ようこそ!恋ヶ崎女学園へ

登録日:2022/01/06 Thu 23:33:00
更新日:2025/03/09 Sun 18:17:30
所要時間:約 21 分で読めます





【概要】

『ようこそ!恋ヶ崎女学園へ』は2014年5月27日にDMMGAMES.R18(現在はFANZAGAMES)よりリリースされたオンラインゲームである。
現在の名称は『ようこそ!恋ヶ崎超女学園へ』(『恋ヶ崎』と『女学園』の間に吹き出しで『超』の文字が書き足されている)だが公式ですら表記が曖昧であり、後述のアプリ版でも超が付かない表記である。

作品ジャンルは青空の見える丘つよきすのような『学園もの』の商業エロゲでおなじみの『アダルト恋愛シミュレーション』。
ちなみに全年齢版(DMMGAMES版)に相当するものは2024年現在も存在しない。
リリース当時はPCでしかプレイできなかったが、2017年12月12日よりスマートフォン版(アプリ版とブラウザ版がそれぞれ存在する)がリリースされ、野外でもプレイできるようになった。

ちなみに本作はサービス開始されてから現在までにガチャや課金と同じくソシャゲではおなじみの要素となっている『他のソシャゲ・作品とのコラボ』をしたことが一度もないという大きな特徴があった。
同じFANZAGAMESのソシャゲでもAV女優をテーマとしたソシャゲでもAVメーカーとコラボしており、DMMGAMESでも有名なソシャゲである艦これですら蒼き鋼のアルペジオ(迎撃!霧の艦隊)とコラボしている。それを踏まえて考えると、恋ヶ崎はとてもイレギュラーなソシャゲともいえる。
しかし、2022年2月14日に開催される限定イベントが恋ヶ崎がサービス開始してから一度もなかった『他作品とのコラボイベント』であることが明かされ、それも恋ヶ崎同様DMMGAMES.R18(現在はFANZAGAMES)所属のアダルトオンラインゲームである実写AV女優題材の『美少女全鑑☆キャンパス編』とのコラボイベントである事が明かされた。そちらの作品からは『七沢みあ』と『伊藤舞雪』が二次元化してゲスト出演している。
流石にコラボ先のソシャゲである『美少女全鑑』の主人公と面識がある非処女というブーイング不可避な設定ではなく『容姿(厳密には髪型)と名前と声が同じだけの別人な処女で恋ヶ崎とは別の超女学園からの転校生な女子』というパラレルワールドの住人として登場している。声の演技力についてはお察しください。

そして『美少女全鑑☆キャンパス編』とのコラボから月日が経ち、今度は二度目のコラボとしてFANZA GAMES『デタリキZX 特別防衛局隊員の日常』とのコラボが同年の10月7日に通知され、2022年10月17日に二度目のコラボイベントがスタートした。
しかし、前回のコラボではコラボ先のゲームでは『美少女全鑑☆キャンパス編のキャラ二人が恋ヶ崎超女学園の制服を着てのコスプレプレイ』といった感じだったのに対し、今回は恋ヶ崎でも特に人気のあるヒロイン『幕ノ内桜子』と『氷室静乃』がコラボ先のゲームに出演する事が発表された(更に後続で何人か恋ヶ崎のヒロイン達が出演予定)。
そのため、恋ヶ崎はヒロインとの恋愛成就に力を入れている作品である為、NTRを危惧する意見が公式コミュニティ内にて多く見られ、文字通りに悪い意味で震撼したが、イベント当日に始まったコラボイベントは恋ヶ崎側でのHシーンは『班長(デタリキZの主人公の事)とデタリキZの三人のヒロインであるレイン、青井七海、水野美兎のHシーン』、デタリキZ側でのHシーンは『恋ヶ崎の主人公と幕ノ内桜子及び氷室静乃のHシーン』というどちら側のプレイヤーにとってもNTRにならない組み合わせということでいらない不安となった。

