エージェント・アブレラ

登録日:2021/09/20 Mon 07:55:35
更新日:2021/10/07 Thu 15:38:31
所要時間:約 5 分で読めます




「もうお疲れかな?ドギー・クルーガー」

エージェント・アブレラは『特捜戦隊デカレンジャー』に登場する敵キャラクター。


身長:240cm
体重:130kg
出身地:レイン星
罪状:銀河消滅及び惑星間戦争における大量殺人
ジャッジメント:デリート許可
登場エピソード:Episode.2「ロボ・インパクト」~Episode.50「フォーエバー・デカレンジャー」

【概要】

宇宙を又に駆け、裏社会で暗躍する闇商人で、陰でアリエナイザー達に怪重機やドロイドを売りさばいていた存在。
黒いマントのような羽に覆われた体は紅く、両手には長い爪を生やし、頭は長い耳をピンと立てた三つ目の蝙蝠のようなもの。
尚、その頭には謎の液体で満たされた試験管のようなヘルメットを被っている。

地球署が設立されるより以前から宇宙の武器商人として金を荒稼ぎし、他のアリエナイザーに武器やメカ人間、怪重機を提供する形で間接的に数多の銀河や星を滅ぼした。
因みに使用通貨単位は「ボーン」
殺し屋の斡旋や傷害巨大化保険のサービスをしている手厚い面もある。

【人物】

宇宙で最も優れた頭脳を持つレイン星人であるが、生まれながらにして悪の心と金銭欲に秀でるほどの冷酷さをも併せ持つ危険人物。
金の為なら多数の犠牲を出すことも厭わない、正真正銘の極悪人である。

が、京都弁を使いだしたり、EDを乗っ取って深夜に放送されるテレビショッピングのように強化装甲・マッスルギアを宣伝したり、トリノイドの特徴(とぼけた奴等が多いこと)を知って愕然としたりお茶目な一面も持つ。

顧客のアリエナイザー達は都合の良い金づるか怪重機をPRする広告塔程度しか思っておらず、自分から彼らの犯罪に干渉することはなく、自身の計画のためなら平然と捨て駒として扱う。
一方で、金持ちなら何でも良い訳ではなく、サウザン星人 ギネーカの事は「バカ息子」と吐き捨てて嫌っていた。
加えて、自分の感情が時にビジネスへの意欲を上回った時には、金儲けすら疎かにする気まぐれな部分もあり、スケコ星人マシューからサイコマッシュの再調達を要求されるも、既に宇宙警察への復讐の段取りに夢中だった為、表面上あしらうだけでろくに取り合わなかった。

自分の商売を妨害する宇宙警察を逆恨み心底憎んでおり、「宇宙警察なんか怖くないキャンペーン」なる企画を立ち上げたこともある。ネーミングセンス可愛いなおい

宇宙一頭のいいレイン星人はその頭脳を駆使し、技術を次々と開発し星を発展させた。同時にドーピング(決して悪いものばかりではない)などで肉体の強化も行ってきた。
その様にして長い歴史の中で超進化を繰り返していく中、レイン星人は皆違った見た目になり、皆違った理由で星を離れるようになってしまった。
そのため、レイン星人ほど統一性の無い宇宙人は存在しない。
かなり序盤からアリエナイザーの犯罪に手を貸していたが、地球署が存在を把握したのは第30話で、先述のレイン星人の特徴もあって、素性が判明したのは第49話とかなり遅かった。

【戦闘能力】

手から衝撃波や火球などを放ち攻撃する。
TV本編におけるラスボス……なのだが、アブレラ本人はあまり強くない。
一応脳みそ以外の肉体全てを強化改造しているため、デカレンジャー6人と同時に渡り合えるくらいの戦闘力はあるのだが、それでも一部の武闘派アリエナイザーには及ばない。
実際に、ヘルズ三兄弟の来襲時は地球での商売を断念しようとしたほか、カザックの凄んだ態度にはタジタジになっていた。

そのため、騒動を起こす場合は基本的にアリエナイザーに犯罪を依頼したり、アリエナイザーを高額の報酬などで雇って兵力として扱っている。

【終盤の動向】

商売に利用する予定だったブラウゴールを倒されたのを機にデカレンジャーを本格的に敵視するようになり、第48話で累計損失額が100億ボーンを超えた事で遂に報復を決行する。

