キース・ハワード(遊戯王)

登録日:2018/05/10 Thu 21:12:22
更新日:2025/01/29 Wed 23:03:13
所要時間:約 10 分で読めます





「地獄を見たことがあるかって聞いてんだよ……」


漫画作品『遊戯王』およびそれを原作とするアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』の登場人物。

プロフィール

誕生日 8月12日
星座 獅子座
年齢 26歳
血液型 O型
身長 190cm
体重 85kg
好きな食べ物 ステーキ
嫌いな食べ物 寿司
駒田はじめ(現:駒田一)

概要

アメリカ国旗のバンダナとサングラスがトレードマークだが、サングラスに関しては現役時代はかけていなかった模様。また現役当時はキチンと剃っていたのか髭も生えていなかった。
アメリカ出身のデュエリストで、その中でも大会に出て賞金を稼ぐことをなりわいとする「カード・プロフェッサー」の一人。

当時流通が始まったばかりのマジック&ウィザーズに精通し、参加した大会の賞金を全て掻っ攫って行くほどの実力者で、
そこからついた通り名が「バンデット・キース」。「盗賊*1キース」とやっかまれるほど強かった、ということだろう。
本人の言では、「一度オレが倒した相手は二度とカードを手にしなくなる」とのこと。


ちなみに名前が愉快な名前のBGMで有名な某ラスボスに、見た目がその部下によく似ているが、初期の高橋先生は格闘ゲームに凝っていた節が見受けられるため(こいつとか)、恐らくは意図的なオマージュと思われる。
当初は間違いなく死んでたのに続編で生きてた事にされる辺りもそっくり。


作中での活躍

初登場は王国編だが、それ以前のことは海馬の回想やペガサスの聞き入れた情報で語られている。
全米一のカードプロフェッサーとして、実力に絶対の自信を持っていたキースは、マジック&ウィザーズの創造主たるペガサス・J・クロフォードに挑戦状をたたきつけた。
最初は乗り気でなかったペガサスだが、考えるうちにこの挑戦をマジック&ウィザーズのコマーシャルに利用することを考案。

  • 100万ドルの賞金マッチとする
  • 5万人を収容できるドームで、全国放送で対戦を行うこと
  • 興行収益はスポンサーとテレビ局で折半にする

以上の条件を提示した上で受諾。
そしてデュエルに挑んだキースであるが……

キース(オ~マイガ! オ~マイガァァ~~!!)「うおおおおおお~!!」

ペガサス「WOW!! トムの勝ちデース!」

詳しくはトム(遊戯王)の項目を参照してもらいたいが、
ペガサスには最初から正々堂々の勝負などする気はなく、千年眼による「マインドスキャン」を用いた術中に嵌められたキースは、代理として決闘直前に入れ替わったほぼ初心者同然の少年・トムに実質の完敗を喫してしまう。
ペガサスが決闘承諾の条件として出していた全国放送で流すようにという条件から当然、全米にこの敗北が流れてしまい、マジック&ウィザーズのCMとして「初心者でもチャンピオンに勝てるかもしれない」と売り出すことを目論んでいたペガサスによってキースは徹底的に利用されたわけである。
こうして名声も何もかもを失ったキースは、その後消息を絶った。
(マナーを守らないなど対戦相手への態度が非常に悪いのは 現実では 問題だが、それを理由にしては同じ巻で主人公が行った行動の立場がない……)

それから何をしていたのか詳しくは語られていないが、ペガサスの聞いた噂では、酒や麻薬に溺れ、
やがて危険なギャンブルに没頭するようになり、破滅へと転がり落ちて行ったらしい。*2
いずれにしても、ペガサスに挑んだばかりに全てを失ったキースは、やがてこの地獄から抜け出すために打倒ペガサスに執念を燃やすようになる。

