登録日:2009/08/02 Sun 00:29:42
更新日:2025/08/25 Mon 11:59:48
所要時間:約 18 分で読めます
頭文字Dとは、週刊
ヤングマガジンで連載されていたしげの秀一の漫画作品である。全48巻。
概要
群馬県内の峠道を舞台に、走り屋たちが繰り広げる公道レースを描く。
主人公はAE86型スプリンタートレノに乗っているが、それがスカイラインGT-RやRX-7といった単純なパワーではAE86を上回る車種を相手に勝利を収める姿が人気を博し、自動車漫画としては抜群の知名度を誇ることとなった。
本作で登場するAE86は中古車人気が急騰し、トヨタに新たなスポーツカー・86を開発させるきっかけにもなった。
が、良くも悪くも作者の嗜好がモロに反映されている漫画で、一部の車を明確に酷評するシーンがあり、読者から批判の声が上がることもある。
特に主要人物は全員FR車(フロントエンジン後輪駆動)に乗っているため、FR至上主義と言わんばかりの言動が非常に目立つ。
逆に4WD車、特にランエボ等は高確率で意地の悪い者が乗っていたり、乗り手の腕が極端に悪かったり、ある意味クルマ漫画で絶対にしてはいけない発言をするコマがあったりと不遇な扱いを受けている。
またFR車でも、シルビア系の乗り手は所謂「雑魚キャラ」「モブキャラ」「やられ役」として扱われることが多く、作中に登場したシルビア乗りで活躍したのはシルエイティ乗りの佐藤真子程度である。
ただ実は、同雑誌同題材ということでよく比較されていた『湾岸ミッドナイト』でもレギュラーキャラが類似の発言をするシーンが存在する。片方でかなりボロクソ言われた車種がもう一方では扱いが非常に良いのも同じ。
漫画は主人公の
藤原拓海が高校を卒業するまでが第一部、それ以降が第二部に当たる。
アニメはこれが3期ずつに分けて制作された。
作者自身が第二部はあまり乗り気でなく、本作は第一部までとの酷評もある(それでも第一部にも劣らない名バトルもある)。
なお、第二部以降に登場する車種は媒体によってカラーリングが変更されている車もある。
続編として本作と同じ世界の近未来を舞台とする「
MFゴースト」が連載され、年齢を経た本作の主要人物が登場していた。拓海自身も(もともとセリフとして出てきてはいたが)最終回で登場している。
また現在は第三章として「昴と流星」の連載が始まった。
読み間違える人はいないと思うが、頭文字は「イニシャル」と読む。断じて「かしらもじ」「あたまもじ」ではない。
映像化
過去複数回
アニメ化もされており、その回数は
テレビアニメ:5回
OVA:1回
アニメ映画:4回
と、かなり多く、その人気の高さがうかがえる。
特にテレビアニメは最初のシリーズから車のシーンは3Dが用いられており、
今となっては珍しくもなんともないが、当時としては非常に斬新だった。
香港・日本の合同制作で実写映画化もされているが、
- なぜか中国語の字幕
- イツキの本名が「立花樹」で、立花祐一(ガソリンスタンドの店長)の息子になっており、また秋名スピードスターズのリーダーで、実質、池谷ポジション。また愛車も池谷と同じS13シルビアになっている。
- それもあってか池谷先輩が存在しない。
- イツキが中里毅とのバトルでS13を中破させた後は「GT-Rを買う!と主張し続けるが、父からは「ベンツを買え」と言われ、結局は拓海と同じAE86トレノに乗り換えている。
- イツキは1年前に学校を中退した不良に(さらに複数人取り巻きがいる)なっている他、「俺は秋名の神だ!」「走りの神になる」などと叫ぶ、拓海と殴り合いの喧嘩をする、女(美也)をラブホテルに連れ込もうとする、ガソリンスタンドの売り上げ金をちょろまかそうとしたり、父親の乗るステップワゴンで峠を攻めようとしたりするなど、原作やアニメ以上にお調子者として描かれている。ただし根は原作同様の好人物で、なつきと拓海の援交のことを知った後も、拓海を心配し応援し続ける描写もある。
- 何故か中里毅が高橋涼介と同格扱い(実質啓介ポジション)で、涼介と中里は親友同士に。
- そのため拓海の86が配達帰りに抜いたのは啓介のFDではなく、中里のR32。
- 中里は髭を生やしたチャラ男風の容貌をしている。(なぜかイケメンになっている)
- 涼介が文太を知っており、彼にバトルを挑むシーンがある
- ナイトキッズがR32のワンメイクチームに
- レッドサンズもFC3Sのワンメイクチームに
- そして高橋啓介は一切登場しない。
- 他にも史浩、中村賢太、庄司慎吾、健二、佐藤真子、沙雪等、複数の登場人物が削減・統合されている。
- ナイトキッズのメンバーは全員、お揃いのエナメルのジャージを着ている。
- なつきは拓海の幼馴染と言う設定になり、ヒロインらしさが増した一方で援交設定もそのままだが、援助交際に手を染めた理由は「母子家庭で母親が病気になったから」と原作に比べてかなり許容できる理由になっており、映画版では数少ない改善されたキャラと言える。ただし、展開が駆け足気味のため、仲直りするシーンは描かれなかったりと、妙な所で不遇にされてもいる
- 藤原文太は拓海を殴ったり、「水を一滴でも零したら、ぶっ殺すからな」と脅しをかける、祐一と共にキャバレーで女の子たちとどんちゃん騒ぎするような、飲んだくれのダメ親父になっている
- 須藤京一のエボⅢがデコトラに乗って登場
- 岩城清次が庄司慎吾と合体したかのような、原作以上に嫌みったらしい性格に改悪。しかも拓海とのバトルは完全に力負けした挙げ句、エボIVをスピンさせてガードレールに衝突させている。
- さらに清次は拓海と京一のバトルで京一のエボⅢの横に乗っており、ハチロクをエンジンブローさせた拓海を仕返しと言わんばかりに罵倒している。
- 最終決戦がハチロク、FC、ランエボⅢの三つ巴
- バトルは京一のエボⅢが大クラッシュ(ただし本人は無傷)して終わる。
…と、
原作レイプバリバリなので見る必要は正直ない。
ただし、撮影場所が秋…榛名ではないとはいえカーアクションはがんばっているのでそこは楽しめる。一部アングルの関係で合成のカットもあるが、
マジで峠道を封鎖して撮影しているのだ。追い抜きのシーンなどはできる限り再現している。
また、藤原とうふ店のロケはハリボテの再現セットではなく原作の店のモデルとなった「
藤野屋豆腐店」で撮影されている。
なお、この店は地元で100年以上続いていた豆腐屋で、撮影後も「藤原豆腐店」の看板を掲げたまま2008年まで営業していたが、後継者もおらず区画整理に伴い閉業、解体された。しかしファンからの声に応え、店主の親族が保管していた外装が「伊香保おもちゃと人形・自動車博物館」に寄贈され、しげの氏が所有したFDや劇中仕様を再現したトレノとともに展示されている。
連載開始時点では「峠バトルそのもの」を取り締まる法律はなかった。
しかし、現在は立派な道路交通法68条違反(共同危険行為)である。
また、有名な作品が故に原作中に登場する実在する峠には毎晩いわゆる「走り屋」が押しかけ、付近住民には非常に迷惑な存在となっている。
そのためアニメやゲームなどメディア作品では必ず作中の内容は危険行為かつ法律に触れる行為のため真似をしてはならないといった内容の警告が表示される。
主な登場人物
CVはテレビアニメ/新劇場版の順
第一部から登場
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この物語の主人公。
中学生の頃から父である藤原文太にドライビングテクニックをしこまれる。ただしその内容は、無免許運転で豆腐の配達をするというギンギンの法律違反。
五年間にわたり、ほぼ毎日秋名山を往復していたことから、知らず知らずのうちに高いドライビングテクニックが身に付き、
秋名であればまず負けない実力を持つに至った。
秋名スピードスターズと赤城レッドサンズの対抗戦に担ぎ出され、高橋啓介を一蹴したことで注目を浴び、「秋名のハチロク」として様々な走り屋から挑戦を受けることになる。
愛車のハチロクは型落ちの旧車の部類である。現代の最新マシンと互角に渡り合えるのは専用エンジンの恩恵も大きい。京一戦の途中でエンジンブローしてしまうが、文太がどこからか取り寄せてきたAE101用グループA仕様のレース用エンジンで復活する。
この時の工賃には拓海のバイト代も使われており、文太から「お前の金を使って修理したから半分はお前のものだ」と宣言される。
プロジェクトD編ではヘッドライトを消し、相手を攪乱する「ブラインドアタック」を習得。無論非常に危険なので絶対に真似しないこと。実際にレッドサンズの一人である中村ケンタも真似して事故った。
普段はぼんやりした性格だが、キレると手が付けられないタイプ。
当初は車に全く興味がなく、商売の手伝いだと思っていた。
ちなみに恋愛については、当初はほぼ無関心だった様子。
第一部終盤では同級生の茂木なつきと付き合っていたが、最後の夜に秋名で同乗走行した時を除いて自分からはアプローチしておらず終始振り回されていた。最終的にはなつきが上京したため自然消滅。第二部で一度だけ思い出すシーンがあるが、それ以降全く触れられなくなった。
第二部では神奈川編から新たにゴルファーの上原美佳と付き合い始めたが、こちらには自分から「呼び捨てさせてほしい」と発言するなど積極的な姿勢を見せている。なお、彼女のことは自身と同じ「夢に向かう者」として自分と同格以上の存在と見ている模様。
なお、高校でのアンケートにて女子生徒からの人気が高い(アンケートで第2位)ことが判明しているが、本人は全く意に介していなかった。
失恋が多い本作の主要キャラの中で、付き合ったまま最終回を迎えているのは拓海と美佳しかいない。
プロジェクトD終了後の経緯がMFゴーストにて語られた。
英語もわからずに渡英、ラリーの道に進み、ターマック(舗装路)では速いがグラベル(土)には不安を抱えつつも
イギリス国内選手権を制覇、
トヨタのワークスチームからWRC本格参戦を目前にテスト走行中のマシントラブルで重傷を負い事実上の引退、一時表舞台から姿を消す。
その後、突然イギリスのレーシングスクールに講師として現れたらしい。
一応カナタを乗せて走行していたというエピソードはあるので半身不随とかではないみたいだが、レースドライバーとしては再起不能らしい。
主人公のカナタ・リヴィントンをMFGに送り込んだ。
渉曰く、「変わらず飄々としていて」、MFG本編一年前に「名前は言えないけど埼玉出身の女子ゴルファー」と結婚したとのこと。
カナタや解説陣より拓海の名前は頻繁に出てくるが、
本人はちっとも登場しない。
まあ言うてプロジェクトD三羽烏でちゃんと顔も見せてくれたのは長らく啓介ひとりだったけども。
「電車でD」では阪急旧2000系に乗っている。
藤原拓海の父親。
今こそ豆腐屋を営んでいるが、かつては「伝説の走り屋」と言われていた人物であり、元ラリー屋である。
拓海がまだ13歳の頃からハチロクでの豆腐配達をさせている。
当時の愛車だったハチロクのエンジンブローからの復活をきっかけに、「修理代に拓海がバイトで貯めた預金も使ったから、半分拓海のもの」として自由に使えるように許可する。
ドリフトの最中でハンドルから手を離し、煙草に火をつけるという、あまりにも危険すぎるドライビングをしたこともある。
