登録日:2021/07/10 Sat 23:35:05
更新日:2025/02/23 Sun 04:47:21
所要時間:いいねぇ、所要時間約 27 分の項目…。読み甲斐がある…!
次元転送装置の暴走で
異世界へ飛ばされた僕たちが見たものは……
次回、SDガンダムフォース!
迷宮のラクロア(前編)
「恐怖は我が喜びとなり、憎しみは我が糧となる!」
「我こそは、嵐の騎士トールギスなりっ!!」
嵐の騎士トールギスとは、アニメ『SDガンダムフォース』に登場するキャラクター。
CV:楠大典
概要
ダークアクシズと結託したラクロア出身のモビルピープルの騎士で、
翼の騎士ゼロと同じく風属性の精霊魔法を駆使する魔法騎士。
過去にラクロア王国に反乱を起こしたが、ダークアクシズのラクロア侵攻に賛同し、ラクロアを守る四神獣の一体にして第三位精霊風のグリフォンを屈服させて結界を崩し、ラクロア滅亡の直接的な原因を作った。
ちなみにダークアクシズの
ザコソルジャーの中に彼のファン(声:松本大氏)が存在しており、彼はトールギスの事を
「T様」と呼んでいるマジガチのファンである。
モチーフ機体は『
新機動戦記ガンダムW』のゼクス・マーキスの前半MS
トールギス(口元はトールギスIIIを模している)、元ネタは『SDガンダム英雄伝』のザード帝国の機兵・迅風騎士トールギス。
人物像
「フハハハ!いいねぇ、その心意気…!」
「虐め甲斐があるっ!!」
騎士として優れた実力を持つが、性格はラクロアの風土からかゼロに似てナルシストに加え、極めて傲慢であり周囲を見下しており、特に自身よりも実力の劣るゼロを
「ヘタレ騎士」「弱者」と嘲笑している。
更に見下す対象は協力者であるダークアクシズでも例外ではなく、侵攻部隊最高司令官である
コマンダーサザビーに対しても尊大な態度が目立つ。
また精霊の卵強奪再開に赴いた際にゼロを庇おうとする
シュウトに刃を突き立ててゼロに対し
「この人間を甚振ったら、素直に(卵の在り処を白状する気に)なってくれるかな?」と実質的に人質として脅迫を掛けるなど目的を成就させる為ならば戦闘能力を持たない一般人に危害を与えることも躊躇しない残虐さと冷酷さを併せ持っており(その凶行をゼロから
「騎士の誇りを忘れたかっ!?」と非難されるも
「お前も闇に堕ちればに分かるさ!(誇りを捨てて手に入れた)闇の力の素晴らしさがな…!」と意にも介さなかった)、さらに一度自身を打ち負かした相手は如何なる手段を用いてでも徹底的に叩き潰さなければ気が済まない執念深さも持っており、ミノフス境海に飛ばされてもなおガンダムフォースを潰そうと迫るそのリベンジャー精神をグラップラーグフから
「アイツしぶてぇな~…!」と評価(皮肉?)されている。
仮に本来の世界のトールギスのパイロットである
ゼクスや、トールギスⅡのパイロットの
トレーズが彼と遭遇した場合、恐らく唾棄に伏すであろう人物像である。
一方で精霊の卵(偽物)を強奪した際に
「トレビア~ン♪💕」と嬉しそうにダンスしたり、それが偽物だと知ると激しい怒りを見せ、しかもそれを
爆熱丸に指摘されて
バカにされた際
「やかましいぃぃっ!!!!💢💢💢」と目をデカくしてブチキレたり、
ヴァイエイトとメリクリウスを見て幽霊と勘違いして怯える爆熱丸に
「幽霊ならまだ良かったのだがなぁ…」と(嘲笑混じりに)呆れたりと中々お茶目で憎めない一面を披露している。
戦闘能力
禁忌の魔法と云われている精霊術・ダークネスマナを操り、嵐の騎士という肩書きがあるように主に雷撃や強風などの大気系統の精霊術を駆使した強力かつ豪快な戦法が得意で、戦闘力も群を抜いており、劇中において幾度となくガンダムフォースを苦戦・窮地に追い込んでいる。
また、「恐怖は我が喜び、憎しみは我が糧」という信条から嵐の如き圧倒的実力と強力無比な魔法を以て相手を完膚なきまで叩きのめし、恐怖を植え付けて戦意をへし折って絶望の淵に叩き込む情け容赦無い戦法を好む。
武器
初期契約の精霊に貸し与えられる大剣。
普段は手慰みの羽根として姿を変えている。
モチーフはトールギスの武器であるドーバーガンで、元ネタは『SDガンダム英雄伝』の迅風騎士トールギスの武器・ドーバーソード。
前面に精霊グリフォンの顔がレリーフ状に浮かび上がった盾。
こちらもトールギスのシールドがモチーフで、前面に浮かぶグリフォンの顔も奇しくもゼクスのエンブレムを彷彿とさせる。
技
振り下ろされたドーバーソードから放たれた飛ぶ斬撃で相手を切り裂く。
ドーバーソードに蓄積させた電流を前方に向けて一気に放出させる。
光弾として連続で放つことも可能。
竜巻を発生させて相手を吹き飛ばす。
また、後述のグリフォンと融合して使用した場合は風力と範囲が増す。
《暗黒の闇より居でしダークネスマナよ、我らを冷たき暗黒に包み込めっ!!》
さあ…、絶望の淵に沈むがよい!!!
