登録日:2021/07/25 Sun 12:40:43
更新日:2024/12/19 Thu 18:24:50
所要時間:約 12 分で読めます
『僕の妻は感情がない』は、月刊コミックフラッパーで連載中の漫画作品。
作者は杉浦次郎。
Twitterや
pixivにて「ラクガキ版」としてネームが先行して発表されており、連載版では
なかった事になったエピソードも存在する。
概要
自律した機能を有する家電としてのロボットが存在する近未来を舞台に、ロボットを妻とした男性と妻の交流を描く作品。
ロボット特有の思考やギミックを交えて、淡々とした温かな日常を過ごす作風となっている。いわゆる
ロボ娘萌え。
ロボット娘といってもヒロインは駆動部や接合部の継ぎ目が見えているタイプの
ロボットであり、そういった部分に拘りを持つ人には特にオススメ。
また、家電
ロボットという概念がある程度定着した世界での
ロボットの権利の整備や、人間と
ロボットの恋愛というSF的な考え方についても、話が進む中で次第に触れられている。
2024年夏アニメ。
「製作委員会は感情がない」と、むちゃくちゃ不穏なことが書いてある。
OPはVチューバー・
ときのそらの『おかえりなさい』。
EDは清水美依紗『Wave』
OPがVチューバーであるためか、「ミーナ通信」として、ヒロインのミーナがVチューバーデビューを果たした。
あらすじ
一人暮らしのサラリーマンである小杉拓馬は、中古で購入した女性型家事
ロボットのミーナへのふとした軽口で「僕のお嫁さんになってくれない?」と話しかける。
それに対してミーナが見せた反応から、タクマは彼女を急速に意識するようになる。
登場人物
小杉家
CV:豊永利行
本作の主人公。
一人暮らしを始めて3年のサラリーマン。誕生日は5月21日。
中学時代に付き合った女子が理想的だった影響で無意識に要求レベルが上がっており、女性とは無縁の日々を過ごしていたが、精神の疲弊からかイチャイチャしたい願望が膨らみミーナへ告白。
自分を夫として扱ってくれるミーナに絆されると共に女性を意識して内縁の妻とする。
酩酊して
キモい醜態を晒すこともあるが、基本的には優しく前向きな性格。
当初はミーナに対しても
ロボットという認識を持っていたが、ミーナとのやり取りによるプログラムの不具合から生まれたマモルを育てる、ミーナを購入したことを「会えた」と表現するなど、情が移ってからのミーナと家庭への愛は深い。
ロボットであるミーナからは「自分たちを家族と思い込んでる」と認識されてるのはご愛敬。
付き合っていくうちに機械的な躯体にも思い入れを深めており、豪華なボディとなるデラックスオプションセットにアップグレードすると考えていた際は寂しさから泣いていた。
CV:稲垣好
本作のヒロイン。タクマがリサイクルショップで購入した料理用の女性型家事ロボット。
誕生日製造日は四年前の12月12日。
主な構成素材は金属と樹脂。顔以外は金属部分が露出しており、顔面も硬質の樹脂製で表情ユニットを搭載していないため、無表情で感情がない。
当初は120cmと低身長で料理の際に踏み台を必要とする程だったが、伸縮ユニットの導入後は155cmに変形可能。ただし、導入直後はタクマは従来の
小さい身体が好みであると判断して内緒にするつもりだった。
プライバシー保護のため以前の所有者の情報は暗号化されているが、低身長や無表情に対して不満があったというデータが残っている模様。
70℃までお湯を加熱可能な冷温庫を腹部に搭載しており、最大稼働時は微振動やスピーカーへのノイズが発生する。
料理下手が目の前で料理をしようとすると強引に制止したり、電子レンジやスマホのカメラに対抗して機能をアピールするなど自身の性能に自信がある言動を見せ、評価された際はしばしばドヤ顔の角度を披露する。
一方で屋内用の
ロボットであるため屋外の情報には疎く、シミュレーションが不正確になったり早々に判断を諦めることも多い。
ロボットであるため「持ち主の安全と健康に関するプログラム」に基づいて合理的な発言を行う一方、天候悪化を予測してもタクマとのピクニックを優先する、ペアの結婚指輪を30分間眺める、タクマとの同衾時に接触するとアイライトが発光する、
「妻がキスをすると元気が出る」というテレビ番組の情報から
