ジーンスティーラー・カルトの戦力一覧(ウォーハンマー40K)

登録日:2021/06/11 (金) 23:27:51
更新日:2023/03/20 Mon 12:07:27
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「兄弟姉妹よ、時は来たれり!今こそ〈帝国〉の圧制のくびきから解き放たれる時だ!四本腕の皇帝陛下の愛を受け入れよ。そして〈星の御子ら〉の到来に歓喜せよ。彼らこそ、我々を統一された栄光の高みへと登らせる存在なのだ。喜べ、兄弟姉妹よ。昇天の日はすぐそこだ!」
“終末の声” モルデカイ・ストーン


画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P40,P41 イラストより




概要

ジーンスティーラー・カルトの戦力一覧とは、ウォーハンマー40Kに登場する異種族教団ジーンスティーラー・カルトの戦力をまとめたものである。異種族ティラニッドを成す個体種の一つ「ジーンスティーラー」を崇める秘密のカルト教団は、人類と異種族の混合種によって構成されている。
ジーンスティーラーの汚染遺伝子を組み込まれた人類とジーンスティーラーの混成種 で構成された教団員は、 複数の腕や大型の爪などを持つ怪物じみた見た目の混成種もいれば、普通の人類となんら変わらない見た目の混成種も存在し 、その役割も様々だ。
その他にも工業用の機器や車両を戦闘用に改造したものや、帝国防衛軍の戦闘車両を拿捕したものなどを利用し、来る星の神々を迎えるべく叛乱の軍勢を進軍させるのだ。

兵種


  • 「パトリアーク」(総主教)

「教団の心臓」


【概要】
全てのジーンスティーラー・カルトの感染の中心に潜むのは「総主教」(パトリアーク)、すなわち教団の父であるジーンスティーラーだ。スペースマリーンの二倍の体長と、オグリンを血濡れの肉塊に切り裂くこのジーンスティーラーは、牙と爪のおぞましき悪夢である。
鞭のようにしなる四肢とダイアモンドの如く硬い鉤爪の連撃でもって、パトリアークは重装甲の戦士の部隊や、軽装甲の車両さえも切り裂く。しかし、選ばれた寄生先の人々を魅了する催眠の呪文が、おそらく〈帝国〉がかつて遭遇したことのない最も危険なティラニッドとしてパトリアークを決定付けている。
この並外れた力がパトリアークを恐るべき黒幕とし、異種族による脅威の手法の急速な拡大そのものが脅威となる。ジーンスティーラーの呪いが拡大するにつれて、この生物は単に戦士や兵器を破壊するのみならず、惑星全体を破壊することが出来るようになる。
【総主教の降臨】
地下世界の君主のようにパトリアークは自身の巣穴に座し、惑星上の全ての知覚可能な生物を遺伝子の奴隷とするための蜂起の日を予測し、厳かな顔持ちのまま爪をなめる。一度、一体のジーンスティーラーに過ぎなかったこの獣は、同一種の中で最も優れた一つであり、銀河のいかなる無数の生物よりも優越したものは居ない。
一度、「集合意識体」(ハイヴ・マインド)から切り離されたなら、新たな遺伝子の命令を引き継ぐ。おそらく名もなき貨物船の密航者や星間デブリとして惑星に到着すると即座に、発生期のパトリアークは感染媒介物の管から這い出て新たな支配地の暗闇へと消えていく。
そこでは、パトリアークは住み家とした惑星について学び、最初の犠牲者を連れてくる。ジーンスティーラーの口づけによって、この怪物は寄生先の住人に穢れた遺産を与えることで種の始祖となるのである。
【おぞましき変化】
異星人の生命サイクルの奇妙な秘術が影響を及ぼす時、新たな惑星の寄生先を感染させる最初の生物は元の体格よりも更に遥かに大きく、そしてより強力になる。その外見はボスザルと同様、より重厚になり、優性的な外的兆候が現れるだけでなく、パトリアークの体は膨張してその鉤爪はサーベルのようになるまで伸び続ける。
この生物の精神はさらに発達し、その充満した頭蓋が膨れ上がるまで奇妙なテレパシーのエネルギーで満たされる。当初パトリアークの本能は生存と繁殖のみしか存在せず、その能力は状況に応じて発達していく。
だが最終的に、被害者を魅了するジーンスティーラーの並外れた能力が、その冷たく人間離れした一瞥によって、自らに奉仕させるために魅了する事を可能にする一連のテレパシー能力へと急激に発達していくのである。
【破滅をもたらす凝視】
パトリアークの目を覗き込む事は虚無を覗き込みティラニッドの集合意識体の凝視の破片を感じることである。そのような恐るべき力に直面した者は、彼らが冷酷な宇宙における漂流する一抹の塵に過ぎないのだという事を理解する。
彼らの砕かれた精神はそうして容易に魅了される。そしてパトリアークを非常に魅力的な新たな秩序の手段の兆候として受け入れるか、あるいは彼らの破滅の予言者が〈帝国〉の生命の終わりなき摩耗によって破壊され、単なる精神異常者が喚き散らしている狂気に身を任せる。
パトリアークの支配に抵抗する強い意志を有する少数の人々は、それを打破するために拳を上げるか剣を取るが、それには常にこの獣が彼らの四肢という四肢を引き裂く前の最後の行動となるだろう。
【ジーンスティーラー・ファミリア】
パトリアークやメイガスは非常に強力であり、彼らを取り巻くサイキックの〈影〉は、その融合が行われるまでの間により暗く厚くなる。かつてないほどに凝縮した瘴気は多くの四肢を持つものを形作る。
すなわち、それは使い魔となるのである。使い魔が完全に顕現した時、隠れ処から出て自らを無意識に想像した異種族生命体の足元を走り回る。この時から、使い魔はパトリアークやメイガスの手や鉤爪のように彼らの一部となる。
小さく素早いこの生物は非常に優秀なスパイであり、最も狭い空間を這い回り、教団の指導者に両者を繋ぐサイキックの紐帯を通じて報告を行う。主人が物理的攻撃の脅威にさらされた際、使い魔はその攻撃者の目や喉に鉤爪で飛びかかり、鉄の方さを持つ小さな爪で脆弱な肉体の部分をえぐり、そして主人がとどめの一撃を加えることができるのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P42 イラストより

  • 「メイガス」

「教団の精神」


【概要】
メイガスはサイキック能力に恵まれ、超自然的な魅力を有している予言者である。メイガスを取り巻くハイブリッドの支配は完全なものである。
パトリアークの予言者として、メイガスの言葉は法であり、そのテレパス能力はそれを強制させるよりもはるかに強力である。しかしその存在と精神能力にもかかわらず、メイガスはパトリアークと全く同様、より広範な集合意識体の意志を具現化したものである。
【妖艶なる魅力】
ジーン・セクトのメイガスは、惑星の貴族社会や政府、そして〈帝国〉の公的機関を最初に結びつけるものである。この一族は自らの拡大が惑星総督や強い意志を持った敵によって窮地に立たされたのが明らかになった時、メイガスは直接この強情な人物の下へと足繋く通い、甘い言葉やサイキック能力を使用して彼らを強引に従順にし、そして教団に転向させる。
この行為が行われた時、教団は頑強な抵抗者の代わりに高い地位を持つ工作員を獲得するのである。メイガスによって編まれた影響力の網は、ハイヴシティー尖塔生まれの上級階級から街路の「帝国法務院」の法務官、そして帝国防衛軍の兵士にさえ至るまで、全ての社会層を捕らえる。
【メイガスの特徴】
メイガスは少なくとも片方が〈歪み〉の影響を受けている両親から生まれる。感染惑星が正常な精神を有するサイキックに恵まれた個人を住まわせていたなら、教団のピュアストレイン・ジーンスティーラーは彼らを嗅ぎ分け洗脳を行う。ほどなく、寄生先の一人がメイガスを産み落とす。
背の高い、綺麗な四肢を堂々とした存在感によってメイガスは通常の人類としてみなされ、彼らが行くところはどこでも尊敬を集めるのである。彼らの魂の内では、しかしながら彼らは人類の一員であると同時に虚無の生物でもある。
メイガスが主や救世主と呼ぶパトリアークのように、彼らはこの世ならざる同様の力を両目に宿し、教団を遍く広めるため同様の超自然的な衝動に取り憑かれている。メイガスは神秘的にも霊的にも満ちた隠された組織のために言葉を発する。
そしてあらゆる意味において彼らは、寄生惑星から外へ向かう教団の拡大の裏に潜む黒幕なのである。
【組織内の立ち位置】
成長する教団はしばしばその中核に、蜂起の導き手であるサイカ―をただ一人のみを有している。反乱の波がうねり惑星の地表の至る所に広まった時、感染に十分な新たな場所が示され、新たなジーン・セクトが創設される。
この種のサイクルが新たに成長する時、メイガスはこの離れた地域や彼らの内で活動するこの下部組織を監視する。これらの強力な生体はしばしば同格のライバルであると自惚れ、彼らの遺伝子の種親が単に高位の予言者として数多くの中の一つに過ぎないものを特別扱いしているのだと信じる。
彼らは不名誉で破壊の野心的行動で以て他に優越しようとする。その行動はしかし、蜂起が始まった時に即座に放棄される、彼らの差異と煮えたぎる怨恨によっての入念な始まりである。
いかなる自立の幻想は色あせ、そしてメイガスの活動は完全な調和中で彼らのパトリアークの欲求を達成し、そして来る救世主ティラニッドのための道を拓くのである。
【昇天の日】
昇天の日が到来すると、メイガスは自らのジーン・セクトの信者を戦闘へと導き、恐るべきサイキックの力を完全に引き出す。一度メイガスの洗脳の凝視が頑強な競争相手を支配するために展開され、彼らを教団の大義へと揺れ動かした所では、今や教団の大儀へと揺れ動かした所では、今や教団の敵を別の敵に戦わせている。
メイガスの魅了呪文の影響力にたいして抵抗することは不可能であり、虚ろな目の兵士が彼らの仲間に銃を向け、機械のような無関心さで虐殺を行う。敵兵の部隊全てがよろめきながら取り残され、感覚を失わされるエネルギーの波に目をくらまされ、教団のバイオモーフの突撃部隊が自らの戦列に突進する際、それに反応することはできないのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P43 イラストより

  • 「プリムス」

「反乱の拳」


【概要】
種の同族を大声で指揮しながら、プリムスは捕食者の群れ長として自身と共に戦火の中を忍び寄る。プリムスは敵軍の最も重要な標的を通じて破壊の種の蒔き散らす、奇襲の指揮官であり前線司令官である。
彼らの信念の優越を示す事はプリムスの任務であり、彼らに立ち向かう者らの血で諸惑星の歴史を書き換える。
【呪いの伝播】
プリムスは戦争の最中では仰々しい司令官であるが、教団が潜伏している間は、ジーンスティーラーの呪い他の惑星へと広める任務を背負っている。プリムスの生来的な統率力や協力性の才能は、事例や宇宙船の艦隊でさえ奪取するのを裏から操ることで即座に教団を軍事化させるのだと理解する。
種の同族の中の強力な闘士であり賞賛を受ける英雄であるプリムスは、教団が強力な立場に到達した時のみ現れる。デスウォッチ戦団で最高の異種族観察者は、プリムスの顕現をもたらす隠れた原則を理論化している。
教団が臨界規模に達した時、すなわち、彼らの人数と影響力が犠牲となる惑星を乗っ取るのに十分なものになるか、あるいは巣窟艦隊が惑星の属する星系外縁にその姿を現した時、プリムスの顕現が発生するのである。
【身体特性】
主に並外れた力と戦術的洞察力を有する人型の戦士を生み出すために、とりわけ頑強な寄生形態の発達を強化する事は、最終的にプリムスを独自に出現させるジーンスティーラーのライフサイクルの特異な捻じれである。彼らの同族は背を丸くし鈍重に進む所を、堂々とまっすぐに立つプリムスはその中でも異彩を放っている。
メイガスが針のような精神的な鋭敏さと、スペースマリーンの異能者である「司書官」(ライブラリアン)と同様にテレパシーの力を増強させる所を、プリムスは超常的な機敏さと二倍の大きさの敵を打ち倒すさまを示す確かな集中力を有しているのである。
【装備】
プリムスの武器は隠密状態による接近と狡猾さを補完するものであり、いかなる不要な警戒を引き起こす事なしに隠れながら道を進むことを可能にしている。各々のプリムスは教団が提供し得る最高の装備を身に着け、有毒な自らの血流を滴らせ、静穏性の「ニードルピストル」と麻痺毒の鉤爪によって任務を遂行する。
幾人かは、パトリアークの生体の玉座の骨の分泌物が成長して出来た奇妙で鋭い剣を有する。これらの刃は教団の父の信頼の証のみならず、それ自体が独立した戦いにおける致死的な武器であり、衰弱した抜け殻のみ残す。
一撃を受けた敵から生命力をかすめ取る能力を有している。
【攻撃的な変化】
感染の増加が頂点に達した時、パトリアークの行動は変化し、その本能は生存と繁殖から戦士の生体型式の攻撃的傾向へと移行していく。この変化はプリムスの所産を反映している。
彼らがまさに自らの種の同族を戦争へと導く時であると判断した際には、彼らはメイガスでさえ作成するのが困難であろう複合的な軍事計画を整える。教団は大挙して後に続く戦闘を乗り切り、プリムスは教団を新鮮な犠牲者を血祭りに上げる殺戮へと導くのである。
【地中の蜂起】
最前線におけるプリムスの任務は、パトリアークのメイガス不在の状況を乗り越える時、彼らの遺伝子の同族をまとめることである。飢えたピュアストレイン・ジーンスティーラーや巨体の「アベラント」の種と並行する集団にネオファイトを統合することで、全く性質の違うものからなる軍勢を一つの教団として統率することは偉大なる自信と才能である。
プリムスは、機を見た襲撃と長きに渡り計画されてきた奇襲の重なるネットワークの中で、彼らが一つとして戦うことを確かなものとする。戦争の準備が整ったとき、メイガスはしばしば支配権を彼らのジーン・セクトのプリムスに移譲する。
プリムスが文字通り戦争のために生まれてきたことを知るからである。虚無生まれの教団の主が空より降臨する前に戦争が勃発したならば、メイガスが〈影〉の中で暗躍する間にプリムスは、ジーン・セクトの崇敬の中心となることで仲間を勝利から勝利へと導く。
プリムスの好む攻撃方法は、彼らの傍らにいる選ばれた戦士の生物集団と共に地中の巣穴から突如涌き出てくることである。最も物理的に強力なジーン・セクトのハイブリッドらは、最も価値のある標的に致命的な一撃を与えるために戦場に涌き出てくる前に、予定された位置へと移動する。
すなわち指揮の中心点、サイキック能力の唱和者たち、あるいは十分に防衛が固められた砲兵陣地がおそらくその標的となる。鉤爪を鳴らし、武器となった四肢を打ち鳴らしながら、暗黒から殺戮者が噴出し下水の格子や秘密の墓所から湧き出てくる。
前もってそれに気が付かない敵は、プリムスの隠密攻撃の不意の獰猛さに大慌てで反応する。プリムスの襲撃が非常に素早く確かなものであるために、しかしながらほとんどの敵は彼らが切り裂かれるより前に有効打を加えることが出来ないのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P44 イラストより

