肉(モンスターハンター)

登録日:2011/01/12 Wed 22:14:07
更新日:2025/03/23 Sun 20:13:00
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肉、喰ってるか?(モンスターの)



この項目では『モンスターハンター』シリーズにおける肉について説明する。
シリーズのワイルドな世界観においては、食す以外にも罠や武器など様々な活用法があり、世界観を文字通り肉付けしている要素の一つである。
ちなみに骨付き肉。


【入手法】

そこら辺にいる大人しい草食種をサクッとシメると剥ぎ取れる。大人しくない奴もいるけど
その他、時々ばぁちゃんが売ってくれる。
ぶっちゃけ買った方が早く、アイテムボックスに買い貯めした肉がひしめいてるハンターも多いだろう。

MHP3では市場に出回らなくなった…はずだったがダウンロード特典の品揃えで行商人が売ってくれる。
訓練所の救済処置の意味が…


【種類】

●生肉

剥ぎ取った状態の肉。もちろんこのままでは食べられないが、匂いが肉食モンスターを誘因するため罠には出来る
…だったのだが、MH3G以降はスキル「お肉大好き」を発動させることで生肉でも食えるようになった。
いや、肉が大好きだからって生肉を食えるのとは違うと思うが…
そしてMH4では「集中」と「お肉大好き」が発動する複合スキル「一心」が登場した。ちなみにこれは「精神力」のSPを高めると発動する。
つまり、精神力を高めて一心すれば生肉だろうと食する事が出来る。
……んなわけねーだろ、と突っ込んだあなたは正しい。現実の肉は細菌や寄生虫が怖いのできちんと焼いて食べましょう。

何も知らない駆け出しの頃無意味に肉を置いたり、その後肉を拾えなくて少し勿体ない気分になるのはハンターの通過儀礼である。
それから鹿から剥ごうが猪から剥ごうが見た目が全く同じなのは気にしたら負けである。
ついでに剥ぎ取り元から考えて明らかにデカイのも気にしないように


「~~生肉」

肉を剥ぎ取れるモンスターを主に蔑称として「~生肉」と呼ぶことがある。

ノーマル生肉
主にアプトノスのこと。かわいい。見てて和む。
肉と竜骨しか採れないのでわざわざ狩るのはちょっと……という場合は下の面々から調達する。
しかし大型モンスターの前でモタモタしていると邪魔なのでその時は結局斬られる。

(初代)ロケット生肉
乙こt…ブルファンゴのこと。
正直リアルに殺意が湧く。
単に邪魔で倒すことも多く、ついでに剥ぐ習慣があるといつの間にかイノシシ肉だらけに。

二代目ロケット生肉
MH3でファンゴと入れ代わりに登場したリノプロスのこと。突進力とお邪魔ぶりは初代にも劣らない。
頭が硬く倒しづらく、全国の炭鉱夫のストレスがマッハ。溜め大剣使いのストレスもマッハ。
早く掃除したい時は尻を狙おう。
最近は初代ともよく共演するが幸い生息地は住み分けている模様。

ホーミング生肉
カメことアプケロスのこと。
図体がデカく無駄に固く何より好戦的なのでイラっとする。こちらは尻ではなく頭が弱点。
二代目ロケット生肉ことリノプロスを指すこともあるが、MH4Gではアプケロスのために使ったほうがいい。
MHWorldではかなり大人しくなったが、ホーミング要員はケストドンが引き継いだ。

ホッピング生肉
ケルビ、ガウシカのこと。逃げるな。あとガウシカ、お前の角は要らん。
…違う。レバーじゃなくて。

生肉寒冷地仕様
ポポのこと。タンも取れる。彼らの肉を食べに遠くからわざわざ足を運ぶもいる。

チキン生肉
ガーグァのこと。
どちらかといえば羽のハズレ。あとフンじゃなくて卵をだな…。
最近渓流に居着いた来訪者にも大人気。

避雷針生肉
ケラトノスのこと。
隔ての砂原に群れで生息する種。謂れは雄の背角が避雷針のように長いことからだが、群れは雌が多くを占めるため、大抵雌が狙われる。


●罠肉

調合により、食したモンスターに状態異常を付与させることができるようにした生肉。
MH3以降ではモンスターにスタミナの概念が加わり罠としての肉の重要性が格段に増した。