「誰だぁ~?ンなコトほざく奴ぁ~!遊戯だかファック野郎だか知らねーが…
城へ行くのはオレとお前らの4人!そいつで決まりのハズだぜ」

その折に聞きつけた「決闘者の王国」大会に密かに潜り込み、ゴースト骨塚と取り巻きの二人を子分に引き入れてスターチップを稼がせていた。
正規の参加者ではないため大量のカードを隠し持っており、これで骨塚達のデッキを強化して勝たせていた。

が、カモとして目を付けた城之内に骨塚が敗れてしまい頓挫。
墓場フィールドのあった地下洞窟に遊戯達共々閉じ込めると、取り巻きの二人ともども骨塚をブチのめしてスターチップ10個とデュエルリングを強奪。
全く戦わないままペガサス城へ乗り込んだ。

「てめえら…ここまで勝ち上がって来たのは誰のおかげかわかってんのか!?
このバンデット・キース様のおかげだろーがぁぁ!!」

その後、決勝トーナメントの直前に参加カードが必要となる(密航者なので当然持っていない)ことを聞き、夜中に城之内の部屋に忍び込んで椅子に架けてある上着のポケットから「王の右手の栄光」を盗み出す。
途中で遊戯に部屋にいることに気付かれ、問い詰められそうになったのを力づくで黙らせようとするも、騒ぎで目を覚ました城之内に逆に叩きのめされてしまう(運の良いことに参加カードを盗んだことはバレなかった)。
翌日のトーナメントでは城之内の不戦敗となるはずだったが、カードをから渡された城之内はギリギリでデュエルに間に合い、結局正面から戦うことに。

機械モンスターを動員したパワー戦術で圧倒するかに見えたが、
罠カードを駆使してトリッキーな戦術を取る城之内に予想外の消耗を強いられ、最終的には自分のカードを逆利用されて敗北を喫する。
この時の彼は、ずっと守備表示にして黙っていた城之内がいきなり伏せカードをセットして攻撃に転じたのに一切警戒せずにアタックして案の定罠にかかるなど、粗雑なプレイングが目立った。
逆に城之内は、この試合に勝てばを助けられるとわかっていたためか異様な程冷静で、地力の差による苦戦はあれど、完全にキースを手玉に取っていた。
その光景はまさに、かつてペガサスが謳った「どんな初心者でも強いチャンピオンをやっつけられる」の言葉通り、相手を舐めた結果再び初心者の少年に敗北するという屈辱的かつ皮肉なものであった。
前回の遊戯VSのデュエルで舞が指摘した「眼前の相手が見えていない」という状態を、折しもそのまま城之内を「ペガサスへの復讐への通過点」としか見ていなかったキースに当てはめたかのようであるといえよう。

その後の彼の運命は、原作軸とアニメ軸で大きく異なってくる。


原作軸

城之内に敗れた直後、その場にデッキを放置したまま上階へ移動。
ペガサスにナイフを突きつけて賞金を奪い取ろうとするが、城之内戦でリストバンド内のカードを手札に加えるという不正行為を暴かれる。*3

それでも「オレのルールじゃアリでなぁ!」と開き直っていたが、ペガサスに「デュエリストのマインドを失った」と吐き捨てられ、
罰ゲーム「HAND AND GUN」によって右手をピストルに変えられ…


(オ…オレの手が…ピ…ピストルに…!?!?)
(あああ手が勝手に…!)


響く銃声。
恨みから道を踏み外した男は自業自得の死を遂げた。…しかし。


「ククク…負けた恨みってのはよォ
守るモノも何も…そう命すらも持っちゃいなかったオレの様な者にも
生きてる意味を与えてくれるぜェ」

「そうだ…オレは…
オレをコケにしやがったペガサスと城之内!!
オメーへの宿怨を果たすために生き返ったんだよォ!!」


なんと肉体的には生きており(罰ゲームでは魂だけを砕かれ廃人化していたようである)、
バトル・シティ編直後の事件である「遊戯王R」では一連の事態の黒幕として再登場。

