コマンダーサザビー

登録日:2021/06/29 Tue 01:53:00
更新日:2025/06/07 Sat 13:45:40
所要時間約 7 分で読むがいい、Wiki籠り(愚民)どもよ!!





※推奨BGM:その名はキャプテン


ネオトピアに大量のバグバグが撒かれてしまった!
一方、ブレインズワールドで戦うキャプテン魔の手が迫るっ!!

次回、SDガンダムフォース

ピンチ!ソウルドライブ強奪




「見せてもらおうか…。この世界のガンダムの性能とやらを!!」

コマンダーサザビーとは、アニメ『SDガンダムフォース』に登場するキャラクター。

身長:244.33cm
体重:272.95kg
パワー:1493do.
CV池田秀一


●目次

概要

ダークアクシズの幹部*1

三馬鹿ザッパーザクグラップラーグフデストロイヤードムの上司であり、彼らのおマヌケっぷりに失望することもしばしば。
そのため、トールギス阿修羅丸などを派遣し、最終的には腹心の部下であるドーガ四天王ドーガ部隊を呼び寄せた。

モチーフとなったモビルスーツはサザビーおよびナイチンゲール、元ネタとなったのは『SDコマンド戦記Ⅲ SUPER G-ARMS』のフレイムサザビー(どちらかといえば『G-ARMS』のザウエルRジャジャに近いが…)。


人物像

部下に侵攻指令を出したり兵器を送るなど基本的に有能な司令官だが、失敗した部下や無能な者は容赦なく厳罰を与えることもある。
だが、利用価値がなくなった部下を即座に斬り捨て、時には自ら処刑を行うなど、その本質は冷酷非道極まりない性格の冷血漢である。
さらに、

  • ビグ・ザムに搭乗したザッパーザクたちを(一応最後通告を宣告しつつも)作戦の結果に関係なく捨て駒にするため、脱出装置を作動できないように細工する
  • 破壊されながらも自分に忠義を尽くそうとするグレードーガに対し「見苦しいぞ!!」と一蹴した上で処刑する
  • 待機していたドーガボマーズをビーム砲で虐殺するプロフェッサー「あ~あ~ こんなにたくさん壊しおって。また造っておかなくてはなァ」

など、部下を目的成就のための道具としか見ておらず、それどころか「我らダークアクシズに仲間など必要ない!支配する者される者、あるのはそれだけだ!」と吐き捨てるなど仲間意識や絆は一切持ち合わせておらず、その仲間をまるでボロ雑巾のように使い捨てる徹頭徹尾なまでの残酷な所業と酷薄極まる弱肉強食思想は、温厚なシュウトを激怒させマーガレットを始めとしたネオトピアの市民達の反感を買っている。

さらにキャプテンガンダムがキャプテンシステムを起動していることを利用してソウルドライブを黒く染めることでジャックし、ネオトピアのモビルシチズンを苦しめた。また、ソウルドライブの奪還に来たシュウトに対し「お前の仲間のキャプテンガンダムは、これ(ソウルドライブ)を使ってこの世界中のロボット達を支配下に置こうとしたのではないのか?」とし、自分達とネオトピアは同じ穴の狢であると非難している。*2

このようにシリアス一辺倒かと思いきや、コミックボンボン版ではザッパーたちに手書き(しかも悪筆)の作戦内容を送る、という意外とコミカルな一面も見せたプロフェッサーってば、コマンダーに執筆機能を持たせなかったのだろうか…他、外伝漫画では実は親父ギャグが失敗の言い訳に次いで嫌いという意外な面も持っており、その嫌い具合はダジャレを聞いただけで即ファンネルを発射するほど。
また、人目も憚らず喧嘩する三人に苛立ったり、グフや阿修羅丸が活動中に出撃停止中のザッパーの勝手な出撃を許してしまったり、トールギスから作戦が難航していることを引き合いに出して嫌みったらしく援助派遣を申請され腹立たしげに拒否するなど、部下や協力者の対応に振り回される苦労人なところもある。
上記のように部下の失敗には厳しく「次失敗したらスクラップにする!」と処刑をちらつかせるものの、失敗を重ねてもすぐには処刑せずに当分の出撃停止で済ませたり、時には休暇を与えたりとなんだかんだで彼らの面倒を見ており、ザッパー達も彼に捨て駒にされても落ち込みはするも彼に対する恨み言を溢すは一切しなかった。まさかその恨みの矛先がジェネラルに向けられようとは思わねーよな……。


武装

両方の手甲に搭載されているビーム兵器。取り外して手持ち剣としても使用可能。

コマンダーの主力武器。
普段は背部のファンネルコンテナに収納されている。コマンダーは専らザッパーたちにお仕置きする時に使うことが多かった。
爆熱丸の天驚剣を相殺するなど、防御用として使用できる他、コンテナに搭載したまま可動光線砲としても使用可能。
また、コンテナ内部には予備も収納されており、復活したキャプテンに破壊された際は予備が装填されている。
ちなみに公式サイトのおまけページでは何をとち狂ったかコマンダーのお仕置きを再現したミニゲームが作られ、その内容がマグナムサイ船体上を逃げ回るザッパーザクをファンネルで撃ちまくりスコアを稼ぐというスタッフは悪魔かドSともいうべき代物となっている。ザッパーザクが何をしたって言うんだ…?