実際「セルフカウンター」と呼ばれる勝手にハンドルが戻る現象があるため、その間であれば手放しでも問題ない。
D1GPに出てるようなプロでも、自分でカウンターを当てるより速くハンドルを回せるのでセルフカウンターに頼るドライバーは多い。
最初のカウンターを当て始めるタイミングだけ手で回して残りはセルフという「ハンドル投げ」なるテクニックもある。
作中では披露されてはいないが、ドリフトしながら居眠りすることも可能らしい。
無口で無表情だが、内に秘めた情熱は今でも拓海に負けていない。
拓海の実父だけあって息子同様、負けず嫌いな性格で「秋名山の下りならシューマッハよりも速い」「GT-Rやポルシェが相手でも勝てる」と豪語している。
拓海の神業的運転ですら「へたくそ」と言い切っており、事実インプレッサの試乗でも拓海をいとも簡単に打ち破っている。
何気に拓海を破った数少ない走り屋の一人であり、最後まで拓海は彼を破ることはできなかった(そもそも再戦の機会自体がなかったのだが)。
そんなこともあってか、拓海は旧アニメ版時代のゲーム作品でプレイヤーがインプレッサだと「よりにもよってインプレッサが相手か(AS8)」などプレッシャーを感じる模様。
文太のインプレッサの色はフジミのプラモではクールグレー・メタリックで描かれているが、アニメ版ではWRブルーマイカに変更されており、以降のメディア展開では原則WRブルーマイカになっていることが多い。
一部のゲームでは彼に挑戦できるモードがあるが、難易度は一番簡単なものですらTA評価スペシャリスト程度のペースで走らないといけないなど異常なほど鬼畜。
実写版では拓海を暴行したり、店長と共に女遊びをするなどマジなクソ親父になってしまっている。
同人作品の「電車でD」では妙な意味で登場機会が増えている。
秋名スピードスターズのリーダー。
立花祐一が店長を務めるガソリンスタンドに勤務しており、健二とは古くからの友人同士。藤原拓海と武内樹の先輩で、面倒見の良い優しい性格。
彼女はいないが、シルビアを愛しているので一応それなりに幸せ。S14型シルビアが好きではないらしく、理由は自分がS13を買った直後に出てしまったからだとか。
走り屋としての実力は高くないが、一般人としての運転は丁寧で上手で、店長からの信頼も厚い。またメカニックの知識にも優れ、拓海やイツキにそれを伝授する場面も多くある。
ちなみに作者曰く「自分の目線が詰まっているから」とのことで、一番のお気に入りキャラクターらしい。
拓海の運転で失神したこともある(かの有名な「池谷先輩コーナー3つで失神事件」)
インパクトブルーの佐藤真子とはそれなりに良好な関係ではあったものの、奥手な性格が原因で寸前の所で関係は消滅してしまう(一応後日談にあたる「旅立ちのグリーン」にて
中途半端に終わってしまった2人の関係にしっかり決着はつけたが)。
MFGではガソリンスタンドの所長になっているが、相変わらず独身な上に
頭髪がかなり後退している。
実写版では後述のイツキがS13に乗っているからなのか登場しない(一応モブキャラとしては出ている)。
通称「イツキ」。藤原拓海の親友(であるのにも関わらず、拓海の家にハチロクがあるのを知らない)。
お調子者で彼の言動に拓海も呆れたり振り回されつつも、拓海が樹だけに本音を語るシーンも多く仲の良さがうかがわれる。
樹も拓海がどんなに強力なライバルと勝負に挑もう(まれよう)と、まわりがネガティブな思考に陥る中で彼だけは「拓海なら絶対に勝てる」と拓海の実力を心から信じ、決して疑うことはない。
立花祐一が店長を務めるガソリンスタンドでアルバイトをしており、高校卒業後はそのまま正社員となった。
拓海と中里がバトルした翌日、ついに念願のレビンを買うが、AE86(ハチロク)ではなく廉価版のAE85(ハチゴー)だった。それを池谷らにからかわれ落胆するも、拓海がハチゴーでガラの悪い走り屋をごぼう抜きにしたのを目にして「ハチゴーでもテクニック次第で速く走れる」ことを実感したため、乗り続けることを決意する。
プロジェクトD編ではターボ化することで戦闘力をアップさせ、更に「ヒール・アンド・トゥ」をマスターしている。
アニメオリジナルエピソードの1st Stage13話では同じくオリジナルキャラの沙織と付き合うが、庄司慎吾の煽りに乗っかり事故を起こし、関係を絶たれる。
後に登場した秋山和美とも一時期恋人同士だったが途中でふられてしまう。
そのことは兄の渉が拓海を通じて謝罪している。
MFGでは無事に結婚。妻子持ちになっており、太った。
実写版では立花祐一の息子にされていたり、S13からハチロクトレノに乗り換えたりするなど、原作からかけ離れた設定にされてしまっている。
電車でDでは阪急電鉄の救援車両4050型を愛車としているが、この車両は単独では自走ができない。
愛車:RPS13 180SX TYPE II
CV.
高木渉 /勝杏里
「秋名スピードスターズ」のメンバーで、池谷とは幼馴染であり、親友である。拓海やイツキも「健二先輩」と呼んでおり、名字は不明。
実家はクリーニング屋であり、普段はその仕事を手伝っているが、暇な時はよくガソリンスタンドへやって来て池谷達と話したり、様々な走り屋の情報を持って来たりする。
MFGでは既婚者になったが、相変わらずガソリンスタンドで池谷達と話したりしているし苗字も判明していない。
「電車でD」では、ケンタ相手に健二が自分の苗字を訪ねるネタ描写がある。
愛車:SV40系カムリ前期型
CV.西村知道/志村知幸
池谷たちが働くガソリンスタンドの店長。皆からは「店長」と呼ばれ、文太からは「裕一」と呼ばれる。濃厚な性格で、かなりいい上司である。文太とは古くからの親友同士。シリーズを通して一番まともな人物かと思われる。
連載当時がRVブームだったせいか、そうした車種に乗る若者を嫌う描写があった。
なお、アニメ5期には一切登場しておらず、MFゴーストでの消息は不明。
実写版ではイツキの父親になっている。
愛車:E24 日産・キャラバン ライトバン
CV.石井康嗣
文太と祐一の昔からの走り屋仲間で自動車整備会社の社長。作中ではあまり登場していないが、ハチロクのエンジン載せ替えに協力したり、文太のインプレッサ購入を仲介したりと、要所要所で活躍している。
またキャリアカーを所有しており、ハチロクをエンジンブローさせた拓海を文太が迎えに行く際に使われた。
CV.
川澄綾子/
内田真礼
拓海と樹の通う高校のクラスメイト。第1話の冒頭でハチロクの購入の相談をしていた拓海と樹に話しかけるシーンで初登場する。明るく天然気味な性格の美少女だが、拓海の限界ドライブをケタケタ楽しんだりと豪胆さも併せ持つ。
また、車酔いしやすい体質であるが、拓海の運転では酔わない。一方、塚本の運転では酔ってしまう。御木の運転ではまだ大丈夫だった様子。
元々はサッカー部のマネージャーをしており、上級生の御木と付き合う一方で拓海ともそこそこ話す仲だったが、上述の一件で拓海がサッカー部を退部したことで疎遠になっており、冒頭のシーンが実に1年ぶりの会話だった。その後は御木と別れていたらしく、また拓海が事件を起こした理由を知ったようで仲直りを提案し、拓海と海デートに行くなど急速に距離を縮めるようになり、キスまでする関係に。
その一方で、実は『パパ』という中年男性と援助交際をしているという裏の顔も持っており、ホテルで肉体関係を結んでは月に30万円を受け取っていた。
しかし拓海と関係を深めるうちに自分がしている行為にうしろめたさを持つようになり、『パパ』との関係を断ち切ることを決意するが、最後のデート現場を拓海に目撃されてしまい、彼から逆に絶交されてしまう
学校に来れなくなるほど悩んだが尚も諦めず、逆に拓海のバイトするガソリンスタンドにアルバイトとして入るという、大胆な作戦に売って出る。さらにはクリスマスには拓海の家に押しかけたり、バレンタインデーにはチョコレートを渡すなどして、再び関係を深めていく。
そんな折、元カレである御木が再び現れ復縁を迫るが拓海に助けられ、ようやく気持ちを通じ合わせる。卒業後は東京の専門学校に通うことになり、拓海に一緒に東京へ行こうと誘うが、拓海は「頂点に立つドライバーになりたい」と言う夢を語り、後のプロジェクトDの活動のため地元に残ることを伝える。そしてなつきを助手席に乗せ、秋名のダウンヒルを全開でアタックする。
卒業後は予定通り東京へ進学していったが、以降はお互いに忙しくなったこともあり、手紙を交わす程度で次第に疎遠になっていった。
実写映画版では拓海の幼馴染と言う設定で、援助交際の経緯もかなり許容できる理由になっており、数少ない改善点ともいえる。その一方で展開が駆け足のために仲直りすることなく物語が終了してしまい、妙な所で不遇でもある。
同人作品の「電車でD」にも登場。こちらは高校卒業後航空会社のCAとなっており、見た目も可愛くなっている。
なつきの親友のクラスメイト。原作の第一部のみに登場。三つ編みに眼鏡をかけた優等生のような女子生徒。
実はなつきと援助交際をしている『パパ』の娘で、しかも拓海に思いを寄せており、拓海となつきを引き裂こうと、なつきの援助交際の情報を流したのも彼女と言う、昼ドラ顔負けのドロドロな展開である。アニメ版ではさすがにまずいと判断されたのか白石は登場せず、拓海に援助交際のうわさを流した相手は不明になっている。
文化祭の催し物の件で拓海に声をかけた際、援助交際をリークした電話の声と似ていたことで気付かれ、真相を話すことに。
その後、バレンタインデーにチョコレートを渡し、拓海のなつきへの思いを再確認すると潔く身を引いた。
CV.古澤徹/宇垣秀成
なつきが援助交際している中年男性。原作だと先述の白石の父親だが、アニメではその設定はない。具体的な人となりは不明だが、なつきに多額の金を渡していたり、登場時はスーツ姿でメルセデス・ベンツを乗り回していたりと、それなりに経済力がある様子。彼となつきの最後の援交シーンを拓海が見たことがきっかけで、ハチロクがエンジンブローしたのに加え、拓海となつきの関係が絶たれることになってしまう。
新劇場版には時勢の変化もあってか登場しない。
CV.土屋圭市、うえだゆうじ(若い頃のドラマCD}
アニメ1st Stageの24話、彼が主人公を務めるドラマCDに登場。文太の古い走り屋仲間で、現在はプロレーサーとして活躍しているが、若い頃は文太のドリフトに驚いたこともあったらしい。拓海の噂を聞きドリフトを見たいと文太に電話した。実は彼のモデルは当作品の監修をしている土屋圭市氏で、作中ではこれ以外にも1st Stageの2話で池谷らが休憩していた際に見ていたビデオのドリフトシーンにも若干出てきていたり、3rd Stageのエンディングでもなつきが働いている本屋?で客が購入したビデオのパッケージに写っていたり、それ以外にもFinal Stageの最終回のエンディングでD1グランプリを見ていた拓海に声をかけるシーンで登場している。
CV.福島おりね
アニメオリジナルキャラクター。1st Stageの12、13話のみに登場。なつきの中学生時代の友人。イツキと付き合いドライブデートをするなど、当初は友好だったが、その後イツキが庄司慎吾の煽りに乗っかりバトルをした結果、事故を起こしてしまう。このことがきっかけで、彼女はイツキとの関係を断つことに。