  • 「アコライト・アイコンワード」

「権威の魂」


【概要】
アコライト・ハイブリッドの中でも知性に富み権力のある者は神聖なる聖務に任じられる。すなわち、戦場で教団の象徴である旗を掲げることである。
教団の印章とスローガンは教団の影響力とともにさらに拡大するが、それらは謎めいた意味を持ち、内に秘められた真意はごく限られた者のみが知る。しかしながら、一度プリムスとメイガスが最後の蜂起のために彼らの同族を招集したならば、最も恩寵を賜るハイブリッドが、彼らを生み出した被食生物により丹精込めて飾られた旗を持って現れる。
厳粛なる儀式の中でこれらの旗は教団の象徴で飾り付けられ、人目のつかないところに隠されるのではなく、その鮮やかな旗は誇らしげの掲げられるのである。
【旗に飾られる聖遺物】
彼らの印章的な紋章と同時に教団の象徴は、異種族の生体物質によって作り出された多くの財宝が掲げられている。象徴から垂れ下がる小瓶は不安定な光を放ちながら僅かに光る。
それらはパトリアークの体から採取されたフェロモン分泌物で満たされている。これらの香油の香りは象徴保持者と周囲の狂信者の双方をさらに勇気付け、彼らを超越的な多幸感で満たし、肉体的苦痛と精神的苦痛に対する彼らの不安を消し去る。
旗棹へ縛り付ける物は、教団の父の硬質化した外骨格の欠片から生えたキチン質の刃であり、彼の神聖なる力と共鳴する聖遺物である。多くの教団は彼ら自身の伝来の遺物を象徴に付与する。
すなわち、殉職した聖人の色褪せた人骨や抵抗活動の象徴的な武器、あるいは教団の邪悪な図像によって汚染された彼らの敵から奪取した紋章などである。象徴保持者は初期の発生サイクルから産まれた最も獰猛な戦士たちの中から現れる。
彼らは自らが保持する旗が敵の闘士と狂信者の目を即座に引き付ける、教団の優越の顕示のために存在する。この祝福されたアコライトは断固たる決意によって聖遺物を守護し、彼らの瑕疵となるいかなる小さな傷をも防ぐために、自らの肉体や周囲の種の同族でさえも喜んで犠牲にする。
【旗を掲げよ】
象徴保持者によって高く掲げられる、この宗教的聖遺物に凝したものは教団の数多くの信者らに感動を与える。この象徴は彼らの血の中にジーンスティーラーの汚染を有している者にとって、奮起を催す光景である。
数多の蜂起の戦いは、象徴保持者が単に彼らの旗を掲げたために勝利したからである。旗は征服の集結点や証に止まらず、旗の周囲に居る者により広範な献身と自己犠牲の偉業を励起する。
アコライトが種の同族の特筆された栄光、すなわち地下世界のパトリアークの紋章を運ぶ時、プリムスとメイガスはそれが全ての者に一目瞭然を期待する。
【教団の象徴】
象徴保持者の旗の上に掲げられているか種の同胞の胸に忠誠の焼印として隠されているかどうかの違いはあれど、各々のジーンスティーラー・カルトの象徴は不気味なほど似通っている。多くの改作と解釈が〈帝国〉の諸惑星の至る所に存在する教団によって導入されているが、しかしそれらは全て同様の定型化した生物形態を描いている。
各々の教団はアイデンティティを結束させるものとしているが、独自のバリエーションを印象に用いているが、教団の中核となる象徴も示している。すなわちティラニッド自身の形を反映する、脊椎の上に頭部を有する長い身体の生物である。
各々の教団の象徴がこれほど似通っているという事実は、彼らが何処で遭遇したかに関わらず、それ自身がひどく不安定である。おそらく教団を作った者は〈歪み〉の中の〈影〉によってもたらされた奇妙な夢と幻視によって導かれたか、ティラニッドの形がジーンスティーラーの呪いの中に記号化されており、教団の集合意識の前面に自ら必然的なものとして現れるのであろう。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P45 イラストより

  • 「クラマヴァス」

「新たなる真実の声」


【概要】
ジーン・セクトの仲間に対して、クラマヴァスは真実を広げる者である。クラマヴァスは一般の人々に彼らが束縛から自由になる時が近いことを知らせる事で、教団の解放の教義を満遍なく流布する英雄として見なされる。
彼らの敵に対しては、グラマヴァスば卓越した情報の暗殺者でもあり、惑星のヴォックスネットワークの通信に音声ウイルスを仕掛け、そして通信を破壊する。恐怖のオーラや、彼らの同族が利用できる混乱を造り出すことがクラマヴァスの役割である。
クラマヴァスの手中にあっては、生の情報は有用な武器となる。比喩としても、そして文字通りの意味としても。
【誤報を流す者】
これらの遊撃的な通信妨害者は第四世代のハイブリッドであり、改造されたヴォックス通信妨害施設を最適化することでクラマヴァスは、敵の放送信号や反響放送を寸断する。それは教団の戦争指導者にとって効果的な情報元であり、敵軍の位置や戦術的な配置を盗聴する。
恐るべき死と破壊の約束を敵に送信、あるいは〈帝国〉の通信回線の至る所に冒涜的な教団のプロパガンダを撒き散らし、彼ら自身の汚染された信号をクラマヴァスは通信に埋め込む。この攪乱された影響力は戦場となっている惑星の通信インフラを十分に機能不全へと陥らせるが、パトリアークの強力なサイキック共振に対するクラマヴァスの独特な接続は彼らを真に恐るべき脅威にしているのである。
【苦痛の交響曲】
クラマヴァスは教団の集合サイキックオーラへの接続によって祝福されている。メイガスとは異なり、クラマヴァスはこの力を明確な手段として用いることはできない。
代わりに彼らは〈歪み〉の中の〈影〉の無力化し歪んだ共振を、言語とヴォックスの信号を用いて送信する。クラマヴァスの攪乱装置が出す個々の雑音は、すなわち集合意識体への懇願の中に存在する異常な精神のうなり声の唱和に合わせられている。
ごく近くでそれが耳に入った時、音声ウイルスは壊滅的なサイキックの負荷を与える。この激しい信号が偶然聞こえてしまった不幸な魂は、異種族の交響曲の振幅を抑えることが出来なかった時、彼らの脳が頭蓋骨の中で沸騰し即座に頭蓋が破裂する苦痛を受ける。
「タウ・エンパイア」が有する「バトルスーツ」のパイロットは戦闘中に、彼らの血管が爆発しからだが大出血を起こし、死亡していた例がある。また、スペースマリーンでさえもこの音声による虐殺の犠牲者となってしまう。
この凶悪な死を目撃したジーンスティーラー・カルトの狂信者は、犠牲者が純粋な魂ではなく、そのために彼らの救世主の智慧に従うことが出来なかったことの証明であると信じる。彼らに一種の宗教的絶頂感をもたらす異種族の信号が致命傷を負わせるほどの強力なものである、という事実に歓喜する。
【雄弁なる狂信者】
クラマヴァスの刺激的な雄弁は、ほとんどの狂信者が滅多に聞くことが出来ない彼らの父であるパトリアークの聖句と同様に珍しいものである。クラマヴァスの声が感染した多層都市の尖塔や居住区画のいたる所に響き渡るとき、彼らの血の中にティラニッドの遺伝子的な遺産を持つ全ての者は、彼らを縛る鎖を断ち切る時が近づいている事を知る。
膨大な敬虔なる魂が工業機械を手にし、それらを正義の怒りと共に彼らの以前の主に向ける。それは革命の始まりを告げる歌であり最初の大胆な一言はすぐに戦争の最高潮へと高まっていくのだ。
【聖句】
教団の伝道者は戦場において大声で説教を行うが、大規模蜂起のための準備を行っている年月の間に彼らは自らの教義を広めるために遥かに巧妙な手段を用いる。丹念に作られたデータ板の文章と二重の意味を持つ不可解な讃美歌は、寄生先の住人を通じて広められ、教団の指導者によって説かれた曖昧な真実を彼らの精神により良く調和させる。
「帝国防衛軍」の前線教範本「帝国歩兵の士気高揚入門」でさえも教団の計略に奉仕するために書き換えられる。箱いっぱいの書き換えられた文章の本は「帝国兵務局」の正規の貨物とすり替えられ、のちの洗脳のための道を切り拓くのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P46 イラストより

  • 「ローカス」

「主の盾」


【概要】
禁欲的で人間離れした強さを誇るローカスは厳粛に静止している状態から、瞬き一つで目にも留まらぬ速さで動作することができる。この突然の暴力の噴出は致死的であり、衝撃的でもある。
リクターのように影から跳躍するローカスは、稲妻のような速さで致命的な一撃を繰り出し、彼らの一対の剣が敵の指揮官の首を獲るべく戦争の霧の中を煌く。ピュアストレイン・ジーンスティーラーの反応速度によって、ローカスは武勇においてアエルダリの「先達」(エクサーチ)に匹敵する。
ローカスは戦争中でも一方的な会談の時でも、彼らの護衛兵としての任務に優れている。単に暴力の脅威を排除する時でさえも彼らは、自らの主人の野望を打ち砕こうとするような愚か者の意思を打ち砕き得るのである。
【静かなる武人】
彼らの歩哨としての役割の中で、ローカスは物理的に身じろぎ一つ、瞬き一つせずに何時間もの間直立し続けれる。彼らの精神は常に万全の警戒状態であり、様々な意味において教団の運命は彼らの双肩にかかっているのである。
彼らの主たる任務は、ジーン・セクトのメイガスが被食惑星の至る所へと意識を投影し、来る戦闘をよりよく支配するために教団と先天的な感覚共有を行う間、この異能者の目と耳、そして剣として行動する事である。一見、ローカスは簡素なフード付きローブを着た修道士の従者が取り巻く状態に同化する、ただの石像にしか見えない。ローカスは全くでしゃばる事は無く、惑星の高慢な高官や第41千年紀の戦場を渡り歩いた図体の大きい戦士は大抵の場合それを一顧だにしない。
しかし、それは熟慮の上での選択であり、この用心深い護衛を過小評価する者にとって、あるいはより悪い事に彼らの主人に許可なく近寄ろうとする者は、ローカスの剣閃が彼らを捉える前のわずかな一瞬のみが自らの過ちに気付くために与えられる時間となる。多くの隠密の達人や暗殺者の血が、ローカスの巧妙に作られた武器を覆ってきた。
ローカスは背負った鞘に今一度納刀する前に、長く黒い舌でその地を舐め取る。勇み足の狂信者さえ、この専門家の生体は繊細なのではないという事を知り、ローカスの剣で彼らの死を目の当たりにする。
すなわち、単に侵入者や死体を真っ二つにするのだ。
【奇妙なる様々な武器】
一対の剣のみがローカスの武器ではない。彼らはローブの下に小さく強力な四肢や、長く分かれ先端が有毒の針になっている尾を隠している。
戦闘の苦しみの中でローカスを目撃することは、修道士に見せかけた平穏さに潜む金切り声を上げ、四肢をうねらせる怪物の噴出を見ることである。一度この敵が殺害されたならばこのローブは元に戻り、ローカスは瞬時に以前の平穏さを取り戻すのである。
各々のローカスが有する祈祷の杖は単なる杖ではなく、彼らのジーン・セクトのメイガスやクラマヴァスによって彼らのために作られた複合的な神経送信機でもある。この杖にはシナプスや思考の波をかき乱すように意図されている不安定な周波数の波を送信する。
恐らく異端審問官や帝国国教会の総枢機卿のような精神力を持つ、特に強力な敵との“交渉”にメイガスが赴く時、ローカス春音に傍らに立つ。メイガスの超常的な魅力が教団の目標の十分な達成を示さなかった時、ローカスは微かに、この遺物から発する精神的妨害の力場を拡大させるために、この精神を害する杖の頂上にある飾り立てたハンドルを回し、おぞましい幻視や頭が避けるような偏頭痛、あるいは恐るべき脳痙攣を周囲の狂信者ではない人々の精神の中に引き起こす。
彼らの突然の苦痛の原因を理解する抜け目のない者は自らのピストルに手を伸ばし、結果単にローカスとその主が確信を持って、純粋な自己防衛の行動であったと関係者一同に主張し得る状況下で斬り倒されることとなる。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P47 イラストより