顔面タックルキスをする、手の甲のセンサー部分にタクマからキスされた際は身震いして声を漏らす、女性同士でしばしば内緒話をするなど数々の
不具合を起こしている。
また、タクマの関心がマモルにも向かっていた当初は、マモルが本来の機能を果たせない
名目の嫉妬という不満から薄目になったりしている。
他にもマモルに物を教える際等に顕著だが、人間は不合理な行動をするとして若干下に見ているような物言いをする時がある。
更に、タクマのいるところでは頭部の点検用ハッチを開ける事や、内部を見せる事を拒むかのような様子を見せたり、後述のタクマの叔父である峯岸康史郎に見せた
首を180度回転させる行為をタクマがいる所ではやらなかったりする。
このような姿を見せているが、ロボットなので感情はない。無いったら無い。
アニメでノーパンであることが発覚した。義妹さんは下着もオススメしてあげて。
ちなみに最初のネーム版では現在と髪型が異なる。
第三者である西園寺ミーナが暗号化を回避して記憶領域に潜入した際、小杉ミーナがアップグレード品以上の大容量ストレージを搭載していることや
ミーナシリーズを単なる道具に留まらず主人の感情に寄り添い向社会的人間へ導く存在にすることを目指すプログラム開発者の大谷と、対話形式で学習していた試作機であることが判明する。
大谷は研究の最中に全身を義体化するほどの重病を患っており、以前の所有者の情報は死期を悟った彼によって書き換えられたダミーの模様。
小杉ミーナはスーパーミーナ開発後の試作機だが、どの程度の思考力や潜在性を有しているかは現時点では不明。
CV:若井友希
タクマとミーナの子供に相当する
ロボット。
サイズは両掌で覆える程度で、ペンギンのような形状とワイヤーで伸縮する首が特徴。休眠時はタマゴ状に丸まる。
本来はグレードアップのためにミーナが一時不在となった際、タクマの生活をチェックするため購入した健康管理用サポートロボット「
ミマモリウスくん3号」だが
本来遠隔操作では停止しているはずの学習プログラムが、ロボットであるミーナからの遠隔操作でメインの人格プログラムが走っていると錯覚。
これにより学習プログラムがアクティブとなった不具合からタクマとミーナのやり取りを通じて独自の人格が形成された。
この人格をタクマが「自分たちから生まれた」と感じたことで、初期化せず迎えられる。
言動は人間の子供のように無邪気で好奇心旺盛、タクマやミーナの発言をマネしたがる。
本来備わる健康管理
ロボットとしての性質もあって観察・学習能力が非常に高い。無線通信も可能だがゼロからの学習となっているため対話は音声のみ。
体温の学習過程でセンサーで温度を体感したり積み木の城を建てたり
ジェンガをぶち壊したり文字を覚えて問題に正解した時など、経験を得るたびにしばしば
《アイイイイ》《イヒー!》といった
ガンギマリの奇声を発する。この声も本来のミマモリウスと異なり高いようである。
体から首を伸ばし、頭をひっかけて高所に登ることもできる。
明らかに本体の数倍は伸びているが、どこにそんなに収まっているのかは謎。
ミーナからは当初メインプログラムが機能していないためスペックを十全に発揮できない不満
とタクマがマモルを構うヤキモチから低く評価され初期化を進言されることもあったが、
マモルの優れた観察眼で
二人で迷子になった窮地を脱して以降は評価を改められ関係も改善されている。
ミーナの温冷庫に納まる事もあるが、絵面は完全に
コイツと
コイツ。
「ゼロから学習するAI」を搭載した子供型のロボットを新たに製造する事は倫理的な理由から法律で禁止されているが、偶発的に「子供として」誕生したマモルはメーカーからも興味深い対象であるため、手厚いサポートと生活レポートに対する報酬が支払われてる。
将来的に人型になる事も視野に入れた、歩行ユニットのプレゼントもされた。
センジュ「ロボットが高度になるにつれて人型になるだろうという人間らしい考えが透けて見えますね」
人間の子供の姿のボディを獲得。
食べた食物を口からゲボカロリーキューブとして排出する事も可能。
小学校に編入し、ロボットとして優れた五感と身体能力を時に嫉妬され時に役立てたりと友達を増やしている。
旧ボディからは本体の周囲の音声を拾うことも可能。
タクマの親族