第一部ではライバル、第二部では準主人公。
高橋涼介の弟で、兄がリーダーを務める赤城レッドサンズではナンバー2の実力を持っていた。兄のような理論派ではないが、直感的なドライビングテクニックでは兄を凌ぐ才能を持つ。
秋名山で拓海に2度負けて以来、拓海に強いライバル心を持っている。第二部からはプロジェクトDのヒルクライム担当となり、ダウンヒル担当の拓海とでチームの「ダブルエース」を担っている。
兄・涼介の公道最速理論を最も近いところで学び、
アクセルワークの技術を磨いていった。その成長の凄まじさは勝ったことのある拓海も「敵じゃなくて本当に良かった」「彼の本気のダウンヒルを見るのが(自分より上達していそうで)怖い」と恐れられるほど。実際に激情的だった性格も後半になる程クールさが増して理知的なドライビングをするようになる。
性格は短気で乱暴、お世辞にも良い人とは言えず、チームメイト以外には基本誰に対しても喧嘩腰で接する。初期は人を見下しがちで、横柄な態度も目立った。
逆に自分を更生させてくれた兄には頭が上がらず、彼に対しては従順。
嫌いなものは4WD車…中でもGT-R、ランエボが嫌いらしく、目の敵にしている。GT-Rではないスカイラインは好みなあたり相当である。
デカイウィングのことも嫌っているが、それに関しては人のことを言えない。
兄に比べて出来が悪かったため、かつてはグレて暴走族をやっていた。土坂のランエボの男とのバトルでは、群馬(所か北関東)全体をシメていたと言われている当時の舎弟が登場している。
プロD後はさらに派手になったFDでレースデビュー。引退後は社長になっており結婚して妻子もできた。
容姿は急激に老けた池谷らと異なりイケメンのまま相応に年をとったといった感じだったが、回が進むにつれてどんどん見た目が若くなり、終盤では頭文字D自体とあまり変わらなくなった。
引退後でもMFGのデモランムービーでは異様な速さを見せていた。あれでも手抜きだった様子。
諸星瀬名を育成しており、第3戦からMFGに送り込んだ。
実写版では中里毅が啓介のポジションになってしまっているからなのか、登場しない。
高橋啓介の兄で、赤城レッドサンズのチームリーダー。
弟とは違い群馬大医学部でトップの成績を誇る秀才。群馬周辺では抜群の知名度を持つ常勝不敗の走り屋であり、レッドサンズ結成以前は「赤城の白い彗星」の異名で呼ばれていた。
両親の後を継いで医師になることを決めており、プロのレーシングチームから誘いがあるもレーサーにはならず、関東全域に地元の走り屋が何年掛かっても更新できないコースレコードを作り、最速の名を残す「伝説の走り屋」になってからの引退を決めていた。
性格は乱暴な弟とは対照的に冷静沈着で人当たりは良い。が、これは後付けによるもので、当初はスピードスターズを「カス揃いだ!」「ウチの2軍でも楽に勝てる。来週はベストメンバーで来ることはねーな」と思いっきりバカにしたり、
GT-Rを駆る中里に対して「下りならどうあがいてもハチロクに勝てっこないぜ」とけなすなど、意地の悪い部分が見られた。弟が弟なら兄も兄といったところか…
過去に因縁がある須藤京一に対しても「俺はアイツが嫌い」「何が何でも負けたくない相手」と敵視している。
一方、希少なロータリーエンジンを「マイナーさ故の孤高のスピリッツが好き」と独白したり、ハチロクvsR32とのバトルを追走する際は「シンデレラ城のミステリーツアー出発」と痛い発言をしたり、
拓海と勝負を挑む際に花束を贈りつける、「プロジェクトD」のDの意味を最後まで啓介や拓海に教えなかった上にDriftじゃなかったなどどこかズレている部分も見られる。
数々の走り屋を打ち破る拓海に興味を抱き、自ら挑戦。愛車FCのパワーをわざと落としてまでダウンヒルに特化したセッティングにして挑む。
最初はわざと拓海を先行させ、彼にプレッシャーを掛けた後、5連続ヘアピンでハチロクがアンダーステアで外側に膨らんだスキを付き、オーバーテイク。
しかし、拓海の走りをコピーしたことが原因でタイヤがタレてしまい、最終コーナーで僅差で敗北する。これによって走り屋引退を決意する。
その後涼介とも因縁のある須藤京一率いる「エンペラー」が群馬エリアに侵攻してきた際には、一時的に現役復帰。拓海も破った京一のエボⅢを地元赤城で迎え撃つ。
第2部からは、遠征用チーム「プロジェクトD」を立ち上げ、ダウンヒル担当として拓海をスカウト。自身は監督ポジションに退き、拓海および啓介に自ら構築した公道最速理論の全てを伝えようとする。
公道最速理論の最終地点へのアプローチとして異なる2つのスタイルを各ドライバーに適用しており、啓介にはモータースポーツ仕込みのテクニックを公道に応用する「正統派」スタイル、拓海には純度100%公道でのみ適用されうるテクニックを使用する「変則派」スタイルとなっている。
末期の「死神」との対決では久々に現場に復帰したが、当人およびFCの風貌がチャラいものとなった。
MFGでは普通に医者をやっているが、謎の人物「リョウ・タカハシ」としてMFGの立ち上げを行っている。
タイヤ幅決定のルールとか作ったのもこの作中設定でだけ謎の人物。
ライバル関係にあった須藤京一もMFGに取り込んでいるが、4WDに対してだけはやや厳しめのレギュレーションを敷いている。
というか作中で4WD車が嫌いと明言されてしまっている。
MFG作中の時間軸で急に結婚することが決まったが、メイン二人に比べてかなり遅めであることから啓介からは「アニキは結婚なんて俗なことはしない」などと思われていた。
20巻でついに登場したのだが、姿は別人にしか見えない。というか寧ろ若返っている。何があった…
「電車でD」ではシリーズ屈指のボケキャラとなっており、とあるバトルでは巨大なフラッシュで撮影をして相手のバトルを妨害するなど、トラブルメーカー的側面も持つ。
愛車:S14 シルビア Q's エアロ(前期)
CV.岡野浩介/成家義哉
通称「ケンタ」。「赤城レッドサンズ」のメンバーで、啓介の愛弟子。
レッドサンズ入団前は“タイヤの消耗を抑えることが出来る”という理由から雨の峠を攻めていたという経緯があり、レインバトルを得意とする。
妙義山で拓海にレインバトルを申し込むも、後半で追い抜かれ完敗。いかに雨の経験が豊富であろうと、365日配達で走り込んでいた拓海相手では分が悪かった…。
第二部ではプロジェクトDのワンボックス2号車の運転手としてレギュラーになり、時々バトル内でちょっとした仕事をしてサポートをしている。基本的に啓介か史浩としか会話をしていない(一応拓海との会話シーンもあるがあまり話が合わない)。
あとブラインドアタックをやって事故を起こした模様。
MFGでは啓介の会社で働いているが、なぜか不動産業に。忍者はしていない模様
元々は自動車のファクトリー部門に所属していたが、啓介曰く「自分で考える力が足りない」「地上げのセンスがある」とのことで不動産部門に異動させられた。本人はファクトリーに戻りたいらしいが、何気に不動産事業の成績が良いので異動させてもらえない不憫な人。啓介のことは「社長」と呼んでいる。
愛車:ユーノス・ロードスター
CV.細井治/福田賢二
「赤城レッドサンズ」で交渉などを担当する外報部長で、涼介の幼馴染。
よくカウントダウンをやっている。
本格的な登場は第二部のプロジェクトD編からで、外報部長として同じ役割を担当。
その役割からか主要メンバーとして大幅に出番が増えている。
スポーツカーに乗っているが、走り屋であるかどうかすら定かではない。
MFGでは「上有史浩」というフルネームが判明。元ネタはもちろんあの人(外報部長という肩書の時点で察した人はいるとか)。コンプライアンス的にどうなんだ
MFG統括本部長という重役に就いており、リョウ・タカハシの意向に逆らわずに意志を最大限に汲み取って進行を行っている。
ぽっちゃり系が好み。
時にMFG出場者の腕を信じて大胆な行動に出るなど、チームスパイラルの池田を感心させた。
愛車:アルテッツァ(新劇場版)
CV.西凜太朗
プロジェクトD編におけるハチロク担当のメカニック。
メカニック以外の部分にも精通しており、拓海にアドバイスを送っている。
その後もメカニックを続けていたらしく、MFGでは「群馬県のゴッドハンド」と呼ばれるほどになっている。
CV.高橋良吉
プロジェクトD編におけるFD担当のメカニック。
アニメでは啓介がプロデビューした後もメカニックとして共に戦っている。
MFGではまだ登場しておらず、またハンドの対と言えるフットの方をチーム・スパイラルの奥山広也が持って行ったため群馬勢でゴッドハンド・ゴッドフットの継承はできなかった。
妙義山を拠点に活動しているチーム「妙義ナイトキッズ」のリーダー。ドリフト走行に疑問を抱き、確実にタイムが出せるグリップ走行にこだわっている。
かつてはS13シルビアに乗っていたが、白いR32のドライバーにパワー負けしてしまったことから、自分もR32に乗り換えた(後述する当時のドラマCDでこのあたりが描写された)。
拓海をターゲットとして挑戦したが、感情任せのムラっ気の大きい走りが災いして、無理にマシンをぶん回した挙句、第二世代GT-R(R32~R34)のスカイライン共通の弱点であるスーパーフロントヘビーから来るアンダーステアとフロントタイヤの熱ダレが露呈して自滅。ハチロクに敗れた後、「腕を磨いてもう一度挑戦するか」と言っていた。
涼介曰く「中里の長所は思い切りの良さと勢いでアクセルを踏み込んでいく巧みなドライビングにある。
ツボにはまると速いが、プレッシャーに弱くキレやすい」との事。実際、後に高橋涼介直伝のテクニックを身に付けた、高橋啓介のFDにも僅差で敗北している。
エンペラーの岩城とのバトルでも、焦りからアクセルを強く踏み込み過ぎてアンダーステアを誘発、右フロントが壁にヒットして車をクラッシュさせてしまい敗北。ほぼ同じ要因で3戦連敗(拓海→啓介→岩城)という散々な扱いだったが、その後中里が主役のドラマCDが製作されるなど、人気は根強い模様。ドラマCD内ではドライビングを改善し、白いR32のドライバーとのリベンジも果たしている。
また、良くも悪くもクセの強い本作の登場人物の中でも良心的な性格をしており、
車の性能差は抜きにしても勝負はフェアな条件で行うべく、ストレートではなくコーナーでの勝負で拓海と決着を付けようとする(そのため、序盤はアクセルを緩めてハチロクを待っていた)
- レースに敗北後も「GT-Rがハチロクに負けたのではなく、自分が負けた」とマシンせいにせず、「全力を出し切って負けたから爽やかな気分」、「腕を磨いて再挑戦する」と敗北を冷静に受け止める
- 卑劣な手段を使う庄司慎吾のやり方を咎める
と人の良さを感じさせる部分が多い。
また、拓海の溝落としのからくりを一目で見抜くなど洞察力も高い(他の走り屋は何が起こったのか全く分かっていなかった)。
実写版では高橋啓介のポジションになった他、涼介とは親友同士に。ドリフトも多用している。
「電車でD」では、黒いアーバンライナーに乗っている。拓海とのバトルでは自身のアーバンライナーがフル加速しようとした結果爆発し負けてしまう。
愛車:EG6 シビック SiR-Ⅱ
CV.