  • 「サンクトゥス」

「鎖を断ち切る刃」


【概要】
サンクトゥスはパトリアークの恩寵を賜りし刃であり、狂信者の栄光への昇天を妨げるいかなる敵をも抹殺する任務を遂行する暗殺者である。這いよる影の如く彼らは最も厳重な警備が敷かれた施設に潜入し、標的を見つけて無慈悲な精密さをもって抹殺する。
教団の構成員の大半とは異なりサンクトゥスは人前に姿を現さず、彼らの種の同族と滅多に関わることはない。そのため、彼らが狩りを行わないときは、三眼の目を通してより全体を監視できるようにパトリアークの巣穴の上の支柱に潜みながら、彼らの遺伝種の父の玉座の傍らにいることが多い。
サンクトゥスの複合センサーレンズは、しばしば帝国兵務局の物資集積所から奪取されるか、殺害した敵から剥ぎ取られたものを使用する。装着されたセンサーは赤外線と亜音速の波長を追跡する機能を有する。
彼らの恐るべき嗅覚と組み合わさった時、サンクトゥスの犠牲者が逃げおおせるのは不可能であることを知ることとなる。
【種父より賜りし刃】
多くのサンクトゥスが有する収縮機能を持つ刃は彼らの種父から賜った贈り物である。これらの刃は、殺害された狂信者の「サイキック・エッセンス」を液状化したものが煮え立つ遺伝子プールで成長したものを武器として用いている。
すなわち、パトリアークの呪いの遺産が累積したものが武器の形になったものである。それぞれが異星人の生体物質で作られ、遺伝子プールの中に含まれる精神の液体が刃に注入されている。
このような武器の攻撃を受けた洗脳されていない犠牲者は、彼らの精神の中で無数の形無き声の反響が噴出する苦痛によって打ち倒される。そのような膨大なエネルギーを抑える事のできない多くの犠牲者は、その場で即座に死亡し、彼らの脳は煮え立つヘドロと化してしまう。
【遠距離からの脅威】
幾人かのサンクトゥスは遠距離からの殺害を好む。この任務のために、彼らはニードル弾を発砲するために、彼らはニードル団を発砲するために改造された狙撃銃を用いる。
サンクトゥスが用いる有毒の弾丸は、ジーン・セクトのバイオファーガスによって精製された錬金血清によって覆われている。純粋なジーンスティーラーの血の試料から開発されたこの精神毒は、標的を瞬く間によだれを垂れ流す痴呆者に変えてしまうのだ。
標的の精神は〈歪み〉のサイキックエネルギーに接続され、血清が犠牲者の小脳に浸透した時に神経の過負荷を誘発する。すなわち、集合意識体の恐怖に精神が犯されてしまう。
このようにしてサンクトゥスは、パトリアークやメイガスのサイキックによる猛攻に立ちふさがる敵の要となる人物を抹殺するのである。
【影なる追跡者】
パトリアークが標的の殺害を望む時、サンクトゥスには犠牲者のサイキックの痕跡が充填され、この暗殺者のテレパシー感覚は血で結ばれたかのように尖塔のいたる所や複雑な地下を通り追跡を行う。彼らの犠牲者がどこへ行こうとも、サンクトゥスは常に彼らを発見する。
サンクトゥスは多節性の四肢と順応性のある筋組織を有しており、それらを収縮させることで最も狭い隙間や通気口などを通り抜け、全く音を立てずに動作し、歩哨を容易にやり過ごすことができる。多くの場合、感染惑星の政府や軍隊における重要役職は、最大限の警戒がなされている堡塁(ほうるい)であると考えられる場所に居る。
だがそれは、彼らの引き裂かれた死体が数時間後に発見されるのみで、その顔には名状しがたい苦痛の表情を浮かべながら死んでいるのだ。
【頼れる相棒】
パトリアークの非常に用心深い目として行動する使い魔と共に、サンクトゥスは任務へと赴く、教団の遺伝子の種父がその忌まわしい姿を遺伝子のプールへと潜ませているとき、遺伝子の記憶の奔流の中に自らを没入させている。使い魔自身はサイキックの瘴気から形作られ、その生体のヘドロの表面下に潜んでいるとき、パトリアークはこれらの走り回る顕現体の目を通して見ることが出来、そして望む標的へとサンクトゥスよりもうまく向かわせることが可能となる。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P48 イラストより

  • 「ケラーモーフ」

「反乱の新たな顔」


【概要】
ジーンスティーラー・カルトの抑圧された大衆にとってケラーモーフは民衆による伝説の具現化された存在といえる。すなわち、革命的英雄が冷酷で残虐な独裁者と戦うことを具現化しているのである。
的に取ってケラーモーフは悪夢の具現化といえる。それは文明の基盤を引き裂こうとする憎悪が込められた無政府主義者なのだ。
実際には、ケラーモーフはイメージとは全く別物の存在である。その正体は、定命の者を悪意につけこむ目的のために特化して創造されており、各世代に反乱と革命を吹き込む“伝説的なガンマン”のふりをする、冷血な殺人者なのだ。
【カルトの英雄】
無数のハイヴシティー下層の地下墓地や高くそびえる尖塔の壁の至る所に塗られているのは、マントを羽織った三本腕に改造された「オートスタブ・ピストル」一式を持つ人の姿をした同じグラフィティ壁画である。彼は常に勝ち目のない敵に直面した時も挑戦的に立ちふさがる。
この仮面を被った英雄の物語、すなわち数え切れないほどの多くの不可能な偉業と超常的な格闘能力の妙技を繰り出しが伝説となって広がっている。これらの物語には惑星と感染惑星では異なった内容で広まっているが、それらは同じ中核を成している。
彼の持つ銃「リベレイター・オートスタブ」を超常的な機敏さでくるくると回しながら、ケラーモーフは敵に銃弾を叩き込み、一瞬のうちに多数の兵士を射殺する。重武装の敵や軍用車両に対峙する際は、このガンマンは単に彼のピストルの薬室を回転させながら、平然としたままもう一度発砲する。
その瞬間、標的は金属の骸と化し爆発四散するのである。
【超人的な身体能力】
これらの物語は架空のものに聞こえるが、しかしこれらの物語には全て真実の中核が存在しているのである。ケラーモーフは第三世代のサイクルの後期改良版であり、その地域住人の中の最も良質な遺伝子血統から誕生し、彼の周囲の世界を詳細に知覚することを可能としている超感覚的な力が与えられている。
ケラーモーフの捕食性の脳の中に存在する連射神経は超常的な反応時間を可能とし、彼が狙いを付けて敵を一人、また一人と射撃する際、このケラーモーフの敵たちはスローモーションで動いているように見えている。強化されたフェロモン感覚と熱感知可能な視界は真っ暗闇の中でさえもピンポイント射撃を可能にし、一方で膨張した前庭腺が超人的な平衡感覚と筋肉運動の協同を与えている。
これらはケラーモーフの並外れた射撃精度の源であり、彼らは教団の英雄的な顔となるべく生体的に作られる。断裂した社会に対するケラーモーフの影響力は、パトリアークの人間の精神に対する支配力が強まっている事の恐るべき兆候なのである。
【献身的な信者】
病的な顔をしたギャングやハイヴシティー上層の洒落た男は一様にこの人物像をまねて、神秘的な竜の形のシンボルの痕跡を探し求め、その中でジーンスティーラー・カルトの教団を見つけて抱擁の中へと堕ちていった。ある期間労働者は、命がけで彼らの生活のためにあくせく働いている乱立された武器工場から微量の致死的な化学物質を密輸した。
彼らはこの希少物質で、パワーアーマーや軽戦車の車体すらも貫通し得る「劣化ヴォロニウム」を先端に付けた改造弾丸を作成した。そのような弾丸作成にはしばしば製作者に致命的な放射線波を浴びせたが、それでも彼らは運命を進んで受け入れ、放射能による病気に体を破壊されて倒れる前に、彼らの贈り物を革命の英雄へと届ける最後の巡礼へと赴いた。
ケラーモーフが生まれる献身はこのような背景があり、彼は“星の子供達”の信者によって約束された自由の肉体の具現化なのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P49 イラストより

  • 「ネクソス」

「肉体を強固にする脊椎」


【概要】
惑星規模で拡大した教団の蜂起に巻き込まれる無数の洗脳された魂との共同は、パトリアークでさえ単独では監視することが不可能な任務である。この計り知れないほどの複雑な任務の成功を確実にするために、教団の種父は彼の脳の力の断片を用いて独特の生体の種を蒔く。
彼らは洗脳された生物の記憶や意識を吸収する。精神を測定する奇妙な力を与えられており、感覚的なデータを処理して確固たる戦略的指示の傾向や配置命令に変換する。
【記憶の吸収能力】
ジーンスティーラーの汚染を運ぶ生物の皮膚の上に手をかざすことによって、ネクソスは個々の遺伝情報を吸収することができる。点滅するイメージの奔流と触覚的興奮の中で、この戦略家は吸収対象の人生の全ての出来事を目撃し、あらゆる発射された弾丸やあらゆる発射された弾丸やあらゆる何マイルも曲がりくねった地下世界の地形を観察する。
無数の精神的痕跡を彼らは脳内で区分し得るネクソスの恐るべき脳の力は、信じがたいほどに複雑な戦場の三次元敵視点を構築する。この過程は吸収対象と教団創始者双方に流れ込むが、人体がこのように強力な精神的過程に同調する意味しない。
ネクソスは負荷によって身体的に摩耗、損傷し、肉体は蒼白に伸び、血管はこめかみで苦痛を伴うほど脈動している。しかし、彼らは不満の言葉一つ発さずy、彼らの任務から逃げることもなく、彼らの行動の正義を完全に確信しているのである。
【狡猾なる戦略】
戦闘のあらゆるわずかな衰微と移動の分析と解明によって、ネクソスは彼らの同族が利用するための脆弱な位置、すなわち側面攻撃の可能性のあるルートや突然の奇襲を準備するための完璧な地中の通路を識別することができる。敵の司令官、特に帝国防衛軍の上層部は、地下世界の暴徒の無秩序ば暴力として頻繁に狂信者の蜂起を撃退するが、彼らの敵の真の狡猾さを探り当てることは不可能である。
たった一つの、大胆な作戦行動によってネクソスはその考えが誤りであったことを証明し、彼らの敵を包囲し、ばらばらに切り裂くことで形勢を逆転させる。プリムスが前線司令官の役割を演ずるものとして生態的に創造され、敵との直接千戈を交え得るように非常に強い力と耐久力が付与されている一方、ネクソスは後方指揮官に相当する。
すなわち最高司令官としての数千の、あるいは数百万の兵士さえも各々のヴォックス通信を用いて指揮する。ネクソスは彼らが交戦を直に密事や前線の兵士の記憶を吸収する事を必要としない限り、隠匿された作戦指令所から滅多に現れることはない。
そのような希少な状況において彼らは常に幾人かの、ジーン・セクトの中で最も恐るべき戦士に伴われる。アコライト・ハイブリッドの護衛兵、ネオファイトの歩兵の分隊、あるいは巨体のアベラントによる頑強な肉の壁さえもネクソスに随伴する。
ネクソスはしばしばクラマウスの通信専門家の一団の中に見られ、二人は共に恐るべき同期生を達成し得る。ネクソスがまばたき一つする間に確率や複雑な戦略を計算し、クラマウスは戦術的指示の基質を反乱の渦中へと送信し、教団の群衆が敵の戦術に対して目にも留まらぬ速さで反撃する事を可能とする。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P50 イラストより

  • 「バイオファーガス」

「新たな生命の起源」


【概要】
遺伝子操作と生体錬金術の達人であるバイオファーガスは、洗脳過程と感染の工業化をもたらす科学者でもある。彼らは犠牲者を異種族の遺伝子に感染させる巧妙でかつ新たな汚染物質を創造し、その肉体と精神を変異させ、そして教団の邪悪な支配の影響を受けやすくするように仕向けるのである。
バイオファーガスはスラム街の病院やマクロ錬金術の蒸留所、そして医療薬品ペースト工場において、薬品の専門家を装って見出される。当局の適所に配属された彼らは、その地域の住人に対して慎重に試験を行い、影響を受けやすい種の同族に対して歪んだ目的を持つ彼らの実験を実施するのである。最初にジーンスティーラーの遺伝子抽出の秘密を解き明かしたのは、「捻じれし螺旋」教団のバイオファーガスであった。
この教団の狂信者たちは衣料品や食料レーションをジーンスティーラーの遺伝子を用いた生体物質で汚染し、ジーンスティーラーの口付けではない生体物質の接種によって教団の呪いを広めた。この知識は次第に他の教団の隠れた組織にも広まり、バイオファーガスの邪悪な実験は急速に拡大した。
【呪われし感染媒介物】
この合成された感染媒介物はジーンスティーラー・カルトの影響の及ぶ範囲を広範囲に拡大した。遺伝子の中の不完全性は対象に、奇妙な変異と逸脱を引き起こしている。
すなわち、肉体の湾曲や分裂、そして肉体が異種族の力で膨張するのと同時に、不幸な犠牲者の精神的キャパシティーが混乱した怒りや憎悪にまで低下したのである。この緩慢で苦痛に満ちた変異を生き残った者は、「アベラント」として知られる鈍く動く大男として現れた。
バイオファーガスはこの粗野なケダモノのために、彼らのジーン・セクトの一つが保有している隠れ処を維持し、アベラントの血の中で潜在する異星人の力を引き出そうとして、それらに対する新たな生体錬金術的な解決法の実験をつづけた。各々のバイオファーガスが持つ注射針は、錬金術師自身が考案した、一時的にアベラントの被験者に増強された速度と力を与える悪性の遺伝子構造の混合物が含まれている。
彼らとしては、アベラントはバイオファーガスを親切な両親のような何かであるように見なしているが、バイオファーガスにとってこの歪んだ形の生物は依存と臆病な忠誠心を誘発させるための精神活性科学で飾られた、新鮮な肉の定期供給の確保なのである。
【使い魔】
彼らの呪いの増殖を助けるいかなる過程のみが彼らの支配下に置かれる数を増やすために、パトリアークは本能的にバイオファーガスの成果を評価している。この目的に向かって、異種族の生体物質の合成を補助するために使い魔を授ける。
この這い回る助手は防護された施設に忍び込み、化学物質を水槽やエアフィルターの送風機に散布する。
【戦闘教条】
バイオファーガスは本心では隠遁生活を好む者であり、単独で行う偉大なる業績の作業を、武装反乱の喧騒な課題よりも遥かに好んでいる。究極的には、しかしながら種のマインドの抵抗し難い支配がバイオファーガスを教団の昇天の日へと招き、彼らは生物戦争の恐怖をパトリアークの敵に叩きつける。
しばしばハンマーを手にしたアベラントの方陣によって囲まれ戦争に赴くバイオファーガスは、自らの最高作を解き放ち、敵をプロテウス状の軟泥へと溶かす腐食酸や肉体変異源の小瓶を投げつける。バイオファーガスの注射針は刺激する化学物質を信仰心の篤いアベラントの護衛兵の血に注入するが、人体に対してもそれを使用し得る。
この武器により攻撃されたジーンスティーラーの呪いを持たぬ者は、過度に腎臓を刺激する異種族の混合物によって内側より融解させられるのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P51 イラストより