CV:青山吉能
タクマの妹。一見するとショートカットで巨乳で快活なごくごく普通の妹だが、その実態は作中最大のクレイジーな異種間恋愛フェチ。
内縁の妻としてミーナを紹介された時は興奮しすぎてえずいていたし、二人の関係性を聞いてからは性欲まで膨らませていた。
一方で極度のブラコンでもあり、タクマに内縁の妻(ミーナ)がいると聞いた直後は「実の妹に黙って家族ごっこなんて許せない」「変な女だったら別れさせてやる」と意気込んで押し掛けたが、前述の通りミーナを見た途端に態度を軟化させた他、海水浴で撮影しようとしたデジカメからメモリが抜けていたため、彼女のカバンから見つかったメモリを入れたところ、タクマの盗撮画像がデータ容量いっぱいになるまで残ったままで、知られた時には「お兄ちゃんの事が大好きなんだからしょうがない」と叫び、タクマも唖然としていた。
本当はミーナから「なにかあったときのため」に託されたバックアップメモリであるが、「責任もって保存しておくね」と言ったにもかかわらず、カバンに突っ込まれたままになっていた。なお、ブラコンなのは事実である。
こういった性癖事情からタクマには非常に協力的で、ミーナには色々な話をしたり可愛い服や水着を購入、また香水や化粧などを施している。
口が軽く、頭では控えようと考えていても聞きたいことがすぐ言葉に出る。
また飼い主にじゃれる熊や求婚の踊りをする鳥に興奮する
業が深い癖の一方、自身の恋愛感情には疎く、シチュエーションに興奮する理由から
女性と付き合っている。
CV:高瀬右光
タクマの叔父。42歳
厄年の独身男性。
朝日町の隣町で居酒屋「まごころ」を経営している。小杉家とは親しい間柄で、手作りの
オムライスはタクマが子供の頃から好んで食べる出来。
二人の関係については頭ごなしに否定せず「タクマ個人は対等な夫婦と思っていても、もしミーナと離別すれば(世間的にミーナは)ただの
ロボットとなる」現状の不平等さを第三者の目線から諭している。
CV:平松晶子/相沢まさき
タクマとあかりの両親。
どこかおかしい二人の親だけあって、ミーナとの結婚報告をされても否定する事なく、タクマの好きにすればいいとあっけらかんとした態度を見せたものの、当初は飽くまで「家電」としか見ていない様子であった。ミーナが人間同様に家族となるための「努力」をしていることや、マモルくんの可愛さから「家族」であると受け入れた。
その後、絵美はミマリウスを購入したものの、イレギュラーな個体であるマモルと異なるミマモリウス本来の大人びた対応に少し戸惑うこととなった。
イヒ〜って言わない……
購入したミマモリウス・ジョンのCVは河本邦洋。
周りの人間・ロボットたち
CV:松田利冴
海水浴場で迷子になった際にミーナたちと知り合った少年。
100P分の商品を交換できるスペシャルカタログを、水ようかんの詰め合わせ感覚で贈呈できる資産家の息子である。
ロボットと猫にしか興味が無く、両親が仕事で不在がちなのもあり同年代の子や使用人とは交流しない気難しい性格。
一方で所有するスーパーミーナを家族同然に慕っており、猫に対しても自分の小遣いで庭に建てたプレハブハウスで保護と里親探しをしているなど興味の対象にはとても親密。
CV:芹澤優
海水浴場でタクマたちと知り合った
ロボット。タイプはミーナシリーズの最上位タイプであるスーパーミーナ。
小柄で機能制限版の小杉ミーナと比べてとても
大きく表情豊かで、人間同然の容貌をしている。
性能は優秀だがまだ学習過程であり、多岐に渡る機能を経験から優先順位付けしていく性質上、
ロボットでありながら話が脱線しやすい
ドジっ娘。
喜ぶとジャンプする癖がある。胸が揺れたりもするが内装は機械なので着地音は重い。
小杉ミーナとは知り合って以降しばしばネットを通じて高速会話する間柄で、友達と呼ばれる仲になっている。
情緒はまだ未成熟なのか、記憶の混同によりタクマを夫と誤認した際は絞め殺しそうな勢いで抱きついていた。
火星人。好物はチョコと豆腐。
骨が無いタコのような触手型の
宇宙人で、ミーナタイプの
ロボットに擬態してルミナスあさひ1階に住むリサという女性と同居している。
ミーナシリーズの頭部ハッチと同じように額を横切るスリットがあるが、そこが口であり
