激獣拳七拳聖・臨獣拳三拳魔

登録日:2015/08/22 Sat 19:27:54
更新日:2025/03/30 Sun 12:42:36
所要時間:約 7 分で読めます







激獣拳七拳聖・臨獣拳三拳魔とは、スーパー戦隊シリーズ第31作「獣拳戦隊ゲキレンジャー」に登場する10人の獣拳使い達のことである。



【概要】

かつて、拳士ブルーサ・イーから獣の心を感じ、獣の力を手にする拳法「獣拳」を学んだ10人の弟子たちがいた。
しかし、10人の弟子のうち3人が師匠のブルーサ・イーを裏切って殺害、残った7人の弟子たちと敵対することになる。

これによって、獣拳は二つに分かれることになる。

裏切った3人の弟子は、憎しみや人々の悲鳴と絶望を獣拳の力と変える邪悪なる獣拳「臨獣拳アクガタ」の開祖「三拳魔」となり、臨獣拳で世界を掌握する「臨獣殿」を設立。
残った7人の弟子は、ブルーサ・イーの教えを守って臨獣殿を倒すため、正義の獣拳「激獣拳ビーストアーツ」を後世に伝える「七拳聖」となる。

それから激獣拳と臨獣拳は激しい戦いを繰り広げることになる。
そして最終的には「激臨の大乱」とよばれる大戦へと発展、結果は獣の姿を得る禁忌の術「獣獣全身変」を使用した激獣拳側の勝利に終わり、三拳魔は「拳魔の腕輪」に封印されることとなった。
後に七拳聖は「獣拳不闘の誓い」を立てて戦いから身を引き、彼らの弟子に任せている。

そして時は流れ、壊滅した臨獣殿の頭首の座に就いた臨獣ライオン拳使いの理央が「拳魔の腕輪」を激獣拳側から奪い、拳魔の復活を目論むところからゲキレンジャーの戦いは幕を開ける。


ここではブルーサ・イーの弟子だった10人の獣拳使いについて紹介する。


【激獣拳七拳聖】

「激獣拳ビーストアーツ」の頂点に立つ7人の獣拳使い達。
気難しい性格の者も多いが本質的には全員人格者であり、弟子への面倒見は非常に良い。
表の世界でも立派な社会的地位を得ている者が殆ど。
7人の中でも、「心・技・体」をそれぞれ最も極めた3人は「マスター・トライアングル」と呼ばれる称号を持つ。
他の4人もバランス型のシャーフーを除けばいずれか1つを非常に得意としており、
  • 心を極めすぎて平常心やメンタルの安定性が高すぎるがゆえに、最初はランにやる気を疑われるエレハン
  • 技を極めすぎてレツまでは「バット拳の根底的な部分では何が言いたいのか」を理解できる若手拳士がひとりも出ないほど難解なものに自らの理論を育ててしまったバット
  • 体を極めすぎて本来なら初心者に近い者すらメンバーにいるゲキレンジャー3人に提示するカリキュラムとしては運動強度の面で失格な内容を伝承しようとした*1シャッキー
と、実は拳士3人からの印象は…ある意味彼らがいまも道を求め続ける先達ゆえに…全員イマイチだった。シャッキーですら実はジャンに意図をくませるの自体は失敗している(本来は修行を行う場所へ向かう途中の「試練」「難所」そのものが彼からの課題や試験)*2

ちなみに七拳聖は年一回拳聖大運動会を開いており、優勝チームには金メダルと『テレビマガジン』と『おともだち』一年分が贈られる。自分で買え。 *3

激獣フェリス拳 マスター・シャーフー

「暮らしの中に修行あり、激獣拳とはよく生きることと見つけたり!フェリス拳、シャーフー!」

CV:永井一郎
スーツアクター:神尾直子

七拳聖のリーダー的存在であり、ゲキレンジャー(特にジャン、ラン、レツ)の直接の師匠。
激獣拳使いたちが経営するスポーツ科学の最先端を担う企業「スクラッチ」本社の重鎮でもある。
優しくて穏やかな物腰であるが、ケンが操獣刀を質屋に売ってしまったときには流石に「バカモン!!」雷親父の如く怒鳴った。
「暮らしの中に修行あり」というポリシーの通り、日常的な場面から弟子たちに教え導くことが多い。
正義感は強く悪しき存在を許してはおかないが、その一方で、悪の道に走ってしまったマクたち三拳魔や理央に心を痛める場面も多くみられる。

