デェムシュ

登録日:2021/02/17 Wed 11:51:21
更新日:2025/03/27 Thu 23:01:30
所要時間:約 5 分で読めます





黙っていれば、勝手な事を!!

貴様らは滅びるだけの猿!我らフェムシンムとは格が違うわ!!


デェムシュとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武』に登場する敵怪人。

CV:杉田智和
スーツアクター:佐藤太輔

身長:250.0cm
体重:191.0kg
特色 / 力:高い知性と独自の言語、装甲化した外骨格、優れた身体能力、火球攻撃


概要

ヘルへイムの森の支配者的存在・オーバーロードインベスの中で最初に登場した個体にして、フェムシンムの幹部の1人。
また、人類がオーバーロードの存在を知る切っ掛けとなった要因とも云える人物である。

「デェムシュ」という名前はフェムシンムの言葉で「深紅」を意味している。


人物像

赤い騎士のような優雅な姿をし西洋風の大剣を手にして戦うが、性格はそんな見た目とは真逆で極めて短気で好戦的。
おまけにプライドも高く、自身に敵意を向いた相手は必ず自らの手で仕留めようとするなど執念深い。
その好戦的な気質は、葛葉紘汰からは「戒斗と似た者同士」と評されるほど。だいたいあってる
ただし、最初はフェムシンムの言葉で喋っていたが劇中で徐々に日本語が話せるようになった事から、ただの脳筋というわけではない模様*1

ここまで見るとただの血の気の多い戦闘狂に見えるが、実際は強い者が弱者を痛めつけ、潰す事は当然の権利と考え、破壊活動を好む外道のような性格の持ち主。
地球人に対しては「猿」と称し、滅びるだけの存在として見下している。

過去にオーバーロードの強大な力を持った事で力に溺れ、自分こそが選ばれし者だと思い込んだ結果、他の同胞達を皆殺しにして自分達の世界を滅ぼす結果を招いている。
そのため、オーバーロード達の長であるロシュオからはレデュエ共々「我が臣下の者たちの中で最も強大な力を持ち、最も愚かしい者」として完全に見限られている。
ただし、ロシュオの話によれば、同族との殺し合いの末に生き残った豪傑であるらしい。
その好戦的な振る舞いは生来の気質に加え、「殺らなければ殺られる」という環境に置かれていた影響なのかもしれない。


戦闘能力

ヘルへイムの森の植物を操ったりインベスを使役化するなどのオーバロード特有の能力を持つ。
かなりの長さの大剣「シュイム*2を武器にして軽々と振り回すパワーの持ち主といった点以外にも、
自在に軌道を操れる太陽のような火炎弾を生み出す能力や、体をゲル化・気体化して行う高速突撃を利用した不意打ち・特攻攻撃を繰り出す。

この高い戦闘力で仮面ライダーバロンや新世代アーマードライダーである仮面ライダーマリカを圧倒し、今までのインベスとは別格の強さと能力でオーバーロードの強大さを見せつけている。


劇中の活躍

戦極凌馬、湊耀子、シド達が初めて発見したオーバーロードとして登場。
当初は人間と遭遇した際にはインベスを差し向けて行方をくらましていたが、凌馬からの指示を受けた戒斗が森にばらまいた国語辞典を挑発とみなし、自ら姿を現す。
その後はバロンのバナナ・マンゴーアームズを相手に全く怯む事なく攻撃し続け、今までのインベスとは桁違いの実力を見せつける。
が、新たな力を得てレモンエナジーアームズとなったバロンには押されて手傷を負い、一時撤退する。
それ以降、自身に傷を負わせた戒斗を「赤い奴」と呼んで復讐のために行動を開始。
戒斗を探し出すためにユグドラシルのベースキャンプを襲撃する。

アカイヤツ!ドコダ!?

研究員「しゃっ、喋った!?」

戒斗を探そうとその場に居合わせた紘汰と呉島貴虎と交戦。
その最中貴虎は初めてオーバーロードの存在を知り、紘汰が彼らにインベスの森の侵食を防ぐ希望を見出していたが、デェムシュはそれを本項目冒頭の台詞で切り捨てていた。
しかし、戦闘の途中にロシュオから脳内に直接戦いの中止を命じられて一時撤退。その後はその時の独断行動をロシュオに咎められる。

しかし、それでも腹の虫が治まらず、紘汰と呉島光実が戦っているところに乱入し、その時偶然クラックが開いた事で紘汰達の世界に侵入。
侵入後はこれまで溜まりに溜まった自身の鬱憤を晴らすために沢芽市で破壊の限りを尽くす。駆けつけた鎧武とバロンの2人を相手に凄まじい戦いを繰り広げる。


なぜそこまで人間を怨む!?