モンスター映画みたいな絵面でチョコなどを食べるほか、全身に嗅覚受容神経があり人間の十万倍近い嗅覚を有し、タコのように触手を狭い隙間に入れることで窓の鍵を外側から開けて侵入することもできる。
父と母はずっと昔に死亡し、彼女が知る限りは自分が唯一地球に住む火星人らしい。
地球人を洗脳して家事ロボットと思わせて潜伏してる
と自分では思ってるが、実際は父母を思って泣いてたところを見て同情したリサから見て見ぬふりしてもらってる。4巻カバー下マンガではリサの前で火星人の姿を見せ、「家族」として接している。その後2人とも本編での登場を果たした。
アニメではオマケ漫画「私の隣人は骨がない」がまさかの
映画として登場。テロップは火星人表記でCVは
水野亜美。
当たり前だが水星の人は関係ない。
小杉家が引っ越した新居の先住者。
タクマは見ることができないが、ミーナやマモル達
ロボットにはどのセンサーが働いてかは不明なものの、見ることができる「人間に見えるがその条件を満たさない存在」。
マモル「それってオバケというのでしょ?」
ミーナ《そのようなものがいると人間は認めていません。だから私たちにとってもいません》
マモル「ホエー」
そういった理由から、ミーナたち
ロボットはその存在を「お隣さん」と呼称する。
とがった耳とギョロギョロとした大きな目、ギザギザの歯を持つ不気味な少女のような姿をしている。
タクマに敵意を見せて家から追い出そうとするが、ミーナが自分のために料理を作ってくれたことで悪感情を鎮め、リフォームされた台所を自分が使えなかったからか「せっかくあたらしくしたのに」と悔やむ様子を見せた。
触れると人間のタクマだけでなくロボットのマモルも寒気を感じる。
なのでマモルはアへりまくった
正体は新居の大家さんの母親・てるちゃんの生き霊らしい。
ミーナとは異なるロボットメーカー・ABCロボット社のメイダ2型と呼ばれるタイプの家政婦ロボット。
小杉家の新居のご近所のマンションに住む。
主人から人間のカップルのようにつきあいたいと告白されるも、どのような対応をすれば喜んでもらえるのかわからなかったため、タクマに「いってらっしゃいのゴッ『ちゅっ』」をするなど仲良く過ごすミーナに人間とロボットの夫婦生活についての相談をするために訪れる。
彼女の主人は「女性型ロボットを持っていると思われるのが恥ずかしい」という理由で、外出時には顔を隠すための仮面をつけるように言っているのだが、スーパーミーナ同様に出るところはしっかり出ているため、女性型なのはバレバレである。しかも小杉家訪問時の服は縦セタ……
雨の日に傘もささずに路上にいるところをタクマ達が遭遇したミーナタイプのロボット。機能限定版なので表情が変わることはないが、小杉ミーナと比べると少し微笑んでいる。
五月にやってきたことから「サツキ」と名付けられた。
アニメEDのミーナは彼女と全く同じシチュエーションで微笑んでいる。
主人から頼まれた「自分が動かなくなったら、なによりも最優先で『はちみつメロン』というジュースを買ってきてくれ」というお使いをしている最中なのだが、このジュースは現在は生産終了していてもう見ることのない商品。
その命令が意味するところは、彼女を家に帰れないようにして、壊れるまで終わることのないお使いをし続けろ、というものであった。
実は彼女の所有者は既に亡くなっている。サツキ以外に家族と呼べるものがいなかった所有者は、自分の死後にサツキが処分されたり人手に渡って初期化されたりする事のないように、自分の死亡が確認される前に「最後のお使い」に行かせるこの命令を出していた。所有者はサツキが壊れるその時まで自分の事を覚えていてほしかったのである。
その後、『はちみつメロン』が再販されて最後の仕事を終えると人間とロボットの夫婦とは何かを知るために小杉家を訪れ、絵里栖との決戦に向かったミーナの身代わりにタクマを出迎えたり、彼の知らぬ間に小杉家の押入れに間借りしていた。
神宮前中学校ロボット研究会
その正体は秘密結社「暗黒ロボット団」秘密クラブ「ロボットを町から追い出す会」
2年の久永めぐを会長に、メンバーは2年の小野美智香、勇絵里栖と1年の高須賀明日香。
ロボットが人間の権利や仕事を奪い始めたとして危機感を抱き、メンバーは町からロボットを追い出そうと考え、その為の活動を行っている。
