デカレンジャーロボ

登録日:2011/11/26(土) 13:50:12
更新日:2024/06/02 Sun 16:52:31
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Episode.02

あれが怪重機だ。四人でふんばってくれ!

あ~もう、見てらんねぇっ!!

待ちなさい、まだ合体は無理よ!

やってみなけりゃわかんないって!


特捜合体!!


ロボ・インパクト


君のハートに、ターゲットロック!



ビル

デカレンジャーロボ!


デカレンジャーロボとは、その名の通りスーパー戦隊シリーズ第28作『特捜戦隊デカレンジャー』に登場する巨大ロボである。
デカレッドデカブルーデカグリーンデカイエローデカピンクら五人の地球署のデカレンジャーが搭乗する。




【スペック】

所属:宇宙警察地球署
全高:45.0m
全幅:32.5m
胸厚:16.7m
重量:4600t
最大走行スピード:220km/h
最大出力:1500万馬力


【特徴】

五台のデカマシンが合体する事で完成する特捜ロボ。初合体はEpisode.02「ロボ・インパクト」。
合体時の掛け声は「特捜合体!!」
全身に配置されたパトランプが特徴で、合体時にはこれらがサイレン音と共に光る。
この時期の戦隊ロボとしては珍しく、合体時の集合コクピットが存在しない。
その為、搭乗者は合体後もそれぞれのデカマシンのコクピットからデカレンジャーロボを操縦する事になり、搭乗者同士のコミュニケーションも通信機越しとなる。
正直、相当乗り物酔いに強い人間でなければまともに乗りこなせないかと思われる(特に足になる二台はコクピットが足首に設置されている為非常に危険)

歴代1号ロボの中でもかなり珍しく、銃を決め技にしている(一応剣も装備しているが、あくまで補助武器)。

歴代戦隊ロボの例に漏れずかなりの巨体だが、それを感じさせない身軽な身のこなしが特徴。
敵の攻撃を横っ跳びで回避したり道路を転がりつつの銃撃戦の他、高所からの落下の際電線を掴んで宙返りしつつ着地した事も。 こいつ本当にロボットか。
また、武装も豊富かつ多彩で、巨大なアリエナイザーを殺さずに逮捕する事も可能。
だが、それらの超絶スペックを最大限に発揮するには、開発者でもある白鳥スワンによる綿密なメンテナンスが必要不可欠。
実際、スワンが不在の際に出動した際には、メンテ不足で本来の動きを発揮出来ずデカバイクロボ共々ポッペン星人 ハイマルがカスタマイズした怪重機・フランケンザウルスの前にあっさり敗北、大破してしまった。


【デカマシン一覧】

◆パトストライカー

全長:28.0m
全高:9.3m
全幅:22.2m
総重量:1300t
スピード:500km/h

デカレッド専用の六輪パトカー型デカマシン。
頭部から胸部、大腿部までを形成する為、全デカマシン中一番でかい。
後部に二本のマニピュレーター『ストライカーアーム』が内蔵されており、合体時に他のデカマシンを持ち上げる他、後輪の合体用ジョイントにジャッジメントソードを接続したり、急停止する際のブレーキ代わりにする事も可能。
合体後はコクピットが腹部に位置する。
高い走行速度と運動性を誇り、Episode.01冒頭における惑星チャンベーナでのディアマンテ星人 ドン・モヤイダとのカーチェイスや、単体で怪重機と渡り合う場面から、他の四台に比べてひときわ活躍が目立っている。


◆パトジャイラー

全長:26.6m
全高:14m
全幅:29.6m
総重量:1100t
スピード:マッハ3

デカブルー専用のホバージェット型デカマシン。
左足を形成する。
五台中唯一飛行能力を有する。
左右のジャイロ部分に機関砲『ジャイロバルカン』と手錠『ジャイロワッパー』を装備する他、機体底部に他マシン吊り下げ用の『マグネワイヤー』を搭載。
合体後はコクピットが足首に位置する。


◆パトレーラー

全長:34.1m
全高:12m
全幅:10.3m
総重量:1200t
スピード:350km/h

デカグリーン専用のトレーラー型デカマシン。
右足を形成する。
後部荷台にデカレンジャーロボの主要武器たる『シグナルキャノン』を搭載している為、攻撃力なら五台中一番。
パトジャイラー同様、合体後はコクピットが足首に位置する為、迂闊に蹴りも出せない。