  • メガキャノン
腹部、両肩に各1門施されているメガ粒子砲。
普段は外装に覆われており、使用時にはカバーが開いて強力なビーム砲を撃つ。
おそらくコマンダーの武器としては最大の出力を持つと思われ、グレードーガはこれにより跡形もなく破壊されている。

  • ビーム砲
首元に二門、両肩部のバインダーに四門ずつ装備している小口径メガ粒子砲。
さらに上記のファンネルコンテナからのビームも併用する事でより多くの光線を放つことができる。非常に広い射角を持ち、乱射して広範囲を攻撃する。


形態

  • 高速飛行形態
下半身が変形し、頭部のトサカと両肩のバインダーを上げる事でドーガ四天王・ドーガ部隊と同じ要領で空中を高速で移動することができる。


必殺技

  • ファイナルメガキャノン
腹部、両肩のメガキャノンを最大出力かつ同時に放つ。

  • 飛行突撃
高速飛行形態に切り替わり、周りに黒いIフィールドを発生させ相手に体当たりする。


ザコレッド



「戦いとはいつも、2手、3手先を読んで行うものザコ…!」

赤い身体と角という特徴を持つザコソルジャー
コマンダーの直属であり、超エリート。ザコソルジャーいわく「神出鬼没」な存在で、戦場を自在に動きまわって非常事態の指揮をとることもあるなど他のザコソルジャーとは一線を画す存在。
なお、他のザコソルジャー同様語尾・口癖は「~ザコ」*3



来歴

初登場時は座乗艦マグナムサイのブリッジから映る炎のように揺らめくシルエットとしてザッパーザクたち三人衆に指令を送る立ち回りが多かった。



「私は手に入れたぞ…!
このネオトピアのロボットを支配する力を…!」

「聞け!ネオトピアに暮らす全てのロボットとそれ以外の者達よ!!」
「私はダークアクシズのコマンダーサザビー!この地を支配する者だ!」

「今日より貴様達の運命は、全てこの私が握る事になった!
これがその証となるだろう!!選ぶ事も断る事も出来ない…、私がそれを許さない…!」

「私に従え!ダークアクシズに従え!
従わない者には一切の容赦をしない!」

「ダークアクシズに従えぇっっ!!!」


物語中盤ではザコソルジャーの上位にあたるザコレッドのボディを使ってドーガ四天王・ドーガ部隊とともにネオトピアに出現、キャプテンシステムを発動させたキャプテンからソウルドライブを奪い、ネオトピアのモビルシチズンを機能停止させ、ネオトピアを乗っ取ると同時にネオトピアタワーに宣戦の角を設立した後に姿を見せ、市民にダークアクシズによる世界支配を宣言する。

しかし、シュウト、ゼロ、爆熱丸らの抵抗によってソウルドライブを取り返されキャプテンの復活を許してしまう。彼と一騎打ちとなり、死力を尽くす激戦を繰り広げる。





















この先、重大なネタバレ注意!!

















互いの持つ武装を使い切った結果の壮絶な殴り合いの末、キャプテンの放ったキャプテンパンチがコマンダーの胸部の装甲を打ち砕いた。
そして、そこでキャプテンが見た物は……、











「あれは…!?」
「まさか…!」
「…!ソウルドライブ…!?」

「お前にも…ソウルドライブが…!?」

「ふふふ…、これが何を意味しているか分かるか?
私と貴様は、次元を越えて繋がっているのだ!キャプテンガンダム!!」

「…!繋がっているだと…!?」

「我らダークアクシズの仲間になれっ!
そうすれば、この世界を貴様にくれてやろう!!」










実はコマンダーもソウルドライブを内蔵していた事が判明。そしてコマンダーはキャプテンに対しネオトピアの支配権を与える事を条件にダークアクシズに勧誘しようとする





…が、しかし!



「仲間が欲しいのなら……

やることが違うだろおぉぉっ!!!!」


最後まで全てを見下し切り、他人を利用してまで支配しようとする考えが却って彼の逆鱗に触れ、完全に激怒したキャプテンの怒りのこもった渾身のキャプテンパンチで自身のソウルドライブを砕かれ、自身の敗北が信じられないまま爆散。



「この私がやられるだと…!?」

「ぬぅぅぅぅぅッ...!