そして『デタリキZX』とのコラボから月日が経ち、三度目のコラボとして異世界もの兼学園ものであるFANZA GAMES『アートワール 魔法学園の乙女たち』とのコラボが告知され、2023年8月7日にコラボイベントがスタートした。こちらも前述のデタリキZXと同じく、作品ヒロインが作品主人公とセット(恋ヶ崎側からは『デタリキZXの時と同じく、ナナ、桜子、静乃、そして本作の主人公』が、アートワール側からは『ルナ、セレス、サクラ(と英雄の先生《アートワールの主人公》)』)で相手側の作品に凛の発明品の効果で異世界転移するというのが大まかなあらすじになっている。
ちなみにストーリーとしては二作品がリンクしており『凛の発明品で、主人公とナナと桜子と静乃の4人がアートワールの世界に異世界転移してしまい、そちらで一か月ほど過ごした後、恋ヶ崎の世界に戻ってくる(恋ヶ崎側では数秒程度しか時間が経過していない)のだが、その巻き添えとなる形でアートワール側のヒロイン三人と主人公も恋ヶ崎の世界に異世界転移してしまう』といった感じになっている。

そのアートワールとのコラボから月日が経ち、四度目のコラボとしてアートワールとのコラボ第二弾が告知され、2024年8月26日にコラボイベントがスタートしたストーリーとしては『前回のコラボの続編といった感じで、アートワール側よりプリシラ、ウィステリア、ルーチェと英雄の先生が凛の発明品の効果で恋ヶ崎の世界に異世界転移する』といった感じになっている。



【あらすじ】

時は現代から少し先の未来の話。
人類は史上最悪の『絶滅ウイルス』により、滅亡の危機に陥っていた。
そのウイルスにより男性が激減したためである。
具体的には女性が男の子を身ごもる確率が10%に
そしてその男の子が無事に産まれる確率が10%に
更にその男の子が無事に大人の男性へと成長できる確率が10%に
即ち女子に対しての男子の存在は驚きの1/1000になっていたのである。
「このまま何もせずに人類の滅亡を待つわけにはいかない」と世界中の人々が必死に知恵を絞って考えた策が『超女学園』という制度であり、これにより妊娠や出産に適した年齢になった乙女達を集め教育する大型教育機関『超女学園』が全国のあちこちに設けられ、そこを中心に街が栄えた。
一方男子は生殖に適した年齢になるまで手厚く保護されて、その時が来たら各地にある超女学園に編入されるのである。『一校に一人だけの男子』として……
英才教育を受けて育った男子はまさにエリートで、男子は全ての女子にとっての憧れであり、王子様やスーパースターと言ってもいい存在である。
本作での主人公も超女学園への編入が決まった男子の一人である。
しかし、とても残念なことに主人公は最低レベルの落ちこぼれだったのである。
果たして主人公は無事にやっていけるのだろうか……
なぁに、そんなことは言わなければバレないのである。
(以上、公式サイトのあらすじより抜粋)

【作品解説】

プレイヤーは『恋ヶ崎超女学園』に編入した学園でたった一人の男子として同じ学園に所属する多くのヒロイン達と恋の成就(詳しくは後述の用語を参照)を成し遂げるのがゲームの目標となっている。
ゲーム中でのアダルトシーンは純愛及び和姦系のエッチで統一されており、凌辱やNTR、鬼畜調教といったダーク要素が苦手な人にうってつけの作品と言えるだろう。

【用語集】

+ 数が多いので閲覧の際はここをクリック
◆男子
恋ヶ崎の世界における男性全般を指す言葉で、少年だろうが中年だろうが男子と呼ばれる。
そして女子1000人に対して男子は1人しかいないと言ってもいい位に数が少ないので世界的にも大切に扱われている

◆女子
同じく恋ヶ崎の世界における女性全般を指す言葉で、こちらも幼女だろうが熟女だろうが女子と呼ばれる。

◆絶滅ウイルス
男子を病死させたり、極めて産まれくくさせたりする正体不明のウイルス。
ヒロイン達の父親が作中で一切登場しないのは、このウイルスが原因で亡くなっているため、もしくは旅行等で不在のためである。(とは言っても、母親の方も登場することはほぼなく、仮にあっても立ち絵のないセリフだけの登場である)
このウイルスが世界中に蔓延した理由については一切不明で、あらゆる医学・薬学・化学をもってしても治療や予防ができず、特定の男子が生まれつき持つ免疫だけが唯一の対抗手段である。