◆パトアーマー

全長:16.6m
全高:8.7m
全幅:9.7m
総重量:550t
スピード:360km/h

デカイエロー専用の装甲車型デカマシン。
右腕を形成する。
他のデカマシンと比べて小柄ながら非常に頑丈で、怪重機相手に「どーんとやってみよう!」と体当たり攻撃『アーマーアタック』を仕掛ける事も(大抵体格差で弾かれるが)。
放水銃や拡声器も内蔵、特に機体上部に搭載されている投光器『ライトフラッシュ』でアリエナイザーや怪重機を威嚇する。
合体後はコクピットが肩に位置する。


◆パトシグナー

全長:16.4m
全高:9.1m
全幅:11.2m
総重量:450t
スピード:420km/h(陸上)、180km/h(水上)

デカピンク専用の標識車型デカマシン。
左腕を形成する。
五台中一番小柄。
機体上部に搭載された『サインボード』でメンバーや一般車両に対して警告を行うのが役割。
何気に水陸両用車であり、水上走行の際にはバルーンタイヤだけでなく車体下部のホバーユニットを活用する。
デカピンクが酔い潰れた際は、デカマスターが運転代行を務めた事も。
合体後はコクピットが肩に位置、サインボードはジャッジメントタイムの表示にも使われる。


【武装】

◆シグナルキャノン
パトレーラーに搭載されている、ハンドガン型武器。
名の通り、銃口が信号機を模した三色のレンズ型になっている。
分離時にはパトレーラーの砲台代わりとして使用される。威嚇事にも使用、その際は上空に向け発砲する。
破壊光線の他、キャッチロープ、ウォータースプラッシュ(放水)を発射可能。

◆ジャッジメントソード
パトアーマーの投光器とパトレーラーに搭載された刀身を合体させる事で完成する剣。
主にシグナルキャノンでのトドメへの繋ぎに使用される事が多いが、これ単体でも怪重機を撃破出来るだけの威力を誇る。

◆ジャイロバルカン
パトジャイラーの装備。
左ふくらはぎから展開して発射可能。

◆ジャイロワッパー
パトジャイラーから分離する手錠。
掛けた相手を拘置所に転送可能。

◆投光器
パトアーマーの装備。
目潰しや位置の察知に使用。

◆サインボード
パトシグナーの装備。
従来通り警告に使用する他、ロボ戦中のジャッジメント時にはSPライセンスの代わりに判決を表示する。


【必殺技】

◇フライングクラッシュ
所謂ジャンプ斬りで、上空に飛び上がりジャッジメントソードで斬り裂く。

◇ジャスティスホールド
プロレス技の要領で腕を極める関節技。

◇ジャスティスフラッシャー
シグナルキャノンに全デカマシンのパトエネルギーを集中、5カウントでフルチャージして強力な破壊光線を放つ。
数多くの怪重機を葬ってきた、正に必殺技

◇ジャッジメントクラッシュ
ジャンプしてジャッジメントソードで真一文字に切り裂く。
前述の通り繋ぎ技扱いだが、一度だけ怪重機を撃破した事がある。


【派生形態】

ライディングデカレンジャーロボ


全高:36.3m
総重量:9600t
スピード:700km/h
最大出力:3500万馬力

初披露はEpisode.23「ブレイブ・エモーション」。
デカブレイク専用デカマシン・デカバイクにデカレンジャーロボが飛び乗った形態。
その姿はさながら白バイ警官と言った所。
コントロールはデカレンジャーロボ、デカバイク双方から行える模様。
両メカのエンジンが接続することで500km/hを誇るデカバイクの地上走行速度は更に上昇する。


【必殺技】
◇ライディングジャスティスフラッシャー
デカバイクに搭乗した状態で放つジャスティスフラッシャー。
デカバイクのパトエネルギーが追加された分、威力が強化されている。