邪神アバター」を用いてペガサスを復活させる「R・A計画」を進めていた夜行により、王国に残していたデッキからその魂を再錬成されたことで復活。
三邪神の一つ「邪神イレイザー」を渡され、それによって命が保たれていると教えられたが、実際にどうなのかは不明*4

蘇生したキースはペガサスへの復讐に燃えるが、恐らくは夜行からペガサスが既に死亡していることを聞き、ターゲットを王国で敗れた城之内に変更。
ペガサスを殺害したのが遊戯であると夜行に吹き込み、その結果として遊戯について来るだろう城之内を叩き潰すべく暗躍を始める。

海馬コーポレーション本社を乗っ取った際にはカードプロフェッサーの一人テッド・バニアスにギャンブルで勝ち借金を踏み倒さないよう見張っていたが、そこに遊戯と月行が到着。
月行がテッドを破った後、二人を夜行のところへ連れて行こうとするが、途中でリッチー・マーセッドの妨害にあい、殴り倒された。
しかし、少し後に月行を倒し計画最終フェイズに向かおうとするリッチーの前に現れ、さっきの仕返しとばかりに蹴りを入れ、邪神イレイザーを呼び出して撃破。
ブラックデュエルディスクを奪い、ついに城之内とのデュエルに挑むことになる。

モーターモンスターを用いて攻め立てるも、王国編から格段に腕を上げた城之内に圧倒され、リストバンドのイカサマは「デュエルディスクの機能により不可能」と散々な状況に陥る。
それでも最終的にイレイザーの召喚に持ち込み、その能力で城之内を追い詰めていくが、王国に続いてまたも自分のカードを利用される形で攻略される。
イレイザーの破壊時のリセット効果により、死の闇の中に取り込まれながらも城之内の息の根を止めようとするが、それすらしのぎ切られてしまう。

「な…なぜ…だ……なぜ…死なねぇ…んだ?」
「オレは…死んで奴は…生き…存える……こんな…バカ…な」
「う…ああァ……ああ…き…消える…のか…オレは…また何もな…い闇の……底へ…」
「こ…ここ今度は…城之…内ィィ…オメーが…オレを…死地に…追い込む……のか…」

二度と冥界に戻りたくない、と邪神に魅入られた事で怯えるキース。
再び闇に沈みかけるが、闇の中でも正気を失わなかった城之内によってとどめを刺され、邪神の闇から解放され事なきを得る。

「…まだ…だ…もう一度…だぜェ……もう一度オレと……戦え……!」
「そらァ…ブラック…デュエルディスクを付けろォォ…」

それでもなお、ブラックデュエルディスクを投げ渡して再戦を挑もうとするが、城之内から「今のお前とは戦わない」と言われ悪態をつきながら気絶した。
そんな彼の手には、城之内が王国で勝手に拝借していた「時の機械-タイム・マシーン」が返された。

「今は…復讐鬼みたいになっちまったがよ、お前だって最初にカードを手にした時には違ってたハズだ…」

「ただ…ただ純粋にデュエルを楽しんでいたそんな頃が――へっ…テメーのそんな時なんて想像出来ねーな…」

「…こいつはテメーに返すぜ…。このカードで純粋にデュエルを楽しんでいた頃の心を取り戻して来いよ!」

「復讐鬼じゃなく決闘者としてオレの前に現れた時は…いつでも闘ってやるぜ!」

「時の機械-タイム・マシーン」の効果を考えてみれば、城之内がそのカードに託した再起の想いを、少なくとも読者は計り知ることが出来るだろう。原作の外伝として評価の高い本作でも屈指の名シーン。
果たして、彼はデュエリストとしての心を取り戻し、城之内に再戦を挑んだのか。それは誰にもわからない……。