キャット拳ではなくフェリス(イエネコの学名)拳。
他の七拳聖と同じく元は人間なのだが、猫じゃらしやマタタビに反応するなど、生態は猫そのもの。
腰には「心・技・体」の理想の三角形を示すトライアングル(楽器の方)をぶら下げており、時折打ち鳴らしている姿が印象的。

名前の由来は恐らく香港の俳優兼映画監督のユエン・シャオティエン。


激獣エレファント拳 エレハン・キンポー

遊びの中に修行あり、世界が恋するエレファント拳!エレハン・キンポー!

CV:水島裕
スーツアクター:大林勝

ランの師匠。
スクラッチの子会社で、ケンの実家でもある工房「スクラッチマイスターズ」の責任者でもある。
「遊びの中に修行あり」のポリシーの通り、ふざけた態度を取ることが多く、また女性に目のないスケベな性格のため「エロハン」の渾名をつけられている。
しかし「遊びの中に修行あり」のポリシーは「いつどんなときも心に余裕を持ち、自分のペースで戦う」というのありかたから来ており、真面目な場面では普通に真面目。

名前はCVの水島裕が吹き替えを担当したサモハン・キンポーが由来。
由来となった俳優は動けるデブ界の伝説とされるお方(出世作の邦題も『燃えよデブゴン』である)だが、マスター・エレハンはそこまでの肥満体系ではない。
一説には「若いころのコメディ作品中心のサモハン」「近年のイケ爺役中心のサモハン」、そして「元ネタ選出メンバー内では実は一番落ち着いているうえに実際にもリーダーシップを取っている、素顔のサモハン*4」をミックスしたのではないかとも。
余談ながら、のちの『キョウリュウジャー』では水島がエレハンおよびサモハンを演じているのを前提にしたネタが存在する。探してみよう


激獣バット拳 バット・リー

忘我の中に修行あり、美技を極めるバット拳!バット・リー!

CV:池田秀一
スーツアクター:喜多川務

レツの師匠。
誰もが息を呑むほどの美と、それを活かした演舞が得意で、鉄扇などの仕込み扇の使い手。
「忘我の境地に入ることで、いかなる攻撃も柳のように受け流して反撃する」ことがモットー。それ故に非常に頑固者で変わり者で気難しい。
そのため、自らの真髄を伝承させるに値する、と認めた拳士はレツが初めてであった。
ちなみに「獣獣全身変」を使う前は結構モテていたらしく、ほぼ当時の色恋話題で1エピソードの回まで存在する。

名前はCVの池田秀一が吹き替えを担当したジェット・リーが由来。
リンク先のサンダール同様中の人の超代表役ネタも「顔を隠して登場する」としてあるが、さすがにというか今回はいかにも京劇然とした仮面。
デザイナーさんやスーツの造形班の方曰く「顔つき部分がかなり難航した」「もう少し怖い感じの表情でもよかったかも?」とのこと。


激獣シャーク拳 シャッキー・チェン

シャッキーンの中に修行あり、とにかく頑張るシャーク拳!シャッキー・チェン!

CV:石丸博也
スーツアクター:竹内康博

ジャンの師匠。
マスター・ブルーサの弟子の中では最年少であり、自身のポリシーと呼べるものがまだなく、他の拳聖に比べると師匠としては半人前であり、ジャンが初めての弟子だった。
「シャッキーン」が口癖でノリの軽い温厚な性格。しかし涙もろく、異様にそそっかしいのが難点。
初めての弟子であるジャンとはノリが似ている上に、激獣シャーク拳を学ぶ上で重要視する「肉の頑丈さ」をジャンが持ち合わせていた(というか先述のようにどう考えてもジャン並みが大前提。かつての激獣拳にはこのレベルで鍛え上げた若手拳士が多数いたのだろうか…?)ため、すぐに意気投合する。
激獣シャーク拳使いなだけあって体は頑丈。体力にも自信がある。

名前はCVの石丸博也が吹き替えを担当したジャッキー・チェンが由来。


激獣ゴリラ拳 ゴリー・イェン

荒ぶる賢人、レイジングハート! ゴリー・イェン!

