髙羽史彦(呪術廻戦)

登録日:2022/02/07 Mon 00:48:41
更新日:2025/04/09 Wed 09:31:06
所要時間:約 8 分で読めます






五分だ五分だと言うけれど……

本当は七三くらいが……



髙羽(たかば) 史彦(ふみひこ)とは『呪術廻戦』の登場人物である。
演:牧野裕夢(ファンタ学園 超人先生)


【目次】



【概要】


死滅回游泳者(プレイヤー)の一人。
参加前は劇場で売れない芸人をやっていた35歳の男性。

初登場では客の前で滑り倒して控え室で落ち込み、先輩にも説教されていた。
だがそれを横で聞いていた某芸人にそっくりなケンさんから
「ずっと売れ続ける奴には二種類おる。ずっとおもろい奴と、ずっと自分のことおもろいと勘違いできる奴や。お前はどっちや」
と言葉をかけられ、冒頭の言葉と共に死滅回遊の泳者であることが明かされた。

その後はしばらく出番がなかったのだが……






【人物】



2対1……君達それで本当に公平に分けた……つもりなのかい!?

君達のような人間を何者と呼ぶか……そう!!

卑怯者だ……卑怯者の攻撃は効かん……!! 見ろ!!

ダメージ0だぜぇ!!



東京第1コロニーでレジィ・スター一派を相手に苦戦していた伏黒の前に突然救援に現れる形で再登場。
ちなみに上の台詞は黄櫨の攻撃から伏黒を庇って発したものだが、ダメージ0と言いつつ結構な勢いで頭から出血していた。

この時点で死滅回遊の他の泳者は大なり小なりポイントを稼いでいたのだが、髙羽は堂々の0点。
つまり一切誰も殺していなかったという事である。
これは芸人として「人から一生笑顔を奪う真似はしない」という信念に基づいた行動をしていたため。
初登場時の不穏な空気からは予想もできない程のいい人であった。
ただし暴力肯定派の古いタイプの芸人なので、殺しはしないものの戦いには躊躇しない。

ちなみに再登場時の服装は、左半身だけ服を着て右半身はという『笑う犬シリーズ』の往年のコント『ザ・センターマン』の衣装そのもの。
(ただし、作中で直接その名前は出されてはいない。)
これは髙羽にとってそのコントが「初めて爆笑というものを教えてくれた」原点とも言うべきものであるため。
「このコスチュームにかけてスベるわけにはいかない」という覚悟の証である。
しかし別にギャグのレベルが上がってるわけではないので「余計なお世Wi-Fi(ワイファーーーーイ)!!!」という一発ギャグをレジィ達にぶちかましてダダ滑り。
そして逆鱗に触れて


クソ客がぁぁぁぁ!!!

いるんだよ!!オマエらみたいに子宮に笑顔を忘れたくせに
劇場の最前列に座るような客!!


と逆ギレした。

ケンさんの言葉が響いたのか、落ち込んでいた時とは別人のようにハイテンションでギャグをぶちかましまくる。そして滑る。
なので伏黒からは東堂と同じ匂いがする」と嫌そうな顔で評されている。



【戦闘能力】



だが俺は芸人だ
人から一生笑顔を奪う真似はせん!!

「バラエティにおいて赤(出血)は厳禁」*1という考えから、基本的に徒手空拳で刃物などは使わない。
ハリセンで相手を引っ叩いたり、背後に回ってカンチョーをぶちこんだりと戦い方も芸人スタイル。
しかし呪力のブレが大きいタイプで跳ね上がり方が半端ではないため、テンションが上がって出力が上振れした際の攻撃の威力と速度は相当に高い。
蹴りを食らった黄櫨は建造物をぶち抜く勢いで吹っ飛んでいった。

超人(コメディアン)

高羽が「ウケる」と確信した想像(イメージ)を実現する術式。
具体的には高羽のイメージした事象の具現化と強制を行う仕組みで、おまけに対峙している相手のイメージすら取り込んで反応(フィードバック)させる特性まである。
この術式によって、髙羽は様々なギャグ漫画orバラエティ番組のような現象を引き起こす。

以下実例
  • ハリセンをどこからともなく取り出す
  • 反転術式も使わず怪我が勝手に治る
  • 全身からローションを分泌してローションまみれになって打撃を滑らせて無効化する
  • 分泌させたローションをあんかけに変化させる*2
  • 5回は確実に爆死する威力の爆発を食らっても頭がチリチリになるだけで済む
  • トゥーンになることでダメージを防ぎつつ羂索カード・プロフェッサーにする*3
  • 相手の思考に介在し、変な記憶を差し込む
  • 山の中に街やら病院やらコントのセットやら海岸やら人間やらを具現化する
……等々。
特に防御性能に関しては図抜けており、ノーガードで攻撃を受けたとしても術式発動中の間は相手の攻撃が「効いていないことになった」と改竄する形で無力化するのでまともな手ごたえすら入らず、高羽自身へのダメージも皆無となる。
ただし、「芸人」視点で見ると発動に対するハードルは意外と高い。

