登録日:2021/05/06 Thu 00:00:00
更新日:2024/09/23 Mon 13:40:37
所要時間:約 17 分で読めます
概要
好きな食べ物:やっぱり肉
好きな飲み物:カレー
嫌いな食べ物:梅干し
好きな動物:カンガルー
よく見るテレビ:ワイドショー
得意教科:理科
日課:腹筋とヨガ
好きな映画:犬が死ぬ系
お気に入りスポット:ペットショップ
本を読むなら:ガイドブック
朝食:
親子丼派
風太郎の呼び方:上杉君
中野家五つ子の五女。
特徴はウェーブのかかった長い髪と
アホ毛、星型の髪飾り。
イメージカラーは
赤。
名前が名前なので五木さんとの結婚は避けたいと思っている。
自転車に乗れないことを隠せていると思っているが姉妹は全員知っている。
五月病と聞くと
なんとなく落ち込む。
日を跨いだ瞬間に生まれたが、このことは誰も深く掘り下げないようにしている。
制服は赤いセーターを着ており、その他は
四葉と並んで標準的な着こなし。
私服は長いスカートを履くことが多い。
転校初日に風太郎に会った唯一の姉妹であり、2年の頃は唯一同じクラスだった。
人物
変わり者揃いの姉妹の中にあって一番真面目な常識人。
それ故か勉強のやる気もあるのだが、風太郎の出会った初日の失礼極まりない言動の数々を根に持ち、しばらく授業を受けようとせず、
二乃ともども彼を敵視していた。
また、要領が悪いようで勉強した分が成績にいまいち結びつかない(
テストの成績が最も悪いのは四葉だが、五月に関しては勉強時間が多い割に点数が低いため、「姉妹の中で真に最も頭が悪いのは五月なのでは?」と言われることも)
目が悪いようで勉強中は眼鏡を着用している。
また、かなりの
食いしん坊であり、姉妹の中でも何かしら食べていることが多い。
この特性は上記の
プロフィールからも見て取れるだろう。
更に、作中で
「妖怪カレー食い女」(風太郎)だの
「ドメスティックバイオレンス肉まんお化け」(二乃)だの、
ごもっともな散々なあだ名をつけられたことから、ファンの間では
ネタキャラと化している。
「体重は平均50キロは嘘だ」とか「バストが1cmでかいのは五月だ」とか散々な言われよう。
コミック冒頭のキャラ紹介でも弄られることが多い、ちょっと不憫なお方。
4人の姉は何かしらの強み(演技が得意だったり、スポーツが得意だったり…)を持っているものの、姉妹の中で唯一強みらしい強みを持っておらず、その点でも不憫と言える。
また、四葉と同様妹のらいはをいたく気に入っており、彼女の為なら普段は敵視している風太郎ともためらわずに協力するほどである。
更にお化けが大の苦手であり、林間学校の肝試しで二乃とはぐれたときは泣き出してしまった。
姉妹の中でも特に故人である母への思い入れが強く、誰にでも敬語で喋るのはその母親の真似。
その影響で、進路も母と同じ教師を希望している。
また、蒸発した実父のことも気にしており、それ故男性関係は潔癖。
…というか風太郎に匹敵するほどのニブチンであり、最も分かりやすかったであろう
三玖の恋心にも本人から打ち明けられるまで気づかなかった。
また、風太郎には「何もしてないことはないと思いますよ」「あなたはその答えを既に持ってるじゃないですか」等と度々無意識ながらも背中を後押しする助言を行っている。
作中、彼女は結構風太郎と似た者同士として描かれることが多く、ある意味もう一人の主人公といえる存在である。
関連人物
眼鏡とギザギザした歯が特徴の塾講師で中野家母の教え子でもある。
かつてはヤンキーだったが、中野家母の教育で更生した。
墓参りに訪れていた五月と偶然にも遭遇して彼女と瓜二つな恩師と見間違えて驚くも、将来に悩む五月に対して彼女なりにアドバイスを送った。
風太郎と二乃が働くケーキ屋の常連らしく店長はちょっと感じ悪いと言いつつ味を評価して五月も通うようになった。
作中での行動
2年生
転校初日の食堂で姉妹の中では最初に風太郎に出会う。
このときの五月のランチはうどん(250円)、海老天(150円)×2、イカ天かしわ天さつまいも天(それぞれ100円)、さらにデザートに牛乳プリン(180円)、計1030円という超リッチなランチ。五月は最初から五月だった。
風太郎と席取りで揉めた末に相席で食べることになり、風太郎の100点のテストを見て項目冒頭のセリフを発するが、風太郎に冷淡に断られた上に「太るぞ」というごもっともな無神経極まりない言葉を投げらる。