CV:大友龍三郎
スーツアクター:日下秀昭

『マスター・トライアングル』の一角。「心」を司る激獣ゴリラ拳の使い手。
三山戦においては、体力は申し分ない代わりに「心」が未熟なジャンを相手に集中力を試す勝負を行った。
現在はニューヨーク在住で小説執筆で生計を立てている。

非常に冷静沈着で何事にも揺さぶられない心の持ち主で、催眠術などにも精通しており、カウンセリングも行っている。
敵であるかつての弟子の理央に対してにもアドバイスすることも。
EDのミニコーナーで全てのゲキビーストの名前を挙げる際、ゲキゴリラだけ「一番ハンサムなゲキゴリラ」と言ったり、皆が大真面目に考え事をしているときに空気を読まず、「私の書いた本がベストセラーになったのでね、犬を2匹飼い始めたんだ。名前も名づけたよ、ベスとセラーってね。ハッハッハッ・・・」とジョークを飛ばしたり、意外とお茶目。

名前はドニー・イェンが由来。大友さんが吹き替えを行っ…たことは実はあまりなく、ドニーの日本語吹き替えの人と言えばシグナルマンデネブでおなじみ大塚芳忠さんとされることが多い。
後述のように他のマスター・トライアングルについても彼、メンバー外でもシャーフー同様(俳優が元ネタではないのでシャーフーは当然だが)、日本語音声版での吹き替えを行う方にはこだわらずに配役されている。


激獣ペンギン拳 ミシェル・ペング

華麗なる戦いの女神、シュープリームテクニック!ミシェル・ペング!

CV:田中敦子
スーツアクター:橋本恵子

『マスター・トライアングル』の一角。「技」を司る激獣ペンギン拳使い。
三山戦では、強い心を持つが「技」については粗いランを相手に、技のテクニックを試す勝負を行った。
「技のデパート」の異名を持ち、あらゆる獣拳のゲキワザについての知識を持っている。

拳聖の紅一点で、とにかく明るい性格。
「スクラッチ スウェーデン支社」の代表でもあり、世界中を飛び回っているキャリアウーマンだが、他にもゴリーのカウンセリングの助手も務めている。
名前はミシェール・キング(現:ミシェール・ヨー)が由来。やっぱり田中さんが当てたことは多くなく、フィックス(俳優さんに対応する専任的な吹き替え。先述のようにエレハン、バット、シャッキーは元ネタ俳優のフィックスを務める方がCVを担当)は『ひろがるスカイ!プリキュア』のヨヨさんなどでおなじみの塩田朋子さんが主に務める。


激獣ガゼル拳 ピョン・ピョウ

サバンナの遊撃手、アンダイイングボディ!ピョン・ピョウ!

CV:草尾毅
スーツアクター:今井靖彦

『マスター・トライアングル』最後の1人。「体」を司る激獣ガゼル拳使い。
初めて登場したときはジャンからシカやウシと勘違いされたが「ガゼルだ」と訂正していた*5
三山戦では、技に自信があるが「体」には不安があるレツを相手に、体力や気力を試す勝負を行った。
不死身の肉体(アンダイイングボディ)の名の通りかなりのパワーと体力の持ち主であり、特に自慢の脚力を生かしたキックは凄まじいの一言。

クールな性格だがおだてられることに弱く、ケンに振り回される場面も。英語混じりに話すこともあるが英会話は苦手で、そのケンが例によってノリで話を進めてしまった上にピョウと2人とも実質英語ができなかったせいで話が拗れた回すらある。
普段は自然保護区域にて、密猟者の取り締まりを行っている。

名前はユン・ピョウが由来。フィックスにこだわらずにキャスティングがなされたのも他の2人同様で、ユンの吹き替えは主に古谷徹さんが務めている。
『スパルタンX』*6とか完全にアムロになってるシーンあるし…


【臨獣拳三拳魔】

「臨獣拳アクガタ」の開祖にして臨獣拳の頂点に立つ3人の獣拳使い達。
激臨の大乱に敗れ、魂と肉体を別々に封印されてからはその魂は怨霊に変化。
魂が封印された「拳魔の腕輪」の中から力を求め、その腕輪を身につけた者に対して「憎しみ」「妬み」「怒り」の感情を露にした時に語り出し、「弱き者の悲鳴と絶望を糧とすべし」と道を示していたが理央の手により復活する。