  • 「アコライト・ハイブリッド」


【概要】
おぞましく残酷で獣の狡猾さを有するアコライト・ハイブリッドは、ジーンスティーラー・カルトの最良の信徒である。彼らは極めて初期に感染した寄生先から誕生する。
アコライト・ハイブリッドの両親は表向きには完全に瑕疵が無いにもかかわらず、彼らの精神の一部はジーンスティーラーの呪いに乗っ取られている。彼らの忌まわしき子供への愛は、一般的な親子の絆を遥かに超えて強力だ。彼らを生む第一世代は、埋め込まれた両親の内部で結実する、恐るべき遺伝子によって判別能力がねじ曲げられている。
これらのハイブリッドは変化した人類というよりもむしろ変異したティラニッドのような形で現れる。成人に達したものは者は群れて集まり交配し、彼らが次の世代を生む番になるのである。
【社会に潜むアコライトの驚異】
明らかに人間社会の中に溶け込むための形をした異種族である第三世代と第四世代のアコライトは、暗所に出没するのではなく、代わりに都市や産業の乱立する場所の地下に潜む。彼らは、巣穴に迷い込んできた不運な者を餌食にする事で、隠密と奇襲戦の方法を学ぶ。
彼らは罰を受けずに殺害することなく、その時が来るまで隠れた脅威として惑星の支配階級を警戒させることはない。血濡れの筋へと切り裂かれなかった侵入者は闇の中へと連れていかれ、更に悲惨な運命へと直面する。
すなわち、ジーンスティーラーの恐るべき抱擁に抱かれるのである。
【戦闘教条】
彼らのパトリアークに肉体的にも精神的にも近いアコライトは、彼らの内で集団を形成する。野蛮で獰猛にもかかわらず、彼らは教団の優秀な工作員となり得る冷徹な知性を有している。
計画立案の間に彼らの両親の脳の反響を同化させながら、彼らはしばしば複雑な機械や武器を用いる。幾人かは工業機械を戦場に持ち込み、彼らの前に立ちふさがる者の肉体に破滅的な壊滅をもたらす。
巨大なドリルやカッター、回転石切ノコは最も恐るべき防御に対して破壊的な効果を示した。すなわち、スペースマリーンのパワーアーマーのセラマイト装甲を即座に砕き、戦車や兵員輸送車両の分厚い金属の車体をも粉砕する。
アコライトは通常、残忍な近接戦闘を好み、彼らの俊敏な四肢は射撃武器を用いるのにも十分に適している。燃え盛る炎で敵の悲鳴を残忍に愉しむために多くは「ハンドフレイマー」を所持し、一方ジーン・セクトの地下武器庫から持ち出された、粗削りではあるが効率的な「オートピストル」を好む者もいる。
彼らの中には、採掘用爆薬の破壊的な爆発を楽しむ者や、大量の梱包爆薬を持ち戦闘に挑むものもいる。
【呪いの継承者】
ほとんどすべてのアコライト・ハイブリッドは二本ではなく、超常的な力を持った三本腕の異星人の腕を有しており、この腕が彼らをしてパトリアークの呪いの真なる継承者たらしめている。彼らのジーンスティーラーの祖先は彼らを優れた突撃部隊とし、彼らが鉤爪で攻撃を加える時、人類の最も優秀な守護者さえも引き裂くことができるのである。
彼らの獰猛さにもかかわらず、アコライト・ハイブリッドが意のままに用いることができるこの最良の武器は〈影〉から襲撃するための彼らの能力となる。アコライト・ハイブリッドは隠れた住み家から、敵の陣形の中核に涌き出て、彼らの犠牲者が銃や剣を手にする前に切り裂き、引き裂くのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P52 イラストより


  • 「ハイブリッド・メタモルファ」


【概要】
反乱の日が間近に迫る時、種のサイクルにおける初期の世代に生まれた幾人の者は変異を始める。寄生先の種族に関わらず、彼らは奇妙な適応を示し、ジーンスティーラーの形状のみならず他のティラニッドの生体を模範する。
この過程はしばしば進行中の巣窟艦隊の接近の影響で発生するが、教団が深刻な圧力や扇動を経験する中でも徐々に引き起こされる。彼らの遺伝子構造内に眠る形質が覚醒した際、第一世代と第二世代のハイブリッドの武器の四肢が進化し始め、剣の長さほどある鎌のような形状の爪や岩をも砕く強力なハサミを誇示する。
鞭のような腱が渦巻き、手首を打ち据え、締め付け絡みつく犠牲者を探し求める。口には獲物を探し求める大量の触手に置き換えられ、喉は肥大して球形の腺は、一瞬で金属を溶かす生体酸を満たしている。
狂信者が戦争のための最後の準備を行う時、この多様な変異はますます多岐に渡るようになる。彼らの並外れた醜悪さは彼らの致命性によってのみ凌駕される。
【生ける聖人】
ハイブリッド・メタモルファは彼らの同族の中で最も狂暴であり、人類の知性とティラニッドの怪物の力が融合している。種の同族にとってこの人間とティラニッドの混合種は実に祝福されたものとして迎えられる。
彼らの独特な適応は偉大さの証、すなわち彼らのパトリアークや彼方から来訪するティラニッドたちから下賜された聖痕として見なされる。ハイブリッド・メタモルファは彼らの種の同族によって生ける聖人として崇拝され、彼らの巣穴は不気味な捧げ物が散乱している。
狂信者はこれらの遺伝子の怪物を喜ばせることによって、それを生んだ異世界の力を宥める事を願うのだ。実際には、彼らはパトリアークの意志によって作られたものではなく、集合意識体の遺伝的な影に潜むものによって創造される。
とりわけ分遣艦隊(スプリンター・フリート)が強力な教団の存在を感知した際、サイキックの命令を送信し、来る戦争に彼らを備えさせるために種のサイクルの後半に生まれた生物を変化させるのである。
【戦闘教条】
ハイブリッド・メタモルファの武器のような四肢の二つにとって、単に戦争のために適応することは一般的であるにもかかわらず、三つ目の四肢は複雑な機械を操作し、人類の精巧な機器を利用するために、物をつかみやすいままで残る。この変化は、ハイブリッドに大量の適応性と敏捷性を与える。
征服の日に、混乱したプラトゥーンは固く保護された稜堡や地下室に籠り、危険が過ぎるまでの間を待つことを考える。だが間もなく、コードを入力するハイブリッド・メタモルファがドアを開ける命令を送信し、そして彼らは悪辣な棘のついた四肢の連撃で虐殺される。
最終的に蜂起の暴力が勃発した際、これらのハイブリッド・メタモルファは彼らのクロウとジーン・セクトの闘士として戦い、人類の群れに対する教団の優越を示すものとして、最良の敵を狩る事を使命としているのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P53 イラストより

  • 「ネオファイト・ハイブリッド」


【概要】
ネオファイト・ハイブリッドは第三世代から第四世代における狂信者である。彼らは兵隊、すなわち歩兵や教団戦士の大集団を形成する。
彼らは教団に対して、恐るべき献身を示し、自らの全ての時をパトリアークの邪悪な計画の促進に捧げてしまうのだ。教団の精神的、霊的な絆は、自らを自殺的な攻撃に身を投じさせ、彼らの長の生存と引き換えに命を投げ出すほどに非常に強力である。
もし彼らの指導者が、人類の組織における信頼を勝ち取るまで長期間の無私なる労働を彼らに行わせるのであれば、不満や文句をひとつも言わずにそれを実行するだろう。また、彼らの主が簡素な銃と労働者の服のみでどこかへ襲撃を行う事を彼らに依頼するならば、彼らは躊躇なく敵の銃列に向かって身を投じるであろう。
【身体的特徴】
第三先代と第四世代のハイブリッドは、未だ外見的に異種族の特徴を残している。標準的な二足歩行の生体を有する彼らは、しかしながら膨張した頭蓋と突き出した前頭部、青ざめた指はしばしば彼らを変異体(ミュータント)として見なし、そしてそれ故に〈帝国〉の大衆によって驚愕を以て迎えられ、凶弾の対象となる。
第四世代は遥かに人間と同じ外見として認識される。彼らは労働者の集団、行政院の施設、工場のシフト労働者、そしてハイヴネットワークに入り込み、社会階層を通じて彼らは緩慢にかつ注意深く、自らのジーン・セクトの影響力を広めていく。
鉱山労働者や民兵として彼らは低質な武器を、密かに殺害した相手や闇市場から確保することは容易である。時間と共に、彼らが真の忠誠をあらわにする時が来たときは、あらゆる破滅をもたらすための実弾射撃武器や爆発物、そしてピストルといった祖野な武器をかき集め、そしてネオファイト・ハイブリッドが攻撃する時、彼らの膨大な数の戦力は侮る事の出来ない軍勢へと変化させる。
【〈帝国〉との共闘】
教団の歩兵は、渾沌の侵略や他の異種族から彼らの故郷を守るための〈帝国〉の戦争を善く戦う。そうすることで彼らは教団と、彼らが目的を達成するために行ってきた全ての計画や必要要素を守ることができる。
種の同族の紐帯と疑いのない共通目的によって結ばれ、彼らは決断力に富む有能な戦士になるが、しかしこの事は彼らが本性をあらわにした時、彼らを更に恐ろしい存在にするのみである。大反乱の日に、住人が最も勇猛果敢な防衛隊員を見せた時、彼らが救世主だと思っていた者が地中から現れた怪物と戦うのではなく、むしろ怪物と共に戦うのを見て愕然とするのである。
【破壊的分断】
数を増やし、潜み続ける事、双方のためにネオファイト・ハイブリッドは自らを直接的な視界の外に置けるような〈帝国〉の社会構造を占領しようとする。採掘者集団やハイヴシティー地下の配管労働者、そして暗黒街のメンテナンス要員は理想的な繁殖場である。
最終的に蜂起の時が訪れた際に、ネオファイト・ハイブリッドは彼らの寄生惑星のインフラを急停止させる。燃料の原料や他の素材はどこかに消え失せ、大気ろ過ポンプは沈黙する。
ハイヴシティーの区画全体が狡猾な異種族の工作員によって防護扉が外から封印されて窒息させられる。このようにして、〈帝国〉の兵器は製造者を打倒するために用いられるのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P54 イラストより

  • 「ピュアストレイン・ジーンスティーラー」


【概要】
ジーンスティーラーは巣窟艦隊の尖兵となる生物である。最初のティラニッドが〈帝国〉によって発見された時、彼らの本性は複数の伝説に混ざりあって覆い隠されていた。
ティラニッドは、ある〈帝国〉の惑星では泥棒悪魔として知られており、他の惑星では洞窟の悪夢や鉤爪付きの取り換え子として知られていた。ジーンスティーラーの呪いの説明し得る限り全ての解釈は人類の領域の至る所で事実と推定されていたが、最も突飛な物語さえこれらの生物と忌まわしき繁殖サイクルの裏に潜む恐るべき事実を正しく評価したものは、何一つ存在し得なかった。
【狂暴な腕と脚部】
ジーンスティーラーは6本の肢や球状の頭蓋、そして畝の付いた背甲を持つ。そしてこの怪物は二足歩行で歩行し、そして鉤爪のある下付きの四肢で恐るべき速度で這い回ることが可能だ。
それらは極度に素早いにもかかわらず、ジーンスティーラーの肉体には頑丈で耐久力に富む。胴体は、銃弾を弾き岩の如き硬い外骨格によって保護されている。上付きの四肢は明らかに下部と異なっており、前面の一対は先端がカミソリのような鉤爪や刃の様な爪を持っている。
それら双方共に、スペースマリーンが有する「ターミネイター・アーマー」でさえも切り刻む威力を持つ。ジーンスティーラーの二番目の四肢は通常、節くれ立った手のような形をしており、ジーンスティーラーが物を操作する事を可能とし、登攀やタッチパネルのような単純な機械の操作さえも行える。
非常に敏捷なのと同様に、これらの二番目の四肢は切り裂く。ジーンスティーラーの分厚い筋肉の尾は大部分が退化するが、全速力でがれきの山や足取りの悪い残骸を通り的に接近する事を可能とするほどにはバランスを支えている。
【生態形質】
孤立したティラニッド生物の種は青いインディゴの配色によって特徴づけられる。このような獣は巨大な「特異航宙体」(スペース・ハルク)、特に有名な〈破滅の大罪〉と呼ばれるもの以外でも、かつて触手口の異種族生命体の原住地として考えられていた惑星「イムガール」の衛星上でも遭遇する。
ジーンスティーラーがより大規模な巣窟艦隊の一部である場所は、その巣窟艦隊に所属するティラニッドと同じ配色になる。このような生体形質はテレパシーによって通信を行い、自らの種を独立して指揮する事が可能なのである。
巣窟艦隊の種は、しばしばパトリアークと誤認される「アルファ・プレデター」を軸に展開されるが、この生物はより正確には「ブロッドロード」呼ばれる。ブロッドロードは教団のサイキックエネルギーによって強化されずに、ジーンスティーラーの単一の種によって強化される。
もしティラニッドの侵略の大規模な群れから離れたとしたら、巣窟艦隊のジーンスティーラーはピュアストレイン・ジーンスティーラーへと進化し、生命のサイクルを次なる餌場なる新たな寄生先に最適化させる。
【呪いは終わらない】
ジーンスティーラーの呪いに感染が密かに拡大する事によって、これらの生物はウィルスの要領で脅威を繁殖させる。肥沃な惑星に降り立った不注意なパイロットによって星々の間を運ばれた、たった一体のピュアストレイン・ジーンスティーラーが地下から惑星を征服するのに十分な汚染された繁殖を産み落とし得るのである。
〈帝国〉の大部分の至る所でそのような潜在的な大災害の種を蒔かれているのである。感染の拡大は銀河に巨大な〈歪み〉の〈大亀裂〉が顎を開いて以来さらに蔓延してすらいる。
無数の難破船の絶望的な渡航は、この異種族の獣にとって理想の輸送手段を提供しているのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P55 イラストより

