Y談おじさん

登録日:2021/11/16 Tue 00:01:30
更新日:2025/04/16 Wed 23:02:34
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ではこの街に…Y談の光あれ!


Y談おじさんとは、『吸血鬼すぐ死ぬ』に登場する吸血鬼である。

目次

プロフィール

【吸血鬼Y談おじさん】

恐るべき催眠術を操る高等吸血鬼。


(漫画『吸血鬼すぐ死ぬ』第28話より抜粋)
【名前】本名不明&偽名多数(ユザワ、ヨルマ、ユダなど)*1
【性別】男
【年齢】不明
【身長】175cm
【誕生日】不明
血液型】不明
【二つ名】黄金の(ジャマー)
【CV】井上和彦
【備考】自称先天性吸血鬼、ノーパン説あり


能力

新横浜に突如として現れた吸血鬼。催眠術を手当たり次第にかけまくり、町を大パニックに陥れる。
その恐るべき凶悪な催眠術とは……

「全裸の女に何か一つ着せるとしたらメガネ派ですか!?靴下派ですか!?」
「巨乳のお姉さんにおっぱい揉む?って胸を手のひらに押しつけられたいぜ!」
「あっちの方…では…俺はリード…されたい派です…!」

「ちんちん!ちんちちんちん!」
「どうしたんだ、急に男子小学生みたいになって!」

「ピー、ピー」
「アアアしまったジョォォーン!!!」


このようにY談しか話せなくなるのである。*2

一見馬鹿馬鹿しい(というか実際アホみてぇな)能力だが本当に恐ろしい。なにせ会話に限らず筆談などあらゆるコミュニケーションがY談になるのだ。
そのため1度催眠が掛かればまともなコミュニケーションはほぼ不可能である。
そして、なにより公衆の面前で自身の性癖を暴露してしまう事による社会的・精神的ダメージは計り知れないだろう。
ちなみに、術者たるY談おじさんは何を言わんとしているのか判別可能。ずるい。
実はエロ剥き出しの相手には効かないという欠点があるにはあるが、そんな奴は常時Y談波浴びてるようなもんなのでどっちみち同じ。

催眠方法もY談波が発せられるステッキのビームを浴びせるだけなので至極簡単。*3
さらにTV画面越しの光でも有効という無駄に高性能っぷり。
加えて厄介なことに、異様に足が速く逃げに専念されると捕捉するのも一苦労になる。
所作からして明らかに常人ではなく、容赦をするような甘さもない玄人と見れば催眠波を服に当て、
目くらましにしたのちすぐさま逃走を図るなど相手を見極め、Y談を愉しむ余裕がないと判断すれば引き際をわきまえるという風に非常に場慣れしているのがうかがえる。
得意の逃げ足も不覚を取ればランニングマシーンで鍛え直すなど無駄に向上心も高い。

催眠の強度自体も非常に強固で、
催眠術に耐性のある高等吸血鬼にすら有効かつ解呪不能で
Y談語彙が極端に少なかったため妙なかかりかたをしたヒナイチは長期間半催眠状態が続くはめになり
範囲内なら無差別に催眠に落とすような他吸血鬼の催眠能力を上書きする規格外さを見せた。
上記のヒナイチ嬢のように別の催眠にかかっていると別種で干渉するのは困難であるため、さらっと塗り替えてしまったY談おじさんの辣腕が光るというものであろう。めっちゃどうしようもないけど

なお、劇中ではせいぜい赤っ恥をかいた上に後々までいじられる程度の被害に留まっているが、本質的には記事冒頭通り極めて凶悪な能力と言える。
なにせ、明確な悪意を持ってこの能力を使えば対象人物の社会的抹殺も容易く、話す内容のせいで緊急時に危機感や必死さが周りに全く伝わらない為、別のパニックと合わさった時の二次被害も確実に甚大なものになる。
しかも催眠がモニター越しでも有効なうえに術者以外には解呪も無理と、その気になれば人間社会を簡単に崩壊に導けるポテンシャルを秘めている
事実としてその力の影響力については生前のヘルシングにも危険視されている。
この作品が変態ばかりで劇中人物の感覚がマヒしてるギャグ漫画でよかった。


