登録日:2021/05/19 Wed 23:15:00
更新日:2025/02/22 Sat 23:19:29
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マスターソード!!
ビッグモード!!
トランスフォォォォォムッ!!!
フォートレスマキシマスとは、
トランスフォーマーシリーズに登場する超大型トランスフォーマーのことである。
概要
トランスフォーマーの中には小型ロボットが変形して頭となり、各種ビークルや獣型ロボットなどのトランステクターと合体することで1体のロボットとなる「
ヘッドマスター」という派生種族がいるのだが、フォートレスマキシマスはその上位版にあたる「ダブルヘッドマスター」である。
頭部に変形する小型ロボット、
「セレブロス」が合体(ヘッドオン)した中型ロボット
「フォートレス」が、さらに超大型戦艦のトランステクター
「マキシマス」の頭部に変形合体(掛け声は「ビッグモード、トランスフォーム」)することで「フォートレスマキシマス」となる。
少しややこしい。
G1時代の巨大トランスフォーマーの例にもれず要塞基地形態「シティマキシマス」にも変形が可能である。
最大の特徴はその
大きさ。ロボットモード時の全高はなんと
3キロメートルともいわれており、「スクランブルシティ」であり移動要塞にも変形するメトロフレックスよりも大きい。歴代の司令官の中でも
最大なのは間違いなく彼だろう。
しかし、トランスフォーマーとしてみれば惑星サイズのユニクロンやプライマスなど、規格外な連中がいるわけだが。
各作品での活躍
ザ☆ヘッドマスターズ
声:沢木郁也
和製TFの記念すべき1作目、『
トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』では、
ロディマスコンボイに続くサイバトロンの三代目司令官として登場。
第2話「マスター星の謎」で通常形態のフォートレスとして初登場、フォートレスマキシマスとしての活躍は第13話「ヘッドオン!!フォートレスマキシマス」から。
メガザラック率いるデストロンのヘッドマスターを追って仲間のサイバトロンヘッドマスターと共に地球へと訪れる。チャーとは旧知の友人にあたる。
基本的にフォートレスの形態で活動しており、セレブロスの姿は第7話「400万年謎のベール」の
回想シーンでしか登場していない。
元々は科学者であり、それゆえか性格も平和主義者で争いを好まない。そのためフォートレスマキシマスとして戦いに参加することはほとんどないが、いざというときには愛剣「マスターソード」(
某謎解きゲーに登場する伝説の剣ではない。)を手に取り戦う。
マキシマスの艦長だけあって操縦テクニックは見事なもので、合体できなくてもその操縦テクだけである程度メガザラックとやり合える。
子供好きなところがあり、ダニエルに対してはスパイクに代わって父親のように振る舞うことが多く、第6話では負傷しているスパイクの代わりに隕石爆破に向かうもそれを目前にして急に不安になり泣き出してしまったダニエルを変顔(?)で元気づけている。
マスターソード
マスターソード……王者の剣。
それは、正義の王者のみに与えられる。
だが、超エネルギーを必要とするため、一度使うとしばらくはその威力を発揮できない。
マスターソードとは、フォートレスマキシマス形態にトランスフォームするための起動キーのような物である。
フォートレスは、マキシマスのブリッジ内に収められたこの剣を抜いてヘッドモードにトランスフォームし、マキシマスと合体する(この時、ソードの刃部分がトランステクターと合体するジョイントになる)。
そのためマスターソードはフォートレス形態時の武器としては使われず、手持ちの小型銃の射撃で応戦する。
フォートレスマキシマス形態になると起動キーとしてのマスターソードとは別の、その巨体に合わせた巨大なマスターソードが伝送され、必殺の剣となる。
先述の通り争いを好まない気質もあって基本的にはフォートレスマキシマス形態になってもマスターソードでの白兵戦が基本で、身体各所に有る重火器類は基地や戦艦形態では使うがフォートレスマキシマス形態ではあまり使わない。