アニメ軸


「このデュエルは無効だ!!」
「そもそもそいつの見せた参加カードはそいつんじゃねえ!
そいつはハナから、このデュエルをする資格なんてなかったのよ!」

敗北直後、原作と違って城之内の提示した参加カードが彼本人のものではないことを指摘して失格にさせようとするが、
当の城之内からは自身のカードが自分が持っていたものではなく、から受け取ったカードであると前置きされたうえで、
「なんでこのカードが俺のじゃないって知ってんだ?」と逆に指摘される。*5
その様子を見たペガサスは千年眼でキースの心を読み、キースが提示したのがそもそも城之内から盗んだカードであることを告げる。

「答えは簡単デース! バンデット・キース、YOUが城之内ボーイのカードを盗んだからデース!
ワタシはカードが誰のモノであろうと、そんな事を気にするつもりはありまセーン。
それよりワタシが許す事が出来ないのは、今のデュエルでの不正行為…」

ペガサスは参加カードの出所を問わなかったが、リストバンドのイカサマを理由に王国からの追放を宣言。
キースは黒服たちに囲まれ、連行されてしまった。

…と思いきや、その黒服二人を殴り倒して逆走。

「ペガサスゥゥゥゥ!!」

デュエル・リングから一気にペガサスの玉座へ驚異的跳躍力を以て飛び移り、拳銃を突きつけて賞金を要求。

ペガサス「相当しつこいデスネ、YOUも…」

キース「賞金を渡してもらうぜ!でなきゃここで今すぐ命を貰う!」

ペガサス「これがかつての賞金王の姿とは…YOUは以前のワタシとの戦いで、既にデュエリストとしてのマインドを失ったようデース…」

キース「ほざいてんじゃねー!賞金はどこだ!」

が、そんな無法をペガサスが許す筈も無く…

ペガサス「フ……ザコは消えなさーい!」

キース「おわぁああああー!?」

落とし穴に引っ掛かってに転落、そのまま退場となった。

その後、漂流しているところをグールズに回収され、マリク洗脳を受けてその手駒となる。

マリクの目的は闇遊戯の正体を探るための当て馬としてキースを使う事であり、
占い師に化けて千年パズルを奪取した後、それをかけての廃墟の工場でデュエルを挑む(原作での御伽父の役割を担った形である)。

機械デッキではなく、グールズ製の複製レアカードによるデッキで遊戯を窮地に陥れたが、乱入してきたバクラの妨害で洗脳が弱まり、
パニック状態のまま頭に響いてくるマリクの声をかき消そうと暴れ、千年パズルを崩してそのまま逃亡。以後、一切登場しなかった。


ゲーム軸

ゲーム版DM7ではマリク率いるグールズに拾われたらしく彼に洗脳された状態で従っている。
シナリオ内で2回戦うが、グールズ編終了後は埠頭入口右側にある倉庫内に現れる。

この時のキースはマリクの洗脳から解放された影響なのか抜け殻状態となっており、普通に話しかけても心ここにあらずといった状態。
そんな彼にデュエルを挑んで一度勝利すると「もう終わりだ…」等と口にするが、選択肢「終わりじゃない」を選んで励ますと、キースが再燃し以後何度でもデュエル可能となる。
なお、ここで間違った選択肢を選ぶと全てを諦めてしまい「あばよ……」と言いながらその場を去るため、以後は出現しない。諦めんなよ、お前!
本作では『ゼラ』を中心とした悪魔族・機械族デッキを使う。

続編のDM8ではマリクがいなくなった後のグールズ残党を集め、「ネオ・グールズ」として組織を再編成。
キース自らはそのリーダーとして君臨。中盤「ネオグールズ編」におけるボス。

ネオ・グールズは童実野町内や世界各地でレアカードの強奪・勧誘活動を行っていたが、
キース本人の行動理念は「あのふざけた野郎(天馬太陽ことペガサス)をぶちのめす」一点のみだった。
人質のイシズと引き換えに主人公達から奪った千年アイテム6つと、自身がどこかから探してきた千年パズルの力で神のカード『ラーの翼神竜』を復活。
直後に神慣らしとしてラーの入ったデッキで主人公にデュエルを挑む…