以降五月はこのことを根に持ち、風太郎が家庭教師とわかった後もずっと彼を避け続け、自習をしていた。
家庭教師初日、五月は二乃の薬で眠らされた風太郎を
タクシーで家まで送り届ける。
らいはに請われてカレーをごちそうになり、そこで上杉家の事情と風太郎が家庭教師に執着する理由を知る。
「またご馳走してください」と上杉家を後にし、風太郎と会話する。
と語った。
その後の風太郎の行動によってどんどんボロが出るものの、頑なに彼の力は借りようとしなかった。
祭りの日の昼、上杉家に家庭教師の給料を渡しに来た五月は、らいはに頼まれてそのお金でゲームセンターに行くことに。
普段の敵対関係をしばし忘れて、笑顔で
ゲームを楽しみ、最後には固ーい表情でプリクラまで撮った。
その後の中間試験でも最初に風太郎を頼ったのに拒否されたことを未だ根に持っており、相も変わらず授業には顔を出さず、努力に成果がついてこない状態だった。
それを見かねた風太郎も自分の所に来るよう説得しようとするが、風太郎の失言によって「所詮お金の為ですか」と失望の言葉を投げかける。
売り言葉に買い言葉で諍いに発展し、
決定的な溝が出来てしまった。
このしょうもないことで張り合って、素直になれずにギクシャクしてしまうあたり、この時から二人は似た者同士であり、
一花からも指摘されている。
事実、五月は部屋で一人で勉強しながら
涙を流していた。
翌日、風太郎は一花の手引きでマンションで一人で勉強疲れで居眠りする五月のもとを訪れる。
五月が三玖のヘッドホンを付けていることを利用して風太郎はあえて「三玖」と呼びかける。
間違っても部屋でうたた寝しているなんてことはないだろう
三玖として接することで風太郎は自分の言葉を素直に喋れるようになり、更に「一昨日は悪かった」と謝罪をすることにも成功した。
五月の方も三玖の真似をして風太郎に接したおかげで素直に彼の教えを請うことができ、風太郎の謝罪に返す形で
と謝り、ようやく和解となった。
まったく難儀なふたりである。
その後のテストはあくまで「らいはのため」(本人談)風太郎をやめさせまいと全力を尽くすが得意科目の理科以外は赤点となってしまった。
だが、二乃の嘘によってクビにはならずに済む。
林間学校ではトラベラーズ・ハイとなった風太郎を警戒し、「男の人はもっと見極めて選ばないといけません」と体調を崩した一花に語り、彼を試すべく動く。
回復したと偽って一花に変装してスキーに参加し、風太郎らとともに滑り倒す。
その際、五月は一人で滑っていると嘘の情報を流した。
そして彼女の目論見通り、五月が一向に見つからないと騒ぎになる。
五月はこれを通して風太郎が本当に自分たちを想って動いてくれるのかを確かめようとしたのだ。
姉妹の間でも緊張感が走り、レスキューを呼ぶことも検討し始めるが、風太郎が「心当たりがある」「一花 付いてきてくれ」と彼女を連れてリフトに乗る。その上で探すふりをしながら、人がちゃんと見えていないことで確信した風太郎は
ウィッグをとって、その正体を暴いた。
スキー中、五月が誤って彼に「上杉くーん!」と呼びかけてしまったことから、風太郎はその正体を当てることができたのだ。
その後、風邪を押して五月を探し続けていたのがたかって風太郎はそのままリフトの上でダウン。
責任を感じた五月は風太郎の介抱をしようと救護室に一緒に入ろうとするが教師に拒まれる。
しかし、どうしても放っておけなかった五月は、教師の目を盗んで部屋に忍び込む。
だが、考えることは姉妹皆同じだったようで、結局全員部屋に集まってしまったのだった。
その後、五月は入院している風太郎への見舞いついでに彼がそこまで勉強し続ける理由を尋ねる。
「この間の礼」としてその理由を語り始める。
五年前、今からは想像できないような悪ガキ風少年だった風太郎は京都での
修学旅行中、班員とはぐれてしまう。
途方に暮れて座り込んでいると、通りすがりの女性に盗撮の冤罪をかけられる。
警察もやってきて署までご同行になりそうなところにひとりの少女が
「その人無罪だよ」と助け舟を出す。
直後、将棋星人の乗った未確認飛行物体が日本上空に現れたという緊急ニュースが流れる。
彼らは地球をかけて日本最強の棋士と勝負させろと要求。地球の存亡をかけた戦いが始まる──
そこからが聞きたいのにすごい雑に終わりましたよ
地球はどうなったんですか?