  • 「アベラント」


【概要】
奇形で、みすぼらしく人間離れした力を持つアベラントは、種のサイクルの不快な落とし子である。鈍い知能にもかかわらず、自らの種の同胞を守ろうとするアベラントの本能的な欲求はそれらをして教団の価値ある者にしている。
戦闘において、アベラントは最も優れた抵抗集団を踏み鳴らし、混乱させる。重厚な産業機械を掲げると共にアベラントは、この獰猛な軍勢と不退転の決意によってのみ圧倒的な殺戮を開始する突撃時に、パトリアークへの不明瞭な賛美を呻く。
【地下に蔓延る脅威】
どのような奇妙な過程を経てアベラントを育て上げたのかは不明である。彼らの運命を遺伝子パターンとして宿命づけられている幾人かの祖先のめぐりあわせは、何らかの形で歪められた。
恐らく、初期の輸卵管の移植が中断されたか失敗したか、〈歪み〉の狂気や魔術的儀式の最中で交配が行われたか、あるいは好奇心旺盛な生体占い師が禁忌に手を出すことで誕生と同時にそれらを生み出したものを殺害した怪物を育て上げたのかもしれない。発端を導いた状況が何であれ、これらのアベラントはすぐにジーン・セクトの地下洞窟のような巣穴の最も下層を探し当て、彼らに新たな目的を与えてくれるであろうメイガスやパトリアークを見つけるまで、暗黒の中を這い回る。
その時からアベラントは教団の目的のために純粋な腕力として用いられる。強化された「パワーツール」を武装した彼らには、教団が密かに移動を行うためのネットワークを拡張するためにトンネルを掘削し、彼らの感染惑星の都市の地下洞窟を掃除する任務があてがわれている。
埋没した居住空間や、長きに渡り忘れ去られてきた武器貯蔵庫はこじ開けられ、物資は略奪され、あるいは空っぽにされ、そして十分な採掘用爆薬が設置されてそこより上部に建てられた構造物が崩壊するのである。
【戦闘教条】
最終的な蜂起の日が到来した際、アベラントは他の狂信者と共に闇より到来する。汚染物質で穢れた鉤爪を振り回し、重厚な採掘機械を手に、アベラントを食い止めるために集められた急ごしらえの守備隊や防御陣地、そして装甲車両を等しく容易に切り裂く。
アベラントの主はそれらを獰猛な犬として展開し、極度の破壊活動を通じて恐怖と混乱を拡大させるために派遣する。アベラントの驚異的な耐久力のために、恐るべき傷に耐えつつも破壊力を何一つ失うことなく、それらは敵の重火器の雨の中をかき分け前進する。
このようにして、アベラントは動く肉体の壁として機能し、他の狂信者らはその背後から敵に向けて進軍するのである。
【獰猛なる変異】
「ハイブリッド・メタモーフ」のように、いくつかのアベラントは巣窟艦隊が接近するにつれて変異する。これらの変異が始まる時、アベラントの脊椎柱は筋肉質の尾まで拡張され、先端には肉と骨、さらには歩兵のアーマーを切り刻むのに十分なほど鋭い鉤状のコブが付く。
「アベラント・ハイパーモーフ」として知られるこれらの生物は彼らの同族よりも遥かに獰猛であり、彼らが敵に向かって突撃するのと同時に、彼らの工業的な武器や彼らが改造可能な手にしている武器で見境なく打ち据える。アベラント・ハイパーモーフの発生は種全体よりむしろ個々のアベラントの変異によって行われ、ハイブリッド・メタモーフよりも散発的である。
しかし彼らの外見は未だに彼らの周囲の狂信者によって驚嘆すべき者として見なされるのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P56 イラストより

  • 「アボミナント」


【概要】
アボミナントは体をぐらつかせ、一定しない足取りで鈍重に行進する。教団の変異したアベラントの中のチャンピオンとは、各々が奇形化した筋肉の塊と、あたかも柳の枝程度の重さでしかないが重厚な打撃武器となるキチン質である。
この遺伝子の怪物は、折れ曲がった異星人の体を見て、嫌悪のあまりに兵士がたじろくほどである。この咆哮する狂った獣は発作的な怒りの前に全てを粉砕し、怒りと苦痛、そして自己嫌悪が混ざった泣き声を上げながら、その存在の真の恐怖を表すのである。
彼らの元となったアベラントのように、アボミナントは典型的なジーンスティーラー・カルトの種のサイクルにおける逸脱から生まれる。後期の教団におけるサイクルの繰り返しに向かう中でしばしば現れるアボミナントは、極めて珍しい種である他のアベラント同様に生活を始める。
しかしながら、アボミナントの異常発生後、その力は新たな段階へと促進され成長する。そしてこのような祖野ば力と破壊的な潜在力のために利用されるのである。
【アボミナントの誕生と成長】
アベラントを戦闘のための突撃部隊へとより効率よく集めるために、パトリアークは各ジーン・セクトにおいて選ばれしアベラントを祝福するために訪れる。パトリアークは、より大きなこの存在の祖先であり導き手でもある小さな生物、マインドワームの使い魔を用いる。
腐敗した粘液の中で生命を与えられた生体サイキック構築物はパトリアークの巣穴に集まり、主人自身の生物片と共にすぐにアボミナントになる予定の者に移植することがマインドワームの使い魔に与えられた使命である。ジーンスティーラーの口付けの奇妙な反響と共に、微小な輸卵管をアベラントの硬い皮膚に移植し、強力な遺伝子の呪いを細胞構造に掛ける。
こうして、アボミナントが誕生するのである。一度異変が選ばれしアベラントに埋め込まれたならば、この生物は長く苦しい変異の夜の間に変形する。
既に頑強な身体は更に大きく、更に強力になる。肉体は分かれ、骨は荒々しい巨人化の膨張の中で砕ける。
その傷はパトリアークに授与された変異原が、アボミナントの体に感染している事によって急速に回復する。あたかも戦闘において敵の戦士の一撃が軽くあしらわれるか、あるいは割けた皮膚がたちどころに再生するかのように。
マインドワームの使い魔はこの奇妙な恩寵が授けられた後にさる事は無く、パトリアークの意思をアボミナントに与え続ける。最も恐るべき敵へと猛進させるのを導く事によって、そこではアボミナントのハンマーが敵の戦士たちを吹き飛ばして叩き割り、敵の戦列をこじ開けるのにこの巨体の従僕を用いる。
この生物の近親種であるアベラントは、この鈍重な獣に盲目的に付き従い、より大規模な虐殺行為へと駆り立てられた戦いに飛び込む。彼らはアボミナントを聖人像や神に祝福された信徒、そして最も祝福された変異によって聖別されたかのように見なす。
実のところ、アボミナントはハンマーを持つのと同様に感情的にも精神的にも教団の主に結びついている。この生物は実際有用ではあるが、知能は幼児レベル程しかなく、決して戦争指導者となる事はない。
【戦闘教条】
パトリアークがジーン・セクトの心臓であり、メイガスがその精神であるとするならば、アボミナントは節くれ立った腕である。粗暴な力でもって教団の勝利の道に立ち塞がる物を粉々にし、粉砕し、破壊する事がアボミナントの役割である。
昇天の日の前に、これらのグロテスクな生物は通常、地下地域や遠隔地の前哨を征服する任務に従事する。帝国臣民はアボミナントが白昼公然と街路を這い回るのを見る事により、続く恐慌はおそらく教団によっては益になるよりむしろ害を及ぼす。
ジーン・セクトが身を潜める時、アボミナントはしばしば従順に保つための慰み者を与えられる。すなわち、メイガスが命令し殺害された者の壊れた体や捕獲した動物、あるいは上級階級の家から奪った単純な玩具として扱われる。
これらの娯楽を取り上げることはアボミナントを数日間続く激怒へと至らせる事となる。全ての戦争指導者はその段階で、教団が粉砕するのを求める者をこの生物に単に示す事を欲する。そしてアボミナントの盲目の激怒に任せることになろう。
狂信者が蜂起の日に自らの返送を脱ぎ去った時、アボミナントは好きなように破壊を行う自由を与えられ、マインドワームの使い魔は蠅のように金切り声を上げ鉤爪を擦り、大量の腐肉の上での饗宴に備えるのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P57 イラストより

  • 「アタラン・ジャッカル」


【概要】
アタラン・ジャッカルは、ジーン・セクトのアウトライダー部隊を形成する第四世代のネオファイトである。彼らは教団のために新たな感染地域を探し求めて寄生惑星の隅々まで放浪する。
様々な意味において、彼らは試掘者である。すなわち、豊富な鉱物や希少金属の鉱脈、あるいは化石燃料埋蔵所ではなく多数の人的資源を探し求めている。
教団にとって、その資源は他の何よりも貴重な物なのである。アタラン・ジャッカルは荒野の至る所やトンネルを爆音上げてつき進み、加速時にはエンジンを全開にして戦いへと参戦する。
彼らは致命的な攻撃を行うのに最も良い位置を選択するための並外れた能力を有しており、オフロード用のバイクや四輪バギー「ウルフクアッド」を用いて障害を飛び越え、低い屋根やガントリーに乗り上げる。アタラン・ジャッカルは使用されていないトンネルを五列横隊のままで突っ走り、他の車両と決して接触すること無く各々がサイキック的に他者と接続されており、群れを成して狩りを行う。
戦闘において、この精神的紐帯は彼らをより恐るべきものにし、彼らはひとつにつながった群れとして戦闘を行う。
【資源の狩人】
ジーンスティーラー・カルトの多くの活動と同様に、新たな領土と資源のためのこの狩りは正統性の盾の下で遂行される。〈帝国〉の強欲な産業機械の内側では、ほとんど全ての採掘集団が斥候部隊を用いる事で新たな鉱山や採掘所を探索している。
「地質学サーヴァイター」や「地殻占術」の占い師はそれほど信頼することはできず、よく訓練された偵察隊員の目に勝るものは存在しない。採掘ハブから遠く離れた場所への積み荷を積んだ競争によってバイクの一団を目撃する事は非常にありふれた光景であり、彼らの目的や、いうまでもなく彼らの目的地をわざわざ解明する者は仮にもし少しでも存在するとしてもほとんど存在しない。
たとえそうであったとしても狂信者は常に適切に、彼らが邪魔されずに作戦を遂行し得るのを確実にするために、常に彼らのわだちを覆い隠す。アタラン・ジャッカルは遊牧民の生活スタイルをよく用いる。
そして何か重要なことを語る時、彼らの種の巣穴へと戻ってくるのである。
【狩人の愛馬】
ジャッカルは様々な荒れたアタランの探索機械、すなわち最も一般的な荒地用のバイクや四輪のウルフクアッドに乗り込む。これらは、教団の高位の要員が最終的に彼らのネオファイトの管理下に渡るのを確実なものとする前に、一般的な場所を特定し資源を主張する目的のために兵務局によって送られた採掘集団である。
それぞれの機械には数十年、あるいは数世紀の間稼働するように作られている。それには優れた点が多々ある。すなわち、強靭な構造と衝撃を吸収するサスペンション装置、様々な燃料タイプで稼働可能なエンジン、そして積載能力や補修道具、更には効率を損なう事のない補助装備である。
荒地用バイクよりもより大型で荒々しい力を持つアラタン・ウルフクアッドは、破壊的な産業道具を運搬する。「マイニング・レーザー」や「セイズミック・キャノン」、そして「インシネレーター」は採掘遠征において戦闘同様に、ウルフクアッドの乗り手が彼らのより種hン敏な仲間を支援する事を可能にする。
これらの道具を思いのまま用いる事によって採掘集団の行動範囲は、〈帝国〉の常に貪欲なネットワークに餌を与える新たな場所を発見するのに十分なほど長くなる。
【アタランの印】
ほとんど全ての産業惑星や工業惑星、あるいは農業惑星において、アタラン印の機械を見出し得る。〈帝国〉に偏在する「ラスガン」のように、それらの機械は製造コストが安く、高い耐久性と修理が容易なので使いやすい。
人類の領域の工業化された場所の至る所で、特に辺境地域や開拓セクターにおいてアタラン印の機械は非常に尊敬される機会として見なされる。
【戦闘教条】
戦闘の際、アタラン・ジャッカルは蛇のように素早く高機動で、止まることなく敵の砲火を避け続ける。彼らはバールのようなものや電磁斧、急ごしらえのより致命的な即席武器で襲撃するためにビークルで接近する。
彼らの奇襲から逃れられる者は居ない。彼らを軽騎兵として軽視した指揮官はすぐにその判断は間違っていた事を確信する。
何故ならば採掘用爆薬を隠し持った幾人かのジャッカルたちは、殺傷力を伴う爆発を敵の中に投げ入れる前に、移動しながら信管を作動させることができるからである。血飛沫が空中に舞い上がるとともに、アタラン・ジャッカルは粉塵の中でむせる生存者を残して、既に再び咆哮を上げながらその場を立ち去っているのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P59 イラストより

  • 「ジャッカル・アルファ」

【概要】
ジャッカル・アルファはアタラン・ジャッカルの集団の中で誰もが認める指導者である。彼らの同族の中で最も凶暴で俊足であるのみならず、彼らの仕事ぶりを見た「純血の団」に所属する異端審問官の要員が彼らと〈帝国〉の暗殺者と比較するほどにまで研ぎ澄まされた鋼鉄の意思と精神を有している。
彼らの広範囲に及ぶ集団の他の者たちのように、ジャッカル・アルファの主な役割は教団のための新天地を探索、発見する事である。彼らが集めた寄生惑星に関するすべての情報の欠片は、メイガスやプリムス、あるいはネクソスにとって重要なものとなりうる。
ジャッカル・アルファが奇襲地点や隠れた巣穴、洞窟ネットワークや小さなビークルを収容するのにふさわしい十分大きなスペースを探し出した所はどこであっても、反逆の日が到来した際に、彼らのジーン・セクトの戦士たちが奇襲を敢行するにはよりよい場所となる。しかし、ジャッカル・アルファは単独での任務を好んでいる。
十分な狡猾さと用心深さを備える一人のアウトライダーは、集中的空中偵察ネットワークの警戒すらも、しばしば逃れることができるのである。
【記憶に長ける狩人】
彼らは警戒をより喚起しないように主に夜間に移動を行うが、ジャッカル・アルファは放射線に曝露された惑星の打ち付けるような太陽の下を数週間に渡り、不平不満を一つも言わずに乗り物に跨り進む。彼らのハイブリッドの生理機能は人類を遥かに超越した持久力や何よりも優れた視界を与える。
すなわち、彼らの狙撃銃の照準に捉えられられた者には厄災が降りかかるのである。長時間潜伏する事を強いられた時、ジャッカル・アルファは破棄された地下室や洞窟に潜みその間に、ジーン・セクトの指導者が後で判断するため彼らが観察した全ての物を記憶して、綿密に注意深く地図や道順を描いていく。
ジャッカル・アルファの描いた大量の地図が、反乱が到来した時に備えネクソスやプリムスらが記憶しておくために、ネクソスの作戦指令室を飾る事はよく知られている。ジャッカル・アルファがより強大な敵、鋼鉄の装甲を持つ戦車や喧騒を上げて進撃するオルクの「デフ・ドレッド」であろうと、敵を倒すために彼らの集団に戻る際、皮膚の厚い動物を狩るハイエナの要領で彼らは仲間を率いる。
敵の射程外に距離を保ちつつ、彼らは兵器の最も脆弱な部分を探し出し、攻撃を行う。彼らは敵を次第に完全に移動不可能にするまで、凶暴な軍勢としてよりもむしろ狡猾さを以て戦う。
彼らは数時間、時には数日間にも渡り犠牲者を執拗に攻撃し続けるが、ジャッカルたちは無慈悲である。しかし標的が遂に崩れ落ちる時、彼らは細切れに切り裂く狂乱を以て襲撃を行う。
【死をもたらす狙撃】
俊敏さと同様に集中に富んだジャッカル・アルファは、昇天の感染計画が失敗している時に成否の要となりうる。戦闘において彼らは敵の側面周囲を探り、狙撃銃を構えながら荒地用のバイクの上で遠望できる場所に就く。
彼らが狙撃銃を発砲した瞬間、標的の脳が後頭部から弾け、敵の戦闘計画を粉砕するのである。彼らの標的が一発の精密に放たれた弾丸によって倒し得ないほど協力である時、ジャッカル・アルファは長距離ヴォックス通信装置を用いて最優先殺害命令と射撃方法を戦場の他の狂信者へと伝える。
このアウトライダーの闘士による一連の命令と調整はスペースマリーンの中隊長(キャプテン)やオルクのウォーボス、あるいは鈍重な超重車両の死をもたらし得る。教団が共に戦う時、成し遂げられない事は存在しないのである。


