冥府神ゴーゴン

登録日:2022/02/07 Mon 11:28:35
更新日:2025/06/16 Mon 22:53:01
所要時間:約 4 分で読めます




ン・マの奴またも封印されるとは…。地底の帝も、冥獣態のままでは役立たずね。


冥府神(めいふしん)ゴーゴンとは、スーパー戦隊シリーズ29作目『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する神の一柱。

声:田中敦子
スーツアクター:高岩成二、中川素州(代役)

【データ】


身長:49.6m(縮小時:220cm)
体重:23.7t(縮小時:105kg)
武器:妖しい微笑みの盾
神罰:からばら撒いた眷属の蛇を増殖させ、盾の瞳が光った時に地上の全生物に一斉に蛇を噛み付かせて石に変える」
モデル:ギリシア神話に登場する「ゴーゴン三姉妹」(末の妹のメドゥーサの特徴も取り入れている)。

【概要】


冥府十神の中の三賢神の一柱。
蛇の髪を持ち、青い素肌を露出しボディラインを強調したボンデージ風の衣装を身に纏う妖艶な蛇の女神。スーアク男なんだが

自身が統治しているマルデヨーナ世界は「長きものの庭」
常に薄暗く鬱蒼とした樹海で、眷属である無数の蛇が徘徊している。

【性格】


自分より弱い相手を甚振るのを好むとても狡猾・冷酷・残忍な、正に蛇の如く執念深い性格のサディスト。
故にワイバーンから「冥府神一狡賢い」とも言われる。

ン・マの復活には否定的で、二度も敗れて封印された彼を「役立たず」と吐き捨ててバンキュリアを唖然とさせている。
そのため、同じ三賢神であるが、生真面目なスフィンクスとは性格から反りが合わない犬猿の仲。
また、トードとの関係はさながら「蛇に睨まれた蛙」である。
他方、ドレイクとは親しい間柄だったらしく、彼に「マジシャインを倒して欲しい」とおねだりしたり、「代わってあげようかしら?」と神罰執行神の役目を譲ろうとしたり、その断末魔では自身の恨みを彼に託している。

【能力】


巨大な盾「妖しい微笑みの盾」から眷属である無数の蛇を放ち、その蛇が噛み付いた生命あるものを石に変える能力を使う。
また、イモトアヤコのような蛇嫌いが見たら卒倒する程リアルな大蛇にも変身出来、獲物をぐるぐる巻きにしてから丸呑みし、強力な胃液で溶かしてしまう。
自身の背丈位の相手も平気で呑み込んでしまうが、本来の姿に戻った時は特に体型に変化が無いので、胃袋がどうなっているのかは不明。

【劇中での活躍】


バンキュリアからひったくった預言の書を読み、自身が次の神罰執行神に選ばれる事を知ると、トードを脅して「スムーズに神罰を下せるように障害となるマジレンジャーを倒させる」というセコすぎる作戦を実行。
だが、トードは芳香の魂を入れ替えたぐらいで巨大戦の途中で裁きの石板の儀式が始まる直前だったのもあり、大した成果を残さないまま帰還。
「闇の戒律」に違反したのではないかと疑るスフィンクスに毒づいた後、神罰を執行すべく地上に赴く。


でもぉ~人間どもの、耳障りな断末魔は聞きたくないのよねぇ~。

綺麗で、静かなやり方が好き♡


無数の蛇をばら蒔くと駆けつけたトラベリオンと交戦し、盾を振り回す攻防一体の戦闘スタイルで苦戦させる。
マジレンジャーも加勢しようとするが、魁と芳香は中身が入れ替わっているせいで変身できず、やむを得ず残りの3人がマジマジンに変身し参戦する。
1対4という不利な状況でも優勢だったが、魁と芳香が発動した魔法「マジュナ・ジルマ」で勝利を目前にして転倒する最大級の屈辱を味わう。
これに激昂して標的を魁と芳香に変更すると、2人を守るために立ちはだかったマジシャインを圧倒し、スモーキーを石に変えてしまう。
その後、マルデヨーナ世界の「長きものの庭」で戦うという新たなルールを設けて撤退した。


遊びましょう♡死ぬまでね。


蛇嫌い発狂不可避の「長きものの庭」では大蛇に変身して蒔人・ヒカルを立て続けに呑み込んで勝利し、地上に残っていた魁と芳香を急襲する。
身体が入れ替わっていても必死に抵抗する2人を甚振って呑み込もうとするが、突如現れた委員長スフィンクスに妨害される。


神罰は…闇の戒律に従い行われるべきものです。


戒律は破ってないわよ。

それより、神罰執行を妨害する方が問題じゃな~いの?