一定範囲内にダークネスマナで構成された魔法の結界を張り巡らせる。
グリフォントールギス
「良い…、良いぞ…!」
「弱者の恐怖に怯える姿のなんと良いことよっ!!」
トールギスが精霊グリフォンと融合した姿。
元ネタは『新SDガンダム外伝 鎧闘神戦記』に登場する雷迅将トールギスで、外見としては雷迅将の要素を組み込んだ迅風騎士といったところだろう。
なお『敗者たちの栄光』に登場するトールギスFとは見た目が似ているだけで特に関係はない。
グリフォン
トールギスによってラクロア王家から奪われた四神獣の一体。
普段はトールギスのアレストシールドに封印されているが、トールギスの呼び掛けにより召還される。
武器
グリフォンの爪が武具化した手甲鉤。
刀身が返り血のように紅い馬上槍。
ミノフス境海に飛ばされた際、配下のデスサイズから与えられた魔剣。
詳細は後述を参照。
技
グリフォンクローにダークネスマナを注ぎ込んで形成された巨大なエネルギーの刃で相手を切り裂く。
「その竜巻と雷…!貴様…、魔剣に喰わせたのか!?自分の腹心を…!!」
「そうよ…、奴等も魔剣の中で喜んでいるぞ!!」
魔剣エピオンに吸収したヴァイエイトとメリクリウスの魔法を利用して生成された球状の嵐を相手に放つ。
ヴァイエイトとメリクリウスが放つものよりも小規模だが、それでもキャプテンと爆熱丸を吹き飛ばし、ガンダムサイにダメージを与えるなど威力は健在。
「眩き精霊竜のいない貴様など、ただの弱者だっ!
弱い貴様が親衛隊に選らばれおってぇ…!」
「ガンダムがどれほど偉いというのだっっっ!!?」
上記のように、ずば抜けた騎士としての実力と才能を誇っていたが、ラクロア親衛隊はおろか、ラクロア騎士団の入団が叶わなかったという悲惨な経緯を持つ。
こういった経験から自身が親衛隊及び騎士団に入れなかった原因は自分が騎士ガンダムでなかったからと曲解、ガンダムに対して凄まじいほどの嫉妬と憎悪の感情を抱いており、更に憎悪の矛先は騎士ガンダムを贔屓して自身を認めなかったラクロアにまで向けられており、ラクロアに反乱を起こした動機もガンダムに対する憎悪から来るもの。
「妬み・怨み・嫉み、そして復讐心…!
この負の感情を以てエピオンは誕生するのだ…!!」
「お前は最高の餌だったぞ。トールギス!」
「お…おのれぇぇ…!
デスサイ…ズ…ぐわああああぁぁぁっっっ!!!!!」
凶戦士エピオン
トールギスが魔剣エピオンに取り込まれ変貌した姿。また、魔剣エピオンの真の姿でもある。
凶戦士とあるように基本的に理性がほとんど無く、更にエピオンの満たされない食欲から来るものなのか台詞も「食らう」としか発さない。
ミノフス境海での戦いの最中、先のトールギスとの戦いで彼らと共に境海に飛ばされていたフェンと再会を果たし、ゼロカスタムへと融合したゼロとの空中戦を繰り広げた後、デスサイズに促されるかのように戦いの場をラクロアへと移し渓谷での激戦の末、ゼロカスタムの放った超魔法・インフィニティウィンズによって胴体を真っ二つにされ光の粒子となって消滅。
トールギスと共にエピオンに取り込まれたグリフォンは、精霊ンンとなって新たな再生の時を待つのだった。
魔剣エピオン
凶戦士エピオンが封印された、出典機体のエピオンの武器のヒート・ロッドのように連結された刀身と双頭竜の形をした鍔が特徴の剣。
切りつけた対象を刀身に吸収し、使用者に力を与える能力を有しているが、その実態は
使用者を依り代とし、最終的にその肉体を支配するという
呪われた武器であり、更にエピオンの封印を解く方法が
嫉妬・怨恨・憎悪・復讐心といった使用者の負の感情を魔剣の糧にするというもので、その危険性や凶悪さから王家によってラクロア城最下層に封じられ、その存在と所在は王家の者と親衛隊にのみに知らされていた。
皆食い物だと言わんばかりに無差別に相手を切り裂き、暴れまわる様はさながらエピオンシステムによって暴走する
ヒイロである。
エピオンの封印が解かれてからは鍔の形状が変わり、そのままエピオンの武器として使用された。
封印の解除方法は恐らく簡単に封印を解かれないようにする為の措置だろうが、それにしたってエグい封印である。
戦闘能力
魔剣エピオンが持つ「切りつけた対象を食らう」能力は健在で、更に双頭竜ワイバーンエピオンという高速飛行形態に変形する能力が加わっている
双頭竜ワイバーンエピオン
凶戦士エピオンが変形した姿で、エピオンの精霊ワイバーンとしての本来の姿。
この姿での飛行速度は空中分解が怖くて途中でやめたマッハ2.8以上のガンイーグルをも凌駕し、ゼロカスタムを以てして「私でも追い付けないとは…!」と言わしめるほど。なんて殺人的な速度だ…!