技量こそ凄まじいが、3人共七拳聖以上に性格に難があり、修行の過程で弟子が命を落とすことになるとしても気にする素振りは見せない。
彼らの修行は最初にそれぞれが司る負の感情を限界以上に引き出す必要がある。
故に3人共弟子を本気で殺害するつもりでかかってくる為、彼らに付いて行ける者はごく僅か。


臨獣ホーク拳 カタ

憎しみが力を生む!空の拳魔、臨獣ホーク拳のカタ!

CV:納谷六朗
身長:219cm(邪身豪天変時・61.0m)
体重:95kg(邪身豪天変時・26.6t)
好きな場所:空
好きな食べ物:鳥、ウサギなど
好きな言葉:能ある鷹は爪を隠す

理央によって最初に復活した拳魔。
鷹を手本とし、大空から戦いを支配し、鋭い爪で相手を頭上から攻撃する「臨獣ホーク拳」の使い手で、「飛翔拳」と呼ばれる飛行系臨技を極めた達人。
更に幻術による精神攻撃を得意とするほか、「親衛隊」と称して『ラスカ』と『ルーツ』という2体のリンリンシーを持つ。

「憎しみ」に力を見出しており、他人を憎むことを固執。弟子と認めた者以外には関わろうとすらしない偏屈な性格。
反面弟子と認めたには理央には細かく口を出すなど、苛烈ではあるが弟子に対する面倒見は良い。
また、命を懸けた死闘の中で極限状態に追い込み自身の資質を覚醒させる「死闘の中に修行あり」というポリシーも持ち合わせている。
……が、覚醒に至るためには「己の中に存在する強烈な負の感情(絶望・憎悪・苦痛など)を知覚して増幅させなければならない」という下手をすれば廃人コース一直線の過酷な修行が必要となる。

復活直後は弟子入りを志願する理央に対して当初は弟子扱いするように見せかけ本気で殺そうとするものの、自身の精神攻撃を打ち破ったことで臨獣殿の頭首としての器を見出し、理央を弟子として正式に承認。
以後「若獅子」と呼び稽古をつけるようになった。




臨獣ジェリー拳 ラゲク

嫉妬が力をくれる!海の拳魔、臨獣ジェリー拳のラゲク!

CV:幸田直子
スーツアクター:小野友紀
身長:202cm(邪身豪天変時・51.0m)
体重:60kg(邪身豪天変時・16.8t)
好きな場所:
好きな食べ物:プランクトン等
好きな言葉:水母の風向かい

カタに続き復活を遂げた「嫉妬」を力にする拳魔。
クラゲを手本とし、瞬間的に肉体をゲル化させて攻撃を変幻自在に受け流し、果ては時の流れさえも操る「臨獣ジェリー拳」の使い手。
護身や防御を極めた合気の達人でもあり、合気のみならず手に持った杖を自在に操る杖術にも長ける。
三拳魔の紅一点で、妖艶で悩ましげな口調と豊満なから見える下乳がエロいナイスバディ

「溢れちゃう」が口癖で、他人の嫉妬を煽ってそこから生まれる混乱や争いを見て喜ぶ困った性格。
三拳魔の中では比較的穏健派に属し、弟子に対する面倒見の良さは三拳魔の中でも一番。
だが「身を焦がすほどの想いが力を生む」「弟子が互いに競い合い、嫉妬することが重要」という理念の元、失敗すれば命を落としかねない修行をサラッと弟子に行わせる辺りやっぱり彼女も立派な臨獣拳士である。

復活後は理央に対して魅力を感じずメレを弟子にするが、理央がメレに対して僅かに嫉妬心を抱いたことで、理央も弟子にとる。
かつてはシャーフーに恋焦がれていたが、シャーフーがラゲクを拒絶したために、現在はシャーフーに対して愛憎入り混じった激情を抱いている。
その経緯からシャーフーも彼女の事は苦手としている。



臨獣ベアー拳 マク

儂こそが拳魔一の拳魔!怒りで力を司る!
大地の拳魔、臨獣ベアー拳のマク!!

