じいさんばあさん若返る(漫画)

登録日:2021/04/29 Thu 16:57:05
更新日:2024/11/28 Thu 20:12:35
所要時間:約 6 分で読めるべ





おしどり夫婦の2人が突然、若い頃の美男美女の姿に戻っちゃった!?



じいさんばあさん若返る』とは、新挑 限(あらいど かぎり)による漫画作品である。
なおじさんばさん ではなく 全て大文字が正式タイトル。


【概要】

ある日突然若返った老夫婦とその周囲の人間の日常を描いたコメディ作品。
登場人物による暖かい人間関係や田舎あるあるが描かれる。

元々はpixivやXにて公開されている漫画であり、後にKADOKAWAより書籍化した。コミックス全8巻。
また書籍化してしばらくした後、KADOKAWA発行の月刊誌コミックアルナの2022年8月号より紙面での連載に至っている。
書籍後もpixivでの掲載は続けられており、話を追うだけならそれを見れば良いがコミックスにも書き下ろしの話などがあるので買う価値はある。

アニメ版は2024年春季に深夜枠で放送され、原作の舞台でもある青森県(青森放送)にもネットされた。
ほっこりラストからの添い遂げYO!のEDのギャップがやばい

なお、原作の最終回投稿・アニメの最終話放送・コミックス最終巻発売をほぼ同タイミングで行っており、特にアニメ最終回は原作最終回投稿の翌日に放送された。


【あらすじ】

青森県でリンゴ農家を営む老夫婦、正蔵とイネはある日、見た目が若返ってしまう。
それを受け入れた2人は、家族や友人達の理解を得ながら新たな夫婦生活を満喫することになる。


【登場人物】

正蔵・イネ・未乃・詩織のCVはボイスコミック・アニメ版共通

斉藤家と親族

  • 斉藤 正蔵(さいとう しょうぞう)
CV:三木眞一郎
主人公のじいさん。青森県在住のリンゴ農家。
結婚してから58年間、旅行等の楽しい思いを妻のイネにさせられなかったことを悔やんでいたところ、突然若返る。
当時はかなりのイケメンで、かつ農業で鍛えられた逞しい肉体に若返るが、精神はそのままなので老人会のイベントなどでハッスルする。
猟友会に所属しており、射撃も得意
自動車の運転技術にも優れており、リンゴ畑にタバコを捨てた走り屋を軽トラでぶっちぎった事がある
若者文化にも興味があり、詩織に勧められたゲームをした際にはあっという間にトロコンしてしまった。
自分と妻に起こった若返りについては家族やご近所さんなどには事情を話し、理解を得ているため、周囲には若返る前と同じように接されているが、
それはそれとして、無自覚に若返った自分のルックスが完全にストライクゾーンだった義理の娘(息子の妻)や孫、それに近所のご婦人方をメロメロにしている。
イネとは当時珍しい恋愛結婚で、周囲の反対を押し切り、一時は駆け落ちまで考え、父親と殴り合いを演じてまでイネとの結婚に踏み切ったという。

元々夜にトイレに行くことが多かったが、若返ったせいでアッチの機能も復活してしまい、結局頻繁にトイレに行ってしまうのが悩み。
流石に生々しいためか、この辺はアニメ版では抑えられている。
ちなみに中の人は同時期に放送されたアニメでもメインキャラのじいさんを演じていた。


  • 斉藤 イネ(さいとう いね)
CV:能登麻美子
ヒロインのばあさん。旧姓は佐々木。
正蔵と共に、かつてのモデル並の美人に若返り、その美貌と長い人生で培われた包容力で、無自覚に周囲の人間を虜にしている。
普段は穏やかで優しい性格だが、芯が強く、怒ると非常に怖い。上述の正蔵との結婚騒動の際は正蔵を取られまいと、正蔵の父が用意した彼のお見合い相手に対して物凄い迫力で圧を掛けたとか。*1
恋愛面でも押しが強く、先に告白したのは彼女から。それ故か、今でも正蔵への愛と独占欲は強く、若返った彼にべったりになった孫に嫉妬することも。
元々は華族の令嬢で、戦時中に母方の親戚を頼った疎開先の青森で正蔵と出会うも、空襲による両親との死別、戦後の財閥解体・貴族制度の廃止に伴う一家離散、正蔵と交際した矢先に大病を患って病に伏せがちな身体になってしまう、というかなりハードな人生を歩んでいる。
そんな中、慣れなかった青森の風土に四苦八苦しながらも、正蔵と二人三脚で難局を乗り越え、子供たちを立派に育て上げた。
なお、若返った後は身体がかなり元気になった様子で、若い頃に約束したものの果たせずじまいだった新婚旅行を敢行する契機となった。
病弱だった為か子孫を残すという本能が働いていたのか、昔はじいさんが命の危機を感じるほどの性豪だった。

  • 斉藤 義明(さいとう よしあき)
CV:興津和幸
正蔵とイネの長男。県内の会社で部長職に就くサラリーマン。両親の若返りに驚くも、すぐに受け入れた。
子供の頃は母に褒められることを何よりの喜びにしていた。
親バカな一面もあり、未乃に危険がないか常に心配している。
ちなみに若い頃はヤンキーだった。

  • 斉藤 楓(さいとう かえで)
CV:櫻井智
義明の妻で看護師。イケメンアイドルオタクでもあり、若返った正蔵がタイプなのが悩み。
イネの事を母親の手本として尊敬している。
夫との馴れ初めは喧嘩した義明を手当てしたこと。