人物像

見た目は金髪赤目でナイスミドルの紳士的なオッサン。
しかしその実態は他人が性癖ぶちまけて慌てるのを見るのが好きというどうしようもないオッサンであり、度々辻斬りならぬ辻Y談をかましている。
彼にとって非常に好ましいY談が聴けたときのにまーーっ♡としたなんとも嬉しそうな笑顔は必見……なのかな。どうかな。被害者からすればムカつくのは確か。
その対象はY談が話せるなら老若男女問わず、なんなら犬にすらかけようとする見境のなさ。
吸血鬼らしく作中屈指の享楽主義者であるためY談に関することなら望まれていなくてもノリノリでやってくる。
……が、Y談を中心に生きているため面白いY談が望めなさそうと見込むと途端に興味をなくし、野球拳大好きにすら「本気でY談にしか興味ねぇんだな」と言われる徹底ぶり。
オチでは割と高頻度で痛い目に遭っているのだが反省する気配は皆無。ドラウスが匙を投げるほど。

ルックスの印象に違わずやろうと思えば(むしろY談を控えれば)優れた社交性を持つ世渡り上手でもあり、
母親の手前身動きがとれなかったとはいえ顔が割れてる状態で半田すら巧みなトークで手玉に取り、
Y談していないときに下半身透明に友好的に話しかけられ、
ガチ心霊現象であるあっちゃんを輪に迎え入れる意味で「幽霊も吸血鬼でいいんじゃないかな」と自身の含蓄から唱えたり等、
Y談以外にも深い人間性とエッチ…もとい叡智を携えた人物であることがうかがえる。
……まぁ「幽霊なんて初めて会ったから幽霊のY談を聞かせてくれ!」といつも通りになるがな!

催眠術にかかる前から自身の性癖をさらけ出している人および吸血鬼には敬意を払っている。
協力を取り付けようと、恥を忍びY談を対価として話した際には真顔で惜しみない拍手を贈るほど(でも協力はしない)。
しかし催眠にかかっているにもかかわらず態度が変わらないのは面白みに欠けるらしい。

このようにはた迷惑極まりない愉快犯なのだが、意外にも長い時を生きた古参の力ある吸血鬼の一角
少なくともドラウスの時代から各国でY談浴びせ渡り歩いてきた上に、明言こそされていないが若い頃は結構荒れていたらしい。
上述の老獪な立ち回りの数々は伊達ではないのである。
家は一応あるらしいが(公式ファンブックより)定住はしておらずホテルや旅館、挙句の果てにはVRC(やらかした吸血鬼が収監されるところ)に居座り常連になったりもしている。
同じ常連メンバーの吸血鬼野球拳大好きとは気が合うらしくY談の同志として意気投合、一緒に悪だくみをすることもあった。


関連人物

  • ドラウス
ご存知ドラルクの父でY談おじさんとは旧友という名の腐れ縁。ただドラルクは彼のことを知らなかった。
余裕を持って優雅たれと言いそうな普段の言動が塵芥になるほど彼のことを話すとすごく嫌な顔をし、厄介事を起こした際には敵愾心をむき出しにしムキになる傾向にある。
Y談被害者の治療をしようとしたが能力差で彼に敵わず、起こした大惨事は酒の美味いつまみになった。
しかしノースディンとは異なり、(何度もブチギレてはいるが)関係を断つほど嫌っているわけではないようで、後の集会でも一応招待だけはするなど完全に村八分にはしていない。古き集会の際には「名前を出すと微妙な空気になる」程度。
根の真面目さがあるためY談のさせがいがありおちょくりがいがあると思われてる節がある。

  • ノースディン
ドラルクの師匠であり、ドラウスの友人。同じく旧友という名の腐れ縁。「クソ黄色」と呼んでるあたり被害者常連組である。
ドラウスとともに出てくることもあるため三人組だったのかもしれない。
だがドラウス以上に優雅な態度を崩すことをよしとしないうえに女性の前で醜態をさらすのが我慢ならないため、Y談おじさんが現れるだけで彼にしては例外的なほど一瞬で沸騰し攻撃的になる。
根の真面目さがあるため(以下略)

気の合う同胞。あのY談おじさんがY談を聞き飽きるほどY談を語っている。彼の何か薄暗い過去を把握している。
二人で協力することで語るY談がそのまま戦闘力になるという「Y談結界」を張ることができる。
Y談波を当てても変化のないオープンスケベかつ彼自身も催眠能力のエキスパートクラスのためか、Y談波にかかったゼンラニウムを一発解呪しているようなシーンもある。