藤原啓治/阪口周平
別名「(元祖)焼け野原ひろし」
中里毅と同じ「妙義ナイトキッズ」のメンバー。ダウンヒルを得意とする。
残忍な性格で、勝つ為には危険な手段もいとわない。正々堂々とした戦いを好む中里とは反発し、対立しあっている。なんならナイトキッズ内で庄司派と中里派の派閥ができちゃってるらしい。
左足ブレーキを駆使した鋭い突っ込みを得意とし、下りなら中里をも凌駕するFFマシンの使い手。
拓海に自身が得意とする「
併用軌道ガムテープデスマッチ」を仕掛ける。序盤は不慣れな片手固定の操作に戸惑うも、程なく順応しペースを上げてゆく拓海に脅威を感じ、ハチロクをクラッシュさせようと追突するも、偶然の360度ターンで見事難を逃れられて驚愕する羽目に。
そして悪質行為にブチ切れた拓海の、怒りに任せたラフな走りで猛追され溝落としで追い抜かれる。
勝てぬならせめて共倒れと、最後はダブルクラッシュを狙おうとしたが速い突っ込みによってかわされ、自爆する形で単独でクラッシュして
琵琶湖に水没してしまう。
ついでにこの時
ガムテープで固定していた結果もろにクラッシュによる車の姿勢変化の影響を受けて右腕を負傷している。
拓海に敗れた後は少し丸くなった模様。
拓海と涼介のバトルを観戦してFRの魅力を再確認し、ホンダがFRを出したら乗り換えるつもりらしい。
後にS2000が出たが、幼馴染でもあるインパクトブルーの沙雪に「S2000買うの?」と尋ねられた際には「欲しいけど、貧乏だから買えない」と答えている。
旧アニメ版時代のゲーム作品でプレイヤーがNSXやS2000に乗ってるとものすごく意識してくる。これが好評だったのか、バージョンアップで庄司以外にも「特定のクルマでバトルを挑むと特殊セリフが追加される」ものが増やされた。
収録全車種それぞれで内容が変わる東京から来た二人戦とか。
因みにグレた理由は幼少期に風邪を引いたまま学校に通ったところ「ハナタレ慎吾」と呼ばれからかわれたことが原因。また、幼馴染である沙雪には弱く、彼女の気の強さを「跳ねっ返り」と呆れている。中里は沙雪のスタイルに興味津々だったが…
なお、ナイトキッズとインパクトブルーが主役のOVAではそれまでの悪辣ぶりが嘘のような人の良い慎吾を見ることができる。
「電車でD」では途中から何故か眼鏡をかけた解説者キャラに変わっている。
愛車:S13シルビア
CV.安井邦彦→高木渉/入倉敬介(弘道)、陶山章央/藤巻大悟(正一)
ナイトキッズのメンバーで、中里を負かせた86を見るために、後述の章雄と共に秋名山に来た走り屋。拓海とイツキに威圧的な態度をとったり、ハチロクがハチゴーだとわかると仲間と共に大笑いするなどして去っていくが、この行為にキレた拓海に追いかけられ、溝落としでそのまま抜かれてしまう。
愛車:SW20 トヨタ・MR2(原作)、RPS13 日産・180SX(アニメ)
CV. 鈴木淳/平修
同じくナイトキッズのメンバーで、先述の弘道や正一と共に秋名山に来た走り屋。弘道のS13諸共2台まとめてあっさりと拓海に抜き去られる。
なお、この3人は原作だと記載の通りナイトキッズのメンバーだが、アニメではオリジナルの走り屋チーム「サンダーファイヤー」のメンバーにされている。
愛車:180SX
CV.遊佐浩二
アニメ「2nd stage」のみに登場。1話ではエンペラーとバトルしていたがあっさり岩城清次のエボⅣに抜かれる。9話では原作の塚本のようにドリフトを失敗し、事故に巻き込まれそうになる。
愛車:RPS13 シルエイティ
CV.根谷美智子/
原由実
碓氷峠を拠点とするチーム「インパクトブルー」の一人。
高橋涼介にあこがれ、幼馴染の沙雪をパートナーに迎えて走り屋になった。
豪快なドライビングとは対照的に、普段は清楚な女の子。本人曰く「ハンドルを握ると性格が変わるクチ」。女だからとバカにされるのが大嫌い。
走り屋引退を考えて、最後の一戦に「秋名のハチロクと碓氷峠で戦いたい」と言ったことから拓海と戦うこととなる。結果は真子の自滅で敗北に終わったが(それでも涼介に続いて拓海を焦らせた強敵だった)、拓海とのバトルで技術の深さを思い知り、引退を撤回する。
池谷に出会った事から、拓海とのバトルをセッティングした彼とホテルへ行く約束をしたが、池谷の劣等感からの思い込みとアクシデントによって叶うことは無かった。
番外編である『インパクトブルーの彼方に・・・』では拓海とのバトルでの経験を生かし、
群馬エリア制覇の為に碓氷を視察に来た「エンペラー」の下っ端を難なく打ち破っている。
『旅立ちのグリーン』では池谷と偶然の形で再会を果たし、行き違いの経緯による誤解が解かれた。
その後自動車雑誌のライター兼レーサーとして働くことを池谷に伝え、旅立った。
なお、旧アニメ版ではレースデビューした模様。
上記の通り、拓海に敗れはしたものの、実力は相当のもので拓海を終始苦戦させていた。
本編で登場するシルエイティとは、180SXをベースにS13シルビアのフロント部分を移植した仕様の通称。両車はベースが同じなので移植の難易度が低く、現実でもよく見られたカスタムだった。
作品の影響から一躍知名度を上げ、後年後期型をベースに500台限定で「日産純正のシルエイティ」も制作・販売された程。
グランツーリスモシリーズへの登場やミニカー化等もされ、いちカスタムカーとは思えないレベルの知名度を誇る。
同じく「インパクトブルー」の一人。真子の幼馴染だが、性格は大きく異なり快活で外交的。
真子がハンドルを握る時は助手席に座り、ナビゲーター役を務める。先のコーナーから、対向車とすれ違うポイントを予測できる。
「ラリーのナビみたいなものか」と言われていたが、やっていることはやや異なる。
ナイトキッズの庄司慎吾とは、小・中学校が同じで家も近所だった幼馴染。この理由からナイトキッズの面々とはそれなりに友好的にやっているとのこと。
年下でかわいらしい拓海を気に入って、ひらパーのプールに行った時には一緒にウォータースライダーで遊んでいた。
愛車:ランサーエボリューションⅢ GSR
CV.田中正彦
京急本線日光いろは坂に本拠地を構える京急2100形ランエボワンメイクチーム「エンペラー」のチームリーダー。
頭にタオルを巻くスタイルからファンには「ラーメン屋」「ウマヅラハギ」とか言われる。
キレやすい岩城清次とは対照的に、滅多なことでは取り乱さない。ドリフトなどの派手なアクションを嫌い、基本に忠実という職人のようなタイプ。
実力が互角ならば、確実に有利なマシンを用意してそれ自体の戦闘力の差で勝つ、という徹底的な合理主義者。
愛車であるランエボⅢにも、ターボ過給によるアクセルレスポンスの悪化(ターボラグ)を解消する為にWRCで採用されている「ミスファイアリングシステム」を起動させている。
「モータースポーツ技術の公道に対する優位性」を唱え、「峠には峠のテクニックが必要」と唱える涼介と対立している。そんな涼介とは過去にいろは坂で敗れており、涼介へのリベンジとランエボの優位性を知らしめるべく群馬県内への攻撃を仕掛けて来る。
作中で拓海を破った数少ないドライバーの一人であり、彼はその一人目。
なつきとパパの最後の援交シーンを見た拓海がキレ、拓海が赤城山に向かい京一のエボⅢとバトルする。京一は「これはバトルではなくセミナーだ」と称して、マシンの戦闘力の差とその重要さを見せつけ、拓海に黒星を付ける。
この勝負は元からセミナーなのでエンペラーはおろかレッドサンズ側も勝負ではないと称してるのでバトルではないが、ハチロクのエンジンブローによって水入りとなっているものの、勝敗が完全に決した時点の場合では明らかに敗北であった。何より拓海自身が敗北を確信しており、秋名でバトルしても結果は同じだったと語っている。
翌日に行った涼介とのバトルでは、エボⅢの性能を活かして一時は涼介を完全に追い詰めるが、前日のハチロク戦でデータを取られていた事で事前に涼介に対向車の来ないサーキットや、サーキットと同じ環境にある一方通行のいろは坂を拠点とするがゆえの「右コーナー時の対向車への恐怖心」という弱点を見破られ、最終盤にヘアピンカーブでのカウンターアタックによって敗北。
その後、新エンジンに換装して復活した拓海のハチロクといろは坂で再戦。
互角のバトルを見せたが、ゴール直前に並びかけた所をハチロクのトリプルカウンターにかわされ、惜敗した。ただし、京一の地元とはいえ“京一が拓海を追い抜けば勝ち”という拓海に有利なルールであった為、拓海は「引き分けかな」と語っている。
ちなみに東堂塾出身であり、舘智幸とは東堂塾時代の同期。
MFGではラリーストとして活躍していたことが語られており、MFGのアドバイザーに就いている。
打って変わって敬語になっており、「プロの世界に揉まれて丸くなった」と言われているとかいないとか。レギュもあるので「確実に勝てる車」を用意するのも限度があるし。
とは言え「電気自動車はゴミです」と言い放つなど、かつての辛辣ぶりも健在。
またアーケードゲーム『THE ARCADE』のストーリーモードでは第二部(プロジェクトD編相当部分)を中心にナビゲート役を務める。
ちなみにパチスロ版では須藤・岩城やそれ以降のエピソードが初出のメンバーも「新劇場版を前提に新規に就いた」キャストが担当しているようだが、今のところ担当声優が誰なのかは明かされていない。
実写版ではデコトラに乗って登場したり、台詞を奪われたりする。最終戦が拓海の86、涼介のFCも混ざった三つ巴になり、京一のエボⅢが大クラッシュして終わる。
愛車:ランサーエボリューションⅣ RS
CV.川原和久
「エンペラー」のメンバーでナンバー2。かの名言「アウト・オブ・眼中」を言った人物。
気性が荒い性格で、あまり頭の良い方ではないが、作中で「計り知れない実力を持つランエボ使い」と書かれているとおり、ドリフトしにくい4WDをドリフトに持ち込むステアリングの速さや、エボIVの弱点とも言えるトラクションの弱さをカバーする技術といったマシンの潜在能力を引き出す、WRCドライバーにも匹敵する超一流の腕を持っており、涼介に「雨の日にバトルしたら俺たちでも歯が立たない相手」と称されるほど。
また、バトル中に拓海がコーナーでは自分より僅かに速いことを認めるなど全くのオバカというわけではない。
秋名のハチロクを徹底してコケにする彼を見て多くの読者が「拓海にボロ負けするだろうな」と思わせたが、いざ蓋を開ければ拓海でさえ、「立ち上がり重視の溝走り」という奥の手を使わざるを得なくなるほどの苦戦を強いられ、勝利はしたものの『勝った気がしない』、『秋名じゃなかったら負けてた』と言わしめており、相当の強敵であった。
群馬のドライバー達に「1か月で群馬を制圧する」と宣言。ナイトキッズの中里を含む全ての走り屋をその圧倒的な戦闘力でなぎ倒して、さらに相手チームのステッカーを戦闘機の撃墜風に半分にして逆さにした上でエボⅣのウィングに貼り付けるなどした。
その行動で群馬県内全域を恐怖に陥れたが、拓海とのバトルではその気性の荒さや京一が指示したシミュレーション3を無視した(=ハチロクを舐めきっていた)ことでタイヤへ負担を掛け、最終盤に抜かれて敗北する。
言いつけを無視したことに腹を立てた京一にビンタされ、「いろは坂のサルじゃねぇんだからちったぁ頭使えよ」と説教を食らった。
上記の通りガラの悪い人物ではあるが、慎吾や土坂のランエボの男らとは違い、正々堂々とバトルしているし、何ならば赤城といろは坂で京一がバトルした際にはハチロクならば何かを起こすのではと心の裏で思うようになる一面もある。
その後の扱いは妙義の中里よろしく完全な噛ませ犬と化し、赤城山では啓介に上りで敗北し、いろは坂で小柏カイにも負けた模様。
その名言などから同人ではいじられキャラとして人気が高く、「電車でD」では他のメンバーがある程度でも原作に近い人となりや経緯を持たされて登場する中、なぜか腹話術人形になって登場している。
ちなみにテレビアニメでは間違っても
特命係の亀山ぁ~とは言ってない。
また、彼らエンペラーが原作で初登場したのは拓海vsケンタだが、アニメでは2ndStageの1話に先伸ばされ、オリジナルキャラのサンダーファイヤーのリーダーを圧倒している。
実写版では庄司慎吾と合体したような性格に変貌。エボⅣをスピンさせたり、京一のエボⅢと拓海の86とのバトルでエボⅢの横に乗り、86をエンジンブローさせた拓海を罵倒している。
CV.梁田清之、遊佐浩二
須藤京一や岩城清次と同じくエンペラーのメンバー。佐竹はランエボⅥに、野上はランエボⅢに乗っている。主な役割は偵察。チーム内では実力があり、OVAでは碓氷峠に行った際にインパクトブルーの真子にバトルを挑むが、拓海とのバトルを経て成長した彼女に敗れる。
愛車:AE86 カローラレビン GT-APEX(前期)
CV.
