冥人奇譚

登録日:2021/03/04 (曜日) 19:49:32
更新日:2021/03/10 Wed 10:41:26
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対馬を守った「冥人(くろうど)」の話、お聞きください。





Legends/冥人奇譚とは、PS4ゲーム『Ghost of Tsushima』にて追加されたマルチ型オンラインゲーム。


▲どの概要を、お聞きしますかな?

10月17日より新たに追加された無料ダウンロード要素。
陣地防衛の「九死」と物語に沿って進む「奇譚」。そして壱与との戦いを描いた「大過」の3種に分かれる。
4つの職から一つを選び、仲間とともに蒙古と妖怪に立ち向かうというもの。

マルチオンラインのため、インターネット環境が必須な点には注意。
(1人でもプレー自体はできるが、クリアはほぼ不可能)。

内容はリアル指向だった本編と比べるとかなりぶっ飛んでおり、対馬の怨霊がラスボスとして登場したり、鬼が平然と出てきたり、
それらに対し神々から力を得て戦うなどかなりフィクション性が強いものとなっている。

これは「行善という法師が、本編で起こったことを聞いて独自解釈した話を語っている」という形式であるため。早い話が劇中劇。
冥人が4人登場するのも、「冥人は実は複数人いた」という解釈をしているためであろう。
まあ実際気力一つで何でも解決する仁さんがヤバすぎるのも確かであるが、事実は小説よりも奇なり。

自由度の高い本編のアクション性を、仲間と協力しながら楽しめる新要素だが、それゆえに難易度がかなり高い。
なのであらかじめ1週でも本編をクリアしてから手を付けるのがおススメである。


▲どの役目でも、語りましょうぞ…

固有の特技に秀でた4つの職。開始当初は1つしか選べないが、後述する格を上げることで徐々に増えていく。
それぞれ得意な分野や役割を持つため、その時の好みや気分に合わせて変えていっても良い。
技や能力である程度性能に差はあるものの、基本的な動きは皆同じ。


●侍

「侍は血と鉄を愛でる者。鎧を身にまとい、太刀を携えて戦場に赴き、数多の敵を斬り伏せる」
鎧に身を包んだ冥人。近接戦での能力に特化している。
奥義「八幡の怒り」にてあらゆる敵を斬り伏せるほか、体力を吸収する「血吸いの刀」、隣の敵にも傷を負わせる「破裂の剣」などが使用可能。
本編でも汎用性の高かった「紫電一閃」もこの職だけ。装備で「焔の剣」と併せればある程度の軍勢に対してもごり押しが利くのが利点。

その性能から実は生存性に特化した職であり、後述する浪人が混ざればめったなことでは死ななくなる。
そのため陣地防衛や表に立っての大立ち回りを演じたいプレーヤーにはおススメ。
最初に選択する場合、侍か刺客を選んでおけばとりあえず間違いはない。

…無論、相応のプレイヤースキルが求められるのは言うまでもない。
死ににくいとは言ってもやたら突撃して袋叩きにされ、お陀仏というのは他の人にも迷惑がかかるためやらないように。
「我が太刀を浴びよ!」


●弓取

「弓取は彼方から死を届ける者。多様な矢を用いて、狙いを違わず確かな腕で敵を葬る」
遠距離での戦いに優れた冥人。唯一の女性NPC。
奥義「内経の眼」は遠くに離れた敵に対し強制ヘッドショットを決めるというもの。純粋な殲滅力なら侍にも劣らない。
技も「よろめきの矢」や炎上効果のある「破裂矢」、ほか長弓や貫通矢なども扱えるのもこの職ならでは。

特に強力なのが神品「飛石の弓」
これを装備して敵にヘッドショットすると、矢じりが飛んで隣の敵にも被弾するというもの。
ヘッドショット自体、気力が大幅増加する要素なので、これでひたすら頭を打ちぬき、奥義を使って敵を葬るスタイルが最も強力。
極まった弓取の討滅数は、他の職の追随を許さないといっても過言ではない。

無論乱戦で走る敵の頭を狙うのは容易じゃないため、なるべくこちらに気づかれていない状況を抑えたい。
そのため上述したよろめきの矢や、敵を棒立ち状態にする煙玉とは相性が抜群。
九死では陣地を取った敵は棒立ち状態になりやすいので、そこも狙い目となる。
「あたしは百発百中さ!」


●牢人

「牢人は機略に優れた者。式神を呼び出し、尋常ならざる技で仲間を支援する」
本編では敵、中立的立ち位置にいた牢人だが、こちらでは貴重な回復役として登場。
奥義「伊邪那美の息吹」は遠くで倒れた冥人全員を一気に蘇生させるというもの。このゲームでは倒れた冥人を助ける場合、駆け寄って大きな隙を作りながら救援する必要があるため、その手間を省くこの能力は非常に強力。
乱戦になりがちな九死ではかなり重要視される職であり、特に大過九死は腕のいい牢人が一人いるだけで突破率がかなり変わってくる。