初登場時、ドラルクが助っ人として呼んできた際にはその外見に仰天し、Y談ビームを浴びせても常に性欲丸出しなため全く効果が無かった。
その結果、Y談語りしまくった結果即座に意気投合し、その間に「羞恥に気にせず殴る」という判断に至った退治人にフクロにされた。
彼のお父さんである「揺らぐ影」ことデッケー・ナ・ドゥーブツとも互いのエロぶり故に仲が良いようで、上で書いたオッサン2名からは目の敵にされている。

  • 半田白
ハンターですら取り逃がすY談おじさんに追いつく脚力を持ったサラリーマン。
経験豊富なY談おじさんですら正体を誤認する妙な迫力で、暴力以外をもってY談おじさんを精神的に追い詰めたある意味すごい人。
彼のY談は逃したがその息子からいいY談を聞けた。

  • ヘルシング
生前(1880年代)ある国にて催眠術にかかりつつ退治したが転生しても彼に辻Y談の被害に遭った。
しかし冷静に彼の能力を分析しピンチを乗り切る。

  • 御真祖様
天敵。催眠術が効かない上に彼を上回るほどの享楽主義者なのでむしろ振り回される。
また彼に対しては口調が荒くなり、いつもの余裕も失われているあたりかなり苦手な様子。
かつてありとあらゆる対策と準備をした上で勝負を挑んだことがあるらしい。結果は秘密。

  • タビコ
天敵その2。人間・靴下コレクション。靴下を盗むという古の吸血鬼退治法を用いるハンター。変態。
とりあえず実力行使に訴える上に我々人間ですらドン引きする常軌を逸した性癖かつ開き直っているため相性は最悪。
たまたま通りかかったY談おじさんは自然にその場を去ろうとしたが見逃してもらえず、あえなく靴下を奪われてしまった。

  • ヒナイチ
「ちん!」

  • 脚高のアラネア
9巻のオマケ漫画にて辻Y談された被害者。当然どつかれた。
その後本編のメイン回でも辻Y談しようとしたが即カウンターを食らって潰される。



退治方法

まず面倒なのは初見時では混乱が大きく自体を把握できないことにある。
必死に助けを求めようとも客観的には真剣な表情でY談を話しているだけである。故に作戦などの立案も不可能のため一対一(タイマン)がよいだろう。しかし上述の通り逃げ足が速いため捕まえるのも一苦労である。

弱点らしい弱点といえば、催眠術と逃げ足に極振りしているのか戦闘能力はほぼ皆無な点
よって、相手のペースを一切合切無視して暴力で全てを解決するのが一番手っ取り早い。
なお、Y談という概念があることが効果の条件だが暗黒企業戦士フクマさんや御真祖様など規格外の存在には効果がない。
さらにY談しか話せないようになるだけで攻撃そのものを封じることは一切出来ない為、何らかの形で被害者に追い詰められると普通にボコボコにされてしまう。

新横の変態どもには今さらだが彼はもっと筋金入りであり、ぶん殴れば涙を流すなど肉体面にダメージを入れることはできるものの、
数多くの因縁があり積極的に退治しようとするドラウスすら「殴っても反省しないから無駄」と断言するどうしようもなさ。
今よりはるかに、それこそ退治といえばどちらかが死ぬか生きるかの時代からこんなことをして生き残っているあたり、
最強クラスに厄介なくせ者には間違いない。


余談

ファンからの主な愛称は「Yおじ」。

何故か主人公であるロナルド・ドラルクに続く三人目のブロマイドキャラに抜擢された。

ゼンラニウムの担当声優がベテランの大塚明夫氏だったため、Y談おじさんの担当声優もどうなるか注目されていた。
いざ放送された際にはこちらの担当声優もベテランの井上和彦氏であり、ツイッターでもトレンド入りするなど大きな話題となった。

現状、非レギュラ吸血鬼で唯一のキャラソン保持者。タイトルは「ライムナイト・ワイナリー」で、このキャラクターについて知らない人が聴いたら「どこかのバーでかかっていそう」と思うこと請け合いである。



追記・修…\ピカーン/うわあああ!!溢れ出るパトスを熱く激しくインサートしてくださいぃぃ!!

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最終更新:2025年04月16日 23:02

*1 ”Y”が頭文字の名前を適当に名乗っている

*2 正確にはHだと心のどこかで感じていること。そのためY談の定義は対象の性癖や性知識によって個人差がある。

*3 通常はロウソクの炎や瞳を凝視させるといった手間が必要