悟心鬼

登録日:2015/08/22 Sat 00:28:10
更新日:2023/07/05 Wed 16:20:47
所要時間:約 4 分で読めます





悟心鬼(ごしんき)とは漫画犬夜叉』に登場する妖怪。
CV:佐藤正治


【第三妖怪・悟心鬼】

神無」「神楽」に続いて奈落が生み出した3体目の分身
人間に近い容姿だった姉2人とは違い、体表が薄紫色で二足歩行する巨大なトカゲのような姿。頭部には長い2本角と赤い目、そして大きな鋭い牙が並んだ怪物然とした姿が特徴。
首筋から背面にかけて灰色の体毛が生えており、その下には奈落の分身の証である蜘蛛の火傷がある。
もちろん他の分身同様、臭いは奈落と同じ。

その化け物じみた姿に相応しく非常に獰猛で好戦的な性格の持ち主。
人里を襲撃した際には家畜を食い漁っているなど随所で凶暴性を垣間見せている。

神楽に対して「姉上」と呼んでいるが本人のいない時は呼び捨てにしており、姉2人のことは「自分を生み出す前座でしかなかった」と語るなど本心では見下している。
しかしあながち自信過剰というわけでもなく、その巨体から繰り出されるパワーや鋭い牙や爪による攻撃力は非常に高く、正面きっての戦闘力は他の分身たちに劣らない。


相手の心を読む」という特殊能力を持っており、相手の攻撃を先読みすることが出来る。
後に誕生する奈落の分身の「赤子」「白童子」は相手の深層心理を読み支配する能力を持っていたが、あちらは接触した相手にしか使えないのに対し、
悟心鬼の場合ある程度近くに居れば相手の表層心理を読めるという違いがあり、単純な戦闘用としてはこちらの方が使い勝手が良い。
名前の「悟心鬼」は「相手の心を読む妖怪」サトリに由来すると思われる。

……が、実は「心を読む妖怪」サトリの漢字は「覚」のほう。つまり「覚心鬼」のほうがサトリらしくはある。
「悟」は仏法の真理を悟ることにあり、「悟」の字が心を読むことに使われることは無い
(「覚」の字は悟と同義の、仏法の真理に目覚める(覚醒する)ことに使われはする。「正覚」など)


活躍

劇中では奈落の命を受け、自身の臭いを追ってきた犬夜叉一行と対決。
心を読む能力のチートっぷりを遺憾なく発揮して犬夜叉たちをほぼ完封。更にその牙で鉄砕牙の一撃を受け止めた挙句、鉄砕牙を噛み砕いてしまう

そのまま茫然自失していた犬夜叉をなぎ倒しかごめ達にも攻撃を仕掛けようとしたが、鉄砕牙を失ったことで妖怪の血を暴走させた犬夜叉が妖怪の姿に変化。
豹変した犬夜叉の「悟心鬼を引き裂ける悦び」や圧倒的なパワーアップに戸惑い、最後は犬夜叉の爪で正面から肉体を引き裂かれ死亡した。

しかしこの戦いで妖怪の血に目覚めてしまった犬夜叉は竜骨精戦まで自身の暴走に悩まされることとなった。


死後

亡骸はそのまま放置されていたが、悟心鬼の牙が鉄砕牙を噛み砕いたことを察知した殺生丸がその頭部を回収。
新たな刀の素材として刀々斎の元弟子である刀鍛冶・灰刃坊(かいじんぼう)の下に持ち込まれる。
最初は灰刃坊も「こんな死んだ牙じゃあ碌な刀は打てない」と突っ撥ねていたが殺生丸が天生牙を使い悟心鬼の牙を蘇生させたことで承諾する。




闘鬼神(とうきじん)

灰刃坊が悟心鬼の牙から鍛造した妖刀。
外見は一般的に想像される江戸時代の日本刀ではなく、古代の剣や西洋の剣のような両刃の直刀。
鍔は四角く、柄頭には丸い輪とそこに結ばれた紐飾りが付いている。

強烈な剣圧を備え、鍔迫り合いの際は勿論、切っ先を向けるだけでも相手に切り傷を負わせることが出来る。
切れ味自体も凄まじく、飛んできた飛来骨すら容易に両断可能。
鉄砕牙の風の傷のような固有の大技は備えていないが、対人戦闘では驚異的な力を持つ。

一方、あまりに邪気が強いせいで、邪気を抑え込めるだけの実力を備えていない者は闘鬼神に意識を乗っ取られ正気を失ってしまう。
また使い手が弱いと剣圧の反動で使い手自身の身体がバラバラにされてしまうというリスクがある。


作中では打ち出した灰刃坊本人が闘鬼神に取りつかれ、訪ねてきた邪見を殺害(直後に殺生丸が天生牙で蘇生)。
その後、犬夜叉一行の前に現れ戦いを挑み、その剣圧で犬夜叉をなます切りにした。
だが、鉄砕牙との鍔迫り合いの最中、剣圧の反動で灰刃坊の体が消し飛んでしまい敗北を喫する。
しかし直後に現場へ駆け付けた殺生丸が涼しい顔で邪気を払いのけたことであっさりと彼の刀となる。
なお、鞘は作られていないため、殺生丸は抜き身のまま天生牙とともに腰帯に差している。

以降は殺生丸の愛刀として活躍し、犬夜叉を始め奈落などに対しても使われた。
劇場版では殺生丸の必殺技である「蒼龍波」を放つ際にも使われている。その威力は爆流破を消し飛ばし、地面に伝導させ放てば小山を消し飛ばしてしまうほど。
しかし殺生丸は「鬼の牙の闘鬼神ではこの程度」と語っており、闘鬼神では蒼龍波を完璧に放つことは出来ない模様。
実際劇中では蒼龍波の連発で闘鬼神に負荷がかかり刃こぼれしてしまっていた。


長らく殺生丸の刀としてその威力を見せ付けたが、魍魎丸との戦いの最中ブチ切れた殺生丸が全妖怪中最高の硬度を誇る冥王獣の鎧甲を破壊しようと無理矢理闘鬼神を押し込んだ結果、刀身が負荷に耐えきれなくなりへし折れてしまい、戦闘後殺生丸によって破棄された。



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最終更新:2023年07月05日 16:20