親子丼

登録日:2010/03/06 Sat 22:05:18
更新日:2025/06/12 Thu 22:27:48
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親子丼(おやこどん)とは、鶏肉の卵とじをご飯に乗っけた、丼物料理の一種。


概要

元は鳥鍋というすき焼きのような鍋物を丼物にしたのが始まりである。

かなりポピュラーな料理であり、家庭料理としてはもちろん食堂なんかでもよく見かける。
日本人ならほとんどの人が食べたことがあるだろう。おふくろの味という人も多いのでは?

ふわふわとろっとろの卵と、しっとりした鶏肉のハーモニーが絶妙。
王道の割り下の味付けとご飯の相性もバツグンである。

~基本的な作り方~
  1. 鶏肉を一口大に、玉葱を薄切りに
  2. 酒、ダシ、砂糖、醤油、みりんなどの煮汁で1.を煮る。めんつゆでも可
  3. とき卵で2.をとじる
  4. ご飯に3.を乗せ、三つ葉を散らす

と、到ってカンタン。卵も鶏肉もそんなに高くないのもGood。家庭料理としてはとても優秀と言えよう。

が、しかし
基本がシンプルなだけに美味しく作るのはなかなか難しい。
鶏肉(特に胸肉)はを通し過ぎると固くなり、卵も同じく火を通し過ぎると固まってしまいあの食感が失われてしまう。
味付けも調味料のバランスや合わせ方、ダシの種類で印象ががらりと変わるため、作り手の個性が出る。

美味しく半熟に仕上げることができるようになれば、料理初心者卒業と言ってもいいかもしれない。
裏技としては卵をかきまぜずに少し縁を固めた後、アツアツのご飯の上にのせ蒸らすとわりと簡単にできる。


ちなみにこういった卵とじ丼は多種多様で、鶏肉をタケノコにすれば「若竹丼」、油揚げなら「衣笠丼」、かまぼこで「木の葉丼」などとなる。
亜種として親子カツ丼があり、これは鶏肉ではなくチキンカツを用いる。カツ丼と親子丼のハーフみたいで美味しい。
鶏の唐揚げを細かく切って卵とじにした丼も親子丼と言われることもある。

具材が親子であれば親子丼扱いになるため、とイクラを使った海鮮親子丼も存在する。
いくらに火を通すのは日本ではマイナーだが、鮭は生でもほぐしでもどちらでも美味。
また、鶏肉の代わりに牛肉や豚肉玉葱を卵でとじてもなかなか美味しい。こちらは他人丼などと呼ばれる。


親子丼が関連する作品

山岡が親知らずを抜いたときに、つくねにした鶏肉で「つくね親子丼」を作ってもらったと語る話がある。その後には親子カツ丼も登場している。

『にんにく鳥の親子丼』はその丁寧な料理描写のおかげで、架空料理にもかかわらず非常においしそうな雰囲気を醸し出し、多くの読者に親子丼を食べさせた。
ちなみに現実での作り方だが、下処理をした鶏肉に塩とニンニクをまぶして寝かした鶏肉を使えばかなり再現できる。
仮に十黄卵まで再現したいのであればウズラの卵を使い、卵黄を一部潰さすに残しておくと、出来上がった時には固まった卵黄部分が味の濃さに差を出して複数の卵黄があることのメリットを出しておいしくなる。


余談

  • 名前の由来は、ニワトリの肉と卵を両方使っていることから。ニワトリの成体=親、卵=子供と見立てて親子丼、というわけである。
    実際には食肉に使われるニワトリと卵を産ませるニワトリは別種であり、本物の親子を使うわけではないのだが、なかなかに冒涜的なネーミングと言えよう。

  • ユダヤ教には、「子牛の肉を牛乳で煮てはならない」という戒律がある(つまりクリームシチューもダメ)ため、これを拡大解釈すれば親子丼もアウトになる。
    このことから、敬虔なユダヤ教徒には親子丼を食べない人もいる。

  • 「親子丼」には裏の意味として、人間の母娘を(性的な意味で)美味しくいただく(=エッチしちゃう)行為またはプレイを指す事もある。
    類似した行為に姉妹丼や双子丼などあるが、これらに比べるとややマイナーで需要もイマイチ。やはり年齢的にストライクゾーンの広さが求められるジャンルだからだろうか…?



追記・修正は親子丼を完璧に作ってからお願いします。

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最終更新:2025年06月12日 22:27