また専用装備「放心玉」も中々に高性能。単純に投げてダメージを与えるだけでなく、敵の動きを一瞬止めるのにも最適で、しかもこちらにダメージはない。
敵の攻撃を延々キャンセルさせてこちらが怒涛の攻撃を繰り出し続けるのは、この職(と刺客)でしかできない要素。
このほか味方も回復させる「癒しの香」や、敵を弱体化させる「弱体の波動」などデバフ役もこなせる。一人になっても「式神召喚」があれば犬を呼び出して共に戦ってくれるため、最悪孤立してもある程度立ち回れるのも強み。

一方で生存性がなにより重視される職業であり、無暗に突貫して遠くで倒れるのは当然論外。
仲間の体力管理も見つつ、どのタイミングで回復技を使っていくかというのは別の職では味わえない緊張感がある。
また奥義が蘇生技というのは、逆に言えば火力のある技が乏しいということでもあり、殲滅力は当然最低クラス。
気力がたまらなければ奥義も使えないため、敵数が少ない奇譚や中盤の大過では役割が腐ってしまうことも。

ちなみに「伊邪那美の息吹」に回復効果を加える場合、それなりに格を上げて技を開放しないとできないのも注意。
総じて大器晩成型の職といえる。
「案ずるな! 今助ける!」


●刺客

「刺客は冥人の闇を体現す者。隠密や毒といった誉れなき兵術を好む」
闇討ち、毒殺、目晦ましなどに特化した職。
奥義「闇烏」は、最大3回*1まで敵に闇討ちを仕掛けられるというもの。威力速度共に侍、弓取に劣るがその分敵を常に選ぶことができる。
技も仲間とともに姿を消す「神隠し」、周囲に毒をまき散らしながら消える「霧隠れ」など、効率的に闇討ちを行えるスキルが揃っている。
遠距離武器も豊富で、弓矢、放心玉のほか専用装備である吹き矢も扱える。本編では当たれば確殺だった毒針だが、流石にこちらではよろめきゲージを減少させるだけにとどまっている。

その性質上、ソロプレイにもかなり強い職。
話ごとに場面が変わるという性質上、敵がこちらを未発見状態でいることが多く、闇討ちの特技を活かしやすい。
仲間とともに姿を消せるなら、厄介な双子の魂も闇討ちの連殺でうまく対処もできる。
ステルスキルを楽しみたいなら是非とも奇譚で体感してみてほしい所。

逆に九死だと、こちらが防衛側である(敵がこちらを認識状態でいる)ということもあって特技を活かしづらいのが難点。
それでも煙玉や、手際よく暗殺できる「手練れ」などがあれば向かって来る援軍に対して暗殺を決め続けることができるため、完全に腐るというわけではない。
「地獄に落ちろ!」


このゲームでは、職ごとに「格」「気」というパラメータが設計されている。
「格」はゲームをクリアすることで溜まっていき、一定数まで上げると技や他の職、特別な防具などの報酬が得られる。
「気」は職の性能にも直接関係するもので、上げることで攻撃力や防御力が純粋に上がり、死ににくくなる。

奇譚・九死共に難易度は赤銅白銀黄金という順に上がっていくが、その目安で表示されている数値がこの気に当たる。
この気を上げる場合、装備一つ一つに設けられている気の数字を上げること、つまりより強力な装備を身に着け改良を加える事で自然と上げられるようになっている。
限界値は現在110まで。これは装備品の気力値が110で最大なため。大過に挑む場合、気力が110無いとまず話にならない。
なので目標を立てる場合は、とりあえず「全装備を気力110にする」という所から始めていくのが良いだろう。


  • 武具について
奇譚・九死・大過をクリアする、隠された「鬼の宝」を入手する、途中で出る制限ミッションをクリアするといった内容で武具が手に入る。
それぞれ凡品、良品、名品、絶品、神品という5つのランクが存在し、左に行くほど性能や気力も良いものとなっている。
特に神品は名称によって固有の能力がつくが、全装備中1つしか装備できない*2

装備枠は剣、弓、護符、暗具1、暗具2の5つ。このうち暗具1と2はそれぞれ違う装備が割り当てられる。
また誉れや意気を消費することで気力を上げたり、スキルをある程度選定することも可能。
ある程度溜ったら、いらない装備は解体することで誉れや意気も少しだけだが戻ってくる。

