな」


ナレーション「そう、人類には明日がある」
「全ての人々が幸せになるためには我々人間同士の努力が必要なのだ」
「猛達はそのことをしっかり胸に刻みつけていた」


余談

  • ファンタス星人は2020年現在他媒体への出演はないが、ロボフォーはニンテンドーDSのゲーム作品『怪獣バスターズ』に登場しており、通常のロボフォー以外にも毒攻撃をもった緑のタイプや飛行スピードが強化された音速タイプなど様々なバージョンのロボフォーが登場している。

  • ロボフォーはいわゆる敵の星人が操る円盤ではあるものの、今回の登場怪獣枠のような扱いをされており、一種の円盤生物に似たような立ち位置にあたる。

  • アニメ『SSSS.GRIDMAN』第10話にて、UFO繋がりでロボフォーの怪獣フィギュアが映っており、さらに円盤生物のフィギュアも置いてある。



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最終更新:2020年10月22日 15:49