オメガスプリーム(G1)

登録日:2020/12/10 (木曜日) 22:38:13
更新日:2024/03/19 Tue 19:54:34
所要時間:約 4 分で読めます





復讐果たせる、この時を待っていた!


オメガスプリームとは、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の登場人物である。


CV:玄田哲章(G1)、江原正士(2010)



【概要】

サイバトロンの一員。
我らが総司令官コンボイ曰く、「最も大きな友人」とのことで、合体戦士を除く単騎のトランスフォーマーとしては最大級の大きさを誇る。
バイザーで覆われた頭部等、まるで宇宙服を着た巨人のようなフォルムが特徴。
その巨漢と何物をも恐れぬ勇猛さから敵からは恐れられ、味方からも怖がられつつも頼りにされているが、本人は周りにやや無関心な態度をとっている。
それにはある理由があって…


35話「オメガ・スプリームの秘密」にて、コンボイに自身の過去を話した。

かつてセイバートロン星で暮らしていた頃、オメガスプリームはセイバートロン星で最も美しい町である「クリスタルシティ」の警備員として働いており、
町を愛していた彼は自分の仕事に誇りを持って笑顔を見せていた。
また、かつては善良な性格であったがその時から胸にデストロンのエンブレムが堂々とつけられている作業チーム・ビルドロンとも友人だった。*1

だが宇宙支配を企んでいたメガトロンは、ビルドロンの建築技能に目をつけトランスフォーマーのプログラムを書き換えて操る装置「ロボスマッシャー」を使いその支配下に置く。
その結果、クリスタルシティは破壊されオメガスプリームは怒りビルドロンを捕まえて修理しようとするが力及ばず。
自身もロボスマッシャーの餌食になりかけるが、九死に一生を得る。
しかしそれを受けた後遺症で感情はおろかビルドロンへの友情すらも失ってしまい、復讐心だけが残ってしまった。

それからはビルドロンが相手になるとコンボイの命令も無視して突っ走ってしまうこともあったが、
コンボイから「地球をクリスタルシティと同じ道を歩ませたいのか?復讐というちっぽけなもののために!」と諭され、襲撃してきたモンスターから地球を守るべく奮闘、撃退する。
戦い終わって語り合うコンボイとオメガスプリーム。


いつの日か君にもわかる時が来る。
人生には復讐よりも大切なものがあるってことをな。

その日、きっと近い……。


そう語るオメガスプリームの目からは、涙が……。


「友人を敵に洗脳され、その友人に騙されて自分も洗脳されそうになったあげく、後遺症によって感情を失った上に、かつての友情が洗脳した張本人以上への復讐心へと変わり果てた」という初代アニメにおいて屈指の悲惨で陰鬱な設定の持ち主である。


【戦闘能力】

武器は右手の三つ指のクローと左手のビーム砲。
右腕は重さ30万トンの物体を持ち上げるほどの腕力を持つ。
また、後頭部にもビーム砲が仕込まれている。
その巨漢故に動きは鈍いが、ただの格闘でも十分な破壊力を生む。

トランスフォーム形態は宇宙ロケットとロケット基地と戦車。
この3つへの形態を使い分けるわけではなく、この3つへと分離変形する。
主人格はロケットにある模様。

両腕は胴体から分離し宇宙ロケットに変形。
当然大きさの概念を無視して内部に仲間達を乗せて飛ぶことができ、スペースブリッジのないサイバトロンにとっては重要な宇宙航行をこなす。
ただ、長距離飛行するとエネルギーの消耗が激しく、現地でエネルギーを補給しなければならない。
無理して地球からセイバートロン星に向かった結果、大破して修理する羽目になった。

絶縁性能もそこまで高くないのか、電気モンスター・クレムジークの手によって撃墜されてしまうこともあった。

下半身は発射ステーションに変形、レールの上を上半身が変形した戦車を走らせている。
レールはある程度自在に動かせるのか、崖に伸ばして仲間達を対岸まで運ぶことができる。

ちなみに、ロケットだけで遠くの地に行った時でも基地と戦車がどこからかワープしてきてロボットモードに変形することができる。


【玩具】

当初はタカラとは関係ないトイボックス社の「スーパーチェンジロボ メカボット-1」のリデコとして発売。
それ故に放送当時では日本で未発売だったが、タカラトミーが合併後にトミー社内にオメガスプリームの金型が存在していたため、復刻版が発売されている。
電池を内蔵し、発光・走行ギミックが内蔵されている。

後に「トランスフォーマーシージ」にてG1同様の変形ギミックを搭載したオメガスプリームが発売。
電動ギミックはないものの、最大級の大きさを誇る「タイタンクラス」であるため、同クラスの「レジェンズ」のダイナザウラーやフォートレスマキシマス並みにデカい。
マイクロマスターのカウントダウンとブースターエフェクトも付属している。


【余談】

「オメガ・スプリームの秘密」は、前述した話の流れを見れば分かると思うが総天然ボケ状態の初代アニメの中でも非常に真面目で、シリアスな回であるといえる。
オメガスプリームの過去の悲壮さもだが、慈愛大帝であるはずのメガトロンがかなり非道な行為を行っていたりするのもシリアス度に拍車をかけている。唐突に登場したモンスターなど、ぶっ飛んだ展開がないわけではないが。

オメガスプリームはコンボイ司令と同じ玄田氏が演じている。二人きりで会話するシーンは若干声色を変えているため、キャラの演じ分けに問題はない。

900万年前のセイバートロン星には警備用巨大ロボット「ガデプ」が、さらに昔のクインテッサ星人が支配していた時代にはクインテッサ配下の巨大ロボット「ガデポ」がおり、どちらもオメガスプリームのロボットモードにそっくりなのだが、三者の関係は未だにはっきりとしていない。


項目、プライベート。追記、修正したくない。

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最終更新:2024年03月19日 19:54

*1 別の回ではメガトロンに作られた描写もあることから、彼らは将来的に洗脳される運命だったとも言えるかもしれない