ネオファイト連隊



【概要】
被食惑星も駐留する「帝国防衛軍」(アストラ・ミリタルム)の「連隊」(レジメント)は次第に、狂信者が生活し、時折全体が乗っ取られるようになる。このように感染した軍事組織は、彼らが真の忠誠を露わにせずに反乱の日まで苦心して正体を隠している。
そして、教団の神が降臨する昇天の日が到来すると連隊は、教団の本隊加わる前に、彼らの仲間の連隊に奇襲攻撃を加える。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P63 イラストより

  • 「ブロッドブラザー」

【概要】
種のサイクルの後期に生まれたジーン・セクトのネオファイト・ハイブリッドにとって彼らの惑星の守備隊や、しばしば惑星住人の間組織される帝国防衛軍の連隊に浸透する事は珍しいことではない。そこで彼らは、異常がないように見えるが教団のハイブリッドを生んだ感染済みの人類と共に、教団がさらに拡大するのを確かなものとするための任務に就く。
「ラットリング」や「オグリン」のような亜人種を兵士として採用している軍隊内部において、ささやかな外見の違いはしばしば見落とされる。特に、問題となる士官候補生が非常に有能かつ従順である時には、更に世代を重ねるにつれ、その惑星感染の浸透工作員が同じ「小隊」(プラトーン)に集まるのはありふれた事例である。
ネオファイトは次第に軍隊における様々な階級において繁殖し、パトリアークに対して兵士が敬意を払うようにまるまで内部から各々の軍を乗っ取っていく。これらの職業軍人はオートガンの代わりに「帝国兵務局」支給の「ラスガン」を装備し、改造された採掘用爆薬に代わり「フラグ・グレネード」を使用する。重火器を使用できるものも居れば「帝国防衛軍」の著名で強力な車両を彼らの目的のために奪える者もいるのである。

画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Brood Brothers」 商品画像より(2021/06/11閲覧)

  • 「カルト・キメラ」

【概要】
ジーンスティーラー・カルトは繁殖期間中に膨大な数の車両を寄せ集める。需要の観点から言えば、「キメラ装甲兵員輸送車両」はゴライアスに次いで二番目の数となっている。
戦禍にまみれた惑星の街路や朽ちたハイヴシティー下層をキメラが特に気も留められずに通過する事は、ジーンスティーラー・カルトの作業班が人類における大勢の群衆の中を何も言わずに通過すぎると同様に、非常に一般的な光景として見られている。しかし戦時においては、この粗末な輸送車両はその能力以上の働きをするのである。
「マルチレーザー」と車体搭載の「ヘヴィボルタ―」、そして側面に搭載された「ラスガン・アレイ」の組み合わせは〈帝国〉の歩兵や敵対ギャング、古参兵や軽車両すらも寸断する。人類の無数の軍隊にとって働き者の一つとして、キメラはSTC技術で製造されている戦闘車両だ。
酸の沈泥から爆撃された都市の岩箱のような瓦礫に至るまで、キメラはあらゆる地形を走破し、更に必要に応じて水陸両用にさえなり得る。この無骨で適応力の高い機械の設計図は、過去の人類の崇敬を受ける遺産であり、数え切れないほど複製され続けてきた。
そのようなものとして、キメラは技術者入手できるその土地のあらゆる金属から、あるいは要求される金属強度を有する謎の物質カラさえも製造される。ジーンスティーラー・カルトの産業組織にとって、キメラの製造や、あるいはそれらから成る機械化連隊は容易な課題なのである。
【教団の色に染めろ】
戦闘前夜、教団が奪取したこれらのキメラ兵員輸送車両は教団の象徴を塗装され、不心得者の血を塗り付けられる。轟音を立てて前線へと赴く前に、追加装甲板を装備する車両もあれば、補助武装や車体におぞましい戦利品の飾り付けを行う車両もあり、それらは重火器が発砲されるまでさえも反逆と征服の象徴となる。
これらの奪取されたキメラは戦場における血まみれの大地を押し通り、忠誠心溢れる帝国防衛軍の正規部隊ではなく、完全に洗脳された教団の戦士達をその中で運んでいるのである。キメラが側面攻撃の起動を行う慣れ親しんだ光景はしばしば無関心な役人によって手を振られながら帝国の哨戒線を通り抜ける。
この過ちの重大さは、乗員と乗組が虐殺者となった時にのみ明らかになるのである。

画像出典:コデックス「アストラ・ミリタルム8版」(codex:Astra Militarum)P42 イラストより

  • 「カルト・センチネル」

【概要】
センチネルは一人乗り用の二足歩行戦闘車であり、車輪の付いた車両が各坐する地形を乗り越えて歩行することができる。主に偵察部隊として設計されたにもかかわらず、センチネルは教団内部で利用可能な兵器として広範に用いられている。
軽装の「スカウト・センチネル」は前進作戦において展開され、一方で重装の「アーマード・センチネル」は蜂起の主力部隊に相当の火力を付与する。襲撃の時が近づいた際にセンチネルは、卓越した独立部隊を形成する。
スカウト・センチネルは移動しながら発射可能な強力な武器システムを装備できる。それらは致命的な射撃のための位置に素早く移動するのに十分な速さであり、それでいてより大きな兵器によって発見されることなく作戦行動を行うのに十分なほど小型である。
しばしば、ネオファイト・ハイブリッドの卓越した一部隊が彼らのスカウト・センチネルを敵軍の側面周辺で動かして、彼らのジーン・セクトの主からのサイキック衝動を受けた者に強力な集中砲火を浴びせる。
【優秀な走破性】
小さなサイズで素早く俊足な二足歩行機械であるこれらの兵器は、熟練操縦手にかかれば最も荒れた地形でさえ乗り越えることが可能である。センチネルの軽快な足取りは、広範な側面攻撃機動において遠距離をたやすく移動し、溶岩の流れる三角州を通り、敵が予測しない方角から忍び寄るために爆撃を受けた森林を調査する。
これらの二足歩行機械の操縦手であるネオファイト・ハイブリッドは不自然な明度の暗闇を通じて覗き見、彼らの照準方法を改良させ、そして真の狩人の忍耐力をもって機械化された奇襲を行うのに完全に有利な地点に到達するまで忍び寄る。突然、光と音の嵐の中で罠が炸裂し、彼らに気が付かなかった敵がダース単位で倒れ伏すのである。
【アーマード・センチネル】
アーマード・センチネルは分厚い装甲の車体を有し、最も危険な戦場においても行動するために造られている。このような密閉された二足歩行機械は、手遅れになるまで誰も操縦手の本性を見る事ができないという更なる利点を有しており、教団の監督者にも長所は理解されている。
ラスキャノンやミサイルランチャー、そしておそらく希少で扱いが難しいプラズマキャノンを装備したアーマード・センチネルは、重歩兵やスペースマリーンの打撃部隊の戦車をも破棄する事ができる。狂信者の操縦手の勇猛さと素質を過小評価する者は、自らの命をもってその対価を支払うことになる。
アーマード・センチネルの小隊として戦う時、これらの二足歩行機械はオルクを始めとしたグリーンスキンのデカ腹の人形やスペースマリーンのアダマンチウム装甲の兵器でさえも引き裂くことが可能だ。プラズマキャノンは光り輝く集中砲火を吐き出し、ミサイルランチャーは歩兵の集団に死の種をばらまき、そしてラスキャノンは敵戦車の車体に煙を上げる穴を穿つ。
アーマード・センチネルが強襲の標的となった時、それらは無防備とは程遠い。ピストンがうねりを上げ水圧機が鈍い音を立て、この重武装をした二足歩行機械は足を踏み鳴らしながら前進し、敵を地面へと踏みつけた時、その操縦手は先祖返りのような歓喜で歯をむき出しにして笑うのである。

画像出典:コデックス「アストラ・ミリタルム8版」(codex:Astra Militarum)P44 イラストより

  • 「レマン・ラス」

【概要】
レマン・ラス戦車は帝国防衛軍で使われている一般的に普及している戦車であり、その名は〈帝国〉における英雄の名にちなんで付けられている。その重厚な火力は伝説的であり、遠距離で敵と交戦する事を望む教団の標的にもなる。
百年ともいかずとも何十年もの間、過酷な環境と貧弱なメンテナンスにも耐えうるように作られるこの戦車は、多くのジーン・セクトにとっては必然的に採用され、彼らは単独の破壊的な攻撃を行う前に好機の到来をひたすら待とうとする。断固として、あるいは幸運にもレマン・ラス戦車の小隊全体を確保したような教団の軍勢は、接近戦におけるのと同様に遠距離戦においても致命的な恐るべき潜在力となる。
遠距離からのレマン・ラス戦車の集中的な敵への砲撃は、最も安全な避難所をこじ開け、教団の中核でもある異種族の落とし子がやわらかい肉体の犠牲者へと手を届かせる事が出来るのである。
【装備】
レマン・ラス戦車は快速の支援車両よりもむしろ動く掩蔽壕として設計されている。その主要武装は「バトルキャノン」である。すなわち、高性能炸裂弾を高速で敵の中心へと撃ち出す荒々しい大金槌の如き火砲である。
一発のそのような砲弾の直撃によって、敵の戦車でさえも行動不能にするか破壊する事が可能である。側面砲塔が通常レマン・ラス戦車の側面に備え付けられ、各々の砲塔は敵歩兵を刈り取るためのヘヴィボルタ―や敵を炎上させるヘヴィフレイマー、あるいは装甲化された標的をこじ開けるラスキャノンを有している。
敵が混乱する事によって、教団は鉤爪で切り裂き叫び声を上げる狂信者の大群から成る破壊的な強襲でもって、レマン・ラス戦車小隊の集中砲火に続く。大蜂起の日が近づくにつれ、レマン・ラス戦車の巨体のシルエットはコルダイトの臭う煙の中から現れ、無慈悲な狂信者の砲手が新たな犠牲者を探し求めるのに合わせて砲塔が動く。
一度主要標的がその視界に収まったなら、子の奪取された戦車は爆発的な鬨の声を上げる。一瞬の後に、巨体の大砲の砲弾は榴弾や破片、そして体の一部があらゆる方向に飛び散る雷鳴のような破裂を叩きつける爆発を起こす。
この戦車の側面砲塔武装は、それらが新たな強襲の犠牲者の間に死の種を蒔く時、鈍い音を立て叫び声を上げる。応射音やレマン・ラス戦車の何インチにも及ぶ分厚い車体からの跳弾、そしてこの戦車の全く無骨な堅牢度によって受け流された炸裂弾のミサイルさえもが返ってくるのである。
【他のバリエーション】
よく組織された種の同胞の連隊が、プラズマ兵器を装備したエクスキューショナーや対戦車用のヴァンキッシャーのような、より特殊なレマン・ラス戦車のパターンを確保する事は全くない訳ではない。そのような車両を含むジーンスティーラー・カルトは、綿密な這いよる死のみならず、砲弾やレーザー、実弾の大規模で暴力的な強襲をもたらす。

画像出典:コデックス「アストラ・ミリタルム8版」(codex:Astra Militarum)P50 イラストより


ウォーギア(武器)と防具



【概要】
遂に蜂起の時が訪れると、教団の子らは一丸となって戦う。工業用の器具は富ではなく流血を生み出し、盗み出された兵器はかつての持ち主へと牙を剥くだろう。
そしてキチン質の鋭く尖った腕はまさしく受け継いだ遺伝子の栄光ある発現であり、恐怖におびえる者たちを容赦なく切り刻むのだ。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P105 イラストより