戦艦形態の艦橋部分に取り付けられたビーム砲は、フォートレスマキシマス形態では取り外されて光子ライフルマスターショットとして使用可能だが、手持ち武器としては一度も使われず、戦艦形態の時にヘッドマスター達が取り外して大型ビーム砲として使う事が多い。
フォートレスマキシマス形態はエネルギー消費が激しく、一度使用すると再使用にはマスターソードにエネルギーが溜まるのを待たなければならないという欠点があり、一方でメガザラックには合体の制約が無いため、合体できない間にメガザラックの襲撃を受けてピンチに陥る事もあった。
フォートレスマキシマス形態の登場回数は13、15、19、21、23、26、31、35話の合計8回。
漫画版では『超神マスターフォース』6話にも、フォートレスの姿でのみ登場している。
地球のサイバトロンをアセニア星に招待し、ジンライへの総司令官の引き継ぎを行った。
ザ・リバース
声:ジョニー・ハイマー/
成田剣(セレブロス) スティーブン・キーナー/安井邦彦(フォートレスマキシマス)
初代からお馴染みの人間キャラクター、スパイクと協力することでフォートレスマキシマスを操る。
これを踏まえてか、「レジェンズ」のエクセルスーツスパイクはヘッドマスターとしてセレブロス(日本でいうフォートレス)の頭部に変形するようになっている。
争いを好まないのはザ☆ヘッドマスターズと同様。しかし、サイバトロンらしく怒ると感情的になる一面もあったりする。
トランスフォーマーGT
GTシスターのヒイロをパートナーとし、大型剣「マスタージャッキソード」を手に戦う。
トップクラスのパワーを持つが、フォートレスマキシマス最大の特徴である「大きさ」は失われ、他のトランスフォーマーと同程度のサイズになっている。
アメコミ
IDWのアメコミ 、「Last stand of Wreckers」や「More than Meets The Eye」にも登場するが、大きさは普通のTFと同じくらいで、変形モチーフもSF戦車である。
オートボットの刑務所「ガーラス9」の所長を務めていたが、オーバーロードに敗れ、捕まってしまい3年ものあいだ陰惨な拷問を受け続ける羽目になってしまった。その後、レッカーズによって救出されるも、
PTSDにかかってしまう。
玩具
ザ☆ヘッドマスターズ当時の玩具は、12800円と当時どころか現在のトランスフォーマーまで見ても高額な値段で発売された。
高額な値段ゆえに玩具も非常に巨大で、当時のトランスフォーマーの中で最大どころか、25年以上ものあいだこれを上回る大きさのトランスフォーマーはいなかった。
当時の玩具の広告でもその大きさを強調しており、「メトロフレックスの3倍」を宣伝文句としていた。
ダブルヘッドマスターギミックもしっかり再現されているうえ、後述のサポートメカ「コグ」も入っている。
2013年発売の「トランスフォーマージェネレーションズ」にて、新クラス「タイタンクラス」として発売された「メトロプレックス」により、ようやく最大記録を奪われた。
2016年のヘッドマスターがテーマとなったシリーズ「タイタンズリターン」にて遂にタイタンクラスのフォートレスマキシマスが発売。
関節などの一部パーツはジェネレーションズ版メトロプレックスから流用されているいわゆる
リデコ商品である。
ダブルヘッドマスターギミックはもちろん再現、さらにライト&サウンドギミックもあり、非常に豪華な内容となっている。
日本では「レジェンズ」の商品として発売。音声が日本仕様になっているうえ、タイタンズリターン版になかったマスターソードが新規に付属する。
さらに、沢木郁也氏の新録音声や『ヘッドマスターズ』本編において変形時に流れたOPのインスト
BGMも追加されている。
ダブルヘッドマスターギミックの恩恵でリデコ元から少しだけ背が高くなり、再びメトロプレックスから最大記録を取り戻した。(2021年に WAR FOR CYBERTRON ユニクロンにその座を奪われたが)
カバヤより発売の「トランスフォーマーガム」、「DXトランスフォーマーガム」にもラインナップ。後者は3つ集めることでフォートレスマキシマスが完成する仕様になっている。
「トランスフォーマーGT」のGT-Rマキシマスは他のGTTF同様「オルタニティ」のコンボイのリデコであり、ヒイロとセットで発売されている。
