ウォーフォーサイバトロントリロジー(トランスフォーマー)

登録日:2021/04/20 Tue 20:07:00
更新日:2021/04/30 Fri 04:58:41
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ウォーフォーサイバトロントリロジー(War for Cybertron Trilogy)とは、トランスフォーマーシリーズの玩具シリーズの1つである。

概要

G1キャラクターを中心にリメイクするハイエイジ向け展開、「ジェネレーションズ」のラインで、2019年展開の『トランスフォーマーシージ』、2020年展開の『トランスフォーマーアースライズ』、2021年展開の『トランスフォーマーキングダム』の3シリーズからなるトリロジー(3部作)である。

「シージ」の前年にあたる『パワーオブザプライム*1(以下Potp)』以降、日本独自の展開は一部を除いて終了しており、今回も海外の商品がそのまま日本でも発売される。
「Potp」では、一部に塗装ではなくシール(それも貼り方が割と雑)を使っていたり、若干不満点が残る仕様もあったが、今回は塗装のみに戻っていることなどもあってか、全体的に高評価を受けている商品が多い。

ちなみに、塗装に関しては一部商品でウェザリングによる汚し塗装が施されているものがある。
これは「シージ」の背景ストーリーがセイバートロン星で繰り広げられる泥沼の末期戦である事に基づいたもので、舞台を地球に移した「アースライズ」以降激減しており、事実上「シージ」と後述のNETFLIXシリーズ限定の仕様になってなくもない。

玩具のクラス*2にもテコ入れが入っている。1つはクラスのあり方の見直しである。
これまではサイズごとで決めることが大半であったが、「シージ」以降「TF自体のサイズより一回り大きいクラスに分類し、その分パーツなどを増やす」という手法が出てきた。
例として、「アースライズ」のオプティマスプライムは、オプティマス本体はボイジャークラス相当のサイズながら、基地遊びができるコンテナが追加され、一回り大きいリーダークラスで発売されている。
もう1つ、純粋にクラスの新設が行われた。1つはリーダークラス以上の大型商品、「コマンダークラス*3」である。そしてマイクロンに近い小型の「バトルマスター」「マイクロマスター」が追加されている。これに関しては後述。
さらに「キングダム」でデラックスより少し小さい「コアクラス」も追加された。基地遊び用に制作されたクラスで、すでに別クラスで出たTFの小型版がほとんどだが、ラットルなどの小型TFもこのクラスに分類されることがある。

3部作通じて、組み替え遊びに特化しているのが特徴。TF自身に5㎜ジョイントが多くあり、さらに「バトルマスター」「マイクロマスター」「ウェポナイザー」「フォッシライザー」などのTFが組み替え遊びの幅を広げる。
「バトルマスター」はターゲットマスターなどのリメイクで、単体で武器に変形するのが特徴。また、同シリーズの他武器にも取り付け可能なエフェクトが付属する。
「マイクロマスター」は80年代末期にあった同名シリーズのリメイクで、2体の小型TFがセットになっており、単体でビークルからロボットへの変形ができるうえに、2体を合体させて武器になるという内容である。
「ウェポナイザー」は組み替え変形である代わりにバラバラになったパーツは他のTFに取り付け可能という代物である。今のところ全商品がデラックスクラスである。
「フォッシライザー」は「キングダム」で初登場した恐竜の化石から変形するTFで、デラックスクラスのものはウェポナイザー同様のバラバラになるつくりである。コアクラスのものは普通の完全変形TFである。

サブラインとして、「NETFLIXシリーズ」というシリーズもある。後述するアニメに登場するTFの再現を目指したシリーズで、三部作からのリデコやリカラーによる商品展開が行われる。
同名キャラのリペイント版の場合、汚し塗装もかなり強く施されているため、好みが分かれるかもしれない。

日本では前述のとおり国内独自のアレンジは施されておらず、海外版と同一な内容である。
「アースライズ」以降、売り上げ低下が祟ってかタカラトミーモール*4限定品が大幅に増えており、アイアンハイドやプロールなど、著名なキャラクターですら限定販売となっている。
「キングダム」ではビースト戦士がすべて一般販売されるなど、ある程度は改善されたが、ほとんどのコアクラスやフォッシライザーがモール限定だったりする。


各シリーズについて

トランスフォーマー シージ

2019年展開のシリーズ。G1のTF達のサイバトロン星(セイバートロン星)にいたころの姿を商品化している。そのためか全体的にSFチックである。とはいえある程度は地球の車に似せたデザインであり、変形後は比較的お馴染みな感じになっているのだが。
「C.O.M.B.A.Tシステム」(Cybertronian Omnifunctional Modular Battlefield Assault Tech System)を内蔵したTFが多い…なんかカッコ良さげだけど、要は5㎜ジョイントとエフェクトパーツを組み合わせた遊びのことである。

SF感もありながらG1コンボイに限りなく近づけたオプティマスプライム、カウンタックっぽいビークルから適度な難易度で変形するサイドスワイプ(ランボル)、タイタンクラス*5で発売された再現度の高いオメガスプリーム、珍しくユニクロン三部作出典のギャラクシーコンボイ*6など、第1弾から魅力的なラインナップが販売されている。