また、口からはそれぞれ右の頭が雷撃、左の頭が竜巻を噴射する。
元ネタはガンダムエピオンのMA形態だが、変形はエビ反りではなくバックパックが展開して足が延長するというもの。例えるならウイングガンダムのバード形態を逆向きにしたところか…
「ト…トールギス……!?魔剣に食われたはずでは……!?」
「……エピオンがゼロカスタムに倒された時に俺は解放されたのだ…!」
エピオンに取り込まれたトールギスは、エピオンがゼロカスタムに倒され消滅した際に解放されて生還しており、這う這うの体でラクロアの洞窟を彷徨っていた。
その最中、エピオンとの戦いでキャプテンたちと離ればなれになっていた爆熱丸と遭遇。
彼にエピオンから解放された経緯を話した後、自身を利用したデスサイズに一矢報いようとデスサイズの下へと向かうが、もうほとんど死に体同然の体で行こうとする彼の姿を見かねた爆熱丸は彼の肩を支え共に行こうと言い寄る。
今まで自分と敵対していた者に急に救いの手を差し伸べてきたことに困惑を隠せないトールギスだったが、そんな彼に爆熱丸はこういい放った……。
そんな爆熱丸の一言にトールギスはその言葉を汲みしばらくは彼の肩を借りることにし、デスサイズの下へと向かおうとしたところ、突如発生したンンの川に爆熱丸と一緒にガンダムフォースとはぐれてた元気丸・3バカ・コブちゃん・その他諸々と仲良く飲み込まれるが、流された場所は英知の園。
そこで因縁のデスサイズに加え、彼によって拘束されていたフェンを目撃し、改めてデスサイズの真の目論見を知る。
そして……、
「デスサイズ……!貴様の思い通りには…させん…ぞ……!!」
《暗黒の闇より居でしダークネスマナよ……!我に……
我に最後の力をっっっっ!!!!》
自身の野望の為に自分を利用したデスサイズに一矢報いるべく…、そして、ガンダムへの強い怨恨が元でガンダムフォースとガンダムに味方する人間とラクロアにあらぬ因縁をつけて巻き込んでしまったことへのせめてものケジメを着けるべく、捕らえられたフェンを封じる結界を破壊するため残されたダークネスマナを全身に張り巡らせ結界に向かって吶貫、自爆して結界を破壊しフェンを救出。
トールギスの捨て身の行動はガンダムフォースの勝利に貢献した。
怨敵たるガンダムの危機を打開すべくその身を散らしていったトールギスの勇姿は、ガンダムにも勝るとも劣らない気高き最期であった……!!
余談
中の人関連
本作がトールギスの声を担当した楠大典氏のガンダムシリーズ初出演作であり、裏番組の『
機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではマッド・エイブスやヘルベルト・フォン・ラインハルトの声を演じ、後に『機動戦士ガンダム戦記 Lost war chronicle』でケン・ビーダーシュタットの声も担当することとなった。
ちなみに最終回での登場キャラ総出によるカーテンコールでは掛け声のみで出演している。
また、同氏はその後『
SDガンダムワールド ヒーローズ』でアルセーヌガンダムXの声を担当することとなり、この事に関して「
T様がX様になった!」という声が上がったとか上がらなかったとか。
トールギス=強敵
上記のように劇中ではガンダムフォースを何度も圧倒し苦戦させた描写から、SDガンダムシリーズにおいて「
SDガンダムのトールギスは強敵」という設定概念が生まれ、後の『
BB戦士三国伝』に登場する呂布トールギスもその強敵設定を遺憾なく発揮している。
立体物
立体物はSDフレクションと低価格プラモが発売されており、特にSDフレクションは通常版からグリフォントールギスに変身可能な豪華仕様だが、一方のエピオンの方は残念ながら商品化されなかった。ワイバーンエピオンへの変形ギミックが商品化するには難しかったか…?
お前、"追記・修正"という言葉を知っているか?
- 彼や呂布トールギスを見ているといかに武者トールギスがまともだったか分かるわ・・・ -- 名無しさん (2021-07-11 02:50:49)
- デスサイズに扇動され続けたけど最後の最後で一矢報いたのは救い -- 名無しさん (2021-07-11 23:04:08)
- こういう主人公達への借りや自らのやらかしのツケを命を持って精算する悪役いいよね…なあなあで仲間入りするよりずっといい -- 名無しさん (2024-11-20 20:39:53)
最終更新:2025年02月23日 04:47