関連キャラクター
コグ
フォートレスマキシマスのサポートメカ。2台のマシン「ガスケット」と「グロメ」が合体することによって、1体のロボットに変形する。
組み替え変形であるが、それを逆手に取りパーツをフォートレスの武器として装備させることが出来たり、ビークルモードでフォートレスマキシマスの足から射出出来たり、ヘッドマスターを搭乗させることが出来たりとオマケの割にプレイバリューが高い。
グランドマキシマスやブレイブマキシマスでも名前を変えて登場している。
タイタンズリターン(レジェンズ)版では残念ながらオミットされているが、『
トランスフォーマー シージ』にて単独でリメイク。
こちらも組み替え変形であるが、バラバラにすることで他のTFの強化パーツとなる「ウェポナイザー」ギミックを持っているのが最大の特徴。ビークルモードは当然ガスケットとグロメに分離するが、再度合体させることで、大型ビークルとして遊ぶことも可能。
ヘッドマスター搭乗ギミックは削除された。
『
トランスフォーマー 最後の騎士王』に登場する
イカれた執事「
コグマン」とは名前が似ているが、直接のリメイクキャラクターではなく、無関係。
強いて共通点を上げるなら同じサイバトロン(オートボット)であることと、コグマンはヘッドマスターなのに対し、コグは(ダブル)ヘッドマスターの「サポートメカ」であるところか。
余談だが、「タイタンズリターン」「レジェンズ」のセレブロスをTLKシリーズのコグマンのトランステクターにヘッドオンさせる、あるいは逆にコグマン本体をフォートレスにヘッドオンさせることが出来る。
グランドマキシマス
CV:沢木郁也
『
トランスフォーマー 超神マスターフォース』第22話「生か死か?絶体絶命ライトフット」で初登場。肩書は太陽系指揮官。
TF形態では第27話「ゴッドジンライ・月面の対決」から。フォートレスの色違いの弟だが、身長は35メートルに縮小している。
小型ロボットの
「グラン」(セレブロス相当のキャラ)が中型ロボット
「グランド」(フォートレス相当のキャラ)に、さらに戦艦
「マキシマス」の頭部に変形合体する。
身長が縮小している事もあってか、兄とは違い、エネルギーを溜めなくても自由に変形合体できる様子。
玩具ではグランドのプリテンダースーツが追加され、色と名前が変わったことを除けばほぼ同じ。劇中で使用しなかったマスターブレード(フォートレスマキシマスのマスターソードに相当する武器)も付属している。
劇中ではグランドは常にプリテンダースーツおよびグランドマキシマスの状態で登場しており、中型ロボ形態は第35話で披露したのみ。ホーク/メタルホークらのように人間態を披露することはなかった。
劇中ではマキシマス形態で上にゴッドジンライを乗せて飛行する事が多かった。ゴッドジンライ時にマキシマスに乗りながら互いの超魂パワーを上乗せさせることで、合体技
「超魂パワー融合・ゴッドキャノン」を発動。ブラックザラックが生み出した人工ブラックホールを吹き飛ばすだけでなく、オーバーロード&ブラックザラックを撤退させるほどの威力を見せつけた。
漫画版によると、
ジンライは昔サーファーでスケボーも上手かったため、マキシマスを自由に乗りこなせるとの事。また漫画版の最終決戦では、ゴッドジンライとオーバーロード、サイバトロンゴッドマスター4人、ヘッドマスターJr.6人をまとめて上に乗せていた。
またフォートレスマキシマスのマスターショットに相当する武器・陽子マスターライフルをゴッドジンライに貸した事もあった。
「レジェンズ」でもフォートレスマキシマスのリデコ商品として限定販売。
予約数が3000以上に達するとグランドのプリテンダースーツが付属する予定だったが、2000以上を越せなかったため見送られている。
ブレイブマキシマス
CV:喜山雅之
『
トランスフォーマー カーロボット』で登場した色違い。
「サイバトロンシティ」として懸賞品で発売された後、「ブレイブマキシマス」として一般販売された。
再販にあたり、一部武装が削除されている。また、海外では再販されていない。
小型ロボットの
「プラズマ」(セレブロス相当のキャラ)が中型ロボット