松本保典
埼玉県秩父地方に拠点を置く走り屋。妹・和美と共に群馬エリアにやって来た。
愛車のAE86レビンで勝つ事に拘りを持っている。理由は「古い車というハンデキャップを逆手にとって相手を追い詰める事が快感だから」らしい。
ただ、ぶっちゃけ貧乏を拗らせているようにしか見えず、後述の熱い性格もそれに拍車をかけており、特に医者の息子である高橋兄弟をライバル視している。
過去にエンジンを壊して修理する際にターボチャージャーを組み込んだ結果、「
ドッカンターボ」と呼ばれる特性を持つモンスターマシンへと変貌した。
凄腕のハチロク使いの噂を聞き、和美と友達になった樹を通じて拓海に接近した。
ところが、結果的に労せず手に入れたレーシングエンジンを、メカの知識不足もあいまって"遅い"と評する拓海に怒りを覚え、激しく勝利への執念を燃やすようになる。
熱くなりやすい性格に加え、走り屋としてのアイデンティティやプライドも合わさり、この出来事のように車のことになると周りが見えなくなる事もあるようで、妹の和美も「兄は車のことになるとムキになる」と語るほど。
その後、拓海と地元・正丸峠で往路・復路で合計5本にも及ぶ壮絶なハチロク同士の先行後追いバトルを繰り広げるも敗北。決着の経緯はアニメと原作で異なり、アニメではかなりの荒業を使う。
プロジェクトD編でも登場。ターボエンジンのブローをきっかけに、最大パワーと引き換えにより扱いやすいスーパーチャージャーに換装し、ドッカンターボの不安定さを消し洗練されたマシンで、従兄弟の延彦が発足させた埼玉北西エリア連合のヒルクライム担当ドライバーとしてプロジェクトDに立ちはだかる。
拓海との関係は以前よりも軟化しており、とある理由でハチロクへの自信を失っていた拓海から相談を受けたり、ファミレスで食事を共にする事も。
プロジェクトDの“ニセモノ”退治にも協力し、「ご本人登場」の前に「ドリフトを見せてほしい」と一芝居を打ってカマをかけた。彼の合図の後に出て来る拓海のハチロク登場シーンからの一連の流れは必見。
『THE ARCADE』では第一部(秋名スピードスターズ編相当分)のナビゲーターに抜擢…とは言うものの、実際には第二部のステージでも「須藤が登場せず、かつ渉がメインキャラクター」のエピソードも存在する。
具体的にはイツキに特訓をつけたり、その途中でよりによってアタック走行中の文太とエンカウントしてしまったり。
ただし拓海の父親であることを見抜いたのはイツキだけだったが
MFGでは京一と同様ラリーストとして活躍していたことが語られており、MFGのアドバイザーにも就いている。
拓海とは今でも交流が続いているようで、食事をしたこともあるらしい。
ただ、解説中に半ギレしたり、ベッケンバウアーに対しハッキリ「嫌い」と言うなど熱くなる部分は相変わらず。
CV.
柚木涼香
秋山渉の妹。
親戚の旅館での手伝いの為、兄・渉と共に群馬にやって来た。
その中で武内樹と出会う。
樹と出会った事により、後に
運転免許を取得する。
プロジェクトD編で再登場し、樹とはいい雰囲気だったが和美の元彼(年配のおじさん)がよりを戻そうと和美に接触したことにより破局に終わる。
このため渉が樹に謝っている。
同人作品「電車でD」にも兄と共に登場するが、彼女は東急戦辺りから二人に分裂してしまっている。
愛車:SW20 MR2 G-Limited(Ⅲ形) → ZZW30 MR-S S EDITION
CV.
神奈延年
いろは坂のダウンヒルスペシャリスト。
少々挑発的で拓海も当初はあまり良い印象を持たなかったが、レース後は敗北を素直に認めるなど割とサバサバした性格と言える。
幼少の頃から、父親である健にカートの英才教育を受け、レースで何度も勝って来た。高校通学の為に利用していた
バイクでいろは坂のコースレコードを塗り替えたことも。
エンペラーの岩城清次に勝利する程のテクニックを有しており、その後は須藤に勝負を挑もうとしたが須藤が拓海に負けたため、ターゲットを拓海に変更。拓海が働くガソリンスタンドに赴き、彼に勝負を挑む。
拓海との戦いでは「
インベタのさらにイン」という、ヘアピンの高低差が激しい
近鉄奈良線いろは坂とミッドシップで立ち上がりの加速と旋回性の高いMR2ならではの空中に描くラインを駆使して拓海に衝撃を与えた。
だが拓海もバトル中に同様のテクニックを素早く身に付け、カイの動揺を激しく誘った。
最後はカイがゴール直前に落ち葉に足をすくわれスピン、並走していた拓海が抜き去った。
プロジェクトD編で再登場。
MR-Sに乗り換え、レーシングチーム・カタギリの一員として拓海にリベンジマッチを申し込む。
MFGではレーシングチームの監督を務めている。
チーム名のカタギリというのはMFGの主人公の苗字だが今のところ多分関係はない。
MFGの人間だが拓海とは彼が事故を起こして以来交流が途絶えていたようで、彼の無事を聞いて涙ぐんでいた。
電車でD版では
JR四国の気動車運転士として登場。但し同人誌版とゲーム版ではストーリー展開が異なっており、ゲーム版の方が原作に近いストーリーになっているという逆転現象が生じている。
なお、前述したインベタのさらにインは現実でこれを実施すればサスペンションの破損は免れず、ドライバーにも負荷を強いる可能性が高い。また、実際にはショートカットどころか却ってタイムロスしてしまう模様。それでもこれをマネする事故が多発したせいか、いろは坂にはガードレールが設置されている。
CV.有本欽隆
カイの父親で中学校教師。カイが当初乗っていたMR2は、元々は健の愛車である。
若い頃は走り屋をやっており、藤原文太の最大のライバルで何度も激闘を繰り広げた。祐一とも面識がある。
カイにはモータースポーツの英才教育を施しており、それは文太と拓海の関係にも似ている。
文太には最後の最後の大一番で敗れたが、その恨みを晴らすべく、今度は息子のカイを文太の息子である拓海に向かわせる。
そしてカイに対して「インベタのさらにイン」という秘技を伝授する。
二部ではカイがレーシングチームカタギリのドライバーとしてプロジェクトDの拓海と再戦することになった時も、再び文太に連絡し、秋名湖で再会。お互いの息子について語り合った。
愛車:RPS13 日産・180SX
CV.陶山章央
藤原拓海がサッカー部にいた時の2年上の先輩。アニメには出てこない(ギャラリーに容姿が似た人はいる)が、原作やそれを基準にしたゲーム「Special Stage」では声付きで登場する。
赤城の走り屋チーム(レッドサンズではないが)に所属し、一応走り屋ではあるものの運転が下手で、拓海には「池谷先輩より下手」と言われたり、同乗していた茂木なつきにも車酔いを負わせてしまう。帰りは拓海が運転を代わることになるが、S13のカップルとバトルになり、その際、拓海のテクニックを間近で目の当たりにして失神する。後に京一と拓海のバトルで「初めて本物を見た」と叫んでいた。
同人作品の「電車でD」では後述の御木先輩とは負け仲間という間柄になっている。
愛車:ST205(トヨタ・セリカ GT–FOUR)
CV.山崎たくみ/高木歩(回想)
回想ではアニメ1期のみだが、劇場版「3rd stage」で再登場する。
藤原拓海がサッカー部にいた時の1つ上の先輩で、なつきの元カレ。相当な女たらしとして学校内では有名で、なつきと付き合う一方で他にも様々な女の子と関係を持っていたらしい。ある日部室にてなつきとの情事を仲間の部員に自慢していたところを拓海の怒りを買いボコボコに殴られてしまい、そのことを少なからず恨んでいる。気まずくなった拓海はその後でサッカー部を退部している。
卒業後は上京して東京の大学に通っていたが、先述の通り1部終盤に再登場。大学が冬休みに入ったので群馬の実家に帰省しており、そこでバイト帰りのなつきと再会。過去の交際を引き合いに出してよりを戻そうと迫るが拒絶され、さらになつきの好きな相手が拓海だと知ると激昂、なつきを秋名山の麓に連れ去ろうとするが、拓海が運転する86に追いつかれ、雪の中でのバトルを繰り広げる。
ただし、雪でもいつも通り運転する拓海には敵わず、コーナーを曲がりきれずにガードレールに衝突、恐怖と気まずさからなつきを解放した。一応彼は一般人なため、走りの知識はほとんどない。
なお、劇場版では山崎たくみが御木を、三木眞一郎が拓海を演じていたため収録現場がしばしば混乱したという。
プロジェクトD編以降
愛車:NA6CA(ユーノス・ロードスター)
CV.中村大樹
第二部「プロジェクトD編」における最初の対戦相手。セブンスターリーフのダウンヒル担当。愛称は「カミカゼダウンヒラー」。メンバーの慎一からは尊敬されている。
タイヤのチューリング代を
名古屋鉄道社長である彼女の奈保に頼んでいたが、「今度のバトルで負けたら走り屋を引退して」と言われる。迎えた拓海のハチロクとのバトルでは、最終的に「溝またぎ」で抜かれ、自身も挑戦するが失敗しリタイアする。
愛車:ER34(日産スカイライン25GTターボ)
CV.佐々木誠二
セブンスターリーフのヒルクライム担当。啓介と対戦するが、相手を早く抜くことを意識した啓介の運転に敗北する。
テレビアニメでは尺の都合でバトルはカットされてしまい、後日制作されたOVAで補完されることとなった。
愛車:EK9(ホンダ・シビックタイプR)
CV.