いやそこかい
すなわち風太郎に話す気はなく、あまり話したくもないのだという。
それでも五月はその少女がどんな存在だったのかをなんとなく察した。
その子との出会いがあなたを変えたんですね
私も変われるのでしょうか… もし できるなら…
変われる手助けをして欲しい
この言葉を風太郎は思い出の子の「君が必要だもん」という言葉に重ねるのだった。
次の期末テストではこれまでと違い、五月は授業にも参加して真面目に勉強に励む。
しかし、一向に勉強をやりたがらない二乃とやらせたい三玖が対立、徐々に空気が悪くなる。
ついには風太郎手書きの自習プリントを破り捨てた二乃に怒り、ビンタを見舞った。
風太郎が「俺が甘かった」と言っても聞き入れず、二乃に強く謝罪を求める。
これには二乃も逆上し「未練がましく母親の代わりを演じるのはやめなさいよ」と最大級の地雷を踏まれてあと肉まんお化け呼ばわりされて五月もブチギレ。
結局二人そろって家出してしまった。
ホテルに滞在した二乃と違い、財布を家に忘れるという失態を犯した五月は勝手に上杉家に居候。
心配した風太郎をよそに呑気にカレーをおかわりしており、彼を大いに呆れさせた。
その夜、らいはが寝静まったころに五月は風太郎を夜の散歩に誘う。
二乃が先に折れるまで帰らないという五月に風太郎は「金持ちお嬢様がうちの生活に耐えられるとは思えん!」と帰るよう諭す。
これに対し五月は「私たちも数年前まで負けず劣らずの生活を送っていました」と言い、中野家の過去を語る。
今の義父と母が再婚するまでは中野家も上杉家と同じ極貧生活だった。
そのころの五つ子は本当に何もかも同じだったという。
ある日女手一つで五つ子を育ててきた母は体調を崩して早逝。
以降、五月は母の代わりとなって姉たちを導くことを決意した…のだが、上手くいかないという。
この話を聞いた風太郎はこの状況になっても動かない義父に腹を立て、「俺は父親の代わりになろう」と発言。
病院でも話した「写真の子」に思いを馳せ
あの日 京都であの子と出会い いつか必要とされる人間になると決めた
と言った。
五月は「あなたが父親はちょっと」と言いながらも、雲が晴れた夜空をにこやかな表情で見渡した。
その後は四葉救出作戦を通して五つ子と和解、テストはまた赤点になったが風太郎との仲も改善された。
学年末試験では月命日に母親の墓へ出向いていたところ、母親の元教え子という女性、下田さんに遭遇。
ケーキをおごってもらい、そのついでに五月は教師としての母親を知ろうと彼女に話を聞くことにする。
教師としての母は愛想も悪く生徒にもこびないとんでもなくおっかない先生だったが、それを補って余りあるほどにめっちゃ美人で、特に男子生徒からは大人気だった。
当時の下田さんも彼女の鉄拳を恐れた不良の一人だったが、その信念に憧れて塾講師となった。
その話を聞いた五月は学校から配られた進路希望にさっそく教師と書こうとするが下田さんに止められる。
お嬢ちゃんはお母ちゃんになりたいだけなんじゃないか?