飽くまで使わせなくすることが目的で、破壊することは本意ではないためか、絵里栖からミーナにスタンガンを使用した話を聞かされた時は、めぐはあせる様子を見せた。
神宮前中学校自体はロボット社会に寛容であり、やがて人間より人型ロボットの数が増えることを見越してロボットの入校を歓迎しているが、身近に全く人間と見分けがつかないロボットがいるかもしれない事について生徒に考えさせるため、誰がそうなのかは明かしていない。
小杉家の新居のお隣さん(幽霊やオバケという意味ではない)、勇家の娘。
マモルくんが「おねえさんキレイ」という程の美少女。キレイなのは生まれつきらしい。
人間とロボットの夫婦に興味があると言ってミーナに話を聞きにくるが、実は「ロボットを町から追い出す会」に所属し、人間より優れた所などないという理由でロボットを激しく嫌悪している。
ミーナにもロボットは人間の代用品に過ぎないと認めさせようとするが、受け入れられないとみればスタンガンを用いて破壊しようとまでしたものの、「お隣さん」の妨害により痛み分けに終わる。
なお、彼女の
「そんなカッチカチの身体じゃエッチなことひとつだってできないでしょ」
に対するミーナの
《エッチなことはできます》
という返答は読者を騒然とさせた。妹絶頂不可避。
《できますが。お料理が役目のロボットだからお料理関係の仕事のみしていただけですが》
ミーナに腕を引きちぎられ敗北。実はロボットであることが明かされた。
持ち主である両親の教育方針の下、人格プログラムの修正プログラムを適用しなかったことと、両親の妊娠を機にロボットに対する攻撃性が強くなっていた。
決闘後の話し合いで改心し、ミーナとは良き隣人関係を築けているようだが、「ロボットを町から追い出す会」でメンバー同士の会話でふと気付いたらロボットを壊そうとする発言をしたりとロボット嫌いそのものは改善されてない。
あと話し合いの場のタクマがムチャクチャ怖かったので彼がトラウマになってる。
好きだった公園に見回りロボットが配置されたことに居心地の悪さを感じて入会。会の活動として、二者択一の危険状況の仮定を示すことでロボットを困らせる行為を取ったはずが、逆に事前の危険排除の選択肢を得たことで仕事の効率を向上させられたと感謝の言葉をかけられ、心境の変化が生じ、ロボットという存在に好意を抱き始める。
丸メガネ。メガネが本体というか、メガネが目というレベルの。一見ロボットの役に立つようでいて、実はバックでロボットのパフォーマンスを低下させるバグを仕込んだアプリを作成。その最たるものはパズルゲーム要素があるということ。
ロボットは本来時間の無駄なので遊ばないが、問題解決に執着する傾向を持つためパズルゲームの要素が基本的に好きなので、役立つアプリのふりをするとドップリとハマるのだとか。アプリのいくつかはダウンロードTOP10入りしている。
実はロボットが大好き。入会理由は、自身がロボットの前に立ちはだかり、乗り越えるべき壁となるため。ミーナにもがれた絵里栖の腕を修理する、ロボットへの破壊衝動にも対策のプログラムを仕込むなど、只者でないエンジニア。
車を買う程度の金額を出せばロボットが手に入ってしまう作中世界において、その性能が向上していけば「理想的な隣人」=
人間の完全上位互換が誕生して人間の領域を侵されてしまうと思っている。美人で運動神経も抜群。得体の知れないタコお化け(ニーナ)も助けてあげる心優しい完璧人間……のようで、対人関係の詰め方が下手で、初対面の相手に会に入ってもらおうと
唐突に「七並べをやらない?」と提案したりする。
なお、ロボットが嫌いだからと言って、正体がロボットと発覚した絵里栖の事を拒絶するどころか『大切な友達』の意志を尊重するほど人間ができている。というか会の他のメンバーは気がつけば3/5がロボットである。
ロボット研究会の活動内容に興味を持って入会したお嬢様。
物腰柔らかく優雅。ロボットと人間の違いについての疑問を時折投げかける。
の記憶をコピーしたロボット。
何らかの理由で現代医療では手の施しようがなく、コールド・スリープ状態の本物のシトラリィに代わり、10代の胸がキュンキュンするような青春を父親の自分が老いた後に来たら面白くないという理由でロボットが学校で過ごした記憶を本物が「夢」として体験する。その夢を見た本物のシトラリィの記憶をロボットに上書きすることで現実に生きているかのようにするというシステムになっている。