何故だああああぁぁぁぁっ!!!?」


彼の戦死をもってネオトピア侵攻部隊は壊滅、コマンダーはガンダムフォースが持つ仲間への絆や友情を理解できず多くの部下を目的のために徹底淘汰してきたが故に、彼らを打ち倒すことは愚かネオトピアを支配することもできなかったのであった。


余談

モチーフ

上記の通り、サザビーがモチーフだが、その重武装ぶりからナイチンゲールを連想したという視聴者もおり、一部では「(サザビー+ナイチンゲール)÷2のデザインではないか?」と言われている他、軍帽を模した頭部や肩の大型バインダーなど『G-ARMS』のザウエルRジャジャのイメージも取り入れられている(また、こちらも「赤系統の体」「仲間でも容赦なく始末する外道司令官」という点が共通している)。
ザコレッドのモチーフは言わずもがなシャア専用ザクⅡだが、足元には通常のザコソルジャーにはなかったバーニアが付いていることから高機動型ザクⅡの要素も含まれている。何気に『ククルス・ドアンの島』に先立ってシャア専用高機動型ザクⅡが登場した瞬間である。

中の人関連のエピソード

作中ではに搭乗したシャア・アズナブルを演じた池田秀一御大がキャスティングされた。
「見せてもらおうか。この世界のガンダムの性能とやらを!!」「そういう冗談はやめにしてもらおう!!」「ビームを握りつぶし逆流させただと!?ありえん!!」「よくも私のファンネルを!!」「ええいッ!!」などなど、
彼の代名詞であるシャアを彷彿とさせる演技でガンダムファン達を楽しませてくれた。
なお、この台詞を書いた脚本家は「シャアの台詞が書けて楽しかった」とコメントを残している。

前述した通り、作中ではシャアをパロったセリフが多いので、このコマンダーも池田がいつもの如くシャアっぽい演技をしてくれる……かと思いきや、本人がインタビューで「シャアじゃないよ!」と豪語した通り、コマンダーの演技はシャアとは違い支配者然としたものであった。
当時の池田は、シャア・アズナブルのパロディキャラなどをあまり好んでいないとしていた時期であったが、本作はとにかく終始声にドスが効いていて、常に威圧的な声音で喋っており、池田が演じる役としては結構珍しい役所であった。
むしろザコレッドの時の方がシャアに近いというくらい。

かつてのSDガンダムアニメにおけるお下品な作風が苦手だった池田だったが、本作では今まであまり演じたことのない純然たる悪役だったため、「楽しめた」と語っており、またザコザコアワーに飛び入りしたコマンダーを演じた時の「ザコソルジャーたちよ、次を楽しみにしておけ!」という台詞はどう聞いてもノリノリである
終いには気合が入りすぎて、ネオトピア編最後の一騎打ちを撮る前、酒の席でキャプテンガンダム役の神谷浩史に酔った勢いで「俺はお前を倒す気で演るから、お前も本気で倒しに来い!」と活を入れて、神谷をタジタジにさせたとか。
(なお元々池田は大の酒好きで飲むと気が大きくなるタイプである)

立体物について

実はコマンダーサザビーの立体物はというと…

残念ながら一切出ていない。

出ていないのである!!
大事な事なので、2回言いました

これだけ熱い戦いを見せてくれたのにも拘わらず、BB戦士はおろか昔のBB戦士以下な可動の低価格プラモ化さえされてないのである!
ちなみに、SDフレクションでは彼の発売が検討され、テストショットまで行き着いており、アメリカのイベントでは試作品の展示まで行われていた。
なお発売していればSDフレクション史上最高レベルの出来栄えだったのだが。
…が、しかし結局は発売中止に終わってしまい、現在はどこにいってしまったか不明。幹部であるストーカー仮面デスサイズと騎馬王丸様は出てるのに…ついでにガーベラも一応立体化されている


「ええい、好き勝手にやられた挙げ句、私の項目を荒らしおって……!直ちに追記・修正をしなくば…、どうなるか分かっているだろうな!!屑鉄共が!!」
「「「つ…追記・修正しま~~すっっっ!!!💦💦💦」」」
「「「「ザコザコ~~~!!!!💦💦💦💦」」」」

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最終更新:2025年06月07日 13:45

*1 ただし最高幹部の三名よりは劣る地位であり、ネオトピア進攻部隊の最高指揮官という立場にある。

*2 ただこの言説は対話相手に疑念を抱かせるというプロフェッサーガーベラのものと非常によく似ている(ただし、ソウルドライブでロボットを支配できるというのはあくまでも可能性の問題ではあるが…)。

*3 通常と異なり、一旦語尾を区切って発音する。ちなみにスタッフはガンダムエキスポ2008の『SDガンダムフォース・ディレクタートークステージ』において「池田さんに『ザコ』と言ってもらえるか不安だった」と語ってたとか。