しかし、この時のラーは攻守0の「スフィアモード」だったため、キースには全く扱えなかった。
更に言えば彼のデッキは下級モンスターが11体しかいないのに、生け贄2体以上の上級モンスターが10体も投入された超々ヘビーデッキ。
「心変わり」とか「洗脳-ブレイン・コントロール」とか「死者蘇生」とか生け贄確保に有用なカードは数枚入っているものの、それでもよく事故る。
それに加えて召喚魔族まで偏っているので一点突破もしやすい。機械族中心のため、初期フィールドの『闇』をあまり生かしきれていない点も弱いと言えるか。
ぶっちゃけLP2000と低いがセーブ無しの5連戦を要求される直前のデュエルと比べると明らかに温い相手。

デュエル勝利後にはラーによる神の怒りを受けて意識を失うが、大邪神レシェフに体を一時的に乗っ取られ、ヤバい表情をしながら遊戯の千年パズルを砕いてしまう。
パズルを砕いた後のキースは壁にまで吹っ飛んだ影響か再度意識を失い、その場で倒れる。以後は全く登場せず消息不明となる。

DS版「NIGHTMARE TROUBADOUR」では、乃亜に洗脳されペガサスのしもべとして行動。
事件解決後は闇のデュエリストとして単独行動を続けているとされている。


使用デッキ

設定上は多数のデッキを使いこなすが、本人が好むのは重量級の機械族モンスターを軸としたハイビートデッキ。
王国編ルールでは魔法攻撃が一切効かないという特性を持っていた。
リボルバー・ドラゴンをエースに据えており、高い攻撃力と除去能力で場を制圧しつつモンスターを増やしてペースを握っていく。

「R」ではトークン生成効果を持つモーターモンスターデッキに切り替わっており、これらを利用してどんどん上級モンスターを召喚していく戦術を取る。
また、夜行から渡された邪神イレイザーを切り札として投入しているが、元々彼のカードではないため戦術とはミスマッチである。
主なカードについては以下。

王国編・アニメ版

王国編は闇属性・機械族を中心とされている。
魔法攻撃を一切受けないなど、魔法使い族にとって天敵の効果を持つ。
王国編での決勝戦の敗北後、ペガサスに対する復讐心を忘れられずにカードを放棄したままの為、多少のカードを城之内に拾われ『R』で『時の機械-タイムマシーン』を城之内が2度使う(なお、後に『復讐を捨て楽しくデュエルしていた頃を思い出せ』というメッセージと共に返されている)。

アニメ版でグールズに洗脳された時は機械王を中心とした機械デッキ。
前半は機械族を並べて『機械王』の力を最大限に発揮させる戦法を取る。
だが彼を洗脳しているマリクの手により、王国編以上のイカサマによる『ゼラ』を中心としたウルトラレアカード攻めで遊戯を追い詰めるも、デッキを無視したレアカード頼りの単純な戦法ゆえに隙を突かれてしまう。

キースの顔というべき最上級モンスター。詳しくは項目参照。

  • スロットマシーンAM-7
城之内戦で壁として召喚したモンスター。リストバンドのイカサマのために呼び出された。

  • 振り子刃の拷問機械
  • TМー1ランチャースパイダー
キースの代表カード二枚。前者は「格闘戦士アルティメーター」を真っ二つにしたが「ガルーザス」に破壊され、後者は鎖付きブーメランとのコンボで破壊された。

  • メガトロン
同じく当座の壁として呼ばれ、返しのターンでレッドアイズに粉砕された下級。
「鋼鉄の襲撃者」のイラストにはしっかり描かれている。
まだOCG化はされてない。