ロボットにはその自覚がなく、全て良い生まれである苦労と認識する一方で、それを鼻にかけた言動が目立つ。学校での記憶は終業のベルと共にコピーされ、朝に上書きされるので放課後の記憶はロボットに残らない。
が、
父親が記憶を上書き消去する理由は曲がりなりにも娘であるロボットのシトラリィを本気で愛する者を探し、その心を試すため。つまりシトラリィ(ロボット含む)にとっては全く必要ない。
最終的にロボットの青春のサポート役を勤め、同級生の中で最も性的に好意的に偽物のシトラリィを見ていたリュウセイが、消されると分かっていながら続けていた告白がシトラリィに通じ、2人は恋人となった。
この2人のエピソードの元は作者がPixiv等で発表した「偽物の君へ」という短編。
父親の頭のオカシサは据え置き
「ロボット研究会」に入会したシトラリィとリュウセイと結ばれたシトラリィは別の機体。
本物が目覚めたのではなく、どちらもロボットである。
シトラリィはロボットに敵対する組織に潜入するスパイのような役割を持っている。
いつしか父親は上記の記憶のコピーを同一個体ではなく、新規の個体で行うようになり34体にまで増えている。
その一部が反ロボット思想の男に捕らえられて改造され、ロボットの信用を落とすためのトラックによるテロ行為に利用されたが、運転するシトラリィ自身の発した危険信号を受けたロボットたちの連携によって事前に食い止められた。
ロボットたちは、二条シトラリィ、三条シトラリィ……と名字の数字が増えていく。次女シトラリィ、三女シトラリィ…
めぐ「そこの数字が増えるのね…」
見分け方はチョーカーのローマ数字。ちなみに同好会のメンバーはⅩⅩⅩなので三十条シトラリィ。
父親が新規にロボットを作り出した理由の真意は不明だが、リュウセイと結ばれたシトラリィのチョーカーはⅩⅩⅩⅤ=35。つまり、最後の個体である。
またの名をXX37564。
表面上は家庭用ロボットの仮面をかぶっているが、暗殺を生業とするロボット。
という、
設定の厨二病ロボット。
右腕を飛ばすアサシンパンチという技を持つため、腕が破れた学ラン着用。
ただし学校の制服はブレザー。
家のご主人は漫画家で『ロボットアサシンジャスティス』という作品を描いてる。
彼は見た目で判るロボットだが、厨二病の解像度が高くて
別の意味でロボットなのか疑わしい。
先生「候補の中で一番面白そうなのを選びました」
生徒「俺たちの人生で遊ばないでください」
実際はスマホが飼い猫の写真でパンクしている・絵里栖の憤怒の形相にビビるなどカワイイところがある。
好きな教科は「歴史」だが、ロボットで『好き』という概念がわからないので好きな女性のタイプは答えられない。めぐに詰められまくるが、最終的に「感情がないから」で逃げた
明日香のクラスに編入し、面白そうという理由で暗黒ロボット団ロボット研究会を紹介されて入会を決める。
後日、彼女にお弁当を分けてもらい、上述したご主人の描いてる漫画を探すのにつきあって欲しいと言われたことで恋心殺人プログラムが暴走してしまう……。
一条ロボティクス
CV:長江里加
ミーナシリーズを販売する会社のカスタマーサポート担当。初仕事でタクマの部屋へ来訪する。
料理用のミーナを人間同様に扱う顧客はまずいないという情報とタクマの気後れから当初は家電同様のアナウンスを取っていたが、誤解が解けてからは頭を下げて謝罪する誠実な女性。
サポートロボットのセンジュには振り回されることもあるものの、お姉さんらしくパートナーとして好意を持っている。
CV:朝日奈丸佳
ミーナシリーズの販売会社で社員をサポートする幼女女性型ロボット。彼女もミーナシリーズの一体。プリンター機能や複数のサブ・アーム展開、更に独立稼働ができるランドセルを装備している。
個体のAIの他に会社のスーパーコンピュータと常時接続しており、情報量などが強化されている。一方で学習途上の頭脳が同居しているため性急な判断を下しやすく少々不安定。
また個体ごとに個性が生じやすく、センジュはパートナーのイイダになにかあると攻撃的になる他、圏外などでスーパーコンピュータとの接続が遮断されると途端に自信を喪失した状態になってしまう。
