リドミハ星人 カーサス

登録日:2021/04/24 Sat 07:31:22
更新日:2025/06/15 Sun 22:44:06
所要時間:約 3 分で読めます





エージェント・アブレラ?ちょっと、お願いがあるんだけど…。


リドミハ星人カーサスは『特捜戦隊デカレンジャー』に登場した敵キャラクター。
ここでは妹のカーミア、関連のあるジューザ星人ブライディ、同族のモクミスについても記載する。


【データ】

身長:195cm
体重:65kg
出身地:リドミハ星
罪状:数々の星の侵略及び、殺人の罪
ジャッジメント:✕(デリート許可)
登場エピソード:Episode.06「グリーン・ミステリー」
演:林知花


【概要】

ベジタリアンが多い」と言われる、リドミハ星出身のアリエナイザー
植物系のエイリアンらしく、顔の周りには木の葉の様な意匠がみられる。
リドミハ星は原因不明の砂漠化により滅びかけており、リドミハ星人全員が星を捨て、水が豊富な星を密かに侵略しようとするというタチの悪い暴挙に出ていた。
種族のほぼ全員がアリエナイザーと化してしまった例は非常に珍しい。

外見は凶暴な宇宙人に見えないが、その実非常に好戦的な性格の為、あまり怒らせない方が良い。実際、キレて妹を殺害している。
その為、リドミハ星人に「水に流す」という言葉はアリエナイらしい。


【人物像】

表向きは「和崎宏美」という名の清楚な女性を装っているが、本性は狡猾かつ残忍な悪女。
妹のカーミアと共に地球に潜入してリサーチしていたが、地球に愛着を持ったカーミアが侵略をやめようと申し出てしまった為に、実の妹である彼女を裏切り者として諸共ウォーターカッターで殺害する凶行に出た。
その少し前には偶然ジューザ星人ブライディの犯行を目撃し、「車を切断する」という手口が非常に似通っていた事から、彼に罪を押し付ける事を思いつき、エージェント・アブレラに依頼して彼を暴走させるよう仕向けていた。


【能力】

空気中の水分を集めて、手のひらからマッハ3の勢いで放射する事が出来る。
これを利用したウォーターカッターは鉄をも切断する他、専用のも手持ち武装として所持している。


【劇中での動向】

カーミア殺害の現場で捜査に来たデカレンジャーに「ブライディが犯人」と思わせる事に成功するが、バンの傷を手当てした際に
  • 身内が死んでいるのに対応が冷静すぎる
  • 買ったばかりの冷凍ピラフがかなり溶けている
という事に気づいたセンちゃんに疑いの目を向けられてしまう。

その後、密かにアブレラとコンタクトを取り、ブライディを巨大化及び凶暴化させてデカレンジャーに倒させようと目論むが、結果はデリート不許可。
さらに工場でのウォーターカッター技術を見学し、「凶器は水」という推理の裏付けを取ったセンちゃんに真犯人と断言され、彼が投げた車をウォーターカッターで切断した事で犯行が露呈した。


こんな野蛮な星の人間達と共存しようだなんて…。もっと大事な事が私達にはあるというのに…!

バカ言っちゃいけない…
他人に罪を擦り付けて、自分の妹まで手にかけて、そうまでしてやるべき事なんて…


あるわけがないだろぉぉぉ!!


あまりにも身勝手で利己的なカーサスの動機に激昂したセンと戦闘に突入。
高い身体能力とウォーターカッターで彼を追い詰めるも、

残念ながら…打たれ強いんだよ俺は!!