CV:柴田秀勝
スーツアクター:岡元次郎
身長:217cm(邪身豪天変時・60.7m)
体重:104kg(邪身豪天変時・29.2t)
好きな場所:大地
好きな食べ物:果実、小動物、シャケなど
好きな言葉:怒りは味方と思え

臨獣殿の創始者であり、ブルーサ・イーの弟子の中でも最強の獣拳使い。
熊を手本とし、圧倒的パワーと大きな爪で相手を粉砕する「臨獣ベアー拳」の使い手。
怒りを力の源泉としており、怒臨気(どりんき)と呼ばれる臨気を超える強大な気を操る唯一の拳士。
その強さは同じブルーサ・イーの弟子にして拳魔であるカタやラゲクすらも「マク様」と呼んで恐怖し、マクの復活を躊躇するほど。
カタ同様親衛隊と称して配下に『ヒヒ』と『ツネキ』という2体のリンリンシーを持つ。

しかし怒りを力の原動力としているため非常に気性が荒い激情家で、性格も傲慢不遜でプライドが高い。
ブルーサ・イーの後継者の座をシャーフーと争ったこともあり、その際にブルーサ・イーがシャーフーを選び、そのシャーフー本人がマクのほうが相応しいと進言したことに屈辱を感じ、ブルーサ・イーを殺害してシャーフーたちと決別。
それによってカタとラゲクと共に臨獣拳アクガタの開祖となり、臨獣殿の創始者となる。
復活後は頭首の座についていた理央を怒臨気で引きずりおろして臨獣殿の頭首に返り咲き、激臨の大乱を再び起こす。
カタやラゲクと違い理央やメレに教えや修行を授けることはなかったが、彼らにとっての「乗り越えるべき高い壁」として君臨した。



【関連人物】

激獣ライノセラス拳 ブルーサ・イー
演.甲斐将馬
獣拳の創始者であり、今では獣拳の神とも呼ばれている。
10人の弟子をとるが、マクたちに裏切られて殺害される。しかし、その獣拳使いの魂は激気魂として獣源郷の巨岩に宿る。
後にシャーフー達の手で、激気魂が宿った巨岩は石像として彫刻され、獣拳神サイダインとして崇められることとなる。
2度目の激臨の大乱の際にケンによって目覚め、獣拳神サイダイン/獣拳巨神サイダイオーとしてゲキチョッパーと共に戦っていくことになる。

名前の由来は、今は亡きアクション俳優、ブルース・リーから。


獣拳戦隊ゲキレンジャー
七拳聖の弟子にして臨獣殿と戦う戦士。
まだまだ拳聖たちから学ぶべきところが多い成長途中の拳士たちだが、獣拳の未来を明るいものにしてくれる存在として拳聖たちから期待されている。
後にジャンとランとレツは、すべての元凶を倒すために、和解した理央から託された臨気を通じて、三拳魔から臨獣拳についても教えを授かることとなる。


臨獣ライオン拳 理央
臨獣殿を復活させた男。
腹心のメレ共々拳魔達の弟子となり教えを乞うて成長していき、怒臨気まで身に着ける。
しかし、師である拳魔もまた彼にとっては超えるべき存在にすぎず、特にマクは強くなって倒すべき相手として見定めていた。


ロン
メレの前に度々現れる謎の男。マクとは何らかの関係があり、理央をマクよりも臨獣殿の頭首に相応しいと発言するが……。
その強さは奥底が知れず、マクを以てしても攻撃を当てられないほど。


ゴーオンウイングス
炎神戦隊ゴーオンジャー」の追加戦士たる兄妹戦士。
「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」にてゴリーの弟子であることが判明。
最終決戦における切札を蘇らせるきっかけを作った。


【余談】

七拳聖が打ち立てた「獣拳不闘の誓い」だが、それを破ると大変な事が起こると言われていた。しかし、どういったことが起こるかは結局不明。
着ぐるみ・司令官ポジつながりで「特捜戦隊デカレンジャー」のドギー・クルーガーのように変身するかと思われたが、最終回まで捕縛技を使ったのみ。
一方、序盤での七拳聖の修行が一見緩かったのと、マクの慟哭岩が最終的にロン封印に役立ったのに対し「三拳魔の方が師匠らしくね?*8と思う視聴者も少なくなかった。
また、修行その20でゴリー、ペング、ピョンの修行の中でゴリーの修行に怒って投げてしまったジャンが修行その21で「仲間を守りたい」という意志で過激気に目覚めたのに対し、「獣拳不闘の誓い」を頑なに守ってリンシーに虐げられる人々を救いに行かない七拳聖の態度も物議を醸した。
メタ的に見ると七拳聖が臨獣拳との戦いに頻繁に参加すればゲキレンジャーが目立たず、ストーリーが成り立たなくなるための言い訳にすぎないのだが、