毒生肉
食べたモンスターに毒を与える、毒テングダケの毒を刷り込んだ肉。テングダケを常食するババコンガが食べてもきちんと効く。

シビレ生肉
マヒダケを使用した神経毒で摂食したモンスターを麻痺させる肉。

眠り生肉
ネムリ草由来の催眠成分を含んだ生肉。モンスターを眠らせる。

支給専用肉餌
MHRise水没林でのみ支給品ボックスに入っている生肉。
水辺に置くとキガニアと呼ばれる小型の肉食魚が大量に現れ、肉を置いた位置目掛けて飛びかかる。
これに他のモンスターを巻き込んでダメージを与えることができる。
一発当たりのダメージは低いが複数ヒットし、怯みもあるため、上手いことモンスターを誘導して当てればダメージが稼げる。
最大ヒットすれば100ダメージ以上与えられ、小型モンスターならこれ一発でも倒せる。
ただしプレイヤーにも当たるため、長射程の攻撃手段が無い場合は大人しく逃げて機をうかがおう。

因みにこれ1回だけで水没林の全てのキガニアが満腹になるのか、エリアを跨いで連続で置いても効果はない。
しばらくするとまた食いつくようになるので、ここぞの一発で使うと吉。



狩猟の肉

上記の通り生肉系統は地面に設置してモンスターに食べさせて使う。
が、ただの生肉は食べさせても少々隙ができるだけでメリットが薄い。罠肉は効果的だが2度目以降は耐性がついて状態異常にかかりにくくなる。
そして何よりほとんどのモンスターが戦闘中は食わない。まあ敵の前でムシャムシャする余裕のあるやつなどほとんどいないだろう。
貴重なムシャムシャする奴らがババコンガティガレックスイビルジョーパリアプリア
食欲旺盛だったりスタミナ消費が激しかったりと彼らからすれば食事せざるを得ないというべきか。
特にパリアプリアは生肉を食べさせることが特殊な素材の入手方法に関わっている。

MH3以降はスタミナ制の導入により大体のモンスターが疲労時にムシャムシャするように。それでも食性が元々違うディアブロスボルボロスは見向きもしない。

MH4以降はガブラスが食いつくように。これは彼らのスカベンジャー*1という特性を反映したため。生肉だけでなくその辺の死体もムシャムシャする。
掘りを邪魔されたくない炭鉱夫の方々には便利かも。
更にMH4Gから登場したセルレギオスが付与する状態異常「裂傷状態」を解除してくれる。
食って傷口塞がるとか にくの ちからって すげー!

MHWorldで登場したオドガロンは肉を与えると、「強暴化状態」というパワーアップ形態に入る。



●食用の肉

を通して喰えるようにした肉。いわゆる『こんがり肉』や『生焼け肉』と『コゲ肉』
ちなみに火を通すには、フィールドで「肉焼きセット」をアイテムとして使う必要がある。
肉を焼いてる間ハンターは肉焼きに全神経を集中しているため、戦闘中に行うのは自殺行為(モンスターと戦闘中に肉を焼いたり、攻撃を肉焼きで回避する猛者も稀にいるが)。
これらの事情から、特殊な設備を使わないと作りだめするのには手間がかかる。
BGMが変わっても止めるタイミングが終わってテンポ2つ後という点は基本的に今も変わらない。作品によってはちょっと変わるけど。
ちなみに失敗するとブタの鳴き声がするのは、初代肉焼きBGMはプーギーを撫でる時にも使われており、ナデナデしてタイミングの練習ができた名残り。

ハンターさんはこれらの肉を豪快にかぶりついて食べる。すげぇうまそう。
喰った後に腹をポンポンやる辺りは芸が細かい。だがどんな緊急事態でも腹ポンポンは欠かさないので注意。

MHWorld以降は歩きながら食べられるようになった上、食べた後の隙が減った。
但し食事モーションが爆速な「携帯食料」が登場したため、生肉はかまど焼きに預けて携帯食料に加工され、罠肉共々出番は殆ど無くなっている。

MHRiseでは携帯食料の素材がモンスター素材のみに改編された上、生肉をこんがり肉に加工してもらう『よろず料理』の存在で復権。
ガルクに騎乗したまま食べられるようになって更に隙が減った。ガルクの背に乗って食べるこんがり肉は格別に美味しいと一部のハンターの間で噂されている。

さらにMHWildsでは、「より肉を食べたくなる調整」として、こんがり肉で体力全回復・スタミナ全回復といういにしえの秘薬並みのワイルド修整を施され超強化された。
ただし、(これはMHWildsのシステムに由来するが)食事効果という扱いのため、一定時間経過で効果は失われる。
今作ではトマホークステーキのような見た目となっており、肉焼きの際には肋骨部分と思われる塊肉を炙り焼きにしたあと、上手に焼けた場合は切り分ける工程が入り、タイミングよくボタンを押すと出来上がるこんがり肉が増える。(大成功で12個)
効果が上がった影響でアイテムポーチには5個しか入らないので、フィールドで肉焼きを大成功すると、7個がアイテムボックスにワープする