◆男子部
超女学園に配属された男子が必ず所属しなければならない部活。当然本作の主人公も所属している。
学園の女子達からの依頼を男子の力で解決して魅力をアピールし、恋の成就に結び付けるのが目的である。
それに加えて男子部に所属する女子は学園のパニック(男子の取り合い)を防ぐためのマネージャー役も兼ねている。
男子部に所属できる女子は各学年から一人だけであり、当然と言って良いのか『学年トップクラスの成績を持つエリート』でなくてはならないという条件がある。その性質上、対になる『女子部』は存在しない(存在理由が無い)。

◆恋の成就
男子と女子が相思相愛の恋人やカップルになる事』を指し、超女学園に所属する男子と全ての女子はこれを目標にしている。
恋の成就を果たした男子や女子に危害を加えることは決して許されず、もし仮に危害を加えようものなら生徒会や風紀委員から厳しい処罰を受け、場合によっては超女学園から追放される(学生なら退学)という末路を迎えることになる。
また『恋の成就を果たした男女の間に産まれた男の子は前述の絶滅ウイルスに対する免疫を持って生まれる場合が多い』ということが統計学的に証明されており、そのこともあって世界中で恋の成就が推奨されている。
それに加えて男子が女子の1/1000しか存在しないこと事から一夫一妻制は崩壊して一夫多妻制に変わっており、男子は複数の女子と恋人(作品内では夫婦の意味合いもある)になることが許されるどころか推奨されている。
早い話がどの国でもハーレムを推奨しているということである。ちなみにこの世界では恋の成就は全てにおいて優先されるため、双方の合意さえあれば『学園内で性行為を行う』等といった我々の世界の常識で考えれば退学だけでは済まない行為も一切咎められることはない。
また『超女学園に通う男子(女子)は他校の女子(男子)と恋の成就するのは禁止』というルールが主人公たちの住む世界に存在するようなことをヒロインの一人が作中で述べており、もし仮にこのルールがなければ『自分の恋人候補である女子達が他校の男子に奪われる』という問題が起こり得るので正しいルールといえるだろう。(そしてこれが前述の『恋ヶ崎は現在までに他の作品とコラボをしたことが一度もない最大の理由』とも言える)

◆超男子校
超女学園と対を成す教育機関で、超女学園に編入される前の主人公をはじめとする全ての男子はこの超男子校で生殖に適した年齢になるまでの間、隔離や保護をされて手厚い英才教育を受ける。
そのため『男子はあらゆる分野に優れたエリート及び優等生』であるのが当然なのだが、主人公はというと超男子校に所属していた頃は授業中に居眠りをしたり落書きをして遊んでいたりと不真面目そのものだったため本編開始の一年前の1年生の頃に編入試験に失敗してしまい、恋ヶ崎超女学園への編入は2年生からとなった。

◆女子道
超女学園制度が実施されてから新しく加わった授業科目であり『女子のたしなみを学ぶ授業』である。しかしその『たしなみ』というのが、『フェラチオにパイズリといった男子を悦ばせるエッチの技術』のことである。学園に男子が一人しかいない関係上、授業は模型を相手に行われる。この授業中は男子が暇になってしまうため、恋の成就後は『お手本』という名目で女子道を受ける恋人女子の相手役として参加する事もある。
(原則的に『恋の成就をしていない男子と女子が性行為を行うこと』は校則で禁止されているが、特例として授業を仕切る教師に指名されることで、恋の成就を果たしていない女子でも男子に練習相手になって貰うケースも存在する。
また、『女子道が優秀である事』は『男子を喜ばせることができる』ことに直結するため、女子道に意欲を持って挑んだり「得意科目は女子道」と自慢する女子も普通に存在する。