  • 「激臨の大乱」で負った怪我や呪いで満足に戦えない
  • 長時間戦うと深見ゴウのように暴走してしまう

の方がよかったのでは?といった声も少なくない。
上記のドギーのように司令官は部下より強い場合であっても、基本前線に出ないのが戦隊のお約束ではあるが

アメリカでローカライズされた『パワーレンジャー・ジャングルフューリー』では、七拳聖のスーツが撮影開始時点ではまだ日本で使われており、
新調する予算もなかったことから、七拳聖に相当するキャラである『パイ・シュア・マスター』は全て俳優が演じている。
一応、衣装デザインはいずれもオリジナルの七拳聖のデザインを踏襲したもので、最終回では七拳聖のスーツもマスター達の戦闘形態として登場している。
不闘の誓いに相当する設定はなく、殆ど前線に出ないことについては「既に死亡しており、現在は霊体だけの存在」「一線を退いて隠遁生活を送っている」といった理由がキャラクター毎に設けられた。
また、マスターのアニマルスピリットを利用して誕生した『スピリットレンジャー』(シャーク・エレファント・バット)という番外戦士も登場している。
三拳魔に相当するキャラは、パイ・シェア・マスターによって討伐された魔物という設定であり、敵組織であるダイ・シ・クランの雇われ幹部的な存在。
ボスであるダイ・シ(無間龍)のことは人間であるジャロード(理央的キャラ。力を欲するあまりダイ・シの封印を解いてしまう)を憑代にしているため信用しておらず、3人中2人が反乱を起こしている。


追記修正の中に修行あり、臨獣アニヲタ拳の冥殿!!


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最終更新:2025年03月30日 12:42

*1 実際には特殊すぎるプロフィールがゆえにこの時点でも身体的には飛びぬけていたジャンが会得。シャッキー登場編での流れからすると、本社で勤務組の面々もおそらく最初から「レツとランはちょっと断言できないが(実際に筋トレの量についていけず脱落)、少なくともジャンはついていける」と判断していたと思われる

*2 これを自ら突破できればシャーク拳の「圧倒的な身体能力でパワー・スピード双方を極限まで高める」「柳葉刀の扱い方の『動き』」に直結する、というもの。結局臨獣殿側との実戦になった際に、口頭で意図と「ほぼ自力で突破できた君なら大丈夫!」と伝えなおしている

*3 メタ的には同雑誌の読者プレゼントの前振りである。

*4 本人や他メンバーいわく「養成校の時はサモハンがいわゆるクラスのガキ大将だった」「成長や落ち着きを経てからもそのへんの流れでサモハンにリーダーシップが求められる・本人がリーダーをやることが多く、必然的にそういったキャラも手に入れていった」。

*5 ふつうはジャングルに生息していない動物なのである程度やむを得なくはあった

*6 1984年公開、ユンはサモハンおよびジャッキーとトリプル主演(後ろ2人は『ゲキ』と同一吹き替え)。ファミコンのゲームソフトやプロレスの三沢光晴のテーマ曲のあれのこと

*7 臨獣拳各流派における奥義

*8 とはいえ、七拳聖の修行は技の鍛錬だけでなく「心を鍛える」「己の道を見出す」ことも大きな目的としており、三拳魔が弟子に課している行為はほぼ毎回拷問じみた行為である。臨獣殿の戦力が、蘇った死者であり数に限りもあるはずのリンリンシーに依存していることを思えば、新世代の拳士を安易に危険に晒すのは組織としても問題のはずで、実際に「こんなの修行じゃない!」というメレの指摘も作中に存在する。安易に博打じみた危険行為に走りがちな臨獣拳と、コツコツ日々の鍛錬を行う激獣拳の対比とも言える。