  • 7カード
スロットマシーンAM-7を強化するためのカード。リストバンドに2枚仕込んでいた。

  • スフィア・ボム-球体時限爆弾
自爆用のモンスター。アニメではなんとレベル4で攻撃力2900というぶっ壊れモンスターだった。

  • 時の機械-タイム・マシーン
擬似コンバットトリック用の罠カード。原作軸では対戦後に城之内に持って行かれており、Rで返却されている。

  • デビルゾア/メタル・デビルゾア
ある意味キースの顔役その二。OCGではロマンの域か。
あえて守備表示で出され、城之内の「炎の剣士」+「サラマンドラ」での魔法攻撃を誘発。メタル化・魔法反射装甲を装備しメタル・デビルゾアとなり、魔法攻撃の反射で返り討ちにした。
その後は城之内の「落とし穴(串刺しの落とし穴)」により、あられもないポーズでハメられながら破壊された。

なお、原作では普通に表側守備表示で出されたが、アニメでは「裏側守備表示でセットする前に、わざと落として一瞬だけソリッドビジョンを出す」というミスに見せかけた罠で城之内の油断を誘った*6
わざわざこんな回りくどい罠を仕掛けた辺り、城之内を心底舐めきっていた事が窺える。

  • アイアンハート、キラー・マシーン、ゲート・キーパー、ギガント
初期によくありがちなステータスの低い上級モンスター。前者3枚はキースの手札に確認でき、ギガントは酒場でのデュエルで落としたカードの中に確認できる。「鋼鉄の襲撃者」では空気すぎた(というより使ってない)ためかハブられた。

  • メガソニック・アイ、メカ・ハンター、天使の施し、陸戦型バグロス、サイバーポッド、機械改造工場、ゼラの儀式、ゼラ、死者への手向け、ホーリー・ナイト・ドラゴン、マジック・ジャマー、神の宣告
アニメオリジナルの表遊戯とのデュエルで使用した、グールズによる複製レアカードの数々。
使用したカードはサイバーポッドと機械改造工場、陸戦型バグロスを除き第二期時点のOCGでスーパーレア以上のレアリティが存在する*7
ちなみにメガソニック・アイはパックの希少さ故にかなりの値段がついている。

  • 守備封じ
直接攻撃禁止の王国ルールでは強力な一枚。
城之内のアックス・レイダーを攻撃表示にし、メタル・デビルゾアで止めを刺そうとしたが、落とし穴に引っ掛かって(アニメ版では串刺しの落とし穴)破壊されたため全く役にたたなかった。

  • バンデット-盗賊-
未OCG化の魔法カード。相手の手札を確認して1枚奪う。城之内の「右手に盾を左手に剣を」を奪ってトドメを刺そうとしたが、「墓荒らし」でタイム・マシーンの効果を使われて返り討ちにあった。
ピーピング+ノーコストで相手の手札1枚奪取というぶっ壊れ性能であり、押収・エクスチェンジの完全上位互換。そのままの形でのOCG化はまず不可能だろう。

装備効果を持った罠カード。このカードで自分フィールドのデビルゾアをメタル・デビルゾアにバージョンアップさせ、城之内の炎の剣士を返り討ちにした。
アニメではOCGのものとの混同を避けるためか「魔法反射装甲 メタル・フォース」と名前が変更されている。

  • 機械王
アニメオリジナルの遊戯戦で使用。
フィールド上の機械族の数だけ攻撃力をアップする効果を持っている。
機械族を増やし、さらに『機械改造工場』の効果でパワーアップしたが、『魔霧雨』と『デーモンの召喚』のコンボで破壊された。

遊戯王R

原作のアフターストーリーである『遊戯王R』にて、リッチー戦や城之内戦で使用。
モーター』と名の付く機械族モンスターを中心に構築されていて、その中には三邪神の一角である『邪神イレイザー』も入れている。
主力カード用の『エンジンチューナー』による守備力の半分を攻撃力に加える効果と、破壊された後、モータートークンを呼び出すトークン召喚効果が特徴である。
モータートークンは生贄制限等が無い代わりに攻撃力100と非常に貧弱でありながら攻撃表示で出現し、しかも守備表示にできないという欠点を抱えている。
ただし、原作軸の場合新型デュエルディスクを使用したルールではフィールドにモンスターと魔法・罠全て合わせて5枚しかカードを置けないというルールがあることを考えるとフィールドを圧迫しないこのトークンが有用なのは言うまでもない。