五月から「先生になりたい」という確固たる意志を見出せなかった彼女はこの言葉を投げかけた。
この言葉に五月はなにも言い返せなかった。
だが、その後風太郎の全員家庭教師作戦の中で「教え子から感謝されること」の嬉しさを噛みしめる。
母の墓前で夢の誓いを立てるのだった。
しかし、このあたりから五月は姉たちの様子が変わりつつあることに気づき、同時にモヤモヤを抱えることになる。
春休みの旅行では風太郎に家庭教師の縁切りを申し出た偽五月を特定するために彼と協力することになる。
温泉で仕切り越しに風太郎と会話し、姉妹が最近みんな様子が変だと語った。
この原因は当然五つ子たちが風太郎に惹かれつつあったからなのだが、五月はなんといちばん分かりやすかったであろう三玖の恋心にすら気づいていなかった。
だが、それを知った五月は件の偽五月──三玖に
「最後に上杉君に会ってください」と言い、二人を対話に向かわせた。
…なのだが、五月はこれ以降より一層モヤモヤに苦しめられることになる。
3年生
過熱する恋愛レースに対し「どうかしてます… あんな人を好きになるなんて…」とぼやくなど、複雑な心境を拭いきれてなかった五月。姉妹の恋を外から見守りつつ、いまいちスッキリしない心を抱えていた。
ある日、勉強会で風太郎の隠し事のにおいを察知した五月は風太郎に「あなたの隠し事を話してくれたら私も一つお話ししましょう」と持ち掛ける。
そして風太郎の「モテ期が来た」という言葉をドン引きしながら聞き、彼女も秘密を話そうとするが、その瞬間四葉に呼ばれ、そそくさとその場を後にした。
彼女が話そうとした秘密──「もう一つの顔」とは、謎の超有名スイーツレビュアーM.A.Y
ではなく…
二学期期末試験の頃に風太郎の前に突如現れた写真の子と同じ姿をした少女「零奈」、その正体は五月である。
当時、自信を失っていた風太郎の前に現れ、ボートを楽しんだ後にお守りを彼に託し、「さよなら」と告げて去っていった。
これは彼女が風太郎に前を向いてもらうために、わざと思い出の姿で過去に別れを告げに来た、というわけである。
結果的にお守りを失ったことで風太郎もはっきりと彼女に「さよなら」を告げることができたのだった。
しかし、実は五月は「写真の子」本人ではない
前述した行動もその「写真の子」から頼まれて行った行為であり、なんだったらその目的は厳密には風太郎の為ではない。
「写真の子」の正体は四葉だった。
あの時、五月は四葉に荷物を届けられたついでに零奈の変装道具を渡され
「この服を着て上杉さんに会ってきて欲しいんだ」と依頼を受けた。
詳しくは
四葉の項目に書かれているが、この頃から五月は四葉の想いをずっと知ってきたのだった。
故に、五月は四葉が自分の想いをふさぎ続けることに納得いかず、「誰だって自分の幸せを願う権利はあるはずです」と語るも、四葉には届かず「辛い役を任せちゃってごめんね」と言われ、以降この格好をすることはなくなった。
修学旅行では風太郎に過去の京都での出来事を思い出してもらうために奮闘する。
班行動も当時と同じルートをたどろうとし、例の写真を撮った場所である清水寺に来たときは「ツーショット写真を撮りましょう!」と風太郎に言い、更にその写真を撮るの時には腕を抱いて身体を密着させていた。
風太郎そこ代われ
この目論見は成功し、風太郎は過去の旅行の思い出をしばし振り返るのだった。
そしてこの思い出は一花の嘘を暴く鍵となった。
しかし、五月のこの修学旅行時の行動はどうも不可解な点が残る。
昔のことを思い出してほしい、と言いながらその実は写真の子は自分だと知ってほしいがためにした行動に見えるのだ。
ご存じの通り、五月は写真の子ではないにも関わらず、である。
…もっとも、このあたりまで読み進めて五月がどんな人物なのかを理解した読者たちならば、その胸の内を察することができるだろうが。
風太郎に姉妹が
プールに誘われた際は修学旅行のバチバチバトルの再発を防ぐために彼を姉妹に会わせないよう振る舞う。
なのだが、案の定姉妹に見つかってしまう。
一花と四葉は案外そこからヒートアップすることはなかったものの、相変わらず本気な二乃と三玖は水着のまま「会いたかった!」と風太郎に抱き着いた。
そして風太郎とともにウォータースライダーに乗ることになった五月。
そこで風太郎は二乃と三玖に想いを向けられ、困惑する胸の内を明かす。