ちなみに防具・面皰にはスキル効果はつかないため、完全に趣味の域に入る。
本編で手にした装備も使えるほか、条件こなして隠れた装備を手にすることもできる。


▲これは、わしも好きな話…。

●奇譚

9つの編からなる、蒙古・壱与が率いる妖怪たちと、冥人との戦いの話。2人でプレーする。
1つの話ごとに区切りが設けられており、そこでミッションをクリアすることで次の舞台へ進める鳥居が出現するという仕組み。
そのため場面が目まぐるしく変わり、戦いの場も蒙古兵の拠点から占拠された村、船の上や屋敷の中、雪原など多岐にわたる。

敵数は少ないが、その分本編のように様々なシチュエーション(人質がいる状態での戦いや特別な倒し方でないと倒せない敵)が設計されているため、本当に物語を読み進めているような感覚でゲームが楽しめる。
かかる時間も少ないため、最初はこちらから始めるのが良い。

奇譚のみの設計として、「行善の呪い」と「行善の巻物」、「鬼の宝」がある。
「行善の呪い」は進行中何がしかのデメリットを背負うことで恵みポイントを獲得を得るというもの。
「行善の巻物」は本編のどこかにある隠しアイテムで、これを入手することで意気ポイントや特殊な防具やポーズを入手可能。
「鬼の宝」は隠し場所を見つけわいてくる鬼たちを倒すことでより強力な防具が手に入るというもの。


●九死

4人でプレーする陣地防衛ゲーム。ステージは4種類。
3つの陣地を蒙古から取り返し、その後襲い来る援軍から最後まで陣地を守り抜くというもの。
一つ二つ取られても問題はないが、占拠されるたびに最大体力が大幅に減る(死にやすくなる)ため、なるべく維持はしていきたい。
陣地をすべて取られるか、倒れた冥人を時間内に助けられなかった場合はゲームオーバーとなる。

難易度ごとに襲撃回数が変わり、出てくる敵の質も劇的に上がってくる。
とにかく乱戦になりがちなので、一人で無謀に突っ込んでいく雅子殿プレーは仲間に余計な負担を強いるため非推奨。
奇譚よりも難易度は高く時間もかかるが、その分多くの報酬を手にすることができる。

大過クラスの九死になると、最初の時点で青鬼が複数いる上に占拠時にはクリアまで常時火矢が降り注ぐ*3地獄と化す。


●大過

さらに追加された新型要素。壱与の国へと乗り込んだ冥人たちとの最終決戦が主軸。
難易度はもちろん最大級。限界まで極めた装備で身を包まなければ募集の段階で弾かれまともに進むことすらままならない。

内容は奇譚をベースに、陣地防衛の九死を要所に組み合わせた感じだが、強力な鬼たちを倒しながら時に碑石を集め、時に壱与の眼をかいくぐりながら敵の血で扉を開かせるなど、一見では理解しにくい場面が割と散見される。
その上要所では時間制限付きで、一人でも落ちたら即ゲームオーバーとなる渡り場も存在するなど、理不尽に感じるようなギミックも数多い。
これは元々ボイスチャット前提で作られているという趣があるため。開発側としてはプレーヤー同士話し合いながら進めてほしいという意図で設計されている節がある。

幸いゲームオーバーになっても直前まですぐ再開はできるようにはなっている。しかし九死以上の長丁場になる上、一人でも欠けたらまずクリアは不可能。*4
なのでやるのであればとにかく時間と根気あとそれを受け入れてくれる仲間が必須。



▲悍ましい敵たちですぞ…。

●壱与

このゲームにおけるラスボス。無論架空の人物。
かつては対馬でも力のある巫女であったが、その力を恐れた民により、腹に子を宿したまま生き埋めにされた。
そのため対馬の民に対し非常に強い憎しみを抱いており、蒙古兵により復活した後は、彼らとともに妖怪たちを各地に派遣。対馬を地獄に染めた。

架空の存在とあってか非常に強力で、神すら捕え封じ、妖怪と共に自身の国をこしらえる力を持つ。
大過でも捕えられると抜け出せなくなる「眼」や、分身を使役し兵のサポートを行うなど様々な技術を持つ。でも巻物の管理は案外杜撰。
最終決戦では本人との1対1の決闘を演じることとなる。その時は大剣を扱う。


●蒙古兵

本編でも登場する敵たち。行善が敵の顔を想像できないのか、皆一様にのっぺらぼうで現れる。
こいつらが余計なことをして壱与の封印を解いた結果、の脳内では対馬の運命がかかった最大級の戦いが幕を開けることとなった。

一方でスクバタールのような裏切り者を出したり、見えない亡霊兵に倒されるなど翻弄されている場面も。
変な宗教にハマったかの如く儀式を続ける蒙古兵たちはある意味見物。