位置情報ゲームのMHNowでは、生肉を焼いて食べることで一定時間*2SPゲージが溜まった状態で開始出来るようになっている。SP技は他作品でいう狩技や鉄蟲糸技のようなもので、発動時は無敵で上手く当てればモンスターに大ダメージを与えられる強力なものなので連続で手強いモンスターに挑む際に重宝される。
生肉自体はログインすれば2個貰えるが、肉系アイテムは10個まで(課金アイテムであるプレミアムこんがり肉は別枠)しか持てないので毎日どこかしらで使ってないともったいない。
ちなみにMHNowでは肉焼きには点数が出るようになっており、100点満点のこんがり肉を焼くことで狩人メダル(所謂称号)を獲得出来るのだが、点数は0.01点と小数点第2位まで設けられていることからこの100点のタイミングはあまりにもシビア。99.95点に泣かされた人も多いことだろう。そしてこの肉焼きで100点を取った回数100回で開放されるメダルも存在している。このメダルを持っている人がいたら超凄腕肉焼きハンターなのは間違いないだろう。
そんなこんがり肉だが、70点だろうが100点満点だろうが効果は全く一緒である。
これらの肉アイテム以外にも、コンビニエンスストアのファミリーマートとコラボした際に期間限定で登場した「ファミチキ」も存在する。効果はこんがり肉と同じだが、こちらは賞味期限…もとい使用期限があり、入手してから188日経過すると消滅する。

以前はキッチンアイルーに焼かせるハンターが多かったが、最近の人気活動拠点ではこのサービスは行われていない。
代わりに農場等で最大10個までまとめ焼き可能になった。
しかも、強走薬に必要な生焼け肉を意図的に量産する事が出来るのでキッチンアイルーに焼かせるよりも便利。

♪たくさん上手に焼っけました~♪

生焼け肉
生焼けといいつつも十分食べられる、つまりレアな焼き加減の肉。食べるとこんがり肉には劣るがスタミナが25回復する。強走薬の素材。
MH3以降、これの大量生産が可能になったので強走薬も大量生産する事が可能になった。

こんがり肉
上手に焼けました~♪
こんがりウェルダンに焼けた肉。食べるとスタミナが50回復する。強走薬グレートの素材にも。
MHRiseでは効果が1ランク上がり、従来のこんがり肉の効果は生焼け肉で得られるようになり、こんがり肉はMHP2G以前のこんがり肉Gの効果になった。

こんがり肉G
ウルトラ上手に焼けました~♪
グレートに焼けた完璧なこんがり肉。食べるとスタミナが全回復する。普通の肉焼き器では無理らしく、これを焼くためには「高級肉焼きセット」が必要。
元々こんがり肉で充分なのもあってか、MH3以降メインシリーズでは登場していない。

コゲ肉
【コゲ肉になってしまった】
焼きすぎて焦げてしまった肉。かなり苦いらしく食べたハンターも思わず咳込む程。
それでも一応食べられるのでスタミナも25回復するが、時々どうしようもない黒焦げで食べると逆にスタミナが下がることも…。
ただ錬金術で虫の死骸、もしくはモンスターのフンと組み合わせることで生肉に戻せたりする。
どっちも食べたくない……。

残念ながらミディアムは存在しない。


ちなみに設定によると最初にこんがり肉を開発したのはとあるハンター(ムッシュ・シエロ)であるようだ。つまりそれ以前にはこんがり焼いた肉すら存在しなかったことになる。
ハンターは、いやこの世界の人々は一体何を食べていたんだろうか。


余談だが初代モンスターハンター(とMHGのPS2版)が出た時CMが肉を焼く所で締められていたため、店員に「肉を焼くゲームを下さい」という正しいような間違ってるような注文する人がいたとかいなかったとか。


●携帯食料

MHXXまでは支給品として、MHWorld以降では通常アイテムとして登場する携帯食料。
最低限の25スタミナが回復するが、小さいため回復薬と同じモーションで飲み込め、隙が少ない。

味は、公式設定で非常に不味い。小型モンスターの素材にならない肉の部分から作っているようで、ノベル版でのあるハンター曰く「ぼそぼそしていて味気ない」とのこと。
しかしながら、MHWildsでは食材としても使うので、改良はされているのかもしれない。