怒りに燃えるデカグリーンの猛攻を受け続け、最期は「数々の星の侵略及び殺人の罪」でデリート許可の判決を下され、ディーバズーカで葬られた。

リドミハ星人の侵略部隊については、惑星間通信でデカレンジャー本部に送られ、大規模捜査が行われるという。



リドミハ星人カーミア

演:福田峰子

カーサスの妹。
地球には「和崎良美」として潜入していた。
地球について調査するうちに愛着を持ってしまい、侵略を辞めるようカーサスに懇願するも、怒ったカーサスに殺害されてしまった。

ちなみに免許証が大写しになるシーンがあるのでよく見てみると、昭和59年(1984年)6月20日生まれ*1で、免許の取得日は平成8年(1996年)4月11日となっている。
つまり11歳の時に免許を取ったことになっている。デカレンジャー世界の現実との法令の違いは定かではないが、普通ならば アリエナイ 免許証である。
地球に来た当初の目的を考えると完全な偽造免許証の可能性も考えられる。



【ジューザ星人ブライディ】


身長:223cm
体重:101kg
出身地:ジューザ星
罪状:器物損壊、およびリドミハ星人殺害の罪
ジャッジメント:〇(デリート不許可・逮捕)
CV:沼田祐介

「フリーターが多い」と言われている、ジューザ星出身のアリエナイザー。
交通事故で妻子を亡くした事で大の車嫌いになり、車を破壊する凶行に走っていた。
だが、車の破壊こそすれど運転手の命までは奪わなかったり、と戯れたりと本来は心優しい性格である事がうかがえる。
そもそも狙っていた対象は危険な運転をしている車だけであり、最初の犯行も危ない運転をしていた事にカッとしたというもの。

その犯行現場をカーサスを見られたために、スケープゴートとして彼女に妹のカーミアを殺害した濡れ衣を着せられ、容疑者としてデカレンジャー達に追い回された挙句、カーサスの依頼を受けたアブレラの手で凶暴・巨大化。
理性をなくして暴れ回るがデカレンジャーロボに取り押さえられ、一度デカベースに送られた。
その後、医療班によって元の大きさに戻ると、器物損壊の罪を負ったが、ドギー・クルーガー曰く「そこまで重くはないだろう」とのこと。

劇中で初めてデリート不許可を受けたアリエナイザーでもあり、「犯罪者なので無罪放免はできないが、そこまで罪が重くないため普通逮捕で十分」というケースもあるという事を視聴者に示した。
ジューザ星人は手先が器用で、また前腕部についた鎌を使って木を切断したり、料理を作ったりもできる。そのためジューザ星には、チェーンソーやカッター、包丁等の刃物が存在しないらしい。



リドミハ星人モクミス

演:川村文乃(アンジュルム)


高知県立牧野植物園で働く女性学芸員。
地球人態では若い女性の姿をしているが御年200歳で地球にやって来たのは明治17年(1884年)。牧野富太郎(実在の植物学者。*2)とも知り合い。
まだ宇宙人が架空の存在でしかなかった時代に地球に来たため、現地の人々に化け物扱いされた上に警察官には殺されかけたことによって警官嫌いになっており、テツとセンが警察と知るや否や問答無用でウォーターカッターをぶっ放すなど、やはりリドミハ星人らしく好戦的な一面を持つ。

カーサスらとは違い脚が根のようになっており、30分おきに植物園の土壌から栄養を摂取する必要がある。そのため植物園から遠出する事ができない。

また、地球への来訪の目的は語られておらず、他のリドミハ星人の様に侵略をするでもなく*3真っ当に暮らしており、センの持ってきた手土産によって警察嫌いの過去を水に流してデカレンジャーに協力している。
20年前に語られていたリドミハ星人の設定とは大違いである。彼女はリドミハ星人としては異端児なのかもしれない。

植物園でのロケのため、植物系のエイリアンとしてリドミハ星人が抜擢されたが、当時のスーツは残っていなかったため劇中に登場したものは新造。



【余談】

  • 出身星の由来は「緑」+「葉」
    カーサスの名前の由来は『火曜サスペンス劇場』の略称「火サス」から。
  • 人間名の「和崎宏美」は火サスの主題歌「聖女たちのララバイ」を歌った岩崎宏美から。妹の人間名「和崎良美」は岩崎宏美の妹である岩崎良美に由来する。


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最終更新:2025年06月15日 22:44

*1 日付に関してはホージーの指で隠れているが、免許の有効期限から推定できる

*2 2023年の朝ドラ『らんまん』のモデル

*3 母星の砂漠化が明治以降の場合は侵略行為に関与していない可能性が高い。