獣郎丸/影郎丸

登録日:2021/09/28 Tue 00:50:16
更新日:2021/09/29 Wed 23:17:55
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シュー…

くくく…
あいつの腸…なかなかいい味だぜ、獣郎丸。



獣郎丸(じゅうろうまる)及び影郎丸(かげろうまる)とは、『犬夜叉』の登場妖怪。
CVは共に山崎たくみ。

  • ◆目次

◆概要

奈落が自らの一部から作り出した4番目、5番目の分身。影郎丸が4番目、獣郎丸が5番目となる。一つの壺で熟成され同時に産まれた双子でもある。
ただし当初は影郎丸の存在は伏せられており、奈落からは単に「四匹め」と呼ばれることもあった。
ちなみに、神楽からは内心で「ヘンなもの」呼ばわりされている。

◆外見

獣郎丸は多少、犬歯が発達しているだけで、人間と寸分違わない容姿をしている。
名前と服装でかろうじて男性だとわかる中性的な美形で、薄紫色の長髪に武士のような服装が特徴。
登場当初は鉄製の轡と、鎖でつながれた手錠で拘束されていた。

一方、影郎丸は双子ということもあり頭部は獣郎丸と瓜二つなのだが、首から下は完全に人外で回虫のような胴体に加えて両手が鎌にになっている。鋼牙曰く「ふざけたかっこうした妖怪」。
また、下記の特性もあり、全長は長いが顔だけなら七宝よりも小さい。


◆獣郎丸

本編では明言されていないが、第五妖怪、「獣」の分身、ということなので、こちらが弟ということになる。
当初は上記の通り奈落によって拘束されており、犬夜叉と鋼牙に悪寒や薄気味悪さを感じさせていたが…。

◆性格

人間と変わらない見た目に反して、その本性は暴力の化身。
「動くものはとりあえず殺す」という考えで行動しており、奈落は「轡を外した獣郎丸は、もはや止められぬ…この場の者を皆殺しにするまで…」とまで評している。ついでに傀儡も含めて2回も首を落とされた。
その一方で知能は著しく低く、本編では最後まで無表情かつ一つも台詞が無い。上記の通り山崎たくみが声優を勤めているが、「シュー…」という呼吸音のみである。
犬夜叉からは「小賢しいこと考えて戦うようなやつじゃねえ」、鋼牙からは「頭の悪そーな野郎」「バカ妖怪」と言われており、おまけに影郎丸の言うことしか聞かないという点から、神無とは相互互換レベルで無に近い。

◆戦闘能力

犬夜叉の散魂鉄爪と互角の腕力と、鋼牙の四魂のかけらで強化された脚に追い付くスピードを兼ね備えるバランス型。噛みつきも積極的に用いる。
防御力もあり、犬夜叉に殴られようが鋼牙に蹴られようがけろりとしている。
当時鉄砕牙が重かったこともあり、犬夜叉個人では対応しきれず、影郎丸のサポートもあったとは言え一度は犬夜叉をダウンさせた。
上記の通り知能は低いが戦闘においては応用が効くようで、木を足場にして跳ねたり、鉄砕牙の上を渡って犬夜叉に迫ったりもした。


◆影郎丸

第四妖怪、「影」の分身。獣郎丸の事実上の兄にあたる。
犬夜叉と鋼牙が感じた気配の正体で、普段は獣郎丸の体内に潜んでいる。
影郎丸が獣郎丸の体内にいると、獣郎丸が口から謎の液体を垂らすという特徴がある。潤滑液か何かだろうか?

◆性格

獣郎丸とうってかわって表情豊かで饒舌。
一方で残忍さは獣郎丸と同じで、犬夜叉たちのことは獲物としてでしか見ておらず、例によって奈落への忠誠心も皆無。悟心鬼は表面上は神楽を「姉上」と呼ぶ面もあったが、影郎丸にはそんな素振りは一切無い。
最大の特徴は、「獣郎丸はおれにしか従わない」と言いながら、本編では獣郎丸へ指示を出す場面が一切無いこと。テレパシーのような描写も無いのだが、あたかもお互いがどう動いてほしいのか瞬時に理解しているかのように立ち回る。
影郎丸は「おれたち二人」とお互いを別個として語っており、少なくとも影郎丸が獣郎丸を道具扱いしているようには感じられない。

◆戦闘能力

小柄な体を物陰に隠し、スピードを活かした奇襲戦法を得意としている。弥勒の風穴にも対応可能。
また、地中を自在に移動できるため、奇襲手段には事欠かない。
鎌の切れ味は鋭く、火鼠の衣ごと犬夜叉の胸部を貫くほど。
しかし動きは単調なようで、わりとあっさり鋼牙に見切られて先回りされていた。


◆活躍

誕生して即座に奈落の首を落とし、更に近くにいた人見家の家臣を殺害、補食した。ここで奈落に心臓を握られ渋々彼に従うことになる。

その後、檻に入れられ奈落の傀儡に運ばれていた所に鋼牙が駆けつけ、獣郎丸が彼と交戦を開始。更に犬夜叉一行も駆けつけるが、獣郎丸から「すげーヤバい気配」を感じていた鋼牙はとんずらを決め込んだ。
目標である犬夜叉たちの登場により傀儡は獣郎丸の拘束を解くが、獣郎丸はまっさきに傀儡の首を落としたのであった。

更に犬夜叉との交戦で影郎丸をこっそり吐き出し、彼を翻弄。その胸部を貫き重傷を負わせることに成功する。
影郎丸が風穴をかわし、獣郎丸が飛来骨を殴り落とし、更に影郎丸がかごめを背後から襲撃しようとするが、銀太と一角に「獣郎丸がヤバいなら犬夜叉と一緒のかごめ姐さんも危ないんじゃ(要約)」と言われて戻ってきた鋼牙が影郎丸に蹴りをお見舞いして事なきを得た。

結果的に獣郎丸を犬夜叉が、影郎丸を鋼牙が相手取る形になったが、鋼牙が影郎丸の動きに対応してきたので二人は手負いの犬夜叉に集中攻撃を開始。犬夜叉はダウンしてしまい、鋼牙も脚に傷を負った。
しかし影郎丸が調子に乗ってかごめを襲おうとしたことで、犬夜叉が火事場の馬鹿力を発揮。更に珊瑚が機転を効かせて地面に毒を撒いたため、影郎丸は一度避難。再び獣郎丸の体内からの奇襲を試みるが、犬夜叉に見破られて鉄砕牙でまとめて粉砕された。


◆余談

獣郎丸/影郎丸撃破後、犬夜叉、鋼牙、かごめによる痴話喧嘩が発生。更に追い討ちのごとく桔梗、奈落を巻き込んだ痴情のもつれまで起こり、獣郎丸/影郎丸撃破の余韻は全くと言っていいほど無い。
この他、上記の鋼牙の戦線復帰の理由含め、獣郎丸/影郎丸戦は他の分身との戦いに比べてギャグみたいな場面が多く、緊張感が乏しい。
鋼牙の助力が無ければ勝てたかどうか怪しいほどの強敵だったが、いまいち締まらないため不遇だと思うファンもいる。死んでからが本番だった悟心鬼とどちらがマシなのだろうか…。

山崎たくみは後に『半妖の夜叉姫』でフクロウ妖怪の夜爪(よつめ)を演じた。


さあ、残りの項目も追記・修正しようぜ獣郎丸。編集し放題だ!

シュー…

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最終更新:2021年09月29日 23:17