  • モーターシェル
機械族の下級。戦闘破壊された場合モーターパーツトークンを1体残していく。

2021年になってようやくOCG化。
効果に名称指定1ターン1度の制限が付いたが原作効果がほぼそのまま再現されている。

  • モーターバイオレンス
上級その1。こちらはトークンを2つ残す。

シェル同様2021年にOCG化。
パーツを残す効果はアドバンス召喚した状態で墓地に行った場合のみ発動する制限が付いた。
原作でキースが併せて使用していた《エンジンチューナー》の調整版を内蔵しており、
自身か自身が居る状態で召喚・特殊召喚された機械族に対し相手ターン終了時まで自身の守備力の半分分攻撃力を上昇させる効果を持っている。
自身に使えばリリース1体で出せる2700打点となり、レベル帯の割に高い攻撃力を出せる。

  • モーター・カイザル
上級その2。こっちはバニラ。

  • デモニック・モーター・Ω
最上級。城之内に「サモン・キャプチャー」で奪われている。
邪神無しでなら、本来キースのエースモンスターでもある。
攻撃力2800とモーターモンスターの中でも最大攻撃力を誇るが効果は無い。
城之内がお得意のカード強奪コンボで逆に召喚して*8このカードで邪神イレイザーを倒した。「城之内クラッシャー!」
だがイレイザーの効果によって墓地に送られ、今度は『ニコイチ』の効果でキース自身の場に召喚され、トドメを刺そうとするも、
『悪夢のサイコロ』の効果で攻撃力を大幅に下げられてライフを削りきれず、最終的にギア・フリードによって破壊された。
モーターモンスターでは最初にOCG化。
モータートークンの生産効果を追加された他、疑似的にエンジンチューナーの効果を内蔵、
機械族モンスターの生贄1体とターン終了時に自壊するリスクと引き換えに瞬間的に攻撃力3800を叩き出せる。

夜行から渡されたカード。
機械族主体のキースのデッキとはそのサポートカードと噛み合わず、
また攻撃力が相手の場のカード数に依存するという性質から「ブザマなモンスター」と酷評されるなど、散々な評価だった。

  • エンジンチューナー
装備魔法。機械族1体の攻撃力を守備力の半分だけアップ。但し守備表示にできなくなる。
装備モンスターが破壊されても残り、次に召喚された機械族1体に自動で装備される。
実は相手の場にも有効。

  • スクラップ・ガレージ
罠カード。機械族が墓地に置かれた時に、墓地の機械族を攻守0・効果無効で可能な限り蘇生する。
邪神の生贄を揃えるのに使った。

  • ニコイチ
魔法カード。墓地のモーターモンスター1体を蘇生し、残りのモーターモンスター全てを除外する。
蘇生カードとしては効率が悪すぎるのが難点。

  • カード・ヘキサチーフ
ウィラー・メットも使った速攻魔法版の「心鎮壷」。セットカード2枚を発動不能にする。
こちらは発動を無効にして強制セットさせる効果があり、さらに心鎮壷と異なりこのカード自体は残らないので、封じられたカード自体をどかさないと解除不可能と完全上位互換。

  • 破壊輪
リストバンドに性懲りもなく仕込んでいたが、デッキに入っていたカードではないためブラックデュエルディスクの不正感知機能が作動し、使用できなかった。


なおリメイクカード、関連カードはリボルバー・ドラゴン及びメタル化・魔法反射装甲の項目を参照。


ゲーム作品への出演

ゲーム作品にはかなりの頻度で出演している。
GBシリーズでは3を除いて出演しており、4ではクリア後に戦える闇・ステージのデュエリストへ出世した。
封印されし記憶」では現代編にて顔を見せる。だが登場時期のカードプールの関係でリボルバー・ドラゴンは出さない。デビルゾアは出すが。
イギリスが舞台の「継承されし記憶」では、トレードマークのバンダナの柄がユニオン・ジャックになっているという芸コマな変更点が。
なお、ゲーム出演する時は本名で呼ばれることはなく、通り名のバンデット・キースでほぼ通している。