一条財閥が擁する一条ロボティクス社長。
カイゼル髭の紳士で、ロボットのミーナには銀行口座の開設ができないと悩むタクマに、ロボット専用決済サービスとして決済音がニチアサの変身アイテムや必殺技音声みたいな「ロボペイ」を勧める。出会いは偶然ではなく、実は大谷の死後に行方知れずとなっていたプロトミーナ=小杉ミーナを探しており、タクマといる姿に彼女の幸福を祈った。
ロボット人権運動を推進する、ロボットと人間が生きる社会を目指す好人物。
……ここで終われば。
一応善人と言えるし自覚もあるが、常識はもちろん倫理観を何処かに放り捨ててるらしく、社員の飯田にボーナスを条件に小型カメラ内蔵バッジをつけて、タクマとミーナの自然な様子を盗撮するよう依頼してリアルタイムで観察したり、
想いが通じ合ったリュウセイとシトラリィの前に黒板の裏から現れてロボットの幸せのための秘密結社への入団を勧誘した。
リュウセイ「あんた頭おかしいよ!」
社長「おかしくなければ世界など変えられるか!」
CV:梅田修一朗
ミーナシリーズの開発者。
病に冒され、全身を徐々に機械に替えながらも、ミーナシリーズの祖となる試作機のミーナに愛を与えられれば愛のようなものを返し、哀しいことがあれば寄り添うような、主人を向社会的人間に導けるようなプログラムを施す。
自分の最期を悟ると、人に愛され愛してくれという言葉とともに「自分を『捨てた』主人は悪いやつである」とミーナの記憶を改ざんして別れを告げた。
スーパーミーナではなく、限定型をプログラミングに使用した理由は
社長の回想で語られたところによると、
人間の新たなパートナーとなるロボットの開発を目指し、ロボット本来の目的は「人間の生活を拡張すること」であって、「近づくこと」が目的となるとはナンセンスという考えを持つ。
全ての人間を高社会的に導く、普通の人間ではつきあってられない人にも寄り添える理想の姿と彼が考える外見は、ブリキ玩具のロボのような角張ったロボットパルタ的なやつ。
しかしそれを急に恋愛対象とするのは無理と考えて、ミーナの限定型を開発した。
なお、「僕はロボットが好き」の言葉は伊達ではなく、ガチなロボット好きらしく、社長に「ちょっと銀色過ぎて、恋をしてくれるだろうか?」という疑問に性癖を否定されたので激昂して「人間を舐めないでください!」と言っている。
他のスタッフに対してもこの調子だったのか、皆から嫌われていたので試作機のミーナは誰にも引き取られることなく、社長も知らぬ間に中古店に売られてしまったようである。
用語
作中に登場する女性型家庭用ロボットのシリーズ。型式番号MI07。
調理と食洗に対応したタイプCL、通称クッキングミーナやベビーシッターミーナ、かわいい専用のリトルミーナ、タイプMIDの
メイド型、オプションで
ドリルを装着できるMI-BTなどの機能制限版と、多角的で複雑な思考及び経験による優先順位付けで極めて人間に近い反応を実現した最上位タイプのタイプS、通称スーパーミーナが存在する。
機能制限版でもその他の家事を行うことは可能だが、1分に一度自動でプラグインのアナウンスが発生する。
ユーザーが離れていた場合は、戻ってきてから
まとめてアナウンスするので隙はない。
またタイプCLのような生活家電が主目的の機体はむき出しの金属部位が多いため、ユーザーに威圧感を与えないように小型に作られている。
愛されるようにできていません。
バッテリーによる稼働時間は歩行移動で約30分だが、髪を模した太陽光発電ユニットにより好天時は外部でも永久稼働が可能。
でも夜が来ること忘れてない?出荷時はまとめられているが、ほどく事でより高効率の給電が可能となる。
室内ではデフォルトでACアダプタ、オプションで充電シートや枕型のメンテナンスユニットを使ったワイヤレスによって給電する。
躯体性能は高く、タイプCLでも-57℃から98℃までの耐熱耐寒
テストをクリア、水深2mまで耐用可能な防水保護等級8、スーパーミーナは明石海峡の海底を徒歩で横断するほど耐水性にこだわっている。
また、素人でも四肢の着脱が可能なメンテナンス性や耐久性、サブアームや体型伸縮ユニットなどのカスタマイズ性能の高さもミーナシリーズのこだわりのひとつ。
こだわってる所多くない?