ゴーゴン、貴女は姑息な振る舞いによって、冥府神の権威を貶めた…。

同じ三賢神として、恥ずかしいんだよ…!


スフィンクスに魁と芳香を元に戻されると、これまでの自分の素行を棚に上げて悪態をつき、「アンタ、いつか死ぬわよ。仲間に粛清されてね。」と預言の書の内容を述べつつ捨て台詞を吐く。
スフィンクスはゴーゴンを歯牙に掛けず、逆に「勝てない相手に立ち向かうマジレンジャー(地上人)」に興味を示して去っていった。

そして、ようやく変身できるようになった魁と芳香はレジェンドマジレンジャーとなり、「マジーネ・ルルド」を唱えてゴーゴンの腹に居た4人を救出する。
4人は本来ならとっくに胃液で溶かされている筈だが、魁と芳香の勝利を信じて「マジカルカーテン」に身を包んで凌いでいた。「道理でお腹がもたれると思った…!」

プライドをズタズタにされたゴーゴンは怒りのまま巨大化し、マジレジェンドとトラベリオンと交戦する。
2体の攻撃を凌ぎつつ、繁殖した蛇を呼び出して地上を石に変えようとするが、トラベリオンの「デストラクションファイヤー」で盾を吸い込まれ、蛇も消滅してしまう。
今度は大蛇になってマジレジェンドを丸呑みしようとするが、スクリューカリバーで防がれ、最期はファイアートルネードを受けて蛇の丸焼きにされ爆散した。


これで勝ったと思ったら…大間違いよ……!

予言してやる…ドレイクが…私の恨みを晴らしてくれる…!

必ず………。


ゴーゴンの敗因は、何と言っても素行不良すぎて蛇だけに蛇蝎の如く嫌われていた同僚の逆鱗に触れたことだろう。
しかし、ゴーゴンがスフィンクスに言った予言は後々的中してしまうのだが、それはまた別のお話。

【謎】


前述の通り、ゴーゴンは預言の書を読んでスフィンクスが仲間の手によって死ぬ事までを知っていたため、少なくともそれ以前の...



  • ドレイク、トード、ワイバーンの死。

  • スフィンクス並びにティターンがそれぞれの事情で離反。


という出来事は事前に知っていたということになる。

しかし、何故かそれらについて他の仲間に伝えることはなかった。

特にスフィンクスの裏切りに関しては、ダゴンに報告していれば犬猿の仲ともいえる彼女を消すこともできたはずであり、逆にスフィンクスにわざわざ仲間に殺されることを伝えるメリットは皆無である。

また、スムーズに神罰を下せるようにマジレンジャーを倒すという作戦の割にドレイクではなく、冥府神最弱といえるトードに実行させたり、(マジレンジャーを倒すためならドレイクに頼んだ方がもっといい成果を出せていたはず)ティターンの裏切りの最大の要因ともいえる芳香の始末を後回しにしたりと不可解な点が目立ち、そもそも本気でマジレンジャーを倒す気があったのかも疑問である。

結局はこれらの伏線は尺の都合で回収されることなく本編は終了したため、ゴーゴンの行動の真意は永遠の謎となった。

【余談】


担当声優の田中敦子は今作が戦隊シリーズ初出演であり、2年後の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』では戦隊サイドの味方として、激獣拳七拳聖の紅一点・ミシェル・ペングを演じている。

なお、そちらも三人一組(マスタートライアングル)のメンバーの一角であり、奇しくも石化させたスモーキー役の草尾毅氏が演じたピョン・ピョウもその一角という奇妙な縁がある。



追記されるのと修正されるのとどっちが良い?

選ばせてあげるわ~♡

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最終更新:2025年06月16日 22:53