術式の発動にはあくまで髙羽が「俺のギャグはウケる!」と確信することが重要。
実際は他人にウケているかどうかは関係なく発動するが、逆に言えば髙羽が「自身のギャグ」を確信を持って「観客にウケるギャグだ」と自覚しなければ発動しないということでもある。実際、お笑いやバラエティ番組にも精通している羂索に自身のギャグの「弱点」を指摘され、動揺してしまった事により「超人」が発動せずに打ちのめされた。
それ故に当たればデカいものの本人のメンタルに影響される部分が大部分を占めるため、優位に立つにはどんな状況に置かれても「芸人としての自分」を維持し続けなければならない。
つまるところ、ケンさんが言う「ずっと自分のことおもろいと勘違いできる奴」でなければ活かせない術式と言える。
ケンさんの言葉で吹っ切れていなければ、髙羽もろくに使いこなせないままだったかもしれない。ギャグは相変わらず面白くないし。
この術式で呪霊をあっさり倒している事から、「笑いそのもの」を理解していない相手に対しても余裕で通じる。そのためあくまでも高羽側の認識の問題と思われる。
しかも特級術師相当の実力も持ち、且つ作中随一の結界術の使い手ですらこれらの効果を全く阻害出来ていないため、一度はまるとよほど特異な術式以外では正面戦闘で倒すことはほぼ不可能。

本人の精神状態によって術式が発動するか否かが決まる性質上極めてムラっ気が激しいのが難点だが、その分一度勢いに乗ってしまえば発揮される力は無法の一言。
高羽のお笑い欲が尽きない限りは実質常時無敵状態になるに等しく、特級呪霊であろうと唐突に具現化したトラックにはねられ瞬殺され、強大な術式であろうと悉く無下にされて高羽へのダメージは無かったことに改竄され、逆に対戦相手は具現化したギャグの模擬(シミュレーション)に巻き込まれる際に生じるダメージで体力を削られ続け、ズルズル敗北へ向かっていく。
羂索の発言を引用すると「暴力では決着が付かない戦い」を相手は無理矢理強いられることになる。

別の言い方をすれば「一人だけギャグ補正を受ける」とでも言うべき能力。なお一部では「ボーボボのハジケリストの戦いを相手に強要する能力」とか例えられた。
これらの理不尽さから地のナレーションでは五条悟にも対抗できうる術式」という最大級の評価を受けており、羂索にも「下手をすれば私の千年の呪術ノウハウが通用しない」とまで言わしめた。

なお、髙羽本人は自分の術式の事を何も知らない。ギャグみたいな戦い方をしているのは単なる芸人根性である。

【余談】


初登場時の項目冒頭の台詞*4から、ナナミンと同じ十劃呪法を使うのではないかと予想していた読者も多かった模様。
実際にはナナミン要素ゼロだった上、セリフに留まらずコスチュームすらセンターマンのパロディになるとは誰も予想していなかっただろうが

なお、格好が格好なのでたまにアレがはみ出して〇に呪のマークで隠されたりしている。
……彼の術式の内容的に、漫画的演出ではなく作中でも本当にマークが出現しているのかもしれないが。


27巻発売時には広告塔としてものすごくプッシュされており、公式SNSをジャックした。
更にはファンタ学園ほぼそのままの特別ムービーが作られた。
その上、「余計なお世Wi-Fi(ワイファーーーーイ)!!!」にちなんで、本当に微弱な強度のWi-Fi電波が飛ばされている広告トラックを新宿、渋谷に走らせるという広告も行われた。





オマエが胃袋吐くまで追記・修正してやる!!
それが俺の編集だ!!

できんの? 君に(わくわく)

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最終更新:2025年04月09日 09:31

*1 別に「赤」は「血」を意味する業界用語というわけでは無い。

*2 なお、このあんかけは見た目だけでなく味も本物のあんかけである。

*3 この時の羂索が身に着けていたバンダナとサングラスは幻覚ではなく実際に着用させられている。

*4 彼のリスペクトするセンターマンの決め台詞からの引用。如何せん昔のコントなので知らない読者も多かったが、再登場時の服装に対する伏線でもあった。