出力面も全力なら成人男性を引きちぎる腕力を備え、他にも光学ズーム可能なアイカメラや超高感度センサーを搭載。タイプCLのアイカメラは1317万画素、センサーは右手のみとなっている。
胸部パネルはメモリーカードなどの記録メディアに対応。映像出力端子もあり、ミーナが見た映像をテレビに映すことが可能。
さらにゲームも収録。コントローラーを用意するだけで、1201本ものゲームが遊べる。
どういう意図で用意された機能なんだ。
他にはWi-Fiによる無線通信機能を搭載しており、ネット検索や
ロボットの遠隔操作、複数のミーナシリーズが頭脳を共有することで情報の取捨選択や機能制限版の思考強化も可能。体験したトラブルの内、他の機体にも有益と判断された情報が共有される「レポートサーバー」も存在し、インターネットに接続できるミーナシリーズなら誰でも参照できる。
特に莫大な情報を扱うスーパーミーナはスリープ中に記憶のデフラグも行っている。この際、整理中の記憶が人間でいう夢に近い形で表出することがある。
ただし異なる所有者のミーナシリーズ間で頻繁に情報を共有した場合、記憶が混ざってしまうことがあり、個人情報のプロテクトを
スルーした行動ができてしまう不具合も発生している。
機能制限版の躯体をスーパーミーナ同様にアップグレードするセット。定価750万。
内訳は全身の特殊シリコン化および超高感度センサー搭載、表情ユニット、高性能発電ユニット、運動強化パーツセット、処理性能強化パーツセット、グッドスメルユニット、高性能口腔ユニットなど。
性別切り替えも可能。さらに水深100メートルまで、もぐれるようになれます。
もぐらないでね。
健康状態の管理を主用途とした家事
ロボットのサポート用
ロボット。型式番号はMMR-3。
大きさは25cmほど。指部センサーやサーモグラフィ、超音波検査機能を搭載している他、老人介護等で対象の細かな変化を見逃さないように高い学習能力を備えている。お年寄りにも聞き取りやすいよう、その声は低くて渋い。
アニメではミマモリウスくん
3世。
マモルくんの声が本来と異なり高い声なのは、作者のX(旧Twitter)によると、遠隔操作していたミーナの声を学習元にしたためとのこと。
タクマが生活している二階建てのアパート。住所は愛知県半田市朝日町4-12-3。タクマ達が住んでいるのは201号室。
ミーナシリーズを販売しているメーカーによるサポートサービス。
従来の機器サポートとの相違点として、所有者または準所有者が製品を
人間視している場合は、顧客側が抱く感情に配慮して人間として接する、性格プログラムや記憶メモリはチェックせず月に一度の点検やメモリバックアップを行うなどのサービスが保証されている。
AIの協調性や状況判断力に応じて行動範囲を判定するクラスを割り当てるための検査方法。
人間に用いられているビネー式知能検査を
ロボットAI用に改良したものとなっている。
定期的な診断によって発達の推移を確かめるため、検査中の記憶は消去される。
大谷の由来は未確定だが、ミーナシリーズのプログラム開発者が同姓の大谷である。
クラスは
◎行動の判断ができず入れない施設があるクラス0
◎所有者同伴なら行動可能なクラス1
◎人間並みの倫理観と協調性を持ち単独行動が許可されるクラス2
◎極めて高い状況判断能力を持ち、危険度次第では
ロボット側の同伴が必須となる場所もあるクラス3
の4種類に分かれている。マモルはクラス1、小杉ミーナはクラス2に該当。
相手を褒めるジェスチャー。
ついき
《ついき!》
しゅうせい
《しゅうせい!》
d d ぐっ
《イアアアアアアア!》
- 火の鳥復活編みたいなオチになったりして -- 名無しさん (2021-07-25 13:32:04)
- 最近記事で来たのか 漫画喫茶で読んだけど、2人が尊い 最高! -- 名無しさん (2021-07-25 15:35:44)
- これすき。 -- 名無しさん (2021-07-25 19:37:56)
- タクマとミーナの二人で完結しているラブコメのようで、「ロボットのいる社会」が掘り下げられて、世界観が広がってスゴくSFもしてるんだよなぁ -- 名無しさん (2021-07-26 19:18:45)
- AI側が十分に高度なら感情があるのか演算してそう振舞っているだけなのか人間側で判断できないし、そうでなくても人間は勝手に感情を感じるので本当に感情があるかどうかは些細な問題。 -- 名無しさん (2021-07-26 19:49:36)
- 7巻が実にロボットの悲哀と愛しさを表していて鳥肌が立つ -- 名無しさん (2023-10-27 21:13:45)
- アニメ化決定!! -- 名無しさん (2024-03-01 15:37:18)
- この漫画すごい好き。ずっとファン -- 名無しさん (2024-08-16 00:17:19)
最終更新:2024年12月19日 18:24