  • 斉藤 未乃(さいとう みの)
CV:三上枝織
義明と楓の娘。北町高校普通科に通う高校生。茶髪のサイドテールが特徴。
人懐っこい性格で元々祖父母を慕っており、最初は若返りにショックを受けるも、若返っても中身は変わっていないことと、
その姿が美男美女で、かつ二人ともカッコいい一面を時折見せることから、以前より慕うようになった。
学校ではマドンナ的存在で人気がある。祖母と母譲りなのかスタイルも良い。

  • 斉藤 貴弘(さいとう たかひろ)
CV:山中真尋
正蔵とイネの次男。医師。
最初は若返りを非科学的だと困惑していたが、母を元気にしたくて医者になったこともあり、
若返った影響か、母の身体が健康体になったこと自体には喜んでいる。

  • 斉藤 詩織(さいとう しおり)
CV:東山奈央
貴弘の娘。北町高校特別進学科に通う高校生。黒髪(アニメでは銀髪)のツインテールと絶対領域が特徴。
未乃からは「しおりん」と呼ばれている。声や語感が似ているしおじいちゃんっ子だがこの子ではない
進路や父との軋轢に悩み、祖父母の家に転がり込む。
従姉妹に当たる未乃同様祖父母が好きだが、素直になれない性格なので表に出すことは少ない。
未乃とは同い年で同じ学校に通っており(学科は違うが)子供の頃は仲が良かったが、最近は年頃なのもあり照れ気味。
ソファーの上に体育座りで腰掛けるのが定番スタイル。
大学の図書館で知り合った医学生の聡が気になっている模様。

  • 中田 明美(なかだ あけみ)
CV:浅野真澄
正蔵とイネの長女。現在は東京在住。
子供が三人おり、長男と長女は結婚し独立、孫もいる。

  • 中田 真司(しんじ)
CV:今井文也
明美の長男。外見は髪色以外は若返った正蔵に瓜二つ。
現在は結婚して独立、息子もいる。

  • 中田 幸助(こうすけ)
CV:木下鈴奈
真司の息子で小学生ぐらい?
曾祖父母の正蔵・イネにとても懐いており、二人もひ孫としてとても可愛がっている。

〇その他の人物

  • 五十嵐 兵助(いがらし へいすけ)
CV:てらそままさき
北町町会長。正蔵とイネの同級生。
昔イネに好意を持っていたが、彼女が正蔵を選んだことで正蔵をライバル視している。
スポーツ大会で孫たちを使い正蔵のいる南町に勝とうとするが失敗した。
妻は3年前に亡くなっている。

  • 五十嵐 大輝(いがらし だいき)
CV:宮沢拓弥
兵助の孫。北町高校野球部キャプテン。
スポーツ大会で正蔵たちに敗北する。

  • 五十嵐 将太(いがらし しょうた)
CV:寺島惇太
兵助の孫。北町高校サッカー部のエース。ギザ歯が特徴。
スポーツ大会で正蔵たちに(以下略)
同級生の未乃に好意を持っているが奥手なので進展していない。
しかし、親戚(義明除く)・同級生含め周囲は2人の仲を公認しており、未乃自身ももまんざらではない。特に爺さん一押しなのが大きい様子。
終盤では彼女を名前で呼ぶ程に進展している。
+ 【そして・・・】
最終話のエピローグにて、彼と思わしき老人が登場。
無事に未乃と結ばれたようで、正蔵らが育てていたリンゴ農園を受け継いでいる。
そして彼らが学生時代から育てていたリンゴの木に黄金の果実が実っており・・・?

ちなみに元アスリートらしく健康には気を使っているようで、年老いてもギザ歯は健在。


  • 高橋 一(たかはし はじめ)
CV:檜山修之
正蔵らと同じく若返った老人。
口数は少ないが聡明な性格。元警察官。

  • 高橋 セツ(たかはし せつ)
CV:小林ゆう
一の妻で彼と同じく若返っている。
元は旅館の仲居で、酔った客に絡まれていた所を同じく客であった一に助けられたのが馴れ初め。

  • 高橋 聡(たかはし さとし)
CV:梶川翔平
詩織の志望する大学の医学生で、一とセツの孫。
両親が離婚して祖父母に育てられており、その2人が若返ったことでこの地方に伝わる若返りの伝承を調べていた所で詩織と知り合い、他にも若返った老人達がいることを知り、祖父母と詩織の祖父母である正蔵とイネを引き合わせた。



















+ 【若返りの秘密】
コミックスの描きおろしにて、2人が大切に育てていた林檎の木(CV:斎藤千和)が朽ち果て、最後に黄金の林檎を残した。
それを食べた2人はで寿命を示す砂時計がひっくり返り、若返ったのだった。
以降は夢の砂時計をもう一度ひっくり返すことで、もう1度老人に戻ることもできるようなった。
ちなみに身体能力は完全に回復し、老人時でも高いまま。
また、髪はふさふさになるが総白髪のまま。老人に戻ると改めてハゲる。ある意味一番訳の分からない現象である。
砂時計の一部を破壊すると記憶まで若返ってしまう(自己修復可能だが)。

ただし、中身の砂は徐々に外にこぼれ出しており、終盤において「無限に若くいられるわけではなく、砂が尽きた時こそ完全な寿命」という事実が明かされている。
つまり、正蔵とイネの運命は初めから決まっていたのである。


追記・修正は若返ってからお願いします。


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  • 2019年
最終更新:2024年11月28日 20:12

*1 女性側も別に好きな相手が居たらしく潔く退いたため、特にいさかいにはならなかった