森川智之
元走り屋でチューニングショップの社長である東堂(CV.土師孝也)が開設した東堂塾の塾生で、実力は現役では最速、歴代の塾生でもトップ3に入ると言われているエース格。
当初プロジェクトDとのバトルにはやる気はなく「気合いが入らない」などと言っていた。
拓海とのバトルでは後追いを選び激しくプレッシャーをかけるが、拓海は涼介に「1本目が終わるまで後ろを見るな」という指示を受けており、大輝はその術に思いっきりハマってしまう。
2本目にもつれ込むも短期決着の目論見が外れたことでFF車の弱点であるフロントタイヤを酷使してしまっており、終盤のブレーキングにも失敗し「カウンターアタック」で抜かれ敗北する。
愛車:DC2(ホンダ・インテグラタイプR)
CV.高瀬右光
東堂塾のもう一人のエースで、キャリアでは大輝の先輩に当たる。「スマイリー」は集中力が高まると目元と口元が軽く引きつり笑っているように見えることからのあだ名だが、本名は不明。
VTECエンジンにターボを積むという邪道のチューニングを実施しているが、その実力は確かなもので情報収集にも長けている。
冷静沈着でバトルでの駆け引きに長けており、ブレーキでフェイントをかけたり、わざとオーバースピードでコーナーに突っ込み相手のミスを誘ったりと狡猾なテクニックを使う。
啓介を苦しめるも、コーナーで強引に並ばれたことでコースが狭くなったところを突かれ敗北する。
テレビアニメでは尺の都合でバトルが(ry
インテグラのカラーリングはチャンピオンシップホワイト(+カーボンボンネット)だが、初期に発売されたフジミのプラモデルではサンライトイエローとなっていた(再販版では変更済み)。
愛車:EK9(ホンダ・シビックタイプR)
CV.中田和宏/遠藤大智(アニメFinal stage)
東堂塾出身のプロレーサー。エンペラーの須藤京一とは東堂塾時代の同期でもある。
東堂塾では伝説的な人物で、その実力は確か。塾生からは「トモ」「トモさん」と呼ばれ慕われている他、須藤からも「あいつだけは別格」と言われるほど。
プロジェクトDへのリベンジとして呼ばれるや否や大輝のEK9で拓海のタイムをあっさり破り、その上でチューニングすべきポイントを的確に指摘し塾生たちを驚嘆させる。
しかし、負けたのはあくまで現役生の中の問題という考えや、プロという自身の立場もあり当初はバトルそのものには乗り気ではなかった。
その一方でプロとしての行き詰まりも感じており、それを見抜いていた東堂社長の説得もあって参戦を決意。東堂商事の「デモカー」を借り、プロジェクトDの拓海とのバトルに挑む。
前走車の視界から見えなくなる「消えるライン」などを駆使して拓海を追い詰めるが、それを応用したブラインドアタックで抜かれる。
すぐに智幸は軽くハチロクをプッシュして追い抜くが、終盤で小動物が出現し、それを避けようとしたところ、再びブラインドアタックを駆使したハチロクに抜かれ、僅差で敗北した。
バトル後は潔く負けを認めて拓海を讃え、また迷った時に戻れる原点があることを再認識させてくれた社長に感謝した。
同人作品の「電車でD」でもプロレーサーとして登場するが、運転士はそもそもプロなのでなんのプロだかを実況担当の姫宮ななから突っ込まれている。
愛車:S15シルビア
CV.石井康嗣(デブ)、肥後誠(メガネ)
アニメでは4期の7話のみの登場だったが、ゲームでは常連のオタクコンビ。本名や年齢は不詳。
デブはドライバー担当で「超絶ウルトラスーパーレイトブレーキング」を得意とする。メガネはデブの横に乗っているが、インパクトブルーの紗雪のようにアドバイスはしない。
ただの車好きのようだが、サーキットで腕を鍛えていたり、池谷が運転するS13をちぎるなど、それなりの腕はある模様。
秋名でスピードスターズに仲良くなる目的で馴れ馴れしく絡んでくるも、田舎の走り屋やイツキのハチゴーターボを散々貶すなど、その態度を池谷に咎められたことに腹を立て、待ち伏せしてバトルを仕掛けてくる。先述したように池谷には勝ったが、その後ろから追ってきたハチゴーターボを駆る拓海の敵ではなく、自慢の超絶(略)を繰り出す間もなくあっさり追い抜かれ、焦った挙句路肩の土手に乗り上げてしまった。その後池谷たちが追いつく前にそそくさと逃げ出し、伊香保の温泉街に消えていったらしい。
ゲーム版ではプレイヤーの車や見た目などをバカにするなど、オリジナルセリフが沢山ある。また、コラボイベントではコラボ先作品の
痛車乗りとしてライバル枠で登場するなど、ゲームスタッフに妙な愛され方をしている感がある。
同人作品の「電車でD」にも登場するが、特に設定は原作から変わっていない。
愛車:FD3S RX-7 Type R
CV.
豊口めぐみ
高橋啓介と同じくFD乗りのドライバー。
啓介に非常に惚れ込んでおり、「ダーリン」と呼ぶ。土坂でのランエボ戦の際、啓介は負傷した自身のFDの代わりに、彼女のFDを借りたこともある。
啓介がバトルに勝った後、恭子のFDを「いい車だった」と称した。
電車でDでは重度の
腐女子となっており、愛車の東急5050系を原作同様阪急8200系と称して貸し出している。
愛車:アルテッツァ Z-EDITION
CV.堀川仁
秋山渉の従兄弟。
埼玉北西エリア連合チームのリーダー。走り屋としての実力は平凡だが、レッドサンズの高橋涼介と同じく頭脳明晰なタイプ。
拓海とのバトルに敗れた後は渉をチームに加えた後、さらにカプチーノを用意し、坂本等と共にプロジェクトDを迎え撃つ。
電車でDでは銀髪、胸元がはだけた白シャツを着用して手に薔薇を持ち、周囲にキラキラとやたらにキザなキャラに変貌。
明らかに文太とバレバレのキュゥべえと契約して
魔法ウテシに変身し、初代東急5000系でバトルに挑む…という原作とはうって変わって熱く濃い展開となっている。
愛車:EA11R カプチーノ
CV.吉野裕行
秋山渉の友人のラリースト。
渉曰く「バカ」で、車種や天候問わず車を四軸ドリフトさせることができる。
カプチーノの軽さを武器にハチロクを引き離すという作戦を取り、圧倒的なコーナリングの速さを見せつけ、拓海を一時は思考停止状態にまで追い詰める。しかし雨のため想定していたほど差を広げられず、最終直線までもつれたところで拓海のブラインドアタックの前に敗れた。
愛車:ランサーエボリューションV GSR
CV.天田益男
柄が悪いランエボ乗りの一人。土坂の走り屋チームにいる。
プロジェクトDを倒せば車を仕上げたショップから金が手に入るという目的でバトルに挑む。
かなり挑発的な性格で、プロジェットD、特に高橋啓介に対して威圧的な態度を取ったりした。実力は啓介から「車両感覚が話にならない」とこき下ろされるくらいには大したことがなく、あっさり恭子のFDを借りた啓介に抜かれ敗北する。
愛車:ランサーエボリューションⅥ トミ・マキネンエディション
CV.真殿光昭
会川と同じく土坂の走り屋チームに所属する、ガラの悪いランエボ乗り。
後述の仲間たちと共に道路にオイルを撒き、啓介のFDを損傷させた挙句、藤原拓海にも脅しをかけるなどした。
会川に比べるとドラテクはそこそこあり、少々拓海を苦戦させたが、バトルは自身が残したオイルの拭き残しに乗ってアンダーステアを生じ失速、そのまま拓海にパスされて敗北するという自業自得な結果になった。
ちなみに彼のエボⅥはリアウィングを取っ払っている。
この両名は「電車でD」では京成電鉄の運転士として登場しており、途中
あのパンダに変装するシーンがある。
CV. 梯篤司(仲間A)、宮下栄治(仲間B)
一条と会川の手下。ロン毛でイエローのランエボⅥに乗るのが仲間A。短い茶髪が仲間B。他にもセリフは無いが帽子を被り髭を生やした仲間がもう一人いる。
仲間Aは一条に命令されて道路にオイルを撒き、啓介のFDを損傷させた。仲間Bはただの手下で、目立った役割はなかった。
愛車:FY33シーマ
CV.志村知幸
北関東エリアを取り締まっていた元暴走族のリーダー。群馬県民。
威圧的な態度を取ったりする会川や一条をもビビらせる、厳つい見た目をしている。
土坂のランエボチームに所属するメンバーの一人(仲間A)が彼と同じ中学校の出身だったため、プロジェクトDに負けた腹いせをしようとで土坂の走り屋が呼び寄せたが、その正体は昔ヤンチャやってた頃の高橋啓介の舎弟であった。
呼び寄せられた理由を知った後、自分たちのメンツを潰された上にプロジェクトDに不埒な真似をした土坂の走り屋たちに激昂。彼らが逆にお灸を据えられる羽目に。
ちなみに啓介と彼が再会した際、演歌が流れる。
愛車:AP1 ホンダ・S2000(前期型)
CV.江原正士
パープルシャドウのメンバーで、峠の神様「ゴッドアーム」と呼ばれるドライバー。普段の職業は医師である。
拓海とのバトルではコーナーで毎回違うライン取りをしながらもほとんどタイムを揃えるなどして拓海を困惑させ、後追いの7本目でついにオーバーテイクに成功。
しかし、終盤で拓海にブラインドアタックも混ぜた溝落としで抜かされる。
8本目でも拓海を突き放し続けるが、体調悪化でウンコを漏らし吐き気を催し、クルマを停車させて道路脇で嘔吐、リタイアする。
その後、拓海を自身のS2000の助手席に乗せてアドバイスを送った。
愛車:BNR34 スカイラインGT-R V-specⅡ
CV.