【近接武器】
  • 「ボーンソード」
「骨の刀剣」。キチン質から造られる巨大な刀剣状の武器であり、鋭い単分子鋼の刃を備える。
  • 「チェーンソード」
様々な種族や軍で使用されている電動のこぎりの剣。柄には刃の回転数を上げるスロットルがあり、強烈な回転数で敵を切り刻む。
  • 「カルティストナイフ」
アコライト・ハイブリッドらが持つ教団員専用のナイフ。
  • 「ファミリアクロー」
サンクトゥスが持つ強烈な一撃を与える鉤爪。
  • 「フォースステイヴ」
メイガスが持つフォースウェポンの一種で、杖の形をしている。
  • 「大型即席武器」
アベラントが持つ間に合わせで作った大きな即席の武器。
  • 「ヘヴィパワーハンマー」
パワーハンマーの大型版でアベラントのような体躯の大きいものにしか扱えない。
  • 「ヘヴィロックカッター」
建築、採掘で使用される大型のロックカッターで、主に災害で閉じ込められた労働者を救出するために設計されている。しかし、ジーンスティーラー教団においては武器として転用され、敵を殺害するために使用される。
  • 「ヘヴィロックドリル」
建築、採掘で使用される大型のロックドリル。教団によって使用される物は改造が施され、武器として敵の肉体をえぐり取ることができる。
  • 「ヘヴィロックソウ」
建築、採掘で使用される大型の回転のこぎり。重いロックソーの刃は密集した岩石を切り裂く威力を持ち、戦闘時においては敵の車両や装甲をいとも簡単に切り裂く武器として重宝される。
  • 「インジェクター・ゴード」
バイオファーガスが扱う機器の一つでハサミに様々な薬品の注入針が付いており、掴んだ対象に薬品を注入することができる。味方に使用した場合には薬品によって一時的に身体強化することができ、敵に使用した場合には、注入される薬品によって相手を泥状にしてしまう。
  • 「ローカスブレイド」
ローカスが持つ一対の剣。背中にマウントされ、教団の敵を瞬時に斬り捨てる。
  • 「メタモルファ・クロウ」
ハイブリッド・メタモルファの体が変異して出来たキチン質の爪。
  • 「メタモルファ・タロン」
ハイブリッド・メタモルファの体が変異して出来たキチン質の鉤爪。
  • 「メタモルファ・ウィップ」
ハイブリッド・メタモルファの腕から伸びている鞭状の触手。
  • 「大型レンディングクロウ」
パトリアークが持つ大型のレンディングクローで、敵を易々と引き裂く。
  • 「パワーアックス」
パワーウェポンの一種で、強力なエネルギーフィールドを刃にまとわせて、敵を両断する斧。金属やセラマイト鋼を簡単に切り裂く威力を持つ。
  • 「パワーハンマー」
パワーウェポンの一種で、通常は建築、採掘で使用される片手のハンマーとして〈帝国〉内で用いられている。ジーンスティーラー教団内では武器として転用され、教団の敵に鉄鎚の一撃を与える。
  • 「パワーモール」
パワーウェポンの一種で、高威力のエネルギーフィールドに包まれたモールを叩きつけて敵を攻撃する。モールの回りに形成されるエネルギーフィールドの威力を設定することができ、壁に穴を開けるほどの威力を持たせることも可能。
  • 「パワーピック」
パワーウェポンの一種で、通常は建築、採掘で使用されるピッケルとして〈帝国〉内で用いられている。セラマイト鋼を突き刺す威力を持つ。
  • 「パワー・スレッジハンマー」
パワーウェポンの一種で、ヘヴィパワーハンマーよりもさらに大型で、威力が増強されている。
  • 「サンクトゥス・バイオダガー」
サンクトゥスが使用する暗殺に適したダガーで総主教から賜った贈り物であり、殺害された狂信者の「サイキック・エッセンス」を液状化したものが煮え立つ遺伝子プールで成長したものを武器として用いている。攻撃を受けた信者でない犠牲者は、その場で即座に死亡し、彼らの脳は煮え立つヘドロと化してしまう。
  • 「センチネル・チェーンソウ」
センチネル二足歩行戦闘車に搭載されているチェーンソウで、車両や敵を切り裂くのに用いられている。

【射撃武器】
「実弾兵器」
  • 「オートキャノン」
〈帝国〉で一般的に使用されている機関砲。重量があり持ち運びがしづらいが、発射速度の速さと高い威力を持つ。
  • 「オートガン」
20世紀に発明されたバトルライフルに似た特徴を持つ自動小銃。ラスガンほどの信頼性は無いかもしれないが、安価なケースレス弾を使用し、高い発射速度を持つ。
  • 「オートピストル」
ケースレス弾を連射して発射する一般的な速射式拳銃。装甲を貫通する威力は無いが、発射速度が速く軽装甲の歩兵に対して効果を発揮する。
  • 「バトルキャノン」
オートキャノンを大型化した大砲であり、その大きさ故に車両に装備して使用する。レマン・ラス戦車の主砲であり、その爆発的な威力を持つ砲弾は敵兵を爆発四散させ、敵車両の装甲を破壊する事が可能だ。
  • 「ボルトピストル」
ボルトウェポンの一種で、小型ミサイル弾である「ボルト弾」を撃ち出す。ピストルよりも非常に威力も高くて片手で扱え、帝国防衛軍における「士官」(オフィサー)や「政治局員」(コミッサー)といった高級官僚らの間で愛用される。
  • 「リベレイター・オートスタブ」
「帝国法務院」の法務官やハイヴシティーのギャングが好む武器と同様、リベレイター・オートスタブは、極めて強力な貫通弾が装填された短いリボルバー銃である。これは象徴的なステータス・シンボルでもあり同時に信頼のおける武器として扱われる。
  • 「エラディケイター・ノヴァキャノン」
「レマン・ラス」戦車向けに搭載されたノヴァキャノンで、大口径で重量がある砲弾を発射し、歩兵や車両をいともたやすく吹き飛ばす威力を持つ。しかし、ノヴァキャノンから発射される砲弾は「リアクターコア」が特に不安定であり、装填中に爆発してしまうことも珍しくない。
  • 「エクスタミネイター・オートキャノン」
「レマン・ラス・エクスタミネイター」戦車に搭載されているツインリンクのオートキャノン。大量の敵を砲撃するのに特化している。
  • 「ヘヴィボルタ―」
ボルトウェポンの一種で、高速でボルト弾を連射する。大型で重量もあり取り回しがしにくいが、主に歩兵に対する火力支援を目的として用いられる。
  • 「ヘヴィモーター」
〈帝国〉で使用されている迫撃砲の一種で、その大型支援版である。幅広い種類の弾薬が使用でき、高い発射速度、そして単純な構造による高い保守性を持っている。
  • 「ヘヴィスタバー」
大口径の弾丸を連射する重機関銃。貫通力の面ではヘヴィボルタ―に劣るが、その圧倒的な発射速度で軽装歩兵や車両の大群に対して使用するのには適している。
  • 「ジャッカル・スナイパーライフル」
ジャッカル・アルファが装備している狙撃銃。
  • 「モーター」
〈帝国〉で使用されている一般的な迫撃砲で、敷設と保守が容易に行える。敵の陣地にアーチ状の軌道を描く弾丸を発射し、多大なダメージを与える。
  • 「ニードルピストル」
結晶化した毒針を発射するピストルで、通常の銃のように発光もしないため暗殺の用途で用いられる。小型でかつ音もたたないので、暗殺者に愛用されている。
  • 「ショットガン」
シンプルな構造を持つ散弾銃。射程は短いが、近距離において高い威力を持つ。
  • 「サイレンサー・スナイパーライフル」
サイレンサー付きのスナイパーライフルで、音をたてずに狙撃することができる。
  • 「ストーム・ボルタ―」
ボルトウェポンの一種で、ボルトガンが横に2つ連結されている。機動性を損なうことなく射撃ができ、大きな火力で敵を圧倒する。
  • 「ツイン・オートキャノン」
オートキャノンを二連装にしたもの。
  • 「ヴァンキッシャー・バトルキャノン」
「レマン・ラス・ヴァンキッシャー」戦車に搭載されている大砲で、バトルキャノンをより複雑化したものとなっている。他の大砲と比べて精度や射程距離、ファーストヒットキル率に優れており、特殊な弾丸を使用するように設計されている。
「フレイマー(火炎放射器)」
  • 「アラタン・インシネレイター」
アタラン・ジャッカルらが駆るバイクに搭載されたヘヴィフレイマー。
  • 「クリアランス・インシネレイター」
ゴライアス・ロックグラインダーに搭載されているヘヴィフレイマーの一種。元々は建設機械として使用されていたが、ジーンスティーラー教団によって武器として転用されている。
  • 「フレイマー」
様々な種族や軍で使用されている火炎放射器のこと。液体の焼夷化学物質(通常はプロメチウム)を放出し、敵を焼き殺す。
  • 「ハンドフレイマー」
片手で使用できるフレイマーで、取り回しがしやすい。低用量の燃料タンクを使用するため、射程距離が大幅に短縮されており近接戦闘での使用に適している。
  • 「ヘヴィフレイマー」
大型のフレイマーで、より多くの敵に火炎を浴びせかけることができる。両手で抱えて使用するものやビークルに搭載されているものも存在する。
「レーサー兵器」
  • 「ヘヴィマイニングレーザー」
マイニングレーザーの大型版で、ゴライアス・ロックグラインダーに搭載されている。
  • 「ラスキャノン」
誉れ高き対戦車兵器。「ラス」とはレーザーの略であり、内部には大出力レーザー発生器が内蔵されている。
  • 「ラスガン」
帝国防衛軍によって一般的に使用されている粒子銃大量生産が容易で、どれも安定した性能と保守性を誇る。ラスピストルよりも射程距離が長く、弾数も多い。(ラスピストルのパワーパックは消耗するまでに約80発であるのに対し、ラスガンは約150発打てる)
  • 「ラスガン・アレイ」
各種車両に取り付けられた複数のラスガン砲塔で、機体の側面に搭載される。
  • 「ラスピストル」
片手で扱えるラスガンで、ボルトピストルやプラズマピストルといった高価な銃器を利用できない帝国将校らに愛用されている。〈帝国〉内ではラスピストルの設計に関しては標準化されておらず、ほとんどの種類が独自の型を持っている。
  • 「マイニングレーザー」
採掘用のレーザー機器で、ジーンスティーラー教団によって武器として改造されている。
  • 「マルチレーザー」
レーザー兵器の一種で、キメラやセンチネルといった「帝国防衛軍」の戦闘車両に搭載されている。複数の強化バレルと強化されたフェイズ・キャパシタによって、標準的なレーザー放電を高速なボルトで連続して発射することができる。
「爆発兵器」
  • 「ブラスティング・チャージ」
教団員によって作成されたお手製の小型爆弾。〈帝国〉由来の爆発物の一種であり、回収された起爆装置や安価な解体器具で作られている。
  • 「デモリッション・チャージ」
帝国防衛軍などで使用される爆発兵器。主に対人兵器として使用され、敵兵だけでなく敵の戦車や要塞にダメージを与えることも可能な威力を持つ。
  • 「グレネードランチャー」
グレネード弾を発射する比較的単純な筒状の武器。クラックグレネード弾とフラググレネード弾のどちらかを選択して弾丸を遠くへ撃ち出すことができる。
  • 「ハンターキラー・ミサイル」
〈帝国〉の諸軍が主に使用している射程距離が大幅に伸びた「クラック・ミサイル」。サイズが大きいため、車両には一つしか載せられないが、ミサイルに搭載されたセンサーと「ロジズエンジン」が連携し、周りの障害物を避けながら標的へと追跡する機能を持つ。
  • 「ミサイルランチャー」
無誘導のミサイルを発射する兵器。クラックミサイルとフラグミサイルのどちらかを使用することが可能。
「その他」
  • 「ヘヴィサイズミックキャノン」
大型のサイズミックキャノンで、ゴライアス・ロックグラインダーに搭載されている。音波パルスを発射して大型の敵や壁を振動で破壊する事が出来る。
  • 「マルチメルタ」
〈帝国〉で用いられる対戦車兵器で、強力な熱線を二重に発射する。熱線にあたった敵は灰となり、装甲やビークルはどろどろの溶解液と化してしまう。
  • 「プラズマキャノン」
プラズマウェポンの一種で、小さな太陽の如く高温でかつ着弾すると爆発するプラズマ弾を撃ち出す。プラズマピストルよりも広範囲な爆発と威力のあるプラズマ弾を発射できるが、両手で持たないと扱えないほど重い。
  • 「サイズミックキャノン」
超音波で敵を攻撃する音波兵器で、一般的には〈帝国〉では建設機械の一種として使用されているが、場合によっては武器としても転用されている。その特徴的で尖った銃口からはパルス状の音波を発射することができ、大聖堂の壁を振動で破壊したり、敵の内蔵を振動で潰すことができる。
  • 「ウェブピストル」
ウェバーのピストル版で、相手の動きを止める小型の繊維弾を発射できる。
  • 「ウェバー」
相手の動きを止める繊維弾を発射する特殊な銃。弾丸が敵に命中すると、それが繊維状となって膨らみ、周りにいる物を巻き込んで動けなくしてしまう。

【その他ウォーギア】
  • 「占術機アレイ」
ジーンスティーラー教団によって独自に使用される通信機器で、敵のブロードキャスト通信をハッキングして、独自のメッセージを送信することができる。また、信号を傍受して敵の動きや情報を読み取ることも可能だ。


教団の聖遺物

【概要】
ジーンスティーラー教団によって聖別されし奇妙な聖遺物の数々は、いずれも個体群意識体によって異種族的なエネルギーを吹き込まれている。あるものはサイキック的エネルギーと総主教のおぞましき生体プール液の混合によって生み出され、別のあるものは信徒たちによって何世代にも渡って聖遺物として祭り上げられ、伝承され続けてきたものである。

  • 「教団昇天印」(アイコン・オヴ・カルト・アセンダント)
地の祝福を受けしプラチナでウィルムを形取り、光沢が出るまで磨き上げたこの教団昇天印には個体群意識体のサイキックエネルギーが宿っている。この聖遺物は何世にも渡って偉大なる総主教の玉座の後ろに飾られ続けており、その金属や油にまみれた布地には隅々まで総主教の異質なる力が染み込んでいる。
いよいよ戦いの時が訪れると、この聖印は最大限の敬意と共に玉座から取り外され、教団で最も偉大なる「聖印の上げ手」(アイコンワード)へと与えられる。この教団昇天印のもとで戦う者たちは、己の血に個体群意識体の力が流れるのを感じることだろう。

  • 「虚空眼の剣」(ソード・オヴ・ヴォイズアイ)
虚空眼の剣に宿る精神は集合意識体の一部であり、それゆえ主事者よりも遥かに高度な知性を有している。惑星へと降下するティラニッドの生体艦隊は、この剣の眼を用いて惑星住民を偵察し、さらにその血を味わうことで思考を盗む。
剣から伸びる細い舌は刀身を舐めずって拭い、そこに付着した犠牲者の皮膚細胞を分析して来るべき侵略のための重要な生体情報を収拾するのである。

  • 「虚空竜のアミュレット」(アミュレット・オヴ・ヴォイドウィルム)
三日月型のウィルムを形どったこのアミュレットにはサイキックパワーが込められており、戦いの中で着用者はあたかも暗黒の触手に取り巻かれているように見える。危機に陥った時、着用者は無意識的にこのアミュレットを通じて〈歪みを侵食する影〉現象と繋がり、敵の精神を汚染するのである。

  • 「遠き星々の祟り」(スカージ・オヴ・ディスタント・スター)
〈遠き星々の修道会〉(ブラザーフッド・オヴ・ディスタントスター)には祟りの伝説がある。虚空のように冷たいこの知性体には武器から武器へと宿主を変え、武器の持ち主が愚か者や不信心者を屠るのを助ける。
その武器が「聖印の掲げ手」の刃であろうが、あるいは筆頭者のボーンソードであろうが、そのような違いは些細な事だ。武器の持ち主を脅かさんとした者は、その刃が掲げられるやいなや謎めいた傷によって命を奪われることとなるだろう。