自分の気持ちを見つけようとその手の本を読みまくっているという風太郎に五月は「あなたは相変わらず頭でっかちですね」と笑いかける。
あれこれ考えるより やってみて分かることもあると思いますよ
実は五月も姉妹の気持ちを調べようと本を読んでいたのだが、結局この世界は本ではわからないことだらけだと悟り、風太郎にこのアドバイスをしたのだった。
その後もずっとモヤモヤしたまま迎えた文化祭、入試判定の成績が伸び悩む五月はよりによって文化祭中に学校で自習をしていた。
だが、そこにかつて母を教えていたという男、無堂が現れる。
(作中ではここが初出だが、これより前に存在を匂わせており、塾の教室でも会っていて、これを察知した勇也が五月に「何もなかったか?」と質問していた。)
勉強に勤しむ五月のことを「素晴らしい向上心だ!」と述べたうえで
という言葉を投げかけた。
そして無堂は零奈が教職に就いたことを最後まで後悔していたという事を伝え、教師はやめておけと言った。
その翌日も無堂は五月のもとに現れ、今度は「罪滅ぼしをさせてほしい」と申し出る。
その際、自分が五つ子の実父だとカミングアウトした。
更には姉妹の義父とも面識があったらしく、彼にも言及し、「優秀な生徒だったが父親としては不合格と言わざるを得ない」「お母さんが死んだ時彼が君に何をしてくれた?」と揺さぶりをかけた。
この言葉を受けた五月は自信を失ってしまい、最終日には部屋にこもって勉強するようになってしまう。
だが、そこに彼の素性─零奈が五つ子を授かったと知った瞬間蒸発したという過去を聞いた風太郎が現れる。
実際に母が「私のようにはならないでください」と言っていたのを思い出し、それでもなお母を追いかけてしまう自分を五月は「私は間違っているのでしょうか?」と風太郎に問う。
風太郎は「確かに教師なんてなるもんじゃない」と言いながらとある経験談を語った。
自分のポリシーを曲げてでも付き合っていかなければならない
俺はもうこりごりだ 教師なんて絶対になるもんじゃない
それでもなお自分の夢を信じきれない五月に風太郎は「憧れの母親なんだろ 忘れる必要なんてないんだ」と告げる。
この言葉を受け、五月は母に想いを馳せ、ついに決意を新たにするのだった。
それをサポートすると申し出た風太郎に五月はある提案をする。
その後、五月は無堂と片を付けるため、彼に会いに行くことにする。
勇也の連絡によって
文化祭に駆け付けたマルオらとともに無堂と正面から向き合った。
最後まで意思を曲げることなく無堂にぶつかり、ついに無堂は退散していった。
その夜、自分の夢を信じるきっかけをくれた風太郎のもとへお礼を言いに行く五月。
選択の時が間近に迫って緊張しっぱなしな風太郎に
と、敬語でなく感謝を述べた。
曰く「母脱却」とのことだが、風太郎は「居心地悪い」と言っていた。
最後の選択の際、五月は四葉を追う風太郎と偶然出くわす。
一瞬気の迷いを見せた風太郎に「あなたが向かう場所は一つのはずです」と四葉が逃げた先を示した。
…だが、五月の胸の内にあるモヤモヤはついに胸が張り裂けそうなほどに高まってしまう。
素直に祝うことができず、学校で彼と顔を合わせてもうまく会話ができない。
下田さんに相談してみたら「男を好きだから嫉妬してんだろ」と即答されてしまうもどうしても「その想い」を認められずにいた。
しかし、同じ塾の中学生からの恋愛相談やその結末、そして二乃と四葉のぶつかり合いを経てようやくずっとあったモヤモヤの正体…風太郎への恋心とそれに伴うジェラシーに気づき、それを穏やかな気持ちで受け入れたのだった。
そう語る五月のスマホにはかつてらいはとともに風太郎と撮ったプリクラが貼られていた。
そこには「ずっと友達」と書いてあったのだった…。
その後、五月は猛勉強の末、秋の時点でD判定という絶望的な状況から第一志望に合格を果たし、そして5年後には夢を叶えて教師になる。
担当科目は恐らく英語だろうか。
5年後には敬語で話す癖は基本的には抜けているが、風太郎と話す時だけはまだ敬語が出てしまうようだ。
余談
- 先述の通り、「ヒロインの中でいち早く登場する」「主人公と絡むシーンがやたら多い」「第1巻の表紙でセンターポジションを飾る」など、確固たるメインヒロインの座にあったものの、最後まで争奪戦に加わらなかった。恋愛漫画としては、非常にレアなケース。
- ストーリー序盤から「写真の子」を思わせる描写が多々あり、その正体は判明するまでは写真の子、ひいては花嫁の最有力候補に挙げられていたが、それらはすべてミスリードだった。