デカレンジャーがクラーン星人 ジェリフィスと戦っている間に、ディアマンテ星人 ドン・モヤイダ等から得た情報*1を元に怪重機アブトレックスでデカベースを急襲し侵入。
立ちはだかったドギー・クルーガーをアブレラ軍団で沈め、デカベースを完全に乗っ取る。
そして、デカベースロボで街を破壊するだけでなく、デカレンジャーの変身システムを無効化し、自身をデリートしに向かった宇宙警察の主力部隊を、衛星軌道上に仕掛けた大規模な罠で一掃せんと目論む。

主力部隊さえいなくなれば宇宙警察はすぐにでも滅ぼせる。そうなれば、私の理想の世界が訪れるのだ…

邪魔な宇宙警察のいない、金だけが全ての素晴らしい犯罪の世界がな…!

しかし、変身能力は失っても燃えるハートは残っていたデカレンジャーの奮闘により、デカベースのコントロールを奪取される。
デカレンジャーの変身が可能になっただけでなく、バンの通信で主力部隊の一掃も失敗し、アブレラ軍団も倒されてしまう。
そしてとうとうデリート許可が下されるが、なおも往生際悪く捨て台詞を残す。

私を倒して終わりと思うなぁ!この宇宙に人類がある限り、絶対に犯罪は無くならない!誰の中にも、私と同じ欲望があるのだ!!

それでもオレ達は信じてる…宇宙に生きてるみんなの中に、正義の心だって永遠に燃え続けてるってな!

それがある限り、悪の栄える未来はないんだ!!!

最期は、ディーバズーカでデリートされ、死の商人は永遠の店じまいを余儀なくされた。

アブレラの捨て台詞は正しく、その後も多くの犯罪者が現れている。
だが、宇宙警察もまた平和を守るために戦い続けるのであった。

【その後の活躍】

海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船

ロスダークにより怨念が呼び寄せられ復活。
イーガロイドらを引き連れてゴーカイジャーを襲撃し苦戦させたが、結局逃げられてしまい置き去りにされた。

Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』

カイト・レイドリッヒの手でクローン体として復活。
デカレンジャーと交戦するが、デカレンジャーロボに敗れた。

【余談】

  • モチーフ
デザインモチーフはコウモリ
セールスマンのイメージからネクタイの意匠も取り入れられている。
名前の由来は言うまでもなく「こうもり傘」。
また、頭部全体を覆う透明なフードも特徴的だが、その都合上、カメラの映り込みや照明の加減といった撮影時の問題も頻発していた模様。

  • 担当声優
声を担当した中尾隆聖氏は、ばいきんまんフリーザといった役で有名*2
後に『手裏剣戦隊ニンニンジャー』では晦正影の声を担当した他、『スイートプリキュア♪』では再びラスボスポジションを務めている。

余談だが、氏は東京ドームシティのデカレンジャーショーでは、何故かアブレラではなくデカグリーンの声を担当していた。
因みにアブレラはこれまたどういう訳か、別の人が声を当てていた。一体何故?
流石に紛らわしいとクレームがついたのか、最後の方ではきちんとアブレラの声を担当するようになった。

  • 立ち位置
彼は『デカレンジャー』本編におけるラスボスではあるが、他戦隊のボスと異なり、何らかの組織を率いている訳ではなく、あくまで宇宙にいくらでも存在する一犯罪者にすぎない。
したがって、彼が倒されてもS.P.Dの戦いが終わることは無いのである。
後に、Vシネマ『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』では、既に弟子を持っていたことが判明している。

メインライターの荒川氏は初期のインタビューにて「名前がエージェント(代理人)という事で、徐々に背後にいる組織の存在を出していく」とし、
デザインを手掛けた森木靖泰氏も上位の黒幕がいるものと想定していたが、最終的にはアブレラ自身が黒幕という形になった。


「追記も修正も、私の指先にかかっている…」

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最終更新:2021年10月07日 15:38

*1 アブレラとの契約の一環として情報を提供していた。他の協力者については、ギガンテスことビリーザ星人ヴィーノ、ウージョン星人ジンチェ、スピリト星人ビョーイの名を挙げている。

*2 スーパー戦隊シリーズには『電子戦隊デンジマン』にて顔出しゲスト出演したことがある。