余談だが、前述のとおり2019年のシリーズなのだが、日本展開に限ると2021年発売商品もある*7

トランスフォーマー アースライズ

2020年展開のシリーズ。地球に到着してからのビークルを再現したシリーズ。そのため、G1お馴染みのデザインをうまく再現している。
新たに「A.I.R. Lockシステム」(Adaptable Interconnection Retrofitter Lock System)搭載TFが追加された…要は足場用のジョイントが追加され*8、基地遊びの楽しみが増えた。
「バトルマスター」にもシールドやA.I.R. Lockシステム用の床に変形できるTFが追加されている。
ウェポナイザーにも基地に変形するものが追加されているのが特徴的である。

完全にG1調デザイン+コンテナのついたオプティマスプライム、ヘケヘケ版をブラッシュアップし、久々にF-15(風)に変形するスタースクリーム、タイタンクラスのスコルポノック(メガザラック)、とうとう商品化されたクインテッサ星人などが発売されている。
特筆すべきは限定品の「センチュリオンドローン」で、これにはG1アニメをイメージした16種類のアイテムが付属し、さらに遊びが広がる*9

一方で、「シージ」からのリデコの都合や、ロボットモードとビークルモードのスタイル両立のためとはいえ、変形の過程で車両の一部を一度取り外したり、丸々余剰になるパーツがあったりなど無茶な変形をさせる商品も露骨に増えており、この辺りは賛否両論。
中でもアーシーは、フューチャーカーから細身の女性型に変形するという難しさがあるとはいえ、ビークルモード時に表に出る体のパーツがゼロと言う潔いまでのガワ変形であり、そのうえガワの後ろ半分強を丸々取り外して*10ホバーボードと言い張るという壮絶な変形をして見せた事で界隈に衝撃を与えた。
その上、問題点ほぼそのままでリデコされエリータ1になったり、「キングダム」で再販*11されたりと妙に使いまわされている。ほかに再販するやつあるだろ。

トランスフォーマー キングダム

2021年展開のシリーズ。これまでのG1に加え、初代ビーストウォーズもテーマとなっている。世界観的には、オートボットとマキシマルズ(BWのサイバトロン)、ディセプティコンとプレダコンズ(BWのデストロン)が共闘して戦う、というストーリーになるようだ。

前述のとおり、デラックスクラスより小型のコアクラスが追加。コンボイやメガトロンで基地遊びが楽しめる。

新システムは「F.O.S.S.I.L.テクノロジー」(Fossilized Osteo-Skeletal Shield Integration Loadout Technology)…要は前述したフォッシライザーを使った組み替え遊びのこと。
フォッシライザーはリメイクにしては珍しく全員新戦士である。

帰ってきたイボンコ…もといオプティマスプライマル(ビーストコンボイ)、なんと恐竜の外皮が丸々軟質素材の千葉トロンビーストメガトロンをはじめとして多くのビースト戦士がリニューアルされる。
G1キャラだと、ワーパスやごっつんこー!じゃない方のインフェルノなどが登場している。

もしかしたら続編のメタルスや和製独自展開のネオのリメイクが来るかもしれない。リターンズは恐らくないだろう。

NETFLIXシリーズ

NETFLIXで配信されたアニメ、「ウォー・フォー・サイバトロン」シリーズの商品化を行うシリーズ。
トリロジーではないが事実上トリロジーと同じ第4のシリーズといえる。

前述のとおりトリロジーの色替えや汚し塗装の大幅追加(ないものもある)、リデコで展開されるシリーズだが、クリフのリデコでフォルクスワーゲンビートルに変形するバンブルビー、アーシーのリデコでエリータ1など、(リデコとはいえ)このシリーズ独自の商品化もある。

特筆すべきはサウンドウェーブで、「シージ」でサイバトロン星の宇宙船として商品化されたのをリデコして、G1同様のラジカセに変形できるようにしている。

また、ミラージュ(リジェ)は本来オートボットのキャラであるが、なんとNETFLIX版はディセプティコンになっている。
一見リジェはもう俺たちの仲間ではないんだ!と思うかもしれないが、実はアニメだと作戦のために色を変えてディセプティコンに変装したに過ぎない。というと、裏切り者じゃなかったのか!
すぐバレたうえに、この姿の出番自体も少ないが。

また、同じような内容でも値段が若干安い。汚し塗装に抵抗がなければ、こちらを買うのもあり。


アニメ

NETFLIX独占で配信されたCGアニメ。第一章「シージ」が2020年7月30日に、第二章「アースライズ」が同年12月30日に配信されている。

サイバトロン星でのオートボットとディセプティコンの終わりのない戦いを描いた本作ではデザインは玩具に非常に忠実に描かれている。
どれくらい忠実化というと武器を取り付けるための5㎜ジョイントがそのまま空いているレベルである。

なお、ビーストウォーズ以降のアニメにしては珍しく吹き替えもドシリアス。アドリブのおふざけは一切ない。


追記・修正は体の5㎜穴に武器を装備し、基地に変形し、化石を身にまとってからお願いします。

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最終更新:2021年04月30日 04:58

*1 そちらも海外展開のみだが、「コンバイナーウォーズ」、「タイタンズリターン」と合わせて3部作扱いである。

*2 トランスフォーマーの玩具をサイズやコストごとに分類したもの。

*3 2010年代前半の簡易変形ライン、「サイバーバース」にも同名のクラスがあるが、別物。

*4 プレミアムバンダイのようなネット通販サイト。

*5 もっとも大型のクラス

*6 設定上はオプティマスの強化形態だが。

*7 海外では2019年に発売されている。

*8 「シージ」のオメガスプリームなどにも存在していた。

*9 オプティマスのローラーもこっちで補完されている。

*10 一応外さなくても背負うガワが巨大化するだけで変形自体は可能。

*11 日本ではされていない。