【作品内での登場人物】

主人公

本作でプレイヤーの分身となる恋ヶ崎超女学園に編入してきた男子で、デフォルトネームは『花山晴男(はなやま はるお)』
この手の学園もののゲームの男主人公は『常識人系のツッコミ役』であるケースが多いのだが、この作品の主人公はというとお調子者の三枚目かつスケベでバカな性格をしており、人の話を最後まで聞いて理解しないためにトラブルや面倒ごと引き起こすこともあるトラブルメーカーという『オーソドックスな主人公』ではなく友人キャラに近い性格をしている。
そして能力の方はというと、勉強が壊滅的で苦手なことも多いおちこぼれだが、特技と言えるものも複数あるというどこぞのダメ少年を彷彿とさせるものとなっている。
そんな主人公だが『女子と恋の成就を成し遂げたい』、『目の前で困ってる女子がいたら救いたい』という気持ちはまぎれもなく本物で、たとえ自分に失礼や無礼とも言える態度を取ってきた女子がピンチに陥っても嘲笑うようなことは決してせずに手を差し伸べて助ける性分である。そして『恋の成就』や女子を救う為なら努力は惜しまず、あらゆる困難に立ち向かい、自ら考えて行動する事もでき、それが恋の成就に繋がったヒロインも多数存在する。
ちなみにソシャゲの主人公なだけあってのように『美少女なヒロインの知り合いが極端に多い』という定番の特徴を持つが、それに加えて本作の主人公は作中の全ヒロインと相思相愛の恋人関係でるのが正史であり、その人数も37人(期間限定イベントにしか登場しないヒロインも込みならば更に12人増える)とソシャゲどころかそれ以外の作品形式の創作作品の主人公でも対抗できない人数に達している。他に『恋人となるヒロインがとても多い主人公』を挙げるなら『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の愛城恋太郎がいるが、その彼ですら2025年現在は32人と恋ヶ崎の主人公より僅か少ない……が十中八九いつか追い越されるだろう

ナナ

主人公に仕える人造女子*1で、メイド及び護衛としてその役目を担っている。
どこぞのネコ型ロボットの如く工場で量産される過程で誕生したエラー(本来人造女子は『無感情で忠臣的なのが当然』とされているが、ナナはそれに反する『人間らしさや感情(本人曰く「おちゃめ」)を持っている』)のある欠陥品だったが、工場長達と話し合い『自分を何の問題のない人造女子』として演技して偽ることで、人造女子を選ぶ権利のない最低レベルの男子である主人公に仕える事で廃棄処分を免れている。そしてそれを主人公を含めた恋ヶ崎超女学園関係の全ての人物に秘密にしている。
性格面でこそ欠陥があるが、能力は全く問題がなく、メイドとしてあらゆる家事を完璧にこなすのは勿論の事、早着替え技でシュババババと(言いながら)僅か数秒で主人公を私服姿から礼服姿へと着替えさせる。野生のクマをパンチ一撃で撃退する。人間ではないため自力で空も飛べると色々な意味で反則な能力の持ち主である。その極端に高い能力が理由となって、ナナをはじめとする人造女子は恋ヶ崎の世界では公式・非公式に関係なく、自分から大会やゲームの類に参加することはなく、その権利もない。
人造女子は作中世界では準人間として扱われ、人造女子に対してのあらゆる加害行為は法律で禁止されているが、人造女子が使える主となる男子に限ってはその限りではなく、人造女子をストレスや性欲のはけ口にする男子も珍しくない世界である(なお、主人公はナナに対してそう言った扱いは絶対にせず人間どころか一人の女子として扱っているため、ナナからは人造女子に組み込まれたプログラムに関係なく絶対の忠誠を誓われている)。

○【本作のメインヒロイン】


○【本作のサブヒロイン】


【余談】

公式で発表されたわけではないが、メインヒロインの名前は花札が元ネタであると一部のプレイヤー達の間では噂されており、まとめると以下のようになる。
1月:松に鶴→若松美鶴
2月:梅にうぐいす→鴬谷小梅
3月:桜に幕→幕ノ内桜子
4月:藤にほととぎす→藤沢しのぶ
5月:菖蒲(アヤメ)に八ツ橋→八橋綾芽
6月:牡丹に蝶→牡丹姉妹(牡丹うすは、牡丹あげは)
7月:萩に猪→萩山伊乃
8月:ススキに月・雁→雁部沙月
9月:菊に盃→???
10月:紅葉に鹿→鹿島紅葉
11月:小野道風にカエル、柳にツバメ→柳沢雨音
12月:桐に鳳凰→鳳凰院姉妹(鳳凰院桐夜、鳳凰院桐華)
そのため、今後第14人目(ナナもメインヒロインに数えるなら15人目)のヒロインが新たに登場するとしたら、花札の『菊に盃』が名前の元ネタとなるメインヒロインが登場する可能性が高いと思われる。

加筆・修正は推しのヒロインと恋の成就を果たした男子にお願いします。

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最終更新:2025年03月09日 18:17

*1 人によって造り出された人工生命体であり、製造の際には細胞等が用いられているため厳密には100%完全な機械ではない

*2 しかし主人公が2年生の頃の時系列では登場せず、本編開始より1年経過して初登場となっている