BF-隠れ蓑のスチーム(遊戯王OCG)

登録日:2021/09/25 Sat 18:33:49
更新日:2025/05/08 Thu 22:01:19
所要時間:約 4 分で読めます




《BF-隠れ蓑のスチーム》は『遊戯王OCG』に登場するモンスター。

チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/鳥獣族/攻 800/守1200
「BF-隠れ蓑のスチーム」の(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。
自分フィールドに「スチーム・トークン」(水族・星1・攻/守100)1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードをS素材とする場合、他のS素材モンスターは全て「BF」モンスターでなければならない。

【概要】

コレクターズパック-伝説の決闘者編-』で登場したレベル3のBFチューナー。
表側表示で墓地に送られるとレベル1のスチーム・トークンを生成する。
《BF-精鋭のゼピュロス》同様一度限りだが、モンスターをリリースして墓地から復活出来る。
シンクロに使うとトークンが出てくるので、それをリリースすればもう1度シンクロが可能。
勘違いされやすいが、この効果で特殊召喚した場合はS素材はBF限定だが、シンクロ先はBF以外でも大丈夫。
効果自体は優秀だが、攻撃力800なので旋風を使って《BF-砂塵のハルマッタン》や「グラディウス」を呼べないのはややネック。

《烏合無象》と相性がよく、こいつをリリースした後に自己蘇生させればレベル5の《A BF-五月雨のソハヤ》と合わせて《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》が出せる。

【新マスタールール導入後】

暫くはS素材として活躍したが、新マスタールール導入後は、トークン精製に目を付けられ、《BF-朧影のゴウフウ》に次いで注目されるようになった。

スチームトークンをシンクロやリンクに使うだけでなく、自己蘇生効果のリリースによってEXゾーンのモンスターをどける動きが可能。
そこから《デコード・トーカー》や《A BF-五月雨のソハヤ》+A BFなどに繋ぐキルパターンがいくつか開発された。

以下その1つを記載する


  1. 手札に《BF-アームズ・ウィング》と《BF-砂塵のハルマッタン》と《BF-残夜のクリス》または《BF-黒槍のブラスト》を用意。
  2. 《BF-アームズ・ウィング》を召喚。
  3. 《BF-残夜のクリス》か《BF-黒槍のブラスト》と《BF-砂塵のハルマッタン》を特殊召喚。3+4=7で《A BF-涙雨のチドリ》をS召喚。
  4. 《BF-アームズ・ウィング》が墓地に行ったので「スチームトークン」が特殊召喚される。
  5. 《A BF-涙雨のチドリ》をリリースし、「スチーム」を墓地から特殊召喚。
  6. 「スチームトークン」を使って《リンク・スパイダー》をリンク召喚。
  7. 《BF-砂塵のハルマッタン》と《BF-アームズ・ウィング》でシンクロ。2+3=5で《A BF-五月雨のソハヤ》をシンクロ。先ほど墓地に送った《A BF-涙雨のチドリ》を蘇生。
  8. 再び《BF-アームズ・ウィング》が墓地に行ったので「スチームトークン」が特殊召喚される。
  9. チューナー化した《A BF-五月雨のソハヤ》と「スチームトークン」で《BF-星影のノートゥング》をシンクロ。相手に800バーン。
  10. 墓地のBFは少なくとも4体あるので《A BF-涙雨のチドリ》の攻撃力は2600+300×4=3800。総攻撃力は3800+2400+1000=7200。800バーンを加えてちょうど8000となる。

ね、簡単でしょう?

最初に出すレベル7シンクロを《A BE-驟雨のライキリ》にすれば相手のカードを破壊して一斉攻撃の下準備ができる。
ただ、これだと8000に届かないので、攻撃力1200以上のモンスターが他に必要となる。

2回目にシンクロするのは《A BF-五月雨のソハヤ》の代わりに《BF T-漆黒のホーク・ジョー》でもシンクロBFを蘇生可能。
《BF T-漆黒のホーク・ジョー》はA BF以外も蘇生できるので《BF-星影のノートゥング》→《BF-アームズ・ウィング》蘇生→《BF T-漆黒のホーク・ジョー》というルートもある。

要は2回目のシンクロで蘇生効果を持つBFを出せればいいのだが、《A BF-五月雨のソハヤ》はA BFしか蘇生できないので注意。
また《BF-星影のノートゥング》のバーンが無いとダメージ量がわずかに足りなくなるので、特殊召喚可能なBFが他にあるなら狙いたい。

ちなみに、最初に《BF-アームズ・ウィング》を出す時に「黒い旋風」があると、攻撃力400の《BF-突風のオロシ》をサーチ可能。
最後に《BF-星影のノートゥング》→《BF T-漆黒のホーク・ジョー》または《BF T-漆黒のホーク・ジョー》→《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》と繋げられる。

【そして禁止へ】

【旋風BF】のみならず、多くのデッキで出張されたことで2018年1月1日の改訂で制限となった。
一見順当な規制なのだが、BF以外のデッキでは《水晶機巧-ハリファイバー》でリクルートする用の1枚挿しが主流なためまるで意味がなく、
特に環境で活躍していたわけではないBFがとばっちりで大きな被害を受ける羽目になってしまった。

さらにその1年後である2019年1月1日には禁止カードに指定されてしまう。
この改訂では禁止を8枚も出す事態となっており、1ターンキルやソリティアデッキのパーツが数多く規制されている。

《BF-アームズ・ウィング》は1枚で2回シンクロ召喚に使えるチューナーということで独自の地位を築いていたため、その大きな武器を奪われることになってしまった。

しかし、2022年7月1日には《BF-アームズ・ウィング》禁止入りの元凶であった《水晶機巧-ハリファイバー》がとうとう御用され、TCGでは2022年10月23日に制限復帰した事を受けてか、禁止入りから4年後の2023年1月1日にはOCGでも遂に制限復帰を果たした。
その後も特に暴れることもなかったためか、2023年4月1日に準制限、2023年7月1日に制限解除となった。

【アニメ】

遊戯王5D's』のクロウ・ホーガンVSホセでクロウが使用。
この時は(2)の効果は無かった代わりに、スチーム・トークンに効果があった。

  • 相手フィールドのモンスターの攻撃力が0になった時、そのモンスターを除外する。
  • 特殊召喚されたターンのエンドフェイズに破壊される。

ぶっちゃけ、自己再生を付けずにトークン生成をターン1制限にしてOCG化すれば良かったのかもしれない。
まさか、後にあそこまでトークンの価値が高まるとは当時は予想できなかったので仕方が無いが。



追記・修正はトークンを2体生成してからお願いします。

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最終更新:2025年05月08日 22:01