- 高校時代で上杉家に訪問したことがあるのは、姉妹で五月のみ。上杉家にとっても特別な存在だったらしく、らいは・勇也もよく気にかけていた(勇也に関しては親の事情も少なからず関係している)。結婚式の日にはカフェなかの(=上杉家)に姉妹全員集合している。
項目を立てた思い出 そんな自分がwiki籠りだった記憶は何事にも代えがたい宝となるでしょう
この項目は これからのアニヲタwikiをより輝かせてくれるはずです
だからあなたも手放さないで この項目の追記・修正を
- 日を跨いだ瞬間に立てたかったので書きかけで立ててしまった。申し訳ない。明日中にはちゃんと書きあげます -- 建て主 (2021-05-06 00:00:56)
- 好きな飲み物が何かオカシイ…他の姉妹達と比べて明らかに一人だけ何かオカシイw -- 名無しさん (2021-05-06 01:21:12)
- デブの発想で草 -- 名無しさん (2021-05-06 01:26:47)
- 風太郎と結ばれるフラグは四葉以上にあったというのにそれを活かせず気づいたら全て終わっていた感がある -- 名無しさん (2021-05-06 05:58:34)
- ↑ -- 名無しさん (2021-05-06 07:16:01)
- ↑よく「メインヒロインは五月」みたいに言ってた人いたけど仲は良かったものの恋愛フラグ自体最後のほうまで一切立ってなかったと思うけど -- 名無しさん (2021-05-06 07:17:21)
- ↑↑↑読者視点だとヒロインだけど、風太郎視点で見ると完全に友人ポジションにしか見えないから凄い。実は作者は最初の出逢いを五月ではなく四葉にする予定だったらしいけど(しかも作者の言い方やそこかしこで言ってるとこ見ると大分根に持ってる)担当編集の指示で変えて五月にしたらしいね。担当さんのお陰でこういうミスリードに釣られる人がそこそこ居たし、GJだわ -- 名無しさん (2021-05-06 07:22:54)
- 実は一人だけ日を跨いで産まれた、一人だけ誕生日が違う女(最終巻のキャラ紹介より)。建主GJ。 -- 名無しさん (2021-05-06 07:34:39)
- 高校時代の風太郎と1番最初に会ってるし、風太郎の家族と仲いいし居候もしてるから、この子があの子かと最初は思ってた -- 名無しさん (2021-05-06 08:03:11)
- ↑お手本のようにミスリードに見事に釣られてて草 -- 名無しさん (2021-05-06 10:01:32)
- 犬が死ぬ映画が好きなのは犬好きなのか犬嫌いなのか… -- 名無しさん (2021-05-06 13:48:55)
- かなり遅くなりましたがようやっと書き上げました。他の姉妹も書けることあったらもう少し書き足そうかな -- 建て主 (2021-05-08 16:04:28)
- 好きな食べ物は「やっぱり」肉と強調してるから食いしん坊は公式だろうね。 -- 名無しさん (2021-09-25 19:26:53)
- 海外でのあだ名がEatsukiで笑った -- 名無しさん (2022-12-17 00:28:51)
- 五月のおかげで愛がLoveだけを指すものではない、と示せたからこの構成に感謝しかない。 -- 名無しさん (2023-01-10 11:55:05)
- 食いしん坊系二次創作で見かけてハマってしまった子。主人公との適度な距離感に加えて、当初の課題である勉学へのスポットが大きいのと、酷い実父に決着をつけた活躍とで、結果的に項目で言われてる通りヒロイン候補というよりも副主人公のようなポジションだったなあ。 -- 名無しさん (2023-01-11 17:15:41)
- 男に対して潔癖(大体無堂のせい)なのを、風太郎への好意と淡い失恋で成長できるのだとしたら、下手にレースに参戦しない事が正答だったと思う -- 名無しさん (2023-01-12 15:35:40)
- 他は大体わかるけど好きな映画:犬が死ぬ系はもう少し言い方が無かったのかとは思う。お気に入りにペットショップを挙げているから動物が好きなのは分かるけど犬が出てくる映画と犬が死ぬ系では大分意味が違うだろう -- 名無しさん (2024-04-15 17:14:45)
最終更新:2024年09月23日 13:40