「ブレイブ」(フォートレス相当のキャラ)に、さらにサイバトロンシティの頭部に変形合体する。身長は350メートル。
また、
最終回に登場した
ゴッドファイヤーコンボイの切り札・スーパーゴッドソードは、マスターソードの流用である。
ドナリマス&グチリマス
タイタンズリターン(レジェンズ)版「フォートレス」のリデコで、音声ギミックなども新録されている。
それぞれが
ダウンタウンの2人の顔に変形する2体のヘッドマスターが付属し、松本の顔を使うと「ドナリマス」に、浜田の顔を使うと「グチリマス」になる。
ボディパーツは
巨大な藤原マネージャーの顔「巨大藤原ヘッドモード」に変形でき、セットにはないがマキシマスと合体することで巨大な藤原マネージャーというトンデモロボットになる。
また、当然ながらヘッドマスター自体も他のトランステクターと合体させることも当然可能で、カッコいいボディに松本や浜田の顔というこれまたトンデモロボットが出来上がる。
ただ、コラボ商品という媒体であることからTFにあまり興味がない層も購入することを考えると、高額商品であるマキシマスがいないとただの顔でしかないフォートレスより、単品で完結する乗り物のトランステクターの方が良かったかもしれない。
その他
『
トランスフォーマー アニメイテッド』では、エリートガードの基地という設定でシティマキシマスモードのフォートレスマキシマスが登場しており、名前もそのまま基地名として使われている。
追記・修正は全高が3㎞以上ある方にお願いします。
- ディスクシステム版ザ・ヘッドマスターズではグラフィックが思いっきりメトロフレックスと取り違えられていて、子供心に困惑した記憶。 -- 名無しさん (2021-05-20 03:03:00)
- 何故かコンボイ司令官にも偉そうにするやつ、「若さに任せて暴れまくれ!」 -- 名無しさん (2021-05-20 04:55:02)
- レジェンズだとバンブルとセットでスパイクが変形するセレブロスヘッドも付いてる -- 名無しさん (2021-05-20 04:57:06)
- DXガムだとコグが不在で、その代わりに何故か極小サイズのチャージャーとパワーグライドが付属。そいつら付けるならコグでええやん…… -- 名無しさん (2021-05-20 05:28:21)
- ↑3 チャーと同じご老人だからじゃないかな フォートレスはチャーとは友人だし -- 名無しさん (2021-05-20 13:38:28)
- シリーズの都合上仕方ないとはいえ、こうして見ると本当にコンボイ司令官以外は長続きしないね。むしろ何百万年も最前線で指揮を執ってた司令官が凄いのか -- 名無しさん (2021-05-27 20:54:12)
- キングジェイダーの遠い祖先? -- 名無しさん (2021-10-22 03:24:00)
- アメコミの機械だからOKを地でいったようなひどい設定が…鬼かな -- 名無しさん (2023-07-13 22:29:13)
- デカ過ぎて他のキャラと絡ませにくいからか本編ではメガザラック共々ロボット形態は小さめ(スクランブル合体戦士の3倍強ほど)に描かれていたな(戦艦形態はおそらく設定通りのサイズ) -- 名無しさん (2023-08-05 11:56:09)
- マスターフォースではグランドマキシマスはゴッドジンライと同じくらいの大きさになってたけど本当は2倍は大きかったのか(ゴッドの前のスーパージンライが) -- 名無しさん (2024-07-02 21:44:49)
- 途中で失礼、ゴッドの身長設定忘れたけどスーパージンライの身長が15メートルなので -- 名無しさん (2024-07-02 21:48:51)
- 当時読んだテレマガには、ゴッドジンライは25メートルって書いてあった(でもその号の先月号では20メートルって書いてあったんだよな…) -- 名無しさん (2024-07-02 22:54:42)
- 情報ありがとう、トランスフォーマーの大きさの設定や劇中の描写がいい加減なのはアメリカ制作も日本制作も変わらないなw -- 名無しさん (2024-07-05 22:32:17)
最終更新:2025年02月22日 23:19