デュエルターミナルにもDM枠として出演。使用経験の無いブローバック・ドラゴンやツインバレル・ドラゴン、Rで使用したデモニック・モーター・Ωに専用ボイスが用意されているほか、R時代の台詞も収録されている等中々の好待遇。
肝心のデッキ内容もガチ仕様。
「闇の誘惑でドローしつつ高レベルモンスターを除外」→「闇次元の解放で特殊召喚」の流れはスピードデュエルの環境では驚異的。
更にリボルバー一族お馴染みのギャンブル効果で除去も狙ってくる為、DM勢の中でも屈指の強敵になっている。元全米チャンプの面目躍如である。

デュエルリンクスにも出演しており、相変わらず初期デッキにはリボルバー・ドラゴンが入っている。
レベルアップによって習得できる専用スキル「スリカエ」が非常に汎用性が高く、一時期ランキングはキース一色に染まったほどだった*9
レガシーデュエリストでストーリーモードに登場。原作通りマリクに洗脳された状態で登場。原作と違い服装と顔が普通になっている。


余談

作中では下衆な戦術を使う悪役であるキースだが、ネット上では「遊戯王カード初心者に丁寧に指導する親切な上級者」(通称「初心者に優しいキース」)となっているコラ画像が大量に出回っている。
ゴースト骨塚とその子分にカードを渡してデッキを強化するシーンを改変したもの)
特に「どんなコンテンツでも初心者が入らないと廃れていく…初心者は大切にして沼にしずめねぇとなぁ!」という台詞のものが有名。

中には城之内たちにデッキを見せびらかすシーンを改変し、城之内に「デッキめっちゃ持ってきましたね!」と言わせたり、
キースと城之内がデュエルする直前のシーンをフリーのデュエルに当てはめ、カードを忘れた相手(城之内)にプロキシの使用を許可しつつ、効果がわかるようにカードを置く優しさも見せる改変をしたり等…
他にもいくつかパターンがあるが、あまりにもコラ画像が出回ったせいで後から漫画を読んだ人がキースの下衆っぷりに驚くといった逆転現象まで発生したという報告もあるほど。


追記・修正は自分のリストバンドに7カードか破壊輪を仕込んだことがある人がお願いします。

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最終更新:2025年01月29日 23:03

*1 盗賊は「シーフ(thief)」を思い浮かべるだろうが、こちらは一般的に暴力を用いない「窃盗」による者を指す。「バンデット(bandit,バンディット)」は本来「山賊」を指す言葉ではあるが「追いはぎ」「悪党」という意味もあり、キースを表す言葉として妥当だろう

*2 さすがに直球で描写するのはまずいのかアニメ版ではもう少しマイルドになり、酒場での賭けデュエルで金を稼いでいた、ということになっている。

*3 かつてペガサスがキースに対して行なった「マインドスキャン」も客観的に見れば不正行為であり、不可能犯罪であるかないかの違いはあれど不正行為で人生を台無しにされたキースが不正行為を駆使して復讐に走ったのは皮肉と言える。

*4 夜行によれば、このやり方でペガサスの魂を復活できるかどうかの実験だったらしく、キースの蘇生に成功したことで実行に踏み切った模様。

*5 キースは知る由も無いが、城之内が最初に持っていた参加カードも遊戯から譲り受けたものであった。

*6 当時のアニメでは表側守備表示でも出すことは出来た

*7 丁度ブースタークロニクルが発売された時期

*8 この際に八つ当たり気味に城之内に蹴りを入れようとするも躱されてしまっている。

*9 ライフが1000減る毎に使用でき、手札を1枚デッキに戻し1枚ドローするという効果。ターン中に1度、かつデュエル中に2度という使用制限があるが、緩い条件で手札の入れ替えが行えるために多くのデュエリストに使用された