  • 「圧制者殺し」(オプレッサーズ・ベイン)
教団に「圧制者殺し」の名で伝わるこの傑作拳銃は、最高の職人たちが細心の注意を払って造り上げた逸品であり、人間離れした精巧さを誇っている。完璧な質量バランスを持つこの銃は連射しても狙いがぶれることはなく、完璧に作られた照準器は大軍の中からでも敵の指揮官を容易に見つけ出すことが可能である。
そしてこの拳銃から放たれる「劣化トランスウラニウム弾」は装甲車にすら穴を開け、中に潜む憎き暴君を撃ち抜くことが出来るのだ。

  • 「速やかなる生贄儀式の短剣」(ダガー・オヴ・スウィフト・サクリファイス)
教団を妨害したり、あるいはその秘密を暴こうとした者には、総主教の怒りをなだめるためにしばしば長く苦痛に満ちた生贄の儀式によって死がもたらされる。その際には教団の紋章を武器へと変えたものが用いられるようだ。
しかし速やかなる生贄儀式の短剣はそのような死を引き延ばすために用いられるものではなく、刀身の毒性結晶によって瞬時の死をもたらす武器である。その猛毒は「クロウド・フィーンド」でさえも一度のかすり傷で死に至らしめるほどだ。

  • 「クラウチリング」
教団の中で最も恩寵篤き者にはクラウチリングが来訪するという。このすばしっこいファミリアは甲高い声で言葉を発する。
小型で貧弱ではあるものの、クラウチリングは強力なサイキック能力を有しており、主人の怒りを買った者に対して催眠呪文や精神を引き裂くような幻覚を浴びせかける。

  • 「彼方よりの賜り物」(ギフト・フロム・ビヨンド)
この長銃身ライフルには総主教の血が塗られており、その血に宿る強力なエネルギーによって持ち主に超自然的な狩猟本能をもたらす。彼ら狩人の下をのうのうと歩む者に与えられるのは、彼方からの速やかな死を置いて他にはない。

  • 「四腕皇帝の剣」(ソード・オヴ・フォーアームド・エンペラー)
この異様なる剣には刃が1つではなく4つ合わさるように備わっている。ひねるように剣を振ることで刃が再び分かたれ、その姿は剣というよりもまるで眩い触手の群れが獲物を狙う多頭蛇のように見える。
この刃はこの教団が自らの姿を偽る力、そしてその背後に隠れるおぞましき真実を象徴しているのだ。

  • 「ヴォクトールのタリスマン」
このタリスマンは所持者を大いなる流血へと駆り立てる。この中には“白き蔦”の異名を持ち、ニュー・ギドラムの貴族階級に破滅をもたらした「ヴォクター・マイ」の死せる魂が宿っているという。
ハイヴロード・スローンは護りの力を持つ秘宝によってヴォクター・マイのカリスマ的な魅力を防いでいたが、それを知ったマイはスローンの浴場へと忍び込み、この金属でできた竜の印章の鋭い切っ先でその喉を引き裂いたのである。ハイヴカルトの伝説によれば、その日よりこのタリスマンには悪辣なる意思が宿っており、教団の怒りを買った者の存在を感じ取ると赤く光るのだという。

  • 「鉤爪ありし万機神の紋章」(マーク・オヴ・クロウド・オムニシア)
この特別製の電磁刺青は胸の皮下に刻まれており、その文様はいくつもの鉤爪を有する「万機神」(オムニシア)の化身のように見える。この刺青には強力な生体で禁忌が宿っており、刻まれた者には終わりなく満面の笑みと、静電気エネルギーによる防護フィールドをもたらす。
この電磁刺青によって生じるフォースフィールドは強力で、ラスキャノンの直撃でさえも逸らす事が可能である。さらにこの刺青からは運動によって蓄積された生体電気を波動として解き放つことが出来、これによって装備者に近づきすぎた敵を吹き飛ばすことができる。

  • 「メタロファージの杖」
錆に覆われたこの杖からは、振り回すたびに金属の粉が零れ落ちているが、しかしそれにもかかわらずこの杖には一切の損傷は見られない。この杖によって触れられた戦闘兵器は錆の病に覆われ、ほんの数秒の内に、まるで長年にわたって放置されていたかのように朽ちてしまうという。

  • 「聖テンダルクの聖骨箱」(レリクアリィ・オヴ・セイント・テンドラク)
聖テンダルクの神聖なる遺骨は、「物乞い王子」教団にとって大いなる精神的重要性を有している聖遺物だ。教団最初の遺伝宗派において司祭を務めていたテンダルクは、自らの身を呈して狙撃手の凶弾から総主教を救ったのだと言われている。
これによって彼は命を落としたが、しかしその殉教は今なお教団に広く知れ渡り、信徒たちはいかなる苦境であっても自己犠牲と忍耐を忘れる事は無い。

  • 「特級標本の霊薬」(エリクシール・オヴ・プライムスペシメン)
「捻じれし螺旋」教団が絶えず行っている実験は、完璧な生物の創造に関する様々な理論的仮説を導いた。彼らが用いる生体錬金薬の中でも最良のものは惑星「ヴェジョヴィウム」の精錬工場にて製造されたものであり、その中には捕獲したティラニッドの破壊個体の死体から抽出された「グレイト・スパインド・ビースト」のエッセンスが含まれている。
この霊薬を飲み干した者の筋肉は超常的に増強され、その精神は流血への渇望で満たされる。


ビークル、地上兵器


【地上兵器】

  • 「アキレス・リッジランナー」


【概要】
アキレス・リッジランナーは〈帝国〉の至る所において一般的な探査車であり、採掘ギルドで用いられる地質測量用車両である。軍事利用のために開発された車両ではないが、多くの実用的な機械同様にジーンスティーラー・カルトによって愛用され、アウトライダーや偵察車両として効果的な実用性を発揮している。
探索車両として鉱山ガイドや地質調査官に採用されているリッジランナーは極限的な開拓地の艦橋まで及び、操縦手は資源埋蔵の見込みをスキャンし、基地に彼らの位置を送信する。ビークルに搭載された「マイニング・レーザー」は通常、価値のある鉱石や希少金属の豊富な層を発掘するのに用いられるが、強力なエネルギー放出器は岩盤層を掘るのと同様に容易く防護板や肉体を溶かし得る。
すなわち、リッジランナーには歩兵や軽装甲の敵を破壊する強力な対人武器が備わっているのである。標準的な武装には、敵対的な動物や異種族の驚異、すなわち開拓惑星を探索する際に絶えず存在する厄災を追い払うための「ヘヴィ・スタバ―」も含んでいる。
彼らの習慣として、ジーンスティーラー・カルトの戦士はさまざまな追加武器を含むリッジランナーの武器で補助されている。すなわち追撃砲やミサイルランチャーは、充足校の標的に対して計り知れない火力をもたらし、この俊足で頑丈なトラックに攻撃性を付与している。
【教団においてのリッジランナー】
敵の斥候やアウトライダーと交戦するために十分武装されているが、アキレス・リッジランナーの真価は教団の主要な反乱軍よりもより早く移動ができる性能にあり、それにより奇襲可能な場所や敵領土に侵入する新たな道を発見することが可能だ。多くのリッジランナーの乗組員には大きな双眼鏡を装備した観測手を含んでおり、彼らの任務は敵部隊の移動と防衛拠点の弱点を識別子伝達する事である。
この重要なデータは、戦略家である「ネクソス」によって吸収されて拡散される場所となるジーン・セクトの司令部に送信される。他のリッジランナーは閃光弾発射器を搭載しており、しばしば奇襲や側面攻撃機動の信号発進や調整のために用いられる。
苦境に陥ったとしても、リッジランナーは車両の前進を隠すための煙幕スクリーンを展開し得る。条項な車体と精密なサスペンションによって、アキレス・リッジランナーは都市や広がる適正地域への爆撃とナビゲートするのに特に適している。
「運転手が口に出す前にリッジランナーはそれを行っている」、と言うことわざの通りに、信号弾を空に発射しながら、途方もなく広がる荒野に轟音を響かせ、洞窟を走破し、あるいは荒廃したハイヴシティーの岩箱の荒野を突き進むリッジランナーはジーンスティーラー・カルトの大蜂起における重要な構成要素なのである。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P60 イラストより

  • 「ゴライアス・トラック」


【概要】
遂に戦争への召集が行われた時、教団員は彼らの重要な作業車両を急場しのぎの戦場輸送車両として用いる。より軍事化された輸送車両ほど俊足でも強靭でもないゴライアス・トラックは、様々な産業用の装備が荒々しい武器に転用されながら、大量に展開される。
ゴライアス・トラックは元々、地下墓地や鉱山トンネルを通る〈帝国〉の労働者を支えるために設計された、無骨な輸送車両である。この車両の過密で強靭な構造は最も敵対的な環境にも耐え、幾重にも科学的に処理された永久鋼は〈帝国〉がかつて層群した全ての産業災害に対する防護を与えている。
成長する教団は、月面探査用の四輪から民生用の縦長の車、そして産業用の巨大牽引トラックに至るまで多くの種類の積み荷や追加装甲、そして教団の象徴が描かれていることによって改造が施される。ゴライアス・トラックはそれを探し得る教団によって合法・違法の手段を問わず入手され、地味な民生車両と狂暴な兵器を完璧に両立させているのである。
ボロボロの布をまとった掘削機を搭載するゴライアス・トラックの車列が街路を通行してもだれも見向きもしないし、作業場のグラフィティや個性をつける事は〈帝国〉の下層階級においては非常にありふれた光景として知られている。このため、教団の象徴がこの車両の側面に刻まれていても問題にすらならない。
そうして、メイガスやパトリアークの精神的刺激が時が来たことを知らせる時、この車両の中にいる種の同族らはハッチを開いて突如現れる。それでもなお、彼らの戦化粧にもかかわらず人類と見間違える者もいれば、彼らを目撃して異星人だとわかった者も、冷たい鉤爪が神像をつかみ取るのを感じることとなる。

画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト7版」(codex:Genestealer Cults)Goliath イラストより

  • 「ゴライアス・ロックグラインダー」


【概要】
最も一般的なゴライアス・トラックの亜種はこのロックグラインダーである。ロックグラインダーの正面は巨大なドリルレーザー・ブレードは多数の破砕機を有している。
それらは鉱物層を砕き岩盤を通るトンネルを掘るが、戦時においては遥かに残虐な方法で用いられる。徹底的な攻撃を優先し、警戒を放棄する命令が与えられた際、ロックグラインダーの乗組員はこの車両を前線に向けて突進され、致命的な激突を起こすためゴライアスが加速する間、銃弾の雨を発射して敵を伏せたままにさせる。
ロックグラインダーは敵陣に破壊的な力をもって激突し、並んだノコギリと破砕機は血肉で混ざった物を周囲にばらまく。この金属の破城槌で戦場に乗り込む彼らは、自動火器の砲火によって守られた敵を切り刻む、衝撃による破壊の有効活動を露わにしている。
このような突撃による襲撃はしばしば狂信者を危険で包囲された場所に取り残すが、それらは防衛ラインを貫通する事にかけては非常に効率的である。全てのロックグラインダーの暴走は狂信者の体にすり注ぐほどに散らばった四肢やアーマー、砕かれたのねの惨憺たる道を跡に残す。


画像出典:コデックス「ジーンスティーラー・カルト8版」(codex:Genestealer Cults)P61 イラストより

  • 「地殻構造破砕ドリル」


【概要】
断層線や地層の中核の上に、正しく設置された場合、地殻構造破砕ドリルはその惑星の地殻の最も変動しやすい部分をピンポイントで攻撃することができる。それは局所的な地震を連鎖的に引き起こし得ることも可能だ。
しばしば工業や採掘を背景とするジーンスティーラー・カルトはこれらの機械を、戦場において彼らの敵に最大限の混乱をもたらすために用いる術を習得している。彼らはあらゆる新しい災害を彼らの計画に組み込み、地殻構造破砕ドリルを惑星征服のための広範囲な戦争における強力な武器にするのである。

画像出典:ゲームズワークショップ公式通販サイト「Tectonic Fragdrill」 商品画像より(2021/06/11閲覧)


個体群意識体(ブロッドマインド)のサイキック体系


【概要】
パトリアークやメイガスは強力な異能者(サイカ―)であり、その強大なる異能力を用いて他者の意思を曲げることができる。こうした精神支配は信徒大衆のゲシュタルト意識を一体化するだけのみならず、彼らの計画の結実を阻もうとする者たちを叩き潰す上でも大いに役に立つのだ。

  • 「集団催眠」(マス・ヒプノーシス)
術者の目が巧妙に光ると、その視線は選ばれし犠牲者たちへと注がれる。精神的支配を通じて彼らはトランス状態となり、無抵抗のまま殺戮されるがままになるのである。

  • 「精神支配」(マインド・コントロール)
術者が印を結ぶと、手足から顔に至るまでのあらゆる筋肉が痙攣し、体の自由が奪われる。もはや自らの肉体の乗客に過ぎなくなった犠牲者は、信頼篤き戦友たちへの自らの裏切りをただ眺めていることしかできないのである。

  • 「霊力爆撃」(サイオニック・ブラスト)
術者は同志たちの異種族的なる憎悪を寄り集め、青白いエネルギーの輝球を作り上げる。そのエネルギーが降り注ぐところ、敵は瞬く間に呑み込まれるだろう。
敵が最後に耳にするのは、鋭い勝利の雄叫びである。

  • 「精神猛攻」(メンタル・オンスロート)
抵抗する者に自らの意思を強要する事を得意とするこの異能者は、自らの催眠術を強めることで犠牲者の脳を頭蓋骨の中で爆発させることが可能である。

  • 「活力励起」(サイキック・スティミュラス)
術者は教団のゲシュタルト意識に宿る未知なる力を選ばれし者たちへと注ぎ込み、彼らの宗教的狂乱を駆り立てることで、驚異的なスピードで攻撃することが可能である。

  • 「彼方よりの力」(マイト・フロム・ビヨンド)
ジーンスティーラーの呪いを受けているあらゆる者には、異種族の力が眠っている。低い囁き声を叫び声へと変えるが如く、術者はその秘められし力を増幅し、それ信徒たちの肉体は虚空のエネルギーによって膨れ上がる。


追記・修正はジーンスティーラー教団員を増やしてからお願いいたします。

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最終更新:2023年03月20日 12:07