●亡霊

無念の死を遂げたかつての亡霊。当たり前だが肉眼では見えない。
しかし攻撃する瞬間その姿を現す。
蒙古兵や後述する鬼のほか、鍛錬を積んだ侍が相対することもありこちらは非常に手ごわい。


●火の精霊

本編で登場した火矢射出機が意志を持った姿。
姿を隠していない冥人に向かい火矢を放ってくる。
奇譚では接近して攻撃すれば排除できるが、大過九死だと高地に設計して意図的に壊せないようにしている。


●鬼

壱与が遣わした妖怪たち。基本的なモーションは蒙古兵と似通っているが、体力、攻撃力共に蒙古兵とは比べ物にならないほど高い。
また特殊な技もそれぞれ持っているため、最初は劣勢を強いらがちになる。
難易度を上げると登場頻度も増えていくため、最初はこいつらとの戦いに慣れていくのが良いだろう。
一応対応する型で強攻撃すれば手早くよろめきゲージを削れるのは共通している。

皆赤い妖気を発しているが、難易度が上がると青色の紋様をした上位種も登場してくる。勿論各種性能も飛躍的に向上している。
特に大過ではその上位種が当たり前のように攻め入ってくるため、より注意が必要。


  • 槍盾持ち
大盾に槍を携えた鬼。
基本的な動きは槍兵と同じだが、大きく身構えてから突進攻撃を繰り出してくる。
この威力が非常に高く、特に最後の突き出しの部分をまともに食らうと体力が大幅に削られてしまう。

他にも範囲の広い振り回しや、盾を回して火種をばらまくなど、純粋に隙が無い強敵。
なお水の型、風の型両方に有効。上述した突進技は隙も大きいため、合間を見て隙を作りたい。


  • 剛兵の鬼
鉄球をつけた鉄棒を持った大鬼。動きも該当の剛兵の動きをのろくしたもの。
その分攻撃力、体力ともに他の鬼と比較して高く、倒すのに時間がかかる。

更に固有の能力として、鉄棒を地面に突き刺し周囲を炎上させる技も使用。
大過九死ではこれで吹っ飛ばされて火矢で止めを刺される…なんてこともあり得るので注意したい。
実はタイミングが合えばジャンプで躱せる。


  • 弓取
火矢を連発してくる鬼。矢自身の威力は低いが炎上効果がつくため攻撃を中断されるのが中々に厄介。
更に攻撃を受けると瞬間移動で反対側へ回り込むなど、放置するとかなり面倒な相手。
九死だと陣地を裏撮りするかのように移動し、忌憚だと遠ざかるように逃げ回るので闇討ちや毒などのよろめきで効率よく隙を作り倒したい。


  • 錫杖の天狗
最重要抹殺候補。未発見時は頭上に烏を飛ばして偵察を行っている。
攻撃は槍兵と同じだが、それ以上に危ないのが冥人全員に烏の大軍を差し向けて体力を削るというもの。
この攻撃が弓取の鬼以上に厄介で、ひたすら転がって回避を強いられる上にまともに喰らえば大ダメージは避けられない。
ホーミング性も高く、体力が少ない状態で相対すればまず死は免れない。
そして九死では2体以上組んでやってくることも。

幸い体力は鬼たちの中では少ない方。また他と違い青い上位種は存在しない。
しかし見かけたら最優先で倒すようにしないと普通に全滅要因になりうる難敵。


  • 大槍持ち
立派な二本角を拵えた大鬼。全てのステータスが他の鬼たちと一線を画す。
ラスボスであるコトゥン・ハーンの動きをベースにしているために攻撃技が非常に豊富でかつ広範囲。
さらにそれらを瞬間移動で攪乱しながら襲ってくる。
特に回転しながらの振り下ろしは発生時に衝撃波が発生するため、ステップ回避だと被弾する。

大過ではこの上位種が当たり前のように出現する上、更に透明化したものも登場する。


▲コラボ? はて…。

  • 2021年1月15日(金)まで「ゴッド・オブ・ウォー」、「Horizon Zero Dawn」、「ワンダと巨像」、「Bloodborne」とのコラボが行われたことがある。


追記・修正を終えて、冥人は「ふぅ」と息をついた。
だが、これで終わりではない…。書くべきことは、まだ残っている
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最終更新:2021年03月10日 10:41

*1 技のカスタマイズにより5回まで増える。これは侍や弓取も同じ

*2 とあるスキルを入れても2つまで

*3 流石に陣地内や煙幕などの未発見時には降ってこない

*4 最終決戦のみ例外で、慣れているなら3人でも突破できるうえ、時間もかからない