スーパーデカレンジャーロボ


全高:63.0m
全幅:45.4m
胸厚:34.3m
重量:9600t
最大走行スピード:230km/h
最大出力:3500万馬力

初合体はEpisode.26「クール・パッション」。
宇宙統一規格を利用してスワンに魔改造されたデカバイクロボとデカレンジャーロボが「超特捜合体」した形態。
ライディングデカレンジャーロボの状態からさらに変形、デカレンジャーロボの両脚がデカバイクのグリップ部と合体し巨大な両腕を形成、デカバイクロボの両脚部がそのまま合体。エンジン部が強化メット、カウル部が胸部となることで超特捜合体が完了する。
背部のブースターにより、更に巨体化したにもかかわらず軽快な機動性を発揮。
デカバイクのグリップ部はデカバイクロボの胸部装甲も兼ねており、それが変形した両拳から繰り出されるパンチも強力無比。
移動速度は380%、攻撃の衝撃度は400%と、デカレンジャーロボより上回っている。
ただし、防御力はさほど上がっていないらしく、何度か破損している。


【必殺技】
◇ガトリングパンチ
敵の懐に飛び込み、左右から1秒間80発のラッシュ攻撃を叩き込む。 所謂オラオラ。
その威力は、厚さ10mの鉄板をも撃ち破るほど。

◇ダイナマイトアッパー
ガトリングパンチの〆として派生するアッパーパンチ。


デカレンジャーロボフルブラストカスタム


全高:51.0m
全幅:47.0m
重量:5600t
最大出力:2000万馬力

特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション」に登場した、劇場版限定形態。
レスリー星のデカベースに残されていたブラストバギーをデカレンジャーロボに「特捜武装」した形態。
攻撃力、防御力共に超強化され、レスリー星を壊滅させたキラータンクの群れを容易く薙ぎ払った。
この時、ブラストバギーにはデカブレイクが操縦している。

角川特撮エースで連載されていた漫画版ではデカウイングロボと特捜武装を試みたが、コンピューターがエラーを表示。
同じ大火力を持つデカマシン同士で武装すると負荷が掛かる上、出力に耐え切れず機体が爆破する危険性があるためやむなく断念した。


【武装】
◆ブラストランチャー
ブラストバギー上部に搭載された巨砲。
連射、チャージの2モード切替が可能。

◆ブラストシールド
ブラストバギーのシャーシ部が変形、デカレンジャーロボの左腕に装着された盾。
防御だけでなく、前部から飛び出す刃で近接戦にも対応。


【必殺技】
◇スピニングブラスト
地面に打ち込んだブラストシールドの刃を軸に大回転しながらブラストランチャーを乱射、周囲を薙ぎ払う大技。

◇ブラストランチャー・フルブラスト

ブラストシールドにブラストランチャーを固定した射撃態勢から、パトエネルギーをブラストランチャーにフルチャージしてぶっ放す最強技。
その威力は何体も整列したキラータンクを一気にぶち抜き、最後尾に避難していたヴォルガーのキラータンクをも撃破した程。



【余談】

デカレンジャーロボは宇宙統一規格なるものに準拠して作られている為、同一規格で作られているデカマシンとの合体が可能。
前述のライディングデカレンジャーロボやブラストバギーとの「特捜武装」が可能なのもその為。
また、回想シーン等にデザインの違う宇宙警察所属のロボが出てくる事から、デカベースが存在する惑星ごとに「デカレンジャーロボ」が存在すると思われる。

映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では、人々の想いがデカレンジャーロボを実体化。
歴代スーパー戦隊の1号ロボとバリブルーン&スカイエースと共に黒十字王率いる悪の軍団と戦った。
デカレンジャーロボはライブロボターボロボと共に同じ銃使いの冥府神サイクロプスと交戦。
ジャッジメントソードと横っ跳び銃撃でサイクロプスを怯ませ、ライブロボのダブルカノン、ターボロボのターボカノンでの撃破に繋げた。

Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』ではデカブレイクが遠隔操縦する形で出動した。

イケないオトナのアヤしい裏戦隊こと『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』にもデカレンジャーロボのスーツが登場。
ギンガイオーの代わりにアキバレンジャーの活動拠点である「戦隊カフェ ひみつきち」内で飾られているが、左腕のパーツがダンボールでできており、そこには「足りないパーツ探しています。」という張り紙が張られていたりする……。

テーマソング:「ビルドアップ!デカレンジャーロボ」(歌:高取ヒデアキ)


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最終更新:2024年06月02日 16:52