『怨む』だと!?思い上がるな猿どもめ!

じゃあなんで…!?

楽しいからだ!

フハハハハ!!ヌハハハハハハハ!!
敗北した弱者を潰す!それこそが勝利者の権利!強さの証!
この俺が求める全てだァ!!!

そうか…!ああ、わかったよ…!
お前を頼ろうとした俺がバカだった…!
今なら分かる…どうしてお前らの文明が滅びちまったのか!!

アァ!?ほざけェ!!

変身!!

一度は変身解除まで追いつめられるも、デェムシュとの問答を経て遂にオーバーロードと戦う覚悟を決めた紘汰が再変身したカチドキアームズと再び交戦。
一度は拮抗するもマリカの横槍もあってカチドキアームズに変身していた鎧武を変身解除に追い込み、紘汰に重傷を負わせた。
その後はアーマードライダー達から逃れているため、一度沢芽市の地下に潜り、そこで大量に繁殖したヘルへイムの実を偶然見つけ……。


デェムシュ進化体


待たせたな…。まとめて引導を渡してやる……!

身長:250.0㎝
体重:不明
特色/力:高い知性と独自の言語、装甲化した外骨格、優れた身体能力、火球攻撃、雷撃

地下で繁殖していたインベスの果実を大量に摂取した事で進化した姿。
両肩からは鉱物のような青白い角が生えたような姿に変化しており、以前とは桁違いの戦闘能力を発揮し、頭部の角から高威力の雷撃や火球を放つようになった。
火球は複数展開して飽和攻撃や連続発射も可能。

バロンを始めとするアーマードライダー5人の前に地下から現われ、全員をあしらうほどの強さを見せつけた。
しかし、そこに紘汰が駆け付けて極アームズに変身した事で戦況が一変する。

フォミブリョフォォォォ(舐めるなァァァ)!!


極アームズが繰り出すアーマードライダー達の武器による連撃に圧倒され、自分が倒そうとしていたバロンの技「スピアビクトリー(極スカッシュ)」で串刺しにされた挙句、トドメに「火縄大橙無双斬(極オーレ)」の一撃を受けて爆散。
今まで自分が猿と見下していた人類に倒される事実を認められぬまま滅び去ったのだった。

認めん…!認めんぞ!貴様のような猿如きにィッ…!!

しかし、そんな中デェムシュの捜索と救出という建前で、大量のインベスやヘルへイムの植物を操るレデュエがユグドラシルタワーを襲撃し占拠。
沢芽市には大量のクラックが発生し街がインベスの大群によって無法地帯となり、アーマードライダー達に強大なオーバーロードとの戦いが迫りつつあるのであった。


以降のシリーズでの客演

映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』並びに『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』では幹部怪人軍団の一体として登場している。


余談

  • 担当声優
担当した杉田友和氏は『仮面ライダーキバ』でキバットバットⅢ世として初出演。同年、『さらば』に友情出演。
仮面ライダー』シリーズへの参加はこれで三度目。さらに、後の『仮面ライダージオウ』では仮面ライダーギンガ役で出演している。

  • アドリブ
杉田氏はオーバーロード語のシステムを理解した上でアドリブを挟んでおり、シーンの中にメガネホムラと聞こえるものがある。
更には極アームズの登場回である第32話のアフレコテストにて、こっそり「将軍かよォォォ!!」と呟き、周りのキャスト陣を爆笑させた。

ネットラジオ『バトスピ大好き声優の生放送!』2019年8月14日放送での杉田氏によると、「設定では『孤高の武人』と書かれていたが、スーツアクターの暴れまわる演技によって『暴れん坊』に設定が変わった」とのこと。




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最終更新:2025年03月27日 23:01

*1 最初はカタコトで喋っていたが、最終的に普通に喋れるようになった。

*2 オーバーロード語で呼称されており、日本語に訳すと「剣」となる。