●ホットミート・クーラーミート

調合によって作れる肉。
トウガラシを含むホットミートは食べるとホットドリンクを飲んだかのように体が熱くなり、氷結晶が刷り込まれたクーラーミートは食べるとクーラードリンクを飲んだかのように体が冷える。スタミナも増える。
影が薄く、近年では登場しない作品も多い。
当然ながらMHRiseではホットドリンク・クーラードリンク自体が無いのでこれらも登場しない。

※ホットミートと間違えて生肉持っていったことのあるハンターは生肉を傍らに置いて追記修正して下さい



【その他】

●素材として

一部の武器や装飾品の素材には肉を使う事がある。
一番メジャーなのはグレイトフルハム系のハンマーだろう。
バカでかいハムを骨に差して豪快に焼いた逸品である。

MHW:IのPS4版がリリースされて1周年の頃には、こんがり肉のハンマーまで登場してしまった。
しかもMHW:Iでは武器の重ね着システムもあるので、ハンマーであれば見た目だけ肉というトンデモなネタも可能だったり。

そのデカさと旨さと豪華さは飛竜すら唸らせ昇天させるほど。
しかし、これを砥石で研ぐ姿に違和感を感じたあなたは間違っていない。
ちなみに斬れ味は最高でナイフ程度になる。色々とおかしいが別に今に始まったことではない。


●トレジャーとして

Pシリーズでのトレジャーハンターでは肉系のトレジャーが多く存在する。
飛竜から剥ぎ取れるものは玉を除くと基本的に肉である。
トレジャーの説明にある通りこの世界のモンスターは結構食べられるものが多いようだ。
いやむしろハンターだから結構モンスターを食べられるのかもしれない。
イャンクックのカワ・ナンコツ・スナズリやグラビモスのセセリなど。

●食材として

アイルーキッチンなど食事の場面にも肉料理として出てくる。
MHP2で精算アイテムになっている「ホワイトレバー」も、実はMHPやMH2では食材として登場していた。
その他にも肉料理「ガブリブロース」はガブラスの肉である。
リュウノテールは素材にならない飛竜の尻尾肉だろう。尻尾素材のない竜は……リオレイアだろうか。
ホロロホルルの「ホロロース」だのリオレウスのキモやタンなど。
やっぱり大概のモンスターは喰えるようだ。

●クエスト回し

MH4(G)ではこんがり肉を1個納品するチュートリアルクエスト「生肉を美味しくせよ!」を利用した無限クエ回し(通称・肉屋)が存在する。
メインターゲットでクリアすれば報酬でこんがり肉が確定で貰えるため、肉を焼きに行く手間もなく文字通り無限にクエ回しが可能。護石錬金や竜人問屋の回転を早めることが出来る。
一部では何故かTAまで行われており、極めると1秒切りが可能なんだとか。

●フルフルの肉

上記にモンスターの肉の項目があるが、敢えて別項目で紹介する。
初代からフルフルのレア素材として「アルビノの霜降り」が存在している。
不思議なことに捕獲報酬が登場してからは剥ぎ取りでは入手できない。
見た目は脂がのった赤身でとても美味しそうなのだが、食用不可なため武具の素材に転用するしかないらしい。皮とか内臓(電気袋)はまだしも肉をどうやって……?
上位では「アルビノの中落ち」、G級では「特撰アルビノ」となる。
以下、それぞれの説明文。

アルビノの霜降り
脂ノリノリのフルフルの赤身。
美味しそうだけど、食べちゃいけない食べられない

アルビノの中落ち
まだ肉のついたフルフルの肋骨。

特撰アルビノ
フルフルの赤身の中でも、特に厳選されたクオリティをもつ。
味以外

……どうやらシンプルにマズ過ぎて食用に向かないだけらしい。
しかし幼生である「フルフルベビー」は珍味として人気があるらしく、山菜爺さんに渡すと「フルベビアイス」という換金アイテムに交換してくれる他、MH2には「フルベビ漬け」という発酵食品も登場。成長すると食用に向かなくなるのだろうか?

また、MH4Gに登場したネルスキュラ亜種はフルフルを襲って食べることが確認されている。ただ食べるだけでなく、皮は身に纏って砂漠の熱から守ることに使われている。




上手に追記修正できました~♪

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最終更新:2025年03月23日 20:13

*1 腐肉食動物または屍肉食動物。動物の死骸を主食とする動物のこと

*2 コゲ肉及び生焼け肉で1分、こんがり肉で5分、有料アイテムであるプレミアムこんがり肉は15分