大友龍三郎
城島と同じくパープルシャドウのメンバーで、「ゴッドフット」と呼ばれる。職業は土建屋の社長。
アクセスワークを得意とし、ドリフトが難しいGTRでもそれを駆使して簡単にドリフトすることができる。
GT-R愛好家で、R32とR34を気に入っている。一方、R33に関しては「がっかりした」「日産の失敗作」と罵倒している。それもあってか一部の読者からは嫌がられている。
バトル中、常に独り言を口にするのが特徴だが、その理由は常に冷静さやと客観性を失わないようにするためである。
ダウンヒルとヒルクライムを混ぜた混合コースで啓介に挑む。先行の1本目では、トラクションの高さを生かして啓介のFDを引き離すが、ダウンヒルで追いつかれ2本目に入る。
ダウンヒルまでに追い抜かないと勝ち目がないと思った星野は頂上の折り返しポイントで啓介のFDを抜くという離れ業を成功させる。ただし、自身のR34のタイヤに熱ダレが来ており、それを突かれて啓介に抜かれる。
ゴール地点ではスタート時とほぼ同じ差だったが、R34のタイヤを消耗しきっており、3本目は無理と判断しリタイアする。
R34のボディカラーはメディアによって異なっており、原作やプラモデルでは「ベイサイドブルーメタリック」だが、アニメやゲームの一部作品では「ミレニアムジェイドメタリック」に変更されている。
愛車:AE86 スプリンタートレノ 3ドア車 後期型(ニセ拓海)、FD3S RX-7 Type R(ニセ啓介)
CV.勝杏里(ニセ拓海)、三浦博和(ニセ啓介)
プロジェクトDの拓海と啓介に成りすまし、女性をナンパしていた2人組。プロジェクトDのステッカーを貼ったAE86とFD3Sで各地の峠に出没し、プロジェクトDのロゴ入りTシャツを着ている。髪型以外は大きく本物と異なっており、樹いわく「デブでブサイク」、啓介の偽物に関しては拓海から「背が低すぎる」、本物の啓介に至っては「あまりにも不細工」「骨の1本や2本折ってやりたい」とまで言われている。
また本物の拓海は啓介を「さん」付けしているが、偽物は呼び捨てしている。
その正体はただの熱心なプロジェクトDのファンで、ドラテクも本物には到底及ばず、ドリフトなどもしたことがない。
ドリフトを見せてほしいと頼まれても「リーダーの涼介に禁止されている」などと理由を付けて断っており、名前を聞かれても「その質問にはイエスともノーとも答えないことにする」とはぐらかすなど、ハッキリと本人とは答えないことで問題ないと考えていた模様。
プロジェクトD側も当初は静観していたが、上原美佳の友人のトモコがナンパされ、本物の拓海が美佳にビンタされた一件などもあり、イメージダウンが懸念されたため、本格的に「ニセモノ退治」に乗り出すことになる。
ある日、例によって偽物がナンパをしているところに渉が初対面を装って接近。ドリフトの披露を頼まれたニセ拓海はいつものように断ろうとするも食い下がられ、ついには無茶振りとも言えるリクエストに対し「そんなこと出来る奴がいるか!」と叫んでしまう。
そこに注文通りの超絶テクを華麗に決めながら本物が登場。プロジェクトDの捜査網によってナンバーから本名や住所まで突き止められており、啓介の脅しと史浩の説教もあってついに観念し、二度となりすましをしないことを誓った。そして本物を目の当たりにしたことでますますプロジェクトDのファンになった模様。。
CV.
早見沙織
埼玉県志木市に住む女子高生で、プロゴルファーのタマゴ。幼い頃から父親にゴルフの英才教育を受け、雑誌やテレビで「女子ゴルフ界期待の新星」と言われるほどの実力者。
親友のトモコが拓海(の名を騙るニセモノ)にナンパされ騙されたと聞き、気持ちを弄ばれたことに激怒。拓海が出入りするスタンドへ出向き、
拓海本人をフルスイングでビンタするという行動に出る。
最悪ともいえる出会いだったが、その後いろいろあって誤解が解け、拓海に謝罪。その際に何か感じるものがあったようで、拓海と連絡先を交換し、以降も拓海と度々会うようになる。
これと言って告白する場面は無いが、美佳本人が拓海を「カノジョ」と言う場面があることから、正式に交際しているものと思われる。本作のカップルでは珍しく、破局することなく完結している。
MFゴーストでは秋山渉の話にて「拓海が埼玉出身の女子プロゴルファーと結婚した」と明かしており、その後藤原美佳として彼女本人が登場したため、拓海と無事に結ばれたことが分かった。
愛車:NB8C ロードスター 前期型
CV.東地宏樹
プロジェクトD防衛ラインの1つである「チーム246」のリーダー。
拓海をもしのぐブレーキング技術から「最狂のクレイジーダウンヒル」と言われている。
拓海とのバトルでは先行を選び、ブレーキングテクニックを駆使して一度拓海を追い詰めるが、ブラインドアタックで互いの車が並走した際に自身のロードスターのリアウィングを標識にぶつけて破損し、直角コーナーで前に出たが、リアのダウンフォースが不安定な状態でしばらく走り続けた後、バランスを崩してスピンアウトする。
愛車:ランサーエボリューションⅦ GSR
CV.浜田賢二
246のヒルクライム担当。
土坂の連中とは違い、汚い手段を使わず正々堂々とバトル、愛車にも「エボ、こっちも行くぜ」とかけるなど、作中では一番まともなランエボ乗り。
啓介とのバトルでは後追いを選択するが、短期決着を目論んでいた啓介に予想外のところでスパートをかけられ、そのまま敗北した。
愛車:JZA80 トヨタ・スープラ RZ
CV.
小西克幸
「レーシングチームカタギリ ストリート バージョン」のヒルクライム担当で、プロドライバー。寡黙な性格だが、冷徹で好戦的な一面を持つ。
啓介とのバトルでは、卓越したテクニックにより、最終局面ギリギリまで追い詰めるが、予想外の啓介の技量の高さを目の当たりにし、後方からプレッシャーをかけて啓介のFDのタイヤを消耗させようとするが、先に自分のトヨタ・スープラのリアタイヤが完全に消耗したため、アクセルを抜いてギブアップする。
ダウンヒルに関しては藤原拓海と小柏カイが再戦する形で行われたが、拓海が勝利している。
なぜか私服が派手。
愛車:Z33 日産・フェアレディZ Version S
CV.
中井和哉
「チームスパイラル」のリーダーで、ヒルクライム担当。
ファンの間からは「ゼロ理論のおじさん」と言われている。
濃霧という悪条件の中で高橋啓介と対戦。
「恐怖心からアクセルを抜こうとする自分と、それを良しとしないもう一人の自分」に気付き、自分が「ゼロの心」で走れていないことを自覚。
それでもなお自分の理論を信じて走り続けたが、啓介の「特定のポイントへ2台が近づいてきた時点で対向車がいなければ、ケンタが啓介の携帯を鳴らして知らせてもらう」という作戦によりオーバーテイクされ、戦意を失い敗北したが、素晴らしい勝負だったと認めた。後に彼は死神と涼介のバトルでも登場し、涼介のFCと共に料金所手前で死神を止める活躍をした。
愛車:S15シルビア Spec-R
CV.阪口周平
チームスパイラルのダウンヒル担当。通称「スパイラルの01」。
挑発的な性格で、池田にも当初は敬語で話さなかった。
藤原拓海とのバトルでは後追いを選ぶが、拓海は涼介に「3分の1に達する前に決着をつけろ」と言われており、新たな技「藤原ゾーン」を駆使した拓海に敗戦する。
それもあってか性格が少し丸くなり、最終戦で池田とギャラリーした際は敬語で話している。
余談だが、この拓海と奥山のバトルで乾信司が初登場しており、後の最終戦へと繋がっていく。
CV.岡野浩介
チームスパイラルのメンバー。登場車種は不明だが「スパイラルの02」とも呼ばれているため、実力的には上2人に次ぐものと思われる。池田のことを慕っている。
バトルはしていないが、死神と涼介のバトル時、スタート前の池田に二人のバトルの状況を伝え彼を安全にスタートさせる。
名前から埼玉北西エリア連合の坂本とは同一人物や縁者かとも思われがちだが、全くの別人である。また中の人はケンタと同じで、「チームのヒルクライマーを慕う後輩」という設定もケンタと同じだが、ケンタよりは冷静な性格。
某鉄道ロボットアニメでも前作と見た目は一緒だが中身が別人と言うケースがあった気が…
愛車:NA1 ホンダ・NSX
CV.木内秀信
神奈川三大勢力の一つ「サイドワインダー」のメンバーで、プロジェクトDの4段階の防衛ラインは彼らが指揮・考察をしているが、246の大宮などからは「頼んでないのに勝手に指揮をとりやがって」などと、少し嫌がられている。
富士スピードウェイでの走行会では有名な存在らしく、兄の凛と共に「富士の北条兄弟」と呼ばれ、かつては共に走っていたが、ある日、兄が「死神」に変貌して関係が一変、ほぼ絶縁状態になる。
それもあってか高橋兄弟の仲の良さをを「気持ち悪い」と言うなど、兄弟の関係に否定的になったり、さらに香織に対しても「自殺なんかするから残された者の命が狂う」など痛烈に批判するようになる。
迎えた高橋啓介とのバトルでは、スタート前に兄から「楽しめ」のアドバイスを送られる。
バトルは1本目では先行するも、後追いの2本目では純粋に走りを楽しみつつ車の限界領域を超えた「ケンカ」とも言うべきバトルを繰り広げ、終盤のコーナーでオーバースピードによるスピンを起こし敗北する。
その後、ダウンヒル前に、その担当の乾信司にも「楽しめ」とアドバイスを送り出した。
愛車:M35 日産・ステージア
CV.加瀬康之
サイドワインダーのメカニック兼参謀。
データ収集・分析のプロであり、ドライバーやクルマの能力・癖などを正確に把握することができる。
彼の加入でサイドワインダー全体のレベルが劇的に引き上げられたが、データや理論を重視して感情的な要素を排除した戦略を取っているため、対プロD戦にて、ヒルクライム担当の高橋啓介と北条豪がクルマの限界を超える走りを繰り広げたため目論見が崩れる。ダウンヒルでも乾信司が藤原拓海に進路を譲るなどの異常な行動に出たため先が読めなくなり混乱するなど、本来の成果を出し切れなかった。
北条凛からは「あんなメタボオヤジはクソだ」、「優秀な参謀ではあるが、セコイだけで涼介より美学がない」など言われている。
愛車:BNR32 日産・スカイラインGT-R
CV.
中村悠一
北条豪の兄で、高橋涼介にとっては医学部の先輩になる。
かつては婚約者であり、涼介との三角関係にあった香織(CV.
遠藤綾)を追い詰め、自殺させたことがきっかけで自暴自棄となり、部屋に引き篭もるようになる。
その後は愛車のR32を片手に(主に箱根ターンパイクで)相手の車に衝突してクラッシュさせる「死神」に変貌した。プロジェクトDとのバトルを控え、練習していたスパイラルの池田もこれに巻き込まれそうになってしまう。
余談だが、彼のR32のナンバーは「37564」であり、直訳すると「皆○し」である。まさに「死神」に相応しいナンバーである。
2回目の香織の命日の晩に、箱根ターンパイクで涼介との生死を賭した超高速コーナーバトルを繰り広げ、当初は自身のR32の圧倒的なパワーで涼介のFCを追い詰めるが、終盤になると自身のR32の制動力が失われ、さらに緊急待避所も通過し、窮地に陥る。
ゴールの料金所に突っ込む直前、池田のZ33、涼介のFCが共にクルマを付け、2台がかりでブレーキングし、間一髪で命を救われる。
バトル後は改心し、愛車のR32を処分して元の会社に復帰。その後は弟の豪と高橋啓介のバトルにギャラリーとして登場する。
MFゴーストに登場する、ジャクソン・テイラーとは声優が同じであり、テイラーの「命のやり取りはしない」と言う発言に「以前中の人は箱根で命のやり取りをすると言っていたのに、逆のことを言ってて草」とファンからツッコミを入れられることも。
また中の人は新劇場版での啓介の声も担当している。
愛車:AE86 トヨタ・スプリンタートレノ GT-APEX 2door
CV.
阿部敦
今作最後の対戦相手。
幼少期から無免許運転・愛車がAE86・片親であるなど、藤原拓海との共通点が多い。ハチロクに関しては死別した父親の遺品である。
小学4年生の頃から下りのみ、車のハンドルを握るようになったとのこと。毎日のように母(CV.広瀬有香)の運転とコースを見てきたため、初乗りで自分の手足のように86を操る運転技術をすでに身に着けていた。
当初はバトルに出ることを悩んでいたが、北条豪と高橋啓介とのバトルをギャラリーした際、インパクトブルーの真子と紗雪に偶然遭遇。彼女達の会話や、激走を繰り広げる豪と啓介の姿を見て「ヒーローになってみたい」という願望を抱き、ついにバトルを決意する。
拓海との最終戦では先行するが、拓海と奥山のバトルで見た「白い翼」をもう一度見たいという思いから、突然ハザードを点灯して進路を譲り、拓海を前に出すという常軌を逸した行動に出る。拓海は混乱から走りに精彩を欠き、信司は「白い翼」を見ることができず、拓海のハチロクに接触しながら抜き返しを図り、見事成功させるが、弱点を拓海に見抜かれブラインドアタックで抜かれ、その際、拓海のハチロクから「白い翼」が生えるのを見る。
終盤では拓海のハチロクのタイヤが苦しくなっているのを突き、再び接触しながら抜き返しに成功。
ゴール直前までお互いガードレールや標識、車に接触しながらのバトルを繰り広げるが、ゴール直前で拓海の86がブラインドアタックを成功させるが同時に2度目のエンジンブローを起こしてスピン、自身のハチロクもスピンさせようとするが360°ターンして失速し、拓海のハチロクは180度スピンした直後、クラッチを切りバック走行に入りゴールラインを駆け抜け勝利し、信司の敗北になる。
愛車であるAE86の2ドアは本来ピラーがブラックアウトされているが、アニメ内ではなぜかピラーのブラックアウトが省略されており、一部の商品ではその状態で製品化されている。
余談
同人サークル〇急電鉄の刊行作品として、電車でDという作品がある。
簡単に言えば電車版頭文字Dであるが
- 阪急電鉄など実在の大手私鉄路線が舞台
- 電車を使ったバトル
- 現実では引退した旧型車両がバトルに登場
- 複線ドリフト
- 黒いアーバンライナーや覆面新快速など、実車には存在しない色やエアロパーツを装備した車両が登場
- 暴走するデキ3
- 一部のキャラが腹話術人形
- 何のプロだかわからない人とバトル
といったカオスな展開になっているので面白い。車両限界や軌間など現実の構造はガン無視なので鉄道の知識があればなお面白い。ちなみに女性キャラの画はしげのの性癖と手癖が全開になることが多すぎる本家より上手かったりする。
なお、作者は当初「自分の作品をオフセット印刷で刷ってみたい」という軽い気持ちで始めており、原作の初回バトルに相当する1話のみで終わるはずだったことを明かしている。
初版は1999年に刊行されたため、すでに20年以上続く長期連載に…(いい意味で)どうしてこうなった。
ちなみにサークル地主一派より
ゲーム化もした。
本家というか原典のアニメがBGMに
ユーロビートを使ったことで大変盛り上がったこともあり、こっちもゲーム中にオリジナル・二次創作問わず多くのユーロビートが使われている。
本編に出て来る複線ドリフトはNゲージで簡単に再現可能なせいか、某貸レイアウトつき鉄道模型チェーン店では「複線ドリフト禁止」のお達しが出たほど。
なおこの作品は講談社から公認を受けており、2014年に行われたコミケ86の際はMEGAWEBで両者まさかの共演も行われた。
追記・修正(改)データ
すべて不明
(じゃ書くなよ)
- こないだ終わったじゃんw -- ジョニィ (2013-08-06 13:38:36)
- 死神やら車から翼が見えるだの迷走してたなぁ・・・ -- 名無しさん (2014-01-13 12:37:15)
- そもそも2部からしげのやる気なかったし嫌々かいてたからな -- 名無しさん (2014-05-08 23:44:32)
- あぁ もうやる気がなくなったのだなと終盤で何度も思った それでも単行本買い続けたが、最後はひどかったな -- 名無しさん (2014-05-09 00:00:35)
- 赤城で涼介と走ったのが終わらせるタイミングだったんだなって今更ながら思う -- 名無しさん (2014-05-09 00:08:39)
- 電車でDはぜひ独立項目がほしい…誰かエロい人お願いします -- 名無しさん (2014-05-09 01:12:56)
- 1部ってどこまでなの?涼介と走ったところ? -- 名無しさん (2014-05-13 12:50:02)
- 高校卒業までが1部じゃなかった -- 名無しさん (2014-05-13 13:18:01)
- ↑ミス 高校卒業までが1部じゃなかった? -- 名無しさん (2014-05-13 13:18:34)
- 途中から作者のモチベーションが落ちてるなと気になったけど、毎回はっきりした勝敗の理由があるのは(こじつけ臭いのもあるけど)よく考えてると思う。 -- 名無しさん (2014-05-16 00:19:36)
- 1部は高校卒業まで2部はプロジェクトD編 作者的には1部で完結だったけど人気があるので連載続行 作者モチベ低下というよくあるパターンです -- 名無しさん (2014-05-20 23:25:58)
- オーラバトラー -- 名無しさん (2014-05-20 23:29:30)
- 35巻は特にひどかった 思えばあそこで見切りをつけるべきだったのだ -- 名無しさん (2014-05-21 14:33:01)
- 正直、最後は好きじゃなかった。でもアニメの最終回には不覚にもうるっときた。原作で曖昧だったハチロクを「家に置いといていいかな」って拓海がはっきり言ってくれて本当に嬉しい。 -- 名無しさん (2014-06-23 01:45:23)
- ブラインドアタックとか絵にするとあっさりやってるけど、実際とんでもねーことしてるよな。ケンタ事故で済んでよかったな。運が悪けりゃ死ねる。 -- 名無しさん (2015-01-28 07:09:32)
- ブラインドアタックとか、実際峠でやったら出禁レベルだしな。。。 -- 名無しさん (2015-02-08 10:00:50)
- 涼介vs死神(北条凛)は2部の話の中では面白かったな。久々の涼介の当番回だったし勝敗が見えにくい対決だったのもあるし、落としどころも「そう来たか!」って感じだった。スパイラルの池田も出しゃばってきたのも良い・・・ネタ自体は「涼介の恋バナ」という最終兵器レベルのネタだったけども。 -- 名無しさん (2015-02-08 10:14:50)
- 清次の実力が良く分からん。須藤やナレーションは「バカだけど速い」みたいな扱いだったけど、拓海は「すげー速いクルマだ」って、あくまでランエボは評価するけど清次の事評価してなかったっぽいし… -- 名無しさん (2015-02-26 21:23:08)
- ↑本人は頭が悪いのが玉に傷。ドラテクも普通にあるし、群馬エリアのチームは拓海とレッドサンズ以外は清次に殆どやられたらしいし。 -- 名無しさん (2015-02-26 21:31:02)
- エボ乗り悪役が多いけど京一はそんな悪いイメージないな 清次の暴言にもちゃんと謝ってるし拓海個人のことも評価してる -- 名無しさん (2015-05-26 06:57:15)
- ※欄で京一さんの評価が高くて嬉しいw なんか作中ですらハチロクが -- 名無しさん (2015-09-09 16:12:14)
- (失礼、↑続き)壊れた不運に乗じた嫌な奴で、拓海は負けちゃいないみたいに言われていたからな…。 -- 名無しさん (2015-09-09 16:15:37)
- ↑ 京一自身が勝ったと思ってないからな。 -- 名無しさん (2015-09-09 16:33:22)
- 未遂も含めて女性キャラにビッチの多いマンガ -- 名無しさん (2016-03-16 13:11:20)
- よく新劇場版で『声が違う』って叩いてる奴いるけど、同じ声で同じ内容やったら面白くないしやる意味ないよな。 -- 名無しさん (2016-03-16 13:31:58)
- この前群馬のおもちゃ博物館に行った時、豆腐屋があってびっくりしたわ。現実のモデルになった所からワザワザ外観ごと持ってきてリアル(?)再現したところはスゴいと思った。 -- 名無しさん (2016-05-16 21:14:59)
- 新劇場版は新劇場版で良いと思うけど展開が駆け足だったのと、走行シーンがゲームリプレイの早送りみたいな感じだったのが残念 -- 名無しさん (2016-07-18 17:36:16)
- 声優とSEBを抜きにしても新劇場版はカメラワークや車の挙動でTVシリーズに負けてたと思う。TVシリーズ一期とは作画とCG技術は比べ物にならない位向上したけど、バトルの臨場感とかは一期に劣ってるように見えた。 -- 名無しさん (2016-12-30 08:03:53)
- イツキのハチゴーが後々「3A-Uにターボで150馬力」って回があったけど、どんなモンスタータービン入れたんだよ…ほかにもツッコむところいろいろあるけど -- 名無しさん (2018-04-15 14:34:51)
- 新劇場版の最終章にはTV版拓海が86に乗ってちょくちょく出てくる。 -- 名無しさん (2018-04-15 14:54:44)
- ↑4 駆け足っつうかアニメ版が尺稼ぎのためにバトルシーンを長めにやったり、本来2ndに来る話を1stの涼介戦の前に持ってきてるからそう感じるだけ。 原作準拠は新劇場版の方。 -- 名無しさん (2018-10-31 20:28:30)
- アニメの時系列はMFGに続かない気がする。拓海がラリーじゃなくてD1観に行ってるしそっちの方面に行ってそう -- 名無しさん (2018-11-22 18:31:31)
- MGゴーストで拓海がカナタのこと公私共に面倒見てたって話聞くとジンと来たな。そういえばすげーいい奴なんだよなって。 -- 名無しさん (2019-04-25 19:42:28)
- 登場人物に史浩がいないな -- 名無しさん (2020-09-27 19:42:02)
- 祝え!(ご結婚おめでとうございます) -- 名無しさん (2020-10-12 17:09:12)
- 電車が公認貰ってるのは草 -- 名無しさん (2021-09-21 09:26:55)
- ↑5ハチロクも、働いた得た金を使って、少しづつ直していくって決めたし、D1も見に行ってるから、MFGの悲劇は起こらないのかも。そう考えると、カナタとの出会いも、少しは変わるのかも。 -- 名無しさん (2024-09-26 16:15:16)
- レーシングゲームのイメージがかなり強いのに、何故かパチンコ化。この流れだと『湾岸ミッドナイト』もパチンコ化されるかも? -- 名無しさん (2025-08-01 16:45:07)
- 240d:1e:47f:4d00:5~さん、履歴流れになるので短時間連続編集はやめてください。 -- 名無しさん (2025-08-13 14:56:50)
- 注意したにもかかわらず連続編集が行われたため、240d:1e:47f:4d00:~さんの編集を荒らし報告ページに報告しました。 -- 名無しさん (2025-08-15 00:57:58)
- 元暴走族リーダーの名前って出てたっけ?天馬なんて聞いたこと無いけど -- 名無しさん (2025-08-21 00:03:40)
最終更新:2025年08月25日 11:59